リルテット「それにしても、ビックリした....何も言わずに二人が出て行ったのもそうだし、そんな事になってたなんて」
蛍「悪かったな.....想定外な事が起きたもんだから遅くなってしまった」
リルテット「....とにかく、無事なら良い」
蛍がリルテットを連れて歩きながらそんな話をしていると、奏の家が段々と見えてきた。
蛍「アイツらは......とっくに中入ってるよな?」
リルテット「今頃待ちくたびれてる頃だと思う、....特に光」
蛍「はは、なんか目に浮かぶわ....」
そう言って笑いつつも蛍はインターホンを押す。
ピンポーン
蛍「......あれ、反応無いな。まだ来てないのか?」
リルテット「いや、声は聞こえてくる。というか賑わってる.....それで聞こえてないのかも」
インターホンを押しても誰も来なかったのだが...その数秒後
ガチャ
奏「....あっ、蛍にリルテット!」
蛍「よっ、奏。待たせたな」
リルテット「というか....皆でご飯っていう割には、少し騒がしくない?」
奏「そ、それなんだけど.....説明するよりも見た方が早いかな。さぁ、入って!」
蛍「お、おぉ....?」
リルテット「お邪魔します....」
そうして奏に招かれるままに二人は中へと入って行くと....
────────────
奏「皆、蛍とリルテットが来たよ!」
ビスケッタ「待ちくたびれヨ!」
蛍「なぁ、奏.......何この状況?」ポカーン
奏「それが....」
その光景には、リビングに多くの装飾品をしておりそれはまるで....
奏「咲とビスケッタと光ちゃんが、パーティーにしようと言ってこうなったんだ.....」
パーティーになっていたのだった....。
光「あっ、兄ちゃん来たんだ!あんまり遅いからもう始めちゃったよ〜♪」
蛍「光、お前なぁ....」
光「だ、だってだって!折角ならパーっとやりたいじゃん!ビスケッタさんや咲姉も賛成してくれたし!」
蛍「いや真っ先に家主の許可を取れ」
咲「まぁ、良いじゃないの!奏の事だから承諾してくれると思ってね!」
奏「あ、あははは.....」
蛍「うちの妹がすまんな、奏....」
奏「いやいや、寧ろ....盛り上がってくれて俺は嬉しいかな....」
蛍「まぁ....お前が良いなら良いけどさ。おい光!なんか手伝える事あるか?」
光「あっ!それなら今丁度料理できたから取り皿とか運んで!」
リルテット「私も手伝う」
咲「私もやるわ!奏とビスケッタちゃんは待っててね?」
奏「わ、分かったよ」
ビスケッタ「了解ネ!」
そして数分後、全員が揃っての夕食もといのパーティーが始まるのであった。
────────────
蛍「....うん。やっぱお前、店とか構えた方が良いって」
光「兄ちゃん....それ、ご飯の時いつも言ってるよね?」
ビスケッタ「ウマイ、ウマイネ!!」モグモグ
奏「ビスケッタ、凄い食べてるな~....」
咲「凄い美味しいわ、光ちゃん!」
光「うぅ、なんか....いつもより恥ずかしいな....」
リルテット「寧ろ誇った方が良いと思うよ」
光「リルテットさんまで!?いや、嬉しいんだけどベタ褒めされると....うぅ」
蛍「大絶賛だな、良かったじゃねぇか」
光「う....うん」
蛍『あー、完全に照れてますわこりゃ....』
奏「光ちゃん、夜ご飯を作ってくれて本当にありがとう....!」
ビスケッタ「サンキュー、光!」
光「えへへ、皆の口に合ったみたいで....本当に良かった♪」
そうして光は、少し恥ずかしさの残った様なはにかんだ笑顔を浮かべた。
奏「.....っ!!」
咲「凄い笑顔....」
蛍『眩しい....』
リルテット「....いつも思ったけど、光って可愛い....」ボソッ
ビスケッタ「ワォ.....」
そして奏達は光の笑顔の可愛さに心を射たれていた。
光「....あれ?皆さん、どうしたんですか?兄ちゃんも.....」キョトン
リルテット「......蛍が過保護になる理由、分かった気がする」
蛍「別にオレは過保護ではねぇが......放っておけなくなるだろ?そう思うだろ、皆も」
奏「分かるよ、蛍の気持ち」
ビスケッタ「ボクも何とな~く.....かナ?」
咲「これはお姉ちゃんの血が騒いできたわ....」
光「え、何の話....?ねぇ、咲姉?」
蛍「そういや......何だ、さっきから....咲姉って?」
光「へっ?それは、さっき私を助け出してくれた時....その、とってもカッコよかったから....なんて」
ビスケッタ「ボクも近くで見てたけど咲は凄いヨ!いっそ....皆の姉になったらどうヨ?」
咲「あ、あたしが!?」
奏「規模が違いすぎるよ、ビスケッタ....。それにいくらなんでもやりすぎだよ?」
蛍「ビスケッタ、光は多分....単に尊敬の意味を込めてそう呼んでるってだけだぞ」
光「あっ、うん....言うなれば、ちょっとだけ特別なあだ名....みたいな?」
ビスケッタ「oh?あだ名?」
咲「そ、そうよ....ビスケッタちゃん、難しい事は言わないで....」
ビスケッタ「ソーリー....咲....」
光「というか、この中で一番年上っぽく見えるの兄ちゃんだよね?身長だって高いし....」
蛍「しれっとターゲットをオレに移そうとするんじゃない」
リルテット「....確かに」
蛍「ちょ、いや....あれ?リルテットまで乗ってきた?」
咲「確かに言われてみれば今の蛍は、兄になっても可笑しくはないわね」
ビスケッタ「咲が姉で蛍が兄?」
リルテット「如何にも長男って感じがする」
蛍「いや、あの実際....俺は長男なんだけども??」
光「あっ....ねぇ、リルテットさん」ヒソヒソ...
