「ルイズ! どこにいるの!? まだお説教は終わってませんよ! 出て来なさい! ルイズ!」
「見てよ。また、奥様がルイズお嬢様に説教してるわ。ルイズお嬢様も難儀だよねぇ。あそこまで魔法が使えないなんてさぁ」
「全くだ。上のお二人はあんなにも魔法が使えるのにルイズお嬢様はなんでああなのかしら?」
ルイズの実家にある中庭の池。そこはルイズにとって秘密の場所だった。2人の姉は立派なメイジでルイズはいまだに簡単な魔法も使えずいつも使用人たちに陰でバカにされいつも母親に怒られていた。小舟に乗り毛布にくるまって泣いていると。
「また泣いているのかい、ルイズ?」
と、声が聞こえた。知っている声に反応しルイズは恐る恐る毛布から顔を出すと、そこには羽根付き帽子をかぶった男がいた。帽子のせいで顔が見えないがルイズは誰なのかすぐに分かった。
「し、子爵様!いらしていたの!?」
ルイズは顔を赤くし思わず毛布に隠れてしまった。
「今日は君のお父上に呼ばれたのさ。あの約束の事でね」
子爵の言葉を聞いてルイズはさらに顔を赤くし少しだけ毛布から顔を出して。
「いけない人ですわ、子爵様は」
と、言った。
「僕の小さなルイズ。君は、僕の事が嫌いかい?」
子爵は優しい笑みを浮かべながらおどけた。ルイズは慌てて首を横に振り。
「そんな事はありません。でも、私はまだ小さいから、よくわかりません」
ルイズの素直な気持ちを聞いて子爵はクスッと笑った。子爵がそっと手を差し伸べると。
「ミ・レィディ、手を貸してあげよう。もうすぐ晩餐会が始まるよ」
「でも、私」
ルイズは恥ずかしそうに微笑みながら子爵の手を。
ガッ!!
取れなかった。
「あぐっ!!し、子爵様?な、なにを・・・・・ヒッ!!」
突然、子爵はルイズの首を掴み片手で持ち上げた。そして子爵の顔を見てルイズは悲鳴をあげた。そこには、左目が抉れて中から赤い目が怪しく光っていた。ルイズの首を片手で掴んでいる子爵はそのままルイズを池の中に投げ入れた。
「・・・・・・・うーん」
気がつくとルイズは別の場所にいた。さっきまでの幼い容姿とは違い成長して現在のところ容姿になっていた。
「ここはどこ?」
夜なのか空は真っ暗で何も見えなかった。周りも壊れた建物や不思議な形をした壊れた馬車があちこちにあった。ルイズは立ち上がろうとすると右手に何かがあたった。なんだろうと思いルイズがそれを拾うとそれは人の頭蓋骨だった。
「ヒィ!!」
ルイズは立ち上がって思わずその頭蓋骨を捨ててしまった。
「な、何よこれ!?」
初めて人の頭蓋骨を見て怖がっていると。
チュチュチュン!!
チュチュチュチュチュン!!
奇妙な音が聞こえた。そして。
「た、ターミネーターだ!!」
「逃げろ!!殺されるぞ!!」
「あああああっ!!!」
「ぎゃあああぁぁぁっ!!」
悲鳴が聞こえた。ルイズはその方向を見るとそこには薄汚い格好をした物乞い達が悲鳴をあげて逃げていた。物乞い達の後ろから物乞い達を狙った赤い光の矢が襲っていた。何人も背後から撃たれ死んでいった。何が起きてるのか分からずルイズが硬直していると。
「!!君!?こんなところで何をしてるんだ!!早く逃げるぞターミネーターが攻めてきたんだ!!」
1人の男がルイズを見つけルイズの手を掴んで一緒に逃げ始めた。
「た、ターミネーター?(・・・・なんだろう?その言葉、どこかで聞いたことがあるような)」
「大丈夫!きっと助かる!!もうすぐ抵抗軍が俺たちを助けてくれるはずだから!」
男がそう言ってると。
チュンチュン!!
男は撃たれ死んだ。男の死体につまづいてこけた。ルイズは後ろを見るとそこには右手に奇妙な形をした武器を持ったスケルトンのような、ゴーレムのようなバケモノがいた。
「こ、これがターミネーター?」
ルイズは目の前にいるターミネーター【T-800】を見てそう呟き首を掴まれるとそのまま投げられ壁に叩きつけれた。
「っ!!」
壁に叩きつけられたルイズは叩きつけられた衝撃で一瞬息ができなかった。なんとか立ちあがり逃げようとしたがすでにT-800に銃口を向けられこの時、ルイズは死んだと思った。
その時だった。
チュチュチュチュチュチュン!!
突然、赤い光の矢がターミネーターに襲いかかった。ルイズは突然のことに驚いていると。
「大丈夫か!?」
声が聞こえた。ルイズは隣を見てみるとそこにはレミントンM870(ショットガン)を持ったサイトとターミネーターと同じ武器を持った女の兵士がいた。
「もう大丈夫だ!」
女兵士がT-800を倒すとサイトはルイズを背負いその場から離れようとした。
「平賀兵長!エアリアルだ!!」
女兵士が指さす方を見るとそこには大きな空飛ぶ何かがいた。ドラゴンともワイバーンとも違う何かを見てサイトと女兵士は慌てて身を隠した。
「静かにしろ。絶対に音を立てるな」
そう言ってサイト達が隠れていると
ばしゅん!!
サイト達のいた場所は大きな爆発が起きたのだった。