触手と魔法少女の共同戦線【日常、戦闘編】   作:イプシロンE

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アサガオは初の本格的な戦闘、ナガレは魔物になってから初の戦闘です


校内防衛戦

 

 

 

ナガレ「……でさぁ、その女の子、腰が抜けてたからお姫様抱っこして家に送ってったんだけど、場を和まそうと、これが本当の送りオオカミ、って言ったら余計に怖がっちゃって」

 

アサガオ「とりあえず送りオオカミって言葉ググレ」

 

ナガレを魔物化した翌朝、一週間ぶりにナガレとともに登校している。

 

今のナガレはオオカミ耳と尻尾は体内に格納し、見た目は魔物化前の姿になっている。

 

教室に入ると、クラス中の目が私とナガレに向いた。

 

アサガオ「……おはよう」

 

ナガレ「おはよう、久しぶり」

 

ーおはよう、ナガレ元気そうじゃん!ー

 

ーお帰り、ナガレさんー

 

ー無事で良かった~、心配してたんだよ~ー

 

ナガレ「はは、ごめんね、心配かけて」

 

ミズキ「ナガレちゃん、おはよう」

 

ナガレ「おはよう、ミズキちゃん」

 

ミズキ「…………」

 

なぁんでこっち睨んでるんですかね~?

 

 

ミズキ「ナガレちゃん!、アサガオちゃんが魔物って知ってて何で平然としてられるの!?

 

魔物は私達の敵なのよ!」

 

魔物、という言葉にクラスがシー……ン、となる。

 

 

 

 

ナガレ「……確かに正体を知った時はショックを受けたけど、アサガオはあの時私を助けてくれたし、その後もいろいろ助けてくれた。

 

あとなによりも私とアサガオは幼なじみだからね!。

 

ずっと一緒だったから、信じられるというか。

 

 

 

 

 

あと、私も昨日魔物になったから、ミズキちゃんからすれば私も敵だけど?」

 

アサガオ「……ナガレ、しれっと爆弾発言するんじゃない」

 

ミズキ「 」

 

ミズキだけでなくクラス全員が絶句しているな。

 

 

 

ナガレ「そうだ、ミズキちゃん昨日アサガオをデバイスで撃ったよね?」

 

ミズキ「そ、それが、なに?」

 

ナガレ「次、アサガオを傷つけるようなことしたら、ただじゃ済まさないから」

 

ナガレは右腕だけを獣人の腕に変え、魔力粒子を圧縮し形成した爪をミズキに突きつける。

 

ミズキ「ひっ!?」

 

アサガオ「はい、そこまで、そろそろ授業はじまるよ」

 

私の声でナガレとミズキ以外のクラスメイトがあわただしく各々の席に着く。

 

 

 

 

なお、行方不明だったナガレがしれっと登校してきたことによってちょっとした騒ぎになり、授業の大半が事情聴取によって潰れることとなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

 

 

 

 

 

私とナガレは、今校長室にいた。

 

私達の前の机で書類整理をしている人は朝倉スミレ校長先生。

 

 

スミレ「……ふぅ、ごめんなさいね、こちらから呼んだのに待たせてしまって」

 

アサガオ「いえ、大丈夫です……」

 

ナガレ「……」

 

スミレ「さて、あなた達を呼んだのは、魔物に関することなのだけど。

 

アサガオさん、ナガレさん、あなた達は、今までの魔物とは違いすぎる

 

人の言葉を話し、学生生活を送る魔物なんて聞いたことがないわ

 

よければ、魔物について教えてくれないかしら?」

 

 

 

アサガオ「教える……と言っても、

 

……まず、ナガレは純粋な魔物ではありません。

 

私が魔物にしました」

 

スミレ「!…、そんなことができるの?

 

それは、ナガレさんは受け入れたのですか?」

 

ナガレ「校長先生、私は一週間前に右腕を失くし、今まで通りの生活が出来なくなり自棄になってまして

 

生きる意味が無いとアサガオに私を殺すように頼んだんです。

 

 

でもアサガオは私に生きてほしいって言ってくれて、魔物化によって欠損した肉体の再生ができるかもしれないということで、私はそれにかけてみたんです

 

結果は、……。」

 

ナガレが再生した右腕を見せる。

 

スミレ「……なるほど。

 

……アサガオさんは今までどのように暮らしてきましたか?

