「失礼します」
大きな家の扉を騎士然とした女性が開け中に入る
「緊急クエストのゼノ・ジーヴァの討伐完了致しましたお父様」
椅子に座る初老の男性へ報告
「無事だったか……お疲れ様」
父親は労いの声をかけ微笑む
「怪我はないか?」
「軽傷です、問題ありません」
「そうかよかった……ならしばらくは休みか?ここのところ働きっぱなしだろう?」
「いえ、メゼポルタのG級ハンター数名が食中毒で寝込んでしまい臨時の召集を受けています」
「そうなのか……」
父親は残念そうに顔を伏せた
「……行って参ります」
「ああ……気を付けてな」
女騎士は無の表情で答え豪邸から出て行った
「才能が幸せに直結するとは限らんか……ままならんなぁ」
父親は窓から娘を見ながらボヤいた……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
-農場-
「あの……」
女騎士が農作業をしている男に話しかけた
「なんだお前?ハンターか?」
「はい」
男は女騎士の全身をサッと一瞥
「ハチミツか、持ってきてやっからちょいと待ってな」
女騎士を知らない男はハチミツを買いに来たハンターだと思っている
「いえ違います、ハチミツいらないです」
「おん?じゃ何だ?」
違うのかと止まった男が女騎士を見る
「あの、私……その……」
女騎士はモジモジして答えない
「……なんか訳有りか?なら事務所で話すか、茶ァくれぇ出してやるから来いよ」
「……ハイ」
小さく返事した女騎士を事務所へ連れて行った
「あれ?お父さん誰その人ー?」
事務所に居た娘が問う
「知らん奴だ、お茶出してくれ」
「ハーイ」
娘が奥に向かい声高に言う
「お母さーん!お父さんが知らん女連れ込んでるー!」
「何ですって!?」
ドタドタ奥から物音が響く
「え……あの……」
女騎士が不安な顔で男を見る
「いつもの事だ、大丈夫気にすんな」
男は笑っていた
「お茶お持ちしましたー!」
受付嬢が笑顔でお茶を持ってきた、男を信用しているから疑う素振りも無い、娘も引っ掛からないとわかって冗談で言っているだけ
「な?」
「……素敵な家族ですね」
女騎士は可笑しくて微笑んだ
「そんで?どしたんだ?まぁ茶ァ飲めよ」
「……いただきます」
座った女騎士はお茶を一口飲んだ
「裸の英雄とお話がしたくてお訪ねいたしました」
「お話?何で?」
「……何故貴方に話さなければならないのです?」
「ん……?おん?」
急な塩対応に男は戸惑いすぐ近くで見ていた受付嬢がピンと来ていた
(あ~きっと裸の英雄が誰だかわかってないパティーンですねこれは~パッと見チンピラですもんねウチの旦那は~)
だから助け船を出す
「話さないなら裸の英雄には会わせられません、くだらない理由で裸の英雄を煩わせるわけにはいきませんので」
「えっ!?」
男が裸の英雄は自分なのに?な顔で受付嬢へ振り向くが受付嬢は無視
「……なるほど、会うに足る者か見極める面接、という訳ですか……わかりました、話しましょう」
「ん!?」
女騎士の解釈にすでに会っている男は困惑
(面白い人ですね~)
受付嬢の悪戯に嵌まった女騎士は裸の英雄を訪ねて来た経緯を話し出した……
-一月前・メゼポルタギルド-
「君が推薦されたハンターだな?召集に応じてくれて感謝する」
やって来た女騎士をギルドの上役が迎える
「非常に優秀だと聞いている、ギルドカードを拝見してもいいか?嫌ならかまわない」
「問題ありません、どうぞ」
女騎士からギルドカードを手渡された上役は目を見張った
(階級はG3……到達が速い!戦歴も凄まじい……これはFクラスに申し分ない逸材かもしれん)
上役が期待してしまうまでのモノがあった、英雄並みだと評価出来る程のまさに逸材
(食中毒ハンター達が復帰するまでに彼女にはFクラス昇格の規定モンスターを試させてみるか、クリアしたなら復帰直前に面接して上がる気があるなら上がってもらおう)
有力ハンターを見つけ希望の皮算用、個人の意思を尊重しているのであくまで希望である、期待はするが強制はしない、強制していたらギルドは裸の英雄に壊滅させられているからである
