NAPOLEON -bleu archive- 作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将
フランス帝国元帥。攻守共に比類無き実力を有し"大陸軍のアキレウス" "フランスのアイアス"等の異名を奉られた伝説的な勇者。結構短気だがとても仲間思いで面倒見がよく、陣頭に立つのが日常茶飯事だったので部下達の士気は非常に高かった。何より特筆すべきは自他共に認めるナポレオンの至高の友だったことである。
自分にも他人にも割と厳しいナポレオンだが、彼だけには滅茶苦茶甘々だった。
エジプト遠征の際は小煩い学者達を船の甲板に一晩中締め出し、
マルタ島ではナポレオンに船から出るなと言われていたのに抜け出したり、
ポルトガル大使時代にはイギリス大使の馬車を嫌がらせにぶっ壊したりと暴れに暴れまくったがナポレオンは叱ったりケンカしかけたりはしても終生彼を罰しなかった。
即位前はもとより皇帝即位後のナポレオンを「君」呼びできる唯一の側近でありナポレオンとの絶対的な信頼関係があった。
彼が戦死した時ナポレオンはこう慟哭したという。
「フランスにとっても、私にとっても、これ程の損失があろうか!!」
連邦捜査軍 第1砲兵連隊
ナポレオンが矯正局から比較的道徳のある軽犯罪者を中心に志願兵を募り半ば懲罰部隊としてこしらえたキヴォトス初のナポレオン直率軍。カエサル自走榴弾砲×6門、輸送トラック3台で構成される。後に増強、常に最前線で活躍し続けたことから
"華の1砲"と呼ばれキヴォトス連邦軍最精鋭の代名詞となる。
最低賃金の4倍の給料に加え、アビドスでの作戦で勝利に貢献したなら連隊に専属の戦地で風呂に入れるような装備(陸上自衛隊の野外入浴セット2型に酷似した車両と給水車)を褒賞として与えると約束している為、懲罰部隊とは到底思えない程士気は高く問題行動を起こしたりもしていないようだ。
連邦捜査軍法 1条
連邦捜査部は連邦生徒会が持つ戦力とは別に独自に軍隊を持つ。この軍隊の存在意義はキヴォトス外から政治·経済·軍事の手段を問わずキヴォトスへ侵入する外国勢力の殲滅である。副次的意義としては自治区からの要請に基づく治安維持への協力である。
この軍隊は外部からの警察的干渉を受けない。ただしキヴォトス各法·条例·規則に従い、また最高司令官及び連邦憲兵隊の監察に服すること。
連邦捜査軍法 2条
上記の軍隊は"連邦捜査軍"の呼称を持つ。上限は常備軍5万、非常勤5万とする。
連邦捜査軍法 3条
連邦捜査軍の最高司令官は連邦捜査部顧問が兼任する。
連邦捜査軍法 10条
連邦捜査軍に5名以上人員を供出せる各学校は生徒会長·生徒会役員又は成績優秀者から1名互選により将官を推薦せること。連邦捜査軍最高司令官はこれを任命し最低1個旅団以上の戦力を委任すべきこと。ただし参謀本部·士官学校·兵員養成学校の人員及び連邦捜査部顧問付秘書·最高司令官付副官はこの限りではない。
連邦捜査軍法 15条
下記する俸給に加え1年につき、元帥には1億円、大将は4000万円、中将は3000万円、少将は2500万円、准将は2000万円の年金を昇進年から退役年まで一括で支給される。退役後も元帥は全額、大将以下は上記の半額を終身支給される権利を持つ。
第2話 幻影が砂漠にて······
後に"ナポレオン戦争"と呼ばれた一連の戦争の狼煙と言われる
"第1次アビドス戦役"
この戦いは皇帝が"先生"として本格的に名を揚げた最初の戦いであったが、キヴォトス連邦軍の黎明期を支えた将軍クラスの過半数が頭角を現した重要な戦いでもあった。特に
