白猫現代日記   作:ゲッソウ

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大変長らくお待たせ致しました、5話となります!



白猫はもうすぐで10周年!現代日記も頑張って書いていきますよ!


5話 ビスケッタの学校生活!?

 

~奏の家~

 

 

奏「よし、準備中オッケーだ....」

 

 

ある日の朝、奏はとある準備をしていた。

 

 

 

ビスケッタ「奏、何をしてるの?」

 

 

奏「今日は学校で、支度をしてたんだ」

 

 

ビスケッタ「学校?」

 

 

奏「簡単に言うと、ビスケッタが住む世界にある...『茶熊学園』みたいな所だよ」

 

 

ビスケッタ「そうなのネェ」

 

 

奏「ビスケッタ、俺が学校に行ってる間....留守番出来る?」

 

 

ビスケッタ「....」シュン

 

ビスケッタは少し悲しい表情をしながら奏を見ていた。

 

 

奏「ん?ビスケッタ....?」

 

 

ビスケッタ「...あっ、なんでねーヨ?勿論、留守番出来るヨ!」

 

 

奏「そっか、分かったよ....」ナデナデ

 

 

ビスケッタ「奏....?」

 

 

奏「学校が終わったら、すぐに帰ってくるからね?」

 

 

ビスケッタ「う、うん!!」

 

 

奏「それじゃあ、行ってくるね!」

 

 

ビスケッタ「行ってらっしゃい、奏!」

 

 

奏はビスケッタの頭を撫でた後学校へと向かい、ビスケッタは奏を見送るのであった。

 

 

 

ビスケッタ「........」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビスケッタ「ボクも奏と学校に行きてェナ....」

────────────

 

~学校~

 

 

奏「ふぅ....」

 

学校に着いた奏は、席に着くと朝礼が来るまでにゆっくりと椅子に座っていた。

 

 

蛍「おはようございます、奏」

 

 

奏「あっ、蛍!おはよう!」

 

 

蛍「奏は『あれ』。....聞きましたか?」

 

 

奏が席に着いた時、後ろの席の蛍がその様に口を開いた。

 

 

奏「えっ?あれって?」

 

 

蛍「『転校生』ですよ。今日....うちのクラスに」

 

 

奏「えぇっ!?転校生~!?」

 

 

?「今日の転校生の話を聞いていないの、奏だけよ?」

 

 

蛍「昨日ちゃんと寝たんですか?やけにボーッとして....って、ん?」

 

 

すると蛍の隣の席に一人の女子が座りながら、二人の話を聞いていた。

 

 

咲「おはよう、奏、蛍!」

 

 

蛍「おはようございます、咲」

 

 

奏「....うわっ!?咲!?いつからそこに!?」

 

 

その女子の名は『花寺 咲』。奏の女子クラスメートで、成績優秀かつ、生徒会長を務めているのだ。

 

 

咲「いつからって....今帰ってきた校内のパトロールを終えた所よ?」

 

 

蛍「貴女は相変わらず朝から元気一杯ですね、流石は生徒会長....」

 

 

奏「真面目だなぁ~....。それで咲は今日の転校生が誰かは分かるの?」

 

 

咲「誰にも知られてないわよ?」

 

 

奏「えっ?」

 

 

咲「いつもなら先生から前持って教えてくれるけど、今回の転校生は....謎よ」

 

 

蛍「まぁ、転校生が来るとなってクラスが浮かれた雰囲気になるのは分かりますが....」

 

 

奏「.....う~ん」

 

 

蛍と咲は深く考えるような表情になり、奏は不思議そうにしていた。

 

 

 

キーンコーンカーンコーン♪

 

 

 

咲「チャイムが鳴ったわね」

 

 

 

蛍「奏、そろそろ朝礼が始まりますよ」

 

 

 

奏「う、うん」

 

 

 

そしてチャイムがなり、奏達は席に座り先生が来るのを待つのであった....。

────────────

 

 

 

先生「皆さん、おはようございます!」

 

 

 

「おはようございます!」

 

 

 

先生「さて、今日からこのクラスに転校生がやって来ますよ」

 

 

 

「おぉ~!!」

 

 

「来た~!!」

 

 

「誰かな、誰かな!」

 

 

転校生の話になると、奏のクラスメート達は歓声を浴びていたのだ。

 

