「んぐえっ!?」
強く殴られ男は打ち飛ばされた
「テェなヤロォ……!」
男は立ち上がり殴った胴着男を睨みつける
「我こそ、拳を極めし者なり……!」
「やるじゃねぇかコノヤロウ!テメーが拳ならこっちは狩りを極めし者だコラァ!狩り殺してやるぁ!」
拳を極めし謎の拳豪と裸を極めし男のタイマンが始まろうとしていた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
-一月前 禁足地・緋の森-
「なかなか釣れねぇな~」
「いっそ爆弾投げ入れっか~?」
釣りの名所は賑わっていた、今日も様々なハンターが暇潰しに来ている
「…………」
その中に胴着男も居た
寡黙で黙々と釣りに集中している
「な~?英雄って結構居るよな~」
「居るな~」
釣り人達の他愛ない雑談
「誰が最強なんだろうな~」
「あー……まぁ確かに気になるな~」
「だろ~?お前どう思うよ?」
「どう思うったってな~会った事ねぇ人等だしな~」
「そんなもんはテキトーでいいんだよ、フィーリングだよフィーリング~」
本当に他愛のない雑談、釣れるまでの間を繋ぐ話の種程度の軽く薄っぺらい会話
「全員は把握してねぇけど偉業で言やぁ我らの団の英雄がスゲェと思う、シャガルやダラやら古龍倒しまくってるからな」
「それで言うなら青い星の英雄もだろ、古龍の王やらアン・イシュワルダ含めて倒しまくってる」
「確かに……よくよく考えたら他の英雄も倒しまくってんだよな」
「んじゃ偉業以外で考えるなら……猛き炎の英雄は戦闘狂のヤベー奴らしいぞ」
「龍歴院の英雄は最終兵器なんて言われてんぞ?女なのに兵器扱いだ、ガランゴルムみてーなヤベー女だよ絶対」
「いやいやあの英雄は……」
「まてまてこの英雄は……」
雑談に花咲いている
「…………」
声が大きく聞きたくなくても胴着男には聞こえていた
「あーそうだ思い出した、有名なクソヤベー英雄いたんだったわ昔だけど」
「誰だ誰だ?」
「メゼポルタの裸の英雄って聞いた事ねーか?」
「あー知ってる!メゼポルタの猛り暴れる狂人だろ?前に来てたらしいじゃんこっちに、つーかなんで裸のなんてダセェ二つ名なんだ?」
「そーそれ!聞いた話じゃ喧嘩無敗だってよ、スゲェよな~裸の異名の理由は防具付けないからだってよ、ハレンチな変態らしい……自称青い星の英雄の弟子が言ってた」
「なんだそりゃ……まぁスゲェけど無敗ったってどんだけやったのと相手にもよるんじゃねぇの?」
「1000人以上の主にハンターだってさ、新米からG級、王国騎士から闇ギルドまで全部制覇してるらしいぞ……全員治療院送りにしたとかなんとか」
「はぁ?マジかよヤッバ……俺が聞いたのはギルドナイト半殺しにしたとか大長老半殺しにしたとかクソヤベー話ばっかだよ」
「それがマジならなんで消されてねぇの?前に来たってのは騙りか?」
「いや確か引退したからって聞いたな」
「引退?なんで?そんなに強いのに?怪我か?膝に矢を受けてしまってなみたいな?」
「さぁ……理由はよく知らねぇ、なんか今はどっかで農場やってるらしいぞ」
「農場?そらまたなんで?」
「それもよく知らん」
「ふーん……」
一瞬の沈黙
「あーやっぱ最強決めんのは難しいなぁ~けどイカレ具合は裸の英雄が一番ヤバそうだな~」
「それは俺も同意、近寄りたくねぇよんな爆竹みてぇな英雄」
「なぁ~……おっ!」
「キタか!ッ!?こっちもだ!」
魚が掛かり会話が終わる
「…………」
胴着男は竿をあげて立ち上がった
「見定めてくれよう……死合うに足る者かどうか」
禁足地を旅立った、釣れなかったからではない
(……旅費が要るな)
ただ強者を求めて……
-一月後・農場-
「君知ってる?ギルドで聞いたんだけどさ~」
休憩中に小男が話している
「なんか禁足地の方でやたら強い格闘家が居るって噂になってるんだよね」
「格闘家ぁ?ハンターじゃなくてか?」
「そうみたいなんだよ、ハンター登録されてない一般人がモンスター大量に狩ってギルドに買い取り頼んで来たってちょっとした騒ぎになってるらしいよ」
「一般人が?そりゃ問題になるだろうな、密猟に近ぇからな」
「結構揉めたらしいよ……ってそうじゃなくて本当の問題はその一般人ね、なんと武器無しの素手で狩ったらしいんだよ」
「マジかよ、ああだから格闘家か」
「そういう事、結局形だけハンター登録して換金出来て大金得たらしいんだけど何の為だったのか目的はわからないんだって、大金得たあと禁足地から消えたらしいよ」
「ふぅん……何だろうな、当面の生活費か?無くなったらまた狩るって感じか?」
「かもしれないね~、何にせよスゴイ奴も居るもんだよ」
「確かにな~」
一息ついてお茶を啜る
「……おん?」
男は反応する
(何か変なのが来たか?)