"暁のホルス"
"アビドスのアキレウス"
"キヴォトスのローラン"
と讃えられた小鳥遊ホシノ元帥(当時:准将)の獅子奮迅の活躍は凄まじいものだった···
『キヴォトス正史:5 連邦共和政崩壊、そして第一帝政へ』
第2章冒頭より
ナポレオン1世皇帝にして陛下
神の恩寵及び連邦共和国憲法下におけるキヴォトス人民の皇帝
アビドス王
連邦捜査部の長
ライン同盟及びキヴォトス全ての生徒の保護者
二大学園の調停者
ナポレオン·ボナパルト キヴォトス皇帝 称号の正式名称
「アロナ君、アビドス高等学校に向かう。連隊に出動命令を。」
「はい!」
あまりマレンゴに荷馬車の真似事はさせたくないが···
3日後 アビドス砂漠
「エジプト遠征を思い出す······。」
連隊には別行動を命じ私自身は単独でマレンゴに限界まで食糧·弾薬·医療品を積ませアビドス高等学校に向かっている。S.C.H.A.L.Eの倉庫には私が歴代で着用してきた軍服·礼服と何故かジョゼフィーヌのドレスとおびただしい数の軍刀が用意されていた。今の私はトゥーロン以前の無名に等しい······ならばということで今の私は尉官時代の軍服でマレンゴを引きながら歩いている。息苦しくなる暑さは正にエジプトのようだ······
「アロナ君、進軍ルートは合っているかね?」
「はい!この道路の坂を道なりに行けばアビドス砂漠を一望できる高所にあと5分で到達できます。」
「よろしい。」スコープで索敵する
「先生、後方から自転車が接近してきます!」
「何?」スコープで確認する
「羽が生えた生徒の次は猫耳か······前の職場の常識が悉く覆る。アロナ君、顔認証でアビドス高等学校の人間かどうか確認できるか?」
「少々お待ち下さい······はい!アビドス高等学校2年生の砂狼シロコさんです。」
「ありがとう。」スコープを仕舞う
「ん?誰だろあの人······」
「はじめまして、だね。砂狼シロコ君。私は連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの先生ナポレオン·ボナパルト。奥空アヤネ君からの救援要請の手紙を貰いやってきた。」
「ん。はじめまして、先生。」
「では一緒にアビドス高等学校に向かうとしよう。これは私の愛馬"マレンゴ"だ。」
ヒヒン!
「ん、宜しく。」
「あらんかぎりの物資を満載してきたからね。後程確認を頼む。」
「ただいま。」
「おかえりシロコ先輩······ってそちらの大人の人は?」
「はじめまして。黒見セリカ君、十六夜ノノミ君、奥空アヤネ君。私は連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの先生、ナポレオン·ボナパルト。」
「「「!?」」」
「あ 私の手紙を呼んで······?」
「そうだ。救援物資を下に待たせているが私とシロコ君だけでは運びきれん。手伝って貰えると嬉しい。」
「諸君、手伝ってくれて感謝する。」
「これだけあれば3ヶ月は保つわ!」
「では一応物資受領の署名を最高責任者から貰いたいのだが······小鳥遊ホシノ君は?」
「ホシノ先輩は恐らく保健室でお昼寝されてるかと。連れてきますね。」
「ありがとう。」
行くぞ___ッ!
行こうナポレオン!お前ら!ナポレオンと俺に続け!!!
生きてくれ···頼むから生きてくれ___ッ!
泣くなって···ナポレオン···君と戦えて···嬉しかった···んだぜ···俺の···最高の···友達···
···?···! おい!___!返事をしろ!___ッ!
