白猫現代日記   作:ゲッソウ

12 / 12
お待たせ致しました、10話です。
今回は新キャラ晴がメインの登場回です!ですが....実は今話には奏の更なる過去話が少しずつ深堀りされてますので、そこにもご注目!


10話 その名は桜木 晴!◆

晴「蛍〜!会いたかった〜....!小学校卒業ぶり〜!」

 

蛍「お前、何で此処に....!?」

 

光「どうしたの兄ちゃん!さっき何かガタンって聞こえ.......て?」

 

リルテット「あれ、その人は......誰?」

 

晴「初めまして、僕は....」

 

咲『ちょっと蛍!聞こえてるなら返事しなさいよ!何があったのっ!?』

 

蛍「あっ.......やべ、咲の事完全に放ったらかしだった」

 

蛍は今この場の状況をひとまず少し状況を整理する事となり、晴を家に上がらせてリビングで話すの事にしたのだった。

 

 

 

 

 

蛍「改めて......紹介させてくれ、コイツはオレの昔の馴染みで....」

 

晴「桜木 晴だよ〜」

 

光「まさか、晴さんがソルだったなんて....」

 

晴「えへへ〜、驚いた?」

 

光「そりゃもう驚きましたよ!だっていきなりメッセージ送ってくるし家の前にまで来てたしで!」

 

咲『本当よ....いきなり応答が無くなったからとんだ一大事かと思ったわ』

 

晴「あー、ごめんねー。でも折角蛍に久しぶりに会うんだからやっぱりビックリさせたくって♪」

 

蛍「限度を考えろ限度を....」

  

光「でも、久しぶりに会えて嬉しいです....!」

 

晴「うん、光ちゃんも久しぶりー。あんなに小さかったのに....もう立派なお姉さんだねー」

 

光「え、えぇっ?そ、そうですかね....?えへへ....」

 

晴「ふふふ〜....恥ずかしがり屋さんなところは、相変わらずだねぇ〜....ねぇ蛍?」

 

蛍「何でこっちに振ってくる」

 

晴「さてと、一応挨拶も済んだし....あとは奏っちかな?」

 

咲『か、奏っち??』

 

光『何その呼び方??』

 

蛍「ん?オイ、まさかお前....」

 

晴「うん、あの子の家に遊びに行こうかなぁって」

 

蛍「待て、何でお前がアイツの家の場所を知ってるのか.......って、は?まさか今から行く気か!?」

 

晴「えっ、あれ....ダメそう?」

 

咲『もう夜遅いわよ!!』

 

晴「あー....そっか、それもそうだね。えへ、うっかりしてたー♪」

 

蛍「っ....お前なぁ....」

 

光「この、昔と変わらないふわふわ度合い....やっぱり晴さんだ....」

 

咲『そういえばさっき言ってたわね、蛍の馴染みって.....』

 

光「晴さんってば、所々抜けたりしてるとこがあるから....ここだけの話、兄ちゃんの数少ない弱点だったり....」ボソッ

 

咲『へぇ.....あの蛍に弱点があったなんてね』

 

蛍「あの、ガッツリ聞こえてっけど」

 

光「あっ....えと」

 

晴「あははっ....!蛍や光ちゃんがここまで他の人に心を開いてるとこ、初めて見たよ〜」

 

咲『もっとも....蛍が一番心に開いてるのが、奏なのよね』

 

晴「ふーん、あの蛍が一番心を.......ね」

 

蛍「....?晴?」

 

晴「......ん?んーん、何でも無いよ〜」

 

蛍「お、おう....そっか....?」

 

咲『あっ、そろそろ私....用事があるから通話切るけど、最後に晴くんだっけ.....?貴方はこれからどうするの?』

 

晴「そうだねぇ....ひとまず今日は蛍の家に泊めてもらおっかな〜」

 

蛍「あ!?オイ、勝手な事言うんじゃ....」

 

