Fへの挑戦   作:黒太陽

53 / 60
英雄の証明 中

 

 

-砦-

 

 

「来たぞーーー!!」

 

 

超巨大龍の侵攻に抗う集いしハンター達

 

「ヤバイ!取り付かれたぞ!?」

 

「もっと大砲撃て!折られた撃龍槍はどうなってる!?」

 

「まだ再装填中!もう少しです!」

 

「急がせろ!持たんぞ!」

 

誰もが戦い続けている

 

「出番ですお二方」

 

責任者の一声で2人のハンターが姿を見せる

 

 

「ドハハハハハ!!」

 

「バハハハハハ!!」

 

 

高笑いをあげながら出てきたのはヘルブラザーズ

 

「俺達に!」

 

「任せときな!」

 

泣く子も黙る最強ハンターコンビが古代種ラオシャンロンへ挑みかかる

 

「ヘルブラザーズがやられたぞー!」

 

「はぁ!?ウソだろオイッ!?」

 

激闘の末に倒れた

 

「体調が……」

 

「万全じゃなかったか……」

 

いつもの体調不良だったらしく惜しくもリタイア、他の有名ハンターも頑張り過ぎてスタミナ切れで疲労困憊

 

「削ってくれた地獄兄弟の踏ん張りを無駄にすんなー!攻撃攻撃ー!!」

 

攻撃は続けられている

 

「あ……ヤバイッ!ヤバイヤバイヤバイッ!!?」

 

ラオシャンロンの立ち上がる行動にハンターが気付く

 

「倒れ込んでくるぞ!止めろぉぉぉ!!」

 

怯ませようと攻撃を加えるがラオシャンロンは止まらない

 

「ここまでか……」

 

「南無三……ッ!!?」

 

倒れ込む刹那、砦の崩壊と死を覚悟するハンター達が目を閉じた

 

 

ドウッ!

 

 

1発の銃声鳴り響く

 

 

「ヴァオオオオッ!!?」

 

 

眼を撃たれたラオシャンロンが怯み後退、倒れ込みは防がれた

 

「た、助かった……」

 

「誰だ……?何処から……?」

 

ハンター達が弾丸が来た方向を探すと遠く離れた砦の入口に2つの人影を見つけた

 

(なんだと……?あの距離から動く眼に当てたのか?そんなバカな……)

 

それはボウガンの適正距離を遥かに越えた神業に等しい長距離スナイプ

 

(誰だいったい?筆頭ガンナーは禁足地だ……あんな芸当が出来そうなのは知る限り筆頭ガンナーと伝説のガンナー、それとメゼポルタのメガネガンナー……だが伝説とメガネは引退して久しい……いやまさか?)

 

出来る者は非常に少ない、世界でも極僅か

 

正体ににじり寄るも確証は無い

 

「あ~危なかったぁ……ギリギリだったねぇ」

 

「ええホントに、でも流石ねちっとも鈍ってない、ナイスショット」

 

「ハハ……コレとあやとりだけが取り柄だからねボクは」

 

メガネと女が微笑み合いながら頭に重ね着をする、メガネはゼレドロフェイク、女はアイルーフェイクを被り迎撃戦線に向かう

 

「応援に来たよ~」

 

「何だコイツら変人か!?あ、いや助かった、助太刀感謝する……ええと、何と呼べばいいんだ?」

 

ゼレドロフェイクとアイルーフェイクに驚きはすると同時に被らなければならない理由が何かあるのだろうと察しツッコミは入れない

 

「あーそうだねぇ……ゼレドロンとアイルーでいいよめんどくさいから」

 

「そ、そうか……」

 

2人が重ね着をして顔を隠すのは身元が割れると後々面倒だから、既に引退して久しいから勧誘やらの防止である

 

求めているのは狩りの高揚であり名誉ではないのだ、メガネ以外

 

「うん、それじゃあ……やろっか」

 

