Fallout archive   作:Rockjaw

199 / 209
教育者が生徒に伝えることで最も価値があるものは、知識と理解そのものではなく、知識と理解への憧れ、知的好奇心への理解です。
―――科学者『アレキサンダー・グラハム・ベル』



The Ninja with a Dream and the Looming Conspiracy

「よぉ先生、こんなところで会うなんて妙な縁だな。」

 

「ネッネイトさん!!?」

 

百鬼夜行渦巻映画村にてまさかの出会いをしたネイトと先生。

 

「え、ネイトさん…って…?!」

 

先生の背後に隠れている背が高く、よく見ると垂れたウサギの耳を持った生徒もネイトの名前に反応する。

 

「ネッネイトだと!!?あのカイザーやトリニティの戦略兵器を叩きのめしてた!?」

 

「やべぇずらかれ!こんなの相手にしてたらヘイローがいくらあっても足んねぇぞ!!!」

 

そして、チンピラたちも痛む手を抑えて一目散に逃げ去った。

 

「オイオイ酷い言われようだな。」

 

「まぁ…事実ですから仕方ないでしょうね…。」

 

何はともあれこの場をおさめることには成功し…

 

「というか、どうしてネイトさんがここに?それにその恰好…。」

 

ネイトがここにいる理由を尋ねる先生。

 

「あぁ、これか?ちょっと…。」

 

とネイトが説明しようとすると…

 

「パパ~、凄かったですね!」

 

「うん、あっという間にバンバンって!」

 

事態が終息したのでアリスとイブキが駆け寄ってきてネイトに抱き着き、

 

「流石は『アビドス解放の英雄』、チンピラなんか形無しですね。」

 

その後をイロハがゆっくりとやってきた。

 

「ほら二人とも、先生に挨拶しなきゃダメだろ?」

 

「ハイッ先生、こんにちはです!」

 

「こんにちは~!先生も交流会に来たの~?」

 

「こんにちは、アリス、イブキ。」

 

「どうも先生。あの件の時以来でしょうか?」

 

「イロハも久しぶり。」

 

アリス達が先生と挨拶を交わしていると…

 

「えぇっと、先生…!」

 

先生の背後に隠れている生徒が自信なさげに彼に声をかける。

 

「あぁごめんね、ツクヨ。皆を紹介するね。ゲヘナ学園の万魔殿のイブキとイロハにミレニアムサイエンススクールのアリスだよ。そして、私の協力者で師匠の…。」

 

「ネイトだ。よろしく頼む。」

 

ネイト達が自己紹介をすると…

 

「はっ初めまして…!私、百鬼夜行連合学院の1年生で、『大野ツクヨ』って言います…!」

 

おずおずと先生の背後に身を縮み込ませている生徒、ツクヨも自己紹介をしてくれた。

 

「今は彼女たちの手伝いにここにやって来てるんです。」

 

「俺はマコトにアリス共々招待されて来た。」

 

「その、助けていただき、ありがとう、ございます…。私、こうして身体ばっかり大きいせいで…。」

 

そうネイトに礼を述べうら悲しげに語るツクヨ。

 

確かに…彼女は女子高校生にしてはかなりの長身でおそらく先生も少々超えているほどだろう。

 

「気にすることはない。娘たちの頼みだったし事態が悪化すれば加勢するつもりだったからな。」

 

「はい!パパがきっと助けてくれると思ってました!もう安心してください、ツクヨ!」

 

「それにツクヨちゃん、とってもきれいだよ!いいなぁ、イブキも大きくなったらツクヨちゃんみたいになれるかなぁ~?」

 

そんな彼女を見上げながら頓着せずに答えるネイトや好意的な言葉をかけるアリスとイブキ。

 

「そっそんな私…ただ身体が大きいだけでそんな…!///」

 

ツクヨはアリスとイブキに掛けられたような言葉に慣れていないのか顔を赤くし照れていると…

 

「…あっあの…!」

 

「ん?」

 

「ネイトさんって、ひょっとして、あの『分身の術』をライブ配信で見せてた、W.G.T.C.のネイトさん、ですか…?!」

 

口調こそ変わらないがその目に何やら輝きを灯しネイトにそう尋ねてきた。

 

「分身の術?…それは分からないがW.G.T.C.のネイトというと俺だな。」

 

彼女の言葉に一部は首を傾げるも先生の同行者と言うことで特に隠し立てをすることなく答えるネイト。

 

次の瞬間、

 

「~!」

 

ツクヨの背がシャンと伸び、

 

ガシッ!

