白猫現代日記   作:ゲッソウ

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今回から新たな要素として奏メイン、蛍&光メイン、咲メインの回を登場し、分かりやすいように奏は●、蛍&光は★、咲は♡とタイトルの後に記号を付けます。(後にあらすじにも追記します)

さて、今回は奏メインの話であのキャラが登場しますよ!


9話 極悪非道のアンドロイド!?救国の乙女アリーゼ!●

奏達が『白猫冒険家お探し隊』を結成してから数日がたったある日....

 

 

~学校~

 

 

奏「いやぁ、久々の学校に授業....大変だなぁ」

 

ビスケッタ「ボク達色々あったからネ」

 

奏とビスケッタにとっては久し振りの登校であり、クラスメイトからは心配した人達の声や戻ってきてくれた事に喜ぶ人達も居た。

 

 

「ビスケッタちゃん!一緒に遊ぼう!」

 

ビスケッタ「oh、ボクで良いの?」

 

「勿論よ、戻って来てくれたし....」

 

「奏くん、ビスケッタちゃん借りても良いかな?」

 

ビスケッタ「ボクも良いかな、奏?」

 

奏「大丈夫だよ。ビスケッタ、みんなと遊んでおいで?」

 

ビスケッタ「サンキュー、奏!」

 

ビスケッタはクラスメイトの女子達と共に遊びに誘われて、奏にお願いをして遊びに向かうのであった。

 

 

蛍「すっかり、完全復活......ですね」

 

咲「本当ね、元に戻ってくれて本当に良かったわ」

 

そして....蛍と咲、奏とビスケッタの出来事に直面したこの二人もその光景を見て微笑んでいたのだった。

 

奏「あっ!蛍、咲~!あれから何か情報は掴んだ?」

 

蛍「いえ、明確な目撃情報などはまだ確認できませんね....」

 

咲「私もよ、最近ビスケッタちゃん達の写真を投稿したユーザーをフォローしてるけど....あれから何も更新されてないのよね」

 

奏「そっかぁ....」

 

蛍「そのユーザー......確か名前は『ソル』でしたよね。あの時はビスケッタさんを探してる時に丁度投稿があったんですよね」

 

奏「あのソルって人....何者なんだろうね....」

 

蛍「........」

 

すると蛍はその場で何も言わずに深く考え続けていた。

 

咲「蛍?」

 

奏「どうかしたの?」

 

蛍「....えっ?あ、いや....別にそういう訳では無いんです」

 

奏「そ、そう?」

 

咲『前に蛍....この間ソルって人の投稿を見て凄い顔をしながら悩んでいたのよね....。本当に何を考えてるのかしら....?』

 

三人は謎の投稿者『ソル』の事を考えていると....

 

 

ピコーン

 

 

咲「....あっ、この音は!」

 

蛍「咲、何かあったのですか?」

 

咲「通知音よ!ソルをフォローしてて....通知を音にしてるから、新しい投稿がされたって事なのよ!」

 

奏「本当!?それで何が投稿されたの?」

 

咲「えっとね....」

 

咲はSNSを開き、ソルの投稿欄確認する。

 

 

そこには....

 

 

『今日はやけに未来チックな子を見たよ。とっても綺麗な肌してたけど普段のスキンケアとかどうしてるんだろ?きっとどんな服でも似合うんだろうなぁ。』

 

 

.....といった文章と共に、一枚の写真が掲載されていた。

 

 

蛍「これ、もしかしなくても....」

 

奏「アリーゼだ....!!」

 

咲「しかもこの場所....ショッピングモールの服屋っぽいわね」

 

蛍『服の事や肌、もとい美容に対しても興味を示した様子....やっぱり、妙に重なる....』

 

奏「よし、今日の帰りに一緒に探そうよ!」

 

奏は早速、蛍と咲を誘い始めるが....

 

咲「ごめんね、奏....。今日学校終えたら私は用があって行けないわ....」

 

蛍「あっ、オレも....じゃなくて。僕も今日は少し外せない用事が....今さっき出来まして」

 

奏「う~ん、そっかぁ....残念だなぁ」

 

咲「でも休みの日だったら手を貸してあげられるから....、蛍もそうでしょ?」

 

蛍「そうですね、今日中に終わらせてしまえば済む用事ですし....もし万が一何かあれば連絡さえくれれば飛んで行きますから」

 

奏「わ、分かったよ....!」

 

こうして時間が進み、放課後へ....

