シャドウ   作:ゆばころッケ

47 / 64
タイトルてきとうです。

まだ時間のある内に書き上げました。







そういえば最近レコンギスタのマスクと、

ビルドファイターズのメイジン・カワグチが同じ声優って知った時、

思わず笑いそうになりました。

いやメイジンはビルドファイターズの中では一番好きですよ。

彼自体のキャラも好きですし、彼がするバトルも面白いですよね。




第四十一話 学年別トーナメント 目指せ優勝!

「よし、一回戦突破。」

 

「ほとんど紅侍の巨人刀に任せちゃったね。」

 

「いやさゆかのサポートがあったから、

あんな太い刀を振り回しただけで勝てたんだよ。」

 

まあ本当は相手が一般生徒のペアだったので、

 

機体性能の差と訓練時間の差があったので勝てたのだ。

 

「二回戦の相手はシードか。」

 

「敵がどんな手を使うか分からないね。」

 

「あっ、相手の人もしかして四組のインドの国家代表候補生じゃないか?」

 

「え、えーとそうだっけ?」

 

「そうだよ。やった。ガネーシャが見られる。」

 

「ガネーシャ?

なんだっけ?聞いたことあるんだけど。」

 

「インドのISだ。

国有訓練機の一つになっていたはず……。

特殊すぎてあんまり使われないけど。」

 

そう、特殊なISなので訓練機として存在していると知った時は驚いた。

 

「ああ。ピンク色のやつね。

確か二本の腕が初期装備としてついてて

その手の平に触れると、武装が粒子化されちゃうんだっけ。」

 

さゆかは思い出したらしく、何度も頷く。

 

「そうそれ。手の平の構造は複雑でデリケートだから、

実弾じゃないものには非常に弱いのが弱点。」

 

「紅侍には小雨あるし、

私は射撃メインだから実弾系だけじゃなくて、

レーザー系も装備してあるから問題ないね。」

 

さゆかが好きなレーザー銃はナックルガン、

 

目標付近で下向きに不規則に変化するレーザーを放つ銃だ。

 

抉るような形になるため与えるダメージが大きくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合開始のブザーが鳴る。

 

『ガネーシャなんて、腕さえ潰せば、

拡張領域も少ないからなにもできなくなる。

でも相手もそれは分かっていると思うから

まずは俺が小雨でレーザーを広範囲に乱発して様子見する。』

 

『了解。

私もライフルで適当に射撃してみる。』

 

小雨はレーザーを広範囲に乱発したり、

 

それらを一本化して威力を高められる武器だ。

 

こちらが実弾を使って来ないのでガネーシャは接近して来ようとする一方、

 

もう一機は全く動かない。

 

気になるな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さゆか、もしかしてあのガネーシャ、

ISの手に「カバー」つけてる?』

 

『確かに手に当たってもダメージないからね。』

 

カバーは小さい武装。着けた部位を守ることができる。

 

通常より多くのエネルギーを使うことでシールドエネルギーを強化するものだ。

 

『うーん、だとしたら手の甲についてる宝石みたいなやつか。

さゆか、カバーの破壊頼める?

俺が接近してあいつの気を引くから。』

 

『えっ、私?できるかな。』

 

『俺より射撃の腕は上だし、頼んだよ。』

 

『……分かった。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はガネーシャに接近し、小雨を収納、裂空を展開する。

 

相手のガネーシャはISについている腕と自分の腕、

 

4本の腕を使って俺の裂空によるエネルギー刃を凌ぐ。

 

腕には籠手のようなものがついており、ダメージを軽減している。

 

そして隙を見て俺に掴みかかろうとする。

 

確かガネーシャは格闘特化でもあり、パワーがある。

 

そのため握られたら大ダメージだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さゆかの放ったレーザーがガネーシャに当たりそうになる。

 

しかし左手の甲をかすめて……

 

 

 

違う、ナックルガンか。

 

