Fへの挑戦   作:黒太陽

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狩人狂詩曲 3

 

 

 

『3回戦を始めまーす!ハンターたるもの知識も大事!というわけでテーマは知識!内容はハンタークイズでーす!』

 

次はクイズ対決

 

『5対5のチーム戦で先に5問正解した陣営が勝利になります、では人選をお願いしまーす!』

 

 

「あ?クイズゥ?オレパース」

 

男が拒否するように手を振った、簡単な事ならわかるがレベルの高い知識は無いので他に任せる事にした、古参陣営の多くも自信無く俯いている

 

「あ、そうだあいつ出せよ秀才君、あいつならいけんだろ」

 

秀才君とは古龍観測所に勤めるエリート研究者、今は支部の所長に出世している、大男達4人の幼少期からの知人

 

「あいつの立場で来てるわけねぇだろ」

 

「あぁ!?古き良きハンターの一大事だってのにか?引き摺り出して来いよ」

 

「無茶言うなバカ、間に合うわけねぇっちゅーの」

 

「なら……そうだ!ほらあの娘……って歳じゃもうねぇな、えーとなんだっけ、そ、そ……ソフィアだ!あいつなら知識あんだろ!よし決定!グッラビッモス!! グッラビッモス!!」

 

「ハンターの対抗戦で受付嬢が出れるわけねぇだろボケ」

 

「ちっ……ならどうすっか……」

 

みな消極的で決まらないでいると小男が手を上げた

 

「なら僕が出るよ、秀才君程じゃないけど知識は有る方だと思うから……最近のはあまり知らないけどね」

 

小男が名乗りを上げると連れてそこそこ自信のある奴が3人名乗りを上げ残り1人となった

 

「ではオレが行こう」

 

最後の名乗りを上げたのはまたまた大英雄の一角、我らの団の英雄であった

 

「あんたも来てたのか!他の先輩等は来てんのか?」

 

「みんな来てるぞ、だが祭気分の野次馬目的で参加は一部だ、派閥争いなんか興味無い奴ばかりだからな期待はしない方がいい」

 

「そうか、まぁいいや……それより期待していいんだよな?ドンドルマの先輩みたいになんねぇよな?」

 

「(´・ω・`)」

 

ボコボコにされたドンドルマの英雄はしゅん太郎になっていた

 

「ふっ……ソフィアと一緒に世界を駆けた経験は嘘ではない、とだけ言っておこう」

 

自信有り気に我らの団の英雄はニヤリと笑った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私が出る、後は好きに選ぶといい」

 

若手陣営で青い星の英雄は決め顔で言った

 

「わかりました、残りはG級とMR帯で組みましょう」

 

若手派閥のリーダー格がメガネをクイッと上げ光を反射させ光る

 

「ねー?MRとG級ってどう違うのー?」

 

「知らなーい、ってかG級って何なん?意味不過ぎて草~」

 

昨今はMR(マスターランク)と改められ古い言い方のG級を知る者は若手には少ない

 

(うーん……これは期待しない方がいいかな)

 

自分が全部解答する気概を青い星の英雄は持った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『揃いましたね?では始めます!早押し問題ですのでわかった方から手を上げてください!ミスしたらその問題は解答不能です、全員解答不能なら違う問題を出しまーす!』

 

クイズ対決開始

 

『まずは小手調べ!問題です!』

 

テレッテレ♪

 

 

『王域三公と呼ばれるモンスターの名前を答えよ』

 

 

「ハイ」

 

青い星の英雄が手を上げた

 

「ガランゴルム、ルナガロン、メル・ゼナだ」

 

『正解~!若手チーム1点追加で~す!』

 

若手陣営から喝采があがる

 

「すっごーい!私ぜんぜんわかんなかったのに~」

 

「ねー!私なんてババコンガとオドガロンとガイアデルムと思ってたのに~」

 

(微妙に似てるだけじゃないか、最後にいたっては全然違う……)

 

青い星の英雄の頭痛が増した

 

「出来るッ……!」

 

「流石だァ……!」

 

(これはやはり私が全問答えないと勝てそうにないな……)

 

同じ解答席に座る仲間のオレはわからなかった感を読み取り更に頭痛は増す

 

「やるな青い星の!オレはわからなかったのにスゴい奴だよお前は!うおお気焔万丈だー!」

 

(なんでお前が知らないんだこの単細胞のアホがッ!!)