「ええ」

 

2人は同時に行動を開始した、メガネは鬼人薬や怪力の丸薬を飲みながらポジションに向かい女は狩猟笛で演奏を開始し砦のハンター全員にバフを掛ける

 

「よーし……狙い撃つよ!」

 

構えたメガネが貫通弾を連射する

 

「ヴォウアアッ!!?」

 

背の内部に有る弱点へ向けて

 

「よっと」

 

伝説のガンナーから教わった狩技【全弾装填】を駆使し絶え間の無い連射

 

「ちょ!何なんですかあのゼレドロン!急所に寸分違わず当て続けてますよ!キモイって!?」

 

「怯みも計算して置き射撃まで急所に……」

 

戦慄すら覚える射撃技術

 

「ちょっと!ねぇ君達も攻撃してよ!」

 

「あ!す、スマン……行くぞッ!!」

 

思わず見惚れてしまっていたハンター達は我に返りラオシャンロンに攻撃を再開する

 

「超速射使いたいな~」

 

「使えないでしょ、こっちの装備なんだから」

 

「そうだった、てへっ」

 

「もうっバカなんだから」

 

砦のハンターに強力な援護が連携され古代種ラオシャンロンへ攻勢が本格化する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-禁足地-

 

「オイまだやんねぇのか?何やってんだ?」

 

大男と小男は待機している

 

「なんか準備してるみたい、ゴグマジオスが背負ってるの使う為みたいな感じかな」

 

「使えるかわかんねぇのに面倒な事してやがる、そんなもんアテにするよりさっさと殴っちまう方が早ぇだろっつーの」

 

「それはそう、筆頭のお偉いさん達は慎重だよねぇ」

 

「腰抜けかっちゅーの」

 

ファビウス卿の指揮下に入っているので勝手は出来ないが自身の経験から不満タラタラ

 

「何だあいつら……ヤベェって」

 

「しっ聞こえるぞ……近付かない方がいいぞあんなクソ怪しいファンゴとガーグァなんてよ」

 

大男と小男も身バレ防止の重ね着をしている、大男はブルファンゴフェイクで小男はガーグァフェイク

 

お陰で他のハンターからは気味悪がられてるが2人にとっては都合が良い

 

「つーかよ?どーせ使えたって外すのがオチじゃねぇのか、巨龍砲みたいによ」

 

「あー確かに、使用可能になって試しに使って盛大に外すのが様式美なところあるよねー」

 

「だからさっさと殴っちまえば……ってアイツ危なくねぇか?」

 

大男が異常に気付く

 

「あぁえーと確かヴェルナー?だったかな?ギリギリまで調整してるみたいだね……あ、ゴグマジオス出た」

 

見ているとゴグマジオスが現れヴェルナーへ向かっている

 

「なんでピンポイントで行ってんだよ!?いきなりで間に合わねぇって!」

 

「ヤバイフェロモンでも出てんじゃないの!?」

 

「加齢臭だろそりゃよぉ!」

 

大男はハンマー、小男は双剣の近接装備故に走るしかないが遠くて間に合わない

 

「っと!間に合ったか」

 

「あれはえっとナ、ナ……筆頭ガンナーだね」

 

何とか救援が間に合いヴェルナーは避難

 

「お?ゴグマジオスから剥がしたの撃ったぞあのハンター!持ってねぇぞ俺様達あんなクラッチクローみてぇなのよぉ」

 

「あれはスリンガーだね、まっ無くても問題無いよ、っていうかあのハンターあいつとソロ狩猟競ったヤツじゃん」

 

討伐隊の中には禁足地の英雄も参加していた

 

「そんなら……うっしやるか」

 

「りょーかい」

 

2人は武器を構え進む

 

「あ……火属性と龍属性の2本持ちでいかないとダメだって言ってたような」

 

「はぁ?んだそりゃ?昔はそんなもん無かっただろうよ」

 