晴「えぇ?良いでしょ〜、お願いだよ蛍〜。ね?おねが〜い」

 

蛍「ちょ、わ、分かった....!分かったから抱きついてくんなテメェは....!」

 

晴「へへ、やったぁ〜♪」

 

リルテット「....蛍、たじたじ」

 

光「うん、たじたじ....だねぇ」

 

咲『ふふ、蛍達....もっと楽しくなりそうね。それじゃあ私はこの辺で!またね!!』

 

光「あっ....!またね、咲姉!」

 

最後に光が笑顔で応え、咲との通話を終えたのだった。

 

蛍「んで、晴。お前の部屋だが....」

 

晴「ん?僕、別に蛍の部屋で良いよ?布団でも敷いてくれれば適当に寝るし〜」

 

蛍「はぁ....だろうと思ったわ....」

 

晴「それに、僕は別に今後暮らす訳じゃ無いんだし....わざわざ部屋を用意してもらうのも悪いなぁってねー」

 

蛍「急にまともな事言うな、ビビる」

 

こうして晴は、一夜に限り蛍の家で寝泊まりする事にしたのだった。

────────────

~奏 サイド~

 

 

奏「Zzz....」

 

ビスケッタ「すぅ.....すぅ」

 

 

 

アリーゼ「コラー!起きなさ~い!!」

 

ビスケッタ「んう....ムニャ.....」

 

奏「うぅん....」

 

アリーゼ「起きない.......」

 

次の日、学校が休みの日は奏とビスケッタはぐっすりと眠っていたのだが、アリーゼが起こしに来たのだ。

 

アリーゼ『全く、アタシが来るまで私生活どうやってたのよ....』ボソッ

 

アリーゼ「奏、ビスケッタ!休みの日だからって寝過ぎはダメよ!!」

 

アリーゼは諦めず、奏達を起こし続けていると....

 

 

ピンポーン

 

 

奏「....ハッ!!だ、誰か来た......!?」ガバッ

 

ゴツン!!

 

奏「うっ!?」

 

アリーゼ「あいたっ!?!?」

 

突然鳴り響くインターホンの音、それを聞いて飛び起きた奏はアリーゼは額を強くぶつけてしまう。

 

奏「あっ、アリーゼ!?大丈夫!?」

 

アリーゼ「うぅ....やっっと起きたわね....。アンタの頭、どんだけ硬いのよぉ....」

 

奏「ご、ごめんねアリーゼ.....」

 

アリーゼ「今度は気を付けなさいよ....」

 

 

ピンポーン

 

 

そして暫く経っても反応が無かったからか、再びインターホンの音が鳴った。

 

 

奏「.....って、そうだった!インターホンが鳴ってたんだ!」

 

アリーゼ「しかし....誰なのかしら?」

 

奏「取りあえず行ってみよう!」

 

アリーゼ「その前に、まずは着替えなさいよ!!」

 

奏「は、はいぃぃぃ!?」

 

そして奏は急いで準備をして玄関へと向かって行った。

 

 

 

ビスケッタ「むにゃぁ.....」

 

ただし、ビスケッタはまだ眠っていたのであった....。

────────────

奏「は~い!!遅くなってすいません!!どちら様ですか!」ガチャ

 

奏は準備を完了して急いで玄関に着くとすぐにドアを開けた。

 

晴「あっ、こんにちは〜。…ん?いや、おはようの方があってるか~」

 

奏「え、えっと....?どちら様ですか....?」

 

晴「初めましてー、僕は桜木 晴。君が奏っちだよね?」

 

奏「な、なんで俺の名前を知ってるの!?」

 

晴「そりゃ知ってるよー、だってずっと観てたから....アリーゼも見つかって本当に良かったねー」

 

奏「ア、アリーゼの事もなんで....って、ハッ!?」

 

その時、奏はあることを思い出した。

 

 

『今日はやけに未来チックな子を見たよ。とっても綺麗な肌してたけど普段のスキンケアとかどうしてるんだろ?きっとどんな服でも似合うんだろうなぁ。』

 

