NAPOLEON  -bleu archive-   作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将

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解説




生塩ノア

帝国元帥。参謀本部事務局長。アルブフェーラ公爵。皇帝の偉大なる戦争芸術、そして親友で直属の上司であるヴァグラム公の見事な軍政を支える当代きっての事務方の名手。強烈なトップダウン型リーダーでありほぼ何でも一流にこなす皇帝をして『我が軍に不可欠な白銀の至宝』と絶賛する程であった。親友であるヴァグラム公や他の元帥達と同様皇帝は元帥昇任を薦めたが強く辞し、長らく大将止まりであった。結局元帥に列せられたのは皇帝が崩御、ヴァグラム公も逝去し随分経った退官1ヶ月前である。


錠前サオリ

帝国元帥。スウェーデン王(公式文書表記はサオリ·ボナパルト 又は サオリ1世陛下)。攻勢作戦は下手だが防御戦において生涯無敗を誇った。当初はヴェストファーレン王国の首相 兼 国防相に就任する予定だったが、皇帝の養子の中で唯一皇帝との仲が良好とは言い難い状況であり、皇帝に疎まれレッドウィンター連邦学園の西に建国されたスウェーデン王国に"左遷"させられた。後に離反、半ば独裁者と化していたナポレオンをクーデターで隠居させキヴォトス連邦共和国を名実共に立憲君主制にした首謀者となる。






特別な呼び名

キヴォトスに来て以降ナポレオンは不遇を強いられてきた生徒を大量に養子に迎えた。ナポレオンはサオリ以外の彼女ら(一人だけ養子ではないが)を基本名前では呼ばず特殊な言い回しで呼ぶ。
具体例:
"我が勇者" = ???
"私だけの狐"  = 狐坂ワカモ
"私の姫"  = ???
"私の花"  = ???
"我が戦狼" = ???




私らの防御線を破れると思うな。こちとら毎日白モップに死ぬ程しごかれてんだ!
アウエルシュタットの戦い 連邦軍第3軍団のとある兵士



第4話 親衛隊設立

公妾

 

 キヴォトスが1つの国家に再編されたが、忙しさが倍増した連邦生徒会改め、連邦共和国内閣府及び点在するライン同盟に加盟する各王国·公国の行政府に人材を供給し、且つ皇帝ナポレオン1世が自らに想いを寄せてくれた生徒(の中で貴族に列されてない者)に応えるべく創設した愛人制度。

当該生徒には年間400~1000万円が皇帝の宮廷費から支給され(勿論非課税、他の税も大分減免される)、生徒はそれを元手にできる限り最高の教育を自らの子供に施す義務を負う。その子供は8歳になり次第、本人の要望と皇帝の判断で連邦共和国内閣府·各王国·公国行政府及び皇帝直属機関のいずれかに職員として学生も兼務しつつ採用·配属される。

 公妾の中でも特に優秀な人材を輩出した生徒には一代限りだが男爵の地位と皇帝の保養所であるポマール城に一室与えられ賃料·水道·電気·ガス·ネット代無しで終身住むことが許される。

 この栄誉を受けた生徒一号は黒見セリカ准将で、生涯に大臣2、次官1、官房長1、元帥1、大企業創業者1名を輩出したことから、ナポレオン1世から"皇帝の黒猫"の称号を授かった。ナポレオン亡き後、次の皇帝より"アビドスの母"称号の追贈とレジオン·ドヌール勲章(グランクロワ)も併せて授けられ特例で世襲の帝国子爵に列せられた。

尚、犯罪を犯した生徒を更正し恩赦を与える手段としても機能しており、恩赦目当てで公妾になる生徒も少なくない。2人以上産めば皇帝に保証人になって貰え、皇帝の住むテュイルリー宮殿に強制移住及び(半ば)軟禁だが矯正局から出所できる。

ユウカ(ヴァグラム公)部下が詐欺られた(セリカが騙されたことに気付いた)ホシノ(モンテベッロ公)に頼まれガチでキレた皇帝によりミレニアム疑似科学部の某白いカスが抱き潰され3人産まされたが、皇帝と産んだ子供に絆され大分マトモになったというのは(ミレニアム限定だが)有名な話である。

 

 

 

 

皇后は抱き枕にし深呼吸して吸ううなじの香りが睡眠導入剤になる。ヴァグラム公の膝枕は良く眠れる。アルブフェーラ公の読み聞かせは心地好く落ちることができる。我が愛すべき黒猫の尻の高さは枕に丁度良い。

