Fallout archive   作:Rockjaw

14 / 209
少し遅れてしまい申し訳ありません。



The Commonwealth Struggle Part2

連邦最強ともいえるパワーアーマーを纏いネイトがヘルメット団に襲い掛かる。

 

「痛い目会いたくなかったらさっさとしっぽ撒いて逃げろ!」

 

なおも全身に銃弾を浴びながらも小動もせずネイトは己の得物を構える。

 

『ガトリングレーザー』、フュージョンコアを電源とし強力なレーザーを乱射するレーザーライフルの発展型だ。

 

非常に手が込んでおり発射レートも火力も従来品とは思えないほど増加されている。

 

レジェンダリー効果は『氷結』、極低温の追加エナジーダメージを与える効果が付与される

 

そんな化け物級の武器が…ヘルメット団たちを襲った。

 

『あぎゃああああああああ!!?』

 

レーザーを散弾化させる『増幅型ビームスプリッター』により相対的に氷結ダメージも増加。

 

更にレーザーの燃焼効果により次々にヘルメット団は撃ち抜かれ意識を刈り取られていく。

 

これがキヴォトス人でもなければ今頃校庭は元『人』だった『灰の山』で埋め尽くされていただろう。

 

さらに、V.A.T.S.を起動。

 

照準は…自らに最も近い戦車『クルセイダーⅠ型』。

 

このカスタムはAP消費が非常に軽いことも特徴でヘビーガンでありながら二桁に迫るV.A.T.S.を発動できる。

 

余裕をもって今回は5回発動し一回につき10発発射。

 

それらがスプリッターにより一発が8本に分裂、合計400本のレーザーが『クルセイダーⅠ型』に襲い掛かった。

 

人体を容易く灰にできるほどの高エネルギーのレーザーだ。

 

その一瞬でクルセイダーⅠ型は穴あきチーズが『穴などない』と言えるほど穴だらけになり爆発炎上。

 

おそらくヘルメット団も中で気絶しているだろう。

 

(…ま、情けはかけてやるか。)

 

ネイトは一発のグレネードのピンを抜き開口部に放り込んだ。

 

すると、燃え盛っていた戦車は凍てつき鎮火される。

 

『冷却グレネード』、爆発と破片で殺傷するフラググレネードとは違い極低温の冷却ガスを周囲に発し『凍結』させ殺傷する連邦製グレネードである。

 

「このデカ物がーッ!」

 

と、そこへ盾を構えたオートマタが背後にヘルメット団を数人引き連れ突撃。

 

それに対し、

 

「すっこんでろ、ガラクタァッ!」

 

盾目掛けヤクザキックのごときキックを右足で放つ。

 

次の瞬間、右足の着弾地点が爆発。

 

『爆発ベント』、パワーアーマーの脚部モジュールで一定以上の衝撃が加わると爆破による追加ダメージを与える。

 

「グアアアアア!!?」

 

『グエエ!?』

 

パワーアーマーの怪力と爆発の衝撃にオートマタは数倍の速度で後方にヘルメット団を巻き込みながらフッ飛ばされる。

 

『ぐっこっコイツ!?』

 

巻き込まれたヘルメット団は気絶したものの盾持ちのオートマタは駆動音を立てて起き上がろうとする。

 

「がはッ!?」

 

それをネイトは踏みつけ動きを止めさせ、

 

「お前ぶっ壊したら…何ドロップするんだ?」

 

「や、やめっ!?」

 

手に物々しいハンマーを取り出しオートマタの頭部を叩き潰し撃破。

 

『スレッジハンマー』、言わずと知れた工具だがそんなものをネイトがそのまま使うはずがない。

 

モジュールには『鋭利重量化ショックロケット』というもはや原形をとどめない代物になっている。

 

レジェンダリー効果は手足ダメージ増加の『無力化』とモジュールとも相性がいい。

 

傍から見れば凄惨な事件現場だが相手は機械、気にすることはない。

 

すると、

 

「野郎にゃ銃は効かねぇ!戦車砲で吹っ飛ばせ!!!」

 

右翼方面にいたクルセイダーⅠ型が砲塔を回しネイトに照準を合わせようとする。

 