 

奏「もしかして.....ソルの人....?」

 

晴「うん、正解~!僕がそのソルだよー♪」ニコニコ

 

奏「ほ、本物!?」

 

アリーゼ「奏、一体誰と話してるのよ?」チラッ

 

晴「あっ、アリーゼ....もとい先日の可愛い子だー、やっほー」

 

晴は奏の後ろからやってきたアリーゼを見つけるなり、両手を小さくひらひらと振っていた。

 

アリーゼ「....あっ!!アンタ、あの時ブティックに居た!!」

 

晴「へへ、覚えててくれて嬉しいなー。奏っちの家に居たんだ?」

 

アリーゼ「まぁね、取りあえず元の世界に戻れるまではここを拠点にしてるのよ」

 

晴「ふーん、優しいんだねぇー奏っち?」

 

奏「えっと、その.....照れるなぁ。でも....本当は俺の事が心配だから居てくれてるんだよね、アリーゼ....」

 

アリーゼ「ふぎゃ!?」

 

晴「......成程ねぇ、こういうところか....」ボソッ

 

アリーゼ「何か言ったかしら?」

 

晴「ん?どうかしたのアリーゼっちー?」

 

アリーゼ「い、いや....何でもないわ」

 

奏「取りあえず、晴くん....!家に上がっても良いよ!」

 

晴「わーい、じゃあお邪魔しまーす♪」

 

こうして奏は晴を家に招くのであった。

────────────

晴「ふむふむ....ここが奏っちの家かー。良い心地だね~」

 

アリーゼ「お茶と菓子用意しておいたから二人で食べなさいよ」

 

奏「あ、ありがとう、アリーゼ....」

 

アリーゼ「それじゃあ、アタシはビスケッタを起こしに行ってくるわ」

 

アリーゼはすぐお茶とお菓子を二人に用意して、ビスケッタを起こしに向かって行った。

 

奏「えっと、それで....晴くんはアリーゼの事も他の白猫キャラを知ってるって事は....もしかして白猫やってるの?」

 

晴「ん?うん、やってるよー。ほら....」

 

何やら可愛らしいケースに入ったスマホを取り出すと、白猫の起動画面を奏へと見せた。

 

奏「わぁ...!凄い可愛いケースだね!」

 

晴「ふふーん、これ....装飾とかデザインは僕がやったんだよー」

 

奏「へぇ~....!」

 

奏はキラキラした目をしながらはのスマホケースを見ていた。

 

晴「......ところでさ奏っち、質問あるけど....いーい?」

 

奏「あっ!勿論、良いよ!」

 

晴「.......」

 

 

 

 

 

晴「.......奏っちにとって、蛍ってどんな人?」

 

奏「.....え?」

 

晴「だから、蛍ってどう思われてるのかなぁって....参考程度に奏っちから聞こうと思ってさ」

 

奏「俺にとって、蛍は.....」

 

晴「うん、蛍は....何?」

 

 

 

 

 

 

奏「一番の親友だよ!!」

 

晴「....!一番......」

 

奏「蛍は、俺にとって初めての友達なんだ」

 

晴「....何で初めての友達なの?今まで居なかったの?」

 

奏「説明すると長くなるけど、大丈夫?」

 

晴「大丈夫だよ、今日は奏っちに用があって来たからさ」

 

奏「ありがとう晴くん、それじゃあ何処から話そうかな...」

 

 

 

 

アリーゼ『奏の....過去?』

────────────

奏「何故俺が今まで友達が居なかったのは....ショック状態になってたからなんだ」

 

晴「ショック状態?」

 

奏「小さい頃に父さんと母さんか亡くなって、その時何から何かも全てを失った気分になったんだ....」

 

晴「.....もしかして、奏っちはそれから一人暮らししてたの?」

 

奏「いや、幼稚園から小学校まで....咲っていう幼馴染みの女子が俺の面倒を見てくれてね」

 

