読者参加型TRPG風小説   作:矢端トラム

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報酬精算フェイズ

 

 

 

あなた達3組の冒険者が村に戻ってから2週ほど。

開拓村は慌ただしく動き始めていた。

 

 

 

「──素晴らしい新素材ですよ。はは、私にまだこのような知識欲が眠っていたとは。実務に追われるばかりで、薬師としてはともかく研究者としては枯れたとばかり思っていたのですがね」

 

爛々と輝く目の下には深く黒い隈。

柔らかな表情が村の女性陣に人気だった端正な顔を台無しにしてそう言うのは開拓村の薬師であった。

 

彼は寝不足のあまりに震える手で鍋に湯を注いだ。

熱々の湯は先に入れられていた何らかの粉末と混ざり、その色を茶色に変えていく。

そのまま加熱すること数分、色はさらに濃く深く変わる。

最終的にほぼ黒色となったそれを布で濾してカップに移し、薬師があなたへと差し出す。

 

「神官様が持ち帰って下さった例の果実、その種を焙煎、粉砕、抽出した薬湯です。苦味は強く見た目も少々悪いですが、いやぁこれが良く効くのですよ。あぁ、報告書、読ませていただいたのですがね、実の方の集中力が増すという効果、おおよその作用機序は仮説が立ちました。血行と代謝の大幅な促進が起こっているようなのです。あ、あ、もちろん体に余計な負荷はかかりませんよ。地神様の慈悲がまさか毒になるような事はありませんからね、ハハハ! ……どこまで話しましたっけ? あぁ、そうそう成分がどう集中力を引き上げるか、ですね。ええ、血行促進、これが効いているんです。明らかに服用前後で血流が全く、実感できるほどに違って……このために頭に流れる血量が増え、脳の働きが活性化するわけですね! そして結果として集中力が増すものと思われます。この素材がどれほど素晴らしいかわかりますか神官様! きっとわかるものとしてお話させていただきますが、直接に集中力そのものを引き上げるのではなく、それはあくまで間接的な副次効果であり、薬効本体は代謝向上にあるわけですが、その効果の質たるや! これまでに使われていた薬品と同等の効果を引き出す方法に辿り着くまで、わずか10日とかかっていないのですよ!? 最適な薬効抽出のための効率化など始まってすらいない段階で、です! これは革新と言って良いでしょう! 少なくとも汎用的な解毒剤のレシピは全世界的に書き換えられるに違いありません! 私の、いいですか、私の書いたレシピが国中の学舎で手本として、あっ、そういえば実ではなく種に着目した理由はまだお話していませ──」

 

「……神官さんよ。ちょっとそいつの意識をどうにか落としてくれんか。もう4日ほど寝てなくてな。頭がおかしくなっとんだ」

 

そんな村の薬師の背後から現れた強面の男。

あなたも顔を合わせた事のある隣町の薬師がうんざりとした顔で言う。

太い指で自身の首元を指し示して、ここを絞めれば一発だと。

 

「この手の果実は通常実しか食べられませんから知らない方も多いですが、薬効成分は果汁や果肉よりもむしろ種子に──キュ」

 

「すまん、助かる。……見事な手際だ。流石に荒事は慣れとるな」

 

あなたはそれに従った。

明らかに様子のおかしい薬師は、無理矢理にでも休ませた方が良いのは明らかだったためだ。

本当に4日も寝ていないのなら精神も肉体もとうに限界を過ぎている。

実際、意識を失った薬師はそのまま泥のように眠り始めた。

当分は起きるまい。

 

そんな薬師を、隣町の男が担ぎ上げ寝台に放り込む。

2人の関係は同じ師に学んだ兄弟弟子である。

未開拓地で見つかった新たな素材の研究のため彼と、その他にも何人かの同業が村には集まっていた。

 

全く英断である。

今の村の薬師を1人で研究に当たらせたなら、最悪倒れて死ぬまで調合を繰り返していそうだった。

 

「おいガキ、お前こいつの弟子だろうが。師匠が度を超えたバカやってたらぶん殴ってでも止めねぇか!」

 

「は、はいっ! す、すみません、ごめんなさい!」

 

それを止められなかった弟子の少年が雷を落とされ、青い顔で何度も頭を下げている。

……よくよく見れば、その少年の顔にも色濃い隈がある。

若い分まだ体力が残っているだけで、こちらも師と同じ事をしていた疑惑が拭えない。

似たもの師弟、という事なのかもしれなかった。

 

 

 