だが、校庭に鳴り響くそれまでとは重厚さも桁違いの大音量の銃声が鳴り響く。

 

さらにクルセイダーⅠ型の後部エンジンに特大の風穴がいくつかあきエンジンが破壊され動きを止めた。

 

「んな!?狙撃か!?」

 

「戦車ぶっ壊せる銃、ここにあるなんて聞いてないぞ!?」

 

まさかの事態に戦車内のヘルメット団も混乱するが、

 

《セリカ、ナイス。》

 

「この距離でそんなデカ物、外さないわ。」

 

分かり切っていたように無線で称賛するネイトにそっけないながらも上機嫌に応じるセリカ。

 

しかし、彼女の銃『シンシアリティ』では数発で戦車を無力化するという芸当はできない。

 

それもそのはず、今日彼女が使う銃は普段のものとは別格の代物だ。

 

「しっかし、転ばぬ先の杖とはよく言ったものね。」

 

《気に入ったか?この前クラフトした自信作だ。》

 

「キヴォトスでもなかなかお目にかかれないわよ。…『シモノフ対戦車ライフル』なんてね。」

 

『シモノフPTRS1941』、旧ソ連が開発した『対戦車ライフル』の代名詞ともいえる銃である。

 

使用弾薬『14.5x114mm弾』、重量『20,800g』、全長『2,140mm』…おおよそ『銃』とは思えない怪物級のスペックだ。

 

無論、従来品のままではなくネイトが大型マガジン、反動吸収ストック、三重大型マズルブレーキ、中距離用スコープ搭載というカスタマイズし性能向上が図られている。

 

なぜこのようなものがアビドス高校にあるかというと…

 

《元は『俺みたいな奴』に向けられてたんだ。ま、そんなに戦果は上がらなかったがな。》

 

「それ聞いて納得だわ。今のネイトさん相手にこの銃はちょっと荷が重そうだもの。」

 

時は米中戦争時、T-45の台頭で戦局が悪化したレッドチャイニーズ。

 

歩兵火器はもちろん対戦車ロケットも人間大のパワーアーマーには命中させるのは困難だ。

 

そこで隣国、主義思想がアメリカよりもだいぶ近い『ソ連』にこの問題をどうにかできる装備を求めた。

 

こうしてソ連から多数供与されたのがこの『シモノフPTRS1941』である。

 

『対戦車ライフル』ではなく『対パワーアーマーライフル』として120年ぶりに戦場に現れたこのライフル。

 

…が、T-45ですら重機関銃の機銃掃射を耐える装甲を持つ。

 

正直よほど当たり所がよくなければ効果的とは言えなかった。

 

T-51が配備されたころには役目は対物ライフルへとなっている。

 

しかも米軍も中国軍からこれを多数鹵獲、原型など知ったことかと言わんばかりのカスタマイズを生み出し鹵獲兵器として運用していたのである。

 

結果、相当数が最終核戦争後も稼働状態で運用されていた。

 

ネイトも現役時代、連邦時代でも使いクラフト製造もばっちりだ。

 

それを再び『対装甲用火器』として準備していたのである。

 

「よし、そのまま射撃継続!戦車以外にもオートマタにもぶち込め!」

 

《了解、背中は任せなさい!》

 

そういうとネイトは今しがたエンジンを破壊されたクルセイダーⅠ

型の上に飛び乗りまるで飴細工のように砲身をへし曲げ本格的に無力化。

 

さらに、ハッチも力任せに引きちぎり、

 

「なぁ!?」

 

「お届け物だ。サインはいらんぞ。」

 

中のヘルメット団と目が合いつつフラググレネードを数個放り込んだ。

 

パニックになるヘルメット団をしり目にハッチを元に戻し素早くネイトは戦車から飛び降りた直後、フラググレネードが炸裂。

 

先ほどのクルセイダーほどではないが完全に破壊された。

 

「野郎、これでもくらえ!」

 

着地した瞬間を好機ととらえたかバズーカ砲装備のオートマタがネイトに狙いを定める。

 

「遅い!」

 

既にヘルメット内の内蔵レーダーで動向を把握していたネイトはすぐさま行動開始。

 

重装甲とは思えないほどのロケットスタートを切りすぐさま射線から退避。

 