晴『咲って、昨日の....』

 

奏「俺のお隣さんだったんだよ、でも咲は卒業する前に両親の仕事関係で遠くに引っ越しちゃったんだ....。咲のお陰で何とか小学校は卒業出来たけど....問題は中学校だった」

 

奏「....咲が居なくなっても頑張ろうと思ってたのに、いきなり虐められたんだ。俺の両親の事を言ったり、咲の事を馬鹿にしたんだ」

 

 

『聞けよ!コイツの親、小さい頃から居ないだぞ!』

 

『奏ってボッチだったんだな!』

 

奏『ち、違.....』

 

『しかも聞いた話だと、花寺 咲って女と暮らしてたらしいぞ?』

 

『えぇ~!?成績優秀のあの花寺と!?』

 

『コイツのバックに花寺が居たから近寄れなかったんだよな~』

 

『その花寺はもうこの学校には居ないからコイツを責め放題、最高だな!!』

 

奏『咲の事を馬鹿にするなよ....!もう一回言ったら許さないぞ...!!』

 

『うるせぇ!弱いお前に何が出来る!!お前ら、やっちまえ!!』

 

奏「....本当は思い出したくない出来事だったよ。中学になってからエスカレートしてきて、暴力まで発展してくるからね。そのせいでまたショック状態になっちゃって、中学は完全に引きこもりだったんだ....」

 

晴「.....」

 

 

 

 

 

アリーゼ『何よその話!?奏って昔からそんな辛い事があったの!?』

 

奏と晴がリビングで会話してる中、ビスケッタを起こしに行こうとしていたアリーゼは隠れながら奏の過去を初めて聞いて衝撃を受けていたのだ。

 

ビスケッタ「....」

 

アリーゼ「ビスケッタ!?やっと起きたわね....」

 

そこへ寝ていた筈のビスケッタが起きており、なんと奏の話が聞こえていたのた。

 

ビスケッタ「そういう事だったんだネ....」

 

アリーゼ「アンタ、何も知らなかったの?」

 

ビスケッタ「イェス、奏にそんな過去があるのは初めて知ったヨ。でも何か怪しい物があったのよネ」

 

アリーゼ「怪しい物?」

 

ビスケッタ「リビングに飾ってあった『写真立て』。そこに奏と奏の親が写ってたのネ」

 

アリーゼ「...そ、そう。それに今部屋に入るのはやめた方が良いわね」

 

ビスケッタ「そうネ、今は奏を見守るネ」

 

ビスケッタとアリーゼはリビングに入らず、そのまま隠れながら奏を見守る事にしたのであった....。

 

 

 

 

晴「それで....奏っちは、そこから高校に入学を?」

 

奏「引き籠っていても....何とか頑張ってたんだ。これでも高校にはどうしても進学したくて....本当に苦手な勉強を沢山した、その結果....無事に合格して今居る高校に入学出来たんだ....」

 

奏「それでも....やっぱり中学のショックがデカかった影響かな....。高校も同じようにされるんじゃ?と思ってた。その時、俺の前に現れたんだ」

 

奏「蛍と離れ離れになった咲が....」

 

晴「.....!!」

────────────

~高校入学当時~

 

これは高校入学時、そしてホームルームを終えて下校の時間であった。

 

奏『.....』

 

蛍『月野くん、大丈夫ですか?』

 

奏『.....!?』ビクッ

 

蛍『....大丈夫ですか?先程からうずくまっておられましたが、どこか体調でも....?』

 

奏『い、いや....だ、だ、大丈夫....』

 

蛍『そ、そうですか....。それなら良いのですが....あっ。自己紹介がまだでしたね、僕は天星 蛍。貴方の後ろの席になった者でして....』

 

奏『そ、そう....なんだ』

 

蛍『名前の方でも苗字の方でも、好きに呼んでくれて構いません。何卒....仲良くしてくれたら嬉しく思います』

 

奏『.....う、うん』コクリ

 

そして奏は蛍に頭を下げて挨拶すると、そのまま教室を出て帰ろうとすると....