農場の敷地に妙な気配が入ってきたのを感じたのだ
「誰か来たな、たぶん知らねぇ奴だ」
「ホント?よくわかるよね……千里眼飲んでる?」
「いや飲んでねぇよ」
「獣染みてんね~……ハチミツ買いに来たハンターかな?」
「だろうな~」
特に気にせず茶を飲んでると相棒アイルーが人を連れて来た
「だ、旦ニャア……」
「……」
若干怯える相棒アイルーの後ろで胴着男が眼光鋭く仁王立ちしていた
「……どう見てもハチミツ買いに来たってツラしてねぇな」
「見た目で判断しちゃダメだって、ハニーハンター付いてるくらいハチミツ大好きなのかもしれない」
「あんなボロ胴着に付いてるわけねぇだろ」
失礼な事をコソコソ話す2人
(まぁ強いのは間違いねぇがよ)
身に秘める強さを感じ取っていた
「旦那にお客さんニャ」
「オレに?……あーあんたどちらさん?何か用か?」
胴着男の厳つい雰囲気に話しづらそうに男は問う
「我が名は豪鬼、音に聞いた裸の英雄と死合う為に禁足の地より来た」
「しあう?ああ試合か……あんたハンターか?」
「否、故あって狩人の資格は有るが拳法が我が本流」
(え……禁足の地って禁足地の事?それでハンター資格持ちの拳法?コイツまさか噂の格闘家?見た目は納得だけど……)
微妙に噛み合ってない会話と正体を察する小男
「試合って?喧嘩か?」
「左様」
「買った!」
喧嘩を売られていると解釈し男は勢いよく立ち上がった
「機を見るに敏……うつけか強者か、死合うに足るか試してくれる」
胴着男・豪鬼は小男と相棒アイルーから離れ構えた
「祭りと喧嘩はハンターの華ってな、よしかかってこいや!」
男も向かい、手招いた
試合(死合い)が始まった
「っしゃこっちから行くぞコラァ!」
かかってこいと言いつつ男が勢いよく駆け出し大振りのテレフォンパンチを繰り出した
「……ヌンッ!」
前進しながら迫るパンチを紙一重で避け豪鬼は男の腹に正拳突きをカウンターで食らわせた
「んぐえっ!?」
強く殴られ男は打ち飛ばされた
「テェなヤロォ……!」
男は立ち上がり殴った胴着男を睨みつける
「我こそ、拳を極めし者なり……!」
「やるじゃねぇかコノヤロウ!テメーが拳ならこっちは狩りを極めし者だコラァ!狩り殺してやるぁ!」
男は豪鬼へ殴りかかる
「ウラァ!」
「……ムンッ!」
攻撃を避けられ男は蹴られる
「ッ……ゴラァ!」
「デヤッ!」
攻撃を捌かれ反撃を貰う
「チッ……テメこのッちょこまかと!うぐっ!?」
攻撃は当たらず豪鬼の反撃を全て食らってしまっていた
「ニャア……スゴイニャ、旦那をボコボコにしてるニャ、初めての光景ニャ」
「あーマズいねコレ」
観戦している相棒アイルーと小男は呟く
(体術のレベルが段違いだ、人間相手に特化してんだろうね、喧嘩自慢じゃ厳しいか……こりゃアイツの初めての喧嘩負け見れるかも)
ワクテカしながら見守る
「ウラッ!あ?」
男のヤクザキックが豪鬼をすり抜けたように空を突く
「キモイ動きすんな!」
阿修羅閃空と呼ばれる高速歩法、脚が動かずスライドしているように見えて男は追いかける
「ヌンッ!」
豪鬼が両の手から豪波動拳と呼ばれる気を撃った
「うおっ!?」
男は防ぐも足は止まる
「ヌンッ!ヌンッ!」
「はぁ!?なんだそりゃ!?」
連続で撃たれる波動拳に飛び道具なんて無い男は理不尽な声をあげながら連続ガード
