それでは第24話です!
「ぐぐ……ぐがあぁ!!」
「おーおー、随分荒れてんなぁ五河」
拘束から逃れようともがく士道だが、グラトニーにガッチリと頭を押さえつけられているため思うように動けない。
「ぐぎぎぎぎ……」
「完全に暴走してんな、理性が弾け飛んでやがる。オレのことも分かってねぇなこりゃ」
グラトニーは士道の姿を見て暴走状態であることをすぐに理解する。
「本条からの情報で知ったが、ここでどでかい爆発起こされちゃ困るんだわ」
「ぐぐぐ……」
「ま、そういう訳だ。オレの都合も合わせて、その暴走から解放してやる。ただし、タダじゃねえがな」
「ぐ、が…があああああ!!!」
「おっと!」
しばらくもがき続けていた士道だったが、突如雄叫びを上げたと思ったら、地面に向けて攻撃を放ち無理やりグラトニーの拘束から抜け出した。
「がああああああ!!」
自由になった士道は空中に浮かび上がり、グラトニーから逃走しようとする。
「待て、逃がすかよ!《悪食之腕》!」
当然それを逃す筈はなく、グラトニーは自らの天使を顕現する。
ガシッ!
そして捕食手を伸ばし士道の足を掴むとそのまま地面へ叩きつける。
「ぎっ…ぎがあああああ!!」
叩きつけられた士道は一瞬痛みに苦しむ様子を見せたが、すぐに立ち上がるとグラトニーに向け琴里の力と思われる炎を放つ。
「……」スッ
しかしグラトニーは自身の身体を逸らすことでそれを簡単にかわす。
「ハア……しょうがねぇ。そっちが大人しくしねぇなら、ちょっと痛い目にあってもらうぞ」
そう言うとグラトニーは一瞬で士道との距離を詰めると、ガントレットを装備した両腕で士道に何度も打撃攻撃を叩き込む。
「ほらほらどうした!精霊の力いくつも取り込んどいてその程度か!?」
「ぐっ、がっ……」
反撃の隙を与えない程の連続攻撃に士道は腕で防御する形で受け切ることしかできない。
「うおあああーーーーっ!!」
しかし一瞬のタイミングを突き後ろに後退した士道は、今度は四糸乃の力であろう刃状の氷を無数に放つ。
「ふんっ!」
だがそれもグラトニーが腕を一振りしたことで発生した衝撃波によって全て破壊されてしまう。
「そんな苦し紛れの攻撃、効くわけねぇだろ!」
「がぼあっ!?」
そのままグラトニーは士道の顔面を殴り飛ばすと、今度は逃げられないよう捕食手で四肢と首を掴み完全に身動きを封じる。
「ったく、手間かけさせやがって。いくら暴走してても精霊モドキにやれてちゃたまらねぇんだよ」
グラトニーは悪態をつきながら士道に近づく。
「助けてやる駄賃としていくらか貰うぞ、お前の中にある霊力」
そう言うと右手を士道の胸元に押し付ける。
「【
「っ!?ぐ…おあ……」
グラトニーがそう口にした瞬間、士道から様々な色のオーラが漏れ出し、それがグラトニーの腕を伝って彼女の中に入っていく。
「おお…!こいつは…!」
士道から流れ込んでくる霊力にグラトニーは少し驚いた様子を見せる。
そして数分後、グラトニーが拘束を解くと士道は意識を失った様子でグラトニーに身体を傾けた。
「おっと」
グラトニーは左腕で士道を受け止め、そのまま肩に担ぎ上げる。
「こりゃ良い収穫だったな、ははは」
自身に取り込んだ霊力を感じながら、グラトニーは1人笑い声を上げた。
グラトニーは士道の中にある精霊達の霊力をそれぞれ少しずつ取り込み、全体で1体分の霊力を吸収しました。