「は、速ッ!?」

 

『最速のパワーアーマー』、その名は伊達ではない。

 

通常型でもオリンピックスプリンターを優に超える速度で疾駆できるパワーアーマー。

 

そんなパワーアーマーの中でもX-02はけた違いの走行速度を誇る。

 

その最高走行速度は…時速100㎞。

 

恐ろしいのは…ほぼ一瞬でこのトップスピードに達するという点だ。

 

それを容易く制御するネイトも恐ろしい技量であることに違いはない。

 

小刻みなステップで方向転換、バズーカ砲を放ったオートマタに肉薄。

 

「ぐあッ!?」

 

その頭部を乱雑につかみ、

 

「シャットダウンだ。」

 

空き缶のように握りつぶして撃破する。

 

「いいもん持ってんな、借りるぞ。」

 

その手からこぼれたバズーカ砲を拝借し慣れた手つきで次弾を装填、

 

「そらよ!」

 

『ぎゃあああああ!!?』

 

手近なヘルメット団の団体に向け発射し一網打尽にする。

 

そして、再びロケットスタートを切る。

 

今度の目標は…軽戦車『BT-2』

 

どうするかというと、単純明快。

 

「ぬん!」

 

「あギャぁッ!?」

 

車体前面のハッチに向けパンチを放ち装甲版をぶち抜いた。

 

中にいた車長のヘルメット団が伸されたのかBT-2の動きは停止。

 

「もういっちょ!」

 

ダメ押しと言わんばかりにガトリングレーザーも掃射。

 

クルセイダーⅠ型よりも薄い装甲のBT-2に耐えきれるはずもなくV.A.T.S.なしで穴だらけになった。

 

続けざまに、穴だらけのBT-2をジャンプ台とし跳躍。

 

「『Death from Above』!!!」

 

重装甲を纏っているとは思えない軽やかな身のこなしでその背後にいたクルセイダーⅠ型の天板に着地した瞬間、衝撃波が発生。

 

Strength系統Perkの最高ランク『Pain Train』の効果でパワーアーマー着用時にタックルや着地時の威力が跳ね上がるパークだ。

 

ただでさえ薄い戦車の天板にそんなものが叩き込まれクルセイダーⅠ型は見る影もなく拉げる。

 

そこにダメ押しと言わんばかりに『爆発ベント』も起動。

 

ほぼ無抵抗のままもう一両のクルセイダーⅠ型が吹き飛ぶのであった。

 

「さぁ、まだまだ行くぞ!」

 

まだ満足しないのか、ネイトはスレッジハンマー片手に近場のヘルメット団やオートマタに襲い掛かっていった。

 

「あ、あいつ一人で戦車を4台も!?」

 

「あんな怪物いるなんて聞いてないぞ!?」

 

ネイトが前線で暴れ始めてまだ2分と経っていない。

 

そのわずかな時間でヘルメット団の襲撃部隊はほぼ半壊以上の被害を受けている。

 

今なおその手のハンマーの一振りで軽く数人単位で戦力が減り続けている。

 

さらに、ヘルメット団の受難は終わらない。

 

ネイトに視線が注がれていたそのタイミングで、

 

「私も負けませんよぉ!」

 

ノノミも再び戦線に参加。

 

ネイトがいる逆サイドの歩兵部隊に向け『リトルマシンガンV』を掃射。

 

「く、くそまだいたっづぁっ!?」

 

「た、盾が抜かれがっ!?」

 

ヘルメット団はもちろん盾持ちのオートマタまでもが次々に貫かれていく

 

今回ノノミの銃に装填されているのは徹甲弾『M61』。

 

600mの距離から16㎜の圧延装甲板を貫ける代物だ。

 

そんなものをミニガンの発射レートで校庭という至近距離から放たれれば並みの盾などたやすく貫通できる。

 

さらに、

 

「クッ!?おい、これ戦車だろ!?なんで機銃弾で抜けウガァッ!?」

 

「奴め、徹甲弾使ってやがる!側面は抜かれるぞ!」

 

装甲の薄いBT-2も装甲を削り取られ次々に戦車内に弾頭が次々に到達。

 