「舐めんなコラァ!」
間を縫って波動拳を跳び抜け豪鬼へ襲いかかる
「ヌゥン!」
跳びかかりに反応した豪鬼は豪昇龍拳と呼ばれる飛び上がりながら放つ強烈なアッパーで男を迎え打ち、打ち落とした
「ぐっ……くそがああああっ!!?」
倒れた男はすぐ立ち上がるが豪鬼に腕を取られ1本背負いで投げられ叩きつけられる
「ッ……テンメェェェ!!」
跳ね起きた男が掴みにかかるが豪鬼は既に構えていた
「滅殺……!」
高められた波動拳、滅殺豪波動が男に直撃した
「うぎゃああああ!!?」
波動に撃ちのめされ倒れる
「…………」
立ち上がらない、完全なダウン
「……死合う器ではなかったか」
豪鬼は構えを解き、呟いた
「勝っちゃったよ……しかもパーフェクト……うわスゴッ……」
「大長老様もおったまげニャー」
小男と相棒アイルーは感心して見ている、男の心配なんてしてない、これはただの試合だと思っているから、要は座興ぐらいのノリで見ているのだ
「いやイイモノ見れたよ~楽しみだね~」
「ニャ~どうなるかニャ~」
心配してない理由はもう1つあった
「……」
豪鬼は背を向け去ろうとした
「オイ、どこ行くんだコラッ」
「!?」
声に振り返ると男は立ち上がっていた
「一乙で終わった気になってんじゃねぇぞ、ラウンド2だコノヤロウ」
不敵に笑う男、2人が心配してないのは終わる訳がないと知っていたから
「……笑止、うぬの力の底は見えた、無駄な事はよせ」
立ったのは驚いたが圧倒した豪鬼は格付けは済みこれ以上は無意味だと言った
「無駄かどうか……やってみろやぁ!」
男は駆けた
「失せろ」
再度痛め付けて諦めさせようと豪鬼は豪波動拳を放とうと構える
「しゃあ!」
「ヌッ!?」
豪波動拳を撃つより速く男は跳び上がった、読まれ隙を晒した豪鬼の表情に驚きが滲む
「ウラァ!」
「ヌゥ……!?」
豪昇龍を放つ事が出来ず跳び込みパンチを寸ででガード出来た豪鬼の表情は僅かに歪む
(剛力ッ……芯に響く)
ガードの上から効かせる威力を感じた豪鬼の手首が掴まれた
「捕まえたぞ……ゴラァ!」
力ずくで豪鬼を持ち上げ振り回す
「ッッ!!?」
片手で軽々振り回す男の力、ガノトトスすら釣り上げるハンターの剛力が豪鬼を襲う
「くたばれコラァ!!」
離れた木に向かって豪鬼を投げた
ドンッ!
木に凄まじい衝撃で豪鬼は叩きつけられた、虫の木だったらしく揺らされて大量の虫が落ちてきて逃げていく
「グウゥ……ヌゥ!?」
まともに当たれば木をへし折りかねない衝撃だったが受け身を駆使し衝撃を散らしダメージを減らしたがそれでも多大なダメージを受けた豪鬼は痛みを堪える
「ウオラァァァ!」
「ッ……!」
駆けてくる男を見た豪鬼は阿修羅閃空で翻弄しつつ距離を取ろうと動く
「ムッ!?ン~……見切ったぁ!!」
「グウッ!?」
動きに追い付かれガードの上から蹴られる
「ウラッ!コラッ!オラッ!」
男の連続攻撃、だがモーションはテレフォンではなくコンパクト
(質が変わった、我が拳を見切り適応して見せるか!狩人の才覚の成せる技……!)
男はモンスターに何度も挑み動きや癖を学ぶその狩猟経験から鍛えた観察眼で豪鬼の拳法に適応してきていた、隙の大きい大振りを止めカウンターを取られにくい小技で攻める
「死ぃ……」
男が踏み込んで拳を構え力を溜める
(勝機……!)
