Fへの挑戦   作:黒太陽

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ジャジャジャ三兄弟 下

 

-メゼポルタギルド-

 

「どれから行くんだ隊長~?」

 

クエストカウンターで出されたラージャン、激昂ラージャン、ヴォージャンの受注書を見ながら男が問う

 

「私が決めるのか?」

 

「そりゃそうだろ、オレ等はあくまで下請け、つまりお手伝いさんだ、元請けの隊長がリーダーなんだから決めるに決まってんじゃん、なぁ?」

 

「そうだそうだ、雑魚野郎の言う通りだ」

 

「雑魚雑魚うっせーんだよデベソ」

 

「あ?やんのか?」

 

「上等だよコラ」

 

男と大男が睨み合う

 

「オイ喧嘩するな」

 

「へーい……ケッ命拾いしたなオラ」

 

「ぬかせアホ」

 

(止まった……本当にリーダー扱いしてくれるとは……)

 

リーダー扱いが嘘でも冗談でもなかった事に隊長はちょっぴり感動しながら受注書を見て思案する

 

「ラージャン、ヴォージャン、激昂ラージャンの順で行く……異論はあるか?」

 

「無いけど理由だけ聞きてぇな」

 

「1人1体じゃダメなんかよ?」

 

「君達が引退してブランクがあるのを考慮すれば1人1体は不安が残る、なのでまずは基本のラージャンを攻略し体を慣らし次にヴォージャンで勘を取り戻してもらい最後に一番の難敵だろう激昂へ挑む」

 

「おーなんかそれっぽい事言ってら、流石隊長だな!」

 

正直どれからでも良かった男はテキトーに笑って褒めといた

 

「うっしゃなら行くか~まずはラージャンだな」

 

「不安に思われてんのは癪だがしゃあねぇか」

 

大男が音頭を取り出発した

 

「3頭イッキにやれるクエストとかねぇの?闘技場とかでよ」

 

「ありゃあ時間掛からねぇんだがなぁ」

 

「そんな狂ったクエストは無い」

 

……出発した

 

 

 

 

 

 

パァープォー♪

 

 

 

 

 

 

 

「なー隊長!しばらく見ねぇ内にFクラスになってたんだな!しかもギルドナイト!」

 

「ギルドナイトは気に入らねぇが大したもんだ」

 

フィールドで探索中の会話

 

「……君にノされた後に大長老様からF領域の事を聞かされ君が英雄を期待された人材だと知らされた」

 

男が知らぬ隊長の軌跡

 

「ギルドナイトになった事で私は自惚れていたんだ、それがあの件で恥に変わった、冷や水を掛けられた気分だったよ……更なる高みを教えられて君が挑んでいた事実に……」

 

「あん時はまだ知らなかったけどなオレは」

 

隊長は傲慢になっていた鼻っ柱をへし折られたのだ

 

「人が恥ずべき時に取る行動がわかるか?……逃げるか向き合うかだ、私は後者を選んだ……恥ずべき自分が許せなくて恥を削ぐべく高みを目指したんだ」

 

「そんでFクラスのギルドナイトに成れたっちゅー訳か」

 

「成りたくて成れるモンじゃねぇ、才能があったんだな隊長、やるなぁ」

 

「……君にそう言われてようやく恥を削げたような気がするよ」

 

隊長は苦笑した

 

「だが私も歳でな、よくガタが来たと感じるようになった……Fクラスは厳しく思うようになってきた」

 

「隊長はオレ等よりちょい歳上だもんな」

 

「Fクラスはハンターの寿命短いかんなぁ……」

 

「……私もそろそろ引退かもしれんな」

 

物憂げに隊長は笑い、次の瞬間表情を引き締めた

 

「居るな、近いぞ……戦闘準備」

 

「了解」 「オーケーだ」

 

警戒態勢で進み物陰からラージャンを視認した

 

「目標以外敵影無し」

 

「見りゃわかんだろ」 「わざわざ言う程の事か?」

 

双眼鏡で確認しながらの隊長に後ろで呟く野蛮人2人

 

「……遠見だが狂竜症など特異状態及び特異性は無い通常個体と見られる」

 

「まだやんのかそれ?」 「さっさとやろうぜ~」

 