 

「おっお会いできて光栄です、『棟梁殿』…!あぁっ、それに忍び装束も、とてもお似合いで…!サッサインいただいても、よろしいですか…!?」

 

ブンブンブン…ッ!

 

素早い身のこなしで間合いを詰めネイトの手を両手で掴んで激しい握手をしてきた。

 

「え…!?棟梁…!?サイン…!?」

 

訳も分からず困惑しながら手を激しく上下されるばかりのネイト。

 

「きっきっと二人も、ネイトさんに会えたら、喜ぶと思います…!」

 

「あ、あぁそれはどうも…。あぁ~…どういうことだ、先生?」

 

「ツクヨはどうしたのですか?混乱のデバフとは違うようですが…。」

 

「ネイトさん、ツクヨちゃんに何かしちゃったの?」

 

「まるでアイドルにでも出くわしたかのような反応ですが…。」

 

状況が呑み込めずにアリス達と共に説明を求めると…

 

「あ、アハハ…それがね…。」

 

少し困ったような表情を浮かべ先生が説明しようとすると…

 

「あっ主殿にツクヨ殿ー!」

 

「二人とも遅い~!もう待ちくたびれたよ~!」

 

元気な二つの声が先生とツクヨを呼ぶ。

 

「ん?」

 

一同がそちらを向くと…

 

「ややッ!?見てください、部長!!!」

 

狐の耳と尻尾を持ったセーラー服に振袖を組み合わせた元気いっぱいの生徒と

 

「あぁ~!なんてパーフェクトな忍者が!!?」

 

こちらはタヌキの耳と尻尾を持ったツインテールの生徒が勢いよくこちらに近づいてきていた。

 

二人とも激しい握手を交わしている忍び装束姿のネイトに気付き一気に興奮、

 

「ふッ二人とも、この人、ネイトさんです…!」

 

「なッなっにぇー!?それ本当なのってわぁっニュースに出てた本物だぁ!!!」

 

「お手柄ですよ、ツクヨ殿!!!まさか棟梁殿をお迎えするなんて!!!」

 

「こうしちゃいらんない!『少女忍法帖ミチルっち』でライブ配信を…!」

 

「主殿のお師匠の棟梁殿が来てくれたのなら『忍術研究部』も百人力です!!!」

 

ネイトにまとわりつきマシンガントークを浴びせてきた。

 

「とーりょー?!パパの新しいジョブですか!?」

 

「わーカッコイイ名前ー!いったいどんな意味なんだろう!?」

 

これに釣られてアリスとイブキも興奮しいよいよ場がカオスになってきた。

 

「………先生、本当にどうなってるんだ…?!」

 

「とりあえずこのお三方についてお教え願えます?」

 

「ひっ一先ず三人を落ち着かせましょうか、師匠。イロハも手伝ってくれる?」

 

往来のど真ん中なのでともかく場の収集に努めるネイト達なのであった。

 

数分後、

 

「初めまして、ネイト殿!私は百鬼夜行連合学院一年生、『久田イズナ』と申します、ニンニン!」

 

「ドーモ、ネイト=ドノ…!小生は同じく百鬼夜行連合学院三年生、この二人を束ねます『千鳥ミチル』と申します…!」

 

んとかある程度落ちつけてようやく二人の生徒『イズナ』と『ミチル』は自らの名を名乗り…

 

「忍者とは何なのか!?そして、忍法とは何なのか!?」

 

「にっ忍者の、神髄…!」

 

「その本質を研究し、探求し、そして究明する…忍者の魅力を広めるために暗躍するキュートな忍者三人組!!!」

 

「なのです!」

 

ツクヨと一緒に三人で口上を語り…

 

「泣く子も笑うッ!百鬼夜行連合学院最強の忍者集団!!!」

 

「「「その名も『忍術研究部』!!!」」」

 

三人一緒のポーズを決めた。

 