 

一番知ってなきゃダメな猛き炎の英雄の言葉に頭痛が大激痛

 

 

 

「知ってた?」

 

古参チームは小男の言葉に全員首を横に振った、全員知らないらしい

 

「異名とかどうでもいいんだよな~狩るだけだから」

 

「な~!気にしないっていうか聞いても覚えてらんねぇんだよな~」

 

狩猟にあまり関係無い知識は身に付かないようである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『では2問目!ちょっとずつ難しくなりますよ~!それでは問題!』

 

テレッテレ♪

 

『「アッアッオーウ」というあだ名で呼ばれているモンスターは何?』

 

 

「ハイ!」

 

小男が手を上げた

 

「ドスジャギィだね」

 

『正解~!古参チーム1点~!』

 

古参陣営が盛り上がる

 

「基本だよな」

 

「だな、知らねぇのはハンター辞めた方がいい」

 

(また角の立つ言い方を……)

 

古参達の会話に青い星の英雄はヒヤヒヤしている

 

 

「オイボレ共がムカつくぜぇ」

 

「今日が引退日なのによぉ」

 

「ついでに命日にしてやる?」

 

(ほらほら熱くなってる熱くなってるって~)

 

ホットになっていく若手に青い星の英雄内心ヒヤヒヤ

 

 

 

 

 

 

 

 

『ではでは3問目行きますよ~!あ!これは簡単!サービス!さぁ問題です!』

 

テレッテレ♪

 

 

『片手剣の特性を答えよ』

 

 

「ハイ!」

 

古参陣営の1人が手をあげた

 

「モンスターを殺せる!」

 

『ブー!不正解です!』

 

「はぁ?何でだよ!?合ってるだろ!」

 

『違います』

 

納得いかず抗議するも一蹴

 

「わかった!ハイ!」

 

また古参の1人が手をあげる

 

「モンスターを切り殺せる!」

 

「それだ!切るを忘れてたか~」

 

間違えた古参が納得して頷いているが容赦は無かった

 

『不正解です』

 

「ざけんな!」

 

「合ってるだろが!?」

 

『全然全く些かも合ってません』

 

「「クソ問題!!」」

 

古参陣営解答者2名を失う

 

「……ハイ」

 

青い星の英雄が手をあげた

 

「……抜刀中にアイテムが使える、だろ?」

 

『ピンポーン!お見事正解で~す!若手チーム1点追加~!』

 

(蛮族共が何故これがわからない!殺せるのは全ての武器種で前提の話だろ!……代表者でこのレベルなのか?バカ過ぎて不安になってしまったじゃないか)

 

脳筋な古参達に目眩がする青い星の英雄

 

「あ、そうだったの?アブネー!オレ同じ事言う寸前だったよ」

 

「アホ過ぎて草生える!オレも知らんかったけど!」

 

(……こっちもか、もしやハンターにマトモな奴は居ない?マトモなのはオレだけか?)

 

もう青い星の英雄は諦観した

 

『現在2対1!若手チームリーチだー!次で決着がついてしまうのかー!?』

 

古参陣営は悔しそうに青い星の英雄を睨む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『続いて4問目!おっ!これはちょっち難しいかも~!では問題です!』

 

テレッテレ♪

 

 

『釣り竿で釣る事が出来る大型モンスターを全て答えよ』

 

 

「ハイ」 「ハイ!」

 

若手の1人と小男が手をあげた

 

『一瞬早かったのは若手チームです!』

 

若手がガッツポーズをしてあとが無い古参チームは狼狽える

 

『では答えをどうぞ!』

 

 

「存在しない」

 

 

若手チームはドヤ顔していた

 

(うわっちゃー……)

 

青い星の英雄を除いて

 

『ブー!不正解です!』

 