「素晴らしいな、実力に期待している……可能ならば滞っている高難度クエストを指定で行って欲しいのだがどうだろう?もちろん君の好きにしてくれてかまわない、断っても評価が下がる事は無い」
「大丈夫です、困っているなら私が行きます、問題ありません」
女騎士は無表情で答えた
「そうかありがたい!では頼む」
「はい」
こうして女騎士は知らずにFクラス昇格の規定を満たすモンスターの討伐を受ける事になった
「アン・イシュワルダ倒したらしいぞあの助っ人ハンター」
「原初の方のメル・ゼナもだってよ」
「知らねぇのか?あの人ムフェトも狩ってんぞ?」
「古龍の王も!?マジで!?」
「もう全部あの人でいいんじゃないかな?」
「食中毒の奴等もう帰って来なくていいよ」
「何食ったんだっけ?」
「死纏いヴァルハザクの肉」
「バカじゃん」
指定されたクエストをこなしまくった女騎士はメゼポルタでは有名人になっていた
「美人だよなぁ凛として……お前話しかけてこいよ!」
「無理無理!何人も玉砕してんだぞ?話しかけても無表情で相槌しか打たねぇ……男に興味ねぇんだろ」
「狩りにしか興味ねぇんだろか?」
「いや……前に市場に居た時に売られてた本を興味深そうに見てたぞ」
「お?スケベな本か?」
「違ぇよボケ!モンスター図鑑だよ、ハンター用じゃなくて研究者向けの生態とかに詳しい系の」
「へ~……より効率良く狩るための勉強か?」
「かもな、強くなるにゃそういうのも必要になんのかねぇ」
「え~勉強はヤだぜオレ~」
「俺もだ~」
そんな会話をしている横を女騎士が通り過ぎクエストカウンターへ向かう
「アルバトリオンをお願いできますか?」
「……わかりました」
「違うクエストも可能ですが……それか働き続けてますし休まれても……」
「……大丈夫です、問題ありません」
「……そうですか、ではお願いしますね」
相変わらず無表情で答え受注し颯爽と出発していった
「……今のが言ってたFクラス昇格の有力ハンターッスか」
遠目から見ていたのは舎弟
「そうだ、残す条件はアルバトリオンのみになった」
それと上役
「どう思う?アルバトリオン討伐後に面接をして彼女がその気なら昇格、その際には君にFクラスをレクチャーしてもらおうと思っているのだが?」
「……うーん……ッスね」
舎弟は難しく唸る
「1回一緒にクエスト行かせてもらってもいいッスか?」
「何か問題があるのか?」
「いやどーにもあの無表情が気になって……なんかありそうっつーかなんつーか……面接前に見極めさせてもらってもいいッスか?」
「わかった、君に任せる」
その後、女騎士は無事にアルバトリオンを討伐しFクラスの昇格条件を満たし、舎弟とクエストに向かった
「終わりましたね」
「ああ……強いねぇあんた、相手は歴戦王イヴェルカーナだったのにさ、俺居なくても余裕だったな」
「いえそんな、貴方も流石の腕でしたよ……助かりました」
何の問題も無くスムーズに狩りを終えた帰りの台車の中での会話
「なぁあんた?」
「なんでしょうか?」
舎弟が女騎士に問うた
「ハンター楽しくないだろ?」
「……!」
女騎士の無表情が崩れ目を見開き驚いた
「さっきの狩り見てたらわかったよ、嫌々やってるって」
「……」
女騎士は俯いている、叱られる子どものよう
「いや怒ってるんじゃないよ、一緒に狩りしてあんたの事が少しわかったってだけだ、昔の俺みたいにふてくされてやってるんじゃなくて……なんだろうな、義務感?だけでやってる感じだ」
「…………!」
女騎士は拳を握り小さく震えた声を出した
「……しくない」
「うん?」
舎弟は心からの訴えを聞く
「楽しくない……全然……楽しくない……」
彼女は言った、誰にも言わなかった事を言った
「でも……ずっとどうしていいかわからなくて……臆病だから……私……」
「……そっか」
女騎士を悩ましく舎弟は見つめる
(たぶん……この子はやりたい事があるんだろうな、でも無理……この子の問題なのか周りの問題なのかそれはわからんけど……このままじゃ潰れるだけだなぁ)
