Fへの挑戦   作:黒太陽

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跳梁し意思を用いず悪成さば

 

 

-どこかのギルド-

 

「う、嘘だろ……」

 

「○○が負けた……」

 

ハンター達は慄いていた

 

「騒がしいじゃねぇか……おう、どうした?」

 

ギルドの上位ハンターが様子を見に来た

 

「あっ!△△さんチワッス!いや聞いてくださいよ~」

 

「他所のハンターが遠征してきたんですけどやたら強いんスよ、オレ等のグループの一番強い奴が狩り勝負で負けちゃってぇ……」

 

「仇取ってくださいよ△△さ~ん!」

 

「ほお?どーれ……」

 

上位ハンターは指差されたハンターを見てニヤリと笑う

 

「情けねぇなお前等あんな弱そうなのによ……任せとけや」

 

上位ハンターは自信満々に歩いて行った

 

 

「△△さんもやられた!?」

 

「そんな……」

 

「マジかよ!?んなツヨそうには見えねぇぞ!?」

 

上位ハンターも負けギルドは騒然

 

「オイオーイ!ザコハンターばっかじゃんここのギルド~低レべ過ぎてマジウケんだけど~」

 

他所ハンターは下卑た顔で笑っていた

 

「クソッ……何なんだよあのヤロー」

 

「煽りやがってムカつくぜ……」

 

ハンター達は歯痒い思いをしていた

 

「俺が相手してやるよ」

 

その時1人のハンターが名乗り出た

 

「あ!あの人はこのギルドトップの□□さん!」

 

「あの人なら勝ってくれる筈だ……!」

 

期待に胸を膨らませるハンター達

 

「んー……?」

 

他所のハンターはトップを見つめる

 

「……疲れたから今日はもう無理、明日やってやるから待っててよ」

 

「いいだろう、待っている」

 

後日改めという事で解散となった

 

 

しかし、その日を最後に他所のハンターが現れる事は無かった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-農場-

 

「ギルド破りだぁ?」

 

休憩中、男が問い返した

 

「そっ!最近あちこちのギルドに出没して荒らし回ってるハンターが居るんだってさ」

 

情報通の小男が茶を啜り団子を食べている大男が口を出す

 

「殴り合いでもしてんのか?」

 

「それだととっくにお縄になってるか袋叩きだよね……狩り勝負してるんだよ、闘技場でどっちが速く狩れるか、とかね」

 

「あーなるほどなぁ」

 

大男と男は納得したが大した興味は無い、話に付き合っているだけ

 

「それでねー?そのギルド破り無敗で手がつけらんないらしいよ~」

 

「ほーう強ぇんだな~」

 

「英雄か?」

 

「英雄じゃないみたいだよ、有名だったとかでもないみたいだね~ただ態度は悪いみたい」

 

「ふーん」

 

3人同時にお茶を啜る

 

「でも狩り勝負してるだけだろ?ギルドに迷惑かけてねぇんだろ?」

 

「なんか問題あんのか?」

 

男と大男はそんな大事でもないだろといった顔

 

「問題は無いね、無いんだけど何て言うかギルドじゃなくハンター側の、ね……」

 

「あープライド的な話か」

 

「他所者に派手に荒らされちゃ確かに面白くないわな」

 

交流ではなく荒らされているから問題になっているのだ

 

「一応弊害も出てるんだよ、ショックを受けて活動休止するベテラン勢も居て高難度クエストが消化不良になってたり負けた悔しさで無茶な狩りして怪我するハンターも出てギルドも困ってるみたい」

 

「けどルール違反してるわけじゃねぇから強く言えねぇってか」

 

「ギリギリグレーの絶妙な迷惑行為って感じかー」

 

3人一緒に団子を頬張る

 

「メゼポルタは来たのか?来た後?」

 

「それ俺様も気になった」

 

「いやまだ来てないよ、でもこの調子じゃ時間の問題だろうね」

 

小男はニヤリと笑う

 

「そこでね~そのメゼポルタから何とビックリ依頼が来てるんだよね~裸の英雄と番長の2人に~良い額だよ~」

 

懐から依頼書を2人に差し出す

 

「殺人依頼か」

 

「暗殺だろ常識的に考えて」

 

「違うよ!?違うからね!」

 

マジに受け取られそうで小男は慌てて説明を開始した

 

「件のハンターが来たら穏便に追い返して欲しいって依頼なんだよ」

 

