Fへの挑戦   作:黒太陽

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どくどくパニック・毒怪鳥!! 上

 

 

「お?」

 

ハンターが何かを見つけた

 

「どした?何かいいモンめっけたか?」

 

「いいモンじゃあねぇけどアレ見ろよ」

 

ハンターが指差し仲間が見る

 

「ありゃあ……ドスイーオスとドスフロギィか」

 

「その死体だな」

 

「また?」

 

近寄って眺める

 

「同士討ちか?」

 

「かもな……あ、でも食われてんな」

 

「ホントだ両方毒袋ごっそりいかれてる」

 

「そんなヤツいんの?」

 

「さぁなぁ、いたとすりゃ相当なゲテモノ食いなのは間違いない」

 

「だなぁ……ん?あオイ……アレ見ろよ」

 

ハンターが少し離れた所を指差す

 

「アレ……ギギネブラじゃね?」

 

「ホントだ……アレも死んでる?いやオイ待て!あそこ見ろよ!」

 

「トビカガチの亜種!?マジ!?」

 

ハンター達は驚き桃の木

 

「さっきは海岸でロアルドロスの亜種死んでたよな……」

 

「いったい全体どうなってんだ……」

 

異常事態に不安を募らせる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおっ!?」

 

またとある樹海ではクエストに出ていたハンターが驚くモノを見つけた

 

「リオレイアか……死んでる……な?」

 

雌火竜の死体

 

(縄張り争いで負けたか?いやハンター?剥ぎ取りはされてない、な……しかし珍しい、リオレイアクラスの飛竜の死体は……ところどころ食われてるな、毒袋まるごと無くなってら)

 

観察していると違和感に気付く

 

(あれコイツ……ウソだろ紫毒姫!?)

 

強力な二つ名個体だった

 

(マジか縄張り争いでコイツが負けて殺されるなんて事あるのか……スゲェ珍しいモン見たな、誰だ相手は?)

 

痕跡からはわからなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-○○村・近隣-

 

「あーもう!なんなのどうなってるの!?」

 

依頼を受けたハンターが森の奥地で猛る

 

「そこらじゅう毒!毒!毒!!ふざけんじゃないわよ!動きにくいったらありゃしない!」

 

愚痴が出るほど異常なフィールドを進んでいた

 

(逆に言えばそれだけの事が出来る何かが居るって事だもんね……気をつけないと)

 

経験豊富なハンターは気を緩めず調査を続行

 

(ネルスキュラの食われまくった死骸もあったし毒キノコは食い荒らされてるし……いったい何が居るのよ)

 

奥地を進む

 

(暴れまわってる痕がある……近い?)

 

痕跡を確認した次の瞬間、近くで衝突音とバキバキと木が折れる音がした

 

「……近付いて来てる」

 

何かの接近を感じ取り武器を構える

 

 

「ギュアアアアアアーーーーッ!!?」

 

 

木々を薙ぎ倒し怪鳥は姿を現した

 

「まさか原因はコイツ?そんなバカな、いやでも様子が……」

 

信じられない思いだったがハンターは気を取り直し狩猟を決意する

 

「ギュボアアアアッーーーッ!!?」

 

「……は?」

 

ハンターの視界一面に紫が広がった

 

「ウソ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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-農場-

 

「あ~なた~お客さん来てますよ~」

 

「客ぅ?誰だ~?」

 

男に訪問者

 

「おじいさんです、私は知らない人でした」

 

「おぉ?じいさんだぁ?」

 

男は心当たりを探すが思い当たらない

 

「新手の詐欺かもしれませんし追い返しますか?帰れクラァ!てやんでぃおととい来やがれべらんめぇ!って」

 

「絶対やめろ、よくわかんねぇけど会うよ一応」

 

男は会いに行った

 

 

 

 

 

 

 

「おいっす」

 

訪問者のじいさんに会ったが改めて見ても知らない人だった

 

「オレに何か用かじいさん?」

 

「ああ久し振りじゃのう英雄殿」

 

じいさんは微笑んだ

 

(え……マジで知らんぞ)

 

会ったことがある物言いに男は困惑

 

「会ったことあったっけか?」

 

