7話では咲がメインの過去のお話が入ってましたが、今回はどうなるのでしょうか?
~蛍 サイド~
放課後、咲と別行動となった蛍はビスケッタを見つけるべく、先程の投稿された写真の場所へと来ていた。
蛍「それで......何でお前まで来てんだ、光?」
光「え?だってビスケッタさん、家を飛び出してっちゃったんでしょ?」
そして蛍の隣には光が居たのだ。
蛍「もうそこまで知ってんのか、オレからは伝えなかったはずだが....」
光「私だってSNSぐらい見てるし、そこそこバズってたからねアレ。それで兄ちゃん急に飛び出してくから....すぐ分かったよ?」
蛍「相変わらず出来た妹だこと....」
光「ふふん♪さて、それでビスケッタさんが何処にいるかだけど....」
蛍「あの投稿が昼休みにあったものとはいえ、そうそう遠くには行ってないはずだが....」
そうして二人はそれぞれ辺りを見渡しながらビスケッタの姿を探し始め、場所は人気が多い中心街へと入る。
蛍「しっかし、こうも人が多いと....いくら目立つビスケッタの姿でさえも、中々見えねぇな....っと、光!あんま離れるなよ!」
光「分かってる、ちゃんと後ろに着いてきてるよ!それににしても、本当に見つからないね....」
蛍「そういえば、こういう大通りの中で特定のキャラクターを見つける本とかあったよなぁ....」
光「えぇ!?あ、うん....あるけど、それ今話す事??」
蛍「いや、ほら....あれって真上からの絵だったから見つけられたんだなぁ、と....」
光「あ〜、って!もう、兄ちゃんてば!集中してよ!?」
蛍「はは、悪い悪い....」
光「もう........ん?」
中心街を探し続けて数分後、光はある光景を目にした。
ビスケッタ「.....」スタスタ
なんとその方向に、ビスケッタが大勢の人混みに紛れ込んで歩いていたのだ。
光「あっ....!!」
蛍「ん?ビスケッタ、居たのか?」
光「うん、居た!ちょっと....先行くね!」ダッ!
すると光は蛍から離れ、人混みを抜けながらビスケッタに向かって駆け出して行った。
蛍「は?いや、ちょ!?光!?離れるなって言ったばっか....あぁ、もう全くアイツは....!!」
────────────
~ビスケッタ サイド~
ビスケッタ「あれから数日か....」
ビスケッタはと言うと街から離れた、河川敷に座っていた。
ビスケッタ「......」
ビスケッタ「ボク、ホントにこれからどうしヨ....」ウルウル
数日間、歩き続けていたビスケッタは半べそかきながら黄昏れていた....。
光「ビスケッタさん~!!」
ビスケッタ「....?その声、もしかして光?」クルリッ
光「そうです!」ズイッ
ビスケッタが振り向くと、光の顔がこれでもかと近かった。
ビスケッタ「ワォ!?ち、近いネ!?」
光「あっ、ごめんなさい!って、えっ....泣いてる!?ど、どうしたんですか!?!?」
ビスケッタ「oh....!ソーリー!コレは......そう!ボクは今ちょっとしたホームシックって奴をしてるのヨ!!」
光「........」ジー....