 

 

 

咲『奏!!』

 

奏『....!?』

 

そこには小学校まで一緒におり、その後引っ越しをして離れ離れになっていた咲が居たのだ。

 

奏『さ、咲....!?』

 

蛍『月野くんのお知り合いですか?』

 

咲『知り合いも何も....奏とは小学校まてずっと一緒だったのよ!』

 

蛍『ほう?』

 

奏『さ、咲....遠くに引っ越した筈じゃ....』

 

咲『それは....此処に受かったのをきっかけに、思い切って一人暮らしを始めたの!まぁ、一人暮らし自体は前々から考えてたんだけど....今回の事で踏ん切りがついたっていうか....そんな感じ!』

 

奏『そ、そうだったんだ....まさか咲と同じ高校で....同じクラスだったなんて....』

 

咲『そうね....ふふっ、まさかこんなに嬉しい奇遇があるなんて!』

 

奏『....うん、なんか嬉しい』

 

蛍『ほう、二人は幼馴染み....という奴でしたか』

 

咲『そういう事になるわね。......ん?ちょっと待って、貴方どこかで見た顔ね....』

 

蛍『....ん?何か?』

 

咲『あっ....!!貴方、まさか天星 蛍?入学試験首席合格の....!』

 

蛍『なんと、そんなに噂になっていたとは.....』

 

咲『くっ、お陰で私は首席を逃して......』ブツブツ...

 

奏『さ、咲....?』

 

咲『次は負けないわよ、天星 蛍!』

 

蛍『......そんな事よりも大丈夫ですか?月野さん置いてけぼりで話が進もうとしてますけど....?』

 

咲『えっ?あ....!ごめんなさい、悔しさのあまり....つい』

 

蛍『.....フッ。どうやらお邪魔の様なので、僕はこれで失礼しますね?』

 

奏『あっ.....』

 

そして蛍は奏と咲に挨拶をして、教室を去ろうとしていたが...奏はまだ蛍に何かを話したかった様子でいたのだ。

 

咲『....天星 蛍!少しだけ待ちなさい~!』

 

蛍『....?まだ何かご用で?』

 

咲『ほら、奏が話したい事があるって!』トンッ

 

奏『わっ!?、え、えっと....その.....』

 

蛍『どうかしたんですか、月野くん?』

 

奏『......』

 

 

 

 

 

 

 

奏『俺と....友達になって....欲しい....です』

 

蛍『......はい?』

 

この時、奏は蛍に友達になって欲しいと恐る恐る小声でお願いをしたのだ....。

 

奏『友達になって欲しいって言うの....本当に初めてだ....。なんか、怖い....』

 

奏は蛍の反応は?そしてその返答は?それを思うと怖くなっていたのだ。

 

 

そして....

 

 

 

蛍『一体何を言ってるんです?フッ....それならもうなってるじゃありませんか?』

 

奏『.........えっ?』

 

蛍『やれやれ.......ほら』スッ

 

奏『.....!!』ギュッ

 

己の手を奏の方へと差し出す蛍に、手を差し伸べた蛍を見た奏は恐る恐るその手を握ったのだ。

 

蛍『これで、正真正銘......もう友達ですよ?俺達は』

 

奏『友達....えへへ....』

 

咲『奏、良かったわね!奏にとって....『初めての友達』だものね!』

 

蛍『それを言うなら、貴女が月野くんの初めての友達だったのでは?』

 

咲『そ、それは....わ、私は奏の姉代わりだから違うのよ!』

 

蛍『ふむ.....ねぇ、奏?咲だって大切な友達ですよね?』

 

奏『....勿論、咲も大切な友達だよ』ニコッ

 

咲『...!』

 

その時表情が暗かった奏が突然と変わって笑顔を見せ、咲は昔の元気だった奏の姿を再び見れ事に、驚いていたのだった。

 