 

 

奏『一体、どんな転校生だろうか....』

 

 

蛍『いくら何でも転校生の話題が校内全体の噂にまで発展するか....?相当な大物の予感がする....』

 

 

咲『今回は教えてくれなかった、謎の転校生は一体....』

 

 

先生「はい、皆さん静かに。それでは入ってきてください」

 

 

?「イェ...は、はい!!」

 

 

先生の言葉で、その転校生は返事をしながら教室に入ってきたのだ。

 

 

蛍『今、イェ....って言いかけた様な....海外の子とかか?』

 

 

奏『あれ、この声って....』

 

 

先生「では、自己紹介をお願いします」

 

 

そして教室に入ってきた転校生は....

 

 

 

 

 

ビスケッタ「初めてまして、ボクはビスケッタ....!ビスケッタ・メロイエロー!よろしくネ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

奏&蛍「....は??」

 

奏と蛍は転校生『ビスケッタ』を見て、唖然としていた。

 

 

奏「......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奏「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」

 

 

 

そして奏はこれまでに無い叫び声を放った。

 

 

 

蛍「うぉっ!?」

 

 

咲「うるさいわよ、奏!?」

 

 

奏「....ハッ!?ゴ、ゴメンナサイ....」

 

 

奏の叫び声は生徒達に注目しており、咲に注意され奏は皆に恥ずかしそうにしながら謝った。

 

 

 

 

 

 

蛍『咲、ちょっと良いですか?』ボソッ

 

 

咲『ん?どうしたのよ、蛍?』

 

 

すると蛍は少し考えてから顔を動かさず視線のみ向けて小声で咲に話しかけた。

 

 

蛍『今、あの子....何て名乗りましたかね?聞き間違えじゃなければ、ビスケッタって聞こえたんですけど....?』ヒソヒソ

 

 

咲『聞き間違いじゃないわよ?確かにビスケッタって名乗ったわよ?名前から要するに....海外の子かしら?』ヒソヒソ

 

 

蛍『どーなってんだこりゃ....』

 

 

冷静なものの蛍は蛍なりに咲も咲なりに、かなり混乱している様子であり、蛍は頭を抱えていた。

 

 

先生「ビスケッタさんは海外からやってきた転校生で、現在は月野さんのお宅に住んでおります」

 

 

ビスケッタ「イェス!ボクは日本語と英語が混ざってるヨ。そしてボクは奏の家に一緒に住んでるヨ!皆、よろしくネ!」

 

 

咲『今、さらっと奏の家に住んでるって言ったわ!?奏、後でちゃんと説明させてもらうんだから!!』

 

 

蛍『だから学校中の生徒があんなに大騒ぎしてやがったのか....そりゃ噂にもなるわな。....それに一番気にしてるのは....ん?』

 

 

奏「.....」ポカーン

 

 

叫んでいた奏は今度は唖然としており、開いた口が塞がらずに居た。

 

 

 

蛍『おい....おいっ....!いい加減戻ってきなさい貴方は....!』ボソボソッ

 

奏「....え?ハッ....!!」

 

 

蛍は奏にだけ聞こえる声量且つ必死に呼び掛け、そのお陰で奏は我に返ったのだった。

 

 

先生「では、ビスケッタさんの席は彼処ですね」

 

 

ビスケッタ「ん?Oh...」

 

 

先生から案内され、ビスケッタの座る座席の場所はというと....

 

 

 

 

 

奏「び、ビスケッタ....!?」

 

 

奏の隣の空いてる席だったのだ。

 

 

先生「ビスケッタさんは月野さんと隣が良いと言っているのですが....」

 

 

奏「えっ、えっと.....」

 

 

先生「よろしいですね?」

 

 

奏「は、はい....」

 

 

ビスケッタ「ニヒヒ♪よろしくネ、奏♪」

 

 

蛍『人からすりゃ相当羨ましい展開だろうな、こりゃ....』

 

 

咲『それにしても....』

 

 

咲はビスケッタが奏の隣の席に座り、奏の反応を見て疑問していた。

 

 

咲『ビスケッタ....?いや、あれはゲームのキャラだから偶然よね....』

 

 

 

~休み時間~

 

 

 

そして朝礼が終わり、一時限目が始まる間の休み時間。

 

 

蛍「はぁ....」

 

 

蛍『今日はいつも以上に疲れが溜まってる....気がする。早くも....』

 

 

ビスケッタ「お~い!奏、蛍!やっと話せるネ!」

 

 

奏「ねぇ、どういうことなのビスケッタ!?なんで!?」

 

 

蛍「何よりも気になっているのは....ビスケッタさん、どうやって学校に?少なくとも手続きが要る筈ですが....」

 

 

ビスケッタ「ん?それはネェ...」

 

 

 

時は少し遡る...

