銀の雪は溶け残り   作:Tkmraeua2341

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すまねぇ…メンタル養生のために昨日はなんもやってなかったです…。
まぁ、なんだ…半日で終わると思ってた仕事が一日かかって、盆休みの分だけ今月や来月も大体土曜日は仕事だとわかったらね…こう、ね?
すんませんけど、しばらく週一投稿になります、ただでさえ拙く短い内容なのに申し訳ねぇ…。

あと今回はまた原作の流れから逆らう展開になります、ここまで来たら原作崩壊のタグ付けるか…。



第19話

 

次の日、男鹿を駅で待ってると男鹿の後ろに土下座してたあの男子がいた。

尊敬する人を前に興奮を抑えられてない男子と、それに顔面が緩みまくっている男鹿、滅多に見ない光景に一瞬面食らってしまっていた。

 

「男鹿、浮かれすぎだろ、バカみたいだぞ」

「ノン!!バカじゃない、アニキだ」

「バカアニキ」

「つなげるよくないっ!!」

 

会話だけで分かる機嫌の良さに呆れてくる、どんなよいしょされたんだお前?

 

「あの、古市さんですよね!!」

「え…そーだけど」

 

話しかけて来た男子、金髪にピアスの彼は何故か男鹿だけでなくこちらにもキラキラとした目線を向けていた。

 

「すげぇ!!噂は本当だったんだ!!」

「ウワサぁ?」

「男鹿さんの相棒にして唯一つっこめる女、智将古市。美人で頭もキレるとか超憧れるっス!!」

「わぁ…」

 

……。

なるほど、男鹿の周りには今までいなかったタイプだ。

こんな真っ直ぐに私を見て褒めるということは、同じかそれ以上で男鹿に接したのだろう。

すごくいい子だとわかったが、ちょっとだけ訂正しておこう。

 

「私以外にもつっこめる人結構いるよ?それに私はそんな凄くないさ、たまたまこいつと幼馴染で、友達続けてるだけだよ」

 

けどまぁ、と。

男鹿の肩に手を置いて、

 

(いい奴じゃないか)

(だろ?)

 

なんてやり取りする。

テレパシーなんて使えないけど、お互いの表情で会話するなんてことは朝飯前なんだよなぁ。

 

電車にゆられながらいい奴とわかった山村君と雑談する。

その中で話題となったのは聖石矢魔の強いやつ、六騎聖。

それを聞いてから男鹿の表情が悪役のような笑みを一瞬浮かべ、それを誤魔化そうとずっと笑顔になっていた。

お前の顔面邪悪過ぎる時あるよな、ギャグで済んでるけど。

それからまたベル坊を押し付ける気満々となった男鹿、今回は東条さんみたいなことは起きないので結構安心して見ていられ…いややっぱ無理だ、六騎聖と戦うってこと以外にもまだまだ戦闘あるわ、気が重てぇ。

…もうすぐ再会かぁ、三木君。

 

教室に入り1限目が始まるが、うちのクラスに大人しくしてる奴はあんまりおらず、各々が思い思いに寛いでいた。

異常に気付いたのは4限目、次が昼休みになる時間。

 

「人数、減ってる」

「あん?そうか?」

「そうだよ、最初はサボりだと思ったけど後で先生に聞いたら出席扱いだった。でも東条さんや前列のMK5が丸々いない」

 

「バイトの虫だからなーあの人」

 

庄次さん、いや席順ので名字確認したんだった。

 

「相沢さん」

「MK5は知らねーけど、妙な噂が流れてる。お前らも気をつけな」

「…うす、忠告あざます」

 

手をヒラヒラさせながら自分の席へ歩く相沢さん。

妙な噂…絶対六騎聖じゃん。

 

「六騎聖…あたしも聞いたよ、ウチら石矢魔を追い出そうとしてる奴らがいるってさ」

「寧々さん」

 

寧々さんと話していくうちに、席が隣だから一緒に話を聞いてた神崎が会話に加わり、売り言葉に買い言葉でまたケンカが起きそうになっている。

止めようにも私じゃ止められないし、周囲は囃し立ててばかり、最初に話してたのは私だが、それがこんな事態になるなんて誰が分かる?

