銀の雪は溶け残り   作:Tkmraeua2341

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最近あった酷すぎる聞き間違い

テレビ「今回の釣りの舞台は、渡良瀬川」

ワタシ「わからせ川!?」

一体どんな川だよ…お馬鹿…


※R6年11月27日 誤字修正しました、報告いただきありがとうございました。

すざましい→すさまじい

あかんわ…羞恥心で顔真っ赤よ(笑)


※7月27日 誤字修正頂きました、報告ありがとうございます。
する急ねーぞ?→する気ねーぞ?

…なんでこれに気づかなかったんだ私は。




第7話

 

「は?何言ってんだ?オレお前とケンカする気ねーぞ?」

 

この場は解散となろうとした時、男鹿がそう言い放った。

 

「はぁ…あんたにはなくてもこっちにはあんのよ」

「あん?オレお前らになんかしたっけ?」

「校内破損13件、病院送り50名以上、私達が居ない間にあんたが出した被害数よ。このままでは石矢魔は壊滅するとまで言われている、そんな悪の限りを尽くすあんたに鉄槌を下しに来たのよ!!」

「はぇー」

「………」

 

温度差!わかっちゃいたけど温度差が!

男鹿にとっては良くあることなんだろうけど、今ここでその返事はただの挑発と一緒なんよ!

ほら邦枝さん眉がピクついてるし後ろで聞いてた大森さんとかすげー眉間にシワ寄せてるし!

さっきまでの緩い空気どこ行ったよ!

完全に開戦直後じゃん!

 

「はっ!」

 

横に一閃、今までの空気を全て切り裂くように振られた木刀によって、窓ガラスが切られた。

木刀でガラスを、一太刀で二箇所を並行に切られた窓は、ゆっくりとズレて下に落ちていく。

 

「赤ん坊をおろしなさい、それじゃ本気で戦えないでしょ?」

 

下からガラスの割れる音が響いた。

 

「オーッ」

 

それを見たベル坊がはしゃいでいる。

ベル坊の態度から男鹿は何かを確かめるように笑いながら、

 

「いいぜ、来いよ。このまま相手してやる」

 

半身の姿勢で挑発した。

…おそらく初めから邦枝さんが親になれるか試そうとしていたのだろう、途中変なことになったがこうして軌道修正できて喜んでいるようだ。

 

「…やっぱりクズ野郎ね、赤ん坊を盾にする気?それとも」

 

邦枝さんが一息に男鹿に近づく。

 

「私の事、ナメてんのかしら」

 

見えなかった、邦枝さんが木刀を突き出すのも、それを男鹿が避けるのも。

 

「やるわね」

「でもここまでです」

「えぇ、でるわ」

 

大森さんと谷村さんの会話から大技が出るらしい。

そして、邦枝さんが構えを取ったかと思えば、

 

「心月流抜刀術弐式」

 

百華乱れ桜

 

壁は無残な姿に成り果てていた。

窓はガラスがなくなり窓枠は千切れ、コンクリの壁は中から半端に鉄筋を見せる歪なオブジェとなっていた。

轟音が鳴り響いた後、聞こえるのは、

 

「こえーっヒルダかよ」

 

余裕そうな友人の声だった。

 

「アー」キラキラ

「お、気に入ったかベル坊。よーしよしよしやっぱ女がよかったんだなー」

 

そう呟きながら邦枝さんに近づく男鹿、邦枝さんもすぐに応戦しようとするが男鹿のほうが早く、両肩を掴まれてしまった。

邦枝さんが攻撃を受ける覚悟をし、大森さん達が焦る中、

 

「こいつの、母親になってください」

 

男鹿が、プロポーズした。

 

「は?///」

 

 

 

 

 

『─…沖で発生した台風13号は 依然 勢力を拡大したまま 今夜半には関東地方に上陸するようで…』

 

ラジオの放送を聞き流しながら、私達は一旦中庭に移動した。

 

