シャドウ   作:ゆばころッケ

1 / 64
初めまして。ゆばころッケです。
ゆばコロッケおいしいですよね。
そんなことはさておき書いてみました。
初投稿で読みにくいでしょうし、
二次創作見てたら書きたくなったという理由で
原作買ったばっかりなので設定ミスもあるかもしれません。
一応7巻まで一周して、今設定をメモしている最中です……。
8巻、9巻はまだ買ってないのですが買うつもりです。
前置き長くなりました。それではどうぞ。



序章 俺、in IS世界
第一話 一夏、出番なし


「ここは……?」

 

俺は不思議な空間にいた。

 

何やら浮いているような感覚がするし、

 

前後左右見渡しても霧のようなものに遮られ何も見えない。

 

こういう時は歩くのが一番。そう思った俺は歩いてみた。散歩は嫌いじゃないしね。

 

歩いても、歩いても、結局何もなかった。

 

そういえばさっきから人に会わないな。呼びかけてみるべきだろうか。

 

「誰かいませんか――」

 

叫んでみても誰からも返事はこない。まあ人が居そうな場所じゃないししょうがないか。

 

またしばらく歩いた後、俺はふとあることに気が付いた。

 

こんな状況にいながら、俺に危機感がないことだ。

 

むしろ心地よいぐらいだ。なにかから解放された、そんな感覚。

 

その感覚が一番危険なのではないか?そんな思考が俺の脳裏をよぎる。

 

だが俺はこの空間にどんどん浸っていった。その内全てを放棄して大の字で寝ころんだ。

 

あらゆるものを捨て去った俺にあるのはただただ解放感だけだ。なんか幸せ。

 

今一生で一番幸せなんじゃないだろうか?

 

 

 

 

 

……一生?一生ってたぶん死ぬまでのことだよな。

 

まだ死んじゃあいないんだから、これまでの人生でというべきだったか。

 

一つの生か。語源とか知らないけど、

 

まあ人間一度限りの人生って意味もきっとあるだろうなぁ……。

 

俺は体を起こした。

 

このままずっと寝そべっていてもよかったけれど、何か勿体ない気がしたから仕方ない。

 

よし、まずここはどこかを考えようではないか。

 

ここという空間が良く分からない場所である以上、ここについて考えても意味はない。

 

どうやってここに来たか、それを思い出そう。

 

そう俺はいつもと同じように起きて、

 

いつもと同じように出かけて、

 

いつもと同じように講義を受けた。

 

そういえば俺は大学生だったな。先程の解放感のせいだろうか、なんだか記憶が曖昧だ。

 

ええと講義を受けて、それからそれから……

 

「ぐっ……。」

 

全身に激痛が走ったが、思い出すことができた。

 

俺死んだんだ。車にはねられてさようなら。

 

どうして忘れていたんだろう。

 

ということはさっきの表現は一生で合ってたんだな。俺にもう未来なんてないのだから。

 

そう考えると無性に悲しいな。

 

だってもうなにも得ることはなく、解放されていくだけなのだから。

 

「終わりたくないか?」

 

何か威厳にあふれていそうな声がした。年をとった老人の声だ。

 

「願ってどうにかなるものなのか?」

 

威厳にあふれているならともかく、あふれていそうな声だったので敬語にはしなかった。

 

「少なくとも願わなければどうにもならない、そうは思わないか?」

 

確かに一理ある。よしそれじゃあのってやろうじゃないか。俺はまだ終わりたくない。

 

「うむ、その願い聞き入れた。」

 

その瞬間、空間を包む霧は晴れた。そして目の前に老人が立っていた。

 

先程の声の主だろうか。

 

やはり威厳が有りそうな見た目ではある。

 

こいつ私は神だとか言いそうだなぁ。

 

そう思うとなんか神っぽく見えてきた。長く垂れる白鬚は本当にそれっぽい。

 

ほらあの木の杖とかもさぁ。

 

自分で作ったのかな?なんかそう考えると笑えてくるな。

 

「人間、お前いい度胸しているな。」

 

うわ、しゃべった。というかやっぱり声の主はあなただったのね。

 

そして人を人間というその言い方、やっぱり神様なんかなぁ。

 

態度改めるべきか、いやここまで来たら貫き通す、それが男の生き方だ。

 

『いや、そこは改めろよ』

 

こいつ、脳内に直接……!……なんか面倒になってきたな。

 

「そろそろ本題にはいりませんか?」

 

「お前が言うか……、人間よ。まあいい。

私の声が聞こえたということはもう分かっていると思うが、お前は死んだ。

ほとんどの人間は死を迎えるとまず自分の死を忘れる。

次に徐々に記憶を失い、さらに意志を失う。

そして最後に体を失う。だがお前はそうはならなかった。なぜか分かるか?」

 

「なぜって言われましても。」

 

本当に心当たりはない。神様の言っていた兆候は確かにあった。

 

そのままならもしかしたら俺も……。そういえばどうして……。

 

ああ、一度限りの人生が勿体ないって思った。

 

つまり俺は死にたくなかったのか?