ネイトほど短時間ではないがノノミも戦車を撃破する。

 

「あいつだ!あの怪物よりも

先にアイツをやれ!」

 

それでも全身を装甲に覆われたネイトよりは排除が容易とヘルメット団たちの攻撃がノノミに襲い掛かる。

 

確かにノノミはネイトのような『歩兵戦車』と呼ばれるほどの装甲など纏っていない。

 

だが、響いてくる音は肉体に命中する音というよりは布団叩きのような布を叩く音が聞こえてきた。

 

「お、おいッアイツなんか着てるぞ!?」

 

よく見るとノノミは制服の上に何かを着ていた。

 

例えるとそれは…アビドス高校の校章が刺繍されたエプロンと三角巾と鍋つかみというここをキッチンかと見まごうばかりの衣装だ。

 

(すごい…!少し痛いだけでダメージが全然伝わってこない…!)

 

しかし、現にその調理衣服がヘルメット団やオートマタの弾丸を受け止めている。

 

(これが…バリスティックウィーブ…!)

 

そう、ノノミのこの衣装はネイト特製のバリスティックウィーブ仕様の防弾衣である。

 

ネイトはある日こう考えた。

 

『自分より頑丈なキヴォトス人にバリスティックウィーブ衣服着せたらすごいんじゃないか?』と。

 

そこで一先ず機銃手としてヘイトを買いやすいノノミ用に作成。

 

通常よりも分厚く作られたそれは今まさにネイトの考え通りの効力を発揮している。

 

これにより普段より身をさらし弾丸を食らいながらもノノミはほぼダメージを受けず『リトルマシンガンV』を撃ちまくりながら前進。

 

「なんなんだよ、こいつらはぁッ!?」

 

「どけ!あいつなら戦車砲で!」

 

と、ここでまだ生き残っているクルセイダーⅠ型がノノミに砲塔を向ける。

 

が、そんなクルセイダーⅠ型の砲塔に数条のレーザーが襲い掛かる。

 

ネイトが放つそれよりも一本一本が太いそれは容易く砲塔を貫徹。

 

その一発が装填されていた砲弾に命中し暴発。

 

『わあああああ!?』

 

他の砲弾にも連鎖的に暴発を起こし砲塔が打ちあがり、周囲にいた者たち諸共爆発した。

 

「ん…ノノミ、大丈夫?」

 

《ありがとうございます、シロコちゃん!》

 

放ったのはレーザーライフルを携えたシロコだ。

 

構成は『オーバーチャージ・コンデンサ』、『改良型スナイパーバレル』、

『反動吸収ストック』、『リフレックスサイト』、『精密ビームフォーカサー』である。

 

とくに改良型スナイパーバレルだがこれはエネルギーチャージができレーザーの威力を増大させることができる。

 

レジェンダリーこそついていないもののしっかりとカスタマイズされたそれは戦車を一撃で撃ち抜く高威力を秘めている。

 

「こっちも動く。アヤネ、セントリーボットを起動して。」

 

《了解しました!セントリーボット『雷雲号』起動します!》

 

アヤネに指示を飛ばすとシロコの右後方にあったハッチがオープン。

 

『セントリーボット、起動。識別名『雷雲号』、防衛プロトコルを発動します。』

 

格納されていた重装甲重武装の戦闘用ロボット『セントリーボット』、『雷雲号(アヤネ命名)』が起動し、校庭に躍り出てヘルメット団の一団に突撃。

 

フレームは胴体と脚部は『油圧フレーム』、腕部には『電流フレーム』と攻守に優れた構成だ。

 

「ん…乗っけてって、雷雲号。」

 

『イエスレディ。』

 

そんなセントリーボットに足をかけて乗りかかりシロコも一気に迫る。

 

その際は本来の得物である『WHITE FANG 465』を連射しながらヘルメット団をけん制。

 

セントリーボットも右手の『オートマチックレーザー』と左手の『ライトニングガン』からレーザーとアーク電流を放つ。

 

「なッなんだあのオートマアベァッ!?」

 

「あんなゴツイの見たこともガベッ!?」

 

「で、電気撃ちまくってやがあばばばばッ!!?」

 

