読者参加型TRPG風小説   作:矢端トラム

30 / 55
報酬精算フェイズ

 

 

 

夜。

開拓村の教会、その門前の広場に火が灯されていた。

 

東に金、北に翠。

西に紅、南に白。

教会に伝わる秘薬によって色彩を変えられた四つの大きな篝火が、闇を払って村を照らしている。

それらは創世の四神を表したものであり、つまりはこの行いは神事であった。

 

四隅を篝火に囲まれた広場中央にあるのは祭壇だ。

今日この日のために特別に選ばれた森の大樹を用いて作られている。

具体的には、夏、大きく分厚い()()()()とした雲が見られた日に、純白の翼と長い尾をもつ鳥が羽根を休めていた木である。

 

一見条件は厳しいように思えるが、必要な年には必ず見つかる。

そういうものなのだ。

 

あなたはその祭壇の中央に立っていた。

囲うのは村の住人全て。

篝火の外に何重にも輪を作って、あなたが唱える聖句を静かに聴いている。

信仰の薄い者はこの後の酒宴に思いを馳せてそわそわと。

信心深い者は眼前に掲げた聖印に額を当て、声に出さずに聖句を復唱する。

 

そうして、篝火にくべられた最も小さい薪が灰になるほどの静謐な時間の後。

あなたは握った刃を振り下ろし──ひとつの命が違いなく終えられた。

 

 

 

揺蕩う白きリオルルフ。

雲間に漂うもの。

創世の四神の一柱たるその神は、人に羊を与えた。

 

ただしそれは、人のためだけの行いではない。

 

リオルルフは人間を見て善しと定めたが、他に同じだけ愛するものがあった。

自身の周囲にふわふわと纏わりつき悠久の時を共に遊び過ごす、雲である。

 

神は考えた。

人間に何かを与えるなら、こちらも見返りとなる楽しみが欲しいものだ。

ならば眷族にして友たる雲の切れ端が人間と戯れる様子を眺めるのが良いだろう。

そんな風に。

 

かくして、雲は地上に落とされた。

リオルルフの長大な尾で掻き乱された雲はたちまち千切れて散り散りになり、そうして羊として生を得る。

 

これが、人類の最初の友とされる羊が人間と出会った経緯であり。

今日でも続く『空送り』の儀の由縁である。

 

 

 

「お疲れ様でございました。どうぞこちらを」

 

儀式を終えて祭壇を下りたあなたへ、水盆が差し出される。

今日の日のためにパレルヴァから訪れた、昨年までは開拓村における空送りの儀を担っていたという女神官だ。

今年はより村に馴染んでいるあなたがいるために役割を譲った形となる。

 

土地と民に深く根付いたものを殺すのだ。

できるならば外の者ではなく、村の者に。

人々がそう考えるのは無理もなく、実際に村の空気は昨年までと比べれば軽く和やかなものに変わっているらしい。

 

水盆で手についた血を洗うあなたの背後で、祭壇から羊の死体が何頭も運び出されて行く。

老いた羊たちだ。

どれもが的確に頚椎を寸断され、余計な苦しみなく生を終えたとわかる。

 

年をとって弱り、もう今年の冬は越せないと判断された個体である。

そういった羊を殺し、地上での役割を終わらせて魂を空へ送るのは古くから神官の務めであった。

彼らはこの後、村人の手によって解体され、その肉は最期の献身として振る舞われる事となる。

 

 

 

 

 

羊が去り、祭壇が清められた後は村長の挨拶が行われた。

これは神事が終わり、ここからは教会ではなく村の管轄であると示すものでもある。

 

「──総括して、飛躍の年だったとそう言ってよかろう。諸君と、そして冒険者4名の尽力により、この村は間違いなく大きく歩を進めた! 改めてこの場で感謝を贈らせて欲しい。皆、本当によくやったぞ!」

 

