Fへの挑戦   作:黒太陽

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悪魔の再来

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

友人が、すごいアイルーを連れているという。

何でも攻撃力は5万を超え、防御力も3万はくだらないそうだ。

話を聞くと、数発でアカムも沈めるらしい。

友人は、最近の狩はもっぱらそのオトモに任せきりだと言う。

久しぶりに会った彼からは酒の匂いが強く感じられた。

ここしばらく、武器も手にとっていないようだ。

 

好奇心から、そのオトモに会って見たいと申し出た。

友人は快諾してくれた。

もうすぐ、友人が来る時間だ。

 

「そろそろ来るから、お茶を頼む」

 

我が家のオトモに言った。彼女は私を一瞥してキッチンに引っ込んでいった。

私が新しいオトモに会うのが気に食わない様子。

悪いとは思ったが、これもハンターの性だ。

スキル構成、トレーニングの配分は他人のオトモも見て参考にしたほうがいい。

それが、将来一人立ちするオトモのためにもなるのだから。

あとでマタタビでもやって機嫌を取っておこう。

 

「おーい」

 

玄関から声がした。

どうやら友人がオトモを連れて来たようだ。

果たしてどんな出で立ちだろう。毛並みは何かな。玄関に行き、戸を開けた。

 

よく来たな、噂のオト

 

見た瞬間に吐いた。何かがそこに居た。

人間ほどもある体躯。

ぶくぶくと肥大化した筋肉の塊、むき出しの筋繊維に血走った血管。

毛並みどころか皮膚など微塵も残っていない。

半開きの口から垂れる涎が、ババコンガすら逃げ出すほどの汚臭を放つ。

あの澄んだ翡翠の眼は白く霞がかかって、白内障のように澱んでいる。

 

ガチャンと音がして、茶碗を載せた盆を捨てた我が家のオトモが私と怪物の間に割って入り、威嚇の声を上げる。

友人が声をかけてくる。

 

「おいどうした、大丈夫か」

 

大丈夫か、だって?お前、何を言ってるんだ。

そこに居る化け物が見えないのか。

 

「こいつがオトモだよ。強い、オトモだ」

 

何処がだ。何を言ってる。

お前のそれは何だ。

 

()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

   ・ホントにあったハンターの怖い話より抜粋・

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある日の農場

 

「うおーい相棒ー!客来てんぞー!」

 

「んニャ?誰ニャ?」

 

相棒アイルーにお客さん

 

「アイルーだよ、何匹か来てんぞー、ダチかぁ?珍しいな……作業やっといてやるから行ってこいよ」

 

「わかったニャ、ちょっと行ってくるニャ」

 

相棒アイルーはアイルー達の元へ向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

「んニャニャ!?それホントかニャ!?」

 

「ハイなのニャ……また現れてしまったのニャ……」

 

「そんニャ……アレは絶えたハズニャ!どうして今になって……!?」

 

「わからないのニャ……ハンターが禁忌を侵したのかもしれないのニャ……」

 

「ニャアァ……あの悲劇がまた繰り返されるというのかニャ……」

 

何やら危険な雰囲気

 

「だからボクのところに来たのニャね」

 

「ハイニャ、アイルー界で唯一魔境を戦い抜いた伝説の英雄に御助力お願いに来たのニャ」

 

「……昔の話ニャ、今はただの農業アイルーニャ、ロートルニャ」

 

「わかってるのニャ……でも止めに行ったオトモアイルー達が返り討ちにあってもう藁にも縋る思いなのニャ……」

 

「……ちょっと考えさせてくれニャ」

 

アイルー達の会合は解散した

 

 

 

 

 

「お、終わったのか、何だったんだ?」

 

「ニャ……」

 

男に問われた相棒アイルーは一瞬考える

 

「昔のオトモ友達ニャ、久しぶりに食事しようってお誘いだったのニャ」

 

「おーいいじゃねぇの、いつでも行ってこいよ、仕事はやっといてやるから気にせず行けよ」

 

「……ありがとニャ旦那」

 

作業再開する相棒アイルー、明らかに思い詰めた顔をしている

 

「……ふぅん」

 

それに気付かぬ男ではなかった

 

 

 

 

 

 

 

-次の日・メゼポルタギルド-

 

「納品に来たぜ~っと……およ?」

 

男は珍しいモノを見つける

 

(ギルドナイトじゃねぇの、何かあったか?)