 

そんな喧騒を止めたのは、休み時間中に呼び出されていた邦枝さん。

教室に入るなり場を収めてしまったが、今度は邦枝さんによって爆弾を投下されてしまう。

男鹿の前まで進んだ邦枝さんは自分の席に着くことなく、少し顔を赤くさせながら「ちょ…ちょ、ちょ…」と何かを言い淀む。

やっと出てきた言葉は、

 

「ちょ、ちょっとつき合いなさいよ」

 

教室に爆音をうむきっかけとなったのだった。

 

 

 

 

 

 

あれから完全に収拾がつかない状態となって、やっとの思いで訪れた昼休み。

私は自分の分と、恐らく疲れてるであろう邦枝さんの分、あと「オレには?」とかいうだろう男鹿のために自販機の前まで来ていた。

私はお茶、邦枝さんには…抹茶オレかな?なんか好きそうだし、男鹿には牛乳でいいか。

 

「古市さん」

 

パックを取り出し、あらかじめ持ってきていた袋に入れていると懐かしい声が私を呼んだ。

 

「久しぶり、てゆーかオレの事憶えてる?よく君達に泣かされたんだけどさ」

「……三木君」

「一人かい?男鹿も一緒だと思ったのに、残念…」

「…久しぶり、雰囲気、変わったな」

 

ショートの黒髪に両方ある涙黒子、純朴そうな童顔はそのままだが、自信か何かだろうか、キリッとした男前に感じた。

 

「3つも買うなんてどうしたの?パシリ?」

「いや自主的。男鹿と、苦労してる邦枝さんって先輩に」

「…変わってないね古市さん、先輩さんの分はわかったけど、男鹿にはなんで?」

「あいつ理不尽の権化じゃん、買ってこなかったら私のを飲みかけでも奪うからな」

「君達の方は相変わらずのようだね、どこに行っても噂が絶えない。校舎を壊したんだって?」

「いや、私は壊してない」

「それもそっか、か弱い女の子だもんね、古市さん」

「それ面と向かって言う奴お前が初めてだ。ま、そんな女の子でもあいつと一緒にいればA級戦犯扱いか。そのおかげっていうのもあれだが、三木君に会えたから悪かぁないかね」

「……ハハッ、二人はいつもつるんでたもんね。古市さんの成績ならウチの高校でも上位狙えただろうに」

「よせよ……ほんと、変わったな三木君」

「そう?」

「昔はもっと控えめだったろ?それがこんな男前になって…モテるだろ?」

「全然」

「いーやモテるね」

「……」

 

懐かしい、これにオドオドした雰囲気と男鹿を入れれば中学の頃の再現だな。

 

「…忠告するよ、六騎聖に会ったら、絶対に戦っちゃいけない」

 

突如、雰囲気が張り詰める。

三木君は笑みを残しつつも、少し眼力を強めている。

 

「この学校の秩序を任されてる連中だ、彼らのターゲットは今、完全に君達になっている。どっちが強いとかそういう事じゃないんだ、戦った時点で君達の負け、それを教えておきたくてね」

 

そこまで言うと歩き出し、こちらに背を向ける三木君。

 

「男鹿にも伝えといてくれ」

「…待った、せめて特徴とか教えてくれ、それくらいいいだろ?」

「…紋章(エンブレム)」

「エンブレム?」

「彼らは皆、襟(えり)の裏に十字を背負った獅子の形の紋章をつけている」

 

三木君は振り返り、襟をめくって見せてくれた。

 

「こんな風にね」

 

……知ってたけど、さ。

中学生時代を長い間、一緒にいた相手と敵対関係ってさ。

なかなかくるもんがあんだね。

 

「もっとも、表はそれぞれ好きなピンをしているからわからないだろうけど、忠告はしたよ」

 

今度こそ、三木君は去っていった。

 

 

 

 

 

教室に戻る途中、気分転換も兼ねて外に出る。

校庭近くを歩いていると、体育倉庫だろうか、そこからゴッと鈍く、しかし確かに音がした。

嫌な予感がして近付けば、段々と聞こえてくる不快な声。

 

「………いっちゃおうかな?」

「おぉっ!!それいっちゃう!?男だなおいっ!!」

「いやいやいや、さすがにそれは死んじゃうでしょー…っておぉおいっ!!!」

 

声を聞いた瞬間に走り出していたが、鮮明に見えるようになってさらに足を急がせた。

頭から血を流す城山さん、止めようとするも驚愕して動けない男子、そして、上の階から重りの付けたバーベルを落とそうとする、人以下のクズが二つ。

 

「城山さんっ!!」

 

叫びながらも、両手でその巨体を押しのける。

呆気にとられつつも、こちらに手を伸ばしている城山さんと、目が合った。

 

「「「古市っ!!!!」」」

 

城山さんに、レッドテイルの人達が、私を呼んだ気がする。

けど、確かめることなく、私の意識は暗転した。

 





はい。
いやはいじゃないが?
あと下書き中に何故か古市がむっちゃヒロインしてたんだわ、TSの名残である男口調が消えてた…。
やっぱ三木って呼び捨ての方が良かったかな〜でもなぁ〜って感じ。
あと古市のいない間はダイジェストみたいにセリフだけ少し出して復帰にしようと考えてます、今の所は。
…やっぱこの展開安易だったかな〜…
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