ビスケッタ「ひ、光....?」
光「あっ、何でもないです...!でも、やっと見つけたよ....」
ビスケッタ「ん?ボクを探していたの?」
光「探していたも何も......今、ビスケッタさんSNSで話題で!!」
光は自分のスマホを取り出すと、その投稿をビスケッタに見せた。
ビスケッタ「oh!こんなにボクに注目してるのネ!ショッピングモールの時も注目だったよネ~!....あっ」
光「あっ....それで、その....ビスケッタさん。えっと....」
いざ本題に入ろうとする光、しかし中々聞き出せずにいた。
光「....一体、何があった....んですか?」
聞きづらそうにしながらも、やがて言葉を絞り出す様にビスケッタに問うた。
ビケッタ「ギクッ!?何で分かったんだヨ!?」
光「いや、顔に書いてあったので....」
ビスケッタ「顔に!?」
光「まぁ、それは冗談として......ビスケッタさん、いつも奏さんと一緒にいたから」
ビスケッタ「あっ.......うん。そ、そうだよネ....」
光「それで、一体何があったんですか....?」
ビスケッタ「そ、それは......」
光「私で良ければ、お話聞きますから....ね?」
ビスケッタ「.....分かった、光だけに話すヨ」
ビスケッタは少し悲しそうな顔をしながら光に、全てを話し始めるのであった。
ビスケッタ「実は奏と喧嘩しちゃって.....」
光「えぇ!?奏さんと喧嘩!?」
ビスケッタ「そうなんだヨ、ひどいと思うよネ!?」
光「う、うーん......でも、あの奏さんに限ってそんなタイプだとは....正直思えないんですけど....?」
ビスケッタ「言われてみればそうだけど、ボクはもう分からなくなって来たヨ....」
光「その....喧嘩の原因は...?」
ビスケッタ「奏が咲の事を姉で昔から付き合いって言ったんだ!!」
光『咲さんって確か....前に兄ちゃんが友達だって言ってたような....』
ビスケッタ「だからもうボクは奏とはオサラバしたんだヨ....奏はボクとの関係はお遊びだったんだヨ....」
ビスケッタはこの間の出来事を思い出すと怒りの余り叫びだすが、最後には再び泣きそうな顔に戻っていたのだ。
光「それは違うと思いますよ?」
すると光は首を傾げながらあっさり即答をした。
ビスケッタ「な、なんでそう思うんだヨ....」
光「だって仮に遊びだったとしたら....あそこまでビスケッタさんに見惚れたりしないですって普通」
ビスケッタ「えっ、でも....」
光「最初に会った時も、奏さんはビスケッタさんに対して見惚れたり心配したりと....そこまでして好きじゃないなんて事、無いと思いますよ?」
ビスケッタ「......!!」
するとビスケッタはこれまでの奏と一緒に生活してきた日々を思い出し始めたのだった....。
────────────
ビスケッタの回想
奏『やめろぉぉぉぉ!!』
ビスケッタ『.....!!』
ボクと奏の初めての出会いは、ミトラとカクリアと一緒にで悪者を懲らしめてる時、そのボスにボクが捕まってる時に助けてくれたんだっけ....?
奏『だ、大丈夫....?』
ビスケッタ『あ、ボクは平気ヨ....?』
奏『何とか....キミが無事で...良かった....』
あの時はただの一般人が....って、思ったけど....本当に助けてくれるなんて驚いちまったヨ....。
奏『....でもこれからどうしよう。元の世界には帰れないし...』
でも奏はボクの住む世界の人じゃない。奏は元の世界に帰れなくて困っていた....。
ビスケッタ『ならボクが手伝ってあげるヨ!!』
奏『えっ....!?な、なんで!?』
ビスケッタ『奏はボクを助けてくれた大恩人ネ、だから....今度はボクがユーを助ける番ヨ!』
ビスケッタ『それにボクは奏が住んでる世界が気になるネ!』
その時、ボクは奏を助ける事をすぐに口に出した。奏の住む世界も気になったけど.....ボクを助けてくれた礼をしたかったから。
その後、謎の扉が出現して....ボクが開くと吸い込まれてしまった....。
そして気が付いたら、ボクは奏の世界に来ていた。
ビスケッタ『ここが奏の家なのネ?』
奏『え?う、うん?』
ビスケッタ『じゃあここは奏の世界ってことで良いのネ?』
奏『勿論、ここは俺の住む世界だよ』
ビスケッタ「じゃあ、奏....」
奏『何?ビスケッタ....?』
ビスケッタ『ボク、奏と一緒に住みたい!!』
この発言の後、ボクは奏と一緒に住むことになった。一緒にショッピングモールに行って....蛍と光と会って....悪者を懲らしめたり....奏が蛍とゲームしてる所を見たり....奏と一緒に寝たり.....
本当に色々....あったネ.....
奏『ビスケッタ!』
もうあれかは奏に会えてない....。多分ボクの言葉で今でも傷付いてるんだろう。そしたらボクは.....ボクは.....