弾丸とレーザーにアーク電流の三重奏が左翼ヘルメット団に襲い掛かる。

 

当然、ヘルメット団側からも弾丸が飛んでくるがそこは元より重装甲のセントリーボット。

 

持ち前の装甲で完全に弾き、シロコも守り切る。

 

「ん…ありがとう、ここでいい。」

 

『ラジャー。優先排除目標、前方装甲戦力。』

 

手近なヘルメット団とオートマタを排除しあっという間に前線に到達。

 

シロコも着地し、レーザーライフルに持ち替え雷雲号とともに攻撃開始。

 

真っ先に標的にされたのはBT-2。

 

装甲の薄さも相まってチャージレーザーと雷雲号のレーザーが襲い掛かり瞬く間に穴だらけにする。

 

「ん…戦車の向こうに隠れてる。」

 

戦車の向こう側にそこそこの人数が隠れていることをシロコが発見。

 

最早戦車は役に立たないと判断し残骸を遮蔽物に利用するつもりだろう。

 

だが、

 

「雷雲号、ミサイル行ける?」

 

『イエスレディ、ミサイル発射。』

 

雷雲号の両肩に装備された『肩ランチャー』からミサイルが発射。

 

トップアタックモードのそれはBT-2の残骸を容易く飛び越え、

 

『あぎゃあああああ!!?』

 

隠れていたヘルメット団やオートマタを爆撃、一掃する。

 

「こっちはもうこの戦車だけだ!?」

 

「やられてたまるか、あのデカ物だけでも…!」

 

左翼の残りはクルセイダーⅠ型一両のみ。

 

最後の抵抗として雷雲号だけでも仕留めようとするも…

 

「ありがとう。じゃあノノミも雷雲号も…終わらせようか。」

 

「はいっ!」

 

『ラジャー、火力を敵残存戦力に集中。」

 

それよりも早くシロコ、ノノミ、雷雲号の攻撃が殺到。

 

キヴォトスでもなかなか浴びれない一斉攻撃を前に巡航戦車の側面装甲が耐えきれるはずもなく瞬く間に鉄くずの山と化してしまった。

 

そして、シロコが突出するのとほぼ同タイミングで…彼女も動いていた。

 

「アヤネちゃん、こっちも『アサルトロン』の起動よろしく!」

 

今回は単独、盾を持たずにホシノは髪をまとめかつて身に纏っていたボディアーマーを着用し右翼より突貫。

 

《了解しました、ホシノ先輩!アサルトロン『断雲号』を起動します!》

 

それに追従する形で右翼側のハッチも開口。

 

『アサルトロン、起動。識別名『断雲号』、敵の排除に入る。』

 

中から強襲用戦闘ロボットアサルトロン『断雲号(こちらもアヤネが命名)』が起動しホシノに追従し突撃する。

 

両腕・両脚部『作動フレーム』、胴体『油圧フレーム』に右腕『ステルスブレード』、左腕『ハンマーノコギリ』という徹底的な近接特化仕様だ。

 

「だっ誰だおまッアがぁ!?」

 

見慣れないホシノの姿に困惑するヘルメット団の足に一発。

 

『追撃する。』

 

「へげぇ!?」

 

体勢を崩したところに断雲号のハンマーノコギリが顔面を捉える。

 

「ふん!」

 

「がぁ!?」

 

ホシノはすぐさまそばにいたヘルメット団に飛びつきストックで頭部を強打。

 

「遅い!」

 

「なッ!?」

 

さらに隣にいたヘルメット団の腕を素早く極め、

 

『がああああ!?』

 

その手に握られていたライフルで味方を撃たせる。

 

ダメ押しと言わんばかりにそのライフルの弾倉を抜き、

 

「づぇあ!」

 

「ぎゃああ!?」

 

そのヘルメット団の顔面に突き刺すように叩きつけた。

 

「このチビっ!」

 

その背後からバズーカ持ちのオートマタが狙いを定めるも、

 

『やらせるはずないでしょ?』

 

「ギャッ!?」

 

断雲号がステルスブレードで胴体を貫きそのまま持ち上げ、

 

「あがあああああ!?」

 

ハンマーノコギリでめった刺しにした。

 

『返すわよ。』

 

「がはッ!?」

 