 

────────────

 

 

奏が学校へ向かっている最中の出来事。

 

 

ビスケッタは奏の言う通りに留守番をしていたのだが....

 

 

ビスケッタ「....暇ネ」

 

 

我慢の限界だった。

 

 

ビスケッタ「外へ出ようカ!」

 

 

そして遂にはビスケッタは家を出て、外へと飛び出してしまったのである。

 

 

 

ビスケッタ「やっぱ、外は良いネェ....oh?」

 

 

ビスケッタは街を散歩していると、学生達が登校してる所を目撃した。

 

 

ビスケッタ「あの制服、奏が着ていたのと同じ....。それなら....」

 

 

もしかすると、奏が通ってる学校があるのでは?と思い、隠れて着いていき....

 

 

ビスケッタ「つ、着いた....」

 

 

なんと、奏が通う学校へたどり着いてしまったのだった。

 

 

ビスケッタ「あれが奏の学校....彼処から入るのカ?」

 

 

そしてビスケッタは、生徒に気付かれないように学校内に入るのだった。

 

 

ビスケッタ「誰もいないネ、もう教室の中ってコト....これじゃ奏を探すのにも一苦労じゃねーカ....」

 

 

先生「貴女、そこで何をしてるのです?」

 

 

ビスケッタ「oh!?ユーは誰ネ!?」

 

 

そこに居たのは奏のクラスの担任であり、生徒ではないビスケッタを怪しそうに見ていたのだ。

 

 

先生「いや、あなたは誰って....こっちが先に聞きたいんですけども....」

 

 

ビスケッタ「あ、え、えっと....ユーは誰なのネ?」

 

 

先生「私は、この学校の担任ですよ」

 

 

ビスケッタ「担任、てことはセンセー....シショー的な?」

 

 

先生「師匠て....道場ですか?それよりも貴女...この学校の生徒ではないですよね?ここで何をしてるんですか?」

 

 

ビスケッタ「あっ、えーとネ....実は....や、この場合丁寧な方がいいんだっけ....?実は、ですネ....??」

 

 

ビスケッタは慌てながら何とか身振り手振り説明を始め....。

 

 

そして数分後....

 

 

先生「えっと、ビスケッタさん....ですね?海外からの留学という事でこちらへいらっしゃったと....」

 

ビスケッタ「イェス!....じゃなかった、そうです!」

 

そして二人は話し合いの場所を変え、相談室という部屋で話すことになったのだ。

 

 

先生「それで、今は月野さんのお宅で一緒に住んでいる....でしたか?」

 

 

ビスケッタ「は、はい!奏はボクのことを守ってくれてるので安心してネ....じゃなくて、してます」

 

 

先生「ふむふむ、成程....」

 

 

ビスケッタ『このセンセ、すげぇヨ...。さっきのボクの身振り手振りジェスチャーで全部伝わってるネ....でもこれって伝えたボクの才能でもアリ!?』   

 

 

先生「あの奏くんがこんな可愛いらしい海外の女の子と住んでるだなんて、凄いことだわ....」

 

ビスケッタ「あ、あのぉ~....センセー、奏の事を知ってるんですカ?」

 

 

先生「知ってるも何も....私は奏くんのクラスの担任ですから」

 

 

ビスケッタ「oh!?そうだったのネ!?」

 

 

先生「それとビスケッタさん、貴女のお話を聞きましたが....これから特例で入学を認めてもらうよう、これから校長先生へ掛け合います。....ここで少々お待ちくださいね?」

 

 

ビスケッタ「オッケー!!」

 

 

 

 

 

 

 

数分後

 

 

先生「ビスケッタさん、校長先生から貴女の入学の許可を得られました!」

 

 

ビスケッタ「ワォ!!センキュー、センセー!」

 