────────────
ビスケッタ「うぅ、ど、どうしよう....ボク、奏に酷い事を言っちゃったヨ....」
ビスケッタは奏との出来事を思い出した後、自分が間違ってた事に気付いて頭を抱えてしまった。
光「大丈夫ですよ、ビスケッタさん」
ビスケッタ「光....?」
光「ケンカ、もとい....些細なすれ違いはよくある事です!実際....うちでも良くありましたから」
ビスケッタ「えっ!?光と....蛍がってコト??そ、想像つかねーヨ....」
光「あはは....まぁ、もうずっと昔ですけどね....とにかく、大丈夫です!だから奏さんの所に帰ってあげて下さい!」
ビスケッタ「....!ほ、本当に....大丈夫かナ??」
光「勿論!ビスケッタさんにとって....まだまだ知らない奏さんの一面だって沢山あるでしょ?だから....」ギュ...
ビスケッタ「oh、光....?」
そう言いながら光は、ビスケッタの手を握った。
光「帰ろう?もし勇気が出ないなら....私も一緒に行ってあげるから」ニコッ
ビスケッタ「.....!!」ウルウル
その時、光の言葉を聞いたビスケッタは涙を浮かべそうになり始めた。
光「ん?あ、あれっ!?ご、ごめんなさい!泣かせるつもりは....!」
ビスケッタ「い、いや....ちげぇヨ....。嬉しいんだヨォ....こんなボクを助けてくれるなんて....」ウルウル
光「ビスケッタさん....」
ビスケッタ「光、ボク....決めたヨ、奏に謝りたい!!」
ビスケッタは涙を拭いて、決心した姿で光に告げた。
光「....!ふふっ、ビスケッタさんならそう言うって思ってました!」
ビスケッタ「早く奏の所に....!って言いてぇけど.....」
ビスケッタ「ここ、何処ヨ??」
ビスケッタは街中を歩き回っていたせいか、何処なのか迷ってしまっていたのだ。
光「あはは....やっぱり何も考えず此処まで歩いてきてたんだ....それじゃあ私、案内しますね!」
ビスケッタ「頼むヨ、光!!」
そして二人が奏の家に向かうととしたその時だった。
────────────
?「あれ?もしかして....天星さん?」
光「....!!」ビクッ
ビスケッタ「光、どうしたノ?」
光「ビスケッタさん、これから私の言動に....ノーツッコミでお願いします....」ボソッ
ビスケッタ「?」
光「あら、こんにちは....。今日はどうしたんですか?随分と大所帯の様ですが....高校生活、満喫されている様で何よりです」
リーダー「まぁね、今はこれから遊びに行くとこ」
そこへやっきたのは奏の学校の高校三年生の男達、不良の集団であった。
ビスケッタ「.....」チラッ
リーダー「その子....天星さんの知り合い?」
光「まぁ、そういったところですね....」
体格良い男子「なぁ、この子らも一緒に連れてこうぜ?」
光「はっ....?」
リーダー「あー、良いかもなソレ....きっと楽しいと思うから....どう?一緒に」
光『良い訳ないでしょーが.....』
光「ご、ごめんなさい。私ちょっと今日は都合が....」
リーダー「そう。じゃあ....そこの君、良かったら一緒にどうかな?ほら....」
ビスケッタ「えっ?」
そしてそのリーダーはビスケッタに視線を向けると手を引こうと、手を伸ばしてきた。
その瞬間
光「....」バシッ!!
リーダー「いたっ.......急に何するのさ?」
なんと光がリーダーの手を払い、ビスケッタの前に立った。
光「悪いけど....その人に気安く触らないで」ギロッ
ビスケッタ「ひ、光!?」
光「ごめんなさいビスケッタさん、この人達....中学の頃からの不良で。よくこうやって女の子狙って誘ってくる奴らなんです」
体格良い男子「おいおい、暴力はいけねーよなぁ....なぁ?天星......っ!?」
光「フッ....!!」ヒュン!