────────────

~奏 サイド~

 

奏「.....ということで来たよ、ショッピングモール!」

 

ビスケッタ「買い出しの時以来ネ!」

 

奏「でも蛍と咲は誘えなかったよ....」

 

ビスケッタ「忙しいからしょうがないネ」

 

奏とビスケッタは学校を終え家に戻るとすぐに準備を整えて、アリーゼの目撃情報であるショッピングモールに到着していた。

 

奏「それで、アリーゼの場所はどうやら服屋に居るって噂らしい...」

 

ビスケッタ「なんで服屋なんだろうネ?」

 

奏「多分アリーゼはファッションが好きらしいから....かな?」

 

ビスケッタ「ワォ...光のような感じかナ?」

 

そして二人は話をしつつ服屋へとたどり着くのであった。

 

奏「ここが目的地の場所だけど....」

 

ビスケッタ「ホントに居るのカ?」

 

二人は暫く服屋を歩き回っていると....

 

「きゃあ~!!」

 

すると店の奥の方で女性達の黄色い声が上がっている事に気がついた。

 

ビスケッタ「.....ム?何か凄い声が聴こえるネ」

 

奏「い、行ってみよう....!」

────────────

?「ったく、気が散るったらありゃしない....何で服選んでるだけでこんな注目受けるのよ....?」

 

 

奏「わわっ、女性が沢山居て中々行けない....」

 

ビスケッタ「奏、抜け道ハッケン!こっちだと見えるヨ!」

 

奏「本当....!?」

 

奏とビスケッタは黄色い声が上がってる場所へたどり着くが、沢山の女性で中々進めなかったが、ビスケッタが抜け道を見つけるとそちらに向かう。

 

?「それにしても、コレは他よりは良い........いや、やっぱイマイチね。雰囲気が似通い過ぎてイメチェンにもならないし」

 

そこに居た少女はかれこれ一着ずつ手に取っては服と睨めっこ、したかと思えば戻す....とひたすら繰り返していた。

 

奏「あの子に注目してるみたい....?」

 

ビスケッタ「スゲェ服装してるな~....所謂パッションデザナーってヤツ?」

 

奏「ビスケッタ、それを言うならファッションデザイナーね....」

 

?「はぁ、此処もダメなら後は........あっ?....!」スタスタ

 

すると少女は奏達を見つけると近づいてきたのだ。

 

ビスケッタ「....こっちに気付いたヨ?」

 

奏「えっ!?あっ....」

 

?「.....」

 

奏「えっと....俺に何か....?」

 

その少女はじーっと奏を見ながらこう言った....。

 

 

 

 

 

 

 

 

?「....アンタが奏、よね?」

 

ビスケッタ「oh....!?」

 

奏「な、なんで俺の名前を....!?」

 

?「そんな堂々とその子と連れ歩いてりゃ、アンドロイドであるアタシで無くても分かるわよ」

 

奏「.....!!」

 

チラりとビスケッタの方を見てはあえて己の正体を明かす様に『アンドロイド』というワードを添え、奏はそのワードを聞いた瞬間この人物が誰なのかを察する。

 

 

 

 

 

 

奏「もしかして......君がアリーゼ?」

 

アリーゼ「やっと気づいたわね、流石にヒントが直球過ぎたかしら......まぁそれよりも」ガシッ

 

奏「わ、わわっ!?」

 

そう言う途中でアリーゼは奏の服の首元辺りを手で持つように掴む。

 

アリーゼ「ひとまず、場所を移すわよ」

 

ビスケッタ「ユー!!奏に何を....!!」

 

アリーゼ「良いからアンタも来るの!それとも....このままの状況の方が落ち着くっていうなら考えるけど?」

 

アリーゼが再び視線を向けると、そこにはこちらへ注目する人集りか出来ていた。

 

ビスケッタ「わ、ワォ....めっちゃ注目されてるネ....」

 

奏「ビスケッタ、ここはアリーゼの言う通りだよ....。大人しく言うことを聞こう?」

 

ビスケッタ「.....イェス」

 

アリーゼ「ふーん....聞き分けは良いわね?んじゃ、さっさと場所移すわよ」

 

奏「う、うん....」

 

こうして奏とビスケッタは、アリーゼに連れられて別の場所へと移動するのであった。

────────────

アリーゼ「.....はぁ。ひとまず人気の少ない場所は確保できたわね」

 

奏「そうだね、また騒ぎになったらとんでもないことに....」

 

ビスケッタ「ねぇ、そろそろ話してくれヨ....!」

 

アリーゼ「その前に一つ......よく無事だったわねビスケッタ、何よりだわ」

 

ビスケッタ「!?」

 

奏「どうしてビスケッタの事も知ってるの....?」

 

アリーゼ「当然でしょ?そもそもアタシ....もといアタシ達は探しにこっちまで来たんだから」

 

