Fへの挑戦   作:黒太陽

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狩人狂詩曲 2

 

 

『開会式でーす!大長老様お願いしまーす!』

 

ギルドのトップが壇上に立った

 

「えーあーうん……」

 

 

 

「たこシあー!」

 

「「「無いぞー!」」」

 

「非常に大きい報酬ー!」

 

「「「どこだー!」」」

 

 

 

 

「うっさいわ!ごめんなさいしたからもう勘弁せいっ!」

 

総スカンを食らった大長老は気を取り直して狩猟大会開催の経緯を話し始める

 

「昨今、若手のハンターと古参のハンターが対立している事態に頭を悩ませていたところとある方の提案があり若手のハンターを叩き潰……ムォッホン!……若手と古参の交流を目的とした本大会が実現する運びとなった」

 

名目は交流、でも中身は若手と古参の対抗戦

 

「……あーもうお前等面倒くさいんじゃ、UIがどうだの武器調整がどうだのと……黙ってチーズナンでも食っとれクソガキ共が、ホイルーにしてやろうかまったく……」

 

ブツブツと本音が漏れるが幸い聞こえていない、ちなみに大長老からすれば若手も古参も全てガキ

 

「えー要は仲良くしましょう、この大会はそのきっかけですよって事になっとる……終わっても喧嘩するならワシはもう知らん、どうせ脅されてやった事じゃし」

 

後半は声が小さく聞き取れなかった

 

「では健闘を祈る」

 

大長老の挨拶が終わった

 

 

「……お前だろとある方って」

 

「ハイ~♪前に貴方が私達を騙して禁足地に行った事のお詫びという形で開催させました!」

 

男の問いに受付嬢は良い笑顔で答えた

 

「お前なぁ……」

 

「あ!ズルはしてないですからね!内容はちゃんと公平です!たぶん!」

 

「そうかよ……」

 

怒る気にもなれない

 

『ではではルールを説明しまーす!』

 

・若手陣営VS古参陣営

各大陸から集まった両陣営のハンターから種目に応じて代表者を選出して競う

 

出場の権利は1人1回のみ

 

・種目は全5種目、内容はその都度発表で不明だがどれもハンターライフに関わる事柄

 

対決は複数人対複数人で行う(個人戦、チーム戦両方有り)

 

・武器防具のみ両陣営統一の闘技場形式

 

・たこシあは無い

 

 

 

「で?こんな大それた事した理由は?」

 

「だってバカにされたら悔しいじゃないですか~」

 

「だからってよぉ……こんなアホな事してからに……」

 

理由を聞いた男は渋い顔をした

 

「だって腹が立っちゃったんだもーん!だから貴方は世界一の私の旦那様だって証明してください!」

 

「……あーもうわーったよ」

 

呆れたように男は古参陣営の中心に向かった

 

 

「やんぞテメーらぁー!生意気なクソガキ共を捻り潰すぞコラァー!!」

 

「「「イヨッシャーーー!!!」」」

 

 

ノリノリで激を入れた

 

妻の受付嬢に愛されているのが嬉しかったのとやっぱり貶されたのは思うところがあったのだ

 

バカでアホで単純なのだ

 

 

 

 

 

 

「ケッ、ロートル共が吠えてやがるぜ」

 

若手陣営のハンター達は古参陣営を冷ややかに見つめている

 

「勝てるわけねぇってのに……なぁ?」

 

「ね!頭悪過ぎて草生える!」

 

「これを機に老害というハンター業界の膿を出しきってやりましょう!」

 

熱気滾る古参に比べクールな雰囲気の若手陣営

 

「頼みますよ青い星と猛き炎のお二方」

 

召集した英雄に視線が集まる

 

「……ああ、最善を尽くす」

 

「気焔万丈ォォォォォ!!」

 

かつて男と共闘した大英雄の一角である2人は若手陣営に居た

 

(俺もいい歳で所属的には古参のハズなんだがな……そもそも派閥争いなんかどうでもいいんだが……)

 

「最強の戦闘民族カムラ人の優秀さを全大陸に知らしめてやろうじゃないか!」

 