 

もっと言えば、血の摂取は……」

 

アサガオ「私は今まで1度も血は摂取していません

 

他の魔物はわかりませんが、私は生き物の体液がエネルギー源なので血以外でも賄えるんです。

 

私は主に町外れの公園で子供に擬態して、遊んでいる子供達に触れて汗や涙を摂取していました。」

 

スミレ「……いろいろ問題になりそうな内容ですが、死者が出なかったので良しとしましょう。」

 

アサガオ「あはは…」

 

ピリリリリリ!、ピリリリリ!

 

 

スミレ校長の机に備え付けられている電話が鳴る

 

 

スミレ「ん、ごめんなさいちょっと待ってて。

 

……朝倉です、…………なんですって!?」

 

スミレ校長は叫ぶと同時に私を見る。

 

何かあったのか?

 

スミレ「残っている生徒は全員体育館へ誘導を!、私もすぐ向かいます」

 

ガチャ!、と少々乱暴に受話器を置くとスミレ校長は私に問いかける。

 

スミレ「校内に魔物が侵入したわ、一応聞くけどアサガオさん、なにかしましたか?」

 

アサガオ「やっていません!」

 

スミレ「そうですか、ではあなた達も体育館へ……」

 

アサガオ「侵入した魔物の数はわかりますか?」

 

スミレ「まだ正確な数は把握してないけど5体程と連絡がきました」

 

アサガオ「ナガレ、魔法少女だった時にミズキ達と組んで何体同時に相手してきた?」

 

ナガレ「えっと、2体だったかな」

 

アサガオ「校長先生、分散してるならまだしも5体固まって行動しているなら、集団戦に慣れてないこちらが不利です

 

私とナガレも戦います、これならいくらかマシになるはずです」

 

スミレ「アサガオさん!?、あなた自分が何を言っているのかわかってますか!?

 

同族を殺すことになるんですよ!!」

 

アサガオ「同族殺しですか、確かに周りから見ればそうでしょう。

 

でも私は人間が好きなので、たかが血のために人間を狩る魔物は抹殺対象としか思ってないんですよ。」

 

 

本当は前世人間だから人間に味方してるんだけど、前世とか説明が面倒だし、人間が好きってことにした。

 

間違ってはないし。

 

 

スミレ「……信じていいんですね?」

 

アサガオ「はい」

 

スミレ「では、生徒の避難誘導兼護衛は魔法少女組に、あなた達は魔物の撃退を頼みます

 

さ、行きましょう」

 

 

スミレ校長はそう言うとロッカーから100センチメートル程の大型の杖を取り出す。

 

デバイスだ

 

ナガレ「校長先生も魔法少女なんですか!?」

 

スミレ「少女って歳でもないから、言うなら魔女かしらね」

 

続いてスミレ校長の周りに魔力粒子が集まりだし黒地に銀のラインが入ったロングコートを形成した。

 

アサガオ「魔力粒子がコートになった……」

 

ナガレ「魔力粒子具現化、アサガオは見るの初めてだっけ?」

 

アサガオ「ナガレが魔力粒子刃を形成してるのは見たことあるけど、粒子の集まりじゃなくて粒子から完全に物質に変化してるのは見たことなかった」

 

ナガレ「1年生は3ヶ月経たないと魔力粒子具現化の許可がもらえないのよ。

 

デバイスでの基本攻撃で魔力の使用に慣らしてからじゃないと、魔力粒子具現化は危険なんだって」

 

アサガオ「ほう……」

 

スミレ「形成中に粒子が暴走して自身が怪我をする危険性がありますからね。

 

形成してしまえば粒子が安定して、意識をしなくても形状を保って頑強な防具になってくれます。」

 

アサガオ「なるほど……、ちょっといいですか?」

 

スミレ「なにかしら?」

 

アサガオ「ナガレはもう魔法少女ではないので魔力粒子具現化についての規則には当てはまりませんよね?」

 

スミレ・ナガレ「え?……」

 

アサガオ「ナガレ、試しに魔力粒子具現化で戦闘服作ってみたら?

