Fへの挑戦   作:黒太陽

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月下雷鳴

 

 

「ふんたーあるある~」

 

「イエ~」

 

男と大男が農作業をしながら談笑している

 

「ハチミツをねだる」

 

「秘薬もな……キャンプ待機」

 

「フルクシャおにぎり」

 

「はやくいこ」

 

「ふざきんな」

 

「あんだとコラ?」

 

「お前にキレたんじゃねぇって、ふざきんなだよふざきんな」

 

「ああそっちか……じゃコレ動くやつ?」

 

「尻尾切って役目でしょ」

 

「あるあるっつーより語録になってきたな」

 

「あー確かに……やめだやめ」

 

ささっと作業を終わらした

 

「なぁ今日飲みに行かねぇ?」

 

「おっイイな!行くか!」

 

「よし決定!舎弟も誘おうぜ!」

 

町へ繰り出す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-メゼポルタギルド-

 

「おーい居るかー?」

 

「あ!兄貴ー!番長ー!」

 

ギルドに入ると舎弟がテーブルで手を振りすぐに見つかった

 

「どうしたんスか?」

 

「飲みに来てよ、お前を誘おうと思ってな!飲んでたんだなお前」

 

舎弟のテーブルには既に酒があった

 

「もうここでいいか!よし飲もうぜデブ!」

 

「ノヤローが……酔い潰れたら放って帰るからな雑魚野郎」

 

「ささっ!どうぞどうぞ兄貴!番長!」

 

3人で飲み始めた

 

 

 

 

 

 

「どうだよお前?Fクラスは?」

 

「ツエーだろ~」

 

舎弟はつい最近Fクラスに昇格を果たしていた、家族の中で舎弟だけ、ハンターになってから20年以上をかけてようやく魔境に挑むに足るハンターになれたのだ

 

「ヤーバイッス!お二人がどれだけ偉大だったか改めて痛感してるッス」

 

才能が無かった舎弟は時間をかけて努力し実績を積み重ね辿り着いた

 

これもどんな苦境にも諦めず挑み続けた男の背中に憧れたからこそ

 

「奢ってやるから飲め飲め!」

 

「アザーッス!」

 

めちゃくちゃ飲みまくる

 

 

 

「あ……」

 

その最中に舎弟がギルドのF集会所に入ってきたハンターに反応した

 

「ん~?知ってる奴か?」

 

「有名か?」

 

男と大男は知らないハンターだった

 

「Fクラスに一緒に昇格した同期の奴ッス、有名でも何でもないオレと同じFルーキーッスよ、ただ……ちょっと変わった奴でして」

 

「変わってるって?」

 

「オイ、こっち来るぞアイツ」

 

ハンターは舎弟を見るやいなや走り寄ってきた

 

「よう、たかのり!」

 

ハンターの名はたかのりと言うらしい、舎弟とは知り合いらしいたかのりは3人のテーブルに来て舎弟と向かい合う

 

「アベックさんお願いします、防具を作ってくださいお願いします」

 

いきなり訳のわからん事を言い出した

 

「何だこいつ?一見まごうことなき地雷だけどよ?」

 

「マジで変わってそうな奴やの~」

 

「でしょ?実力はあるんスけどこの感じなんで狩り友もいないんスよ」

 

舎弟は同期のよしみで少し話しただけで懐かれたらしい

 

「まぁなんか訳ありみたいだし話聞いてやったらどうだ?」

 

「ウッス、どうしたんだたかのり?」

 

舎弟が問うとたかのりは深刻そうに答えた

 

「セルレギオスに勝てなくて……この装備のままだと勝てない」

 

「作ってって素材集め手伝ってって事か」

 

どうやら遷悠種のセルレギオスに勝てないから装備を作る手伝いをして欲しいとの事らしかった

 

「この装備のままだと勝てないねぇ……」

 

大男はたかのりの装備・ジンオウ装備を見る

 

「……あれ?それF規格の下位だが仕上がってもなくねぇか?」

 

たかのりの装備は強化も中途半端で珠無し穴だらけのお粗末なモノだった

 

「あ、ホントッスね」

 

最高峰のハンターしか許されないFクラスでもその時の審査員がタルコロしすぎて寝不足テキトーだったりしてたまーに変なハンターが入る時があるのだ、ただそういうハンターはFの荒波に飲まれすぐ消えていく運命