「は?ウソだろ!?」

 

「大型なんて釣れるわけないじゃんね」

 

「引っかけ問題のハズ、おかしい妙だぞ……」

 

『何もおかしくありません!では控えていた古参チームどうぞ!』

 

「ガノトトス、ガノトトス亜種、チャナガブル、ザボアザギルの4体」

 

『ピンポンピンポーン!正解で~す!』

 

「よしっ!」

 

古参チームが取り返しイーブン

 

「あーそっかボウヤ達は重くて釣れないのか~」

 

「聞いた話じゃ大型モンスターどころかちょびっとデカイ魚釣るのにも大苦戦するらしいぜ最近の若ぇのはよ~ダセェよなぁ」

 

「貧弱貧弱ゥ!!」

 

煽りは忘れないのが古参流

 

(殺し合いになりそうだな、モンスターハンターならぬマンハンター……いつでも逃げる準備はしとくか)

 

青い星の英雄はもうツッコまない事にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さぁ来ました最終問題!これを取った方が勝者です!』

 

決着がつく最終問題

 

『それでは問題!』

 

テレッテレ♪

 

 

『他種の生物同士の心を通わせ、絆を繋ぐ力を秘めているという不思議な石の名前を答えよ』

 

 

「……」 「……」

 

若手、古参共に動きは無かった

 

「何それ?」

 

「お前知ってる?」

 

「知らなーい」

 

若手チームは知らない様子

 

「あーアレね、知ってる知ってる」

 

「オレも知ってんだけど名前ド忘れしちまったなぁ」

 

「オレもオレも~あーわかんだけどな~あー悔しいな~」

 

古参チームも知らない様子

 

『おやおや~?わかりませんか~?』

 

煽られても誰も動かない

 

『難し過ぎたみたいですね、では違う問題を……』

 

問題を変えようとしたその時

 

「……ハイ」

 

青い星の英雄がおずおずと手をあげた

 

「自信はあまりないが……絆石、で合ってるか?」

 

一瞬の沈黙

 

 

『正解!大正解です!3対2で若手チームの勝利ー!!』

 

「「「ウェーイ!!」」」

 

若手陣営は大いに沸いた

 

「よく知ってましたね!」

 

(君達がモノを知らなさ過ぎるだけだ……もっとも最後のはハンターからは微妙にズレてたから知らなくても無理は無いがな)

 

青い星の英雄は仕事は済んだとホッと胸を撫で下ろす

 

「キッショ!何でわかんだよ」

 

「裏切りモンがよ~」

 

「この大会終わったら狩っちまおうぜ」

 

(……よし逃げよう)

 

古参陣営から殺意を感じ青い星の英雄はそそくさと大会から離脱した

 

 

 

「いやぁすまない、相手が一枚上手だったよ」

 

古参陣営で我らの団の英雄はカラッと笑った

 

「何寝言言ってんだ先輩、あんた何もしてなかったろ」

 

「(´;ω;`)ピエン」

 

男は気も遣わずストレートに言ってしまうが確かに我らの団の英雄は何もしていない、置物だった

 

ソフィアと世界を駆けた経験は嘘ではないが身にはなってなかった

 

「役に立たねぇなドンドルマの先輩といいよぉ~」

 

「ウッウッ(´;ω;`)丶(・ω・`) ヨシヨシ」

 

ドンドルマの英雄が我らの団の英雄を慰めていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅぅぅん……」

 

来賓席で見ていた大長老は大きなタメ息を吐く

 

「どいつもこいつもアホ過ぎんか?チャチャブー並みか?脳味噌まで筋肉のバーバリアンしかおらんのか?」

 

あまりの低レベルな内容に呆れてしまう

 

「ハンターのレベルも……堕ちたものだ……」

 

嘆きながら天を仰ぐも自分も同レベルのアホだという公然の事実を知る頭は大長老にも無かった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




嫌な事があってふてくされて遅くなりました。

3話で終わらそうと思ったら長くなったんで4話構成に変更します。
青い星の英雄が常識枠になってますが彼も知識があるだけのバカです。
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