体格良い男子「どわっ!?」
次に接触してきた体格良い男子を、光は反射的に投げ飛ばした。
リーダー「ちょっと、おイタが過ぎるんじゃないの?」
光「それ、どの口が言うの?貴方達だって....数や力に物言わせて、強引に女の子連れてったりしてるんでしょ?本当....小物のソレだよ」
リーダー「チッ.....コイツは少し、お仕置きしないとダメそうだな、......オマエら、やっちまえ!!」
取り巻き達「うおぉぉ!!」
するとリーダーの呼びかけで取り巻きが何人か前に出てきた。
ビスケッタ「あっ、光!ボクもやるヨ!」
光「ビスケッタさんは下がってて!」
ビスケッタ「で、でも....!」
光「大丈夫!だって私......強いので!」
そう言いながらも、飛び掛かってきた取り巻きの一人を勢いを利用して投げ飛ばし....それで三人ほど吹き飛ばしたのだ。
ビスケッタ「お、oh....」
光「今、ビスケッタさんを守るのは....私だから!」
数分後
リーダー「な、何だコイツ......この人数を相手に!?」
光「数は多いけど....この調子じゃ、全然足りないよ?」
リーダー「クソがっ......あ?」
しかし.....
リーダー「へっ.....」
光「?何がおかし......あっ!?」
体格良い男子「よーやく捕まえたぜ、天星?」
後ろから近づいてた体格良い男子に光が捕まってしまったのだ。
光「くっ....離して!ぁっ....!?」
光『ダメ、コイツ.....掴む力が、強くて抜けられない....』
ビスケッタ「光!この......っ?」
ビスケッタ『し、しまった!?究極本、置いてきちゃってるヨ!!』
リーダー「さぁ、これ以上手荒な真似されたくなかったら....言う事を聞いてもらおうかな?」
ビスケッタ「あっ....」
光「び、ビスケッタさん!私は良いから逃げて....」
ビスケッタ「そ、そんな事できるわけねーだロ!」
ビスケッタ『こういう時ボクはどうすれば良いんだヨ、奏....』
────────────
~奏 サイド~
奏「.....」
ビスケッタと喧嘩してから数日が経つが、奏はまだショックしており....家に引き籠って立ち直って居なかった。
咲「うわ、部屋暗いまま.......奏、居る?」
奏「....!?さ、咲....」
そこへ咲が奏の家を訪れ、奏の様子を見にやって来たのである。
咲「あんた、何やってるのよ。部屋の電気も付けないで」
そして咲は聞くまでもなくは部屋の電気を付け、奏を見つけた。
奏「うっ、眩しい....」
咲「....それよりも見た?今日、ビスケッタちゃんの目撃情報があったんですって」
奏「......っ」
しかし奏はビスケッタの話が出た瞬間、咲から背を向けた。
咲「.....」
咲「これだけ日にちが経ってるのに.....」ギリ....
咲「一度もビスケッタちゃんを探しに行こうって思わなかったの!?」
奏「.....」
咲「......そう、分かった。私はもう帰るわ」
咲は奏の行動に対し怒るが、奏は落ち込んだままであり呆れた咲は家を去ろうとしたが....
咲「でも、奏。これだけは言っておくわ....」
奏「.....?」
咲「あんたは本当に一生このままで良いの?あの時の元気だった奏は何処に行ったの?それに...」
咲「もう二度とビスケッタちゃんに.....会えないかもしれないのよ?」
奏「......っ」
咲は奏の方に振り返って告げると、奏は一瞬だけ揺らいでいたのだった。
咲「....とにかく、私はこれから蛍と共にビスケッタちゃんを探しに行くわ」
そして咲は蛍に連絡しようとスマホを起動するが....