 

「確かにそれじゃ厳しいな……」

 

「手伝ってやりゃあどうだ?」

 

「そうッスね、オレの経験にもなるし……」

 

大男の言葉に手伝う方針に決まりそう

 

「いやいや……待て待てお前等」

 

そこに酒を飲み干した男が口を出した

 

「たかのりっつったっけ?お前マジでその装備限界まで使いこなしたんか?」

 

顔は真っ赤でかーなーり酔っている

 

「力の解放+10くらいしてみろよ」

 

どうやったって7が最大である

 

「……これ以上解放してしまうと」

 

たかのりは言う、真剣に、真摯に、男へ言い放つ

 

 

「俺はジンオウガになってしまう」

 

 

進めば戻れぬ道なのだと

 

「は?お前……何言ってんだよ」

 

「ゲハハハハー!オモシレーヤツだなコイツー!」

 

舎弟は意味がわからずドン引きし大男は大爆笑

 

「ワハハハハ!ヒーハハハー!あーオモシレー!いいぜぇいいぜぇぇたかのりぃ……うぇっへっへっ」

 

同じく爆笑した男はたかのりへ言う

 

「その時は俺達がブッ殺してやるよ」

 

決め顔で言った

 

「ププッ……飲み込まれんなよたかのり~!」

 

「バッカ!飲み込まれるかよ!たかのりは強い!」

 

酔った勢いで捲し立てまくる、半笑いで

 

「秘薬くださいアベックさん」

 

「は?え?また急になんだぁ?」

 

謎の急なたかりに舎弟困惑

 

「秘薬なんかなくてもよー」

 

「たかのりは強いだろー」

 

酔っぱらい2人の助け舟と言う名の煽り

 

「おう」

 

たかのりは頷いた

 

「ありがとう、自信つきました、セルレギオス挑んできます」

 

力強く頷いた

 

「そうか!もう来んなよ~」

 

「がんばえ~」

 

「行ってきます」

 

たかのりはクエストに向かって行った

 

「……よかったんスか?」

 

「あ~?」

 

「何が~?」

 

不安そうにしている舎弟を他所に2人は気にせず酒を飲んでいる

 

「テキトーな事言いまくってたじゃないスか……」

 

「バッカおめーあんなもんハンターじゃふつーだよふつー、可愛がりだ可愛がり~」

 

「そうだそうだ、お前だって正直相手にしたくなかったろ?」

 

「そりゃまぁ……そうスけど」

 

地雷は相手にしたくないが雑な扱いに罪悪感を感じている舎弟

 

「いーんだよ気にすんな、あんなのいちいち相手してたら身が持たねぇぞ」

 

「そーそー、慈善事業じゃねぇし聖人君子でもねぇんだ助けたい奴も狩り友にしたい奴もある程度は選ばねぇと頭イカレちまうぞ」

 

綺麗事でハンターは成り立たない、万能でもないのだ、切り捨てる事もある

 

命を賭けて対価を得る仕事なのだから当然、考えられない者から弾かれるか闇ギルドに身を堕とすのだ

 

「……兄貴は元からイカレてるっスよね?」

 

「ハッハッハー!んだとコラァ!」

 

「ウギャアアアッ!?」

 

舎弟が余計な一言を言って男にぶん殴られた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-数日後・農場-

 

「ハンターしりとり~」

 

「イエ~」

 

今日も男と大男は談笑しながら作業をしている

 

「リオレウス」

 

「スリンガー」

 

「ガ……ガンランス」

 

「スクアギル」

 

「ル、ル……ルナガロン!」

 

「雑魚野郎の負け~」

 

「ああっクソッ!?」

 

モリモリ畑を耕している

 

「てーへんだ!てーへんだ!てーへんだー!兄貴~!番長~!どこッスか~!」

 

そこへ舎弟が慌ててやって来た

 

「ここだ~」

 

「どうした~極み落とすうんこ爆撃機でもでたかぁ~?」

 

2人はヘラヘラ笑って手を振った

 

「全然違うッス!たかのりッス!たかのり見つけたんスよ!」

 

「「たかのりって誰?」」

 

2人はとっくの昔に忘れていた

 