(……なんだコイツ等)

 

嫌味ったらしい呟きに隊長の意気が下がる

 

「では立ち回りだが……」

 

「あーそれについちゃ提案がある、まずは現役の隊長が1人でやって見せてくれよ、それ見てオレ達が入る」

 

「理由は?」

 

「オレとデブは連携取れるが隊長とは初めてみたいなもんだからな、ぶっつけ本番はちと怖いし隊長に合わせる意味も込めて一旦見に回らしてくれ、もちろん逆でもいいぜ」

 

男の提案は隊長の実力を見定めて入るか男と大男の実力を見定めてもらってから入ってもらう連携を主眼に置いた提案、時間が無く合わせる間が無かった故の連携ミスでの事故防止の為

 

「ふむ……わかったいいだろう、ブランクが祟っていきなり乙られても困る、私が先に仕掛けよう……把握したと判断したら入って来てくれ」

 

「あいよぅ隊長!」 「トチんなよ~」

 

「よし……仕掛ける!」

 

隊長はギルドナイトセーバーを構えラージャンに気付かれぬように素早く背後から強襲した

 

 

「ほほ~やるなぁっつーか普通にめっちゃ強いな隊長、Fクラスでギルドナイトやってるだけあるわ」

 

「才能もあんだろうが努力で精錬された動きだ、相当積んでんぞありゃあ」

 

「ずっとハンターやっててFクラスで精力的にやってて生き延びてりゃ然りか」

 

隊長は強かった、油断してクシャルダオラにブッ飛ばされたあの時と同一人物には到底見えない、堅実でありそれでいて速く無駄が最小限で安定している、1人でも何の憂い無く安心して見てられる腕前を持っていた

 

当然と言えば当然だがそれを確認するのが目的

 

「充分だ、行くか」

 

「よしきた」

 

隊長の腕前と戦い方を確認した2人が勢い良く加勢に入る

 

「……ッ!!」

 

2人の動きを感じながら隊長は驚きを内心で浮かべていた

 

(あんな短時間の見で即応し連携出来るのか……)

 

動きながら隊長は叫ぶ

 

「本当に引退してるのか君達は!」

 

「ああ!まったまーにクエストにゃあ行ってたがなぁ!」

 

(それで納得出来る腕じゃないぞ!異名持ちはやはり何か狂っている、裸の英雄と番長……このイカレポンチ共が……!)

 

ずっとハンターをしていた自分に追い付き難なく連携が出来る腕前、男に至っては余裕すら感じる

 

(流石は裸の英雄、腐っても鯛という事か……腐ってるは言い過ぎか)

 

「あっ……」

 

内心褒めた隊長の目の前で位置調整をミスった男がマヌケな声を出してラージャンに殴り飛ばされ……一乙した

 

「……イカレポンチがぁ」

 

隊長は思わず呟いた

 

 

 

「ありゃ終わってたか、わーりぃわりぃ!へへへ……」

 

隊長と大男が討伐した後に男が合流し誤魔化し許してもらいたそうに笑う

 

「来るタイミング良すぎんだよ雑魚野郎テメー、サボってたな?隠れて様子見てたろ?」

 

「サボってねぇよ!」

 

「ハッ!どうだか!サボりてぇからわざと食らったんだろどうせよ」

 

「なんだとデブコノヤロウ!」

 

もう一戦始まりそうな雰囲気

 

「やめろ……一乙の理由は?」

 

「凡ミスだ、悪かった……もうトチんねぇ」

 

「ならいい、次に行くぞ」

 

次はヴォージャン

 

火山の決戦場へ向かう

 

 

 

 

 

「ラージャンはアクシデントもあったが1日で討伐出来た、ヴォージャンは距離が遠いのと探索を考えると最短でも2日は掛かるだろう、失敗は許されない気を引き締めて行くぞ」

 

隊長の状況説明と鼓舞

 

「あいよ……つーか隊長強ぇじゃん、そんだけ強けりゃ1人でも達成出来たろ?」

 

クーラードリンクを飲みながら男が問う

 

「討伐するだけで時間を言われないならな、今回は兎に角時間が無かった……私1人では時間が掛かり過ぎて間に合わなかったろう、いや絶対に間に合っていない」

 