蛍『ふふっ、思った通り.....奏にとても大切に思われているんですね、咲?』

 

咲『えぇ、何だか....嬉しいわ』

 

奏『蛍、そして咲....』

 

咲『ん?』

 

蛍『....何でしょう?』

 

奏『これからも....よろしくね!!』

 

咲『ふふっ....勿論よ、奏!』

 

蛍『僕としてはこれからではありますが.....えぇ、此方こそ』

 

こうして奏は蛍と咲の二人と改めて友達となったのであり、奏はかつての明るい姿になっていったのであった....。

────────────

奏「....と、話が長くなっちゃったけど....これで蛍と友達になった話だよ」

 

晴「......」

 

 

 

 

晴「そう、そう....なんだよ.....そうなんだよ!!」ガシッ

 

奏「は、晴くん....ど、どうしたの....!?」

 

すると奏の話を真剣に全て聞いていた晴は、途端に奏の手を握って表情を明るくしたのだ。

 

晴「蛍って、一人で落ち込んだりしてる子の事はぜっっったいに放っておけない優しい人なんだよ〜!!」

 

奏「は、晴くん.....さっきから蛍の事、知ってるように見えるけど、蛍とは一体....?」

 

晴「....やだなぁ、奏っちったら!知ってるも何も...『僕と蛍は同じ小学校に』通ってたんだよー!」

 

奏「え.....えっ、えぇぇぇぇ!?」

 

晴「結構大きい声出るね奏っち?そんなにビックリしたー?」

 

奏「当然だよ....!!ということは、蛍とは同級生....?」

 

晴「うん、蛍はそんな昔からの長い付き合いだよー」

 

奏「そ、そうだったんだ!!」

 

ビスケッタ「ん~.....奏ェ~」ガチャ

 

アリーゼ「入るわよ」

 

奏は晴が蛍の同級生だと知って驚いていると、隠れて話を聞いていたアリーゼと寝起きの振りをしたビスケッタが入って来たのだ。

 

晴「あっ、アリーゼっちに....おはよービスケッたん。のんびりなお目覚めだねー?」

 

ビスケッタ「....ん?ユー、誰なのネ」

 

晴「晴だよー、ブティックで会って以来だねー♪」

 

ビスケッタ「.....晴?って、あっ!あの時の!」

 

奏「アリーゼも言ってたけど、ブティックに晴くんも居たんだ....」

 

晴「へへ、二人とも奏っちの服選びに一生懸命だったよね〜」

 

ビスケッタ「今着てるその服、ボクが選んだんだヨ~!」

 

晴「へぇ、そうだったんだ〜....ビスケッたんは奏っちの事よく見てるんだねー」

 

ビスケッタ「そりゃモチロン、ボクは奏が大好きだからネ!」

 

奏「うわぁぁ!?そんなこと言われたら恥ずかしいよ!?////」

 

晴「おー、二人とも仲良しだねぇ?」

 

奏「あ、晴くん....ごめんね!?///え、えっとえっと....」

 

ビスケッタ「じゃあボクからしつもーん!」

 

晴「んー?なーに、ビスケッたん?」

 

ビスケッタ「晴ってボク達の世界で好みの冒険家って居るノ?」

 

晴「....!それ、気になっちゃう?」

 

奏「俺も気になるかも....」

 

アリーゼ「....どんな人なの?」

 

晴「えー、うーーん......どうしても言わなきゃダメー?」

 

ビスケッタ「教えて、教えてヨ~」

 

晴「んー、どうしよっかなぁ....奏っちとアリーゼっちも、ビスケッたんと同じくどうしても教えて欲しいって思うー?」

 

アリーゼ「アタシは勿論気になるわ」

 

奏「えっと....晴くん、無理に言わなくても大丈夫だよ....?」

 

晴「......もー、違うでしょ奏っち?そ、こ、はぁ....どうしてもって言ってくれないとー」ツンツン

 

ジト目で奏を指先でつっつく晴、どうやらもう一押しお願いをして欲しかった様だ。

 

奏「わわっ!?え、えっと.....ど、どうしても.....知りたいですっ....」

 

晴「ふふ〜ん....良いよー、そこまで言うなら教えてあげるー♪僕が好きなのはね〜....」

 

すると晴はそう言いかけては勿体振るかの様にして、くるくると舞い始めた。答えを溜めている様だ....