 

先生「それとこれがこの学校の制服に必要な物が入ってますからご確認して下さいね?後、ビスケッタさんのクラスは私のクラスです」

 

 

ビスケッタ「oh....つまり....」

 

 

先生「奏くんと一緒のクラスってことよ」

 

 

ビスケッタ「....せ、センキュー!!センセー!ボクの大恩人だヨ~!!」

 

 

先生「ビスケッタさん、着替え終えたらすぐにクラスに行きましょうね?」

 

 

ビスケッタ「オッケー!!」

 

 

こうしてビスケッタは特例として入学が決定し、奏のクラスの転校生になったとさ....

 

────────────

 

ビスケッタ「....ということヨ!」

 

 

奏「いやいや、先生にすぐ認めて貰えるだなんてあり得ないよ!?」

 

 

蛍「うちのクラスの担任、確かに底が見えない人だなとは思っていましたが....」

 

 

ビスケッタ「フフン!これからは奏と一緒ヨ!」ギュッ

 

 

奏「ちょっ、ビスケッタ!?今、学校だから....!」

 

 

蛍「....!ビスケッタさん、このタイミングでアレですがひとつ忠告を....」

 

ビスケッタ「忠告ってなにヨ?」

 

 

蛍「先生は普段こそ温厚な性格、ですが....」

 

 

先生「ビスケッタさん?」

 

 

蛍が忠告するよりも先に先生の声が聞こえる、それも....妙に優しい声色で。

 

 

蛍『あっ、ヤバ....』

 

 

蛍は咄嗟に目を逸らし、知らないフリをした。

 

 

ビスケッタ「oh、センセー?」

 

先生「二人ともの仲がよろしいのは大変結構ですが、今は授業中だという事を....忘れないで下さいね?」ニッコリ

 

 

奏「あっ.....」

 

そう、既に一時限目が始まっていたのだ。

 

 

奏「すいません!!ビスケッタ、早く席に着いて....」

 

 

ビスケッタ「ソ、ソーリー!!」

 

 

奏はビスケッタと共にすぐに着席し、授業に参加するのであった。

 

 

咲『全く聞けなかったわ....次のチャンスは昼休憩に.....』

 

 

蛍『相変わらずうちの担任の笑顔は、肝が冷える....』

 

 

────────────

 

~昼休み~

 

 

ビスケッタ「ぷはぁー!授業、キツイネ!シショーの修業と同じくらいキツイヨ!」

 

 

奏「よく頑張ったね、ビスケッタ」

 

 

蛍「そういう奏もやけに張り切ってましたね?」

 

 

奏「そ、それは...」

 

 

蛍「今日は先生に凄い指されて、答えてましたね」

 

 

奏「あれはもう勘弁してくれぇ....」

 

 

蛍「っと、お昼休憩を話だけで過ごしてしまうのも良いですが....それだとお腹が空きますからね」

 

 

奏「そ、そうだね。そろそろお昼食べようか!」

 

 

咲「奏、蛍、ビスケッタちゃん!一緒に食べるわよ!!」

 

 

奏「良いよ~!」

 

 

蛍「えぇ、勿論良いですよ」

 

 

ビスケッタ「....!」

 

 

四人は席を合わせ、蛍は丁寧に風呂敷で包まれている弁当箱を徐に取り出して中身を開けた。

 

 

奏「おっ、蛍の今日の弁当は....?」

 

 

蛍「いつも通り、妹のお手製弁当ですよ」

 

 

蛍の弁当の中身は見た目の彩りと栄養のバランスとかも考えられた物で、中でも特に玉子焼きが絶品であった。

 

 

ビスケッタ「ワォ!光の手作り!!」

 

 

咲「いつも見てるけど、蛍の弁当はとても美味しそうね」

 

 

蛍「ふふっ、光に伝えておきますね」

 

 

咲「私のは....じゃーん!!」

 

 

奏「あっ、サンドイッチ?」

 

 

咲「そう!彩りサンドイッチよ!!」

 

 

咲の弁当は、様々な具材が入った沢山のサンドイッチであった。

 

 

ビスケッタ「じゅるり、咲のも美味しそうネェ...」

 

 

蛍「そして、奏の今日のメニューは...?」

 

 

奏「俺のメニューは....此方!!」

 

 

奏の今日の弁当は....