「なんじゃ忘れたのか、50年くらい前に○○村で会っとるじゃろうに」

 

「生まれてねぇよ」

 

ツッコミを入れて男は頬を掻く

 

(○○村……確か現役時代にクエストで立ち寄った村にそんな名前の村があったような気がすんなぁ)

 

村に関しては覚えがあった、だが相変わらずじいさんに見覚えは無い

 

「まぁいいや……そんで?」

 

「村で少々困った事が起きてのぅ、力を貸して欲しいのじゃ」

 

「モンスター被害か?何があったんだよ?」

 

じいさんは困り果てた様子で話し出した

 

「村の周辺の森が急に枯れ始めたんじゃよ、このままじゃと森が死んで生活が出来なくなる」

 

「原因はわかってんのか?」

 

「わからん……ハンターに依頼して探ってもろうたが帰ってこんかった」

 

「なら十中八九モンスター絡みだろうな」

 

話を聞いて男は思った事を言う

 

「ギルドに言えよ、ハンターも行方不明なんだろ?尚更ギルドに言やぁいいだろ、連れてってやろうか?」

 

異変が起きてハンターも帰ってこないとなればギルドが動く案件なので来る場所が違うぞと言った

 

「わざわざ来たのになんじゃその扱いは!」

 

怒るじいさん

 

「扱いって言われてもな……オレ引退してるしよぉ」

 

「引退なぞ関係ないわ!あの時の約束忘れたとは言わせんぞ!」

 

「約束?」

 

「また何かあったらいつでも助けてやるって言うておったではないか!」

 

「はぁ~?」

 

男は思い出す

 

(……言ったかぁ?全然記憶にございやせん)

 

しかし覚えが無い

 

「あのよぉじいさん、それよぉ人ち……」

 

男が言い切る前にじいさんは金袋をテーブルに置いた

 

「村でかき集めた金じゃ!相場より少ないのはわかっとる!それでも無理を承知で来たんじゃ!頼む!村を助けてくれ!」

 

じいさんは頭を下げた

 

「……」

 

男は金袋を見た、数えるまでもなく少ないのはわかった

 

(相場の半分あるなしくらいか?村付きか流れのハンターに払って金が無いのか、あんま栄えてない過疎村って感じだったもんなぁ確か……)

 

ギルドに行ってもすぐに対応してくれないのは明白だった

 

対応はしてくれるが調査からであり時間がかかる、だから直接依頼に来たのだ

 

少ない金だが村にとっては少なくない金で……

 

「……」

 

頭を下げ続けているじいさんを見る、本当に困って藁にも縋る思いでここに来たに違いないのは見て取れた

 

「……わかったよ」

 

だから男は引き受けた

 

引退していても困った人を助ける裸の英雄が思うハンターの心根は健在だったから

 

「本当か!ありがたやありがたや」

 

「じゃ用意してくっから待ってな」

 

「わかったわい」

 

男は用意と言う名の受付嬢の説得に向かいじいさんは待っていると奥からギャースカ声が漏れて来た

 

 

「そんなのギルドに任せたらいいじゃないですかー!」

 

「金が足りねぇんだよ、今オレが行かなきゃ村が死ぬかもしれねぇんだ、放っとけねぇよ……わりぃが行ってくる」

 

受付嬢が荒ぶる声が響く

 

「もー!もぉー!もぉぉー!!知りません!バカ!スカポンタン!ホイルー!」

 

静かになって男が戻ってきた

 

「用意出来たぜ、行こうやじいさん」

 

「……今の嫁か?大丈夫なのか?」

 

「後で土下座して機嫌取るさ」

 

「……すまんのぅ」

 

「気にすんなって」

 

武器だけ持って出発した

 

 

 

 

 

 

 

 

「村に着くまでに詳しい状況教えてくれよ、わかる範囲でいい」

 

「わかる範囲と言われてものぅ……さっき話した通りじゃが」

 

ハンターではないじいさんには状況説明のイロハなど当然無いから大まかな事をふわっとしか言えない

 

「森が枯れるって言ってたよな?どんな風に枯れるんだ?」

 

そこから男が知りたい情報を引き出す

 