 

 

『ナポレオン1世陛下名(?)言集』より

 

 

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「ソギョン少佐、工作は完了しているかね?」電話

 

『はい閣下。弾薬費こちら持ち+160万円と破格の依頼料と良く作った資料を送付し目標ビルへの誘引に成功。便利屋は私からの依頼通り今頃嫌がらせ程度の破壊工作に勤しんでいるかと。』

 

「よろしい。少佐の裁量で工作員達へボーナスを出しておいてくれ。」

 

『了解。では失礼します。』電話を切る

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、では作戦を説明する。目的は我が工作員により廃ビル内に誘引された便利屋68の捕縛である。これはアビドスにとっては自治区内に出入りする潜在的脅威を排除でき、ゲヘナにとっては仕事の延長である。私としてもヒナ君抜きの風紀委員会なら互角以上に戦える程の連中を掌握し私の身辺警護を任務とする精鋭部隊を創設できる。そして最近の便利屋68は毎日食うにも困る程の有り様だと聞く。飢えた兵など我が軍団の敵ではない。

今回の戦闘は"勝利か死か"ではない。

"勝利か、より完全な勝利か"だ。諸君の奮闘に期待する。」

 

「「「了解!」」」

 

 

作戦は非常に単純である。

① 便利屋が破壊工作中のパソコンには催涙弾を詰め込んであり作戦開始と同時に起爆

② 窓ガラスを割り脱出するなら着地地点を特注した催涙弾で砲撃。非常階段で脱出するなら催涙弾を屋上で待機しているノノミ君達が投擲し無力化

③  ②の罠が破られてもホシノ君とヒナ君が来るまで散開した第3軍団·士官学校警備隊の兵達が交戦し時間稼ぎ

④ ホシノ君とヒナ君を投入し殲滅

作戦の前提として私含む司令部要員以外全員ガスマスクを着用

 

本来であれば個人の武勇に作戦を頼るのは愚の骨頂。だが、早急にアビドス自治区を平定しなければアビドスを我が軍団の根拠地に再編する計画を進行できない。私の司令官としてのプライドよりも実利を今回は優先する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起爆しろ。」

 

『了解だよ~。』ポチ 催涙弾起爆

 

 

 

 

「目標階段へ避難します。」

 

「ノノミ君。」

 

『これは苦しいですよ☆』催涙弾を大量に投擲

 

「目標ビル外に到達。ダメージ有り。」

 

「砲撃開始。弾種催涙弾、発射弾数6。」

 

 

 

「撃て!」

 

 

 

 

 

 

 

「制圧完了したわ。」

 

「うへ~噂には聞いてたけど委員長ちゃん強いね~。おじさんびっくりしたよ。」

 

「······あなたのフォローありきで今回は活躍できた。ありがとう小鳥遊ホシノ。」

 

「いや~それ程でも。」

 

「ご苦労だったヒナ君ホシノ君。戦闘体制を解除、警戒配置に。交代で休んでくれたまえ。甘いものを補給トラックの冷蔵室に入れておいた。部下達に支給せよ。」

 

「ありがとね~先生。」

 

「ありがたく頂くわ。」

 

「······さて。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「初めまして、だね。便利屋68の諸君。

私は連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの先生ナポレオン·ボナパルトだ。」

 

「「「······。」」」簀巻きにされた便利屋68の面々

 

「催涙弾をありったけ浴び弾薬·食糧も無く、兵数·地の利が私にあったにも関わらず君達はここまで手こずらせた。万全な状態なら私はキヴォトスに来てから初の黒星を付けられたかもしれん。そこで君達に提案がある。」マレンゴに差していた軍刀を抜く

 

「「「!?」」」

 

「······。」拘束を軍刀で解く

 

「まずは落ち着くところからだな。あいにくコーヒーとクッキーしかないが、座りたまえ。」テーブルに着席を促す

 

「······失礼させて貰うわ。」座る

 

「社長?」

 

「カヨコ課長。先生は私達を直ぐ矯正局送りにしなかった。つまり何か交渉したいということよ。ムツキ室長もハルカも座りなさい。先生からは太客の臭いがするわ。」

 

「······わかったよ社長。」座る

 

「社内の意志統一ができたようで何よりだ。では本題に入ろう。」

 

