描写してませんが、天宮市には現在空間震警報が鳴り響いていて、一般人はシェルターに避難しています。危険を避けるためグラトニーと二亜が現れたタイミングでフラクシナスが意図的に鳴らしました。
「ハハハ!ほらほら、かかってこい!」
「ぬああああ!!【
逃げながら挑発の言葉を投げ掛けるグラトニーに、六喰は怒りに身を任せながらも鍵型の天使、封解主の力で孔を開き、どこからか引き寄せた無数の瓦礫の塊を発射する。
「ハッハハ!《悪食之腕》!」
しかしグラトニーも天使を顕現し、背中の捕食手で瓦礫を全て喰らい尽くす。
「いいぞ。怒りに呑まれながらも攻撃は的確だ。外すことなく確実にオレを狙って来てたからなぁ」
「黙れ!貴様はかつてむくから全てを奪った!姉さま達の仇、絶対に許さぬ!!」
地上に降り立った両名はそれぞれ笑みと怒りの正反対の表情を浮かべ、六喰は封解主を構える。
「ふうむ……ちょうど良い機会だ。色々試してみるとするか」
そう呟くとグラトニーは捕食手を背中に戻し両腕のガントレットを解除する。
「《
それと共にグラトニーの右手に短剣が顕現される。それは十香や士道が使用している大剣の短剣版と言った方が良いだろう。
「来い」
「ッ!【開】!」
六喰は再び孔を開き今度は大量の岩石を放出する。
「ふっ……ハアッ!!」
ズババババ!!
それをグラトニーは短剣を振るい斬撃を飛ばし、岩石を全て切り刻んだ
「何じゃと……!」
「ほぉ、コイツは良い。下手にデカいよりもこっちの方がオレには合ってるな」
手に持った短剣型の鏖殺公を見ながらグラトニーは満足そうな笑みを浮かべる。
「よし、次はコイツだ。《
そう発すると同時に今度はグラトニーの両肩に砲台が顕現し装着される。
「発射」スッ
グラトニーが六喰に手を向け一言呟くと、両肩の砲台から光弾が連続で放たれた。
「ぬ!【
六喰は自身の前に孔を開くとその砲撃を飲み込み自身に当たらないようにする。
ドドドドド!!
しかし砲撃は一向に収まる気配がなく、六喰も【閉】を発動したままでは攻撃することができない。
「……ふっ」
すると突然砲撃は方向を変えグラトニーと六喰の間の地面に撃ち込まれた。それにより辺り一面に土煙が立ち込める。
「むぅ……!」
グラトニーの姿が見えなくなり、六喰は即座に対応できるよう封解主を握り締め周囲を警戒する。
サッ!
「ッ!「ガキンッ」ぬぬぅ…!」
そのおかげか、砂煙の中から短剣で斬りかかってきたグラトニーの攻撃を封解主で咄嗟に受け止めることができた。
「……(ニヤァ)」
「ッ!?」
しかしグラトニーが浮かべた笑みに、六喰は自分が罠に嵌められたことを悟る。
「この距離なら孔は開けねぇ、発射」
ドドドドド!!
「ぬぐあぁっ!?」
この瞬間を見計らっていたかの如く、両肩の砲台から砲撃が放たれ、封解主が受け止めることで塞がっていたのと至近距離ということもあり、六喰はそれをモロに食らい吹っ飛ばされてしまう。
「どうだ?結構効くだろ?」
「ぬ、ぐうぅ…!」
砲撃を受けたことで痛む身体にムチを打ち、六喰は封解主を片手に立ち上がる。
「ほぉ、立ったか。根性あるじゃねぇか」
「これしきの痛み、姉さま達を失った時と比べれば軽いものじゃ!」
「いいなぁその目。その調子でもっとオレを楽しませてくれよ」
自身に向けた六喰の鋭い眼光に、グラトニーは頬を少し赤らめ恍惚とした笑みを浮かべる。それは面白い玩具を見つけた子供のような笑みだった。
「ッ!こうなれば……!」
六喰は手に持つ封解主をギュッと握り締める。
「むんっ!」
そして封解主の先端を自分に向けると、それを胸元に突き刺す。
「《
突き刺した封解主をカチリと回したその瞬間、六喰の霊装が優美なものから猛々しいものへと変貌する。赤色が基調となったその姿は、彼女が持つ怒りを体現している様だった。
そして霊装が変わると同時に、彼女の持つ封解主も鍵型の錫杖のような形状から巨大な戟を思わせるフォルムへと変化した。
「成る程、それがお前の奥の手か」
「貴様は必ず討ち倒す!むくは主様と、彼女らと、ずっと一緒にいるのじゃ!!」
「ふっふっ……こりゃさらに楽しくなりそうだな」
グラトニーは笑いながら短剣を構える。
「さあ、かかってこい。奥の手を出してくれたんだ、じっくり味合わせてくれよ?」
「ぬおおおおおお!!」
グラトニーはその高い戦闘能力で天使を複数同時に展開し使用することができます。
鏖殺公・リミット
十香と同じく剣を顕現させる。ただしオリジナルと異なり短剣サイズ。しかしグラトニーの高い戦闘能力がそのハンデを打ち消している。
絶滅天使・リミット
自身の両肩に砲台が出現し、自分の合図一つで対象に向けた光弾の無限砲撃が可能。攻撃への使用は勿論目眩しにも使用できる。