 

気になった男はギルド内を見渡し舎弟を見つけ手招く

 

「よう、ギルドナイト居やがるけど何かあったのか?」

 

「あーアレはッスね……ある新米ハンターが最短最速でG級に上がったのを調査しに来たんスよ、ついさっきクエストに出ちまったんで今は帰り待ち中ってとこッスね」

 

「スゲェ事じゃねぇか、何で調査なんだ?」

 

「それが速過ぎるんですって、小型中型大型超大型含めて全部五分針で終わらせてるみたいでおかしいってなってんスよ」

 

「超大型もか、そりゃ確かにおかしいわな」

 

「しかも誰とも絶対に組まないソロ専門で誰も狩るところ見てないんスよね」

 

「ふーん……」

 

男は気になった

 

「完全にソロなのか?」

 

「オトモは居ましたね、なんか妙に怖いオーラ出してましたが……」

 

「あーん怖いオトモぉ?あー……まさかアイツこれか?」

 

不意に相棒の件に確信は無いがアタリがついた

 

「兄貴?」

 

「いや何でもねぇ、犯罪ハンターでヤバそうなら言えよ、オレがぶちのめしてやっから」

 

「兄貴の手を煩わせるまでもないッスよ!」

 

「ハハッそうか……じゃあな」

 

男はメゼポルタギルドを後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-農場-

 

「あー!帰って来た!あなた!あなた!大変ですよ!」

 

農場へ戻ると受付嬢が慌ててやって来た

 

「相棒さんが急に居なくなってて!それでコレが事務所に!」

 

受付嬢が見せてきたのは辞表だった

 

「んだとぉ?」

 

辞表を受け取る、中身は見ない

 

(オレが配達行ってる時狙いやがったなアイツ!)

 

男の額に青筋が浮かぶ

 

「どどど、ドドガマル……じゃなくてどうしましょう!?」

 

「オレが連れ戻してくる、任せとけ」

 

男は辞表を懐にしまい武器を取りに行った

 

「……まさか連れ戻すって、殺して死体をって意味ですか?」

 

受付嬢はガクブル震えた

 

「ちげーよ!行ったところにアテがあってそこがフィールドだって事だ!」

 

「なぁんだよかった……てっきり今夜はネコ鍋かと思って恐々でしたよ」

 

「アンポンタンな事言ってねぇでマタタビ大量に買っといてくれ、行ってくる!」

 

「アイアイサー!」

 

男はメゼポルタギルドへ急いで逆戻り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-メゼポルタギルド-

 

「あ、兄貴!」

 

着くと舎弟が走り寄って来る

 

「さっき兄貴の相棒さんがソロでクエスト行きやしたよ?たくさんのアイルーに見送られて……」

 

「あーやっぱりか……」

 

「なんか事件ッスか?オレも行きましょうか?」

 

「んー……いやオレだけでいい、もしかすっとオレでもヤバイかもしれねぇ」

 

「!!?……死んだらイヤッスよ!」

 

「へっ、わかってらぁ!あいつが行ったクエストわかるか?」

 

「調査待ちのハンターと一緒のクエストッスよ!」

 

男もギルドを出発した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうやめるニャ!その力に溺れちゃダメニャ!犯罪ニャよ!」

 

砂漠のフィールドで相棒アイルーが叫ぶ

 

「ジャマスルニャ!」

 

謎のオトモアイルーが武器を振るう

 

「ッ!!?」

 

紙一重で避けた相棒アイルー

 

 

ザンッ!

 

 

その攻撃は砂漠の大地を割った

 

「ダメニャ!悪魔に魂を売っちゃダメニャ!」

 

「ウルサイニャ!」

 

オトモアイルーの攻撃がまた大地を割る

 

(ダメかニャ……)

 

苦々しく唇を噛む相棒アイルー

 

(悪魔アイルー……また現れるニャんて……)

 

悪魔アイルー

 

またの名を悪魔猫

 

それはその昔に現れた禁忌の力を宿したオトモアイルーの俗称

 

その力は異常を越えたまさに禁忌、Fすらも軽く蹂躙出来る力を持つ無法の極み

 

ある時期に彗星の如く現れて環境をぶち壊した悲劇のアイルー

 

何故アイルーなのかはいまだに解明されていないハンター界の謎の1つ

 

闇ギルドに悪用され苦情が殺到、厳しく取り締まられたとたんに急に根絶されたとされる不可思議で恐怖なアイルー

 

余談だがお守り改造スタイルが今の闇ギルドの主流だとか何とか……

 

 

 

「はやくたおして、やくめでしょ」

 

離れた場所から犯罪ハンターが悪魔ネコに命令を下す

 

「ゴシュジンノメイレイニャ……シヌニャ!」

 

「やるしかないのかニャ……」

 