理由をこじつけて無理矢理若手陣営所属にされて困惑する青い星の英雄と今だ現役バリバリで戦闘狂をしていて細かい事は気にしない猛き炎の英雄

 

(……ヤバいぞぉ)

 

困惑気味に若手の相手をする青い星の英雄の耳に色んな話し声が入ってくる

 

「あーあ、武器防具が自前の使えたらな~オレっちの残クレ砕光の極砲が火を吹くんだけどよぉ~」

 

(おいおい……自前アリなら勝ち目ないぞ?F規格出されるからな……ファンゴとガムートの戦力差だ、踏み潰されて終わりだよ)

 

英雄達はF領域の存在は知っている、中には更なる狩りを求めてFクラスに行った英雄もチラホラ居るのだ

 

「ていうか狩猟代行使えば良くね?闇ギルドに頼んでさぁ~」

 

(バカ犯罪だ!ギルドナイトが怖くないのか!?……最近のハンターは常識知らずが増えたなぁ)

 

「ハチミツください」

 

(ゆうたも居るのかぁ……あぁもぅ頭痛が痛い)

 

帰りたくなるが決まってしまった事なのでやるしかない英雄達は腹を括る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『それでは1回戦を始めます!内容はハンターなら誰でも通る道!基本中の基本!「採集」です!!』

 

初戦は採集対決

 

『フィールドは樹海と砂原と氷海でーす!各陣営9人を10分で選抜して割り振ってくださいね~そのあと武器防具を配りまーす、それ以外は道具もサポートも自由でーす!』

 

各陣営は選抜に入った

 

「各フィールドに詳しい奴に行かせろ、自信ある奴だ」

 

古参陣営は急いで選抜者を選定している

 

「ガキの陣営もう決まったらしいぞ?」

 

「はぁ?早過ぎだろ!採集舐めてんのか!」

 

選定はそれなりに難航している

 

「私が行こう」

 

「あ、あんたはドンドルマの英雄!?」

 

何と大英雄の一角が名乗りをあげた

 

「いいのかよ先輩?こんな序盤で出てよ?」

 

「ハンデさ、どうせこの後狩りの種目もあるだろうが私が出たら勝負にならんだろうからな」

 

「強気だねぇ~!まぁわかったぜ!じゃ頼んだぜ先輩!」

 

「任せておけ」

 

大英雄を含めた選抜メンバーが決まり各陣営は3人ずつ各フィールドへ向かった

 

 

 

 

 

『要求素材のリストを書いたメモの品を逸速く納品した陣営が勝利です!それでは……スタート!!』

 

採集対決が始まった

 

「まずは強走薬Gを飲んでっと……」

 

「ルートはこれで最後はモドリ玉使って……」

 

古参陣営が全力ダッシュする準備をしていると若手陣営は口笛を吹いた

 

「お先~」

 

「行けガルク!翔虫!」

 

「行けセクレト!」

 

ファストトラベルとサポートで一気に視界から消えて行った

 

「は?」

 

「はぁ?」

 

「はぁぁぁぁぁ?」

 

古参陣営は大きく出遅れた

 

「何だそりゃ!?」

 

「ざっけんな!」

 

「インチキ!インチキ!!」

 

その後も若手陣営はスリンガーなど最新道具を使いあっという間に採集を終わらせ納品した

 

「すまん……普通に負けた、反則だよアレは」

 

大英雄を擁した古参陣営は完敗した

 

 

「ざーこ!ざこざーこ!」

 

「ぐぬぬぬ……!次だ次!!」

 

 

溝は深まるばかり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『それでは2回戦!次のテーマはズバリ忍耐力!種目は「研磨」です!精神が擦り切れるまでひたすら研磨してもらいまーす!』

 

次は研磨対決

 

武器を研ぐだけなのだが競うのは本数や技術ではなく時間

 

ただひたすらに研ぎ続ける、それだけ

 

『デスマッチ方式ですので相手がギブアップするまで続きます!当然休憩なんてありませーん!』

 

人数は5対5の個人戦

 

「2連敗は避けてぇ、人選はどうすっか……」

 