「わぁー凄いです!本物の忍者さんですよ、パパ!」

 

「本当にいたんだ!夢みたーい!」

 

これを見たアリスとイブキは大盛り上がりだが…

 

「それで…先生とこの三人は一体どういうつながりで?」

 

「まぁ話すと長くなるんですが…。」

 

一方でネイトは改めて先生に説明を求めた。

 

聞くところによると先生と三人…というよりイズナとのかかわりはちょうどネイト達がビナーとの死闘を繰り広げていたころに遡る。

 

別件で百鬼夜行を訪れていた先生の前に少々不良集団に丸め込まれていたイズナが現れそのうちに彼女の抱いていた誤解を解きなんとか問題を終息させた。

 

その際に、イズナと知り合いで騒動を聞き心配になって駆け付けたツクヨとミチルとも顔見知りとなり現在に至る。

 

「ミチルが当時から一人で活動していたところにイズナとツクヨが同じ趣味で知り合ったようでその縁で『忍術研究部』を立ち上げようとなって一週間前にシャーレにやってきたんです。」

 

「なるほど。…ん、立ち上げようと?」

 

「正式な部活ではないのですか?」

 

と、先生の説明に引っかかったところをネイトとイロハが二人して指摘すると…

 

「うぐッ…!そ、それは今日の活躍次第できっと認められるはずだよ!」

 

ガックシ来たミチルが慌てて訂正する。

 

「それに!今日の私達は滅茶苦茶ラッキーなんだから!」

 

「ハイッ!なんといっても棟梁様が来てくださいましたから!」

 

「こ、これで忍術研究部も、世間に知られることが出来ますね…!」

 

「…重ね重ねすまないが先生。」

 

なんとも自信満々な三人を見て再度説明を求めるネイト。

 

「実は三人が集まるようになったきっかけがですね…。」

 

これまた時をさかのぼる事数か月前…アビドス独立戦争のことである。

 

その最終作戦、ネイトがライブ配信していたあの戦い。

 

重火器で蹂躙は元より三人が目を引いたのは…ロビーでの白兵戦だ。

 

「あの時や先日のツルギとの戦いでのV.A.T.S.の瞬間移動が正に忍術だってことで…。」

 

「…あぁ~なるほど…。」

 

ここまで聞いて合点がいった。

 

確かにV.A.T.S.による近接戦闘はキヴォトス人の目から見ても理外の理だ。

 

それを『忍術』と思うのは無理もない。

 

「つまり…ネイトさんはあのお三方の憧れ…と言うことですね。」

 

「平たく言えばそう言うことだね、イロハ。」

 

「そう!ネイト殿はまさに忍者の鑑だよ!それに登録者数だって凄いんだからー!」

 

そう言い、ミチルはスマホをネイトに見せる。

 

画面ではネイトがちょくちょく作戦の一環でライブ配信や訓練の様子などを投稿しているW.G.T.C.の公式チャンネルのアカウントが開かれ…

 

「開設して半年も経ってないのにもう数十万人の登録がされてるんだよ!私達だってまだ100人にもいってないのに~!」

 

この短期間ではそうそう考えられない登録者数の数字を見せつけてきた。

 

「へぇ…あまり気にしてないから実感は湧かないが…。」

 

「ぬぅわにぃ~!?」

 

対するネイトはさして興味がない。

 

特に目立ちたくてやったわけでもないし運営はアビドス生の有志たちに任せてあるうえ投稿される動画も纏まりが無い。

 

訓練の一部始終は元よりカレンの押し花造りだったりシホの手芸講座、マドカのアクロバット飛行の動画など思い思いに動画を挙げている。

 

そんなネイトの様子を見て…

 

「おぉ~…自らの手柄も意に介さずに泰然自若を貫く…!これもまた忍者のあるべき形…!」

 

「部長、私達もチャンネルの、登録者数が増えようと、こうありたいですね…!」

 

「ふぇ!?もッもちろん!忍者は忍んでこそ、決して誇示せず高みを目指すものだよ!」

 

何やらイズナ達も感銘を受けたようだ。

 

「頑張ってね、お姉ちゃんたち!イブキもマコト先輩に教えたりするよ!」

 