「······またこの夢か~。」
「ホシノ先輩。」
「お アヤネちゃん、どうしたの?」
「連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの先生が大量の弾薬と一緒に救援に来て下さいました。先輩にお会いしたいとおっしゃっています。」
「いや~はじめましてだね~先生?私が小鳥遊ホシノだよ~。」
「はじめましてだねホシノ君。私はナポレオン·ボナパルト。」
「······!」
夢によく出てきてた人······名前も同じ······間違いない。この人が······
「?······私の顔に何かついているかね?」
「ん!? いやごめんね~先生、おじさん昼寝してたからボーッとしちゃってた。」
「?······わかった。アヤネ君から聞いてるだろうが物資を搬入させて貰った。好きに使ってくれて構わない。確認の上、受領の署名をしてくれたまえ。」
小鳥遊ホシノ君に抱いた第一印象は······『アイツに似ている』だ。アイツはこんなにふわふわしていないし、その優しげな瞳の中に黒い狂気などない。だが······似ている。彼女は間違いなく仲間想いでとても熱い人物なのだろう······あとチビな点もか。
ダダダダダ 銃声
「銃声!?またあいつら!!」
「······諸君、良ければ私の指揮下に入って戦って欲しい。3分で終わらせよう。これでも前の職場では本職の軍人だった。」
「え!?そんなこといきなり言われても······。」
「おじさんは良いと思うな~。この前災厄の狐を一方的にやっつけてたらしいし。」
「私も大丈夫です~☆」
「ん 先生に従う。」
「皆まで······あぁもうわかったわよ!先生に任せるから!」
「ありがとう。では戦闘配置につきたまえ。」
「今日こそこの学校はいただくぜアビドスの残党共!」
「そうはいかんよ。ノノミ君、掃射。シロコ君、爆撃開始。」
「お仕置きの時間ですよ~☆」ババババババババババ
「ん ドローン、作動開始。」
「セリカ君は私とホシノ君を援護!ホシノ君突撃だ。私に続け。」マレンゴにまたがる
「はーい ってええ!?先生キヴォトス人じゃないんだからさ~!」
「突撃!」軍刀を抜き駆け出す
「ん 先生、全員拘束した。」
「ありがとうシロコ君。では······ヘルメット団の諸君、初めましてだね。私は連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの先生、ナポレオン·ボナパルト。諸君と取引をしたくてね。今の雇い主を見限り私の軍隊で働かないか?時給4600円に加え、手柄を立てれば下士官に昇進、更に給料が上がる。各種制度が整い次第、諸君を特殊なものだが学校に入学させ軍から抜けた後も食べていけるよう取り計らうことを約束する。それとも監獄に放り込まれるか?好きな方を選んでくれ。諸君には選択権がある。」
「ご苦労だったアビドスの諸君。君達のお陰で想定より遥かに早く制圧できた。」
「先生こそありがとね~。弾薬も節約できた上に学校も壊されずに済んだし。でも、もう突撃しないでね?」
「役に立てたようで何よりだ。では今度は諸君に取引を持ちかけたい。」
「「「?」」」
「私の軍隊······連邦捜査軍の将校を育成する士官学校を作りたい。厳密にはアビドス高等学校のカリキュラムの中に編成させて欲しいのだ。そしてその課程に君達全員を招き、私の部下となり軍団を率いてキヴォトスの安寧に貢献してくれ。"士官学校"の1期生として。校長もとい講師は私が兼務し教える。将校の給料は最低でも月給40万円、将軍クラスなら200万円も夢ではない。最低限以上勉学し私の定める成績·業務をこなしてくれれば元々諸君が従事しているアルバイト等に関しても黙認する。諸君は借金返済がはかどり将来に備えてスキルアップもできるし、私は優秀な部下が増えて嬉しい。互いに損はないだろう。」
「え なんで借金のこと知ってるんですか?」
「連邦捜査部の諜報能力は伊達ではないよアヤネ君。どうだろうホシノ君?責任者たる君の判断は?」
「う~ん······先生はおじさん達を部下にして何がしたいのかな?」
「キヴォトスに平和を取り戻『おじさんは建前なんて聞きたくないな。』わかった。そこまで言うなら私個人の目的も話そう。」
「先生個人の目的?」
「私の目的。それはキヴォトスを一つの国民、一つの国家にすることだ。」
「「「?」」」
「連邦生徒会は諸君が思っている程万能ではないし、ただでさえ現在進行形で権威を失墜させている。キヴォトス外の"国"のような省庁モドキは存在するが、各学校の生徒会の権限が強すぎる上に学校同士という意味でも、キヴォトス外とのやり取りという意味でも外交政策は画一性を欠き滅茶苦茶だ。それは外部からの政治・経済的のみならず他の手段を含めた"侵略"が発生するリスクがある。現に諸君とてカイザーグループに"侵略されている"ではないか?連邦生徒会は諸君の要請に耳を傾けなかった。だが、私は諸君を部下に迎える以上、諸君のあらゆる行動·結果に責任を持ち要望はできる限り叶え、権利を最大限擁護することを約束する。どうだろうか?」
「······参加するのはやぶさかじゃないけど、おじさん達はあんまりアビドスから離れての作戦行動は難しいよ?」