奏「....やっぱりそうだ、アリーゼは....もしかしてリルテット達と行動していた?」

 

アリーゼ「そうだったんだけどね。ここに来てすぐ不運にも私達の事を知ってる人に出会しちゃったのよ」

 

ビスケッタ『それって確か蛍の事ネ....』

 

奏「それでみんな離れ離れになっちゃったのか....」

 

アリーゼ「まぁ、そんなとこね。それにしても......来てすぐからだいぶ注目受けてたみたいね、アンタ達」

 

奏「俺は目立たないようにしようとしてたけど.....」

 

ビスケッタ「スッゴい注目されちまったヨ!」

 

アリーゼ「ひったくり、いや....強盗の共犯だったんだっけ?ソイツを止めようと変身したり....」

 

アリーゼは何か取り出すとそのまま動画の映った画面を見せた。

 

奏「へっ!?な、なんでアリーゼがスマホを....!?いつ!?」

 

奏はアリーゼがスマホもとい....スニャホを持ってる事に知らず驚いていた。

 

アリーゼ「厳密にはスニャホ、ね。こっちに来る時....必要になると思って作られた物よ」

 

奏「へ、へぇ.....凄いのを作ったんだね....」

 

ビスケッタ「それでユーはどうしてこのショッピングモールに居たのヨ?」

 

アリーゼ「この世界だとこの格好って目立つでしょ?だから少しでも溶け込める様に.......ん?じゃなくて、単に気分転換したかっただけよ」

 

奏「そっか、確かにビスケッタもあの衣装も目立ってたからなぁ....」

 

ビスケッタ「この服、奏の友人が選んでくれたんだヨ~!」クルリ

 

アリーゼ「へぇ....?その子、中々センスあるのね....」ボソッ

 

ビスケッタ「アリーゼにも紹介してぇな~.....」

 

奏「.....服の話をしてたら、俺も久し振りに何か買いたいな」

 

アリーゼ「......」ジィ

 

するとアリーゼは無言で奏の格好を見始める。

 

奏「ん?アリーゼ....?」

 

アリーゼ「なーんか悪くはないんだけども......ちょっとだけ、パッとしない服装ね」

 

奏「あはは、俺はファッションには興味が無くて適当に選んでるからね....」

 

アリーゼ「それは聞き捨てならないわね......ねぇビスケッタ?」

 

ビスケッタ「ボクもそれを聞いて思ったヨ」

 

奏「へ?」

 

アリーゼ「ビスケッタ、向こうにメンズ向けのブティックがあったわ....ちょっとそこに連れて行きましょ」

 

ビスケッタ「オッケー、アリーゼ!さぁ、奏!」ガシッ

 

奏「ちょっ!?ビスケッタ!?」  

 

アリーゼ「男なら覚悟決めなさい。....ゴー!」ガシッ

 

奏「うわぁぁぁぁぁぁ!?」

 

そしてアリーゼとビスケッタは奏の腕を掴んでブティックへと向かい始めるのであった。

────────────

~ブティック~

 

 

アリーゼ「....よし、やっぱり此処なら良いわね」

 

ブティックへとたどり着くと、メンズ専門の服が多く売られており、訪れている客もセンスの高さが伺えるほどであった。

 

ビスケッタ「こ、ここって.....」

 

奏「さっきのと比べると凄そうな服装ばかりだ....」

 

アリーゼ「とは言うけど、割と手に取りやすい価格帯のもあるのよ?」

 

奏「そ、そうなの....?」

 

アリーゼ「まぁ、全身コーデするってなったらそこそこするから....1セットぐらいにしときましょ」

 

奏「えっと.....お、お願いします....?」

 

アリーゼ「とりあえず......アタシとビスケッタが何着か選んできちゃうから、試着室の前で待っててちょうだい」

 

そう言うとアリーゼは服を選びに向かって先に行った。

 

ビスケッタ「大人しく待っててネ、奏!」

 

奏「う、うん」

 

こうしてビスケッタもアリーゼ着いていき、奏は試着室の前に待つのであった。

 

 

 

奏『まさか俺の服装を女の子達が選んでくれるなんて....』

 

 

 

 

~ビスケッタ&アリーゼ サイド~

 

 

アリーゼ「奏の身長とかだと....サイズはこのぐらいかしらね、うーん....まぁ種類はあるけど....」

 

ビスケッタ「色々あるネェ....あっ、これはどうかな?」

 

アリーゼ「あらアンタ....中々センスが良いんじゃない?候補の一つに加えましょ。後は......」

 

アリーゼが次の服を手に取ろうとした時、別の方からも手が伸びてきた。

 