ギルドに影響の無い引退ハンターでありながら荒事にも強い2人だからこその依頼

 

「穏便にだよ?わかるよね?穏便?」

 

「バカにすんな、小突いて蹴り返したらいいんだろ?」

 

「楽勝だよな」

 

「……君達からすれば穏便なんだろうけど全然ダメ、怪我さしちゃダメなの!わかった?」

 

メゼポルタギルド的には荒らしハンターを問題無く出禁にしたいのだ

 

「じゃオレやーらね、他の奴に頼め」

 

「俺様もだ、んなかったりぃマネできるかってんだ」

 

2人はそっぽを向いた、野蛮人には血の気が足らない条件なのだ

 

「はぁ……そう言うと思ってるメゼポルタギルドは拒否されたら穏便は条件から外していいって言われてるよ」

 

小男が言い終わった瞬間2人の手が動いた

 

「ッしゃあ!先取りぃ~♪」

 

「あー!クソッ!やられた……」

 

依頼書の早取りに男が勝っていた、受注決定

 

「じゃあ君が受けるってギルドに伝えとくよ、それで例のハンターなんだけど来たら舎弟君が連絡係に選ばれててここに来る手筈になってるからよろしくね」

 

「あいよ~!……ヒーヒッヒ!バーカざまぁ!」

 

「あ"ーチクショ~雑魚野郎めぇ~!」

 

その時を待つ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-2週間後-

 

「兄貴!兄貴ー!荒らしが来たッスよー!」

 

舎弟が勢い良くやって来た

 

「あれ?兄貴はどこッスか?」

 

やって来たが男が居ない

 

「あいつなら配達に行ってんぞ~最後にギルドの予定だ」

 

大男が答えた

 

「ありゃ、入れ違いッスか」

 

「仕事しながらだからな仕方ねぇ」

 

荒らしが来る保証は無いしいつ来るかもわからないのだから農場で待機なんて出来る訳がないからこの状況はあって然るべき

 

「じゃ戻るッスかね」

 

「まぁ待てよ、ちょうど休憩だから付き合ってけ、な?」

 

大男にうさ団子と茶を差し出され舎弟は断るに断れなくて椅子に座った

 

「どんな奴なんだ?態度悪いって聞いてるけどよ?」

 

「18くれぇの若造ッスよ、態度はメチャクソ悪いッスね!イキがってるクソガキって感じッス」

 

「昔のお前みたいな?」

 

「うっ……そうッス」

 

舎弟はしょんぼり鼻を掻いた

 

「マジで強いのかよそいつ?」

 

「ええまぁ……聞いた容姿に似た奴が来たんで確認に様子見たらギルドの奴等に喧嘩売る勢いで狩り勝負挑みやがって……中堅に2連勝して今3戦目やってるッス」

 

「中堅に2連勝か……狩るところ見たのか?」

 

「それが集中したいから観戦禁止にされて見れなかったんスよ、でも勝ってんスよねー」

 

「ふーん……ギルドカードは見たのか?」

 

「俺も見たくて聞いたんスけど交換はおろか見せてもくんなかったッス、他の奴も同様でしたね」

 

「怪しいヤローだな」

 

うさ団子を頬張り茶を啜る

 

「あ、怪しいと言えばそいつ相手選んでるっぽいんスよね」

 

「選ぶって?」

 

「ギルドの最上位クラスみたいな見た目からして強い奴等からの挑戦は何かと理由つけて断って中堅か下の奴等としかやらない印象なんスよ」

 

「ほー雑魚狩りでイキってる感じか、お前の見立てが合ってりゃ」

 

「ヘイ……やっぱウマイッスねうさ団子」

 

うさ団子を食べ茶を飲んだ大男は一息ついて舎弟に言う

 

「その見立てが当たってたなら上手くいきゃあ多分すぐ解決すると思うぞ?」

 

「え……何でッスか?」

 

舎弟の疑問に大男はニヤッと笑って答えた

 

「あいつが裸の英雄だからだよ」

 

「裸の……あぁ!」

 

舎弟も理解して手を叩いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-メゼポルタギルド-

 

「はい俺の勝ち~」

 

勝利した荒らしハンターはケラケラ笑っていた

 

「んだよ雑魚過ぎんだろここのハンターもさぁ!もうちょい俺を楽しませろってーの~!」

 

下卑た顔で煽りまくっている

 

「私が相手してやるわ!」

 