相棒アイルーは武器を構えて迎え撃つ

 

「ニ"ャー!!」

 

悪魔アイルーの地を割る攻撃

 

「ニャ!」

 

まともには受けられない相棒アイルーは武器で逸らして攻撃を加える

 

「イタクナイニャ!キカンノニャ!」

 

当たっているが効いてない、悪魔アイルーは攻撃力も防御力もまさに悪魔じみているのだ

 

「ニャニャ……」

 

冷や汗を滴らせる相棒アイルー、自分が今どれだけ墓の手前で居るのかがわかったのだ

 

(あのラヴィエンテの時もきっと旦那はこんな気持ちだったんだろうニャ……)

 

男の事を思い自分に渇を入れる

 

「やってやるニャ!ボクは絶対諦めない裸の英雄のオトモアイルーだニャ!悪魔なんかに負けるかってんだニャー!」

 

「ヤッテミロニャー!」

 

悪魔アイルーの怒涛の攻撃

 

「踏み込みが甘いニャ!」

 

華麗に避け、または逸らし攻撃を加え続ける相棒アイルー

 

「ニャニャニャー!」

 

「ナンカイヤッテモムダニャー!キカンニャー!」

 

戦闘技量に圧倒的な差があった

 

「ボディがお留守だニャ!」

 

悪魔アイルーはその攻撃力を駆使した一撃必殺、戦いにならない一方的な蹂躙、長引かせたくても長引かない圧倒的チート

 

「ボディががら空きだニャ!」

 

対して相棒アイルーは歴戦の古強者アイルー、男と駆け抜けた戦歴はアイルー界で伝説とされる程でFを引退まで戦い抜いたアイルー界の英雄

 

「ボディが甘ぇぜニャ!」

 

腐っても鯛、その戦闘技量の差は悪魔アイルーに一撃も与えずタコ殴りにする程であった

 

「ムダムダムダニャー!」

 

「ニャッ!?」

 

悪魔アイルーの一撃が相棒アイルーをカスる

 

「イタクナイノニャー!」

 

悪魔アイルーは気にせず攻撃し続けている、かなり殴られたのに効いている感じが全く無い、疲れている感じも無い

 

理不尽を越えた強さが悪魔たる由縁

 

(マズイニャ……このままじゃボクが先に疲れて殺されるだけニャ……)

 

マトモにやっては勝ち目が無い

 

いくら戦闘技量が勝っていようが体力は無限ではない、引退しブランクもあるし衰えもある

 

墓の手前に立っているのは紛れもない事実なのだ

 

(……そうニャ!オトモならハンターを倒せば止まるハズニャ!)

 

オトモとはハンターあってのオトモ、故にハンターが倒れればオトモも止まる、それは悪魔とて例外は無い、むしろ契約を重んじる悪魔故か

 

「ニャ……!」

 

狙いを変えるオトモアイルー

 

「ゴシュジンニハチカヨラセナイニャ」

 

「ウニャ!?」

 

狙いは読まれていた、犯罪ハンターを庇うように目を光らせている

 

「グヌヌニャ……」

 

「はやくたおしてクエいこ」

 

「リョウカイニャゴシュジン、ミンチニシテヤルニャ」

 

悪魔アイルーが相棒アイルーに迫る

 

 

「目ぇ閉じろ!」

 

 

カッ!

 

 

声が響いた次の瞬間、投げ入れられた閃光玉が一瞬の光を放つ

 

「ニャ!?ニャニャ!?」

 

咄嗟に目を閉じれた相棒アイルーがビックリしながら目を開けた

 

 

「パーティー会場はここかぁ相棒?」

 

 

背後からかけられた声に相棒アイルーは跳び跳ねた

 

「旦那!?」

 

「おうわりぃ!ちぃーっと出遅れちまった!まだお開きじゃねぇよな?」

 

男が隣に並んだ

 

「ニャんで……」

 

「ニャんでもクソもあるかアホゥ、辞表なんてしょうもないモン書きやがってこのバカタレが……迷惑かけたくねぇってか?水クセェんだオタンコナス!オレとお前の仲だろうがこのスカポンタンのスットコドッコイがよぉ!」

 

相棒アイルーは頭をめっちゃグリグリされた

 

「イタいのニャ旦那……ゴメンニャ」

 

「ヘッ!お前にゃ後でキッチリ謝ってもらうとして……先にコイツ等だな」

 

閃光をモロに食らって悶える悪魔アイルーと犯罪ハンターへ2人は向き直す

 

「オレはどうすりゃいい?いやどうして欲しい?あの見るからにヤベェアイルー叩っ殺しゃいいのか?」

 