「エリア移動したら時間掛かるもんな、1人の辛いところだ」

 

「そうそう、移動前にペイント消えて探し回ったりするからなぁ……今の若い奴等は何で最初から場所わかるんだ?全員自マキ常備してんのか?それとも千里眼常にキメてんのか?」

 

「それオレも気になってた!どうなんだ隊長?」

 

(知らん……そんな事は私の管轄外だ)

 

最新の狩猟についていけてないおじさんハンターの隊長は意味深な笑みを見せて誤魔化した

 

 

 

 

 

 

 

「やぁっと着いた決戦場……居るよな?」

 

「居てくれなきゃ困るぜ……居た居た居るぜ」

 

ヴォージャンを視認し隊長が双眼鏡を取り出す

 

「目標以外敵影無し」

 

「またやんのかよ~」 「……」

 

大男は呟くが男は何も言わない、男はラージャンでミスって乙っているから

 

「……状態も異常無し」

 

「もういいってそれよぉ」 「……」

 

(リーダーって認めてくれた筈だよな?何なんだコイツ等……)

 

ミスってなきゃ黙らず言ってたろう男をジト目で見ながら隊長は命令をくだす

 

「立ち回りは特に言う事は無い、ラージャンと同じだ……ミスには気を付けろ、ミスしても挽回またはカバー出来る範囲に収めろ」

 

「テメーの事だよ、言われてんぞ雑魚野郎~」

 

「わかってんだよクソデブ!」

 

「準備は良いな?行くぞ!」

 

ヴォージャンへ挑む三兄弟

 

 

「よしいいぞ!もう少しだ!」

 

狩りは順調に行っていた、安定している隊長と反省し汚名返上に力が入る男と調子の良い大男が攻めるのだから

 

「ウオラァ!」

 

大男のハンマーがヴォージャンを打つ

 

「ゲハハァ!そらもう一丁ッ!スタン貰ったァ!!」

 

調子が良いを超えて調子に乗った大男がヴォージャンの頭をドツいた

 

「……おろ?」

 

ヴォージャンはスタンしなかった、勘違いして1発足らなかったのだ、スタンすると思い込んでいて隙を晒した大男の視界には巨大な腕

 

「あ……」

 

大男は殴り飛ばされ一乙した

 

「……イカr」

 

「イカレポンチがぁ!!」

 

隊長が呟くより先に男が叫んだ

 

「だろ?隊長?」

 

「……違う」

 

ニヤケる男を無視して2人でヴォージャンを討伐した

 

 

 

「お!来たぞ来たぞ戦犯がよぉ~」

 

「……」

 

戻っている途中で大男が合流して来た

 

「オイ何黙ってんだクラッ!言う事あんじゃねぇのかオラ!」

 

「……調子に乗って悪かった」

 

大男は素直に謝った

 

「原因がわかって反省しているならいい、裸の英雄もミスしているしな」

 

隊長は呆れたような顔で許した

 

「……スマン」 「……サーセンっしたぁ」

 

大男とついでにチクリと言われた男は何も言えない

 

「よし……残るは激昂ラージャンのみだ、順調に行けば間に合うだろう、頼むぞ」

 

「へーい」 「うーい」

 

最後の獲物へ向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「完璧に勘は取り戻した!もう大丈夫だ!」

 

「だな!辿異種でも極みでもいけんぞ!」

 

激昂ラージャンへ向かう最中のネコタクシー

 

「だといいがな……」

 

「あ!信じてねぇな隊長!」

 

「隊長もミスっちまえば対等なのによ!」

 

隊長に鼻で笑われ憤慨する2人

 

「お?何か飛んで来たぞ」

 

「ホルクだな」

 

Fクラスのオトモであるホルクが3人のネコタクシーに降り立ちホストである隊長に手紙を渡し飛び去っていった

 

「ギルドからか……ふむ、狩猟対象に異常の可能性有り、注意されたし、か」

 

受注時には確認されていなかった事柄の注意喚起らしい

 

「狂竜化か?」

 

「詳細は不明だ、調査が終わるまで違う個体に行くのを推奨しているが……」

 

要は未知数で危険だから通常個体を狙っているならやめとけとの警告

 