 

 

 

咲「おにぎり?」

 

 

奏「そう!!」

 

 

何と、巨大なおにぎりであった。

 

 

蛍「これはまた....大きく作りましたね?」

 

 

奏「そう、具材は好物の鮭!」

 

 

咲「奏はいつもおにぎりなのよね~」

 

 

蛍「今日のサイズは別格ですけどね....」

 

 

ビスケッタ「......」

 

するとビスケッタ暗い表情をしながら下を向き始めた。

 

 

蛍「....おや、どうかしました?」

 

 

咲「あれ、ビスケッタちゃんの弁当は...?」

 

 

ビスケッタ「oh....それが....ないのヨ」

 

 

ビスケッタは奏を追い掛ける為に家を出た為、弁当は無いのであった....。

 

奏「....!!」

 

 

蛍「そりゃ....いきなり来て入学したんですから、何の準備もしてないですよね....」

 

そう言いつつも、蛍は自分の弁当からおかずを幾つか選んで取り分け始めた。

 

 

咲「そうよねビスケッタちゃん、私達のあげるから元気出して?」

 

 

そして咲もサンドイッチを幾つか分け始めた

 

 

ビスケッタ「蛍、咲....」

 

そして....

 

 

奏「ビスケッタ、このおにぎり....全部あげる!!」

 

 

何と奏はおにぎりをビスケッタにまるごとあげたのだ。

 

 

ビスケッタ「oh!?奏!?」

 

蛍「ちょっと待って下さい、それをあげたら奏...貴方自身の分は…?」

 

奏「大丈夫!これくらいなら耐えられる!」

 

 

咲「全然大丈夫じゃないわよ!?」

 

 

ビスケッタ「奏、でも....」

 

 

奏「心配しなくて大丈夫だよ、さぁ、食べて!ビスケッタ!!」

 

 

蛍「....奏、ストップ。今日は張り切り過ぎますよ。一体どうしたんですか?」

 

 

咲「そうよ、てかこっちからも聞きたいことが山程あるし今しか時間がないから全て話して貰うわよ?」

 

 

二人は真剣そうな表情をしながら奏を見ていた。

 

 

奏「わわっ、蛍も咲も怖い顔しないで!?」

 

 

蛍「さぁ、説明を」

 

 

咲「しなさいよ」

 

 

ビスケッタ「奏....」

 

 

奏「....分かったよ。一つ....ビスケッタが転校してくる前の俺の姿を見せたくはなかった事。二つ......格好いい所を見せたかった」ボソッ

 

 

奏は小声で張り切っていた事を正直に蛍と咲に話した。

 

 

蛍「要するにどっちも同じですね....。格好いいってそういう事じゃないかと....そうてすよね、咲?」

 

 

咲「えぇ、それに何でこのビスケッタちゃんにこだわるのかしら?なんで一緒に住んでるのよ...?」

 

 

奏「それは....その....」

 

 

蛍「....奏?咲にならば、話しても良いのではないでしょうか。彼女は信頼できる方ですし....」

 

 

奏「分かった....全て話すよ」

 

 

そして奏は咲にこれまでの出来事を全て話した。

 

 

咲「つまり、このビスケッタちゃんは....本物!?」

 

 

蛍「にわかには信じ難い出来事だとは思いますが....事実です。光に至っては彼女が変身する瞬間を目の当たりにしてましたから」

 

 

咲「変身を!?」

 

 

ビスケッタ「イェース!あの時は悪者が居たからネ!」

 

 

奏「そのせいで、SNSとかで『正義のヒロイン、デパートに現る!!』って記事が載っちゃってたよ....」

 

 

ビスケッタ「....それは照れるネェ」ハムハムッ

 

 

そしてビスケッタは蛍、咲が分けてくれた弁当のご飯を食べ始めるのであった。

 

 

蛍『あまりに気にしていなさ過ぎる....。不用心っつーか....いや、まぁ名前が載らなかったから良かったが....』

 

 

蛍は、その悩ましい出来事に頭を抱えていた。

 

 

咲「そうだ!SNS関連で今日、新たな記事が来たのよ!」

 

 

奏「新たな記事?」

 

 

蛍「それは、一体どんな....?」

 

 

咲「これよ、これ!!」

 

 

咲はスマホの画面を二人に見せた。   

 

 

そこに載っていたのは....