「ふん……さて、話は俺が引き継ごう。研究は順調だ。俺の方は荒野の成果を担当したんだがな。あれはいいぞ。栽培に成功したら傷薬の値は大きく抑えられる。そんで、今のところは全く弱る気配がない。いけるかもしれん」

 

強面の男が続けたのは、荒野から持ち帰られた植物についてだ。

 

赤土と岩ばかりの不毛な土地。

そう思われていた荒野だったが、隅々まで探せば多少の緑も見つかった。

肉厚の多肉植物、サボテンである。

 

荒野では貴重な水分をその身に溜め込むサボテンは、荒野に向かった戦士と女神官いわく、現地の生物の補給源として利用されていたそうだ。

生息数は少ないながらも過酷な環境に適応した強靭な獣達の激しい抵抗を退け手に入ったサボテンは、人類にもまた有益な存在だった。

 

丸々と膨らんだそれの中に詰まっていたのは水だけではない。

傷付ければ溢れ出すエキスには、外傷を癒す薬効が多分に含まれていたのだ。

その強さこそ既存の植物──他地域のサボテンも含まれる──と同等程度ではあるが、量と濃度が飛び抜けていた。

男の言通りに安定した栽培に成功し、どこの街の工房でも育てられるようになったなら、一般的に流通するポーションの値が半値近くなると予測が立つほどにだ。

 

 

 

「裏の研究棟も騒がしいぞ。良い意味でな。まさかあんな石があるとは。火薬としての価値は硫黄の比じゃあないそうだ」

 

さらに続くのは火山の成果だ。

こちらの担当は魔術師と騎士である。

 

溢れる溶岩の中を()()()()()()渡った先で拾ってきたというのは、白色の鉱石だった。

掌に収まる程度のそれは脆く、柔らかく、手で簡単に形を崩す事が出来る。

ただし、そうしたい時は注意せねばならない。

何しろこの白い石は、割ると断面から火を吹くのだ。

 

「性質を維持したまま細かくするのに随分苦心しそうな雰囲気だが、まかり間違って成功でもすりゃ新兵器が幾つも作れるだろうな。ま、俺らはそっちはからきしだから、関われるのは素材の提供までだが」

 

これを調べる中、偶然にも一度だけ火を吹かせずに粉末に加工出来たらしい。

そしてほんの少量のそれに火をつけてみたところ、起こったのは大爆発だ。

工房の裏手に建てられた研究用の棟、その一部が吹き飛んだ事件と、怪我人の治癒のためにあなた自身が奔走した記憶も新しい。

 

研究棟に詰める学者達、主にパレルヴァから辺境伯の命で派遣された面々の目下の最優先課題はこの偶然を再現する試みだ。

異郷の獣や魔種に対するには強力な兵器はいくらあっても良い。

 

また、当然ながら国が自身を守るには武力が必要だ。

新火薬の秘める威力が国家上層部まで伝わり、重要性が正しく認識されたなら、彼らにはおそらく王命が下される事になる。

断る事など出来るわけもなく、再現できませんでしたでは済まされない。

それまでに少しでも研究を前に進めようと、研究棟の明かりは毎夜絶える事がない。

 

 

 

 

 

話を聞き終えたあなたは、次に村長宅へ向かった。

たまたま手が空いていたために頼まれた研究進捗の確認、その報告を携えて扉を開ける。

 

途端に飛び込んできたのは喧騒だ。

騒がしいのは薬師の工房ばかりではない。

ここもまた、そういう建物のひとつだった。

 

「怪しいのは……ここと、ここ。あとは川の位置からして、このあたりだろう」

 

「待て待て、この谷を見ろ。過去に水の流れていた涸れ川ではないか? そういう形だ。ここから運ばれた可能性もある」

 

「バカが、砂金が見つかったのは河原の表層だぞ! 涸れ川のもんならとっくに底に埋まっとるわ!」

 

「おい、今俺にバカって言ったか?」

 

「山脈の中心は未だに形が変わり続けていると聞いたぞ。涸れたのは最近かもしれん。優先度は低いが候補から外すべきではない。記録するだけしておこう」

 

「そんな程度のものまで加えては候補地が増えすぎる! 魔種の領域で悠長にあちらもこちらもなどやれるものか。絞らねば話にならん!」

 

広間の中央に据えられた大きな机。

そこにドンと置かれた山脈の模型を前に数人の男達が侃侃諤諤の議論を交わしている。

 

山師だ。

この場合は本当の意味の山師である。

詐欺を働く者の意では決してない。

鉱脈の位置を探り、どこを採掘すべきかを定める山の専門家達だ。

 