アリーゼ「あっ....?ごめんなさい、そっちで良いわよ?」

 

?「ん?気にしないで良いよ、持っていきな~?」

 

アリーゼ「これ、アンタが探してた奴じゃないの?」

 

?「まぁそうだけど....今日は下見に来ただけだからねー、本当に大丈夫だよ~」

 

アリーゼ「そ、そう?じゃあ、まぁ....そこまで言うなら....」

 

ビスケッタ「お言葉に甘えるネ、ユー!ホントにサンキューだヨ!」

 

?「あはは、本当に面白い子だね~。それじゃ頑張ってね~、ばいばーい」

 

その青年は、ひらひらと手を振りながらその場から去って行った。

 

アリーゼ「......なーんていうか、ふわふわした感じの人だったわね」

 

ビスケッタ「そうだったネ....。ところでアリーゼ、奏の服の候補はまだあるの?」

 

アリーゼ「えぇ、軽く....あと3着ってとこね」

 

ビスケッタ「ひぇぇ、多いネェ!?」

 

アリーゼ「とにかく!良いのあったらアタシの所に持ってきなさいよ?」

 

ビスケッタ「承知合点!」

 

 

数分後

 

 

アリーゼ「これぐらいあれば良いわね....」

 

ビスケッタ「スッゴい候補が揃ったネェ....」

 

アリーゼ「これも、奏のファッションレベルをアップデートする為よ!」

 

ビスケッタ「アップデート....!良いネーミングネ!」

 

アリーゼ「....そうかしら?それじゃあ、そろそろ奏のとこに戻るわよ!」

 

ビスケッタ「おぉ~!!」

 

そうしてビスケッタとアリーゼは幾つか選び取った服を抱えて奏の元へと戻るのだった。

 

 

 

 

 

?「.....」チラッ

 

 

?「まさか白猫のキャラが本当に居るなんてね~....」

────────────

~奏 サイド~

 

 

奏「二人とも、大丈夫かなぁ....」

 

奏は試着室の前でビスケッタ達が戻って来るのを待っていた。

 

 

ビスケッタ「奏、待たせたネ!」

 

奏「あっ、お帰り....!」

 

アリーゼ「奏、早速だけど今から即席ファッションショーするわよ」

 

ビスケッタ「イェーイ!」

 

奏「うぅ、遂に来ちゃったか....」

 

アリーゼ「じゃあ、まず最初はコレね」

 

奏「そ、それじゃあ着替えて来るね....」

 

アリーゼから渡された服装を持って奏は試着室しで着替え始める。

 

 

.......。

 

 

奏「....どうかな?」

 

アリーゼ「う~ん....ジャケットは案の定、合わなかったわね。なんていうか......服に着られてる、みたいな気がするわ....」

 

ビスケッタ「なんか奏っぽくなねぇナ....」

 

アリーゼ「....よし、とりあえずこれが次ね。今のよりはカジュアルだと思うわ」

 

 

.......。

 

 

奏「....に、似合うかな?」

 

アリーゼ「今度のは、下のジーンズがちょい微妙だったかしら......?あっでも、上のカーディガンは割と様になってるわね」

 

ビスケッタ「色んな奏が出て来てボクは嬉しい~」

 

奏「スゴく恥ずかしくなってきた....」

 

アリーゼ「最後は....これよ!」

 

 

 

......。

 

 

奏「....どう、かな....」

 

ビスケッタ「.....!!」

 

アリーゼ「おっ......?これは予想以上に良いわね、チェック柄のシャツ....」

 

奏「こんなの着たこと無いから、恥ずかしいよぉ....」

 

アリーゼ「因みにこれ、ビスケッタが選んだ服よ?」

 

奏「ビスケッタが....!?」

 

ビスケッタ「今の奏に似合うと思って選んだんだヨ!」

 

アリーゼ「あとは......アレね。奏、アンタはもう少し胸張って自信を持つ事よ」

 

奏「自信を持つ....?」

 

アリーゼ「そうよ、折角似合ってるんだからそうしないと勿体無いわよ」

 

ビスケッタ「今の奏、とってもカッコイイヨ!!」

 

奏「.....!!」

 

アリーゼ「....どう?少しは持てそうかしら、自信?」

 

奏「.....二人ともちょっと待っててくれる?」

 

すると奏は再び試着室の中に入っていった。

 

ビスケッタ「oh?奏、どうかしたのかネ?」

 

アリーゼ「.......」

 

 

アリーゼ『一瞬だけ見えたけど、奏のあの顔....決まった顔をしてたわ』

 

二人は奏が出てくるのを待ち、数分後....