 

奏「好きなのは.....?」

 

ビスケッタ&アリーゼ「.....」

────────────

 

 

 

 

 

晴「.......じじゃーん!この子だよ!」

 

スマホのアルバムを開いたかと思えば、そこには白猫のキャラの一人であるの姿が写っていたのだ。

 

ビスケッタ「ワォ、コイツは確か....」

 

晴「フェイ!僕の好きなキャラだよ、可愛いでしょ~♪」

 

晴の好きなキャラ、それは『フェイ』と呼ばれるキャラであった。

 

アリーゼ「ふ~ん....何処かで会った事があるわね」

 

ビスケッタ「oh、アリーゼも知ってるのネ?」

 

アリーゼ「当然よ、アタシ達はいつもギルドで沢山の冒険家達と顔合わせてるじゃない」

 

ビスケッタ「そうだっけ?」

 

晴「へぇー、いわゆる....冒険家内の繋がりってやつ?」

 

アリーゼ「そう言う事になるわ」

 

奏「.....ん?これって」

 

ビスケッタ達が話してる中、奏は晴が見せたフェイの姿を見ると、何かに気付いたのだ。

 

晴「んー?奏っち、どうかしたー?」

 

奏「このフェイ....まさか晴くんが描いたの?」

 

ビスケッタ&アリーゼ「!?」

 

晴「ピンポーン♪よく分かったね、奏っちー!」

 

なんとこのフェイの写真は『晴が描いた絵』であったのだ。

 

奏「こんなイラスト....見たこともないからさ。まさかとは思ったんだけど....、てかめちゃくちゃリアルで一瞬本物かと思った...」

 

晴「ふっふ~ん....嬉しいこと言ってくれるね?と言っても、絵を描く事はただの趣味だからね」

 

ビスケッタ「こんな本物みたいに描けるだなんて、スゲェヨォ....」

 

アリーゼ「あの人達が見たら、きっと驚くわね。同じ『絵描き人』として....」

 

晴「....?何か言ったー?」

 

アリーゼ「いや、何でもないわ」

 

晴「そう?あ、そーだ.....アリーちゃんも描いてあげよっか?」

 

アリーゼ「あ、アリーちゃん!?そ、その呼び名はちょっと....ねぇ、奏、ビスケッタ...」

 

奏「アリーちゃん....可愛いかも」

 

ビスケッタ「お似合いヨ、アリーゼ♪」

 

アリーゼ「はぁっ!?///」

 

晴「あ、照れてる〜....アリーちゃんかわいー♪」

 

 

 

アリーゼ「ぶぎゃあ~!!アンタ達いい加減にさなさ~い!!///」

 

その後、アリーゼに説教される奏とビスケッタ。そして晴は光景を面白そうに見ており、他にも沢山の話をして盛り上がっていったのだった...

──────────────────────

そして....

 

晴「さーてと、じゃあ…僕はそろそろ行くね?」

 

奏「えっ?....って、もうこんな時間なの!?」

 

どうやら相当な盛り上がりだったからか、時間は夕方になっていたのだ。

 

晴「それにしてもお昼までご馳走になっちゃって本当助かったぁ〜....あ、今度何らかの形でお返しするから!」

 

ビスケッタ「晴~!またボク達の家に遊びに来てネ~!」

 

アリーゼ「歓迎はするわよ」 

 

晴「うん、ありがとー。あ、それと.....はい奏っち!コレ、お近づきの印♪」

 

奏「こ、これって....!」

 

