銀の雪は溶け残り   作:Tkmraeua2341

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今回は会話の前後に1行空けて見ました、見やすくなってたらいいんですが…

修正:ヨーグルッペ→ヨーグルッチ
7/14:誤字修正頂きました、そこまで見て頂きありがとうごさいます。
(どこだったんだろう…)
後、前書きの「、」がいらん所に入ってたのでついでに消しました。


第3話

 

「─一応聞いとくけど、大丈夫か?」

 

男鹿がベル坊を預かって1週間程、見た感じベル坊の方は元気そうで特になんとも無さそうだが、男鹿はそうでも無さそうだ。

先程も泣かれたのか身体中が焦げつき「しゅぅぅぅ」と煙が上がっている。

 

「大丈夫に見えるか?今日だけでもう6回だぞ」

「……ヨーグルッチ買ってあるけど、飲む?」

「飲む」

 

パックにストローをさして男鹿に差し出す。

持つ気力もなさそうなので口の方まで差し出すと弱々しく口を開いた。

こんなに弱ってるとは珍しい、小学生以来かもしれん。

男鹿がヨーグルッチを飲み終わると戦慄するように話し出した。

 

「やべぇぞ古市、このままじゃまじであの夢の様になる…死ぬ、確実にオレ死ぬ…っなんとかしなければ!!」

「夢?」

「ああ、恐ろしい悪夢だ…」

 

そうして語られるのはふざけてるようで真剣な、まじで有り得る話だった。

なんともまぁ…

 

「何一つそーならないと断言出来ない所が恐ろしいな…それ私も死ぬな」

「だろ!オレもお前もバッチリ死ぬ」

 

冷や汗を流しつつベル坊を見る。

 

「ダ?」

 

パッと見ただの赤ん坊だけど…そーだよな、この子は人間を滅ぼしに来た魔王で、いつどこでどんな風に成長するか分からないんだもんな。

 

「ヒルダさんはなんて?」

「正夢になるよう頑張れって」

「…つーか、改めて考えてみると、人類の未来ってお前の肩にかかってる?」

「「……」」

 

静寂、男鹿も私も黙り込む。

 

「…フ、なんてね」

「ハハ…」

「フフフフ」

「アハハハハ」

「「「あーっはっはっはっはっ!」」」

 

「「って誰だー!!!!」」

 

誰だこのおっさん!?

…いや待てよ、この並外れた体格、パーティーグッズみたいな面白い口ひげ、確かこのおっさん…

 

「そう、次元転送悪魔、アランドロンです」

「…まさかあの時、川で流れて来たおっさん!?」

 

確定だー!

え、アランドロン生で見るとこんなでかいの!?ヤバっ!!

 

「フ…あなたの事が気になってね、少し様子を見に」

「次元転送だぁ?このやろう今頃のこのこと…タダじゃおかねぇ血祭りにあげてやる…」

 

まるでどっかの悪魔のように顔を歪めアランドロンの口元を掴む男鹿。

そりゃ赤ん坊押し付けられたり知らない美女が家に押しかけてきたり何回も放電されたりしてるからな、ある意味その元凶であるアランドロンが憎くて仕方ないのは分かるが、

 

「男鹿、ちょっと落ち着けよ。このおっさんがわざわざここに来たって事はなんか話す事があっての事じゃない?」

「おお、そこのお方、ありがとうございます」

 

そしてなぜこのおっさんがベル坊を男鹿に託したのかを聞いた。

まずベル坊がどんな奴にひかれるかを聞き、あの「全員土下座」のシーンでベル坊を託せる人だと確信したそうだ。

因みに、ベル坊がひかれる相手とは、

 

強くて凶悪で残忍で、傍若無人で人を人とも思わぬクソヤロー。

 

だそうだ、男鹿はなるべくしてなったんだなぁ。

しばらく頭を抱えていた男鹿だったが、つまりは自分より強くて凶悪なクソヤローにベル坊を押し付けようと考えたようだ。

しかし男鹿よ、お前以上に悪で屑なクソヤローは居るだろうけど、強いのは居ねぇと思うぞ?

 

 

「おい男鹿!急に神崎のとこ行くって何考えてんだ!うちのトップだぞ!いくらケンカしに行く訳じゃないからって」

「大丈夫だって心配すんな」

 

そりゃするよ、お前絶対なんも考えてないだろうし…

 

「神崎くんってのいるぅー?」ガラッ

 

向こうは完全に臨戦態勢なんだから。

ほら見ろ全員もれなくピキってるよ、眉間にしわ寄せてこっち睨んでるよ怖いわ!

 

「神崎さんだ、1年坊」

 

教室だった部屋の奥に神崎は座ってた。

あれが神崎…いやこえーよ何あれ何あのピアスなんで唇と耳たぶチェーンで繋いでんの何なのここのオシャレ怖すぎんだけど!!

そんでそれ見た男鹿はホワァァとしない!理由は分かるけどリアクションおかしーよ!

 

その後の結末は予想通り、男鹿が我慢できずに先輩二人を殴って終わりだ。

1人は根性が凄い城山さん、もう1人はこの時期はホントにクズな神崎。

なんとも言えないしこりが私の中に残って今日が終わった。

それは城山さんと神崎の関係だ。

ここに入学して間もないが、いくつものグループができてはなくなりを繰り返すほど派閥争いが絶えないことは身をもって実感している。

そして神崎のグループはここのトップとして遜色ないと言われる程…つまりそれだけ争って来たのだろう。

 

だから城山さんは、あんなに神崎に尽くすような出来事があったからそうなったんだろうし、神崎はそれだけの人間を率いる事が出来る程の器があったんだろうと思ってた。

 

そんで実際に見てみて、辛くなった。

 

神崎、私はあんたの事結構気に入ってたキャラだったんだけどな。

初登場がこんなクズだったっけと心の中で何回も首を捻ったよ。

 

…いや、決めつけるのは早いか。

きっとこれから、俺だった頃に好きになったキャラになっていくんだろう。

 

 

後日、ベル坊のおしっこが止まらなくなるという珍事があったが「海連れてけば良くね?」と私が呟いて即解決した。

結果、水浸しになった男鹿の家の後始末を押し付けられた。

後で必ず仕返しするからな男鹿ぁ!!

 




しっ!雑とか言わない!感情ブレブレとか言わない!後半手抜きしまくってるとか言わない!しーっ!
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