動かなくなったオートマタを断雲号は近場のヘルメット団の集団に投げつけ、

 

「ちょっと手を貸してもらおうか!」

 

「ギュッ!?」

 

その内体勢を崩した一人のスリングを巧みに絡み付け、即製の盾とするホシノ。

 

「あがっ!?」

 

「ぎゃあ!?」

 

「ぐえッ!?」

 

そのまま前進しつつ『Eye of Horus』を連射、次々とヘルメット団を撃ち抜く。

 

弾切れとなれば、

 

「借りるぞ!」

 

「うが!?」

 

「げぇ!?」

 

盾にしたヘルメット団が腰に提げていたハンドガンを引き抜き続けざまに攻撃。

 

しかし次に現れたのは、

 

「ハンドガンなんか俺らに効くか!」

 

ヘルメット団よりも頑丈なオートマタの集団。

 

確かにハンドガンの数発では撃破できない相手。

 

「だったら!」

 

ホシノはハンドガンを放り捨て、弾切れとなった『Eye of Horus』にスピードローダーである弾丸を装填し、オートマタに向け発射。

 

その瞬間、

 

「ガガビッビッ…!?」

 

オートマタは機能不全で全身から煙を噴き上げ沈黙。

 

(すごい、これがパルススラグ弾…!)

 

『パルススラグ弾』、着弾した瞬間『電磁パルス』を放出する連邦製の『対ロボット用』特殊弾薬である。

 

核戦争を生き残った真空管搭載のロボットソルジャーですらこの弾薬を撃ち込まれたら大ダメージを受ける。

 

そんな代物をEMP対策が施されていない精密機器の塊であるオートマタに撃ち込まれれば…結果は日を見るより明らかだろう。

 

「どんどん行くぞ!」

 

「げ、ゲゲゲっ…!?」

 

「ガビビビッ!?」

 

「ビビブブブッ!?」

 

効果は先ほどの通り、パルススラグ弾はオートマタに対し一撃必殺の威力を示し次々と撃破。

 

「あいつを止めろ!味方ごと撃っても構わねぇ!」

 

獅子奮迅の戦いぶりのホシノにもはや躊躇ってはいられないと盾にされたヘルメット団ごとホシノを排除しようとする。

 

しかし、

 

『あら、私を忘れるなんてつれないじゃない。』

 

「えっ!?」

 

いつの間にか断雲号がヘルメット団に肉薄、

 

「グハッ!?」

 

「ゴボッ!?」

 

元より近接特化の戦闘ロボット、両腕の近接武器で次々にヘルメット団を叩きのめしていく。

 

これがキヴォトス人で無ければ今校庭は手足と血と臓物がまき散らされる惨劇になっていただろう。

 

「このっ気色悪い口調でしゃべりやがって!」

 

そんな断雲号に盾持ちオートマタが迫るも、

 

『なによ、失礼しちゃうわね。』

 

「ブげぇ!?」

 

『ステルスブレード』が盾ごとオートマタの胴体を串刺しにしそのまま地面に押し倒され、

 

『上から突かれるのはお好み?』

 

「や、やめっアギャアアアアアア!!!」

 

そのまま馬乗りの状態となった断雲号が両手の得物で滅多刺しにする。

 

『ホシノちゃん、そろそろ行くわよ。いいところマスターに持ってかれちゃうわ。』

 

「分かった、行こう!」

 

「ぐえッ!?」

 

なぜか頭部が『輝き始めた』断雲号の声を聴き、ホシノは盾にしていたヘルメット団を足払いしその首をストックで押さえつけながら装填、

 

「ご苦労、もう寝てていいぞ!」

 

「げはッ!?」

 

顎をストックで殴打し意識を刈り取り前進を開始し、

 

「ネイトさん、到着しました!」

 

「遅かったな、こっちはあと一両だぞ!」

 

『女の子に無茶いうもんじゃないわよ、マスター。』

 

ネイトのいる前線に到着する。

 

既に大暴れした後か後続のヘルメット団は残らず気絶しオートマタは原型をとどめないほど破壊されている。

 

「お、おいもうウチラしか残ってないぞ!?」

 