「あいつッスよ!ジンオウガを宿す者ッス!」

 

「ジンオウ……ああ!」

 

「地雷の!ふんたーか!まだ続けてたのかアイツ~」

 

思い出して顔がにやけた

 

「思い出し笑いしてる場合じゃないッスよ!もう兄貴達の知るアイツじゃないんス!」

 

「ほぉん?どういうこった?」

 

必死な様子に首を傾げる2人に舎弟は紙を見せた

 

 

 

 

 

      ____________

 

      ▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

 

         月下 雷鳴  

 

      △△△△△△△△△△△△

 

       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

 メインターゲット:極み吼えるジンオウガ1頭の狩猟

 

 

 

 

 

 

「そういう事か」

 

「いやこれマジか?マジでそういう事なんか?ウソだろオイ」

 

納得した男と信じられない大男

 

「約束しちまったからな……大丈夫だ何とかする、行くぞデブ」

 

「あ、ああ……」

 

「俺も行くッス!」

 

3人は準備を整えクエストに向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァープォー♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「居たぞ!」

 

極み吼えるジンオウガを確認

 

「気をつけてくださいッス!やたら強いらしくて何人もの熟練Fクラスハンターを返り討ちにしてるらしいッス!」

 

「ここまで来たらやるしかないっつーの!任せろ!」

 

「っしゃ!やるぞオメー等!」

 

武器を構え準備万端

 

「オイたかのりーーー!!」

 

男は駆ける

 

「セルレギオス相手にどれだけの力を解放しちまったんだよテメーはよーーー!!」

 

約束を果たす為に……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-メゼポルタギルド-

 

「フゥー……」

 

テーブルに座り酒を待つ3人

 

「あいつ……成仏できたッスかね」

 

「さぁな……わかんねぇ、けど……成仏してるといいな」

 

「だな……」

 

酒が届き3人はグラスを掲げた

 

「「「たかのりに」」」

 

献盃し一気に飲み干した

 

 

・たかのりが集会所に入室しました

 

「ヨロシクオネガイシマス」

 

 

「「「ブフッ!!?」」」

 

3人は一斉に吹いた

 

「おい……アレたかのりだろ?」

 

「たかのり……ッスね」

 

「ッスね、じゃねぇっつーの……どうなってんだ?幽霊か?」

 

困惑しながら3人はたかのり?を見つめる

 

「……あ」

 

たかのりが3人に気付き走り寄ってくる

 

「オイオイオイ……どうする?もう一回ブッ殺すか?」

 

「やめろバカ!アレが生きてんならどう考えても勘違いしてただけだろうが!そうだろ!」

 

「っぽい……ッスねぇ……あはははは……」

 

たかのりが3人の前に立った

 

「やっぱりセルレギオスに勝てない、てつだつて」

 

 

「あ、たかのりだわコイツ、間違いねぇ」

 

「だな、たかのりだたかのり」

 

「いやぁ~ジンオウガになってなくてよかったッスね~ハハハ……」

 

極みジンオウガはたかのりではなかったのが確定し舎弟は冷や汗をかいていた、男と大男を無駄に無意味に極みクエストに行かしてしまい怒りを買ってしまったと思ったから

 

「生きてたんならまぁいいや、お前責任取って手伝ってやれよ、いいな?」

 

「嫌ならギタギタのギッタンギタンにしてやるからな、わかったか?」

 

「ハイッスぅ……」

 

地雷の面倒を見る事になり舎弟は悲しく項垂れた

 

「はやくいこ」

 

 

 

 

 

 

 

クエストクリア!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




・たかのり
ジンオウガを宿す地雷ふんたー。
こんなでも一応強い、Fクラスでは地雷だが本家では上澄みレベル、内なるジンオウガと攻めぎあっているから精神が不安定なのかもしれない。

・アベックハンター(男の方・舎弟)

たまたま現れた強個体の極みジンオウガをたかのりと勘違いして面倒を見る羽目になった。
後にたかのりとは無二の狩り友になるがいつジンオウガになるかいつも心配している。


昔の有名ネタが元の三次創作?です。
気になった方はたかのりモンハンで検索だ!

次はネタ貰いましたのでゲリョスかアルベドの短編書こうと思ってます。
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