────────────

 

 

 

奏「....お待たせ!!」

 

奏はようやく二人に顔を見せ、その姿は五分袖の青と黒のチェックシャツに黒単色のトラックパンツ、チェックシャツの中には真反対の白色のTシャツがアクセントになっており、加えて頭には黒のキャップを被っていたのだ。

 

ビスケッタ「ワォ!?」

 

アリーゼ「.....!!」

 

奏「俺、今まで暗くて人に目立ちたくなかったんだけど....」

 

奏「た、たまには.....こんな明るいのも悪くないね....」

 

ビスケッタ「ひゅーひゅー!最高ヨ、奏~!!」

 

アリーゼ「.....やれば出来るじゃないの」

 

奏「アリーゼ.....」

 

アリーゼ「まぁ、でも姿勢が前傾過ぎるわね。ほら....背筋はピンッとしなさいよ!」バシッ

 

奏「おわっと....!?」

 

ビスケッタ「これで奏の服が決まったネ!」

 

アリーゼ「そうね、それじゃあ......」

 

 

 

アリーゼ「支払いは奏にお願いしようかしら」

 

奏「.....へ?」

 

アリーゼ「何よ、自分の服....ましてや自分で決めたんでしょ?じゃ、アタシは先に出てるから....とっとと済ませてきてちょうだい」

 

ビスケッタ「奏~。ボク、アリーゼと待ってるからネ~」

 

奏「ちょっ.....」

 

アリーゼとビスケッタは店から出て、奏の支払いを済ますのを待つのであった。

 

奏「う、うぐ....し、仕方ない....行くか....」

 

 

 

 

数分後

 

 

 

奏「......」スタスタ

 

ビスケッタ「奏、オカエリ~!」

 

アリーゼ「随分と遅かったじゃないの」

 

奏『あぁ、今回の服....とても高かったから俺の所持金がスッゴい減ったぁ....』ウルウル

 

アリーゼ『ま、一気に買い揃えようとしたんだから当然よね....』

 

ショッピングモールを後にした三人は、道を歩き続けていた。

 

ビスケッタ「....奏、今日の仕事は完了って事で良いよネ?」

 

奏「....え、あっ.....そうだね」

 

アリーゼ「にしても....こんな早くに合流出来たのは運が良かったわ」

 

ビスケッタ「それでアリーゼはこれからどうするのヨ?」

 

アリーゼ「そうね....拠点、もとい落ち着いた場所を確保しようと思ってるわ。でなきゃ情報収集するのも一苦労だし....」

 

アリーゼはこれからの事を考えていると....

 

 

 

 

奏「なら、俺の家は....どうかな?」

 

アリーゼ「....はっ??」

 

突然の奏の発言にアリーゼは呆然になった。

 

アリーゼ「な、なんでいきなり.....それにどういうつもりなのよ」

 

奏「もし、行く宛が無くて.....困っているなら....見過ごせないよ」

 

アリーゼ「いや、どういう次元のお人好しなのよアンタ......大丈夫?まぁ、アタシとしても都合が良いのは確かだけど....」

 

奏「ビスケッタはどうかな?」

 

ビスケッタ「奏が言うなら....ボクも賛成ネ。こんなボクでも奏は住ませてくれたからネ!」

 

アリーゼ『な、何なのよこの歓迎ムードは....』

 

アリーゼ「と、というかアンタ達....!アタシが極悪非道なアンドロイドだって事、分かってて言ってるワケ!?」

 

ビスケッタ「極悪非道なアンドロイド!?つまりアリーゼは悪い奴なのか!?」

 

アリーゼ「えぇ、そうよ?さぁ、どうするかしら?」

 

ビスケッタ「か、奏....」

 

奏「.....」

 

 

 

 

 

奏「そんなことはないよ」

 

アリーゼ「えっ....」

 

奏「.....アリーゼはこんな俺の服を一生懸命に選んでくれたんだ。極悪非道だなんて思えない.....だからアリーゼ、君は.....」

 

奏「とても優しいよ」

 

アリーゼ「ふぎゃ!?そ、そっ......!!」

 

 

 

 

アリーゼ「そんなワケ無いでしょ〜っ!!このバカ~!!////」

 

奏「素直じゃないなぁ....」

 

ビスケッタ「奏、これはどういうことネ?」

 

奏「アリーゼは自ら極悪非道って言ってるけど....本当は面倒見があって優しいんだ」

 

ビスケッタ「へぇ~....じゃあ今のアリーゼは....」

 

奏「多分恥ずかしいんだと思うよ」

 

アリーゼ「そ、そんなバカな事言ってないで、早くアンタの家に向かうわよ」

 