そして、およそ歩兵一個中隊に戦車二個小隊はいたはずの襲撃部隊は今やクルセイダー一両のみとなってしまった。

 

逃げるにも目の前にはネイトたち。

 

砲塔が彼らを捉えるよりも早く…もはや結末は分かり切っていた。

 

だから、

 

「うっ…うわあああああああ!!!」

 

「おっおいパニくるな!!?」

 

操縦士の彼女は思い切りアクセルを踏む。

 

速度に秀でた巡航戦車だ、履帯は力強く地面を踏みしめネイトたちに迫る。

 

「ホシノ、投げるぞ!」

 

「はいっ!」

 

それに対しネイトはホシノを抱えパワーアーマーの怪力任せに戦車に投げつけた。

 

ホシノも二つ返事でそれに答え戦車の上に着地。

 

「校庭を荒らすな、せっかく綺麗になったんだぞ!」

 

知識で知っていた操縦手ののぞき窓に『Eye of Horus』を密着させ連射。

 

装填されているのは12ゲージAPスラグ弾。

 

「ぐああああ!?」

 

いくら防弾ガラスでもその威力に耐えきれずに粉砕。

 

操縦手が気絶し運転が乱れクルセイダーは近場の遮蔽物に突っ込み停止。

 

「ネイトさん!ぶちかましてください!」

 

既に退避したホシノからのエールを受け、

 

「1tの砲弾は食らったことはあるか?」

 

ネイトはロケットスタートを切り戦車の横っ腹にタックル。

 

時速100㎞、総重量1t以上のパワーアーマー。

 

「「「うわああああ!?」」」

 

Perk『Pain Train』の効果もあり、豪快な金属音が轟きクルセイダーⅠ型が横転。

 

「断雲号、決めてやれ。」

 

「あら、フィナーレを飾れるなんて光栄だわ。』

 

とどめと言わんばかりにいよいよもって頭部の輝きが限界まで高まった断雲号が最強の一撃を放つ。

 

『アサルトロンレーザー』、頭部に搭載されたレーザー砲から極太のレーザーが放たれクルセイダーⅠ型底部を貫通。

 

あまりの高出力のためそのまま地面まで届き砂が結晶化するほどだ。

 

そんなものを食らってただで耐えきれるはずもなくクルセイダーⅠ型は爆散。

 

「総員状況報告。」

 

《ん…こちらシロコ、左翼の部隊は壊滅。全員気を失ってるよ。》

 

《こちらセリカよ、こっちからも動いている奴は誰もいないわ。》

 

《アヤネです、周囲にも残存兵力は見当たりません!すごい、完全勝利ですよ!》

 

「了解、これにて防衛戦を終了する。」

 

ネイトの無線で各々が状況を報告し終えるとネイトはタイマーを止める。

 

「…6分12秒。久々の対戦車戦闘ならギリギリ及第点かな。」

 

タイマーを見てそんな感想を呟くネイトに、

 

「いや、戦車も含めた侵攻部隊一人で半壊させておいてまだ満足しないんですか…。」

 

若干表情をひきつらせたホシノがそう突っ込むのであった。




今回登場したMod紹介
『Gatling Laser Overhaul」
ガトリングレーザーのオーバーホールMod
バニラだと改造の幅が少ないガトリングレーザーをレーザーピストル並みのカスタマイズを可能にするMod
ネイトが今回使用したガトレザ構成
『改良型加速バレル』、『増幅ガンマ線放射機』、『増幅型ビームスプリッター』
のDPS特化構成
URL https://fallout4.2game.info/detail.php?id=6742

『Modular Simonov PTRS-41 Anti-Tank Rifle』
シモノフPTRS1941を追加するMod
これ以外にも架空の中国軍対物ライフルや20㎜口径へのカスタマイズもある
URL https://xn--fallout4-323gqg1h3poan4g.2game.info/detail.php?id=11925

パワーアーマーの対歩兵戦闘における脅威を知りたい方はこちらの動画シリーズをお勧めします。
非常に高クオリティかつ一本一本が短いのに濃厚なFallout世界の戦闘が楽しめます
『Fallout Wip』 https://youtu.be/EOtFE3lw8KI?si=-YxZyXKgiBw6Ecbj
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。