咲「....え?嘘....ちょっと、何コレ....」
咲はスマホの画面をチェックすると、驚き混じりにそう呟いた。
奏「.....どうしたの?」
咲「これ、見て....!今から丁度10分前の投稿....!」
咲の見せた動画には、二人の少女が男子達に囲まれた様子....戦って抵抗しながらも追い詰められているというものだった。
奏「これって.....?.....!!」
奏もその動画を見たその時、目を大きく開いた。
光『ビスケッタさん、早く逃げて....!!』
ビスケッタ『そんなの出来る訳ねーだロ!!』
リーダー『これ以上手荒な真似されたくなかったら....言う事を聞いて貰おうか』
ビスケッタ『....!!』
そこに映ってた人物は、光とビスケッタであったのだ。
咲「この場所......距離はあるけど走れば近いっ....!」
そうして咲は奏に方を見ず、そのまま家を出て走って向かって行った。
奏『あれは光ちゃんにビスケッタ.....、しかも悪い奴等に囲まれてピンチだ.....』
奏『でもビスケッタは俺の事を完全に嫌った...。だから助けに行っても.....あぁぁぁ、どうすれば良いんだ!?』
奏はその場で助けるか助けないかで頭を非常に悩ましていた。
ビスケッタ『誰か....助けて.....』
奏「......!!」
かつてビスケッタと初めて出会った時の助け声を思い出した奏は、急いで外へ飛び出して何処かへと向かって行ったのであった。
────────────
~ビスケッタ サイド~
光『ダメだコレ、一向に振り解けないや....それなら、もう......』
光「.....ねぇ。」
体格良い男子「何だ?」
光「私、貴方達の言う通りにする。だから....手、離してくれない?」
ビスケッタ「ひ、光!!ダメだヨ!!そんな奴等の言うことを聞いちゃ....!!」
光「私なら大丈夫!でも、ビスケッタさんを巻き込む訳には行かないから......ねぇ、それなら文句無いでしょ!?」
リーダー「あぁ、それなら文句は無い......」
体格良い男子「フン.....」パッ
光『よし....今なら!』
リーダー「なんて言うと思うわけ?」
光「えっ....?」
体格良い男子「へっ....!」ガシッ
光「あぅ!?」
手を離されたかと思った直後、光は反撃の隙も無く再び掴まれ動きを封じられてしまった。
ビスケッタ「光!!ユー達.....卑怯だぞ!!」
リーダー「お前らの選択肢は二つ、大人しくついてくるか......多少痛い目見てからついてくるかだ」
そしてこの場を仕切っていた男子がビスケッタの方へと歩いて行く。
光「っ!ビスケッタさん!お願い、早く逃げてっ!!」
ビスケッタ「....!」
近付いてくる男子に、究極本も所持せず何も出来ずに居たビスケッタは動けずに居た...。
ビスケッタ『本があれば変身出来るのに....これじゃあ、もうダメだ....』
そしてビスケッタは諦め掛けようとしていた.....
咲「貴方達、そこまでよ!」
リーダー「....あ?」
光「....!!」
その時、咲が走って現れるとビスケッタを守る様にして堂々と立ちはだかった。
ビスケッタ「咲....!?何でここに!?」
咲「SNSの動画を見てビスケッタちゃんの場所を把握して来たのよ。それとあんた達の悪行は既に沢山の人の目に留まっているわ!さぁ、観念しなさい!」
リーダー「それがどうした?偉そうな口だが....こっちには、既に人質がいる!」
咲「いや、人質って......あんたら強盗か何かなワケ!?!?」
光「丁度良かった!早くビスケッタさんを連れて逃げて....!」
咲「はぁ!?いやいや、あんたもあんたで何言ってんの!?何とかするから落ち着きなさい....!」
咲『と、とは言ってもどうやって....?あのリーダーを確保したとして、光ちゃんをどうやって....』
ビスケッタ『....咲、ボクに考えがあるヨ』ヒソヒソ
咲『えっ?ビスケッタちゃん....?』
ビスケッタ『ボクが囮になる、その内に咲は光を助けてヨ』
咲『はっ!?ちょ、いきなり何を言い出してんのよ....』
ビスケッタ『究極本が無くてもボクは出来る限り時間を稼ぐから.....頼むヨ』
咲『っ......あぁもう!良い!?絶対すぐに助けるから....!』
リーダー「話し合いは終わった?」
ビスケッタ「イェス、もう終わったヨ」
リーダー「ふーん、それで?その答えは....?」
咲「それは....」チラッ
咲は言いかけたところでビスケッタに視線を向けて合図を出すと....