 

 

『神出鬼没!?謎の人物達が街中に現る!!』

 

 

蛍「....どこぞのオカルト雑誌みたいなワードセンスですね」

 

 

咲「因みに奏がさっき見せてくれた記事と同じ人が書いてるらしいのよ」

 

 

奏「へぇ、そうなんだ」

 

 

蛍「.....」

 

 

蛍は未だ、それをじーっと眺めていた。

 

 

奏「蛍、どうしたの?」

 

 

蛍「....ん?あぁ、いえ....何やら妙に引っ掛かっただけです....多分気のせいですが」

 

 

咲「それでね、その人物達は....」

 

 

そこには『クールな警察官』『可憐なギャング』『イケメンハッカー』『近未来な少女』『可愛らしいエージェント』と書かれていたのだ。

 

 

蛍『特徴をそれぞれ表してるんだろうが、あまりに当てはまる物が多過ぎる....いや、しかしまさか....な....?』   

 

 

ビスケッタ「う~ん、その人達....」モグモグ

 

 

奏「あっ、ビスケッタ....何か知ってるの?」

 

 

ビスケッタ「....まさかと思うけど」

 

 

 

 

 

 

 

ビスケッタ「僕以外の冒険家達も、この世界に来てる?」

 

 

咲「えっ.....」

 

 

奏「まさか....そんなことは....」

 

 

蛍「やっぱそう思いますよね、ビスケッタさん....!!」

 

 

それを聞いた途端、蛍は思わず頭を机へと打ちつけた。

 

 

ビスケッタ「ワォ!?蛍!?」

 

 

蛍「あっ....すみません、今日は色々と情報が頭の中を駆け巡って....」

 

 

咲「大丈夫よ、私も色々まだ頭の中が混乱してて....」

 

 

奏「取りあえずまだ昼休みは始まったばかりだから、ご飯を食べながら少しずつ話そうよ!」ムシャムシャ

 

 

ビスケッタ「そうネ、蛍も咲も奏はまだ食べてね~し、ボクだけ先に食べてるけど...」モグモグ

 

 

蛍「はは....食べずに時間が過ぎるのは勘弁ですしね」モグ

 

 

咲「そうね、食べましょう」ハムハムッ

 

 

そうして四人は弁当を食べ始めるのであった。

 

────────────

 

数分後...

 

 

ビスケッタ「満足ネ!奏、蛍、咲!サンキューネ!」

 

 

蛍「お役に立てた様で何より....それで、えっと....何の話でしたっけ....?」

 

蛍は空腹を満たした影響もあって、若干の眠さに襲われ頭の回転率が落ちていた。

 

 

奏「さっきの記事の人物達の話だよ~」

 

 

蛍「そうだった....。はぁ〜、それで....その人達の特徴、当てはまるものばかりではありませんか....?」

 

 

咲「そうね、まず私達三人の共通点は...?」

 

 

奏「白猫仲間!」

 

 

ビスケッタ「oh、咲もゲームやってるのネ?」   

 

 

奏「うん、咲と蛍は俺が始める前から白猫仲間だったんだ」

 

 

蛍「えぇ、そして....この謎とされる人達の特徴、その共通点は恐らく....」

 

 

 

 

蛍&咲「白猫に出てくるキャラ」

 

 

咲「ふふ、やっぱりね?」

 

 

蛍「流石に分かってましたか」

 

 

奏「ま、マジか....」

 

 

ビスケッタ「やっぱりボクの他にも誰かがこの世界に来てるのネ....」

 

 

咲「蛍、もしかすると貴方が前に言ってた推しのキャラが一人居るわよ」

 

 

蛍「....それに妹の推しも、ですね」

 

 

奏「......」

 

 

 

 

 

 

 

 

奏『もしかして、そのキャラ達って.....』

 

 

 

 

 

 

今、奏の世界に新たな展開が起きようとしていたのだった....。

 

 

 

 

 

次回予告

 

 

閑話① 現代世界に現れる冒険家達

 




次回は場面が変わり、ビスケッタ以外の白猫キャラが登場致し、それらのキャラ視点へと移ります。


さて、どんなキャラが来るのか...お楽しみ!!
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