舎弟はにわかに感じていた、自分が女騎士の話を聞けるのはここまででこれ以上力になれない事を
「裸の英雄ってハンター知ってるか?」
だから託す事にした、最も信頼する男に後を
「……知らないです」
「まぁだろうな昔の人だし……その人はさぁ俺の兄貴分でさ、メチャクチャ凄くてギルドや他のハンターから頼りにされてた大英雄だった人だ」
「大英雄……」
「でも兄貴は随分前にハンターを引退したんだ、今だに俺より強くてまだまだやれるのに……ギルドやハンターの引き留めも無視して仲間と農場やるためにスパッと引退した」
「……!!」
女騎士が驚きの顔をした
「そういう人も居る、よかったら話してみたらいいんじゃないかと思う」
「……はい」
女騎士の心は動いた、自分が出来ない事を成した裸の英雄とどうしても話してみたくなっていた
「メゼポルタの近くにある大きい農場だ、気が向いたら行ってみるといいさ」
舎弟は手書きの地図を渡しその日は解散した
「御活躍により今日は高難度クエストはありませんのでどうぞお休みになってください」
「え……?あの……」
「次の方どうぞー!」
「…………」
翌日、舎弟の根回しで強制的な休日を言い渡された女騎士は渡された地図を見てギルドから出て行き……農場へ向かったのだ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「……というのが裸の英雄を訪ねた経緯です」
「……ふぅん」 「なるほどぉ……」
男と受付嬢は悩んだような難しい顔をしていた
(んな悩み聞くようなキャラだったか舎弟の奴……あークソガキん時もそんなだったか)
(舎弟君はヤンキー風味だからアレですかね、雨に打たれる子プーギーに傘さしてあげるみたいな)
女騎士の事情についてではなかった
「どうでしょうか?裸の英雄に会わせてもらえますか?」
そうとは知らず女騎士は真剣な顔を向ける
「って言ってますよ裸の英雄殿」
受付嬢が男に言い女騎士が頭に?を浮かべる
「あー……なんだその……オレが裸の英雄なんだなコレが」
「!!?……騙されたのですか私!?」
「わりぃな、ウチの嫁が騙しちまってよ」
「ごめんちゃい」
受付嬢がテヘペロポーズで謝罪
「ま、まぁいいです、説明の手間が省けたと思えば……」
気を取り直した女騎士は改めて男へ向き直す
「教えてください、何故大英雄とまで呼ばれた貴方がハンターを引退しいま農場をやっているのかを」
真剣に聞いた、自分に出来ない生き方をしたハンターの大先輩に
「何故って……やりたかったから」
「……は?」
男の答えは酷くシンプル、女騎士からすれば答えになっていない
「み、皆から頼りにされていたのでは!?」
「されてたな~」
「引き留めは!?」
「メチャクチャされたな~大長老のジジイも来たな~」
「ハンター生活は楽しかったですか!?」
「楽しかったな~」
「では何故ッ!!」
女騎士の声が荒ぶる
そこまでの地位に居て嫌でもなかったのに辞める選択をした男が信じられない
「色々事情があったんだよ、家族も出来たし……色々考えてハンター引退する事にしたんだ、まぁハンターからすりゃ安全な道に逃げた腑抜けかもしれねぇなぁオレァ」
男はカラカラ笑い受付嬢も微笑んでいる
「そんでもいいんだよ、オレが決めたオレがやりたい事をやってるだけだから」
自分のやりたいように好きに生きているだけだから名声や地位に囚われない、優先するのは自分を含めた家族と友人だから
それが亡き両親と祖父から学び決めた男の生き方だったから
「……強いですね」
女騎士は俯き震えている
「あんたは弱そうだな」
「……弱いです、自分のやりたい事も言えない……弱い人間です」
女騎士は幼き頃はハンターになりたかった、そしてなった
だが現実を知りハンターは向いていないとわかってしまった、合わなかったのだ
しかし彼女にはハンターの才能が有った、有り過ぎた、英雄達に匹敵するモノを持っていた
それが彼女にとっての呪い
望まぬ才能に生き方を支配されていた