村長の言葉はなかなかに長くくどいものだった。

この一年の出来事。

吉事も凶事も振り返り、いちいち所見を述べていく。

初めは真面目に聴いていた村人も段々とウンザリした顔になる。

早く終われと野次が飛ばなかったのは奇跡に近い。

いや、神聖な儀式の後であるためにそういった事は言いにくい空気があり、もしかしたら村長はそれを利用したのかもしれない。

ようやく終わりが見えた雰囲気に、大半の者がホッと息を吐いていた。

 

「パレルヴァからも便りがあった。次の1年をもって足場を完全に固め、さらに翌年、我々は西へ征く! その成功を私は疑っていない。皆の力があれば必ず叶うとな! よって、ちと気は早いが今日はその前祝いとしよう! 前もって伝えた通り、酒は山ほど用意したぞ! 明日の仕事など忘れて構わん! 存分に羽目を外してくれ!」

 

そして、抑圧された空気は栓が外された事でワッと弾けた。

人々は腕を振り上げて歓喜を叫び、各々が求める美味や酒に飛びついていく。

 

 

 

秋の終わり。

豊穣を祝い、恵みを甘受する喜びを高らかに謳う、村を上げての宴が始まった。

 

 

 

 

 

宴はそれはもう盛大なものだった。

何しろ一年で最大の祭である。

誰も彼もが浮かれはしゃぎ、役目を終えた祭壇を打ち壊して燃やした巨大な篝火を囲んで歌い踊る。

 

こういった場で主役を張るのは幾人かいる。

例えば楽器の名手だ。

擦弦楽器──片手に持った弓でもう片手に持った本体の弦を擦り音を出すもの──を演奏したまま、踊りに混じって周囲を先導する者などがわかりやすい。

普段は地味で目立たない彼は、こういった行事においては中心に引っ張り出されるのが常だ。

本人もまんざらではないようで、毎度奮起して宴席を盛り上げてくれる。

今もまた、何人もの村人が演奏者の男の名を叫び、いいぞいいぞと囃し立てていた。

 

音楽というならこちらもそうだろう。

流れる楽器の音色に合わせ、即興で歌う者がある。

ガサツで大雑把、嫁の貰い手などあるものか。

いつもはそう言われて本人もその通りと頷いている若い女の口から、信じがたいほどに透き通った声が流れ出ていた。

紡がれるのは地上の日々の些細な喜びを神々に感謝する、素朴で純粋な祈りの歌だ。

こちらも幾人もが聞き惚れ、その中の男のうち半数ほどが『こいつの良さがわかるのは俺だけだろうな』などという顔をしている。

 

 

 

だがもし、主役の中でさらに第一を選ぶなら。

それは間違いなくあなた達冒険者であった。

 

何しろ語られるのは最新の冒険譚だ。

自分たちの暮らす村のすぐ近く、目と鼻の先で起こった戦いと冒険の数々に人々が聞き入らないわけがない。

 

「そこでだ、俺は真っ正面から白鹿の前に出てやった。当然たちまちに仰天だ。今の今まで後ろから追ってきていると思い込んでた敵が目の前に出てきたわけだからな。そうなればもう落ち着いて考えてなんかいられない。咄嗟に逃げるしかないわけだが……さぁて、どうだ嬢ちゃん。嬢ちゃんが鹿ならどっちに走る?」

 

まさに分かりやすいのは野伏だろう。

得意満面。

最高に機嫌が良いと分かる表情でいいだけ酒を浴びながら、自身の直近の経験を聴衆へと披露していた。

 

彼が請けたのは川辺の探索だ。

飛びつきぶりは凄まじいものだったらしい。

依頼の文言を見るや、大慌てで請け負ってしまったのだとか。

 