「つっても今から戻って違うの探してちゃ間に合うか微妙じゃねぇの?」

 

「そうなんだ、どうするか……」

 

「かったりぃよもうこのまま行こうぜ隊長」

 

「そうだそうだ!俺様達ならラクショーだよ!」

 

悩む隊長を男と大男が後押し

 

「いや、君達が乙るのを心配してるんだが……」

 

「「…………」」

 

言い返せない2人は沈黙

 

「「うるせぇ!行くぞッ!」」

 

なんてせず強行した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーいどうなってんだ?」

 

最後の激昂ラージャンを探して砂漠のフィールドを進む3人

 

「何処にも居ねぇぞ?痕跡はそこら中にあるけどよ」

 

目標が見つからないのだ

 

「痕跡っつってもモンスターの死骸だけどよ」

 

「それにしたって派手にやり過ぎだなこりゃあ」

 

痕跡もベテランの目には違和感がある

 

「常に動き回って虐殺しているのか?狂竜化しているならわかるが……」

 

「極限化だったりしてな~」

 

「極限激昂ラージャンか……オモシレーじゃねぇの」

 

ヤル気満々の男と大男

 

「何にせよ狩るのみだ……む!」

 

隊長が気付く

 

「微かに咆哮が聞こえた!向こうだ!」

 

「よっしゃ!」 「行くぞ!」

 

3人は向かう

 

 

 

「見っけ……たけどなんじゃありゃあ」

 

「うーわ……ディアブロス振り回してんぞあのラージャン」

 

目標の激昂ラージャンはディアブロスの尻尾を掴み振り回し大地に叩きつけていた、ディアブロスは既に死んでいるように見える

 

「……何なんだあの個体は!?」

 

双眼鏡で観察した隊長が驚愕の声を出す

 

「どした隊長!?」

 

「……君も見てみろ」

 

双眼鏡を貰い男は覗く

 

「ファッ!?1.5倍くらい全長あんぞ!?」

 

「俺様にも貸せ……うげっマジだ、全身にヤベェ電気迸ってやがる……赤くはねぇがヤッベェぞアレ!?」

 

「赤じゃねぇのにアレってこたぁまさか極みだってのか!?」

 

どう見てもマトモな個体には見えない

 

「その様子では2人も初めて見る個体のようだな……よし、奴を極みと仮定しまずは撤退か討伐だ」

 

目標ではあるが未知数の相手、極みだとすれば全滅の可能性も充分に有り得るので慎重に話を進める

 

「……討伐だな」

 

「俺様もだ、アレは野放ししといたらダメなやつだ」

 

真剣に答える2人に隊長は考え込む

 

(万全を期すなら現役の熟練Fクラスで挑むべきだが……)

 

ブランクの無い安定したベテランで挑む方が勝率は有る、それに2人は応援で付き合ってもらう必要も無い

 

「隊長!」 「俺様達を信じろって!」

 

裸の英雄と番長の強い眼差しと言葉

 

「……わかった、討伐するぞ!!」

 

「そうこなくちゃな!」 「やってやるぜー!」

 

討伐を決定し意気高らかに拳を上げた

 

「まずは……」

 

「動きを見て覚えるんだろ?」 「わかってんぜ!」

 

「フッ……言うまでもない事だったな」

 

初見モンスターと対峙した時のセオリー、凶悪なFクラスモンスター相手だと本能に刻まれているレベルで叩き込まれている常識

 

「まずは奇襲を仕掛ける!行くぞッ!!」

 

隊長がけむり玉を投げエリアに煙幕が張ったのと同時に3人は駆けた

 

 

「行くぞ!」 「あいよ!」 「せーのっ!」

 

極み?激昂ラージャンへ3人同時に奇襲攻撃を仕掛けた

 

 

「ヴァッ!!?ヴォオオアアアアアアッ!!」

 

 

奇襲にキレて持っていたディアブロスを投げつけてきたのを避け咆哮し襲いかかってくるラージャンとの最後の戦いは始まった

 

「うーしやんぞデブー」

 

「おうよ、マジのマジでやったるぜ」

 

男と大男は今までになく真剣な顔で集中しラージャンの攻撃を見極め攻撃を加えていく

 