「アリスもモモイ達やユウカたちにミチル先輩たちのこと教えてあげます!」

 

「…先生、この人たち大丈夫ですか?なんだか詐欺とかにすぐ引っ掛かりそうなんですけど…。」

 

「あ…アハハハ…。」

 

と、そんなことを言っていると…

 

Prrr…Prrr…

 

「む、ちょっと失礼。」

 

イロハのスマホに着信が入り一旦その場を離れた。

 

「棟梁殿!棟梁殿とアリス殿も交流会に参加されるのですか!?」

 

「まぁそんなところだ。娘共々厄介になるよ。」

 

「ハイッ!アリスも参加できるとのことでハイスコアを目指して頑張ります!」

 

「イブキだって負けないよ~!」

 

「フフッ頑張ってね、アリスにイブキ。」

 

「ネ、ネイトさんも参加されるんですね…!」

 

「おぉっとこれは余計に予行演習を気合入れてやらなくちゃだねぇ…!よぉしさっそく戻って…!」

 

と、そんな会話をしていると…

 

「ちょっとよろしいですか?」

 

通話を終えたイロハが戻ってきて…

 

「えぇ…ミチルさんですっけ?」

 

「ん?なぁに?」

 

「まずは一言、ウチの議長がご迷惑をおかけします。」

 

開口一番でミチルに頭を下げたのだった。

 

「ほぇッ!?なに、どゆこと!?」

 

「マコトが何か問題でも?」

 

「いいえそうではなく…。」

 

動揺するミチルに対しネイトが冷静に理由を尋ねると…

 

――――――――――――――

 

――――――――

 

―――

「へぇ…ここが劇場の舞台裏か…。」

 

「なんだか隠しダンジョンみたいですね…!」

 

講演開始30分前、ネイト一行と先生に忍術研究部の面々の姿は劇場の舞台裏にあった。

 

なぜここに来たかというと…

 

「あ、ゲヘナ学園万魔殿議員の丹花イブキさんですか?」

 

係員のオートマタがイブキの名を呼ぶと…

 

「はーいっイブキ―登場―!おっ待たせー!」

 

「本日はよろしくお願いしますね。では、『和楽姫』役の舞台入りまでお時間があるのでもう少々お待ちください。」

 

なんと今回の演目の主役の名が出てきたではないか。

 

「全く…マコト先輩もですが陰陽部の部長さんも考えナシもいいとこですね。」

 

「まぁ…一部じゃ『陰険部』なんて呼ばれてるとこの部長だから無理もないかもねー…。」

 

イブキに聞こえないようそうぼやくイロハとミチル。

 

そう、このイブキの主演は本当にいきなり決まったこと。

 

どうやら会談中の会話の弾みで本来役になるはずだった百鬼夜行のアイドル的生徒ではなくイブキを双方が抜擢し急遽こうなったそうである。

 

そして、この『和楽姫』というのが今回のゲヘナと百鬼夜行の交流会のメインイベントだ。

 

内容としてはイブキが扮する名家のお姫様を名家の名声を欲した悪党たちが誘拐するのが始まり。

 

それを見ている観客全員が主人公になって映画村中にある試練を乗り越えてそのお姫様を助けるために競う…と言う物だ

 

「そんなんで大丈夫なのか…?」

 

結構派手な演目なのにそんな突飛なことして大丈夫かと心配になるネイトだが…

 

「もともと百鬼夜行が、小さな学校の寄り合い所帯なので、明確な『生徒会』が存在しないんです…。」

 

「どっちかというとまとめ役や色々な集まりの仲裁などが主な仕事らしいですよ、棟梁殿!」

 

このような行き当たりばったりというか思いつきなことは結構あるようでイズナ達は慣れたようなものである。

 

そんな百鬼夜行特有の事情を説明されていると…

 

バツンッ!

 

「わわっ…!?」

 

「急に電気が…!?まさか、敵襲…!?」

 

突如として舞台裏の電灯が落ちた。

 

「うぃ…ネイトさん…!どうして急に電気消えたの…!?」

 

心細くなったか暗闇の中でネイトの足に縋りつくイブキ。

 

「あぁイブキ、ちょっと待っててくれ。」

 

ネイトはそう言い、左腕のPip-Boyを操作し…

 

ピカッ!