下方向に変化したレーザーがカバーにぶち当たる。

 

相手は動揺した。

 

今がチャンス。

 

俺を裂空のエネルギー刃で

 

カバーが壊れた左手の武装粒子化部位を狙う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時だった。地中から黒い鎖のようなものが出て、

 

俺の脚に絡みついた。

 

こいつはキャプチャーチェーンか。

 

俺の強奪者のように対象に絡みつく能力を持った武装で、

 

ISにしか絡みつけないが、強奪者と比べればパワーはかなりある。

 

でも代わりにスピードは落ちる。

 

スピードは地中に隠して奇襲することで補ったのだろう。

 

キャプチャーチェーンの持ち主はガネーシャではなく、

 

おそらく開始地点から全く動いていないもう一機のISの武装だろう。

 

そしてキャプチャーチェーンの操作のみに専念し、

 

機会をずっと見計らっていたわけだ。

 

『紅侍!』

 

『大丈夫。どうとでもなる。

それより策が上手く行ったことで

相手が油断する今がチャンスだ。

もう一機のISを潰してくれ。』

 

『本当に大丈夫?』

 

『俺を信じてくれ。』

 

『分かった、信じてる。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガネーシャは動きをかなり制限された俺に掴みにかかろうとする。

 

まず少しでも動きを広げるために、

 

地面に向かってエネルギー刃を放ち、地中から出ている鎖の長さを長くする。

 

今の俺は言うならば、円柱と円錐を足したような範囲でしか動けない状態だ。

 

地中から出ている鎖の長さを長くすると、円錐の母線が長くなり、移動範囲が大きくなる。

 

ただそれでもガネーシャの四本の腕を避け切るのはきつい。

 

ただピンチになれば……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来た。

 

世界がスローになる。

 

さて、どうしようか。

 

星の欠片を盾にしたいところだが、

 

生憎掴まれそうになっているのはISの腕だ。

 

つまり星の欠片を粒子化されてしまう。

 

それでは防御できない。

 

紫電を展開した後、トリガー部位に星の欠片を展開して、

 

紫電の行動停止の一撃を与えるのもいいが、

 

シリアさんとの戦いでその戦法には若干のトラウマがある。

 

紫電は切り札だ。失いたくない。

 

強奪者で腕と腕を縛り付けてもいいが、

 

四本一気には無理そうだ。

 

一本でも残ると引っぺがされてしまうだろう。

 

強奪者のパワーはガネーシャの腕のパワーには敵わない。

 

思ったより、ピンチか。

 

四本も腕があると、さすがに厄介だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん?

 

四本の腕か……

 

そうか。

 

俺は星の欠片を同時に三か所に展開する。

 

粒子化するときに物体がある部分にも展開すると、

 

その物体は押し出されるような形になる。

 

それを利用して今まで紫電のトリガーを引いてきたわけだ。

 

今回は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何?何が起こったの?」

 

俺は俺に掴みかかろうとした腕を含む三本の腕の付近に

 

長い棒状の星の欠片を展開した。

 

結果、相手の腕は押し出され、

 

自身の腕にからみつくような形になった。

 

またずいぶんと動揺したな。

 

俺はその隙をついて、左の腕の粒子化部位、右の手の甲のカバーを破壊する。

 

「くっ、だが四本の腕を避けきれるとでも。」

 

動揺して口が達者になったな。

 

ついでに動きも荒い。

 

俺はなんとか四本の腕をかいくぐり、右の腕の粒子化部位も破壊する。

 

「くそぉおおおおおおおおおおお。」

 

相手が無謀な突進をする。

 

まあパワータイプのISだからそれなりに厄介な攻撃ではあるんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それとほぼ同時に脚が自由になる。

 

ああ、さゆかがもう一機のISを倒したか。

 

俺は背中のホルダーに入れていた巨人刀を抜き、

 

やや後退しながら上に上昇する。

 