あなた達が湿原の川で発見した砂金。

それに、火山で採取された稀少な鉱石類の数々。

これらの存在が彼らを召集させるに至った。

山脈はそれ自体が宝の山である可能性がひどく高まったためである。

 

金鉱脈はこの山脈のどこにあるのか。

特定のための議論は山師が村に到着するなり即座に始まった。

 

「いや待て、そもそもの話、この模型はどこまで正確なんだ?」

 

「──確かに。調査はまだ1回目が済んだばかり、だったな? 少なからず誤差はあると考えた方が良い。いかん、少し気がはやり過ぎたな。ひと息入れよう」

 

そんな議論は冷静な者の発言で一旦止まりかかる。

鍔迫り合いがふいに流されて距離を取るように、山師達は前のめりになっていた姿勢を戻す。

一度茶でも飲んで落ち着かないかと誰かが提案した。

 

 

 

「誤差? なんだいそれは。そんなものがあるわけなかろうに」

 

しかし、それを若い女の声が押し戻す。

部屋の隅、椅子にくつろいでいた魔術師だ。

 

椅子の傍らのサイドテーブルには食べかけの菓子がある。

砂糖をふんだんに使った上等な逸品だ。

おおかた、今回の功績を盾に村長にねだって勝ち取った物だろう。

指に残ったカスを舐めながら、魔術師が続ける。

 

「中央火山、火口」

 

同時に、パチリと指を鳴らす。

途端に模型は形を変えた。

山を構成していた土も木も岩もドロドロと溶け合い、新たに真っ赤な溶岩を噴き漏らす火口へと変化する。

 

「裾野、灰の森」

 

さらなる宣言と共に次の姿へ。

今度は枯れた木々がまばらに立ち並ぶ死の森だ。

全てが灰に覆われ、命の気配がまるでない無色の光景がひどく寒々しい。

 

「山脈の夕景」

 

みたびの変化は風景画めいていた。

無色彩から一転、鮮やかな夕陽に染められる山体が美しい。

沈む太陽を模したのだろう、揺れない丸い炎を浮かべさえしている。

 

「こんなものかな。遠景」

 

そうして最後にまた山脈全体へと形を戻す。

己の望むままに世界の在り様を歪める、魔術の発現であった。

精巧な模型は彼女がこうして作り上げたものらしい。

 

「言っておくと、その模型に狂いはないとも。魔術師の記憶がどこまで正確か、まさか知らないわけもないだろ? それともレクチャーをお望みかな」

 

魔術師はニヤリと頬を吊り上げ、両腕を広げて己を誇示した。

まだたった一度の調査。

その記憶を頼りに組み上げた山脈の立体模型は、しかし間違いなく確かなものであると。

 

それを聞いた山師達の反応は──

 

「なら初めに言って欲しかったですな。時間に無駄が生まれた。まったく。……まぁ良いでしょう。なら安心して詰められる」

 

「変化前後で山体の形状に狂いはない。適当に細部を誤魔化してそれっぽく見せているなんて線はないな。完全に記憶しきっていると考えて良さそうだ」

 

「消去法でいこう。魔種の生息域の予想図もあったな? 重ねていくぞ。()()()()()()()()()()は考える意味がない」

 

「俺はやはりこの涸れ川が怪しいと──」

 

「その谷は最優先で消しだバカが」

 

「──またバカと言ったか?」

 

魔術に対する反応などみじんもない議論の再開であった。

魔術は希少な才であり、生涯一度も見ずに死ぬ者もある。

目の前で形あるものが触れられもせずに崩れ歪むのは異様な光景であったはずだ。

 

が、そのようなものはどうでも良い。

重要なのは議論の進行であると雄弁に語る彼らの態度に、魔術師は心底楽しそうにくつくつと笑った。

残っていた菓子のかけらをまとめて口に放り込み、山師達に歩み寄る。

 

「どこか良く見たいところがあるなら言いたまえよ。全部じゃないが、歩いて観察がかなった場所は全て覚えているからね。参考になるなら拡大してあげようじゃないか」

 

「ありがたい。ではまずはここを……」

 

鉱脈位置の推測。

その議論はまだ随分かかりそうだ。

あなたは部屋を横切り、村長の元へ向かう。

 

彼らは己の職務を全うしている。

ならば邪魔をすべきではなく、あなたもまたやるべき事を粛々とこなすのが良いだろう。

 

 

 

 

 

そして、冒険者の責務と言えば。

己を鍛え上げる事に他ならない。

 

 

 

報酬①
経験点+5

 

 

 

「おや、神官殿。あなたも来られましたか」

 