 

「ほぉら、これで恐くないだろ?」

 

「わぁ、ありがとう…!」

 

「なんと!それは忍具でもあったのですか!?」

 

ライトを点灯し周囲を照らす。

 

「大丈夫です、イブキ!なにがあってもパパやアリスが守ってあげますから!」

 

「あぁ、そうだぞ。なんたって今日はイブキも俺の娘も同然なんだからな。」

 

「うんっ!ありがとう、ネイトさんにアリスちゃん!」

 

さらにアリスと共に彼女を励まし、

 

「よかったですね、イブキ。ネイト社長、私は少し劇場の方と話をしてきます。」

 

「分かった。ここは任せてくれ。」

 

イロハが状況確認のためその場を離れると…

 

(ひょっとして今がチャンスじゃ…!)

 

ミチルが何やらひらめいたようで…

 

「大丈夫だから安心して!多分何かのトラブルだから!ね、先生!?」

 

「うん、すぐに戻るんじゃないかな?銃声とかも今のところないしね。」

 

まずは先生に声をかけこの停電がすぐに収まると言うことをイブキに印象付け…

 

「それに私達は最強の忍者を目指す忍術研究部!忍者はものすごく強いんだよ、イブキちゃん!」

 

ネイトやアリスと同様に自分たちもイブキを護ると宣言する。

 

「ミチル先輩たち、強いの?」

 

「はっはい…!ですので、怖がらなくて大丈夫です、イブキちゃん…!」

 

そこへツクヨも加わり…

 

「なにがあっても、私たち忍術研究部が…忍者が、お姫様であるイブキちゃんを、護りますから!ですよね、部長?」

 

今日一番の自信満々な声でミチルに尋ねた。

 

「…忍者ってお姫様護るのが仕事だっけ…?」

 

「まぁまぁ先生、細かい事は言いっこ抜きで。」

 

「そうだよ、先生殿!それは作品にもよるから!ともかく、棟梁殿やアリス殿だけじゃなく私達も君のことを護るから!」

 

と先生にツッコみつつもミチルもイブキにそう宣言する。

 

が…

 

「そうなの…?ネイトさん達より強いの…?」

 

「うぐッそれは…!?」

 

イブキの純粋な疑問が深々と突き刺さる。

 

あの配信や先日のツルギとの決闘の録画を穴が開くまで見続けたから言える。

 

(絶ぇッ対に敵いっこない…!)

 

ネイトの戦力は忍者云々抜きにしておそらく自分たちを凌駕し、

 

(本気出されたら『アヤメ』や『ナグサ』だって勝てるかどうか…!)

 

自分達が知る百鬼夜行最強の存在すら比肩するかどうかというレベルなのだ。

 

(それに娘さんのアリスちゃんだって見たこともないようなおっきな武器を二つも持ってるし…!というか、あれ何!?ミレニアムの最終兵器かなんかなの!?)

 

加えて光の剣と嵐の弓の二刀流のアリスも一目で規格外の戦力だと分かり自分たちが敵う訳がないと分かり切っていた。

 

「まっまぁ急に言われても安心はできないよね…。」

 

それを馬鹿正直に答えるわけにはいかずミチルは言葉を濁し…

 

「うーん…そうだ!ほら、これを見てみて!」

 

どこからかあるグッズを取り出した。

 

「見たことない忍者グッズだね…。」

 

先生は見たことないようだが…

 

「あ、それは…。」

 

「わぁ…!」

 

ネイトとイブキには見覚えがあった。

 

(よし、喜んでくれてる!)