「くっ……様子見するんじゃなかったのか!?」

 

3歩退いた位置で隊長は2人の立ち回りに愚痴る

 

隊長は攻撃と防御の比率を1:9にしていたが2人は4:6であり防御寄りの攻撃だった、様子見の配分ではない

 

なのに華麗に立ち回っている

 

(これが英雄と二つ名持ちのハンターの本領……特別視されるわけだ)

 

初見の相手に隊長では真似出来ない、したくない立ち回り

 

「ヒャッハー!」 「イヤッフゥー!」

 

それを平気で成そうとするのが頭がイカれたハンターの頭がイカれてる原因

 

守りっぱなしは性に合わないとも言う

 

「ッ……セアアッ!」

 

退いた位置でラージャンの動きをよく見れた隊長は攻勢に転じ3人で削っていく

 

「オイ合わせろ!」

 

男がラージャンの隙に大剣を食らわせるが硬い皮膚に阻まれ斬り抜けられず止まる

 

「任せろ!合体攻撃食らえぃ!!」

 

止まった大剣を大男のハンマーが打ち付け皮膚を斬り裂き斬り抜けた

 

「ヴォアッ!!?」

 

怯んだラージャンがバックステップで大きく離れ上体を起こして立ち上がった

 

 

「ヴォォォ……オオオオオオオオオオオッ!!!」

 

 

地震が起き砂が巻き上がる程の超大咆哮

 

「んだよデケー声のわりにゃただホコリ巻き上げただけじゃねぇか」

 

「……ん?オイ待て待て……何かおかしくねぇかあのラージャン?」

 

砂埃が晴れてきて見えるラージャンの輪郭に違和感

 

「ッ……あ、アレは!?」

 

全貌を視認した隊長が気圧され後ずさる

 

「またデカくなってやがる、2倍くらいになってんぞ」

 

「筋肉がバカみてぇに膨れてパンパンだぞ、白目向いてやがるし……まさか伝説のスーパーラージャンってヤツなんじゃねぇか!?」

 

「知ってんのかデブ!」

 

「前に大団長と飲んだ時に言ってたんだよ!千年に一体現れる破壊と殺戮を好む最強の金獅子のお伽噺があるってよ!」

 

「はぁ!?ふざけてる場合じゃねぇぞデブ!死ね!」

 

「テメーが死ね!」

 

言い合いながら男と大男は武器を構える

 

「「何かよくわからんがくたばれ!!」」

 

挑み掛かった

 

「ニャメロン!勝てるわけがない!」

 

隊長が叫ぶ

 

「馬鹿野郎お前オレは勝つぞお前!!」

 

「殺されるぞ!!」

 

純粋で真面目なハンターである隊長だけは極み(仮)ラージャンの恐ろしさをキャッチしていたのだ

 

「ん……?……意外に何とかなってるな」

 

イカレポンチ2人は存外いい勝負をしていた

 

更に苛烈に熾烈に強烈になったラージャンの攻撃だったがあくまで既存の戦法の延長だったので何か何となくで何とかなっていた

 

「引退ハンターが戦っているのに……くっ!ッ!?」

 

隊長は心を奮わせる

 

「私はギルドナイトだ!!」

 

現役がやらねば誰がやる!

 

決して何とかなりそうだから奮起したわけではない

 

「ハンターズギルドのFクラスギルドナイトが相手だ!」

 

双剣で斬りかかったがそれよりも速くラージャンがラリアットを繰り出して来た

 

「ふおぉ!?」

 

隊長は岩盤に叩きつけられる未来を予見した

 

「させっかぁ!!」 「つーの!!」

 

大剣とハンマーの同時相殺でラージャンはブッ飛ばされた

 

「ッッ……」

 

九死に一生を得た隊長が青ざめ戦慄していると男と大男が笑顔を覗かせる

 

「今のは助けてなきゃ乙ってたな隊長!ミスだなミス!」

 

「これで同点だ!もうエラソーな事言うんじゃねぇぞ!」

 

気にするなよと言うような陽気な貶し

 

「やろうや隊長!」  「早くしろテメェ!」

 

「ふっ、すまん助かった……よし勝つぞ!!」

 

3つの狩猟魂が1つになった

 