村長に報告を届け、再び手の空いたあなたは兵舎を訪れていた。

出迎えたのはここの責任者たる騎士である。

 

彼は汗にまみれていた。

またいつものように鍛錬に明け暮れていたのだろう。

 

「私も、どうやら未開の地というものをどこか甘く見ていたようです。まさかこれほどに苛烈とは」

 

ただ、いつものようにいかなかった部分もあるようだ。

騎士の顔にはどこか苦悩が見て取れる。

眉間のシワは深く、剣を握る手には不要な力みが感じられた。

その理由に、あなたは心当たりがある。

 

火山の調査を終え開拓村に帰り着いた彼は、端的に言って虫の息だった。

探索中に現れた炎を纏う魔種、双頭の亜竜(ドレイク)に焼かれたらしい。

炎に対する絶対的な耐性を持つ魔術師によって救出され撤退はかなったものの、彼の体は半分近くが炭化していた。

村までの道中に息絶えず、あなたや他の神官による治療が間に合ったのは奇跡と呼んで良い。

 

立てるほどに回復してからこちら、彼は訓練場の主と化している。

己の不足により帰還を余儀なくされた後悔がそうさせているに違いない。

 

「……一手、御指南願えますか。やはり相手が居る方が捗るというものです」

 

騎士は下ろしていた剣を掲げ、あなたへと向き合った。

断る理由はないだろう。

あなたもまた、メイスと盾を構えると良い。

 

アイアンシザーの振るう暴威。

それに抗いきれなかった記憶はあなたの中で今もまだ大きく残っているはずだ。

同じ悔恨を抱える者同士、苦い経験を飲み下すために必要なのは、今は鍛錬に他ならない。

 

 

 

ステータス上昇
『筋力』

8+1=9

 

ステータス上昇
『耐久』

14+1=15

 

ステータス上昇
『器用』

8+1=9

 

 

 

 

 

そんな鍛錬の後。

あなたと騎士を待っていたのは、女神官の手当てだった。

 

「ここまでやらねばならない事でしたか!?」

 

そう言われてしまえば返す言葉もないと、騎士は項垂れていた。

両者にかけられた秘蹟の護り。

それすら貫くほどに白熱した戦闘の結果、あなた達の体には軽くない傷が刻まれた。

 

ひと休みし、精神力を回復してから治癒を行おうとしていたあなただったが、それよりも女神官が駆け寄ってくる方が早かった。

兵の訓練においてはどうしても怪我をする者があり、そのために彼女は定期的に兵舎に出入りしている。

その中でどうやらあなた達の戦いを聞き付けたようだ。

 

「まぁ……私も気持ちはわかりますから、これ以上は言いませんが」

 

ただ、小言をうるさく言うつもりもないらしい。

 

女神官もまた、今回悔しさを抱えた者の1人だ。

彼女の場合は何か失敗を犯したわけではない。

何もできなかったのだ。

 

 

 

荒野には、何もなかったという。

成果らしい成果は傷薬の素材となるサボテンだけ。

資源として扱える物が発見されることはなく、ただただ過酷な環境を歩き続ける数日間だったそうだ。

 

時折起こる獣や魔種との遭遇も、主として戦ったのは戦士だ。

得意のハルバードから繰り出される剛撃は荒野の生物にも十分以上に通じ、女神官が何をするでもなく襲撃者は死体に変わる。

クロスボウを放った後、次射を装填する間もなく全てが終わった、そんな戦闘の方がよほど多かったらしい。

 

辛い時間であっただろう。

己の役割を実感できないまま、先達の後をついて歩く。

想像するだけでも心の重くなる経験だ。

 

 

 

あなたは話を聴きながら、己の経験を噛み締めた。

積み上げた知識による貢献は数多くあった。

客観的に見て豪胆と言う他ない、ヒューリクとの交渉もあった。

 

それは紛れもなく讃えられ、評価されるべき成果である。

今回の冒険において成したものの中で最大の、だ。

 

決して忘れるべきではない。

あなたは十分以上に調査に貢献した。

不足ばかりに目を向けず、誇るべきところは誇り、自信として糧にするとよい。

 

 

 

ステータス上昇
『知識』

14+1=15

 

ステータス上昇
『精神』

18+1=19

 

 

 

 

 

「──ですので、貴女が居なければ戦士殿もそうまで戦えなかったでしょう。得意分野が違っただけの事。貢献がなかったなどとは言えないのでは?」

 

よって、あなたは女神官を諭した。

騎士もである。

 