 

確かな手ごたえを得たミチル。

 

「どう、かっこいいでしょ!」

 

「うん、さっきネイトさんが手裏剣の的当てでおっきいの取ってくれたの!」

 

それは先ほどネイトがゲットした忍者の格好をしたペロロ人形の小型版。

 

ネイトがとった物とは別にもう二種類のバリエーションがある。

 

「そうなんだ!これはね、『忍者ニンペロさん』の主人公のニンペロさんだよ!裏社会の偽忍者や悪党たちを追い払う忍者の中の忍者なのさ!」

 

「アハハッピンクの忍者のペロロもいる~!可愛い~!」

 

「この映画村の限定品なんだよ!よぉし、イブキちゃん!今日はそのニンペロさんを貸してあげる!」

 

そう言い、ミチルはその三つのうちのニンペロ人形の一つをイブキに渡す。

 

「いいの!?」

 

「もちろん!ニンペロさんと私達、それに棟梁殿や先生殿が揃えばどんな危機がそなたに迫ったとしても大丈夫!」

 

「…フフッあぁそうさ、イブキ。ここにいる全員ならどんなことがあろうとへっちゃらさ。」

 

「うん。ネイトさんの言う通りだよ、イブキ。私たちみんなで君を守るからね。」

 

そんなミチルの宣言にネイトと先生も胸を張って答え、

 

「二人の言う通り!何があっても絶対に助けに行く!忍者の鉄則、その参!『忍者とは一度交わした約束を必ず守る者』!」

 

ミチル本人もさらに胸を張ってイブキを勇気づけるのであった。

 

「うんっみんなありがとう!」

 

「どういたしまして、イブキ殿!」

 

「えへへ…。」

 

「よかったですね、イブキ!」

 

とようやくイブキが満面の笑みを浮かべたところで…

 

パッ!

 

「お、電気が戻ったようだな。」

 

「ね?言った通り大したことなかったでしょ!?」

 

ちょうど電力も復旧したようだ。

 

「お待たせしました、トラブルの対処をしており…!」

 

ネイト達の元に先ほどのオートマタが駆けつけてきて、

 

「それではお姫様役の方、ご準備を!そろそろ開演になります!」

 

イブキに楽屋入りを求めてきてまたどこかへと向かっていった。

 

「イブキ殿、頑張ってください!」

 

「行ってらっしゃい、ませ…!」

 

「ファイト!」

 

「うん!忍者のお姉ちゃんたち、先生、ネイトさんにアリスちゃん!イブキ、行ってくるね!」

 

と、イブキも元気いっぱいで楽屋に向おうとすると…

 

「アリス、一緒について行ってやってくれるか?また停電があったら心細いだろうしな。」

 

ネイトはアリスも同行させ先ほどのような事態に備える。

 

「分かりました、パパ!光の剣を見ててもらってもいいですか?」

 

「分かった。」

 

「お願いします!じゃあイブキ、一緒に行きましょう!」

 

「わーい!」

 

アリスは隅の方に光の剣を置き嵐の弓を背負ってイブキに同行していった。

 

「えっと、よかったですね。」

 

「な、何とかなってよかったぁ…!」

 

「遂に公演が始まりそうですね!」

 

重要なキャストを送り届け肩の力を抜くミチルたちだが、

 

「三人とも、イブキを勇気づけてくれてありがとう。」

 

「ひゃー!?そ、そんな当然のことしたまでだよ~!」

 

突然ネイトに感謝の言葉を掛けられ背筋が伸びる。

 

「そうだとしてもあそこまでイブキが平気だったのはミチルたちもいてくれたおかげさ。」

 

そう言いつつ、ネイトは懐を探り…

 

「まぁこれで感謝の気持ちになるか分からないが…受け取ってくれ。」

 

「え、これって…!?」

 

「動画作成やってるんだろう?タイミングが合えば俺個人単位だが協力はするぞ。」

 

三人に自分の名刺を差し出しミチルのチャンネルへの参加を承諾した。

 

「ほッ本当ぁ~!!?ウチみたいな弱小チャンネルに棟梁殿が出てくれるの~!?」

 

「やりましたね、部長!これで『少女忍法帖ミチルっち』も躍進間違いなしですよ!」

 

「そ、それにネイトさん達がやってる修行にも、参加できるかもしれませんね…!」

 

まさかの望外な申し出に一気に沸き立つミチルたち。

 

「はっはっはっ訓練の参加はいつでも歓迎さ。百鬼夜行最強の忍者ともあればアビドスにもいい刺激になるだろう。」

 

ツクヨの言葉にも二つ返事で了承するネイトだが…

 

「…師匠、少しは手加減してあげてくださいね。」

 

そこはちゃんと釘をさしておく先生。

 