それもそのはず。

川の近くにはとんでもなく美味しい獲物が居ると彼は知っていたのだ。

巨大な体躯を誇る、美しく白い毛色の、『老成した』大鹿である。

羊を襲う狼などを優先的に狩る人間の習性を利用しながら(さか)しく安全を確保し、何年も群れを率いて生き残ってきた大物だ。

年経た大鹿の警戒心と知能は相当なものだったらしいが、野伏の罠と策が勝利したようだ。

 

あなたも死体は目にしたが、その大きさと美しさはそこらの鹿とはまるで比較にならない。

傷も少なく仕留められたそれは、剥製となって辺境伯家へ献上される予定だという。

国有数の貴族が所有するに足る格を備えた見事な個体であった。

 

当然、野伏の得た財は大きな物である。

普段はイライラと応じる女戦士からの絡みも、ここしばらくはご機嫌に聞き流している。

よほどに旨みが大きかったらしい。

 

 

 

次には魔術師だ。

こちらは谷に向かったそうだ。

そこにあったのは報告の通り、谷底一帯を埋め尽くすような蜘蛛の巣。

そして、時に人を食い殺す事もある大蜘蛛の……群れだ。

張り巡らされた広大な巣の中、蠢き回るそれらのために、谷は大変に『賑やかな』様子だったそうな。

無論、悪い意味で。

 

谷を埋め尽くした理由は繁殖のためである。

各地から寄り集まってコロニーを形成、交尾して卵を産み、糸の壁で雪と寒さを凌いで越冬し、春になって産まれた子を育てる。

多少は親が死んでも構わないし、何なら死んだ個体は他の大蜘蛛の越冬成功率を引き上げる貴重な養分となる。

そういう生態なのだろうと魔術師は語った。

 

……が、蜘蛛にとっては残念な事に、それは叶わない。

何しろ相手が悪すぎた。

 

「つまり、こうさ! 全く彼らも運がない! よりにもよってこの私とかち合ってしまったんだ! ならばもう、助かる道なんてありはしない!」

 

演劇めいた語りと共に、祭壇の炎がひときわ高く燃え上がる。

火中に飛び込んだ魔術師が炎を操り、蜘蛛の群れを殺した一撃を再現してみせたためだ。

一斉に歓声が上がり、躍る炎の見事さを口々に褒め称える。

 

もちろん、魔術師にはやけどひとつない。

そういうものだ。

炎が魔女を焼かないというのは古来からの常識である。

だからこそ火神ヴァロウの寵愛があるのではと囁かれ、神殿勢力による迫害主導が行われなかったのだが、まぁそれはさておき。

 

広範囲に対する殲滅能力という一点において。

人間という生き物の内で……いや、魔種さえも含めたとして、魔術師という人種に並び得る存在はほとんどいない。

数が多いぐらいの事は、彼女にとって何の障害にもならなかったろう。

巣も蜘蛛もことごとくが焼き払われ、谷は完全に浄化された。

 

……余談だが、ノッカーには出会わなかったらしい。

谷の奥には集落跡に墓が並ぶのみで、生活の痕跡は何もなかったそうだ。

おそらく、あなたが共闘したあの幼体は蜘蛛の来訪前にとっくに住居を移していたのだろう。

 

 

 

これらの他にも、様々な冒険譚が宴の場では披露されている。

あなたの今回の依頼は長くかかり、その間にいくつかの依頼が追加されたようだ。

 

例えば、下流の湖で起こった、聖獣たる大蛇の失踪事件。

水神ニムストゥルの末裔とされる翠緑の鱗持つその存在が姿を消した理由は、体の不調だったらしい。

具体的には産卵不全、卵詰まりだ。

そしてそれを原因として『病気持ち』となり、弱り果てて、湖のほとりの隠れ家に引き篭もっていたのだとか。

 

これを解決したのは女戦士だ。

やり方は……力尽くで無理矢理に卵を排出させるというひどく乱暴なものではあったが。

ともかく大蛇は不調の原因が取り去られ、快方に向かっているという。

 

 

 

