Fへの挑戦   作:黒太陽

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-ワイルズ観光応援コース- 中巻

 

 

 

「さて……意気揚々と準備したはいいんだが……」

 

「ニャ……」

 

男と相棒アイルーは飛行船の甲板で名目上の護衛を開始している

 

「な~んも起きなくて暇だな……」

 

「これじゃ部屋で寝てる方がマシニャ」

 

ずっと景色を眺めながら立ってるだけで暇を持て余していた

 

「何か襲いに来いよな~ガルバダオラとかよ~」

 

「気持ちはわかるけどガルバダオラなんて来たら旦那しか戦えないニャ」

 

「じゃシャンティエン」

 

「船を落としたいのかニャ旦那は?」

 

他愛のない会話で暇を潰す

 

「あ~何か起これって~」

 

「何でもいいからニャ~」

 

気怠い願いが砂原に舞う

 

「……ニャ?旦那……アレなんニャ?」

 

「おん?」

 

そんな願いが通じたのか遠目に何かを見つけた

 

「何かが何かに追われてんな……追われてる方、ありゃあ……ランポスか?」

 

「ゲネポスかもしれないニャ」

 

「イーオスかもよ?」

 

「ギアノスかニャ?」

 

「ジャギィだろ」

 

「マッカォニャ」

 

「賭けるか?オレはランポス」

 

「上等ニャ、ボクはバギィニャ」

 

二人は危機感無く眺めている

 

「追ってる方は……見た事あんな、何だっけアレ?」

 

「バーラハーラニャ旦那」

 

・沙海竜 バーラハーラ

 

砂地に生息する海竜種

 

「群で追ってんな~狩りか」

 

「ニャ……?待つニャ旦那……追われてる方に誰か乗ってないかニャ?」

 

「あ?マジで?」

 

男は追われている方をよく見ると確かに人が乗っているように見える

 

「ヤベェじゃねぇか!行くぞ!」

 

「……大丈夫ニャ旦那!もう行くみたいニャ」

 

相棒アイルーが指差すといつの間にか低空飛行していた船から数人が飛び出していた

 

「お!アイツさっきの奴じゃねぇか」

 

「やるニャね~」

 

飛び出した中にさっき部屋の前で会った若い男のハンターの姿を見つけニヤける

 

「まっんーじゃお手並み拝見すっか」

 

「元気ドリンコでも飲みながらニャ~、ホイ旦那!」

 

「サンキュ~」

 

ドリンクを飲みながら鑑賞を始める

 

「ニャ……?なんで追い払わず逃げ回ってるニャ?」

 

「ん~待て待て……あーありゃたぶん武器持ってねぇな、救出最優先で担ぐ暇も無かったんだろ、知らんけど」

 

「そういう事かニャ、旦那なら殴り飛ばせそうニャね」

 

「あー?んなもん出来るわけ……やった事ねぇけどなんか出来そうな気がすんな」

 

「やっぱバケモンニャ旦那は」

 

ケラケラ笑いながら追われていた少女の救出を見届けた

 

その後に少女の兄を助けるところは見なかった

 

 

「なんかあのランポスみてぇなのセクレトって言うみてぇだな」

 

「新しい鳥竜種かニャ?」

 

「大人しい家畜寄りの……って感じか?連れて帰れねぇかな10頭くらい」

 

「居たら農場の仕事も楽になりそうニャね」

 

観光気分の二人は未開の地での重要な現地民族の事など全く考えない

 

「そういや確かあのナタってガキの故郷探しが調査上の目的でもあるんだったよな?」

 

「そうニャ、里が何か恐ろしいモンスターに襲われて逃げてきたって聞いてるニャ、白の狐影……ニャ!」

 

「恐ろしいモンスターねぇ……わかった!極み駆けるナルガクルガだ!」

 

「体は白いニャね~っていうかFニャそれ!こっちのモンスターで考えなきゃダメニャ旦那!」

 

「ああ、そだったな……じゃ白疾風ナルガクルガ」

 

「どっちみちナルガかニャ……ボクはイビルジョーだと予想するニャ」

 

「あ!いかにもな奴チョイスしやがったなコイツ!ん……?襲ったモンスターは白の狐影とか言われてんだろ?ジョーはゴーヤ色だぞ?」

 

「ニャ!?そうだったニャ……じゃエスピナス希少種ニャ」

 

「あ~!白ナスね~良いとこ突くな~!……あれ?アイツってこっち居たっけ?居るのは原種だけじゃなかったか?」

 

「そうだったっけニャ?ハンター生活なんて昔だから覚えてないニャ」

 

