泉新一のいる実力至上主義の教室 作:salong
新一はとっくに高校生じゃないかと思われる筈ですがこの小説では原作の出来事は全て中学の時に起こったことになっています。そのため、村野とも出会っていません。なお、浦上は逃走中です。設定がガバガバすぎですが了承していただければと思います。
寄生生物・通称パラサイト
彼らは人間の頭に侵入して脳を奪うことで全身を支配し、他の人間を捕食する。このように人間を捕食した痕跡が全国各地で見られ、人々はそれらをミンチ殺人と呼んだ。しかし、ある日を境に寄生生物たちの動きらしきものは感じられなくなってきていた。
そして今、ここに一人の人間と別れを告げようとしている寄生生物がいた。
『さあ……そろそろ行く。スイッチを切るぞ』
『ま、待てよ!もし寄生生物が出たら俺一人でどう戦えばいいんだ!?』
その寄生生物の宿主であるのは、泉新一。彼は人間と寄生生物の中間に位置する存在である。
『君なら大丈夫………それより交通事故に気をつけろ』
『酷いよ……こんないきなり………』
悲しげな声をあげる新一にそう語るのは、脳を奪うことに失敗し、右手に寄生した寄生生物であるミギー。
『いつものように君は目を覚ましたらこの夢のことも忘れているだろう。だから……その時私のことも忘れてほしい。いや……きっと忘れることができる』
『……………』
『……いいかい?朝そこにあるのはただの君の右手だ……それが本来の姿なんだよ』
『ミギー……』
『今までありがとう……シンイチ』
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「ん……」
朝、目が覚めると起き上がり、窓を開ける。
「ふー………」
ベッドに座り、ため息をつく。
「忘れるわけないだろう!!ばかやろう!!」
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後藤を倒してから数ヶ月が経っていた。あの夢を見て以降、ミギーが目を覚ますことはない。夢の中で言っていた通り、もう一生話すことが出来ないのか。ミギーは自分のことは忘れてほしいと言っていたが、そんなことは無理に決まっている。だって…お前と一緒に暮らした毎日は……一緒に助けあった毎日は夢なんかじゃないから…そんな俺も今日から高校生だ。今は学校の玄関にいて、そこに貼られている紙を見ていた。クラスはA、B、C、Dで分かれており、各々の名前が記載されている。
「泉新一…あった。Aクラスか」
俺は自分の名前を見つけると、校舎の中へ入っていく。今日から入学することになる高度育成高等学校は3年間外部との連絡がとれず、学校の敷地内からも出ることが出来ないが、希望する進学、就職先にほぼ100%応えることが可能であるとのこと。そんなことが本当なのであろうかと最初は思ったが、今までの出来事を思い返せば何も思わなくなった。
そんなことを考えているうちに教室に辿り着き、中に入ると既に数名の生徒がいた。もう周りと打ち解けたのか仲良く話している者もいる。俺は自分の席に座り、時間が過ぎるのを待つことにした。すると視線を感じ、隣を見ると紫色の髪をサイドテールにした女子がこちらを見ていた。目が合うと気まずいと思ったのか、その女子はすぐに目を逸らした。
(何なんだ…一体?)
女子の動きを見てそう思ったが特に気にすることはなかった。そしてしばらくするとスーツを着た男性が入室して来た。
「全員揃っているな。新入生諸君、この度は入学おめでとう。私はAクラスを担当する
そこからは先生が学校のことについて順に説明していった。まずこの学校にはSシステムという独自のシステムがある。説明中に配られた学生証カードは敷地内にある全ての施設で利用でき、売店などで商品を購入することが出来るようになっているらしい。また、学校内においてポイントで買えないものはないとのこと。ポイントは毎月1日に自動的に振り込まれることになっているようで、ポイントは1円につき1円の価値がある。
そして生徒全員には10万ポイントが既に支給されていた。つまり、10万円を持っているということだ。ただし、このポイントは卒業後、全て学校側が回収することになっているようで現金化することは出来ない。それと説明の中で気になったのがこの学校は実力で生徒を測るということ。実力があればやっていけるということなのだろうか。その後、説明を終えた先生は教室を後にした。
先生が出て行った後は、みんなポイントのことで盛り上がっていた。10万円も貰ったから仕方のないことなのかもしれないが。その最中、禿頭の男子生徒が立ち上がり、前に出てこう発言した。
「みんな、ちょっといいか。俺たちはこれから3年間一緒のクラスだ。そこで少しでも早く親睦を深めたい。よければ今から自己紹介をしないか?」
「私も同じことを考えていました。彼の言うとおり早くみなさんと仲良くなりたいですからね」
男子生徒の発言に杖を所持した小柄な女子生徒が反応する。
「よし、それでは早速始めよう」
こうして自己紹介をすることになった。ちなみに先程発言した男子生徒は
「
大体こんな感じでいいだろう。趣味に関しては本はあまり読む方ではなかったがミギーの影響で読むことが多くなったため、趣味として紹介することにした。こうして俺の高校生活が始まるのだった。