晴が奏に渡したのはビスケッタ、アリーゼ、そして奏の3人が写っている絵が描かれていたのだった。

 

晴「服を真剣に選ぶ二人の顔、そして新しい服を着る奏っちの顔がえらく印象的だったからさ、みんな一枚の絵に纏めてみたんだ」

 

ビスケッタ「ワォ!奏の顔、めっちゃ最高ネ!ボクは好きヨ!」

 

晴「ふふっ、そういうビスケッたんの顔も可愛く仕上げておいたよ♪あぁ、勿論.....アリーちゃんもね?」

 

アリーゼ「悪くはないわね」

 

晴「んー、でも.....アリーちゃんは実物の方が何倍も可愛いや♪」

 

アリーゼ「ふぎゃ....!ア、アンタのからかいには本当に油断出来ないわ...」

 

奏「ふふ、ビスケッタもアリーゼも嬉しそうだね」

 

ビスケッタ「当然ヨ!奏、この絵絶対ち飾ってよネ!」

 

奏「分かったよ、それじゃあ晴くん....またいつでも僕の家に遊びに来てね!」

 

晴「うん、それじゃーねー!」

 

こうして晴は奏の家を後にした。その時、何故か通りかかる人達の黄色い歓声を浴びながら。

 

アリーゼ「スッゴい歓声ね...」

 

ビスケッタ「晴ってこの町じゃ人気なのかナ?ねぇ、奏?」

 

奏「う~ん?今度蛍に話してみよっか!」

──────────────────────

晴『.....どうしていつも、知らない人が僕を見てキャーキャー言うんだろ?』

 

帰り道、晴は沢山の人からの黄色い歓声を浴びながら歩いていたのだが、内心キョトンとしていたのだった。

 

 

その時....

 

 

?「.....」スタスタ

 

晴「....ん?」チラッ

 

歩いている晴の隣にとある人物が横切り、晴はその人物の姿が気になり後ろを振り向いた。

 

晴「あの子.....」

 

?「全く、一体どこに....。こんな広い場所では探し出すのさえひと苦労じゃないですか....」

 

晴『......人、探してるっぽいな。....ん?というか待った....やっぱり....?』

 

?「取りあえず、次はこっちを探してみますか」

 

そして、その人物はそう呟きながらこの場を去って行ったのだった...。

 

晴『.....さてと。この場合、僕はどうするべきかな....』

 

 

 

 

 

 

そして同時刻...

 

 

エリス「お疲れ様で〜す!」

 

今日の勤務を終えたエリスが店から出てきた。

 

エリス「......ふぅ、今日も大盛況だったなぁ....でも、私が入る前はもっと落ち着いた雰囲気のお店だった様な....」

 

ドサッ!

 

エリス「ん?」

 

光「あ...あ.....!?」

 

そこへエリスの目の前には、そのエリスが推しであった光が居た。遂に対面した光の足下には思わず手から離れた買い物帰りの荷物が落ちていたのだ。

 

エリス「あっ、大丈夫?荷物落ちたよ......はいっ!」

 

光「へっ?あ、えと.....ありがと、ございます.....」

 

エリス「って、ほんとに大丈夫!?手、ぷるっぷる震えちゃってるけど....」

 

光「いや、そのこれは!本当に大丈夫なやつで.....!というかその、つかぬ事をお聞きしますが......貴女ってもしかして....エリス?だよね...??」

 

エリス「へっ??」

 

 

光の発言に対し、エリスは唖然とした顔で光を見ていたのであった....。

 

 

つづく




以上、10話でした!
9話から結構空きましたが、何とか完成出来ました....。また新たな白猫キャラのチラ見せもしましたが、誰なのでしょうかね?

さて、次回は光がメインのお話、そして遂にエリス登場回です!現在ゲーム本編では帝国戦旗外伝をやっており、ガチャにエリスも復刻してますが、この話ではどんな活躍をしてくるのか....お楽しみ!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。