「無かったね、まぁ気にしなくて大丈夫だよ、殴ってればいつか死ぬから」

 

「たりめーだ、叩きのめしてやるぜ!」

 

討伐開始

 

「オルァ!!」 「そらそらそらー!!」

 

大男が打ち、小男が切る

 

「ん~ヨイショオ!」 「ヒュゥゥシャオッ!」

 

 

「……あのファンゴとガーグァ、ツッヨ」

 

「英雄並みの動きしてんぞ……何者だよあの2人」

 

「ファビウス卿も知らないってさ、作戦開始前にギリギリ捩じ込まれた大長老様の推薦とだけしかわからんらしい」

 

目に見えて他とは異なる動きに討伐隊は唖然

 

「……!嬉しい誤算だ、スリンガーが無いのが気になるが」

 

禁足地の英雄も心強い戦力に安心の笑みを浮かべる

 

「オイコラなにボケッとしてんだ!さっさと戦えっつーの!ギッタンギタンにするぞテメー等!!」

 

「「「は、ハイッ!?」」」

 

怒鳴られて動き始める討伐隊、今の一瞬でファンゴとガーグァが討伐隊内の序列上位になった

 

「行くぞヤロウ共!後に続けーーー!!」

 

「「「ウオオオオオオ!!」」」

 

イノシシとトリの後にハンターが続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-F領域・簡易拠点-

 

 

ズンッ……!

 

 

大地が揺れる

 

「来たぞー」

 

「来たなー」

 

「来たねー」

 

大英雄達は遠目に見える動く山を眺める

 

「裸はまだ来ねぇの?間に合わん感じ?」

 

「奥さんの許可は得て今捜索中らしいからな、手間取ってるのかもしれんな」

 

「どうせなら揃ってからがよかったんだがなぁ、締まらねぇなぁ」

 

「間が悪いやっちゃなー」

 

「それよりハチミツ大量に余ってるんだが誰か要らないか?前に裸から買い過ぎたのがなかなか消費出来なくて困ってるんだ」

 

「ハチミツください」

 

「オレもー!くださーい!」

 

「あ、オレもーくだちゃーい」 「ハチミツくださーい」

 

「ゆうただらけだな」

 

ケラケラ笑う英雄達

 

「しょうがない私達だけで始めるとするか」

 

「「「「うーい」」」」

 

得物を持ち拠点から出発する9人の大英雄

 

「なぁ見ろよこのチャーム!イカスだろ?」

 

「俺の方がスゲェの持ってんぞ!限定チャームだ!」

 

 

「この配色どう?良い感じでしょ!」

 

「ピンクてお前……目立ちたがりか」

 

「ハンターなんて目立ってなんぼよ!」

 

「そうかぁ?そうかもな」

 

 

「今度狩り手伝ってくれないか?なかなか天鱗出なくて困ってるんだ」

 

「ああいいよ、物欲センサーうぜぇよな」

 

「全くだ、でもお前が天鱗出したら死んでもらうからな」

 

「理不尽!」

 

その顔に緊張は無い

 

普段通りに厄災へ歩を進める

 

「裸来る前に終わらせようぜー」

 

「んで自慢してやろうや」

 

男の有無は正直どちらでもいい、居たら楽、居なくても問題無い、それぐらいの感覚

 

それだけの傑物達が一堂に集まっているのだ

 

「一応聞くけど作戦は?」

 

「各々好きなようにやる、以上」

 

「ハハハッ!だよなぁ!」

 

皆笑う

 

「不満か?」

 

「いやいや不満なんてねぇさ、俺達らしいと思っただけさ」

 

「よし、では狩猟開始だ、やるぞ!」

 

「「「「「おうっ!!」」」」」

 

極み彷徨うゾラ・マグダラオスとの戦いの火蓋は切られた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-樹海-

 

「このダボが!」

 

大剣一閃

 

「思い知ったかクラァ!ダアホがっ!」

 