 

「その通りだ。お前は人生を後悔している。なぜ後悔しているか分かるか?」

 

後悔か。なんだろうか?

 

確かに若い内に死ぬっていうのはあまりいいものではないけれど。

 

そうだな親孝行したかったし、せっかく勉強して大学行ったのに何もなしってのもな。

 

そうそう大学勉強の時は好きなロボアニメとかマンガもほとんど見ずに勉強したのに。

 

そういえばロボットに乗りたいとか小さい頃は本気で思ってたよな。

 

なんだか懐かしい。

 

「実はな……お前の後悔とはロボットに乗れなかったことだ。」

 

 

 

 

 

……はっ?

 

俺はこの時程恥ずかしいと思ったことはなかっただろう。

 

そんな幼稚すぎる理由で死ねなかったなんて。

 

「幼稚とか言うな。

いいか、ロボットに乗りたいという思いを捨てることができなかったにも関わらず、

恥ずかしいという理由でその気持ちをお前はごまかした。

そのために後悔は大きくなり死にきれなかったのだ。」

 

こんな理由で死ねないならほとんどの人は死ねないだろうに。

 

でも終わらないという願いが叶うなら、

 

ロボットに乗りたいという気持ちに向き合ってやってもいいかもしれない。

 

よし恥ずかしいと思うのはやめよう。認めようではないか。

 

どんなに二次元の中でしか存在しえないものと分かっていても

 

それに憧れる自分が居たことを。

 

「どうやら決意はついたようだな。では単刀直入に言わせてもらおう。」

 

おお神様がなんか気合の入れた声を出している。

 

一体何を言うつもりなのか?少し緊張してきた。

 

「お前、インフィニット・ストラトスの世界に転生してみないか?」

 

 

 

 

 

……はっ?(←本日二度目。)

 

いやいやよりによってあそこかよ。女尊男卑の世界なんて絶対生きにくい。

 

それにデザイン的にはガンダムの方が好みだし。

 

『お前がパイロットになっても死ぬ未来しか見えなかったのでな。』

 

……脳内で思考に割り込まれた。でも神様の言うことも一理ある。

 

運動神経と土壇場の運のなさには定評のある俺だ。すぐ死ぬだろう。

 

そう考えるとISは比較的安全かもしれない。

 

絶対防御あるし、面倒はワンサマーに押し付ければいいし。

 

俺は貴重な二人目の男性操縦者として丁重に扱ってもらえるかも。

 

うん、いける気がしてきた。

 

「お前性格悪いな。」

 

「性格は環境が形成するものだと考えています。つまり俺は悪くない。」

 

「……まあいい。覚悟が決まったのなら転生させるぞ。」

 

「その前に一つ質問が……」

 

「なんだ。」

 

「ISってライトノベルだし、転生とかできるんですか?」

 

「ああそんなことか。

いいかお前らの世界のマンガや小説、映画といった

空想上の世界のほとんどがパラレルワールドの一つだ。

パラレルワールドの世界がお前らの世界に干渉した結果、

作者にインスピレーションを与えたにすぎないのだ。」

 

今明かされる衝撃のしんじつぅ。

 

うん?待てよ、

 

インスピレーションを得たにすぎないということは

 

その作品のまんまではない世界ということか。

 

世界の全部を見られる訳でもなかろうし。

 

「意外と鋭いな。その通りだ。」

 

なんてこったい、転生者特権『未来予知』が使えないのか。

 

もしかして転生者である意味がほとんどないんじゃ……。

 

「無意味ではない。実際のISの世界でも

男性操縦者は織斑一夏しかいないのだから。

二人目の男性操縦者というだけでなかなか価値があるとは思わないか?」

 

「追加でチートISくれるとか、

運動能力をオリンピック級にするとかしていただけませんか。」

 

「図に乗るな。お前が望んだから転生させてやるのだ。

にも関わらずさらに頼み事とは恥を知れ。」

 

怒られた。仕方ない、諦めるか。

 

でも運動は真面目に考えておかないといけないかな。

 

「では転生させるぞ?」

 

「お願いします。」

 

その瞬間俺の体に引き裂かれるような衝撃が走り、俺は意識を失った。

 




はい、お疲れ様でした。
IS要素0でしたね。申し訳ありません。
いや……うん、いきなりIS学園ドーンでもいいですけどね……。
それはともかく二話目は真面目にIS要素入れました。
とりあえず次の話まであげる予定なので、
読んでいただけたら大変うれしいです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。