 

 

 

 

「陸八魔アル君。私はいずれ偉大な力を手にしキヴォトスの頂点に立つ。だが、私は弱い。

キヴォトス人ではないのだからたった1発の弾でも死ぬ。協力者が必要だ。

共に策を巡らし、困っている者や弱き者を見返りを求めず助け、無能無策の連邦生徒会に終焉をもたらし私の新政権樹立に協力してくれる"ハードボイルド"でカッコいい"アウトロー"な人材を私は求めている。」

 

「!?」

 

「どうかね?詳細な雇用条件はこの通りだ。」契約書類を渡す

 

 

概要としては

·便利屋68を幹部とする『第68近衛擲弾兵連隊』を創設

·連隊長は『陸八魔アル』大佐(月給109万円)

·連隊副官 兼 第一大隊長は『鬼方カヨコ』少佐(月給78万円)

·第二大隊長は『浅黄ムツキ』大尉(月給69万円)

·連隊最先任下士官は『伊草ハルカ』准尉(月給40万円)

·連隊の主な任務は連邦捜査部顧問の警護(遠征中及び連邦捜査部顧問から要請があった場合のみ。平時は軍の栄誉を汚さない範囲で今まで同様好きに依頼を受けて良い)

·連隊司令部 兼 便利屋オフィスとしてS.C.H.A.L.Eビル7階の一室を無償で貸し出す

 

 

 

「それは正式な契約書類である。無論非公式なことも説明する。たった1点のみだがね。遠からぬ将来、私はクーデターを起こす。その際君達は精兵を率いて連邦議会に突入、制圧し議員共に銃を突き付け『連邦生徒会を解体·再編、連邦捜査部顧問を臨時大統領に据える統領政府樹立』法案を可決させる。

安心したまえ。我が工作員や私自身での営業活動が功を奏し連邦生徒会の室長全員はもとより行政官のリン君からもこの件は私を助けもしないが抵抗もしないと確約を得ている。

三大校の生徒会役員も私の手のひらの上だ。もう少々時間が要るが多数派工作が終わればただの出来レース。

後は諸君が銃口で少し押すだけで歴史が変わる。これでアル君は歴史に名を残す"ハードボイルド"な"アウトロー"として人々の心に刻まれるだろう。」

 

見るからに眼を輝かせるアル君。これは堕ちたな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうだった~先生?」

 

「無事契約に成功した。これで親衛隊を編成できる。概ね今後1年は制限無しに敵と戦える兵力を揃えたが、スカウトはまだ暫く続ける。」

 

「先生はさ、今回の人生はどこまで行くつもりなのかな~?」

 

「······連邦生徒会長がどんな手品を使ったのか知らんが健康体にされたとはいえ私はもう51歳。かつてのようにはいかん。精神的にも物理的にも。キヴォトスを手にするところで終わりだろうな。後は誰か相応しい者に帝王教育を施し実績を積ませ世継ぎにする。だがその者は必ずしも私の血を分けた者とは限らない。」

 

 

 

 

カイザー、セイント·ネフティス、そして東インド貿易会社。キヴォトス外からやってきた"大人"が経営する企業であり私によるキヴォトス支配の邪魔にしかならん連中だ。奴らを叩き出すかソギョン少佐の工作で私の傀儡にするかしなければならない。そういう政治的意図は無かったがノノミ君を部下に迎えたのは正解だった。私の傀儡でなくともノノミ君の御両親を引き摺り下ろしノノミ君を後任に据えるのも一つのやり方だ。ソギョン少佐と協議すべきだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キヴォトス外  東インド貿易会社本社ビル 

 

 

 

 

「社長?」

 

???「······あぁすまない考え事をしていた。最近発足した連邦捜査部とその顧問に関する情報を大至急で集めろ。何でも良い。」

 

「はい!」

 

 

 

???「おおよそ37年ぶりですな陛下。あなたからすれば6年ぶりでしょうが。

正直また戦うとなると憂鬱です。勝っても負けても多くの血が流れる。実際ワーテルローでは2万近い部下が犠牲になっている。

だが、我々と戦うつもりなら······受けて立ちますとも。」

 

アリスに相応しい地位は?(ナポレオン死後、彼の墓の守人も兼ねることになります)

  • バイエルン王
  • ザクセン王
  • ホラント王
  • ヴュルツブルク大公
  • バーデン大公
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