オオナズチは地獄を見せられあの世へ旅立った

 

「ちっ、コイツはパクられたら取り返せねぇのがふざけてんよな……あークソが」

 

命で代償を払わせたチンピラは次へ向かう

 

(あとはメラルーのクソカス……チッもうどこに逃げたかわかんねぇなクソが……ネコの巣見てみるか)

 

メラルー達が盗んだモノを保管する場所へ探しに向かう

 

「……おー?お!あったあった」

 

ネコの巣へ入る前にハチミツが置かれているのを見つけた

 

(時間ありゃ地獄見せてやるんだがな……命拾いしやがって運のいいヤローめ)

 

フンッと鼻を鳴らしてハチミツに手をかける瞬間

 

 

「「「ウニャニャーーー!!」」」

 

 

潜んでいたメラルー達が一斉に男へ襲いかかった

 

「うわっ!!?いっ!?イテッ!?イテーって!?うおおおっ!?」

 

タコ殴りの袋叩きに合う男

 

「あっまたテメー等ハチミツ……!?イテッ!?イテテ!?」

 

ついでに奪われるハチミツ

 

「やめろコラ!ブッ殺すぞテメッ……アイテテッ!?」

 

集団リンチに防戦一方

 

 

バサッ

 

 

翼はためく音と共にクシャルダオラが現れ降りてきた

 

「グ……」

 

話しかけようとしたクシャルダオラは男の情けない状況を見て絶句

 

「……」

 

しばらくリンチを傍観しているとメラルー達が吹き飛ばされる

 

「いい加減にしろやコラァ!……おろ?お前何でいんの?」

 

振り払って立ち上がった男はクシャルダオラに気付き次いで気付いたメラルー達がビックリして一斉に逃げていった

 

「あ"っ!?ハチミツ返せコラ!」

 

「グオッ」

 

取り返そうとする男をクシャルダオラが呼び止める

 

「あ?んだよ後にしろ!今はハチミツが先だ!」

 

「グオッ」

 

「だから後にしろっつってんだろうが!」

 

「……グオッ!」

 

話を聞かない男に業を煮やしたクシャルダオラが男のインナーを咥え一気に飛び立った

 

「オイ!?何しやがんだ降ろせテメー!ハチミツ集めなきゃなんねーんだよオレは!降ろせ!」

 

「……」

 

怒鳴る男を無視してクシャルダオラは飛んでいく

 

「降ろせってんだクソ古龍がボケコラオイッ!あ"ーーハチミツーーー!!」

 

キレた男を連れて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-砦-

 

「ホイホイホイッと!」

 

撃って撃って撃ちまくるメガネゼレドロン

 

「ねぇ弾ちょうだーい」

 

「はい喜んでー!」

 

「調合ー!貫通弾ー!」

 

いつの間にか弾丸調達係まで居る、指揮官の判断でメガネが火力を集中させる方が良いと判断された為の措置

 

「オイあのカリピストもヤベェぞ、ずっと旋律切らさず殴り続けてんぞ……」

 

「うおっ!?なぁ今の見たか!演奏動作の微移動で攻撃避けたぞ!あ、また避けた!」

 

カリピストアイルーもノリノリで支援&攻撃の乱舞

 

「撃龍槍装填完了!並びに巨龍砲も使用可能!!」

 

報告が入り砦防衛の隊長は指示を出す

 

「撃龍槍を使用し押し返せ!その後に巨龍爆弾を設置起爆し更に押す!トドメに巨龍砲を食らわせろ!一回外してるんだ次は絶対に当てろ!!」

 

指示を受けたハンター達は持ち場に着く

 

「撃龍槍……食らえ!!」

 

ラオシャンロンが起き上がり倒れ込みの為に近付いてくるタイミングに合わせ2本の巨大槍が突き刺し大きく後退させる

 

「今だ!急ぎ設置しろ!」

 

