Fへの挑戦   作:黒太陽

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最高の喜び

 

 

「ぷい~」

 

プーギーが昼過ぎの農場を歩いている

 

「ぷぃ~……」

 

疲れて木陰で休んでいると声が聞こえてきた

 

「おいデブ、オレの非常食見なかったか?」

 

「見てねぇよ雑魚、お前が食っちまったんじゃねぇのか?」

 

「食うわけねぇだろドボケ!殺すぞ!」

 

「なんだとドカス!やってみろっちゅーの!」

 

男と大男が掴み合いの喧嘩に発展

 

「ぷ~い……」

 

うるさくなったからプーギーは歩き始めた

 

 

 

 

 

「ぷいぷい」

 

少し歩くとまた話し声が聞こえる

 

「まーたサボって昼寝してる……ホラ起きろ!」

 

小男が寝ていたメガネを起こしていた

 

「なぁんだよ……まだ昼休みなのに……Zzz」

 

「また寝るな!もうとっくに過ぎてるんだよ!ホラ起きた起きた!」

 

「えー……ウソぉ……」

 

「嫁さんにサボってたって言ってやろうか?」

 

「!!?待って!もう起きたからそれだけは許して!」

 

「ハイハイ……向こうが騒がしいから行くよ、また喧嘩してんだよきっと……止めないと」

 

「仲良いよねあの2人~」

 

2人はプーギーに気付かず走って行った

 

「ぷいぷい~」

 

見送ってプーギーはまた歩きだした

 

 

 

 

 

 

 

「ぷいぷい……ぷいぷい」

 

地面を嗅ぎ分けながらテキトーに進んでいると大きく硬いモノを見つけた

 

「Zzz……」

 

寝ていたクシャルダオラだった

 

「ぷいっ!」

 

挨拶をするとクシャルダオラは目を開けプーギーを見る

 

「……グオッ」

 

その巨大な口を開けプーギーに迫った

 

「ぷいぃっ!!?」

 

「……ォグォッ!?」

 

食いつかれる刹那に口は止まり退いていった

 

「……」

 

クシャルダオラがプーギーを見ている、心なしか冷や汗をかいているようにも見える

 

「……グオ」

 

冗談だ

 

クシャルダオラはそう言ってまた目を閉じた

 

「……」

 

寝惚けてプーギーを餌と勘違いして食おうとした事は内緒、男にバレたら殺されるから

 

「ぷい~……」

 

安堵したプーギーはまた歩きだす

 

 

 

 

 

 

 

「ニャニャ!」

 

「ぷい?」

 

プーギーと猫じゃらしを持った相棒アイルーが出くわした

 

「お散歩ニャ?ボクは仕事終わりニャ」

 

「ぷい!」

 

「ボクも一緒していいかニャ?」

 

「ぷいぷい」

 

「乗ってもいいかニャ?」

 

「……ぷい」

 

「センキューニャ!」

 

相棒アイルーが背中に乗った

 

「ハイヨーシルバーニャー!」

 

猫じゃらしでプーギーの尻を叩き走れと猫じゃらしを振り回す

 

「ぷいぷい」

 

しかしプーギーは変わらぬペースでゆっくり歩く

 

「ノリが悪いのニャ~!」

 

「ぷい」

 

相棒アイルーが歩くよりも遅く2匹は進む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「夕陽が綺麗ニャね~」

 

「ぷいぷい」

 

山に沈み行く鮮やかな太陽を眺めて相棒アイルーが言うがプーギーは下を向いて進んでいて見ていない

 

「グオー」

 

頭上から声が聞こえ相棒アイルーが上を向くとかなりの高度にシルエットを見つける

 

「あ!クシャルダオラニャ!またニャー!」

 

相棒アイルーが手を振る、住処に帰っているのであろうクシャルダオラの今の言葉はきっと帰りの挨拶なのだろう

 

「ぷい……ぷいぷい」

 

プーギーは知らん顔してやはり下を向いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きゅっ!きゅっ!きゅっ!ニャ~♪」

 

「ぷいっ!ぷいっ!ぷいっ!ぷい~♪」

 

リズムに乗りながら2匹は進む

 

「おー居た居た!相棒も一緒だったかよ、ったくどこほっつき歩いてたんだよお前~食っちまうぞ非常食がよ~」

 

夕陽を背に男がやって来た

 

「ぷい~♪」

 

プーギーは嬉しそうに体を跳ねさせた

 

「旦那その顔どうしたニャ?」

 

男の顔は腫れ上がっていた

 

「デブとちょっとな」

 

「負けたのニャ?」

 

「いんや引き分けだ、こりゃ止めにきた娘にやられたんだ……にゃんにゃんぼうでボコボコにされた」

 

「旦那は相変わらずバカニャね~」

 

「るっせー」

 

ボコられた顔で笑いながら男はプーギーごと2匹を持ち上げ頭に乗せる

 

「もうメシだ~帰んぞ~♪」

 

「ぷいぷい~♪」 「ニャ~♪」

 

三段重ねに伸びた影が楽しげに帰路を行く

 

「きゅっ!きゅっ!きゅっ!」

 

「ニャ~♪」 「ぷい~♪」

 

歌いながらマイハウスに辿り着き戸を開けた

 

 

「ただいま~」 「ぷい~」 「ただいまニャ~」

 

「おかえり~」

 

台所から三段重ねを迎える娘の声が聞こえ次いでパタパタと足音が近づき受付嬢が料理を持って姿を見せる

 

「おかえりなさーい!ちょうど出来ましたよ~今日はモスの丸焼きでーす!」

 

「……モスの丸焼きかぁ」

 

男は目線を上にプーギーへ問う

 

「だってよ、共食いだなぁこりゃ~」

 

「ぷいっ!!」

 

「ァイテッ!?」

 

男はプーギーに頭を噛まれた

 

「噛むなって、悪かったって!イテテイテーって!バカ髪食うなって!」

 

「いいニャもっとやってやるニャー!」

 

テンション上がった相棒アイルーが猫じゃらしを振り回す

 

「もーじゃれてないで玄関閉めて早く座ってください」

 

「あいよ、じゃ閉めてくれプーギー、任せた」

 

男がプーギーと相棒アイルーを頭から降ろす

 

「ぷいっ!」

 

マイハウスの戸はゆっくりと動く

 

パタン……と閉まり

 

農場の1日は終えた

 

 

 

 

 

 

 




・プーギー
男の現役時代から一緒に居るプーギー。あだ名は非常食だが男しか言ってない。老豚。



そういやプーギー行方不明になってんなと思い短いけど書きました。
未来から来た青いアイルーも行方不明ですがネタが思い浮かばない限り行方不明かもしれません。

まったくフロンティアに関係無いな、まぁ……いっか。
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