後はちょっとした笑い話もある。

蝶の毒を受けて錯乱し逃げ出した馬を探して欲しいという依頼だ。

逃げた先は肉食の獣が闊歩する森。

依頼者は馬の死を覚悟し、せめて体の一部だけでも持ち帰って欲しいとの事だったが……。

 

蓋を開けてみればなんとこの馬、大した怪我もなくピンピンしていたのだ。

森の果実をむっしゃむっしゃと食らい、泉の水をガブガブ飲み、元々の姿よりいくらか太っていたほどだとか。

呆れた『大食い』ぶりと言えるが、そのおかげで培われた体格の良さのために森の獣を退けたのだから悪い事でもない。

 

ただ、捜索に向かった野伏いわく、探すのより森の外に向かわせるのによほど苦労したそうだ。

もっと果実を食いたいと抵抗する馬を村まで引っ張ってくるのは、大鹿を仕留めるより大変な仕事だったとの事である。

 

 

 

そして、それらを全て含めたとしてだ。

今季の勲一等が誰であるかと問われたなら、それはあなたに他ならない。

 

何しろ村にもたらした貢献の大きさが段違いであった。

人間を対等の協力者と認めたフェノゼリー。

そんなものはこのリ・ブレシアの大地全土を見渡してもおそらく片手の指が余るほどか、あるいは今回が初めての事例となるかもしれない。

誇るべき偉業と、そう断言するに足る出来事だ。

 

村へとやってきたフェノゼリーは、それはもう良く働いた。

伝承の通りに身の丈ほどの岩を軽々持ち上げるような怪力を少しも休まず奮い続けられるというのは、端的に言って規格外に過ぎる。

例えば、本来の予定であれば冬が来るまでに畑が1枚2枚増やせれば御の字などと言っていたのが、そんなものはフェノゼリーがやってきてあっという間に終わってしまったのである。

村長などはすっかり耕し終えられた新しい畑の前でしばし呆然とし、それから『村長殿、次は何をすれば良い?』と全く体力を余らせて聞いてくるフェノゼリーに大笑いして喜びに跳ね回り、うっかり腰を痛めまでした。

 

しかもこのフェノゼリー、村人とのトラブルを起こす気配がまるで無い。

言語や思想の違いなどから多少の行き違いのようなものが発生した事はあったが、そうと気付くやあなたか村長を挟んで相互に不理解があったのだと確認し、穏便に解決している。

自身の常識を押し付けない。

すでに出来上がったコミュニティに新しく入り込むにあたって、最も必要とされる心構えを備えていたわけだ。

おそらくきっと、あなたのおかげで。

 

そんなわけで、フェノゼリーは一躍村の人気者となった。

大きな毛むくじゃらの体に村の子供達をくっつかせて歩く姿は朝の名物で、村の川で子供達に丸洗いされて気持ち良さそうに声を上げているのは夕の名物だ。

毛並良しと認めた羊とも大層良好な仲で、さらには好きなだけ麦を食える生活を、彼はこれでもかと満喫している。

 

当然、フェノゼリーを連れてきたあなたは英雄扱いである。

村の中での声望は一気に高まり、大いなる毛玉の世話になった者によって宿前に感謝の列が作られたほどだ。

 

 

 

ただ……この宴の席においてあなたの話をせがむ者は少ない。

村の者はみなもうとっくに、興味津々で宿に話を聞きにきたのだ。

あなたとフェノゼリーがどのようにして縁を結んだかはすでに全村民が知るところなのである。

 

よって、わざわざ聞きに来る者は──

 

「失礼します。こちら、よろしいでしょうか。かの魔種、フェノゼリーを連れ帰ったのは貴方とお聞きしまして……是非、お話を窺いたいのです」

 

──今日村にやってきた者くらいだ。

 

空送りの儀、その補助を務めたパレルヴァの女神官である。

聞けば、冒険者志望であるらしい。

より正確に言えば、冒険者になり損ねた神官だ。

 

