銀の雪は溶け残り   作:Tkmraeua2341

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この度、改めて利用規約読みまして…
この作品…グレーゾーンなのでは?
と戦々恐々してしまった昨夜でした。
ま、まぁまだ消されてないだけでなんとかなってるから…(汗)
…はい、ひよってます。



第15話

 

「あれ?お前は確か…」

「こんばんは、東条さん、古市っす」

 

男鹿を待っていたら先に東条さんが中庭に着いた。

背にはベル坊、右手に大きなつつを三本持って左手には玉の入ったビニール袋を持っていた。

 

「虎、飲み物買って来た…誰だ?」

「おーかおるサンキュー」

 

東条さんのすぐ後ろから姿を現したのは、長身な男だった。

黒縁メガネに癖の強い黒髪、しかしその体躯は侮れない強者であると静かに訴えていた。

 

「はじめまして、古市っていいます」

「お、おう…虎、いつの間に女つくったんだ?」

「ん?つくった?」

「フフ、違いますよ、私は男鹿側の人間っす」

「…ふーん」

 

そう返事をしながらこちらに来るかおるさん、庄次さんの時も思ったけどはよ苗字教えてくれ初対面で名前呼びとか私のキャラじゃねぇ…いや聞く勇気ないっすなんでもないっす。

 

「お前、こっちに寝返る気か?そんな準備して虎に取り入ろうとでも?」

 

圧が、圧がすごい、つい挨拶の時に立ったけど早く座りたい。

 

「いえ、これは男鹿のための準備です」

「…その救急箱はわかるけど、クーラーボックスの中身は?」

「氷にジュースにアイスです、こんな暑いんだし、涼めるものがあった方がいいと思って」

「アイスあんの!?一本くれ!!」

「虎…」

「だめですよー男鹿のために買ったんだから」

「なんだよケチくせーなー」

「…はぁ、それで、男鹿とお疲れ様会でもするのか?」

「はい、あと石矢魔最強を祝って」

 

「は?」

 

圧が少し揺らいだ、怒ってるというより、驚いてるような、呆れてるような感じがした。

 

「お前、本気で男鹿が勝つと思ってるのか?」

 

「大将信じない側仕えがいると思いますか?」

 

「…そうかい。ああ、これは先輩としての助言だ、質問を質問で返すな」

「はい」

「なぁアイスー」

「虎…」

 

結局一本だけとコーラ味のを渡した。

かおるさんが微妙な顔してたけど、流石にこれはしょうがないじゃん?

 

東条さんが食べ終わって花火の準備を始めた。

後で調べて知ったがつつは煙火筒というらしい。

それを東条さんがセッティングしていると遠くから滅多に聞かない音がした。

かおるさんもそれに気付いたのか顔をそちらに向けていた。

 

「どーしたかおる」

「あぁ、今…妙な爆発音が…」

「爆発音?まだ火ぃつけてねーぞ?」

「いやそっちじゃなくて…」

 

お二人がそう話してると、こちらに向かいながら話しかけてくる人がいた。

…あの丸サングラス、夜でもかけてるんすね、庄次さん。

 

「いやーびびったびびった、こんな時間に花火やるとかいうから来てみたら。なんすかあの人だかり」

「人だかり?」

「あっちょ!!花火って…それ本物じゃないすか!!いったいどこで…!?」

 

庄次さんに言われた東条さんは、じゃんっと両手に花火玉を持って見せ、満面の笑みで答えた。

 

「あぁ、祭りのバイトでくすねた」

「犯罪っすよ!!くったくない笑顔で何言ってんすか!!」

※本当に犯罪です、良い子も悪い子も絶対にしてはいけません。

 

庄次さんのツッコミに対し、背にしがみついてるベル坊を見やりながら答える東条さん。

 

「でっけー花火みりゃ、こいつもちょっとは元気出すと思ってよ、なぁ」

 

ほんと、こういうことするから人気あるんだよなぁ東条さん、ついさっき犯罪したばっかだけど。

それからの三人のやり取りで校舎入口の広場に全校生徒のほとんどが集まり男鹿達を待ち構えていた事を知った。

そっちはまあ大丈夫だろう、確か原作ではレッドテイルの方々が一掃してたし、もうそろそろ男鹿も来るだろう。

 

 

 

 

 

「まぁいいじゃねーか、どのみちうちはそういう学校だ。全員集めてケンカして、最後まで立ってた奴が大将、それでいいだろ?

─ハデにいこうじゃねーか」

 

そう言ってマッチに火をつける東条さん。

 

「花火もケンカも」

 

点火された花火はあの独特な笛の音を鳴らしながら登っていき、

 

「なぁ、男鹿辰巳」

 

ここに着いた男鹿のはるか上空で花開いた。

 

 

 

 

 

 

「早かったではないか、古市」

 

声のした方を見れば、木の枝に腰掛けるヒルダさんがいた。

 

「ヒルダさん…」

「この一大事…よく前乗りできたな」

「…いてもたってもいられなくて、できることを探して考えた結果です」

「フ、そうか…紹介しよう、坊っちゃまのために魔界から連れてきた医者だ」

 

そういうと幹の後ろから中学生くらいのピンク髪のかわいい子と、ムーミン村に居そうな帽子をかぶった何かがいた。

 

「フーン、あんたが人間界でのベルゼ様の家来?ちょっとは気が利くみたいだけど、調子に乗らないでよね」

 

と、トゲトゲしてる…やばい、その手のわからせ好きの人に大人気そう…。

 

「待てラミア、家来ではあるが、正確には侍女見習いだ」

 

まって私もうそれに固定なの?侍女見習いで固定されてんの!?

 

 

 

 

 

「話は聞いたぜ、男鹿辰巳」

 

私の疑問はほっぽって話は進む。

東条さんが話してる内容は、ベル坊が男鹿の子だと聞いた事、川原で動揺してた理由、今すぐベル坊を返すか、それを取り返す方があがるかってこと。

相手の本気を引き出させたい東条さんらしい言葉だ。

それを男鹿は、

 

「どっちもごめんだね」

 

笑いながら一蹴りした。

 

「オレはオレの為に戦う」

 

喋りながら東条さんに近づく男鹿。

 

「第一そいつはオレのガキじゃねー、てめーと同じで拾ったから預かってた、それだけだ。オレの所に戻ってくるか、てめーにひっついてるか」

 

向かい合う二人、以前と違うのは、その間にベル坊がいること。

 

「それは─こいつ自身が決める事だ」

 

一瞬の間、そして、

 

 

 

 

「アー」

 

 

 

 

たった数日なのに、懐かしく感じるほど待望していたベル坊の声が聞こえ、

 

「アー」

 

男鹿の方に向かい、右足にひしっとしがみつき、男鹿を見上げた。

 

「ベルぼ…う!!」

 

そして、ありえない速さで男鹿の顔面まで登り、正面を向いて両手の握りこぶしを天に上げ、

 

 

 

 

「ダーーーーーーッ!!」

 

 

 

 

元気な雄叫びを空に響かせた。

 

「あはっ戻りましたね!」

「あぁ」

「どうやら正常に魔力が流れ出したようだな、これで一安心という所か…」

 

騒ぐ少女、相づちするナマモノ、そしてヒルダさん。

 

「うむ…」

 

ヒルダさんのその一言に、どれだけの思いが詰まっているのか、私には分かりきれないだろうけど、

 

「ほんと、良かった」

 

そう、思うんだ。

 





書いてて「これで最終回でよくね?」
ってなってた…

さて、次は…戦闘か…
戦闘描写…うぅ…やるけど…うぅ…
ただでさえ拙いクオリティががが
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