男はパーティーのメインである相棒アイルーに従い助ける構え

 

「殺しは勘弁ニャ、あのアイルーはまだ助けられるのニャ!ハンターから引き離してボク等の里で龍神様に御祈りしたら治るのニャ!」

 

「龍神様ぁ?何かよくわからんが抑えときゃいいって事だな?いよし任せろ!」

 

「ボクはハンターを乙らせるニャ!」

 

閃光ももう解ける手前に指針が決まる

 

「あ、旦那って悪魔アイルー知らないニャね?Fばっかりだったから」

 

「ああ知らねぇ」

 

「じゃさっきは殺しは勘弁って言ったけど殺す気で行っていいニャ、むしろ殺す気で行くニャ」

 

「ああ?意味わかんねぇぞ?」

 

「やればわかるニャ」

 

元は本家からの生え抜きだった相棒アイルーは遠い目をした

 

「ふざきんな!はやくたおして!やくめでしょ!」

 

「ギニャー!ミナゴロシニャー!」

 

閃光から回復した犯罪ハンターと悪魔アイルーが荒ぶる

 

「行くニャ旦那ー!」

 

「よしきたコラー!」

  

同時に駆ける英雄2人

 

「くたばれやぁ!!」

 

「シネニャー!!」

 

男の大剣と悪魔アイルーの剣が打ち合う

 

 

「ぬわぁーーーーーーーーーッ!?」

 

 

男は遠く彼方へブッ飛ばされた

 

「ああ!?旦ニャー!?」

 

一撃戦線離脱は予想外

 

「ダレモオレニハカテンノニャー」

 

悪魔アイルーが悪魔的な笑顔で頷き相棒アイルーへ向く

 

「ツギハオマエニャ」

 

「ヤバイニャ……」

 

再び絶体絶命

 

 

「ウオオオオォォォテンメェェェェェェェェ!!」

 

 

だったが彼方から砂塵巻き上げながら猛烈ダッシュで男が戻って来た

 

「シィネェェェェェ!!」

 

「クタバレニャー!!」

 

 

ドギャ!

 

 

「ヌワァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

 

男はまたブッ飛ばされる

 

「いい加減にしろやコラァァァァァ!!」

 

男はまたブチギレて戻ってくる

 

「サッサトシネニャー!」

 

「もういいわ!」

 

どうやっても力で敵わないと思い知った男は悪魔アイルーの攻撃を避けた

 

「ウラァ!!」

 

横薙ぎ一閃

 

「ゲペッ」

 

悪魔アイルーはこかされた

 

「キカンニャー!」

 

だがすぐ立ち上がる、ダメージは一切感じられない

 

「ドラァ!!」

 

縦切り一閃

 

「グペッ」

 

悪魔アイルーはまたこかされた

 

「キカントイッテルニャー!」

 

ピンピンしながらまた立ち上がる

 

「……もしかしてお前よぉ」

 

何かに気付いた男は悪魔アイルーに攻撃しまたこかせる

 

「カペッ……ムダニャー」

 

「……ホレ」

 

起き上がりに合わせて攻撃しまたこかせる

 

「ウペッ」

 

「ホレホレ」

 

「ペペッ」

 

「ホレホレホーレ」

 

「ギペッ」

 

悪魔アイルーはこかされ続けている

 

「バカみてぇに強いくせに怯みはダメみてぇだなぁテメーよぉ?」

 

「クペッ……ヤメルニャ」

 

「止めないニャー、グヘヘ」

 

男はやらしい顔でハメまくっていた

 

 

「……いつまでやってるニャ旦那、終わったニャよ」

 

呆れた顔で相棒アイルーが乙らせた犯罪ハンターを引き摺って来た

 

「お、こいつも動かなくなったな……つか早いじゃねぇの」

 

「典型的なオトモハンターだったニャ、楽勝ニャ」

 

「オトモハンターってのはよくわかんねぇがザコだったってのだけはわかるぜ」

 

「その認識で合ってるニャ」

 

コツンと拳を合わせる

 

「ハンターはギルドナイトに引き渡すニャ、アイルーは友達に任せて里でお祓いしてもらうニャ」

 

「うし、じゃ帰るか~」

 

「ニャ~!」

 

 

 

 

その後、ギルドで犯罪ハンターは悪魔アイルーを使った罪でギルドナイトに処され悪魔アイルーは何事もなくお祓いが済み無事に社会復帰出来たらしい

 

一件落着……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま~」

 

農場に帰って来た男と相棒アイルー

 

「あー!帰って来たー!お母さんマタタビー!」

 