あなたの所属する開拓村、パレルヴァ西方魔種領域第3開拓集落に続き、脇を固める第4と第5を同時に拓くという話が過去にあったのだという。

この女神官はそのどちらかの教会に派遣され、聖火の守人と冒険者を兼任する予定だったとの事。

 

が、その話は立ち消えた。

元々無理のある計画だったようで、実行に移される前に待ったがかかったのだ。

必然的に女神官が開拓村に渡る事もなくなり、パレルヴァの神殿にて一般的な神官として働くにとどまったわけだ。

 

そんな彼女は、瞳に『揺るぎない』信仰と情熱をたぎらせてあなたを見つめている。

計画が消えてから数年が経つそうだが、その程度の年月は彼女が掲げた灯を弱めさせる事はなかったようだ。

 

 

 

ともあれ、問われたならば隠す必要も焦らす理由もない。

篝火の灯りと宴の喧騒の下、葡萄酒を供にあなたは口を開く。

 

そうして語るうち、あなたは今回の冒険を改めて噛み締めただろう。

フェノゼリーと過ごした日々の経験が、色鮮やかにあなたの脳裏に蘇る。

 

 

 

報酬①
経験点+3

 

 

 

あなたは大変に慎重だった。

洞窟の周囲を探索し、情報を得て、状況を少しでも多く把握してから動こうとした。

これは終始一貫していたと言って良い。

 

相手を探り、理解を深める。

そのためならばいくら時をかけようが構わない。

これこそがあなたが今回の依頼において定めた方針だった。

 

重要な経験だ。

これが無ければ、あなたは今ほどの成果を得てはいなかったはずである。

 

 

 

ステータス上昇
『感覚』

11+1=12

 

ステータス上昇
『知識』

13+1=14

 

 

 

そしてその先に、あなたは成し遂げた。

 

見上げるほどの巨体。

疲れを知らぬ、竜のヒゲの化身。

比類なき怪物とさえ呼んで良いフェノゼリーを、客人や雇われ者ではなく、協力者──いや、いっそ友として村に招く事に成功したのだ。

自身よりも強大な相手に対しおもねる事も驕る事もなく、堂々と対等に立ってみせる事によって。

 

並の冒険者にできる事ではないだろう。

あなたが成したのは、村の未来を大きく変えるほどの事だ。

それは大きな、珠玉とも呼ぶべき光り輝く経験と言える。

 

この一事があなたにもたらす成長は、一般的な依頼の範疇に収まるものでは決して無い。

 

 

 

報酬②
追加経験点+2

 

TIPS/追加報酬
事前に示されていた場合は、クエスト中に一定の条件を満たすことで。

示されていなかった場合は通常の報酬では不足と判断される事態が発生した際に付与される、追加の報酬。

 

ステータス上昇
『精神』

14+2=16

 

 

 

経験点余剰発生
ランダム振り分け/1D7

7=幸運/8+1=9

 

 

 

そうして語りながら振り返り、あなたは実感しただろう。

 

根気強い対話によってあなたはフェノゼリーの友好を勝ち取ったが、そもそもまず相手が人間に対して好意的な存在でなければこれは難しかったろう。

彼は人間を見下(みお)ろしてはいたが、見下(みくだ)してはいなかった。

このふたつの差は大きい。

 

今回の出会いは幸運に支えられていた。

それも、人生において数えるほどの希少な、価値ある幸運にである。

 

 

 

 

「……ありがとうございます。大変に興味深いお話でした。今日ここに来て良かったと心から思います」

 

あなたが話を終えると、女神官は感じ入ったように息を吐きながらそう言った。

鳶色の瞳が優しく細められ、口元は緩く弧を描いている。

何やら沁み入るものがあったようだ。

 