 

獣人形態だと、尻尾のせいでスカート周りが大変なことになるから……」

 

ナガレ「……!?」

 

バッとお尻を手で押さえるナガレ。

 

そうナガレは獣人形態だと尻尾がスカートをめくり上げてしまう。

 

昨日はどうしてたか?

 

世の中知らないほうがいいこともあるんですよ。

 

 

ナガレ「や、やってみる」

 

ナガレの周りに魔力粒子が集まり、ナガレの周りを回転し始める。

 

ナガレ「……む……」

 

アサガオ「難しい?「ちょっと黙ってて」あ、……はい」

 

ナガレ「…………………………ょし!」

 

魔力粒子が一際強く輝きナガレを包み込み、魔力粒子で包まれたナガレの体型が人間形態から獣人形態に変わっていく。

 

輝きが収まると軍服を模したようなトップスにコート、そしてプリーツスカート姿のナガレがいた。

 

尻尾は腰辺りから生えていて魔力粒子具現化による服の生成なので隙間が無い。

 

 

ナガレ「……どう?」

 

アサガオ「似合ってるよ」

 

スミレ「しっかりとコントロールが出来ていましたね」

 

私と校長先生がそれぞれの視点から感想を言う。

 

 

全体的に黒地に水色でどこがとは説明出来ないがナガレらしいカラーだと思った。

 

スミレ「では、行きましょう。

 

くれぐれも油断しないように。」

 

 

アサガオ・ナガレ「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『魔物、さらに3体校舎に侵入!』

 

校長室から出たところで、スミレ校長の持つ無線機から防犯カメラを監視している職員からの悲痛な叫びが発せられる。

 

 

スミレ「生徒の避難は!?」

 

『完了していません!』

 

『現在体育館入り口付近で魔法少女3名と魔物2体が交戦中

 

3体は第一校舎二階廊下、残り3体は第二校舎一階廊下、保健室前です』

 

スミレ「……わかりました、校舎内の魔物は私達が請け負います」

 

『え?、達?、誰かいるんですか!?』

 

スミレ「ええ、とても心強い助っ人が」

 

スミレ校長は会話を終えるとこちらに向く。

 

スミレ「まずはここ、第一校舎二階の魔物を駆除しましょう」

 

アサガオ「了解」

 

ナガレ「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

二階廊下

 

 

 

廊下には昨日ナガレに重傷を負わせた犬型魔物と同型が3体、あちらも気づいたようで咆哮を上げこちらへ来る。

 

 

グアアアア!!

 

 

ナガレ「どきなさい!」

 

ザシュ!

 

ナガレが魔力粒子で形成した爪で魔物の腹を切り裂く。

 

ギャギャ!?

 

腹を切り裂かれ魔物は怯むが、ナガレを切り裂こうと爪を振り下ろす。

 

ナガレ「くっ……!」

 

ギイィィィン!

 

魔物の爪をナガレの爪が受け止め辺りに不協和音が響きわたる。

 

魔物は爪を受け止められると間髪入れずナガレを噛み砕こうと犬らしく口を大きく開け……

 

 

アサガオ「死ね!」

 

 

開けた口に硬化した触手をパイルバンカーの如く突き刺し、魔物の口から後頭部まで貫いた。

 

ナガレ「……私の獲物だったのに」

 

アサガオ「あ、ごめん」

 

ナガレ「なんてね!、冗談

 

 

っ!?……後ろ!」

 

アサガオ「!?」

 

油断した!、いつの間にか私の後ろに魔物がいた。

 

 

 

魔物が私に向け爪を振り下ろす【キイィン!!】前に校長先生が割り込みデバイスで爪の軌道を反らし、魔物の顔をデバイスで叩きつける。

 

スミレ「油断は禁物ですよ」

 

アサガオ「は、はい……」

 

ナガレ「ごめんなさい……」

 

グルアア!