正直言って…生半可な実力ではアビドスの訓練は非常にきついものだが…

 

「何の!なんたって忍者っていうのは…!」

 

「あ、『諦めないことが』…!」

 

「『忍者の鉄則だから』、です!ニンニン!」

 

今の彼女たちはまさに意気軒昂だ。

 

「…先生、この根性なら心配はいらなさそうだぞ?」

 

「よぉし、あとはこのまま何事もなく無事に終わらせるだけだね!」

 

と、ミチルが未来の躍進に期待に胸を膨らませながら気合を入れていると…

 

ゾロゾロ…

 

「ん?あそこにいっぱいいるのって…あれもスタッフかな?」

 

彼女の視線の先に何やら40人ほどの集団が現れた。

 

同じ柄の浴衣に顔にはそろいのお面、手には何やら和傘を持っているが…

 

「ッ!?」

 

そちらを見た瞬間、ネイトの本能が警鐘を鳴らし…

 

カシャシャン

 

「え、棟梁殿!?」

 

「ど、どこからそんなのを!?」

 

その手に愛用のコンバットライフルが握られ腰には鞘に収まったディサイプルズ・カトラスを装着した。

【挿絵表示】

 

【挿絵表示】

驚くイズナとツクヨをしり目に、

 

「いや、あれは…!」

 

先生の顔も鋭さを伴う。

 

「計画は頭に入れたな?」

 

そして、集団内にいる白い面『おたふく面』をした者がそう言葉を発し…

 

「では、行動を開始する!!!迅速に進めッ!邪魔者は処理せよ!!!」

 

そう叫んだかと思うと集団は一斉に傘を投げ捨てる。

 

代わりに手に収まっていたのは…

 

「RPGッ!!!イズナ、先生を物陰へ!!!」

 

「はっはい!!!」

 

九九式短小銃などのライフルやミニガンやRPGといった銃火器だ。

 

「行くぞ、『魑魅一座・気まぐれ流』!!!」

 

『ラジャーッ!!!』

 

その者たち『魑魅一座・気まぐれ流』は一斉に散開。

 

「来いッツクヨ、ミチル!!!乱入者共だ、蹴散らすぞ!!!」

 

「がっ合点承知!!!」

 

「はっはいいいい!!!」

 

ネイトも裂ぱくの声を上げミチルとツクヨと共に戦闘を開始。

 

「邪魔をする奴には容赦…!」

 

すぐに魑魅一座の戦闘員がこちらに得物を向けようとするも…

 

「遅い…!」

 

チャキッ!

 

ネイトはコンバットライフルでAIM姿勢をとった瞬間…

 

「すぅぅぅぅるぅぅぅぅ…!」

 

周囲の時間が間延びするかのような状態に。

 

レジェンダリー効果『デッドアイ』、発動。

 

こちらを銃口が捕える前に…

 

シュパパパパパパパァン!!!

 

「「「「「「「あぎゃああ!!?」」」」」」」

 

魑魅一座構成員七人に.308口径弾をヘッドショットで叩き込み昏倒させる。

 

「えぇ、何今の!!?」

 

「す、すごい…!」

 

時間にしてわずか1秒足らずのこと。

 

人並外れた早業に驚愕するミチルとツクヨだが…

 

「こっこいつ!!!」

 

別の魑魅一座の構成員がネイトにライフルを構えた。

 

「ッさせないよ!!!」

 

ズドォン!!!

 

「ギャン!?」

 

ミチルがそれに対しレミントンM870にM870マスターキーを搭載した風変わりな愛銃『ミチル流オーバーフローショットガン』を発砲し制圧。

 

「やりやがったな!?」

 

また別の構成員がRPG-7を構えると…

 

「こ、こんなところでそんなの、撃たないでください!」

 

バララララ…!

 

「のわぁッ!!?」

 

ツクヨがOrita Model1941『ツクヨ流サブマシンガン』を発砲。

 

なんとか射手を気絶させ…

 

ドゴォオオオオン!!!