相手の突進は空振り、

 

防御がおろそかになったガネーシャに巨人刀を叩きこむ。

 

落ちていくガネーシャにさゆかがレーザーを当てる。

 

更に追撃を加えた後、

 

できた隙の間に紫電を展開。

 

撃ちこむ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は紫電で動けなくなったガネーシャを2対1で圧倒し、勝利した。

 

試合が終わった後、

 

レーダーで精査したところ地中には

 

かなりのキャプチャーチェーンが仕込んであり、

 

もう一機のISはキャプチャーチェーンしか使えない状態だったようだ。

 

そのためさゆかは楽にもう一機の方を潰せたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三回戦、四回戦も勝った俺達はベスト4を三番目に決めた。

 

向うのブロックは一夏シャル組とシリアハミルトン組が勝ち残ったらしい。

 

で、次はラウラ箒組と鈴セシリア組の試合だ。

 

俺達は観戦することにした。

 

2チームとも今までの試合は余裕があったらしく、

 

全力は出し切っていない感じがあった。

 

そのためこの試合で本当の実力を見たいところではある。

 

「紅侍はどっちが勝つと思う?」

 

「以前、2対1でラウラが勝っていたから、

ラウラが勝つって言いたいところだけど、

鈴とセシリアさんもペアでの訓練はつんだだろうから……」

 

「まあ箒さんとボーデヴィッヒさんは協力とかしなさそうだけど。」

 

「協力どころか足し算にもならないだろうしなぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合開始のブザーがなった。

 

まずセシリアさんがBTを展開する。

 

ラウラの付近に配置されたそれは

 

ワイヤーブレードを意識しているように思える。

 

ワイヤーブレードもBTも数は6。良い作戦かもしれない。

 

一方で当のラウラはカノンを放ちながら

 

鈴とセシリアさんに向かって突っ込んでいく。

 

それに対し、鈴が前にでる。

 

やっぱりセシリアさんは援護射撃か。

 

箒はそれを見てセシリアさんに突っ込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし箒に対して、

 

セシリアさんのスターライトmkⅢと……

 

鈴が衝撃砲のようなもので攻撃する。

 

あれはなんだ?腕から出たように見えたが。

 

『あれ、気になるなら教えてあげよっか?』

 

『束さん。』

 

『あれは中国が最近作った武装シリーズ四神の一つ白虎砲だね。

貧乳の腕を見てごらんよ。』

 

見るとドラ○もんの空気砲を白くしたようなものがついている。

 

その空気砲には虎の紋様が刻まれていた。

 

というかその貧乳って言い方、後々俺がボコされそうだからやめて。

 

『どっかの青狸が使いそうなのがあるでしょ。

あれで龍砲が出すような衝撃砲を出せるんだよ。』

 

へぇー。

 

『龍砲と違って、タイムラグはないようですね。

ただ威力は劣るし、腕についている以上砲射斜角は自在とはいきませんよね。』

 

『そうそう、あの白虎とか言うのは束さんから見れば

龍砲の劣化武器だよ。まあ貧乳にはお似合いの装備じゃない?』

 

 

 

 

さてラウラと接近した鈴は箒に対する射撃をやめ、

 

白虎砲を収納した後、青竜刀を出す。

 

ラウラは腕から出したプラズマ手刀で対応する。

 

ただワイヤーブレードはBTに牽制されているため、

 

出せないらしく格闘戦は互角といったところだ。

 

 

 

 

一方で箒はセシリアさんに迫ろうとしているが、攻め切れていない。

 

理由は簡単だ。

 

箒は一夏と同じ接近型。

 

だが、一夏と比べて剣術はともかく、

 

ISそのもののスピード及び操縦技術は劣る。

 

つまり一夏に慣れているセシリアさんにとっては

 

箒は劣化一夏でしかないのだ。

 

そして先程からスターライトmkⅢを何発も直撃されている。

 

 

 

 

あっ……

 

スターライトmkⅢがまた直撃。

 

箒のシールドエネルギーがあっさり0になる。

 

『今の箒ちゃんじゃあんなもんか。』

 

『束さん、あれでいいんですか?