「それは承知している。故に、諸君の当面の具体的な任務は"士官学校"の警備とする。つまり今まで同様侵略から自衛し、普段の勉学に加え私の授業を受けてくれれば給料が出るようにする。
それと私が連れてきた歩兵科の兵·下士官候補生に訓練を施し私の命令あり次第、まとまった兵力として十分な練度にして私の下に送り出すことも頼む。勿論野戦·市街戦·CQB·最低限の連携だけできるようにしてくれれば良い。それ以外は私が直接教えて何とかしよう。」
捧げ
「小鳥遊ホシノ、アビドス高等学校 生徒会長就任を承認する。
重ねて、連邦捜査軍 陸軍准将に任命する。
重ねて、士官学校警備隊司令官を命ずる。」軍刀を与える
「謹んでお受けします。」軍刀を受けとる
「奥空アヤネ、連邦捜査軍 陸軍航空兵少佐に任命する。重ねて、士官学校警備隊副司令官を命ずる。」軍刀を与える
「謹んでお受けします。」軍刀を受けとる
「十六夜ノノミ、連邦捜査軍 陸軍歩兵大尉に任命する。重ねて、士官学校警備隊保安部長を命ずる。」軍刀を与える
「謹んでお受けします。」軍刀を受けとる
「砂狼シロコ 黒見セリカ、連邦捜査軍 陸軍歩兵中尉に任命する。重ねて、士官学校警備隊保安部員を命ずる。」軍刀を与える
「「謹んでお受けします。」」軍刀を受けとる
1730 アビドス高等学校 屋上
「ここにいたんだね~。」
「ホシノ君」
「そろそろおじさん達は帰るけど、先生はどうするの?」
「貸して貰った一室で書類仕事と動画配信にかかるよ。溜まりに溜まっているからね。これ以上はリン君に怒られかねんし、今から帰るのも非効率だ。それに······」
「それに?」
「私個人はホシノ君に非常に強い感心を抱いている。少しでもホシノ君のことを知りたいのだよ。」
「先生おじさんのことなんか知ってどうするのさ~?」
「······私には唯一人、かけがえのない友がいた。地味で、神経質で、冷徹な私とは正反対な男だった。熱く、仲間思いで、単純だが裏表の無い気持ちの良い漢だった。彼は······私の為にけたたましく戦い······死んだ。」
「······」
「彼の幻影を追うつもりは無い。だが、共通点が多いホシノ君に強い感心が向くのも無理からぬことだと理解してくれると嬉しい。だが······同時にホシノ君にも私を知って欲しい。矮小で、卑怯で、母上や妻の為だけに何百万の人を死なせた男の話を·····。」
「······小さいね、先生?」
「その通りだ。母上と
それだけの為に皇帝にまで昇り世界征服も目前まで征ってしまった。とても空虚で、
「?」
「私と共にこのキヴォトスで成り上がり復讐しないか?」
「······どういうこと?」
「前の職場で死に、ヴァルハラでやっと妻に会えるかと思いきや無理矢理キヴォトスに連れてこられ子育てなんぞしたことない私に連邦生徒会長はいきなり子守りを理不尽に押し付け奴は行方を眩ました。
大人として、軍人として最低限のことはやるが、奴の思い通りになどなるものか。私は前の職場同様、皇帝になってみせよう。ホシノ君、一緒に偉大な力を手に入れないか?君達を見捨てた連邦生徒会に、カイザーに、キヴォトスの総てに。連中の上に立ち見返したくないか?偉大な力を手にできれば······愛する後輩達も、梔子ユメの遺産も、アビドスを守ることなど片手間でできるようになる。」
「なんかそれっぽく理屈こねてるけど結局おじさんの力を利用したいだけじゃん?」
「そうだ。だが私は功績には相応の褒賞で報いる。私は他の男とは違う。ホシノ君も私をアビドス復興の為に利用すれば良い。」
そろそろ連隊に実戦の機会を与えるとしよう。
標的は、カイザーPMCだ······
セリカの態度(というよりアビドス組みんな)がおかしいですが、全員ナポレオンの怪物的カリスマに呑まれているので反抗する隙がありませんでした。
歴史を動かす人物には、余人には無い人を惹き付ける独特なオーラ(カリスマ)があります。
功罪はさておき、故 安倍元総理を自民党本部で(ほぼゼロ距離で)お目にかかる機会がありましたが、確かに独特なオーラを私は感じました。
故 安倍元総理でそうなのですから、世界史に燦然と輝く英雄達ともなれば、と想いを馳せざるを得ません···
ナポレオンが養子に迎える生徒が出ます。そのまとめ役(第一皇女)に就くのに相応しいのは?(学年等は考慮無用)
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アリス
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サオリ
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ヒヨリ
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アツコ
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ミサキ
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ミカ
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シロコ*テラー
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ワカモ