 

顔を叩きつけられた魔物と、もう1体の魔物が同時にこちらへ向かってきた。

 

 

スミレ「片方は任せます」

 

 

校長先生はそう言うないなや魔物に駆け出す。

 

 

魔物の1体が振り下ろした爪をデバイスで受け止め、背後から挟み撃ちをしようとした魔物をこっちに蹴り飛ばしてきた。

 

ナガレ「きゃ!?」

 

アサガオ「うおわ!?」

 

蹴り飛ばされた魔物を咄嗟に避け、私は硬化した触手を構えナガレは魔力粒子の爪を構える。

 

グルアア!

 

蹴りのダメージから復帰した魔物が咆哮を上げる。

 

パシュ!

 

と、ナガレの方から音がしたと思ったら魔物の胸に何かが突き刺さった。

 

 

ギャア!?

 

 

ナガレの方を見ると、魔力粒子の爪が1つなくなっていた。

 

グルルル!

 

魔物は目標をナガレに定め走り出す。

 

 

パシュ!

 

ナガレがまた1つ爪を射出する。

 

今度は魔物の横腹をえぐる、が魔物は止まらない。

 

パシュ!

 

3本目の爪を射出。

 

爪は魔物の顔に深々と刺さり、魔物はその場に崩れ落ちた。

 

アサガオ「それ飛ばせたのか」

 

ナガレ「魔力粒子はこういう使い方もできるのよ

 

ミズキちゃんのライフル型デバイスも魔力粒子を飛ばしてるのは同じだし」

 

アサガオ「へぇ……」

 

ナガレ「魔物は…………、死んだ……かな?」

 

私は顔に爪を受けて倒れた魔物に近づく。

 

アサガオ「……ん、死んだみたい」

 

ナガレ「じゃ、じゃあ校長先生の加勢に」

 

スミレ「終わりましたよ」

 

アサガオ・ナガレ「えぇ!?」

 

見ると校長先生のロッド型デバイスの両端からライトセイバーのように魔力粒子刃が出ており、魔物は縦に真っ二つになって倒れていた。

 

 

アサガオ「つえぇ……」

 

ナガレ「すごいです!先生!」

 

スミレ「………」

 

ナガレ「せ、先生?」

 

スミレ「……、まだ魔物はいます、行きましょう」

 

ナガレ「は、はい……」

 

アサガオ「……」

 

校長の頬が少し赤かった、ように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???視点

 

校内放送で魔物の侵入を聞いた私は、すぐに避難場所の体育館へ向かおうとして、声をかけられた。

 

 

 

 

「ねぇ」

 

…………はぁ

 

「何かな?」

 

声をかけてきたのはいつも嫌がらせしてくるクラスメイトの3人だった。

 

絶体ろくでもないことに巻き込まれる。

 

 

「あんた魔物を探知できる能力あったでしょ?」

 

「……あるけど?」

 

「魔力が少なくて魔法少女適正試験落ちたのに、能力だけはいっちょまえにあるんだもんね」

 

「……」

 

「私達があんたの能力を有効活用してあげるって言ってんの」

 

「私達、魔物を間近で見たいんだよねぇ」

 

「…………」

 

「案内、よ・ろ・し・く・ね」

 

……今日は最悪な日だ。

 

 

そして今私達は第二校舎一階廊下の角にいる。

 

「この角を曲がった先の廊下に魔物がいるから、ゆっくり覗いてね

 

そぉっとだからね?」

 

「わかってるって

 

 

……おお、2足歩行の犬が3匹」

 

「ちょっと、私にも見せてよ」

 

「私も見たい!」

 

「ちょっと押さないでよ!」

 

「あ……う…、ねえ少し静かにしてよ

 

魔物に気づかれるよ?」

 

「あ、こっち見た」

 

………………はい?

 

「逃げるよ!」

 

「うん!」

 

「ちょっ、置いてかないでよ!」

 

私も逃げないと……

 

 

ドン!

 

 

え………?