「なあ男鹿、確かに私もどこか煽るような事をしたのかもしれない。でもさ、急に告白はどうかと思うの」

「そんなんじゃねーよ、見ただろ?あの邦枝って女のすさまじい強さ、ベル坊も珍しく喜んでやがった」

 

真剣な目でこっちを向く男鹿。

 

「あいつにならベル坊も絶対なつくぜ」

「…ところでもうベル坊のミルクの時間じゃないか?」

「あ」

 

「まったく、貴様はいつになったらミルクを忘れずに持っていくのだ」

 

あの後、ヒルダさんがミルクを持って私達の所に来た。

どうしよ、男鹿の家に寄っていった方がいいかな、ちゃんと忘れ物ない?とか聞いて…さすがにウザイなこれ、やっぱやめとこ。

 

「─ほう、なるほど」

 

男鹿が邦枝さんの事を話すと、ヒルダさんも興味が湧いたようだ。

ベル坊はヒルダさんに抱っこされながらミルクを飲んでいる、こうして見るとほんと母子って感じだ。

 

「確かに男だろーが女だろーが強ければ坊っちゃまは懐くだろうな」

「だよな、よしっ」

「ふむ、まだこの学校にそれほどの人間がいたのか…一度会っておきたいな」

 

なるほど、ここでヒルダさんと邦枝さんの因縁…因縁?が始まったのか。

 

「っと、ベル坊、こぼれちゃってるよーほらハンカチあるから」

 

綺麗にしようなーっと、声を出そうとして出せなかった。

ハンカチを持ってた手の甲になかなか感じたことの無い痛みが走り、ハンカチを持っていられず落としてしまう。

あまりの痛みに座り込み、原因はなんだと見てみれば足元に白いBB弾が落ちていた。

いやエアガンの威力じゃねーだろ、これ。

 

「キキッオガヨメ発見〜」

 

声のした方をなんとか見れば、ネクタイをしていることとズボン以外一切共通点を見つけられない5人組がいた。

 

「お…おい見ろ!!あれは!」

「エッ…MK5!!」

「奴ら停学がとけてやがったのか!」

「あまりの残虐さにこの石矢魔でさえ近づく者はいない」

「というか近づきたくない奴ら…」

「MK5!!M まじで・K 空気よめない・5 5人組!!!」

 

解説ありがとう校舎から眺めてる不良達。

…あ、ベル坊は大丈夫?ミルクも無事?良かった…ん?ヒルダさんなんで私にベル坊をそっと渡すの?そんでなんでスっと消えれるの?移動したのが見えないとか人間やめて…そういやこの人悪魔だったわ。

 

「ヨメとガキの命がおしけりゃ」

「命を惜しむのは、貴様らの方だ」

 

ヒルダさんが敵のそばに現れたと思ったら次々と4人を倒していく。

 

「なっ…う、うそだろ!?」

 

それを見ていた喋ってた奴が後ずさりするも、その後ろにはもう男鹿が立っており、

 

「空気 よ め や」

 

瞬殺である。

ほんと、どんどん息があってくよね…

 

 

 

 

「さて、古市の傷の手当も終わったようだし、その親候補というのを見に行くか」

「おう」

 

ペタッ ペタッ

 

「いやーすいません待たせてしまって」

「よい、偶然とはいえその身で坊っちゃまの盾となったのだ、誇るといい」

 

ペタッ ペタッ

 

「それより女王だ女王、今度こそ当たりだぜ」

「ほう」

 

スッ ペタッ ペタッ

 

一人の男が魔王達とすれ違う。

 

何かを感じたのか、幼い魔王は男の後ろ姿を振り返った。

 

決戦はまだ。





…いや最後誰視点やねん、でも後もうちょいで単行本2巻終わるじょー!
まぁ古市が登場してる場面ばっかしか書いてないからだろうけど、先は長いぜトホホ。
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