「はい喜んでー!」

 

大量のマタタビを担いできた娘と受付嬢が相棒アイルーに全部渡すも多過ぎてマタタビに埋められてしまう

 

「帰って来たんだねーよかったー」

 

「心配かけやがってバカヤロウコノヤロウめ」

 

大男達も集まってくる

 

「な、なんなのニャ」

 

マタタビから顔を出した相棒アイルーに受付嬢と娘が抱きつく

 

「辞めないでくださーい!」

 

「お願ーい!」

 

必死の懇願

 

「心配かけてゴメンニャ……ボク辞めないニャ」

 

「よかったー!」

 

「わーい!」

 

喜ぶ2人を見て相棒アイルーの顔が緩む

 

「やっぱりボクはここが大好きだニャ……」

 

自分の居場所なんだと嬉しさを噛み締める

 

「浸ってるとこわりぃんだがお前もう従業員じゃねぇぞ?」

 

「ニャ?」

 

相棒アイルーが男へ向く

 

「ほれコレ」

 

男が懐から辞表を取り出してピラピラ見せびらかす

 

「受理しとくからよ」

 

「ニ"ャ!?」

 

相棒アイルーは跳び跳ねた

 

「アバヨ相棒!達者でな!」

 

「まま、待ってニャ旦那!取り下げるニャ!」

 

慌てて男にしがみつく相棒アイルーを男は真顔で見下ろした

 

「……んじゃ条件がある、農場のみんなにちゃんと謝れ」

 

「!!……わかったニャ」

 

マタタビから出た相棒アイルーは平に平に平伏

 

「心配かけて申し訳ありませんでしたニャ、また一緒によろしくお願いいたしますニャ」

 

深く深ーく謝った

 

「いよしッ!この話はこんで終い!次文句言った奴はオレが泣かすかんな!」

 

パンッと手を鳴らし男は相棒アイルーをマタタビで包んで持ち上げどこかへ歩いて行った

 

「あそこまでさせる必要あった?誰も文句なんて言わないのに」

 

メガネが疑問を呟くと大男が小さく笑う

 

「ケジメってヤツだ、なぁなぁでうやむやにするのはどっちも居心地が悪くなるもんだ、親しき仲にも礼儀あり……アイツの気遣いだよ」

 

「あ~なるほど」

 

「あんまわかってねぇだろお前」

 

「うん実は……へへっ」

 

笑いながら見送った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「旦那?どこ行くのニャ?」

 

「ただの散歩だよ、まぁ付き合えよ」

 

農場の中をアテなく相棒アイルーを抱えて男は歩く

 

「……お前、次やったらマジで許さねぇからな、覚えとけよ」

 

「ゴメンニャ旦那……わかったニャ」

 

「オレの相棒はお前だけなんだからよ……ホント頼むぜマジでよ」

 

「ゴメンニャ……」

 

「……無事でよかったぜ」

 

「ゴメンナサイニャ……」

 

男への親愛の頬擦り

 

 

「今日は一緒に寝ようや……なぁ相棒」

 

「うんニャ……旦那、ありがとニャ」

 

 

悪魔が2人の絆を強く結ぶ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




・悪魔アイルー
言わずと知れた?改造ネコ。
本作では黒龍様達にその昔に暇潰しのイタズラで禁忌の力を与えられて誕生した、今回の悪魔はお祓いを逃れた最後の1匹、ネコバァのところに居たが人気が無く今の今まで売れ残っていたがオトモの事など何もわからないふんたーが適当に選んだのがきっかけで世に出て来た。
純粋な戦闘能力は作中2位、男よりも遥かに強いプレデターのエルダーもワンパン出来る。




最近妙な感想が来ましてちょっと書く気が無くなるほど激萎えしておりました、批判じゃなくて理想を強要する系のヤツでして……あのキャラは最強じゃないとダメだとかこの作品の設定の根幹から直せみたいな……この作品消せってか?世界観なんて大して重視してない8割ギャグみたいな小説だぞ?

丁寧に返事を返したところ感想は消されたのでこの場で改めて認知して欲しいので書きますがこの作品はあくまで私の自己満足の小説ですので面白いと思ってくれれば嬉しいですしつまらないなら無理に読まなくて構いません強要はしません、その程度の小説です。
ですので批判は受け付けますが設定をオレ好みに変えろみたいなのは受け付けません、それを容認すれば私が書く意味も必要も無いからです、好みの小説を探すか御自身で書けばいいのです。
これからもそういうスタンスで書くので御理解いただけたら幸いです。

やーしかしネタが無い……年内は最後かも。

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