 

 

逃げるために振り向いた私は胸を押され、しりもちをついた

 

 

 

 

「時間稼ぎよろしく♪」

 

 

 

え、え、え………

 

 

3人は行ってしまった

 

 

「………嘘でしょ………」

 

 

仲は良くなかった、でもまさかこんな、命の危険が迫ってる時にこんなことするなんて思わなかった。

 

犬型の魔物は私をターゲットにしたようだ、私はとっさに近くの引き戸を開け中に滑り込む

 

引き戸を閉め鍵をかけ、部屋を見渡す。

 

薬品棚にカーテン付きベッド、どうやら保健室のようだ。

 

 

 

 

………………とっさに入ったけど、唯一の出入口の向こうは魔物がいてこれ詰んだんじゃ………

 

 

ドン!

 

 

「ひい!?」

 

 

ドン!ドン!

 

 

「あ………あ、あ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………バキィ!!

 

 

 

木製の引き戸が砕かれ魔物の手が私に伸びてくる

 

 

 

「いやああああああああああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドォン!!

 

「!?」

 

魔物が吹っ飛ばされた。

 

そして魔物の代わりに私の目の前には

 

 

 

犬耳の女の子と下半身が触手の束になってる女の子がいた。

 

 

 

 

?「アサガオはあの人の近くにいて!」

 

?「わかった!」

 

 

下半身が触手になってる女の子が私の傍に来る。

 

?「怪我はないですか?」

 

「え………、あ、うん

 

………………大丈夫」

 

?「危ないので私の後ろに居てくださいね」

 

「う、うん」

 

 

 

それからはあっという間だった。

 

犬耳の女の子が後から来た校長先生とタッグで魔物と戦い、校長先生はデバイスの魔力粒子刃で、女の子は巨大な爪で魔物を切り裂き倒して

 

もう1体は2人が魔物2体相手にしてる間にこちらに襲いかかってきたところを触手の女の子が槍みたいになった腕で魔物を貫き、数分もしない内に魔物は全滅した。

 

 

?「もう大丈夫ですよ。」

 

触手の女の子が言った。

 

校長「校内で確認されている魔物はこれで全てです。

 

あとは体育館入口付近の2体ですね

 

あちらは魔法少女組が対処していますが、私達も加勢に行きましょう。

 

アサガオさん、その子をお願いします。」

 

?「了解です」

 

アサガオと呼ばれた触手の女の子が私に向けなん本もの触手を伸ばし私の腕、足、お腹に巻き付こうとする。

 

「っ!?、や!、離して!!」

 

私は抵抗したが、思ったより触手は硬く全く解けない

 

?「あ!、ちょっと暴れないで!」

 

新しい触手が私の目の前にまで迫ってくる。

 

「っ!………」

 

咄嗟に目を瞑った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………ぽん

 

 

頭に触手が乗せられ、撫でられた。

 

?「大丈夫、もう大丈夫ですから」

 

 

「え………」

 

私は触手の女の子に抱き抱えられた

 

 

 

校長「………私が先頭を、ナガレさんは後方警戒をお願いします。」

 

?「わかりました!」

 

 

校長「アサガオさん!、行きますよ!」

 

?「あ、はい!」

 

………アサガオさん………か………

 

「………アサガオさん」

 

アサガオ「ん?」

 

「ありがとう………」

 

アサガオ「………、ふふ、どういたしまして」

 

 

 

???視点終わり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アサガオ視点

 

 

 

保健室で襲われていた女の子を間一髪のところで助け、今は体育館へ向かっている。

 

 

確かミズキ、ハル先輩、ナツ先輩の3人と魔物2体が交戦中だって校長室では聞いたけど、まだ戦闘中なのだろうか………

 

 

 

体育館入口に3人はいた。

 

目立った怪我は無さそうだ。

 

ミズキ「ナガレちゃん!、校長先生!、………アサガオちゃん」

 

ミズキがデバイスを私に向けようとしてナガレが私とミズキの間に入る。

 

ナガレ「ミズキちゃん、やめてって言ったでしょ!」

 

ミズキ「………だって魔物は」

 

ナガレ「敵だって?、なら私も敵だけど?」

 

ミズキ「ナガレちゃんは、元人間だし………」

 

ナガレ「………、はぁぁ~~!、もう!」

 

スミレ「あなた達に何があったかわかりませんが、私達は今、魔物、魔法少女、関係なく生徒の安全確保のために動いています。

 

私情での行動は控えて下さい」

 

 

