やってやる……!……やってやるんだ!
飯テロを!!(この小説はSCP二次創作作品です)
一話 非現実的な日常の始まり
ありふれた部屋の中、ベッドからもぞりと体を起き上がらせる。体を伸ばし、大きな欠伸をする。あァ、良い朝じゃないか。
のそのそと洗面所まで歩き、顔を洗う。鏡には赤みの強いアンバーアイと、癖毛が酷い茶髪を持つ青年が映ッていた。こうして見ると、あの時の反応の理由が分かるな。*1
ふぅ、と息を吐いて食卓へと向かう。俺はそのままがたり、と椅子を引いて座った。
___________カチャリ。
目の前に
真ッ白なパンは見ているだけでも柔らかくてふんわりしているのが分かる。
そんなパンに挟まれた溢れんばかりの卵は、白身と黄身が絶妙なバランスになッていて、いかにも食感が良さそうだ。
そッと摘んで、パクり。
口の中は、幸せの黄色で一杯になる。軽く押しただけでも凹んでしまう程にふわりとしたパンと、マヨネーズで纏められた、プリプリとした白身と舌触りの良い黄身の甘み。さらにマスタードの程よい辛味が鼻を擽り、後味をより爽やかにする。
あァ、美味ェ。
久しぶりのまともな食事に涙が溢れそうなくらいに感動しながらも、咀嚼する。しッかりと味わい、噛み締める。
これ程穏やかな食事、いつぶりだろうか。今までじゃ到底休めるほど暇じゃなかッたし、休めた時もほンの数分だッた。今思うと、何故あの仕事をやめなかッたのか疑問に思うくらいだ。あァ、あのクソッタレ!よくもあンな目に合わせてくれたな。
まァ、とにかく。今はこの時間を噛み締めるべきだ。
部屋の天井の片隅にある
……。やッぱり流石に何もしないでいるのは良くねェか。いい加減危機感を持つべきだよな。普通にこの状況はおかしい。情報を整理して何があッても良いようにした方が良いか。
じっ、と俺を見つめて動かない
俺は今、かのSCP財団にいる。それもSCPとして収容された状態で。
これはジョークなンかじゃねェし、夢でもねェ。紛れもない事実だ。怪異の類の可能性も有り得るが、こンな怪異は聞いたことも、見たことも無ェ。他にも特殊な力を操れるような人にもあッてはきたが、こういッた能力は持ッていなかッた。(少しスプーンを曲げられる程度のサイコキネシスだとか水をコップ一杯分出現させられるのが一番能力らしい能力だッた)
だとすると、この状態は未知の存在による現象か何かだろう。これまでに経験のしたことのない、俺の知らない存在による現象。
つまりは非現実的であって、俺ですら知らないレベルでヤバい第三者の介入。もしかすると俺達よりも高次元な存在だッたりしてな。じゃねェと世界を移動とか出来ねェだろ。ンなほいほいそこら中に世界を移動できる奴がいたら困るっつうの。
とは言えど、流石にいきなり世界線の移動は無理だろうな。瞬きしたら異世界に居ました〜、街中を歩いていたら異世界に居ました〜、なンて事が軽々しくあッてたまるかよ。
となると感覚としては魔法とかに近いか?何か準備をしたり、条件でも合わないと出来なさそうだな。
あァー、そうとなれば何かしらのきッかけがある筈だな。これまで怪異と出会ッてきた時も、何かしらのきッかけがあッたンだ。さッきも言ッたが、何も急に世界が変わるなンて事はあり得ねェだろ。第一俺は帰らねェといけねェ。