リルテット「....?分かった」
蛍「って、どした?」
するとリルテットは光から何かを聞くと蛍の方をじっと見つめると....
リルテット「........お兄、ちゃん?」
蛍「.......えっ」
リルテットがそう口出した瞬間、蛍の動きは止まった。
奏「ん?蛍?」
蛍「.......」ポカーン
リルテット「け、蛍....?」
光「あっ、あれ。兄ちゃん....動かなくなっちゃった?」
ビスケッタ「おーい、おーい?」フリフリ
咲「....蛍の今の気持ち、凄く分かるわ」
蛍「......は!?」ビクッ
リルテット「わ....!?だ、大丈夫....?」
蛍「あ、あぁ.......てか光!お前は何をリルテットに吹き込んで....」
光「え~?でも嬉しかったんじゃないの?」
蛍「恐れ多いわ!いや、まぁ....悪くは無いが、無いんだが....」
リルテット『あ、嬉しいは嬉しいんだ』
蛍「それに、お前は......良いのかよ?お前以外に、オレをお兄ちゃんなんて呼ばせて....」
光「へっ?それは.....う~ん....」
蛍「....?」
光「ん、ん〜....!」
咲『あ、ちょっとは嫌なのね....』
光「って、そんな話は置いといて!」
蛍「ちょ、お前から始めといて....」
光「良いの!私にとって兄ちゃんは兄ちゃんだもん、以上!」
リルテット「強引に切り上げたね」
────────────
奏「それじゃあ....今度は自分が話しても良いかな?」
光「あっ、奏さん!どうぞ!是非是非!」
奏「実は....ビスケッタとリルテットが来て....前から考えた事があったんだ」
咲「考えた事?」
蛍「一体何だよ、そりゃ?」
光「....??」
奏「俺達の街に、白猫のキャラ....冒険家達がまだ沢山居るかもしれないんだ。そこで....」
奏「俺達で白猫の冒険家達を探すチームを作らない?」
光「チーム、ですか?」
蛍「いわゆる、冒険家探し隊って事か?」
奏「そう!最近、SNSとかテレビでよく話題になるじゃん?何も知らない世界できっと困ってると思うんだ....」
ビスケッタ「確かにそう思うけどヨ....あっ!そういやリルテットはどうやってこの世界に来たんだヨ?」
リルテット「それは....『扉』」
蛍「ん?扉って......ドアともいう、あの扉?」
リルテット「うん、その扉」コクッ
奏「その扉って....」
ビスケッタ「....あぁ!!あの時、ボクと奏を吸い込んだ扉!!」
咲「えっ、どういうこと!?」
奏「蛍には前に話したと思うけど、光ちゃんと咲には話してなかったから....説明するね?」
奏「前に俺が部屋で寝ていて、目を覚ましたら白猫の世界に居たんだ。そこでビスケッタ達と出会って過ごしてたら....突然扉が現れて俺とビスケッタが吸い込まれて....気が付いたら、ビスケッタと一緒に俺の部屋に戻っていたんだ」
光「奏さんが白猫の世界に!?」
咲「な、なによその夢のような体験談....」
奏「最初は夢だと思った、でも頬をつねったら夢じゃなくて本物だったんだ」
蛍「俺も奏から初めて聞いた時は嘘だろと思ったが....ビスケッタが居たからな。それで奏、こっち側からその扉には接触を図る事って出来るのか?」
奏「そうは言われても....あの扉、急に開いたから調べられなかったんだ....」
ビスケッタ「あっ、リルテットが扉から入ってやって来たって事は....あの扉、あれから何処にあるんだヨ?」
リルテット「入る前はミトラとカクリアが飛行挺で飛行島まで運んだらしい。その後、赤髪、アイリス、キャトラの三人に事情を話して私達...沢山の冒険家が集まって調査することになった」
蛍『しれっと今、赤髪、アイリス、キャトラの名が出たぞ....』
リルテット「それで私はフェネッカ、カルマ、アリーゼ、エリスの五人で入ったんだけど....こっちに着いてから、扉はすぐに見えなくなった」