ビスケッタ「答えはノーだヨ!!」
ビスケッタは飛び出してリーダーを含んだ不良集団達に注目を浴びせた。
リーダー「なっ!?おい!....お前らボサっとしてねぇで捕まえろ!」
そう言いながらもリーダー含む全員がビスケッタの方に向かった。
体格良い男子「な、何だ一体?」
光『....!手の力が緩んだ....」
光「っ....!!」バッ
体格良い男子「なっ!?コイツ....!」
咲「光ちゃんっ....!!」
そこにすかさず咲が割って入り、光を連れて素早く下がった。
咲「光ちゃん、怪我は!?」
光「わ、私は平気です....まだ少し手が痛みますけど......って、ビスケッタさんは!?」
咲「あ、それは......」
リーダー「それなら、こっちに居るよ?」
光&咲「!!」
ビスケッタ「う、うぐぐ....」
光を救うことが出来たが、それと入れ違いでビスケッタがリーダーに捕まってしまった。
リーダー「これで、人質交換しただけになった!というよりかは....この子さえいれば、もう良いか」
光「はっ....!?ビスケッタさん!」
体格良い男子「おおっと、お前じゃ俺には敵わねぇぜ?」
リーダー「そのまま足止めしてろよ、......それじゃあ行こうか?」
ビスケッタ「.....」
そして、そのままビスケッタを強引に連れて行こうとした......
咲『ダメ!このままじゃビスケッタちゃんが....でも、この状況からどうしたら....!』
ビスケッタ『光が助けられたからこれで良いんだ....、あとはコイツらの言う通りに....』
ビスケッタはもはや抵抗せず、連れて行かれるのを悟った。
────────────
?「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」タッタッタ!!ドンッ!!
リーダー「っでぇぇぇぇぇ!?!?」
ビスケッタ「....!!」
その時、リーダーの横から誰かが走って体当たりをし、その衝撃でリーダーはビスケッタを手放して吹き飛んだ。
光「えぇっ!?」
咲「隙をついた良い一撃.....って!?」
?「.....ビスケッタ、大丈夫?」
ビスケッタ「....!」
光「あっ....!」
咲『ふふっ....やっぱ、ちゃんと来たのね....!』
ビスケッタ「か......奏!?」
そう、その人物の正体は....奏であったのだ。
奏「け、怪我は....してない....?」
ビスケッタ「だ、大丈夫だヨ......だって、こうして....奏が、また....助けてくれたからネ?」
奏「あの時のビスケッタの助け声が、また聞こえたから....」
ビスケッタ「そ、そっか....へへ♪」
リーダー「っ....お前ら、よくも....!!」
咲「あっ....アイツ、まだ懲りてないの....!?」
リーダー「こうなったら....おい、お前ら!」
しかし、先程まで沢山いた不良達からの反応が無かった。
リーダー「おい、聞こえねぇのか!さっさとコイツらを....」
その時、リーダーの目の前を吹き飛ばされた人が通り過ぎた。
リーダー「....へ?」
吹き飛ばされた人の正体は、先程光を捕まえていた体格良い男子であった。
ビスケッタ「ワォ!?」
咲「嘘!?あの男子を簡単に吹き飛ばすなんて一体誰が!?」
蛍「........」
光「あっ....!」
奏「蛍....!?」
そしてその男を吹き飛ばしたのは蛍であり、周りには不良達が気絶したり怯えたりしていた。
リーダー「....う、嘘だろ?あんだけの数を....一人でやったってのか....!?」
蛍「.......数だけは、良くもこんな集めたもんだな」
リーダー「お、お前は......!?」
蛍「あ?誰だお前」
リーダー「っ!?!?」ゾワッ
蛍「......」スタスタ
蛍は興味を示さない様子であり、真っ先に光の方へと近寄った。
光「兄ちゃん....」
蛍「だからあれ程言ったろうが......それで、怪我は?」
光「あっ、う、うん....大丈夫だよ?」
蛍「そっか......なら良い」
リーダー「お、おい....!お前、本当に俺を覚えてねぇのか!?」
蛍「はぁ?だから知らねぇよ....」
光「兄ちゃん、あの人達....去年まで居た中学の先輩だよ......」
蛍「....へぇ?」スタスタ
すると蛍はリーダーの方へと歩き始める。
咲『ね、ねぇ、奏、ビスケッタちゃん!?蛍、学校の時と何か違いすぎない!?』
奏『あの優しい蛍と全然違う!?』
ビスケッタ『マジでどういう事だヨ!?』
蛍「経緯を察するに......以前オレにやられた仕返しってとこか?しかも前々からちょっかいかけてた光を狙うとはな......」
リーダー「ち、ちょっかいだなんて....そんな....!」
蛍「今一度教えてやるよ。お前が....誰の妹と友人に手ェ出そうとしていたか」
蛍はリーダーに見えるように握り拳を作り始めた。そして......
