Fへの挑戦   作:黒太陽

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狩人狂詩曲 1

 

 

 

「おーう心の友よ、猟団の若い奴等から聞いたんだけどよぉ」

 

大男が話題を持ってきた

 

「んだデブ?デブ過ぎてドン引きされたって話か?御愁傷様」

 

「殺すぞ!」

 

男がちゃかして大男がキレるも落ち着いて咳払いし気を取り直す

 

「何かよぉ最近昔の英雄をバカにする風潮があんだと」

 

「昔の?オレ等の世代って事か?」

 

「ああ、正確にゃ今より前の世代全員だがな」

 

どうやら貶されているらしい

 

「ふーん、緩んでんならシメてやろうか?」

 

「猟団の奴等はんな事言わねぇ、今も定期的にブチのめしてやってっからな……そっちじゃなくて猟団以外の今の若い世代が言ってんだ」

 

「ほーん……何て言ってんだ?」

 

あまり興味が無いが話の種に詳細を問う

 

「古臭ぇ時代の英雄なんざ最新最適狩猟を極めた今の英雄に敵うわけねぇってよ、モブにも勝てねぇってほざいてるって話だ」

 

「ハハハ!粋がよくて結構じゃねぇか、若いならそんくれぇ言えなきゃハンターは務まんねぇよ」

 

男は笑い飛ばす、ハンターを引退した身でもあるしガキの戯言にいちいち目くじら立てる歳でも無い、落ち着きを覚えたのだ

 

 

「いや~何か酷くなってきてるらしいよ~」

 

「お、営業お疲れさん」

 

仕事を終えて戻って来た小男が入ってきた

 

「今日メゼポルタギルドへ行ったら君の舎弟が居て話したんだ」

 

「おー!アイツ等元気だったか?」

 

舎弟とはアベックハンターの事、今も本家のG級ハンターとして現役で活躍している、子どもも大きくなってハンターになり親子で狩りをしている

 

「元気元気さ、それで続きだけど日に日に貶す流れが強くなっててさ、ほらこの前の大量にハンターが入って辞めた事件あったでしょ?」

 

「たこシあ事件か」

 

「そうそれ、辞めずに残った昔を知らない若い連中を中心に先人ハンターを老害扱いし始めてね……その流れから英雄も叩くようになっちゃったみたいなんだ」

 

「ほえー」

 

「あの2人や猟団の連中それに大長老様が言ってもダメみたいでさ……古参と新人の対立みたいになってるって話さ」

 

「もう止まらんよ、 流れ始めたエネルギーと同じだ……って感じか」

 

「何か聞いた事あるようなセリフだけどまぁそんな感じだね」

 

「ふーん」

 

詳細をだいたい聞いた男だったが別に怒ってはいなかった

 

「それオレにどうにかして欲しいって話じゃねぇよな?」

 

「うん、そういうつもりで言ってるんじゃないよ」

 

大男も小男も別に解決させたくて話した訳ではない、もっと単純な動機だった

 

もし男がキレるなら男を矢面に立たせて自分達も交ざろうという魂胆であり知らない間に男が知って勝手に突撃するのを予防しただけの身勝手な理由

 

間違ってもハンター業界の未来を憂いてるとかそんな崇高な志ではない、中身は刺激を求めてるだけのクズだった

 

「ほっとけよ、オレ等が現役ならまだしもだが引退してんだぞ?OBがしゃしゃったらそれこそ老害じゃねぇかよ」

 

男も丸くなったものである

 

「メゼポルタギルドの猛り暴れる狂人も牙が抜けたかぁ、つまんないねぇ」

 

「まったくだ、あーあ情けねぇこの腰抜け」

 

「おいコラァ!なんっでオレが貶されてんだ!ざっけんなブッ殺すぞテメェ等ァ!!」

 

殴り合いに発展したが3人共娘に仲良くシバキ回された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2ヶ月後-

 

「面白い事になってきてるよ~」

 

農作業をしていた2人の元に小男が1枚の紙を持ってきた

 

「あん?ハンターの広報紙?」

 

「それが何だってんだ?」

 

「いいから読んでみなよ」

 

促されて読むと2人の表情が変わった

 

「ッ!?」

 

「ゲハハー!」

 

男は引き吊り大男は笑顔に

 

「面白いでしょ?」

 

内容はいつの間にか巨大派閥になっていた若いハンターの派閥が出した声明と言う名目の古い英雄叩きであった

 

「色んな英雄叩いてるけど君が一番酷いよね」

 

男の扱いはヤバかった

 

「裸の英雄は悪しき風習からなる女性ハンター軽視のセクハラ野郎と来たかよ、そういう意味じゃねぇのによ~」

 

「傷害にも触れてるよ、英雄じゃなければ今頃檻の中の狂人だってさ、ほぼ正当防衛なのにねぇ……無知って恐ろしいよホント」

 

「ッッ……!?」

 

男はプルプル震えてる

 

「怒ったか?ん?」

 

「激おこかい?」

 

地味に2人は煽る

 

「……怒ってねぇよ、オレを怒らせたら大したもんだ」

 

男は怒りを抑えた

 

「ガキの言う事にいちいち怒ってられるかってんだ、ほっとけほっとけ……さぁ仕事だ仕事」

 

そう言って男は鍬を持って何故か虫の木に向かった

 

 

「誰がセクハラ野郎だクソガキャー!!」

 

 

鍬の一撃は虫の木を倒壊させた

 

「ニャー!?何やってるニャ旦那ー!!?」

 

「うるせー!むしゃくしゃしてやった!反省はしてねぇ!でも後悔はしてる!」

 

めちゃくちゃキレてた

 

「お~抑えきれてねぇが堪えたな」

 

「ホント丸くなったね、昔ならすぐ殴り込んで死体の山だったのにね」

 

これでも動かない男に2人も諦めて日常に戻る事となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがこの事件は意外な所から火がつく事になった

 

 

 

 

 

 

「は?何これ……私の旦那がセクハラ野郎?傷害まみれのクソ犯罪者?」

 

男と夫婦の契りを交わし、ずっと男の事が大好きで一番だと思っているアンポンタン系妻

 

「ハ?ハァ?ハァー?」

 

受付嬢が見てしまっていた

 

 

「誰の旦那バカにしてんだクソガキャー!絶対許さん!ブッ殺してヤラー!!!」

 

 

愛はアンポンタンをファンゴに変える

 

盲目な猪突猛進が始まってしまっていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ハイ!ではこれより古今東西!新旧ハンター対抗戦!大狩猟大会の開始となりまーす!!』

 

ドンドルマは熱気に包まれていた

 

「ロートルが引導渡してやんぜ」

 

「やってみろや若僧」

 

若いハンターと古参ハンターが火花を散らしている

 

「というわけで頑張ってくださいね♡」

 

受付嬢は笑顔で男にウインクした

 

「意味わかんねぇよ!?何だコレ!?どうなってんだ!?ちょおまっ何やってんだお前ぇぇぇぇ!?」

 

何も知らずいきなり連れて来られた男は困惑に叫ぶしか出来なかった……

 

 

 

 

 

 

 

狩猟大会 開幕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




新旧の括りはワールド以前と以後です、フロンティアは当然以前に含まれます。
この作品の時系列的にはワイルズが最近の若いハンター扱いでワイルズ以前が古いハンター扱いになるハズなんですが何か運命三兄妹が時空を歪めたみたいです……
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