奏「えっ?」

 

アリーゼ「アンタが言ったんでしょ?奏の家を拠点にしてくれるって」

 

奏「本当に来てくれるの....!?」

 

アリーゼ「えぇ、しょうがないから....とりあえず行ってあげるわ」

 

ビスケッタ「やったネ、奏!!」

 

奏「そうだね!それじゃあアリーゼを連れて家に戻ろうか!」

 

ビスケッタ「おぉ~!!」

 

アリーゼ「しょうがないわね....」

 

アリーゼはしょうがなく奏達に同行する事にしたのだった。

 

アリーゼ『全く....。でも悪い気はしないのよね』

 

そう、しょうがなく....なのだ、きっと.....。

────────────

~蛍 サイド~

 

 

時は同じくして蛍の家.....。

 

蛍「.........」

 

光「兄ちゃん?」

 

蛍「.........」

 

光「おーい?」

 

リルテット「....?」

 

蛍「........」

 

光「....せぇいっ!」ペシッ

 

蛍「いっっで....!?」

 

リルテット「....!?」ビクッ

 

蛍「お、オイ光、急に何を....!」

 

光「兄ちゃんが呼んでも返事無いから!」

 

蛍「あ......あぁ、そか....スマン。少し考え事をしてた....」

 

光「考え事?」

 

リルテット「それって、奏とビスケッタの事?」

 

蛍「いや、違....まぁそれも少しはあるが、それとは別件でな....」

 

リルテット「....ん?他に、何かあったっけ....」

 

光「うーん、分かんない....というか、こんな頭抱えてる兄ちゃんも稀だなぁ....」

 

蛍「とにかく、そんな大したことじゃない」

 

光「え〜?大したことないのにそんな頭抱える〜?」

 

深く悩んでる蛍に光が声を掛けていると....

 

 

ピロリンピロリン!

 

 

すると携帯から着信音が鳴り響く、と同時にワンコールも鳴り終える前に蛍が応答ボタンを押した。

 

蛍「はい天星」

 

光&リルテット『応答はっっっっや....!?』

 

奏『やっほ~、蛍~!奏だよ!』

 

蛍「おー、奏か。そろそろ掛かってくる頃だと思ってた」

 

リルテット『なんか蛍、声に覇気が無いんだけど....?』ボソッ

 

光『多分、さっきまで考え事してた影響で....省エネモードなんだと思うよ....』ボソッ

 

奏『それでだけど....今、ビデオ通話って出来るかな?』

 

蛍「もうしてる、お前も部屋もちゃんと見えてるぞ」ヒラヒラ

 

そこには既に手をひらひらとしてる蛍の姿が映っていた。

 

奏『流石早いね~!』

 

ビスケッタ『oh!光にリルテットも居るネ!お~い!』

 

蛍「ほら、二人共....奏達がお呼びだ」スッ...

 

すると蛍は携帯を光達がメインで映る様にして自身は画面外へと掃けた。

 

光「ちょ、兄ちゃん....早々に掃けないで!?あっ、えと....奏さん、ビスケッタさん、どうも!」

 

奏『あれ、蛍が元気無さそうに見えるけど、気のせい?』

 

リルテット「蛍、今は色々あって省エネモードだって。あっ、でも映ってないけど丁度隣に居るよ」

 

そのリルテットの一声の後、返事をする様に蛍の手がひらひらと映り込んできた。

 

奏『省エネモードってなんだ!?』

 

ビスケッタ『でもヨ、元気そうで良かったヨ』

 

咲『もしも~し!みんな!やっと用事が終わったから会話出来るわよ!』

 

更にそこへ咲が奏のグループ通話に入ってきて挨拶してきたのだ。

 

光「咲姉だ!!」

 

リルテット『嬉しそう....』ボソッ

 

蛍「というか、奏。いつの間にグループを作ってたんだな」

 

奏『だってこれから白猫冒険家お探し隊の活動をするからさ、やりたかったんだ』

 

咲『私も奏の案には賛成よ、目撃情報とかあったら簡単に連絡出来るしね!』

 

光「スゴい案だね、ねっ、兄ちゃん!」

 

蛍「あ、あぁ....てか、名前....やっぱそれで決定なのか?」

 

光「兄ちゃんもアイデアほぼ一緒だったでしょ」

 

蛍「....それで奏、何かあったのか?」

 

リルテット『あっ、受け流した』

 

奏『それじゃあ早速、白猫冒険家お探し隊の最初の報告しまーす!!』

 

咲『報告って何よ?』

 

奏『えっとまずは....紹介したい人が居るから....』

 

ビスケッタ『ほらほら、皆に挨拶ネ!』グイグイ

 