才能をいつの間にか周囲が望み、引っ込み思案な性格も災いし身動きが取れなくなっていた、それがいつしか自分の道だと思い込むようになりさりげない救いの手すら無自覚に自ら払っていたのだ
「ハンター辞めたいのか」
「……はい」
女騎士は裸の英雄という自分より上なのに自由な男を見てようやく本音を吐露出来た
「辞めたいなら辞めりゃいいだろ、なぁ?」
「それが出来なかったから貴方に会いに来たんですよ彼女は」
「あー……そうか、そうだったな……んー」
呆れた受付嬢の言葉に男は少し考える
「まずは地固めか……?なーあんたさ?どんな事やりたいんだ?」
「えっ……その……」
いきなり問われた女騎士は恥ずかしそうに答える
「……モンスターの生態関係に興味があります」
「そっち方面かなるほどな……あ、そっち方面ならオレのダチのツテに秀才君ってのが古龍観測所の支部の所長やってんだけどよ?そいつになら話聞いてやれるぞ?興味あるか?」
「!!……あります!」
古龍を観測し研究する仕事であり最近は飛竜の研究もしている組織なのでモンスターの生態関係ではあるので話を進める
思っていたのと違うなら行かなければいい、これは取っ掛かりなのだ
「まっ聞いてみて合わなそうだったらウチで働きながら探しゃいいさ」
「いえ、そこまでしてもらうのは……」
「じゃ嫌なハンター続けながらやんのか?」
「ッ!?……お願いしても、いいんでしょうか……?」
申し訳なさそうな顔をするが男はカラッと笑う
「いいさ!なぁ?」
「もちろん私も構いませんよ~」
受付嬢もニコニコしている
ハンターを辞めても生活出来る環境が出来た
「そんじゃ話進めるからあんたはハンター辞めてこい、んでちっとゆっくり休め、それくらいの蓄えはあんだろ?」
「は……はい、あります」
「1人で言えるか?一緒に付いててやろうか?」
「……ッ!?」
女騎士はぎゅっと拳を握った、話を聞いてくれてここまで後押ししてくれているのにまだ心配させている自分の弱さが情けなくて腹が立った
「言え……ます!」
決意の返事に男も笑顔で応えた
「よっしゃよく言った!ギルドや他のハンターがガタガタ言ってくんならオレを呼べ!全員ぶちのめしてハイとイエスとわかりましたしか言えないようにしてやっからよ!」
「はっ……ハイ!」
「よし!なら行け!ゴーゴーゴー!」
「ハイッ!!」
女騎士は農場に来た当初とは別人のような生気に満ちた顔で立ち上がり興奮気味に出ていった
「生き辛そうな子でしたね~」
「だなぁ……そのうち悪い男に引っ掛かりそうな子だよな~」
微笑みながら仕事に戻って行くのだった……
-数週間後・農場-
「裸の英雄殿は居られますか?」
初老の男性が訪ねて来ていた
「オレだけど……あんたは?」
「失礼、先日お世話になった娘の父親です」
「あーアイツの!なんだなんだぁ?文句言いに来たかー?やるかぁ?」
男が喧嘩なら受けるぞと身構えると父親はすぐに違う違うと手を振り頭を下げた
「不躾ながら感謝を伝えに来たのです、娘を助けていただきありがとうございました……これはお礼の黄金芋酒です」
「なんだ……頑固親父かと思ってたらまともそうな親父さんじゃねぇか、これはこれはわざわざ御丁寧にどうもどうも」
毒気を抜かれた男は笑って応え事務所へ案内しお茶を出した
「急に娘がハンターを辞めて古龍観測所で働くと宣言してきましてな、事情を聞けばずっとハンターを辞めたかった事と裸の英雄が背を押してくれたと聞いたのでお訪ねしたのです」
「余計な事しちまったか?」
父親は顔を振る
「とんでもない、むしろ私は嬉しかった……あんなに覇気のある生き生きとした顔で自分のやりたい事を言ったあの子が……私には無理だった」
「あんたもアイツと似て弱そうだもんな」
「お恥ずかしい限りです……娘が望まぬ事を嫌々やっているのをわかりながら力になれなかった恥ずべき親ですよ私は」
男は女騎士の気の弱さは父親譲りなのだろうなと納得した
「そう卑下すんなって、娘さんの幸せを願うあんたは良い親だ……無理強いするよかよっぽどマシだ」
「そう言ってもらえると少しだけ……救われますよ」