蛍「.....ッラァァァ!!」
ドガァン!!
リーダー「あ、あぁ.......ぁ....」ガクッ
リーダーの顔、を避けたすぐ横の地面を拳が少し抉り......それを見たリーダーは倒れたまま気絶してしまうのだった....。
────────────
蛍「ハァ......ったく、中学の頃から何も変わってねぇなコイツらは....」
光「.......」キュ...
光が近づいて、何も言わずに蛍の袖を掴んで引っ張った。
蛍「....?あぁ、やっぱ....怖かったよな。ごめんな....ここに来るまでにやたら足止めされちまった....」
光「そう、だよ.......遅いよ、ぉ......」ウルウル
そのまま蛍の方に抱きついては、光は内に秘めていた本音を言葉にした。
ビスケッタ「良かったヨォ、光も助かって.....」
奏「そうだね....」
咲「兄妹....か」
その光景を見ていた奏とビスケッタは光を見てひと安心し、咲は思わず、昔の事を思い出していたのだった。
蛍「......あ」
泣きじゃくる光の頭を撫でながらも、咲と奏....そしてビスケッタの姿が見えれば蛍はハッとした顔になった。
奏「えっと、蛍.....」
蛍「いや、その......これは、だな。じゃなくて、えっと....」
光「兄ちゃん、もう良いんじゃない....?無理に自分を作らなくても....」
蛍「光!?お前いつの間に泣き止んで......いや、でもオレは....」
光「大丈夫、この人達は......兄ちゃんが『昔に遠ざかっていった様な人達』とは違うよ?」
蛍「.......」
光の言葉を聞いては、奏の方へと歩みを寄せる。
奏「....蛍が昔、何があったのか知らないけども....どんな蛍でも、蛍は俺の一番の親友だよ!!」
蛍「奏......」
蛍「へっ、にしてもさっきのタックル....お前にしては上出来だったんじゃねえか?」
奏の温かい言葉を受けては若干の照れ隠しか、へらりと笑みを浮かべながら先程の出来事を思い出していた。
奏「俺は蛍のように強くはないけれど、これくらいならね....!」
蛍「.....お前のそういう男らしいところ、立派だと思うよ。現にそれで....助ける事が出来たもんな?」
蛍はビスケッタの方へ視線を向けて確認しては、背中を軽く叩きつつも光を連れて咲の方へと少し下がった。
奏「あっ....」
ビスケッタ「え、えっと....奏....」
奏「.....ごめん、ビスケッタ!!」
ビスケッタ「!!」
奏「あの時、もっと分かりやすく言ってたら....ビスケッタがこんな危険な目に合わずに済んだのに....俺は....俺は.....!」
ビスケッタ「ううん、ボクの方こそ....ゴメン!!あの時奏の話をちゃんと聞いていれば、こんな事にはなってなかったから....だから!!」
咲「あー、もうキリがないわね.......ほら!二人ともそこまで、夜が更けるまで続けるつもり?」
咲は二人の背中に手を乗せては頭を上げる様にと促した。
ビスケッタ「あっ、それもそうだネ....ついついゴメンに必死になっちまったヨ」
奏「そうだね....でもビスケッタ、こんな俺でも....これからも仲良くしてくれる....?」
ビスケッタ「イェース!そんなの当たり前ヨ、奏!」
奏「....!!ありがとう、ビスケッタ....」
光「ぃやったぁぁ〜〜!ビスケッタさん!」ギュッ
ビスケッタ「おわっ!?光もサンキューネ、おかげで奏にゴメン出来たヨ!」
光「良かった......本当に良かったよ!!」
奏「咲も蛍も光ちゃんも....迷惑掛けて本当にごめん....。咲があの動画を見せていなかったら.....俺はあのままだったかもしれない....」
咲「何言ってんのよ、例え奏が動かなかったとしても....私達はビスケッタちゃんを必ず連れて帰るつもりだったもの」
蛍「だな、そもそもアイツらが余計な介入してこなければ....もっとスムーズだったんだろうけど」