豪鬼は豪昇龍でカウンターを決めるべく体を沈め、放った
「ぃぃぃぃ……」
「ヌゥッ!?」
だが豪昇龍は空を切った、男の前に踏み込む動きはフェイントで上体を後ろに反らし避けたのだ
「ねやオラァ!!」
「ウグアッ!!?」
力を溜めた渾身の右ストレートが豪鬼に炸裂し打ち飛ばした
「1本取ったぞオルァ!無駄かどうか思い知ったかボケがぁ!」
男はガッツポーズを決める
「うーわパーフェクトやり返したよアイツ……キンモー」
「キッショイニャー」
小男と相棒アイルーはドン引きしていた
「何なのアイツ?同じ人類なの?モンスターとのハーフなんじゃないの実はさ」
「絶対ラージャンとのハーフニャ、今度キリンの角食わせてみるニャ」
「もしかして大団長の血筋入ってんじゃない?」
「入ってそうなのは番長の方ニャ」
「ハハッ確かに」
まぁまぁ失礼な事を言いながら眺めていた
「ヌゥゥ……不覚を取ったわ」
豪鬼は立ち上がる
「ラウンド3ってか?」
「無論」
終わる気は無い
「……なぁ?やるのはかまわねぇんだが正直言ってこれ以上は歯止めが効かなくなりそうなんだよ」
男は言う
「だからどっちか死ぬ前に手打ちにしとかねぇか?ちょうど五分五分だしよ……引き分けって事で手打ちにしようや」
試合だと思っている男は深刻化する前に冷静に提案した、家族を持つ身でもあるから自らの気性から死闘の予感を察し退いたのだ
「否ッ!貴様は死合うに足る!決着をつけるのみよ!」
豪鬼は退かなかった、強者を求める性が獲物を逃す事を許さない、冷静に狂っているのだ
「なんだぁテメェ……手打ちにしようっつってんのに殺されてーのかあぁ?」
「是非も無し」
豪鬼の狂気が男の狂気を呼び覚まし熱を加える
「上等だコノヤロウ……死にてぇなら介錯してやらぁ!」
「来いッ!滅殺ッ!」
ファイナルラウンド……開始!
「コラーーーーー!!」
時間切れで即終了した
「アイダァッーーーッ!!?」
娘が駆けつけてにゃんにゃん棒で男はシバキ倒された
「喧嘩するなって言ってんじゃんお父さん!何回言ったらわかるの!」
「ちげーって!試合だ試合っ!喧嘩じゃねぇ!」
「一緒だよもー!御飯抜き!」
「いや一緒じゃ……んむぅ悪かったって、メシ抜きは勘弁してくれ」
男は不服ながら謝って矛を納めた
「おーい邪魔すんなー」
「そうだそうだニャー」
小男と相棒アイルーの野次が飛ぶ
「あ"んッ!?」
「……」 「……」
娘に睨まれてスンッと目を逸らした
「もーホントバカばっかりなんだから……」
ぶつぶつ文句言いながら娘は去って行った
「……興が削がれたわ」
茶番を見せられた豪鬼は内なる殺気を静め構えを解いた
「わりぃな、これからだったのによ」
「フンッ……」
豪鬼は農場を去り始め男は呼び止める
「おい待てよ、お前って強いヤツと闘いてぇんだろ?そうだろ?」
「……左様」
「なら付き合え、良いとこ連れてってやるよ、気に入ると思うぜきっとな」
「……よかろう」
豪鬼が了承すると男は小男と相棒アイルーに受付嬢には黙っててくれとジェスチャーして2人が頷くと武器を持ち豪鬼を連れてメゼポルタギルドへ向かった
-メゼポルタギルド-
「ギルマス呼んでくれ、裸の英雄が相談があるって言ってくれ」
受付でギルマスを呼び出し少し話し込み戻ってきて豪鬼へ促す
「話はついた、行こうぜ」
パァープォー♪
「着いたぜ良いとこ、アイツ等狩んぞ」
「……獣狩りか」
男が指差す先には2体の牙獣種、赤闘獣ロロ・ゴウガルフと青闘獣レイ・ゴウガルフが居た
「人間相手っつーお前の理想とは違うが強いって点じゃ間違いねぇ」
「モンスターなど幾度も狩った、相手にならん」
「そうかぁ?ハンターの資格持ってるだけのお前じゃアレは初めてだろ?初めてじゃなきゃおかしい、まぁ相手になるだのは一回でも狩ってから言いな」
「……よかろう」
男に挑発されて豪鬼は単身2体の闘獣に挑みに行った
「……ヌゥ!?」
そしてすぐ気付く、今まで狩ったモンスターとは比にならない強さに
(おっ流石、すぐわかったかよFクラスモンスターの強さをよ……禁足地のモンスターとは比べもんになんねぇだろうよ?)