「だからあんたは後で相手してやるって~夜の相手ならすぐにでもやってやんよ~なんちって~ハハッ!」

 

G級やMR帯のハンター達は受け流されている

 

「次は誰ボコってやろっかな~」

 

品定めしているとハンターの列を掻き分けて来る者が居た

 

「お?お!アイツだな?よーしよし間に合った間に合った!セーフセーフ!」

 

配達に来て荒らしの来訪を知らされた男だった

 

「なにあのおっさん……?」

 

荒らしは男を凝視する

 

「あっ!?裸の英ッ!?」

 

「シッ!言っちゃダメ!」

 

男を知っている者達が空気を読み見守る

 

「よーし次の相手はあんたにしてやるよ!」

 

荒らしは男を指差した

 

(プークスクスww裸のおっさんとか地雷雑魚確定じゃんww軽くボコって泣かせてやろーっと!)

 

勝利を確信した相手に小馬鹿にした笑みが止まらない

 

「お!勝負か?よしいいぞ!やろうやろう!」

 

男も笑顔で了承

 

「誰か武器貸してくれ!大剣だったら何でもいい!」

 

近くのハンターから大剣を手渡され準備完了

 

「ねぇおっさん防具は?もしかして裸?」

 

「そうだ!」

 

「あっそうww」

 

荒らしは笑いが堪えきれない

 

(アホ過ぎクソワロタww)

 

この時……

 

裸というアホ過ぎる程の奇行に周囲が何も言わなかった事を気付けていれば未来はちょっぴりマシになってたかもしれない

 

 

「何で勝負すんだ?」

 

「そうだね……闘技場でイビルジョーのタイムアタックにしようか」

 

「了解だ!腕が鳴るぜ!」

 

2人はクエストに出発した

 

「無知って怖いよなー」

 

「ねー」

 

「ドナドナドーナードーナァ~」

 

屠殺場行きの豚を見る目で見送られて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パァープォー♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イエーイ!オレの勝ちー!フゥ~♪」

 

「は?ウソだろ……」

 

狩り勝負は男の圧勝に終わった

 

「大した事ねぇのなお前」

 

「は?は?は?3先の1回勝ったくらいでチョーシ乗んなし」

 

3先とは3回先に取った方が勝者という対戦ルール

 

「はぁ?いつ3先勝負になったんだよ?」

 

「ハンターの勝負は3先が常識なの知らないのかよ?マジ時代遅れだなおっさん!化石かよ!」

 

荒らしはピキッっている

 

「あっそうなの!?いやーわりぃわりぃ!じゃ次やるか!」

 

ちなみにハンターの勝負に3先こそあれど事前に決めるべき事であり常識ではない

 

「さっきは油断しただけだからな!次から本気でやってやる!」

 

荒らしは本気モードで勝負に臨む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハイ勝ちー!オレの3連勝ー!ウィ~♪」

 

3先勝負は男の完勝で終わった

 

「本気っつっても大して変わんなかったなお前」

 

「ッ~~~!!?」

 

荒らしはピキリまくっている

 

「……忘れてた、闘技場でやるなら10先が常識だったわ、だからまだ終わってねぇから」

 

「いやいや~無理があんだろそりゃ~」

 

「ウルサイウルサイウルサイ!忘れてたって言ってるだろ!」

 

どう考えても無理がある言い分、ガキの癇癪にしか見えない

 

「まっ付き合ってやってもいいけどよ……心が痛むんだよなぁ」

 

「は!?何でだよ!?」

 

男は言った

 

「だってお前弱ぇもん」

 

超下衆な顔に笑みを添えて

 

「ッーーー!!?お前絶対許さないからな!土下座させてやる!!」

 

「そっかガンバエ~ww」

 

勝負は続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しゃあオレの勝ちー!うぇいうぇいウェーイ!」

 

勝負終了、10ー1の男の圧倒的勝利

 

「グギギギギギ……!!?」

 

「文句ねぇよなオルァ~!」

 

取られた1もわざとであり一瞬希望を持たせてから突き落とす舐めプレイ

 

「ズルしてるだろお前!?おかしい!」

 

「裸でどうズルすんだよ、おかしいのはお前の性根と目だ節穴」

 

「おかしくない!裸で俺より速いなんて絶対おかしい!」

 

「おかしかねぇよ、テメーの下手さ棚上げしてなに抜かしてんだ……気に入らねぇなら何回でも付き合ってやんぞコラ?」

 

「うぐっ……」

 