特に、あなたは過去に戦士が荒野を訪れた際の惨状を本人から聞いている。

過酷な環境に追い詰められ敗走を余儀なくされた顛末をだ。

それを知る故に、あなたの言葉は真に迫っていたに違いない。

 

騎士の言う通り、おそらく戦士の活躍は後方の支えがあってこそのものだ。

傷付いても秘蹟がある。

環境を原因として不調に陥っても癒す術がある。

休むべき時に安全を確保できる。

これらが前衛に立つ者の心をどれだけ軽くし、どれだけ四肢から緊張を除くか。

 

冒険者として経験の浅い女神官はまだ実感がないようだが、実際に戦士に聞いてみればわかるはずだ。

ただし聞き方には注意せねばならない。

『女神官は足手纏いだったか』などと口にすれば、おそらく起こるのは凄惨な流血沙汰であろう。

 

 

 

また、荒野に資源が見つからなかったのは仕方がない。

価値ある物があるかないか、そんな事は人間の決められる事ではない。

 

そもそもとして。

調査の内容は資源の有無を確認する事だ。

必ず何かを見つけてこいなどとは誰も言っていない。

 

今回の場合、つまりは『何も見つからなかった』という事実こそが成果と言える。

少なくとも一度軽く探った程度で見つかるような資源はないと、そうわかっただけでも大きな収穫だ。

 

 

 

「それ、は……ええ、わかります。わかりますが、それとはまた別の所で心が納得しないのです」

 

ただ。

理屈で納得がいくかとなると、また別の話だ。

 

あなたと騎士の働きかけにより、彼女の精神状態は持ち直したようだ。

しかしそれでも悔しいものは悔しいのだと、眉間にシワどころか谷を作って歯を食い縛る。

こればかりはどうしようもなさそうだ。

 

「ですので、明日からは私もこちらに参加します。この不甲斐ない細腕が鍛えられて、先輩方のやりすぎも止められる。よろしいですね?」

 

なので、そういう事になった。

自棄になるでもなく、後悔を踏み台に跳べるならば何も問題はない。

あなたも、騎士も、女神官も、鍛錬を重ねてより高みに至るだろう。

 

 

 

報酬②
成長点+1

 

 

 

そしてもちろん、そのためには他の成長も重要だ。

武具、技術、あるいは秘蹟、はたまた絆。

より効率的に心身を鍛えるため、上質な食物を注文する手もある。

 

幸いにして、湿原調査の報酬によりあなたの懐は暖かい。

何をするにも十分な額を手に、あなたは今後の予定を考えた。

 

 

 

選択肢効果詳細
鍛錬を行うHP&MP上昇

HP/1D8+2

MP/1D9+1

技能を磨く技能習得

次回習得は『不動』

受けたダメージが極めて小さい時、

直後の行動が成功しやすくなる

奉仕に勤む秘蹟習得

次回習得は『信仰+』

信用、説得、言いくるめの成功率上昇

初歩の秘蹟を強化

武具の新調バックラーの防御成功率強化

装備追加『クロスボウ』

射程が短く、連続使用が出来ないが、

威力と貫通力に優れた遠隔武器

村人と交流クエストでの友好的NPCの能力向上

現在Lv2

 

 

 

名前(あなたが自由に決めて良い)
職業神官

 

HP41/41
MP25/25

 

筋力9SB=3
耐久15SB=5
敏捷10SB=3
器用9SB=3
感覚13SB=4
知識15SB=5
精神19SB=6
幸運10SB=3

 

装備性能
メイス+1『2D6+筋力SB』の物理ダメージ

命中力+1

バックラー+1防御成功時、

物理ダメージを『耐久SB』軽減

防御成功率+1

 

特殊技能詳細
重撃攻撃命中時、『朦朧』判定

クリティカル時、『朦朧』確定付与

信仰秘蹟の使用権を得る
治癒初歩の秘蹟、消費MP5

肉体をあるべき姿に戻す

『1D6+精神SB』のHP回復

守護初歩の秘蹟、消費MP3

肉体があるべき姿を保つ力を強める

『精神SB』だけ全ダメージを軽減

効果時間は1戦闘

賦活初級の秘蹟、消費MP5

肉体と魂をあるべき姿に引き戻す

状態異常を回復

聖域初級の秘蹟、消費MP6

小規模な聖火の結界を顕現させる

休息中のみ以下の効果

通常エンカウント停止

環境ダメージと休息妨害を無効化

一部状態異常を即時回復

回復判定ダイス数+1

 

アイテム詳細
チェインメイル1度だけ死亡を回避

 





【選択肢】

鍛錬を行う
技能を磨く
奉仕に勤む
武具の新調
村人と交流

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