「……先ほど村長様が仰っていた通り、2年後の春より西征が始まります。そちらには私も参加する予定で、冒険者としての修練を始めているのですが──大事な心構えが出来たような気がします。ふふ、こんな事、実戦もまだ経験していない未熟者が言っては笑われてしまうかもしれませんが」

 

女神官は、そこで席を辞した。

あなたに深々と頭を下げ、しっかりとした足取りで去って行く。

 

その後ろ姿は凛としたものだ。

2年後、もし西征であなたと共に戦う事があれば、背中を守る頼もしい使い手に成長しているだろうと想像させるに十分なほどに。

 

 

 

後は祭が残るのみだ。

 

そろそろ羊も供される頃合いである。

1年の内、あなたが肉を食べられる数少ない機会だ。

風の神の遣いが空に還る前に残していってくれた糧を肴に、葡萄酒をもう何杯か空けるにはふさわしい夜となるだろう。

 

存分に楽しみ、英気を養うと良い。

こういった日々の記憶は、きっと厳しい冒険の中であなたの力となるに違いない。

 

 

 

 

 

報酬③
成長点+1

 

 

 

さて、そんな喧騒の夜から少し後。

あなたはまた休日を迎えた。

 

今回の休みは数日間。

その初日をゆっくりと休んだあなたは体力も気力も完全に充填されている。

残りの日数を修練にあてるには万全の体調だ。

 

宿の老婆が用意した朝食を食べ終えてからどうするべきか。

いつもの麦粥を啜りながら、あなたはゆっくりと考える。

 

 

 

選択肢効果詳細
鍛錬を行うHP&MP上昇

上昇量は各1D10

技能を磨く技能習得

次回習得は『不動』

受けたダメージが極めて小さい時、

直後の行動が成功しやすくなる

奉仕に勤む秘蹟習得

次回習得は『聖域』

休息の安全性&回復量上昇

武具の新調メイスの命中強化

バックラーの防御成功率強化

村人と交流クエストでの友好的NPCの能力向上

現在Lv2

 

 

 

名前(あなたが自由に決めて良い)
職業神官

 

HP36/36
MP17/17

 

筋力8SB=2
耐久14SB=4
敏捷9SB=3
器用7SB=2
感覚12SB=4
知識14SB=4
精神16SB=5
幸運9SB=3

 

装備性能
メイス『2D6+筋力SB』の物理ダメージ
バックラー防御成功時、

物理ダメージを『耐久SB』追加軽減

 

特殊技能詳細
重撃攻撃命中時、『朦朧』判定

クリティカル時、『朦朧』確定付与

信仰秘蹟の使用権を得る
治癒初歩の秘蹟、消費MP5。

肉体をあるべき姿に戻す。

『1D6+精神SB』のHP回復。

守護初歩の秘蹟、消費MP3。

肉体があるべき姿を保つ力を強める。

『精神SB』だけ全ダメージを軽減。

効果時間は1戦闘。

賦活初級の秘蹟、消費MP5。

肉体と魂をあるべき姿に引き戻す。

状態異常を回復。

 

アイテム詳細
チェインメイル1度だけ死亡を回避

 





ハーメルン全体のシステム障害(DDoS攻撃との事)のため、投稿が1日遅れました。
次回更新は6/18夕〜夜予定、投票締切は6/18の15時予定です。


【お知らせ】

ハーメルン公式Twitter様より、障害対応のため一部機能が停止するとのお知らせがありました。
アンケート機能もその対象のようで、↓に表示されていない場合があるかもしれません。

次話以降も機能が復帰していない場合については、外部サイトのアンケート機能を利用できないか現在検討中です。



【追記】

試しに外部アンケートを作成してみました。
良ければ回答テストにご協力ください。
投票数はハーメルン内アンケートと合算されます。

【外部アンケート】

あなたの過ごし方は?

  • 鍛錬を行う
  • 技能を磨く
  • 奉仕に勤む
  • 武具の新調
  • 村人と交流
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。