受け持ちのハンター達がすぐさま後退し四つん這いになったラオシャンロンの顎の下に巨龍爆弾を大量設置して逃げる

 

「起爆は任せて~」

 

退避したのを確認したメガネゼレドロンが巨龍爆弾を撃ち点火、大爆発を起こしラオシャンロンを更に怯ませ後退させる

 

「……ダメです!?巨龍砲の着弾適所まで足りません!」

 

「当たらないのか!?」

 

「当たりますが着弾が尾の辺りになり充分な効果が見込めません!」

 

「射角を調整しろ!」

 

「今が最大です!もう少し押し込んでください!」

 

「ッチィ……兵器はもう打ち止めなんだぞ……!?」

 

隊長は苦虫を噛み潰したように拳を握り指示を飛ばす

 

「まだ足りん!押せぇ!総力結集だ!押しきれェッ!!私も出るぞ!!」

 

残る総力を結集し超巨大龍へ最終突撃命令、コレで決めねば後がない背水の陣

 

「おっしゃイケル!かなり弱ってんぞ!イケルぞぉぉ!押せ押せぇぇ!!」

 

「うっしゃあ!オレァこの狩猟が終わったら結婚するんだぁ!負けられっかよぉぉぉ!!」

 

「死亡フラグ立てんなバカがよぉぉぉ!!」

 

「ならオレはこのクエスト終わったら愛しのあの子に告白するぜぇぇ!!」

 

「このクエスト終わったらまた皆でクエスト行こうね!」

 

「だぁからフラグ立てんなっつってんだるぉぉぉ!!」

 

フラグ建築士達の決意の攻勢

 

 

「「「ウオラアアアアアッ!!」」」

 

「ヴォオオアアアアアッ!!?」

 

 

持てる力と技に心を乗せ、数を合わせて押す

 

「押せてるよー!もう少し!イケイケー!!」

 

「ガンバッテみんなー!!」

 

メガネも女も精一杯の援護で背を押す

 

「適正位置来ました!!」

 

巨龍砲射手の声は喧騒で聞こえている筈が無い

 

「よぉし!退避だーーー!食らわせろーーー!!」

 

それでもわかるのは優れたハンターの肌感、機を逃さぬハンターの本能

 

 

「死に晒せーーー!巨龍砲発射ーーー!!」

 

 

轟音と共に放たれた巨龍砲はラオシャンロンの背、弱点に近い位置に見事直撃、強靭な鱗ごと肉を大きく吹き飛ばす

 

 

「ヴォア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!?」

 

 

それがトドメとなり断末魔をあげたラオシャンロンはゆっくりと地に伏せ、徐々に脈動を停止し……息絶えた

 

 

「俺達の……勝利だーーーー!!」

 

「「「「「イヨッシャーーー!!」」」」」

 

 

勝ちどきをあげて砦は大いに湧いた

 

「ドハハハハハハ!」

 

「バハハハハハハ!」

 

勝利を分かち称え合い超巨大龍の侵攻は阻止された

 

「あー疲れた……でも楽しかったねぇ」

 

「ええ……禁足地の方は上手くいってるかしら」

 

満足にゼレドロンガンナーとカリピストアイルーは誰かに話しかけられる前に砦から去っていくのだった

 

 

 

 

古代種ラオシャンロン……討伐成功

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-禁足地-

 

「あーあ……使えたところまではよかったんだけどねぇ」

 

「やりやがった」

 

小男と大男は遠い目をしていた

 

「見事に外れてやがらぁ」

 

「予想してたとは言えいざ目の当たりにすると心に来るねぇ」

 

ゴグマジオスの背にあった古代の超兵器・収束破龍砲

 

その決定的な一撃は無へ延び貫き……虚空に消えた

 

「外したマヌケは誰だ~?」

 

「あの若い英雄だよ、見なよこの世の終わりみたいな顔してる、ウケる!」

 