スミレ校長が静かに、しかし有無を言わせないという圧を込めてミズキに言う。

 

ミズキ「っ!?………わかりました………」

 

ミズキは渋々といった感じでデバイスを下げる

 

 

スミレ「アサガオさん、ナガレさん、私達はもう一度校内を見て周りましょう」

 

アサガオ「あ、はい

 

じゃあ、降ろしますよっと」

 

私は保健室で保護した生徒を体育館入口に降ろし、ナガレと校長先生と共に校舎へ戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、校舎内に魔物はいなかったため、体育館に避難した生徒達はほどなくして帰された。

 

 

私達3人は校長室へ戻り、特に言葉を発することなく、スミレ校長がペンを走らせる音だけが部屋に響いていた。

 

ふいに、スミレ校長が口を開く。

 

スミレ「ごめんなさいナガレさん」

 

ナガレ「え?」

 

スミレ「あの時、私はナガレさんが負傷したと連絡を受けて現場へ駆けつけたのですが、到着した時、ナガレさんの姿はありませんでした。

 

 

もっと早く駆けつけていれば、あなたは「やめてください!」っ!?」

 

ナガレ「私は、後悔はしていませんし、アサガオと同じ魔物になれて良かったと思っています。

 

なので謝らないでください

 

謝られたら、今の私を否定されたと思ってしまうので。」

 

スミレ「………そう、ですか」

 

 

ナガレ「八つ当たりはアサガオにしましたし」

 

アサガオ「おい」

 

ナガレ「ははは、でもさ、それがなかったら私は今もアサガオの家に居るか、自ら命を絶ってたかもしれないよ?」

 

アサガオ「それは、まあ確かに………」

 

ナガレ「ん、だからね、これで良かったんだよ

 

これで良かったんですよ先生」

 

スミレ「そうみたいですね。

 

わかりました、この話はもう終わりにしましょう」

 

アサガオ「私からもいいですか?」

 

スミレ「なんでしょうか?」

 

アサガオ「私の処遇はどうなりますか?

 

もう、クラスには魔物だとバレてますし」

 

ナガレ「!?」

 

スミレ「………そうですね。

 

………………………このままでいいかと」

 

アサガオ「え……」

 

ナガレ「!、先生!」

 

スミレ「先ほどの戦闘がこれから起き無いとは言えませんし、そうするとアサガオさんを退学、処分した場合、戦力面で大きなデメリットになります

 

もちろん、アサガオさんが生徒、教員に被害を出した場合は相応の対応をさせていただきますが……」

 

アサガオ「いいんですか?、私は魔物ですよ?」

 

スミレ「確かに魔物ですね、[学校を、生徒を護ってくれた]が付きますけど」

 

アサガオ「………ありがとう、ございます」

 

ナガレ「良かったぁ!」

 

ナガレが抱きついてきた。

 

スミレ「さ、もう帰りなさい

 

下校時刻はとっくに過ぎてますよ」

 

校長に促され、私達は帰路についた。

 

 

 

 

 

ナガレ「あああ!!」

 

アサガオ「どした?」

 

ナガレ「お母さん、お父さんになんて言えばいいかな!?

 

行方不明はともかく魔物になったなんて………」

 

アサガオ「………まあ、正直に言うしかないでしょ

 

私も一緒に行ってあげるから」

 

ナガレ「ア"サ"カ"オ"~」(泣)

 

 

 

 

 

結局、一緒に両親に謝りに行き、めちゃくちゃ怒られた。

 

主になんで家に戻らず私の家で過ごしたのかを責められた。

 

そして最終的には私に「娘をどうかお願いします」と言われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アサガオ「………どうしてこうなった」

 

ナガレ「えへへ~、改めて、これからよろしくね、アサガオ」

 

 

ナガレが私の家に引き続き住むこととなった。

 

 

 

うわああああ!、なんで~冏!?

 

 

 

 

校内防衛戦 終




ナガレ「さて、次回予告です」

アサガオ「後書きが思いつかずこうなりました

次回はまた1人魔物化します」

ナガレ「いったいだれが魔物化するのかな?」

アサガオ「一応、もう話には登場してるキャラです

では、また次回」

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