ビスケッタ「な、なんだそりゃ!?」
蛍「見えなくなった.....もとい、消えたって言う方が厳密には正しいか。つまり現時点じゃ、こちら側から扉への干渉は一切不可能....って訳だ」
光「い、今の説明でよく理解できたね....」
蛍「いや、まぁ良くある展開としては普通に考えられるからな」
光「....まぁ、それもそっか」
リルテット「把握早っ」
咲「...ってことは、そのリルテット達五人は既にこの街の何処かに居るけど....更にどんどん冒険家達がこの世界に紛れてるって事!?」
奏「うん、他の四人だけじゃないと俺は思うんだ....」
蛍「一見すると俺達にとっては夢の様な話だが、ソレ......大丈夫なのか?」
光「いや、間違いなくパニックになるでしょ....五人来ただけでもニュースになるんだから」
ビスケッタ「ボクも色んなやつらに注目はされてたけど、リルテット達はここに来てから注目されたりした?」
リルテット「ここに来てから注目.......」チラッ
蛍『....?今、こっち見たか....?』
リルテット「うん、したよ」
蛍『あれ、そういや....あの時オレが目撃して、名前呼んで....それで.......』
ビスケッタ「そうなのネェ」
奏「でも今判明してる、フェネッカ、カルマ、アリーゼ、エリスが何処に居るのかが分からない。ならば白猫の事に詳しい蛍、光ちゃん、咲が居ればきっと見つかる!....俺はこう見えてまだ初心者だけどね」
光「エリスに会えるの....?」
蛍「そういや光、エリスが推しだったな?」
光「うん!あんなに可愛い子に会えたら、私....叫んじゃうかも!」
蛍『もしあの時、オレが声を掛けなければ....今頃全員散り散りにならずに済んだんだろうか....?』
リルテット『....蛍?もしかして、あの事を気にしてる?だとしたら....全然そんな必要ないよ?』
蛍『へっ?あっ、そ、そうか....?』
奏「だから....みんなお願い!一緒に白猫のキャラ達を探してくれるかな!?」
奏はみんなの前に頭を下げてお願いをした。
蛍「....フッ、わざわざ頼まれるまでもねぇよ」
光「そうだね、どのみち....目撃情報が入ってきた時から「いつ探そうか」って考えてたし....」
咲「迷っていて困っていたら、見過ごせないわ!」
ビスケッタ「ボクも奏と一緒に探すヨ!」
リルテット「それに私も、フェネッカが心配」
蛍「まぁ、そうだよな......早いとこ見つけてやらねぇと、だな」
奏「ありがとう....みんな!それじゃあ....名前は『白猫冒険家お探し隊』だ!」
蛍「....白猫冒険家お探し隊?何だそのチーム名」
光「そう言う兄ちゃんもさっき同じ様なセンスしてたよ?」
蛍「えっ、マジ?」
光&リルテット「マジ」コクコク
ビスケッタ「冒険家探し隊って言ってたヨ」
蛍「.....気が付かなかったわ」
咲「それで奏、その活動はいつからやるの?」
奏「明日から!!」
蛍「オレ達学校もあるから、いくら何でもそれは厳しいぞ?」
奏「休みの日は出来る時は一緒に探して、それ以外は別々で行動するって感じで!」
光「それなら出来そう!」
咲「そうね!休みの日、空いてる人は皆で奏の家に集合ね」
蛍「光や咲が言うなら、オレも何とか頑張るわ」
リルテット「....話、まとまったみたいだね」
ビスケッタ「それじゃあ明日からスタートネ、奏!」
奏「うん!それじゃあ皆、頑張るぞ!!」
「おぉ~!!」
こうして奏達は白猫の冒険家達を探すチーム『白猫冒険家お探し隊』を結成し、明日から新たな物語が始まろうとしていたのだった....。
つづく
次回から新章に入ります!
内容に付きましては、奏編、蛍&光編、咲編.....と個人で行動する回と集合して活動する回、そして白猫キャラメインの回を書く予定です。
次に登場するキャラが誰なのか....?お楽しみに!!