テーマの忍耐力はハンターに添うが研磨は畑が違う、出来る事は出来るが本職ではないから得手不得手がわからないのだ、誰も研磨は重要視しないから

 

「ここは俺達に任せてくれないか」

 

なんかいつの間にか古参派閥のリーダー的な位置になっている男の前へ5人のハンターが名乗りでた

 

「お、お前等は……!?」

 

男の目は見開かれ驚愕に染まる

 

 

 

 

 

 

 

『準備は出来ましたか~?』

 

対決の時来る

 

「ダリィ~」

 

「忍耐力っていうか体力勝負じゃん?なら若い私らに勝てるわけないっしょ!」

 

「それな、オレガチャめっちゃやったから自信あるし」

 

若手陣営から選ばれたのは錬金などいわゆるガチャをたくさんした人、つまり周回を多くした経験のある者を主に選抜されていた

 

「え!?見てよ!オジサン達のメンツヤバくない?」

 

「マジ?うわっ目のクマヤベー……目も死んでね?」

 

「ラクショーじゃね?」

 

勝負を捨てに来たかのような面子を見て若手陣営嘲笑

 

(うーわ……)

 

その中で青い星の英雄は身震いしていた

 

「さすがあの地獄を見てきた奴等だ」

 

「面構えが違うぜ」

 

男と大男につられて古参陣営全員が頷く

 

 

『それでは~……始めッ!!』

 

 

研磨対決がスタートした

 

「よっしゃー!」

 

「出来た~ハイ次~どんどん行くよ~」

 

「簡単簡単~」

 

若手陣営はテンション高くこなしていく

 

「…………」

 

「…………」

 

「…………」

 

対して古参陣営は静か、誰も言葉を喋らず不気味な程に静かにこなしていくが目は最初から死んでいるまま

 

 

 

「もームリー!腕ダルイ~!」

 

2時間で若手の女性ハンターがギブアップした

 

「…………」

 

対戦相手の古参は一瞥だけやると研磨の続きをしだした

 

 

 

 

「あーあー勝ったからもうやらなくていいのにやってやがらぁ」

 

「さすがだよな」

 

古参陣営はまた大きく頷く

 

 

 

 

 

「飽きたわ、やってらんねぇ」

 

また若手陣営の1人がギブアップした

 

「…………」

 

対戦相手の古参は気にせず研磨を続ける

 

 

 

 

 

「楽勝だなこりゃ」

 

「当然だ、何せ賽の河原オンラインと炭鉱夫の最強メンバーだぞ」

 

それは古参陣営の悪夢

 

ランクを上げる為の要求ポイントが法外でモンスター200頭狩らねばランクが上がらず次は更に高くなって永遠と同じモンスターを狩り続け装備は次のランクではゴミになるを繰り返すFクラスの最大暗黒期が賽の河原オンライン、それを耐え抜いた極一部の狂人達が選抜されている

 

そして神おまを求めて狩猟そっちのけで火山に籠りひたすらピッケルを振るうのが炭鉱夫、狩りは息抜きと豪語する廃人達、狩りより炭鉱の方が長くなった者も居る異常者の集まり、選抜されたのは今も火山に籠っている廃人の中の廃人であった

 

「勝ったな、風呂入ってくる」

 

それが古参陣営がウカムのアゴ並みにブ厚い信頼を寄せる理由

 

 

 

「……もう無理」

 

4時間を前にして若手陣営の3人目がギブアップし決着がついた、古参陣営は誰1人疲れておらずピンピンしていた

 

古参陣営の完勝である

 

「なんだ?もう終わりか?」

 

「オレ等まだ100時間は余裕でいけるけど?」

 

「メンタル豆腐?そんなんでハンター出来んの?」

 

 

「ぐぬぬぬ……!オイボレめぇ!」

 

 

 

現在1対1 両陣営 拮抗

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




やっぱりネタがあるとスイスイ書けますねぇ。

あとネタにしてますが私は別にワイルズ嫌いじゃないです、今もする事は無いですが楽しくやってます、まぁレア素材確定はしちゃダメだったなぁと思いますがね、あと純粋に古龍と戦いたい……
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