銀の雪は溶け残り   作:Tkmraeua2341

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明日(日曜日)は用事があるので急いで仕上げました(仕上げるとか言える内容じゃないじゃん…)
あと、出来るだけ評価とか見ないようにしてるんですけどまっさらな真っ白で「そりゃそうだよね」ってなってます
…いや評価とかいらんし、どうせ貰っても恵んでもらった程度にしか思えないしどうせ評価する価値すらなしとみなされてるんだとか思ってもないです
…ほんとよ?



第10話

 

「キキッつぶし合えつぶし合え、そーしててめーらが弱った所をオレ達がいただく、完璧な作戦だぜ。うまくいきましたね、美破さん」

「……」

 

やっべおセンチになってたら上から黒幕(笑)の声が聞こえてきた。

私が隠れてる所がこいつらのすぐ近くなんだよなぁ、見つからんけど。

さて、今喋ってたキキッてるのはMK5のセンター、碇でもう1人が美破という…女子生徒だ。

……いやひよってないよ?男子の制服してるとか女性にしては声低いとか肩幅や腰の感じから骨格的にも男とか思えても"女王"を名乗ってるんだから女子なのだ。

ほらちょうど今「石矢魔に女王は二人もいらないわ」とか言ってるし。

 

「…何故?どうして攻撃してこないの!?」

 

おっと思考を現実に戻そう。

屋上の真ん中で相対する2人、男鹿はベル坊を片手で抱えつつもう片方の手でベル坊に血を見せないようにしていた。

そんな親のような行動を見た邦枝さんは一瞬止まるけど、すぐに切り替えたようだ。

 

「…っ何考えてるのか知らないけど…まだまだあの子達の痛みはこんなもんじゃないわよ」

 

心月流抜刀術壱式

破岩菊一文字

 

ドカァァンと派手な音を時間差で響かせる邦枝さんの技に、男鹿は倒れていた。

しかし、邦枝さんも消耗したのか息が上がっていた。

 

「姐さんっ!美破です!!美破の企みです!!」

「フフッ少し遅かったわね、チェックメイトよ」

「美破!!」

 

そうして届く真相に戸惑う邦枝さん。

ここからは美破の独壇場のようにペラペラと喋る姿は滑稽だった。

なんせ、男鹿のトドメをさそうとする碇は既に、瞬殺されて宙を舞っていたからだ。

と、いうわけで…

 

「人がせっかくガマンしてんのに…邪魔すんじゃねーよ」

 

美破と屋上の耐久度実験、はーじまーるよー。

 

「なっ…あっ…!!」

「男鹿…っ!」

 

ゴキン!!

 

1ヒット、掴んで叩きつけられた美破の顔から綺麗に蜘蛛の巣状のクレーターができた、屋上の耐久度は普通、埋まってない美破はまだいけるようだ。

 

「…なにを…してくれてんのよこのボケがぁぁっっっ!!!」

 

叫びながらも腕立てのように上体を起こした美破に対し、感心する男鹿。

 

「てゆーか何なのあんた!?さっきまでボコボコにやられてたクセに空気読みなさいよっ!!あんたの出番はもう終わりなの!!こっからは女王対決でしょ!?そーゆー流れなの!!わっかんないかなぁ!?あーもうっ!!本当信じられない!!私の美しい顔をよくも…絶対ぶっ殺すから」

 

めこっ

 

2ヒット、音が軽くなったことから分かるように男鹿はかがんで腕の力だけで美破の頭を床に叩きつけた。

 

「うーん、何言ってんだ?このオカマ」

 

やっべ今時はそういう名称に過敏なんだからあんま言わないように言い聞かせとくべきだった、本当にすまねえ。

 

「……ちょっとおおおひどいじゃないのっ!!あんた悪魔!?さっきから乙女の顔を容赦なくガンガンと」

 

めこっ

 

「タフなヤローだ」

 

3ヒット、首と背筋だけで顔を上げてみせた美破を容赦なくめこらせる男鹿、その顔はまさに悪魔であった。

 

「ごらぁぁああっっ!!まだ人が話してる途中でしょー!!てゆーかさっきからその赤ん坊の顔がムカつくんですけど!!」

「うるせー」

 

めこっ

 

「あの…もうそのへんで…」

 

とうとう被害者筆頭の邦枝さんからもストップが掛かるが、それで終わる男鹿ではなく…

 

「ふー、やっと静かになったね」

「……」

 

美破は埋まっていた、深く、まっすぐに、腰辺りまで。

下半身しか見えなくなった美破に、ベル坊は喜び男鹿は一息ついて邦枝さん達は絶句した。

 

「ウィーーッ」

「おっベル坊も機嫌なおしたか、よしよしちょっと血ぃ流したくらいでもう泣くんじゃねーぞ?」

「ダ」

 

誰が見てもオーバーキルである。

 

「さて、と」

 

邦枝さんに向き直る男鹿、無駄に顔がいい。

 

「じゃ、続きをやろーか?」

 

「─…私の、負けよ」

 

「あん?」

「…いえ、そうじゃないわ。ごめんなさい、私…何て言ったらいいか…」

「そうか!!じゃあはい!!」

 

今までの仲良さげなやり取りはなんだったのか、当たり前のようにベル坊を差し出す男鹿。

 

「は…?はいって…?」

「あん?だってお前の攻撃に耐えきったらこいつの事もらってくれるんだろ?」

 

この言葉を聞いて困惑する邦枝さん。

いやはや、もうちょっとで普通に和解するって所で、こうだもんなぁ。

いつの間にそうなったって思うよなーわかるわー。

 

でも、

 

「もしうまくいっても、ヒルダさん絶対認めないよなぁ」

「わかってるではないか、古市」

「ヒルダさん!」

 

アイエエ!?ヒルダさん!?いつの間に!?

 

「まったく、あの男には失望した。残忍なだけがとりえだと思っておったのに女相手では手も上げんのか。まったくもって、クズめ」

「…あの、もしかしてずっと後ろにいたりしました?」

「うむ、貴様の「ベル坊泣かないかなぁ…泣いてない!成長!」とか「大丈夫、男鹿ならあれくらい大丈夫…」という呟き、しかと心に響いておったぞ」

「わぁああやめてぇっ!」

 

こうして、屋上での騒動は幕を閉じた。





…まぁ次回も屋上で続くんですけどね

いつもより短い!ブォェア!!
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