男に凄まれて荒らしは萎縮

 

「きょ、今日は風邪気味で調子が悪かっただけだからな……」

 

それでも往生際の悪い荒らしは認めない

 

「何でもいいけどお前じゃ一生勝てねぇぞ?狩り下手過ぎだ、何回も見てたからわかんだよ」

 

「は、はぁ!?下手なわけないだろ低能!」

 

「あーもうウザッてぇな……もういいや、仕事すっか」

 

溜め息を吐いた男は荒らしに近寄り武器とお守りをふんだくった

 

「あ"っ!?か、返せ!」

 

「……やっぱりなぁ、違法武器と改造お守りか……この調子じゃ防具もだろ?」

 

荒らしが持っていたのは認可されていないモノだった、見た目は同じながら既製品を遥かに越えた性能を持つ闇武器と神おまを越えた有り得ないお守り、どちらも闇ギルドで活用される裏の装備

 

防具もそうだとしたら全身闇装備に身を包んでいる違法ハンターなのだ

 

「違法装備でイキがるカスハンターかよ、中堅層でイキってたのは上に勝てるか自信無かったんだろ?狩りの腕自体は下手くそだから」

 

速いタイムを出すのに下手なのは中堅以下は騙せてもトップ帯にはバレてしまう、男は狩りの様子を見て確信したのだ、普通なら説明つかないと

 

「素材集めるだけとかもっと上手くやれよな~なんでわざわざバレるリスク上げんだ?アホ過ぎんだろ……闇装備使うようなアホだからか」

 

嘆いていると荒らしが奇声をあげてハンターナイフを構えていた

 

「こ、殺すッ!!?」

 

「やってみろやウラッ!!」

 

荒らしは即座に蹴り飛ばされ気絶した

 

「ハァ……しょうもねぇヤロウだったぜ」

 

荒らしを引き摺り集会所へ戻って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ!お疲れ様ッス兄貴ー!一応ギルドナイト呼んどきましたよー!」

 

「おーサンキュー!真っ黒クロ助だったぜコイツ、ほらよ」

 

ギルドナイトに荒らしを証拠と一緒に引き渡し舎弟と合流した男は依頼達成を報告した

 

「ていうか兄貴、違法装備のハンターに裸で勝ったんスか?ヤバ過ぎッスよ!」

 

「オレに勝ちたきゃもっとマシな違法装備組んでこんかい!ってなもんよ、まぁハナから違法装備ってわかってりゃソッコー半殺しにして終わりだったんだがなぁ……時間食ったぜ」

 

鮮やかな結果に他のハンター達もイカレてるとヒソヒソざわついている

 

「それにしてもよぉ最近のハンターは変なの増えたか?」

 

「そッスね~違法行為してでも見て貰いたい向こう見ずな奴等増えてますよ、若手古参問わずにッスけど若い方が過激な傾向ッスかね~考え無しが多い?いや自制が利かないんスかね~」

 

「お前も子どもにゃバカやらねぇようにしっかり教えとけよ」

 

「そっスね、改めて言っとくッス!兄貴にシメられねぇようにって!」

 

「オレをチャチャブーみてぇに言うんじゃねぇ」

 

「でもチンピラッスよね?」

 

「だとコラァ!」

 

舎弟は拳骨を食らい悶絶

 

「ったくよー……小金入ったし皆で飲むか、付き合うよなコラ?」

 

「アイテテテ……ウッスもちろんお供します兄貴……あ、女房と子どもも呼んでいいッスか?」

 

「おう呼べ呼べ!よし行くぞ!」

 

共を連れて裸の英雄は町の喧騒の中へ紛れて行った……

 

 

 

 

 

 

クエストクリア!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




・荒らしハンター
すっぺらこっぺら言って闇ギルドから運良く違法装備を手に入れてチートを堪能し無双していたが犯罪行為だという認識が薄く自分の力と勘違いして承認欲求が肥大化し荒らしになった。
チート装備のお陰でG1レベルになっているが実際の狩りの腕は下位レベル、ギルドの最上位陣や英雄には勝てない、Fクラスも当然勝てない、たかのりにも勝てない。



格ゲーのチーターを見てモンハンもチーター居たなと思いつきゲーセン風にしてこの話は出来ました。
悪魔猫や改造ギルクエもそうですがすぐ飽きて面白くないと思うんですよねぇ……そのゲームの関心を自ら削ってると思います、迷惑だし。

またネタ探しまーす!
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