「オレも曖昧だ、まっ何でもいいさ……見つけたらぶちのめすだけだしよ」

 

「そうニャね、ハンターなんて皆そんなもんニャ」

 

全く危機感無く談笑していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「旦那!旦那!起きるニャ!」

 

禁足地の調査が始まって数日が過ぎた昼下がり

 

「んぁ……?どした?なんかあったのか?」

 

キャンプ地で寝ていた男は相棒アイルーに叩き起こされた

 

「クナファ村がドシャグマに襲われたらしいニャ!」

 

「……マジか」

 

男はすぐに最強片手剣・極神剣ガラティーンに手にかけクナファ村へ向かおうとする

 

「待つニャ旦那!クナファ村はあのハンターが対応してるから大丈夫ニャ!」

 

「あ?じゃ何で起こしたんだよ?」

 

男への用件は救援ではないらしい

 

「このキャンプ地にもモンスターが迫ってるのニャ!ドシャグマとケマトリスが結構な群で来てるニャ!今の戦力じゃ壊滅はしなくとも大打撃を受けるかもしれないのニャ!」

 

「……なるほど?つまりオレが良い感じに数減らしときゃいいんだな?バレない程度に今の戦力で被害少なく防衛出来るように間引くんだな?」

 

「さっすが旦那!話が早いニャ!」

 

男は成すべき事を理解し相棒アイルーへ向き直す

 

「お前も戦うんだろ?Fモンスター相手にゃ引退したがまさかこっちのモンスターも引退してるなんて言わねぇよなぁ?」

 

「当ったり前ニャ!ぶちのめしてやるニャ!」

 

「よし!そうと決まりゃさっさと行くぞ!12年越しの久々ハントによ!」

 

「一狩り行くニャ!やってやるニャー!」

 

二人はバレないようにキャンプを抜け出しモンスターの元へ向かった

 

 

 

 

「……んまぁ、わかってちゃいたんだがよ」

 

男はドシャグマを切った、ドシャグマは死んだ

 

「……武器が強過ぎんのとモンスターが弱過ぎてハントじゃなく虐殺だ……ヤベェなこりゃあ」

 

「気合い入れるまでもなかったニャ……何ならボク達居なくてもたぶんいけてたニャ」

 

相棒アイルーも余裕でドシャグマをタコ殴りにしていた

 

「ホントマージで最終兵器だわ、もう出しゃばんのやめようぜ……下手すりゃオレ等が生態系の破壊者になっちまう」

 

「だニャ……大人しく観光するニャ」

 

コソコソと帰っていく変態ファンゴマスクとコンガマン

 

事態が終息した後キャンプではファンゴとコンガを見たとちょっとした噂になったがすぐに砂と一緒に流れていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鳥の隊はアズズとかいうところに行ってるみたいニャね~」

 

相棒アイルーは竿を放る

 

「アズ……あー確か火山みてぇなとこだろ?」

 

男も竿を放る

 

今日は緋の森で釣りを楽しんでいた

 

「お!掛かった!……よっ!」

 

男は大物を釣り上げた

 

「……んぅ!?」

 

近くで同じく釣りをしていた一般ハンターが男を二度見した

 

「ボクは小さいのでいいニャ、新鮮な晩飯ニャ~」

 

相棒アイルーも食用魚を釣りまくっている

 

「また来た、ほっ!」

 

男はまた大物を釣り上げた

 

「……は?」

 

次はしっかり見ていた一般ハンターは仰天している

 

(何であの人駆け引きも無く一瞬で大物釣り上げれるんだ……?)

 

大物の魚は通常、駆け引きをして疲れさせて巻き上げを繰り返し釣糸を切らないように少しずつ手繰るのが普通

 

(何者だあのファンゴマスク……釣り名人なのか?)

 

なのに男は魚が掛かった瞬間釣り上げるのだから一般ハンターからすれば異常な光景

 

「~♪よいしょっと」

 

男はまた大物を釣り上げる

 

「あ!旦那~要らないけど大物掛かっちゃったニャ」

 

「はいよ、貸せ」

 

相棒アイルーから竿を渡された男は片手で大物を釣り上げた

 

「大漁だニャ~キャンプの皆に分けるニャ~♪」

 

「手応えねぇなここらの魚はよ~やっぱガノトトスくれぇが相手じゃねぇと釣りって感じがしねぇな」

 

(ガノ……トトス……?何を言ってんだあの変態野郎は……)

 

男が一般ハンターと違うのは昔のハンターだから

 