男が連れて来たのはF領域、そしてF領域にしかいないF固有種モンスター
本来なら豪鬼が入るのは機密の資格が要るが英雄だった男のゴリ押しでギルドマスターを納得させ許可を得たから入れている
「面白い……!相手にとって不足無し!」
豪鬼は極限の狩猟に精神を集中させ挑む
「グヌゥ!?」
最中に2体の闘獣のツープラトン・クロスボンバーを防御する
「ぬるいわっ!」
腕を押し退け竜巻斬空脚と呼ばれる空中回転蹴りで2体同時に打ち飛ばす
「天魔!」
空中から放つ滅殺豪波動・天魔豪斬空
「ヌゥリァア!」
豪昇龍の連撃・滅殺豪昇龍
「「ギャウッ!?」」
闘獣を圧倒する
「よう、そろそろ交ぜろよ」
暫し闘っていた豪鬼を見ているのに飽きた男が乱入し片方へ切りかかった
「よっしゃ!ツープラトンされっとウゼーから一気に決めるぜ!ウオラァ!!」
大剣奥義の輝烈剣で片方を抹殺
「代わってやろうか~?」
「ぬかせ……ヌンッ!」
豪鬼が傷口に起点の一撃を当て怯ませる
「一瞬千撃」
刹那の連撃にて葬りさった
「おー何だ今のスゲーな!」
豪鬼の奥義を見て男は素直に称賛し微笑む
「どうよ?強かったろ?」
「強くはあった、が所詮は獣……我に勝てる道理無し」
「だろうな、でもアレまだ下位なんだよな……このクラスじゃかなり下の方なんだよな実はよ」
「……何?」
男の言った事実にFどころかハンターをまともに知らない豪鬼は驚きを見せた
「上に行きゃもっとバケモンみてぇなのウンザリするくれぇいるぞ、ハンターで上目指しゃ闘える」
「……」
衝撃を受けた豪鬼は黙って考えている
「へっへっへ!良いとこだったろ?じゃ帰ろうや」
「……」
豪鬼はずっと黙ったまま帰り、2人は別れた
-エピローグ-
「聞いた聞いた?あの格闘家君色んな所でモンスター狩りまくってついにFクラスに認められそうになってんだって」
「おー早かったなアイツ、やるなぁ」
「やるなぁって……君が書いた絵でしょ」
「へっへっへ!上手くいったぜ!」
男は放っておけば色んなハンターに喧嘩売りそうな豪鬼の闘争欲をモンスターに向けるように仕向けたのだ
本家のモンスターでは相手にならないからギルドマスターに将来有望なFクラスハンターが出来ると説得して魔境を体験させたのだ
それが上手く行って万年不足気味のFクラスに英雄並みの人材を送り込めそうで男は満足に頷く
「あーそうそう、何か最近また変なの現れたらしいよ~腕力家とか何とか」
「腕力家?何だそりゃ?」
「聞いた話じゃモンスター密猟っていうか虐殺しまくってるヤバイ男が居てギルドナイトが探し回ってるみたい、オーガって呼ばれてるんだってさ」
「ほーん戦闘狂かぁ」
「強いハンターも襲われてるみたい、怖いねー」
「変なのいっぱい居んだな~くわばらくわばら」
そして男は気付く
「……また知らねぇヤツ来たな」
「噂の腕力家じゃない?君目当ての」
「んな訳ねーだろ、どうせハチミツだよハチミツ、んな道場破りみてぇな事ポンポンあってたまるか」
「そうだといいね~」
平穏は続く……?
ワイルズで豪鬼見つけてそういや居たなと思って書きました、豪鬼のキャラはこんなんじゃないかもしれませんが本作の豪鬼はこんなんです。
ネタは……うーん……無い。