光「それは、そうかも....だってあの人達に出会す前から、一緒に謝りに行こうってなってたし...」
咲「えっ、そうだったの?」
ビスケッタ「そ、そうだネ....さっきの光の言葉、すっげぇ沁みたもんだからヨ....」
光「あはは、別に大した事は言ってないですって♪」
蛍『そういやコイツ、人の心を掴むの妙に上手かったな....』
咲「ふふ、何はともあれ....これで無事解決ね!!」
奏「うん、それじゃあ....一緒に帰ろうか...。家に.....」
ビスケッタ「イェース!って....気が抜けたら腹が減ったヨ」
蛍「ってオイ、急に解けたな緊張感....」
光「無理もないよ、あっ....それじゃあ今晩は皆で一緒に食べましょう!私....腕によりを掛けて作ります!」
蛍「ちょい、コラ....いきなりは流石に悪いだろ。なぁ奏?」
奏「光ちゃんのご飯.....た、食べてみたいかも....」
ビスケッタ「ボクも食ってみてぇヨ....」
咲「そう言えば、蛍の弁当も光とゃんが作ってるって言ってたわよね....」
奏「蛍、良いかな....?」
蛍「いや、お前が良いんならオレに文句はねぇけど....」
光「やった!それじゃあ決まり♪ってワケだから兄ちゃん、リルテットさん呼んできてあげて!」
蛍「へいへい....わーったよ、すぐ連れてくるから家に先行っててくれ」
光「うん、分かった!」
ビスケッタ「リルテットにも会えるの楽しみネ!」
奏「今夜は楽しくなりそう....」
咲「そうね......って、リルテット....??」
咲「ちょっと蛍、どういうことよ!?」
蛍「え?あぁ、今は訳あって....うちに住まわせてんだ。行くアテも無いって言うのでな....じゃ、呼んでくるから」
蛍はそれだけ言って足早にリルテットを呼びに行った。
光「あはは、実はそうなんです....私も突然の事で最初は動揺しましたけど....」
咲「それに奏も知ってたみたいだけど、いつからなの!?」
奏「えっ?咲が鍵空けっぱなしの俺の家に居たあの日、ニュースでリルテット達が公開されたから探してたらリルテットが見つかったんだ」
ビスケッタ「それで今、リルテットは蛍と光の家に住んでるんだヨ!」
光「それにしても、二人が本当お似合いで〜....ふふっ♪」
咲「そういえば蛍....白猫で協力プレイした時、ずっとリルテットを入れてたけど....そういうことだったのね」
光「って、早くしないと兄ちゃんに先越されちゃう......ほら、行こっ!奏さん、ビスケッタさん、咲姉っ!」
咲「咲姉....ふふ、分かったわ!奏とビスケッタも早く来なさい!」
光は一足先に駆け出したかと思えば振り返りながら満面の笑みを浮かべ、それを見た咲も光を追い掛けて向かうのであった。
奏「あはは....咲、姉って言われて凄い喜んでるなぁ....」
ビスケッタ「えっと、奏も咲に姉って言ってたよネ....?」
奏「あっ、そうだったね....今度は分かりやすく説明するね?咲は俺が小さい頃にちょいとショックしてた時に....姉になるって言って面倒を見ることになったんだ」
ビスケッタ「成程ネェ....やっと理解出来たヨ!」
奏「理解してくれて嬉しいよ....。それじゃあ、そろそろ俺達も蛍の家に行こうか」
ビスケッタ「イェース!ゴーゴーだヨ、奏!!」ガシッ
奏「おわわぁ~!?早いってビスケッタ~!?!?」
こうして奏とビスケッタはお互いに仲直りし、更に二人の絆はより深まっていった。
そして、奏達は光が作る夜飯を楽しみにしながら蛍の家へ向かって行くのであった....。
つづく
ということで、7話と8話と話が続きましたがどうでしたか?
因みに自分はビスケッタをヒロインにしたことに後悔はしていません!白猫で運命的な出会いをしたキャラで....どうしても広めたかったからです。それで皆さんも楽しんでくれたら良いなと....思っております。
さて、今回の話で光は勿論....あの蛍が本当の顔を見せました。それらについては今後の情報をお楽しみに。
次回は閑話に入ります!
それではまた次回!!