最大級のやらかしをした禁足地の英雄は魂が抜けたように顔が死んでいた

 

「おいどうすんだよ……」

 

「勝てんのかよコレ……」

 

「戦犯じゃんアイツ……」

 

討伐隊にも不穏な空気が流れている

 

「オイ何ボケっとしてんだ若ぇの!」

 

大男が禁足地の英雄に駆け寄り背を叩いた

 

「たかがデカイの1発外したくれぇでショゲてる暇ねぇぞ!攻撃だ攻撃!!」

 

「狩れたらいいんだよ狩猟なんてね、ゴッメーンて謝って勝った後に殴られときな」

 

小男もニヤリと笑いかけ大男が討伐隊に怒鳴る

 

「テメー等の中にデケェの外したくれぇで諦めてるヤツ居るか!?居ねぇよなぁ!!」

 

ハンマーを掲げてファンゴは鼓舞する

 

「ゴグマジオス潰すぞ!!」

 

ガーグァと突っ込んで行った

 

「……イキがりやがって変態ファンゴとガーグァがよ!」

 

「クソが……諦めてるわけねぇだろがオラァ!!」

 

触発されてハンター達はゴグマジオスへ挑みかかる

 

不穏な空気は払拭され再び熱が帯びる

 

「さっさと来い!テメーが英雄なら力ずくで巻き返せ!」

 

「ッ……了解した!」

 

持ち直された禁足地の英雄はセクレトに乗り駆ける

 

「殴れ殴れ!動かなくなるまで殴れ!それで勝てんぞ!」

 

ハンター達の猛攻

 

「と、飛んだぞぉぉぉぉ!!?」

 

「行くぞ!此処をヤツの墓場にしてやんぞ!」

 

決戦場へ雪崩れ込む

 

「ちょ!?ずっと飛んでたら僕達手も足も出ないよ!?」

 

スリンガーを持っていない大男と小男は慌てる

 

「撃ち落とせヤローども!オイ若ぇの!テメーがスリンガーっちゅーのの指揮取れ」

 

「了解した」

 

禁足地の英雄はスリンガーを持つハンター達を纏め指示を出す

 

「翼脚を狙え!!」

 

小型破竜筒の一斉射撃で怯ませる

 

「今だ!」

 

更に禁足地の英雄は追加で煙突柱を崩し落石を食らわせゴグマジオスを墜落させた

 

「でかしたテメー等!行くぞぉぉぉ!!」

 

「任せて!!」

 

大男と小男が殴りかかる

 

「オ"オ"オ"ゥ"!!?」

 

ゴグマジオスがショックで跳ね上がる

 

「尻尾切ったよ~役目だからね~」

 

小男が切断したのだ

 

「オラァ!……おん?何かし始めたな、力溜めてんのか?」

 

「龍属性で抑制しなきゃマズイみたい!殴って殴って!」

 

「そうか!よしきた任せろ!」

 

殴りまくり抑制成功

 

「私の後ろに!!」

 

ゴグマジオスの大技を防ごうとファビウスが号令を掛けながら何故か離れていく

 

「どこ行ってんだ筆頭ランサーオイコラ!守る気ねぇだろお前!逃げんな!」

 

「味方から離れるの何で?僕達すぐ傍に居たよね?目ぇ見えてないの?バカなの?死ぬの?」

 

詰められるファビウス

 

「もう虫の息だぞ!イケイケ仕留めろー!」

 

ハンター怒りの集団リンチ

 

「オーレはハンター♪ガーキ大将ー♪」

 

ハンマーをぶん回しながら大男の歌唱と言う名の大挑発、番長と呼ばれたハンターが編み出したヘイト集めの奥義……というより音波攻撃

 

「ガヴォオオッ!!」

 

「おう来た来た、やっぱ俺様のリサイタルはモンスターも間近で聞きたくなるくらいスゲェっちゅー事だな」

 