アリーゼ『アタシが自分で紹介すんの!?報告ってかただの自己紹介じゃないのよ!ってか、引っ張るな!!』

 

光「あっ....!」

 

咲『あ、アリーゼ!?』

 

リルテット「奏に無事に会えたんだね」

 

アリーゼ『って、リルテット....!アンタも無事で.......ちょっと待って、何でそっちに居るのよ?』

 

ビスケッタ『リルテットは蛍達の家に住んでるんだヨ!』

 

アリーゼ『はっ?いやいや、純粋に何で....?』

 

蛍「まぁ、色々とあって....あっ、一応家主でーす」ヒョッコリ

 

アリーゼ『いや、一応って何よ......あ!!アンタあの時の....!!』

 

蛍「おっ、気付いたっぽいな....。えと、その節は悪かったな」

 

光「え、何?うちの兄ちゃんが何かしでかしたの?」

 

蛍「オイ、言い方」

 

奏『アリーゼはどうして蛍の事を知ってるの?』

 

アリーゼ『会った時にも言ったでしょ?アタシ達の事を知ってる人っていうのが....そこの眠そうな奴の事よ』

 

蛍「実際眠いけどな」

 

リルテット「まぁでも、不意に名前を呼ばれたのがきっかけで皆....逃げちゃったっていうのが事実だけど」

 

光「成程....っていうか、私は今初めて詳しく聞いたかも....」

 

咲『私も初めて知ったわ....』

 

蛍「まぁ、ともあれ.....本当に済まない事をしちまったな。他の奴らにも苦労を....」

 

アリーゼ『別にそんなのは良いわよ、アタシ達もアンタが話せるかどうか考える前に散り散りになっちゃったんだし』

 

蛍「......やっぱ優しいよな、相手を気遣えてるっつうか」

 

アリーゼ『ふぎゃ!?そんな訳無いわよ!!ってか今のどこを切り取ってそう思ったのよ....』

 

蛍「切り取るどころか....聞いたまんまでそう思ったけど?」

 

アリーゼ『はぁ!?』

 

リルテット「アリーゼも蛍のペースに飲まれてるね」

 

光「こうなるとどうやっても敵わないんだよなぁ....」

 

奏『やっぱり蛍もアリーゼの扱いには慣れてるね~』

 

アリーゼ『か~な~で~?それはどういう意味よ』

 

奏『ひぃっ!?』

 

ビスケッタ『oh、アリーゼ!落ち着けプリーズ!!』

 

アリーゼ『ちょっと奏、そこ座りなさい!説教よ!!』

 

奏『やめてぇぇぇ!?!?』

 

ドタバタ!ギャー!!ギャー!!

 

 

咲『な、なんか....とんでもないことになったわね』

 

蛍「ふ、はははっ....まぁ何せ、奏の元にビスケッタに加えて極悪非道なアンドロイドも仲間に加わったんだ。そりゃ騒がしくもなるだろうよ?」

 

光「極悪非道??あ、そっか....アリーゼさんってそれで自分を通そうとしてるんだっけ」

 

リルテット「でも、その言葉からはとても遠い....というか真逆」

 

咲『ちょっとみんな、それよりも....奏~!話は他に何かあるの~!?』

 

 

ジタバタ、ジタバタ、シーン.....

 

 

蛍「....あ?応答なくなったな」

 

ビスケッタ『.....奏の代わりにボクが説明するネ~』

 

光「あれっ、奏さんとアリーゼさんは?」

 

ビスケッタ『奏はアリーゼに説教中ヨ』

 

咲『全く、何やってるのよ奏は.....』

 

蛍「まぁ、扱いがどうのとか言ってたからな....仕方ねぇよ」

 

ビスケッタ『えっと、何々?....奏が、今後もし白猫のキャラ達を見つけたらこのグループ通話に連絡してくれ....だってヨ!』

 

蛍「成程、そういう事ね....承知した」

 

光「わ、分かりました!」

 

咲『了解よ!!』

 

ビスケッタ『それじゃあボク達はこの辺で、バイバーイ!』

 

こうして奏からの通信は途切れるのであった....。

────────────

~奏 サイド~

 

 

ビスケッタ「ふぅ、奏~通話を終えたヨ~」

 

奏「あ、ありがとう.....ぐふぅ」

 

ビスケッタが通話を切って奏の方へ振り向くと、アリーゼに説教された奏の姿があった。

 

アリーゼ「アタシは極悪非道のアンドロイドって事、ちゃんと頭の中に刻んでおきないよ!」

 

奏「は、はいぃぃ....申し訳ございませんでしたぁ...」

 

