波に乗っているうちに…
やる気が燃え尽きる前に…
もっと、もっとだ私…
もっと投稿するんだ…!!
悪魔野学園との戦いから1日がたった。
戦い…というか消火活動が済んですぐ、男鹿と焔王様プラス侍女悪魔さん達がゲームをしに家に来た。
家でヨルダさんの看病をしていたからヒルダさんもまとめて看ようって事だ。
ラミアによる治療の後、ゲームをしつつヒルダさんとヨルダさんが姉妹である事、侍女悪魔の養成学校でトップを争うライバルだった事を聞いた。
そして、記憶が消える事が必ずしもヒルダさんにとって不幸であるとは限らないという事。
確かにヒルダさんはベル坊を愛してるし、ラミアの言う通りベル坊に仕えてる時が一番幸せそうだ。
だが、そのヒルダさん自身に対する幸せというか、愛情を感じる機会はそうそうないと思う。
まぁつまり、立場とかしがらみとか、そういったものを一度なくしてリラックスして欲しい。
上手く言えないけど、多分こんな感じかな。
その後は焔王様がゲームに飽きてヨルダさんを引き取り帰宅、男鹿も昼寝が済んだらしくヒルダさんにラミアを連れて帰って行った。
それから一夜明けて、結局聖石矢魔学園へ登校中、男鹿からヒルダさんの現状を聞いた。
「えーつまり、男鹿の家族によりヒルダさんは自身をお前の妻、ベル坊も自分の子供だって認識なのか…」
「そういうことだ…まじで困ってんだよオレは、なんとかしてこいつの記憶を戻す方法を探さねーと、ベル坊もムリヤリ服着せられてご立腹だ」
「ダブ」
「話してみれば分かる、調子くるうぜ実際」
「えー」
ここまで大人しく男鹿の後ろを歩いてたヒルダさんに向き直り挨拶する。
「えーと、古市です、男鹿とは友達やってます」
「ウザツッコミの古市さんですね」
「漫才芸人みたいな覚えられ方してるんだけど!?」
「スマン、ちょっとだけ前情報を与えた」
「前情報に悪意乗ってるだろこれ!!」
「いつもたつみさんとベルちゃんがお世話になっております」
「あ、これはどーもご丁寧に…」
「私がたつみさんの傍に居られない時はよくベルちゃんの面倒も見てくれてたとか」
「いや男鹿も私も最初の頃は育児に慣れてなかったので拙いものでしたが、微力ながらベル坊の役に立ててたなら良かったです」
「…なるほど、たつみさんのお姉さんの言う通りですね」
「え?」
「なんでもありませんよ」
そう笑顔を向けてくるヒルダさん、確かにこの笑顔は慣れない。
普段がお月様のような静かで冷たい、でも綺麗な笑顔だとしたら今は太陽のような笑顔だ。
暖かくて朗らか、綺麗だけど可愛いが先に来る笑顔。
記憶、いやでもこの性格もヒルダさんの一側面なら…悩ましい。
例え記憶を思い出せても、消えないでほしい、そんな都合のいい想像をしてしまった。
「「「「記憶喪失?」」」」
教室についてすぐ、寧々さんを除くレッドテイルの皆さんに話しかけられ、ヒルダさんの状態を話した。
「記憶喪失、記憶喪失か…うーん」
「そう来ましたか」
「ちぃっその発想はなかったなー」
「まぁありっちゃありだけど」
「なんの話だ?」
ほんとなんの話?
「トトカルチョッス、ウチら今助けられたオガヨメが最初になんて言うかで賭けてたんスよ」
「本命「ありがとう」次点「愛してる」」
「大穴「無言でチュー」」
「で、実際のところは?チューした?」
「してねーよ人の災難ネタにしてんじゃねーよ」
なんとも…発想がヤンキーですなぁレッドテイル…そいやレッドテイルもヤンキーだったわ。
「いやいや実際ネタにしないとやってらんないっスよねぇ」
「そうそう、ウチら結局殆ど活躍できなかったし」
「あんなに修行したのになぁ」
「知らねーよ、ったく。どーだ?なんか思い出したか?」
「すいませんまったく…ただ、とても不愉快になりました。それよりたつみさん」
「あ?」
「助けられたって…なんですか?」
「私何かでたつみさんに助けられたんでしょうか?」
「……」
「アイッ」
今までことの成行を見守っていたヒルダさんが男鹿を見つめる。
「アイッダブアーイ!!」
「……」
「「……」」
男鹿もレッドテイルの皆さんも黙り込んだ空白の間の中、ベル坊が元気よく答えるが赤ちゃん語では伝わらない。
いや、何かがあって、男鹿が尽力した事は伝わっていたのだろう、ヒルダさんの見つめる目に期待がこもっている気がする。
「知るか」
「ダーブッ」
「あっまって下さい」
たまらずその場を去る男鹿にそれを追いかけるヒルダさん。
それを見てきゃいのきゃいの騒ぎ出すレッドテイルの皆さん。
何…このラブコメ。
くっ…もっと頑張れ…私…
もっと投稿するんだ…!!
所でここの回のヒルダさんすっげー柔らかい声してそうよね…。