ゴグマジオスはただ音痴にキレて殺しに来ただけである

 

「トドメ刺すぞ!」

 

「オッケー!」

 

耳を塞いでいた小男が隣に立ち2人は狩技を使用した

 

「スピニングゥゥゥメテオだオラァ!!」

 

「天翔空破断!!」

 

同時攻撃炸裂

 

 

「ゴガッ…………ガアアアアアアッ!!」

 

 

沈んだと思われたゴグマジオスはまだ動く

 

「あらら、足りなかったかー」

 

「かまやしねぇもう1発だ」

 

真のトドメ

 

「……テヤッ!」

 

ペチっと禁足地の英雄が先に切りつけた

 

 

「ウ"ギャ"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!?」

 

 

ゴグマジオスはくたばった

 

「よっしゃー!!」

 

「勝ったぞぉぉぉ!!」

 

「WRYYYYYYYY !!」

 

勝ちどきをあげて勝利の喜びを分かち合う討伐隊

 

「あーマジか……締まらねぇなぁ俺様達よぉ」

 

「だね、でもアイツのやらかしが薄まったからイイんじゃない?」

 

「そうだな、別に手柄欲しくて来たわけじゃねぇしな俺様達は」

 

そんな祝勝ムードを他所にファンゴとガーグァは去っていく

 

「……あれ?あの人等は?」

 

「お礼したかったのに……」

 

「いったい何者だったんだあの人達は……」

 

気付けばもう居ない、探すが見つからない

 

 

 

「ラオシャンロンの方はまぁ問題ねぇだろ、メガネからすりゃデカイ的だし嫁がいりゃ上手く立ち回れるだろ」

 

「なら問題は極みゾラ……と言いたいけど僕は正直一番問題無いと思うんだよね~大英雄連合が相手してるんだし」

 

「だろうな、極みゾラにゃあ悪いが同情するぜ、クソイカれたハンター達からタコ殴りに合うんだからな」

 

「ハハッ確かに!可哀想だね~」

 

 

 

 

 

巨戟龍ゴグマジオス……討伐成功

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-F領域-

 

「んー……フゥー」

 

ゾラ・マグダラオスと交戦中の大英雄達、その一角であるポッケの英雄が乗り込んだゾラの背で武器を杖に一息ついた

 

「どうだー?」

 

「あーうん……そうね……」

 

モガの英雄も手を止め思案

 

「ちょっと一服しないー?」

 

龍歴院の英雄の提案に大英雄達は頷き集まった

 

交戦開始から半日経った頃の事である

 

「ふぅ……」

 

元気ドリンコを飲み干したココットの英雄が地平線を眺めながら言う

 

「ヤバいな、勝てないかも……」

 

「「「激しく同意」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

【極み彷徨う】ゾラ・マグダラオス征伐戦……劣勢

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「降ろせってんだ!戻れ!ハチミツ集めなきゃなんねーつってんだろが!」

 

男は暴れていた

 

「……ォォ」

 

クシャルダオラに咥えられた状態で猛抗議中、そのお陰でスピードが出ない

 

「離せや!」

 

「……ォ!?」

 

暴れた拍子でインナーが破れた

 

「オワアアアアアアァァァ……!!?」

 

男は落ちていった、かなりの高度なので落ちれば死ぬ

 

「……グオッ!」

 

クシャルダオラがすぐにインナーを咥え直し助けた

 

「離すなよこのバカ!んな事もわかんねぇのかクソボケがよ!」

 

「…………」

 

理不尽な暴言にキレそうになるクシャルダオラだが我慢して飛ぶ

 

「あークソッ!どこ連れてくんだよチクショウめ……ハチミツ間に合わねぇじゃねぇかよ」

 

 

 

 

 

 

男は無事にハチミツを集められるのか……

 

 

宴はまだ始まったばかり

 

 

 

 

 




上下で終わらせようとしてたけどボリュームが増えて3話構成になったでこざる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。