______________________________本当に?
……取り敢えずSCP財団に収容されるまでの流れを確認した方が良いな。間違いなくその流れの中で俺は異世界へ移動したンだからな。
そうだな、まずは纏めてみるか。
①注文が入る。届け先は森の奥深くだッた。
②宅配に向かう。途中の森は怪異的なナニカがあッたのか、危機を感じていた(よくある事なのでスルー)
③森を出る。日本とは思えない場所に出る。デッカい建物(柵に囲まれていて、血痕や銃痕、破壊され修復したかの様な痕がある)が届け先。(よくある事なので(ry )
④デカい建物へ。インターホン前に立ッた頃に大きな振動。途中の森と同じく危機を(ry。
⑤宅配完了。サイレンが鳴り響く。(受け取りに来た外人が真ッ青になる)
⑥クソトカゲと遭遇。(何故か俺にビビッていた)財団に保護される。
⑦財団にインタビューされる。異常あり(怪異の認識と遭遇率の高さ、それに加えてあり得ないくらいに高い生存率。あとこれは殆ど関係ないとは思うがクソトカゲがビビッたこと)と認識され収容される。
こんなところか。きッかけッぽいのは②〜③だな。妙な事に木はデカくて光が入ッてこなかッたし、そういう空気も感じてはいた。
だが、森にナニカが居る気配はなかッた。世界を渡れるような存在ならもッと気配がする筈だ。それこそ俺達よりも上の高次元の存在なら尚更だ。なのに何も感じなかッた。あァ、クソッ!こンな事、初めてだ。
思考の海に沈み、知る限りの可能性と経験から考える。
しかし中々原因が分からない。いや、そうなッちまッた場所は分かるが、目的や誰がやッたのか、どうしてそうなッたのかが分からない。
あまりにも見えない答えに、俺はついイラついて足を揺らしてしまう。もうこれ以上は考えていても無駄な気がしてしまい、どうしようもない苛立ちに駆られた。
ぶつけようの無い感情をぐるぐると巡らせていると、聞き覚えのある一人の男性の声がした。
「おはようございます、scp-███-jp。……何か不満な点でもありましたか?」
部屋に取り付けられたスピーカーから聞こえる平坦な声に、ふと我に帰る。イラついても無駄だよな。アイツらは関係無ェし、変に八つ当たりするのは迷惑だろ。話を聞く限り
「……いや、無ェな。ちょッとこれまでの労働状況を思い出しちまッてたンだ。すまねェな」
「そうですか。本日はscp-458とのクロステストを行います。朝食はそこまでにして下さい」
頭をリセットするために食べようと思って伸ばしていた手を引ッ込める。scp-458か。ピザの気分じゃねェが、断る立場じゃねェしな。変に抗議すると監視の目だとか、警備員の数とか増えそうだ。面倒事は御免だ。
……でもまァ、もう少し食べたかッたな。アレは地味に癖になる味だ。
「……scp-███-jp。やはり朝食は続行しても構いません。クロステストは昼食として行います」
どうも俺の事を察してでもくれたのか、クロステストを遅らせてくれる博士。何だ、妙に優しいじゃ無ェか。今日は槍でも降るのか?もしくは隕石でも降るのか?……それともこの博士が特殊なだけか?(それこそグラス博士のように?)
「早くブライト博士を追い出せ!絶対に彼に会わせるな!!」
……どうやらそう言う訳ではなかッたらしい。
初めの飯テロ(?)は主人公君のSAN値が分かるね♡(多分これからも使う)
ブライト博士はお気に入りの器があって定期的に入ってるってことでお願いしますじゃなきゃやってらんねぇよブライト博士と会わせて遊びてぇよチクショウッ!!
アッ、それから新作作りました(唐突な掛け持ち)
実は本作主人公の別の世界線のお話です。(ほぼ関係ないけど)
因みにこれよりももっとSAN値ピンチだよ♡
下から作品に飛べます。
https://syosetu.org/novel/346394/
CC BY-SA 3.0に基づく表示
SCP-458 - The Never-Ending Pizza Box
by Palhinuk
http://www.scp-wiki.net/scp-458
http://ja.scp-wiki.net/scp-458
グラス博士の人事ファイル by Pair Of Ducks
http://scp-jp.wikidot.com/dr-glass-personnel-file
追記
アンケート協力、お願いします。
【アンケート】 主人公視点においての表現法は変えるべきか。例:小文字をカタカナにする「言ッて」「したくねェ」
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今のままで良い
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地の文では小文字などをやめて欲しい
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小文字などはやめて普通に読みたい