「一気に枯れる大木じゃろうとな、村の木こりの話じゃ毒と言っておった」

 

「毒か……何かモンスターの痕跡とかあったか?でかい足跡とか破壊痕とか」

 

「確か……木が折れたり木にぶつかった痕があったと言っておったな、細い木は折れているのもあったが大木はぶつかった痕だけ……たくさんあったと言っておった」

 

「大木は折れてねぇなら中型モンスターか?んで毒……」

 

モンスターの当たりをつけていく

 

「ネルスキュラか?いや軽いか……毒で条件に合いそうなのはあとは……ゲリョス?あ、ギギネブラもか……亜種と特異個体とか考えたらわかんねぇな」

 

ある程度の当たりをつけて心構えをしていると後方から特急のネコタクシーがやってきた

 

「あれお前……」

 

男が知っている者が乗っていた

 

「ねぇいきなり貴方を追いかけてって言われたんだけどどういう事なの?何かあった?」

 

女であった、装備も着けている

 

「あーハハッ……実はよぉ」

 

受付嬢の愛ある行為に嬉しさを感じながら女に事情を話した

 

 

 

「そういう事だったのね、わかった手伝うわ」

 

女は二つ返事を返した

 

「助かるがいいのか?録な分け前やれねぇぞ?」

 

「構わないわ、事務作業飽きてたしたまには息抜きしないとね……それより奥さんカンカンに怒ってたわよ?心配かけちゃダメじゃない」

 

「あーうーあ"ー……はい」

 

男は言い訳せず反省

 

(ホントは怒るより心配が圧倒的に勝ってたんだけどね)

 

受付嬢の気持ちを考えてあえて言わない

 

「私は安心したけれどね、本当に困った人を見捨てられない昔のままの貴方に……だから手伝うの」

 

「そういってくれっと助かる」

 

肯定してくれて男はいつもの調子に戻った

 

「ところでお前何担いで来た?旋律は?」

 

「刻銀の撲笛よ、全属性やられ無効、攻撃力&防御力UP、斬れ味消費軽減ね」

 

「あーやっぱそうだよなぁ、撲殺だよなぁ」

 

「ダメだった?」

 

「いやダメじゃねぇんだが相手が毒使いっぽいから全状態異常無効があった方が楽だったかな~ってな」

 

「無理よそんなの、みんな殴る事しか考えないバーバリアン、貴方はバーバリアンリーダー!サポートも必然的にそっち寄りになるわよ」

 

「怒んなってわかってっから!もしあったらラッキーぐらいにしか考えてなかったからよ」

 

「ならいいけど」

 

女は微笑みパーティーに加わった

 

「よろしくおじいさん」

 

「ああ、よろしく頼むぞい」

 

「んじゃまぁ気を取り直して行こうぜ~」

 

村へ向かう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-○○村-

 

「誰この人?」

 

「装備無いぞ、イカれた変態か?」

 

「女隠せ!襲われるぞ!」

 

男は盛大な歓迎を受けた

 

「……」

 

引き吊った顔で男はキュッと唇を噛んでいる

 

「ちょっじーちゃん!違う人呼んでんじゃん!呼んで欲しかったのはココットの英雄!誰だよこの裸の素寒貧は!」

 

「なにッ!?そうじゃったのか!?すまん!三下っぽいハンターに近くの英雄の場所聞いて教えられたのがこやつじゃったんじゃ!」

 

「あーボケかけたじーちゃんに任せるんじゃなかったー!あーもうどうすんだよー!」

 

どうやら人違いだったらしい、村人達が求めていたのはココットの英雄だった

 

「……んな気はしてたんだよ」

 

男はやっぱりかと大きな溜め息を吐いた、昔にちょっぴり立ち寄っただけで約束なんてした覚えもなかったのだから

 

「ドンマイ」

 

「ルセェ!……あーあヤル気失せたぁ、帰ろうかなマジでよぉ……」

 

頭を掻いて天をあおいだ

 

 

 

 

 

 

 




提供していただいたネタからの短編。
1話で終わらそうとしたら前後編になったでござる。

それはそうと今日はFへの挑戦の誕生日、なんだかんだ2年書いてるとはいやはや……応援、感想ありがとうございます!
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