箒、ものすごく悔しがると思いますけど。』

 

 

 

 

 

 

 

 

『それでいいんだよ。

むしろそうじゃなくちゃ』

 

 

 

 

 

 

 

俺はこの時、束さんが分からないと思いそうになった。

 

しかし妄信すると決めたんだ。

 

そんな顔はできない。

 

ただ何も考えず、それに同意した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで条件はあの時と同じだな。」

 

「まさかあんた手抜いてたの?」

 

「まだあの時の決着がついてなかったからな。

私にとってお前らなど敵ではないことを見せてやろう。」

 

その直後ラウラが6本のワイヤーブレードを同時にBTに向かって伸ばす。

 

不意を突かれた形となったセシリアさんのBTは三機が撃ちおとされた。

 

「先程までは隙のなかったBTも

ちょっと挑発しただけですぐこれだ。」

 

「やはり私の相手ではない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は一方的な試合だった。

 

セシリアさんがラウラの背後をとって

 

鈴と挟み撃ちをすることを狙ったが、

 

そうする間もなく、鈴はあっさりと叩きのめされてしまった。

 

というのもBTのワイヤーブレードへの牽制がなくなったことで、

 

ワイヤーブレードの対応も鈴はしなければならなくなったからだ。

 

『この試合はあのチビが上手っていうより、

キンパツと貧乳が下手なのが原因だね。』

 

『といいますと?』

 

『まずキンパツの落ち度。

BT三機をあっさり落とされたこと。

その後慎重になりすぎて、貧乳へのサポートがあまりできてなかった。

これだからキンパツはだめなんだよ。』

 

『確かに残ったBT三機の動きはぎこちなかったですし、

スターライトmkⅢによる射撃の精度もかなり落ちてましたね。』

 

『でしょ。

次貧乳の方。

貧乳は四神の残り二つが全く使えてなかった。』

 

『えーと、四神っていうと……

玄武、青竜、白虎、朱雀ですよね。

青竜が青竜刀、白虎が白虎砲……』

 

『その二つ以外が使えてないんだよ。

まず玄武。玄武はこの間じーくんも見たよね?』

 

『ああ、この間の黒い蛇ですか』

 

『そう。あれは武装を一度だけ喰らうことができる。』

 

『じゃあどうして使わなかったんですか?』

 

『直接ISと繋がっている

ワイヤーブレードやプラズマ手刀は喰らうことができないんだよ。』

 

『なるほど。

でもそれじゃあ使う場面はなかったのでは?』

 

『じーくん、頭かたいよ。

相手は喰らえないこと知らないんだよ。』

 

『あっ、脅しとして使えたってことですか?』

 

『その通り。

前回フレイルは喰らったからね。

その印象は植え付けられてたはずなんだよ。』

 

『次に朱雀弓。

これはボウガンで腕に巻き付けることができる。』

 

『ということは手を使わずに、

攻撃手段を増やせるってことですか。』

 

『その通り、考えただけでボウガンを放てるってこと。』

 

『それを使わなかったのは展開する暇がなかったからですか?』

 

『たぶんね。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこまで通信したとこで、

 

「おーい。」

 

目の前で手をかざされる。

 

「何考え事しているの?」

 

「あっ、いやなんでもない。」

 

やっぱり束さんと通信しすぎるとぼうっとしているように見えるんだな。

 

「ふーん、まあともかく

次は箒ボーデヴィッヒ組だね。」

 

「対策考えとかないとな……」

 




お疲れ様でした。

ラウラと鈴セシリア組のバトルシーン、

もう少し丁寧に書いてもよかったかなと思います。

でも次回のラウラ戦はずっと書きたかった試合なので

気合入れると思います。



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。