罪悪感と嬉しさが混じった微妙な笑顔で父親は出されたお茶を飲む
「そういやあいつにゃ聞いてなかったけどハンター辞めたい理由って何だったんだ?親父さん知ってる?」
「直接聞いたわけではありませんが私が見るに自ら命を奪い続ける事が嫌になったのだと思います、優しい子ですから……」
「あー……なるほどな、たまに居たよそういう奴、みんなハンター辞めてった」
どうしても命を奪う事に忌避感を持つ者は存在する、女騎士は最初はよかったが徐々に嫌気がさして来たのだ
殺し続ける終わりなき狩猟の修羅道に
「良い子なのですよ、貧乏で苦労をかけた私に仕送りどころか家まで建ててくれる……」
「わかるよ、アイツはそういう事情もあってハンター辞めれなかったんだってな……危なかったな、もう少しで潰れるか感情消えてたぞアイツ」
「……重々お礼申し上げる」
また深々と礼をし男に感謝を伝える、本当に感謝していた
「今のあいつはどんなだ?あんたから見てどうだ?」
「楽しそうにしていますよ、ハンターの方は完全に辞めずに引退という形にはなっていますがね」
「そうなのか、まぁいざって時に資格はあった方が面倒はねぇからな、秀才君もそうだしな」
「そういう事みたいで……ああそうだ、娘から伝言を頼まれていたのでした」
「お?何だ?さっそく転職の相談か?」
冗談に互いに微笑み合う
「最後に裸の英雄と狩り勝負をしたいらしいのです」
「オレと?何でまた?最後?」
男は疑問に思ったがすぐに察した
「……ちっともったいなく思ったか?」
嫌いだったがいざ辞めて手放すとなると今まで掛けたコストや苦労からもったいなく感じてしまう心理になってしまったのだと予想
「どうやらそのようでして……未練を完全に断ち切る為に引導を渡して欲しいのだと思います、大英雄と呼ばれた貴方に……」
格上にお前なんぞ居なくても大丈夫だとわからせて欲しいのだ
「ウハハ!ワガママになりやがってあいつよー」
「申し訳ない、私からも頼みます、お願い出来るだろうか?」
「へっ、あーいいぜ、ぐぅの音も出ねぇくれぇ叩きのめしてやるよ」
男はニカッと笑い了承して父親が持ってきた黄金芋酒を開けた
「飲もうぜ親父さん、あんたの娘の未来に乾杯しようや」
「いただくよ……ありがとう裸の英雄」
幸あれとグラスを重ねた……
クエストクリア?
パァープォー♪
「しゃあ!オレの勝ちだ見たかオラァ!」
「キモいぐらい強い……キモ過ぎですよ……」
「かぁーよっわ!弱過ぎんだろお前さぁ!んなモスみてーな腕でよくオレに挑めたもんだなえぇ!?身の程を知れよな身の程をよぉ!イキってて恥ずかしくねぇの?ダッサー!」
「勝負にもならなかった……これが大英雄……」
「思い知ったかこのクソ雑魚が!テメーみてぇな木っ端なんぞ居ても居なくてもどうでもいいって事がよぉ!」
「くっ……殺せっ!?」
「……急に何だどうしたお前?流行ってんのかそういうの?」
「敗北した女性騎士のマナーだと習いました」
「……まぁいい、わかったら二度とハンターに戻って来んなよ!わかったか!」
「……ハイッ!」
「達者でやれよ!!」
「ハイッ!!」
クエストクリア!!
・女騎士
凄腕ハンターだったが命を奪い続けるハンターが合わなくなっていく、周囲の期待と引っ込み思案な性格が重なり言い出せず心に蓋をし精神が疲弊していたが気付いた舎弟が男を紹介して周囲からは惜しまれたが男の「オレが辞めれてコイツが辞めれねぇのはおかしいだろうが?ギルド潰すぞ?」という鶴の一声で脱ハンターに成功した。
才能は高く大英雄に迫るモノを持っている。
男に出会わなければFに挑戦し才能を磨かれ英雄になるも精神を病み殺戮マシーンになった末死ぬ未来が待っていた。
古龍観測所に勤務し秀才君と同じく極々たまにハンターをする生活を送る事になった。
・秀才君
いまだに名前だけで本人は出ない出来杉枠、たぶん一生本人が出る事は無い。
裸の英雄以外で怪我以外の理由でハンターを辞める人も居たんだろうな~と思って書いたものの狩りが無い話になりましたね、たまにはいいか?
話のネタと同じくらいキャラの符号ネタが無くなってきた……