ビスケッタ「アリーゼ、メッチャ容赦ねぇナ....」

 

 

数分後

 

 

 

奏「と、ということで....アリーゼ、すぐに紹介出来なかったけど、ようこそ俺の家へ!」

 

アリーゼ「改めて見てみると、普通の家なのね」

 

ビスケッタ「でも空き部屋がいくつかあるのヨ!」

 

アリーゼ「奏、アンタ....元々一人で暮らしてたの?」

 

奏「....。昔は親と住んでたけど、今は一人だね」

 

アリーゼ「....ふーん」

 

奏「最初は一人は寂しかったけど、今はとっても楽しいよ。蛍や咲に光ちゃんに....ビスケッタ達に会えたからね」

 

ビスケッタ「奏....」

 

アリーゼ「......」

 

 

 

 

 

アリーゼ「分かったわ、アンタの面倒見てあげるわ」

 

奏「え....?」

 

アリーゼ「何惚けた顔をして....アタシがそう言ってるんだから、素直に頷きなさいよ」

 

奏「で、でもアリーゼって極悪非道じゃ.....」

 

アリーゼ「確かにアタシは極悪非道よ。でも、か、勘違いしないでよね!!アタシ達が元の世界に帰れるまでなんだから!!」

 

ビスケッタ「ワォ、所謂....ツンデレネ?」ニヤッ

 

アリーゼ「ふぎゃ!?ツンデレじゃないわよ!?と、とにかくアタシが面倒見るからにはアンタ達の生活を監視するから、覚悟しなさいよ?」

 

ビスケッタ「奏、これからもっと賑やかになるネ!」

 

奏「そ、そうだね....」

 

こうしてアリーゼが奏の家に住むことになり、また少し賑やかになっていくのであった....。

────────────

~蛍 サイド~

 

咲『奏の通話、終わっちゃったわね』

 

蛍「薄々前から思ってたが割かしマイペースな奴だよな、ビスケッタって....」

 

咲『ビスケッタちゃんってもっと活発的な子って言ってたけど、あんなマイペースなの初めて見たわ』

 

光「多分、私達には知らない一面もあるって事なんだよ!」

 

奏との通話を終了後、蛍と光は咲とのライブ通話をし続けていた。

 

 

その時。

 

 

 

ピコーン

 

蛍「......ん?何だ....いきなりなんか来た....?」

 

咲『どうしたのよ、蛍?』

 

蛍「今、SNSから通知が来たんだが....」

 

光「そんなに驚く事なの?」

 

蛍「そりゃ驚くだろ、SNSで交流なんて滅多にしな........は!?」

 

リルテット「蛍?一体どうし.....!?」

 

光「......えっ!?これって....!?」

 

咲『皆揃ってどうしたの!?』

 

光「それが....メッセージの送り主に『ソル』って人が兄ちゃんのSNSに.....」

 

咲『ソルって、あの白猫のキャラ達の写真を上げてる人じゃない!それで内容は....!?』

 

蛍「⦅僕の載せた写真、お役に立ててくれたかな?アリーゼも無事に見つかって良かったね。⦆って....」

 

リルテット「アリーゼも、って....まさか!?」

 

蛍「コイツ、端からオレ達に手掛かりを提示する為だけに投稿してたっていうのか....!?」

 

咲『そのソルって人.....本当に何者なのよ....』

 

蛍「って事は、まさか......」

 

すると蛍の家の方で、インターホンが突如鳴り響いた。

 

リルテット「な、何....!?」

 

光「今の、うちのインターホン....だよね?」

 

蛍「......二人は此処に居ろ、オレが見てくる」

 

すると蛍は携帯を持ったまま玄関の方へと歩いて行った。

 

蛍「はい、どちら様で......?」

 

真っ先にドアスコープで確認をする......が、しかし真っ暗だった。

 

蛍「って、何だ......ご丁寧に塞いでやがんのか.......?」

 

意を決してドアを開けたその時....

 

ガバッ!

 

蛍「ちょっ....!?」

 

?「久しぶり〜!蛍!」

 

来訪者が突然蛍へと勢いよく抱きついたきた事で、そのまま携帯を落としてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

蛍「は......晴っ!?」

 

晴「えへへっ、そうだよ!僕....晴だよ!」

 

何やら携帯から咲の大慌てする声が聞こえてきていたが、蛍はそれどころでは無かったのだった...。

 

 

つづく




以上、9話でした!
アリーゼが仲間に加わったのと同時に新たなオリキャラが登場致しました。次回はそのオリキャラ中心のお話になります!キャラ設定は.....今年中には上げたいな....。



それではまた次回!!
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