昔のハンターは釣りカエルでガノトトスを釣るのだ、その腕力で竿を折らず糸を切らずに力ずくで、昔のハンターはそれが普通だった

 

だから大物程度など普通の魚と変わらない、時間など掛からない一瞬で釣れる、片手でも楽勝で釣れる

 

「う~し、帰るか~」

 

「ニャ~♪」

 

(根刮ぎ釣っていきやがった……)

 

一般ハンターから奇異な目で見られながらファストトラベルを知らない出来ない男は大漁の魚を抱えて歩いて帰って行ったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい寒いぞここ!ふざけんなよ!」

 

「なんか着るニャ旦那」

 

裸の変態は氷霧の断崖に居た

 

「ねぇよんなモンよぉ!」

 

「じゃ何でもいいから装備作ればいいニャ」

 

男は裸マント、相棒アイルーはぬいぐるみなので暖かい

 

「それは……拒否すんぜ」

 

「どうしてニャ?」

 

「そりゃオレの異名考えたらわかんだろ?元だけど」

 

「あー裸の……なら仕方ないニャ、じゃホットドリンク飲むニャ、ホイ旦那」

 

「サンキュー相棒!」

 

ホットドリンクを一気飲みして一息つく

 

「いやしっかし白の狐影がアレだったとはなぁ、アルシュベルドって名前だったのかアレ」

 

「なんか見た事あると思ったニャ、まさか絶滅種だったニャんて……だから普通の図鑑には乗ってなかったのニャ」

 

男は鳥の隊が追っていたモンスターを既に知っていた

 

「あの時はいきなり現れて襲ってきた新種だと思ってぶちのめしたんだよなぁ~」

 

昔に狩った事があるのだ

 

「そうだったそうだったニャ、剥ぎ取りしようとしたら川に落ちて流されて行ったんだよニャ~」

 

「オレは泳げないから見てるしか出来なかったのが悔しかったぜ……実物消えたから誰も信じてくんなかったしよ」

 

全てを超えた先に行った事は伊達ではない

 

「まっアレが調査隊の手におえないならオレが片付けてやるさ」

 

「けど心配はしてニャいニャ?」

 

「まぁな、あの若いのが居たら大丈夫だろ」

 

飛行船で会った若い男のハンターを気に入り信用しているから気楽に笑っていた

 

「守人の里にも近付いてるっぽいしもう少しで調査は終わりかな?」

 

「まだ色々起きそうな気がするけどニャ~」

 

「まっオレ等は気にせずメシでも食おうぜ!イカとタコの足あるから焼いて食うぜ!」

 

「ヌ・エグドラとシーウーの足ニャね!旦那早く焼くニャ!」

 

楽しい焚き火料理のひととき

 

「ん~……」

 

「どうしたニャ旦那?」

 

「いや、なんか突然イヤな予感がしてな……」

 

「不吉な事言っちゃダメニャ、旦那が言うとシャレにならないニャ」

 

「わりぃ……けどなんかヤバイ気がすんだよなぁ……」

 

男は不安気に空を見上げた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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-農場-

 

「雑魚野郎は帰ってるか~?」

 

大男が仕事を終わらせ事務所に戻って来た

 

「……まだです」

 

受付嬢はあからさまに不機嫌に答えた

 

「あー?まだ帰ってねぇだぁ?長過ぎんじゃねぇか?いくらなんでもよぉ?」

 

「……ですね」

 

事務所の空気は最悪だった

 

もう一月以上便りも無く帰って来ない男に受付嬢と大男はかなりキレていた

 

あまりに機嫌が悪過ぎて農場全体が地獄の空気となっていた

 

女も男と受付嬢の娘すらも怖くて事務所には長居せず近寄らないくらいに

 

「そもそもいくら英雄慰労会っつってもおかしくねぇか?場所遠くても1週間くれぇなもんだろ?」

 

「確かに」

 

「なんかおかしいぜこの話」

 

「……私も思ってました」

 

受付嬢と大男の目が合い互いに頷く

 

「この話持ってきたアイツを締め上げてみるか、ずっと逃げるように顔見せねぇしなあの野郎……お前も来るか?」

 

「是非」

 

「よし行くか」

 

元ギルドの番長と受付嬢は小男を締め上げるべく行動を開始したのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




主人公は全てのモンスターを狩った事のある設定なのでアルシュベルドもこういう形で狩ってます。

ワイルズやってて一番意味わからんかったのが釣り、ガノトトス釣り上げるハンターが大物釣るのに苦戦するのが納得出来なかったですね、つか大物釣り面白くない……

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