「わかってんなデブ!隊長!」

 

「当然だ!決めるぜスリープラトン!!」

 

「待て、そんな狩技は無い」

 

 

「そうかな?やってみなくちゃわかんねぇぞ隊長ッ!!」

 

「ヴォアオオオオオオオオオオオオッ!!!」

 

 

このあと滅茶苦茶狩猟した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-エピローグ・農場-

 

「大丈夫かぁ~隊長ぉう~……」

 

全身ガタガタの男がフラフラと隊長の横に並ぶ

 

「大丈夫に見えるか……?死にかけだ……」

 

「オレもだぁ~」

 

隊長も双剣を杖にやっと歩いている

 

「達成出来てよかったなぁ隊長~」

 

「ああ……感謝している」

 

あの極み(仮)ラージャンは無事に討伐出来て元わがまま第三王女の依頼は達成出来ていた

 

「最後のアレさえなければ最高だった、君の嫁は怖いな」

 

「良い嫁だよ、頭が上がんねぇけど」

 

2人の重傷は受付嬢にやられたのだ、書き置きだけ残して勝手にクエスト行ったから激怒していて帰って謝る間も無くギタギタにされたのだ

 

 

「フゥゥ…………」

 

農場の入口で大きな溜め息を隊長が吐き夜空を見上げた

 

「今回君達とクエストに行って決心がついた、ギルドナイトを引退しハンター稼業からも一線を退こうと思う」

 

「……まだまだやれんのに?」

 

「言ったろ、ガタが来てるって……引退していた君達についていけなかった、引き際だ」

 

「そうか……なんか寂しくなんなぁ」

 

ほんの僅かな繋がりだったとしても見知った者が去って行くのは寂しいのだ

 

「働き尽くめで金は唸る程ある、しばらく休養したらギルドナイトの教官でもして後進育成に努めるかな」

 

「ああ、いいなそれ……クシャルダオラには油断するなって教えなきゃな、そんで勘違いして手柄主張すんなってな、ボコボコにされるからってよ」

 

「くっ……君は本当にしつこい奴だ」

 

「味がしなくなっても噛むぜオレは!」

 

ジト目で睨む隊長と笑う男

 

「っし!んなら勇退記念で飲みに行こうぜ隊長!オレの奢りだ!デブも誘うぞ!」

 

「なに……?」

 

隊長は唖然としていた

 

「なにキョトンとしてんだよ隊長?さてはこういうの慣れてねぇな?真面目だからな隊長は~」

 

隊長と肩を組んで大男を探しに向かう

 

「ダチもいなさそうだもんな隊長は~」

 

「フン……まったく、失礼な奴だ君は……」

 

隊長は小さく微笑み、呟いた

 

「このイカレポンチが……」

 

「あ!ついにまたオレに言った!はいイカレポンチ頂きましたー!はいコロスー!ブチコロスー!」

 

「……ハハッ」

 

「ヘッヘッヘ……」

 

「「ダハハハハハハ!!」」

 

 

 

 

 

 

クエストクリア!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




・隊長(ギルドナイト)
過去にG級と一緒に男にぶちのめされたギルドナイト、改心し邁進、Fクラスギルドナイトになり現役で活動していた英雄に匹敵する凄腕、本能で戦う男達と違い理論派の計算タイプ。
全盛はとうに過ぎ体にガタを感じ引退を考えていたが男と大男と組んだクエストで決心がつきギルドナイト及びハンターを勇退した。
真面目な性格故に遊び方を知らないので休養したのに暇が耐えられなくなり僅か3ヶ月でギルドナイト教官の職についたらしい。
友達は居なかったが最近飲み友達が2人出来たらしい。


・伝説のスーパーラージャン
千年に一体現れる破壊と殺戮を好む最強の金獅子。
極みではない。
登場段階では極みより弱いが放っておけば極みより強くなる可能性を秘めた突然変異の超特異個体。
元ネタはブロリー。


ラージャンがサイヤ人とあだ名されてたからネタに、Fには青い目のラージャンとか赤いオーラ出すラージャンとか居ます、赤いのはスーパーサイヤ人4とか言われてました、今ならゴッド?

リオレウスのネタ見つけたんでそのうち書きます~
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