 

その拍子に発射されたRPG-7の弾頭が床で炸裂し複数人を巻き込む。

 

「ひええええ!?」

 

「ナイスだ、ツクヨ!!!」

 

「私も負けてらんなぁーい!!!」

 

「なっなんだ!?恐ろしく強えぇのがいるぞ!?」

 

「百花繚乱か!?もう来たのか!?」

 

「百花繚乱の制服じゃねぇ!なんだアイツら!!?」

 

突然の精強な抵抗戦力登場に浮足立つ魑魅一座・気まぐれ流の構成員たち。

 

さらに…

 

シュバァッ!!!

 

「棟梁殿、助太刀いたします!!!」

 

パラララララッ!!!

 

「ぐあッ!?」

 

「ガァッ!?」

 

先生の退避を終えたイズナがキヴォトス人換算でも想定外の跳躍で天井の梁に飛び乗り一〇〇式機関短銃『イズナ流スーパー忍具』を掃射し、

 

「イズナ、煙幕を!!!」

 

「承知しました、主殿!!!イズナ流秘儀『煙幕手裏剣』!!!」

 

先生が指示を飛ばし太腿に差した手裏剣を魑魅一座の集団に投擲。

 

ボシュウウウッ!!!

 

「うわっなんだこれ!!?」

 

「慌てるな、ただの煙幕…!」

 

瞬間、魑魅一座を白い煙幕が呑み込んだ。

 

「ナイスだ、イズナ…!」

 

ネイトはそう言うとコンバットライフルを下げ…腰からディサイプルズカトラスを抜き放つ。

 

レジェンダリー効果『扇動』が付与された…隠密からの奇襲に特化した最強の刃である

【挿絵表示】

「え、ネッネイト殿…!?」

 

「そ、それって…!?」

 

見たことが無い…禍々しい輝きを放つその得物にミチルとツクヨが呑まれる中…

 

「二人はここにいろ…!巻き込みたくはない…!」

 

ネイトはそう呟くと…

 

シュンッ!

 

「きっ消えッ!!?」

 

ネイトの姿が忽然と消え…

 

ザシュッ!

 

「ぐえッ!?」

 

「なっなんだどうしドズッ!ヅァッ!?

 

「おっおい返jベキィッ!ごぶっ…!?

 

「うっうわああああッバズンッ!あぎゃあっ!?

 

煙幕の中から聞こえてくるのは水気のある物を叩くような音と魑魅一座の叫びと断末魔のような声だ。

 

「い、一体何が…!?」

 

「ネ、ネイト殿が…!?」

 

「主殿、これは…!?」

 

「大丈夫、彼なら…!」

 

困惑するミチル達をしり目に先生は険しいながらも信頼を感じる目で煙幕を見つめる。

 

やがて…煙幕が晴れるとそこに広がっていたのは…

 

「うぅ…!」

 

「カハッ…!」

 

「ヒュー…ヒュー…。」

 

それぞれの身体の急所から出血し息も絶え絶えで地に臥している魑魅一座・気まぐれ流の一団と…

 

「さて…歌ってもらおうか?」

 

「ひっヒイイイイ!!?」

 

この場を仕切っていたおたふくの面を付けた構成員の胸ぐらをつかみ首筋にディサイプルズカトラスを当てているネイトだった。

 

構成員がもっていたミニガンはすでに遠くに投げ捨てられている。

 

「ウソ…たった一人で…!?」

 

「銃も使わずにナイフで…!?」

 

「こ、これが棟梁殿の…!?」

 

キヴォトス人の自分達からしてみれば規格外の戦い方で魑魅一座を壊滅させたネイトにミチル達は息をのむ。

 

「ネイトさん、怪我は!?」

 

「俺は平気だ。奴らも2~3日すれば傷跡も残らんだろう。」

 

心配する先生を余所にネイトは目線をそらすことなく自分の無事と魑魅一座の容態を伝え…

 

「こいつらに関する情報はあるか?」

 

目の前にいるこの一団についての情報を求める。

 

「す、魑魅一座はここにはびこる問題児集団で…!」

 

ミチルたちが代わりにこの者たちの情報を答えてくれた。

 

魑魅一座、百鬼夜行学区内に根を張る多数の流派を持つ不良集団。

 

その一角である『気まぐれ流』は特に好戦的な集団と知られており百鬼夜行の伝統的な祭り以外を認めずそれ以外を禁止するという過激な思想を持っている。

 

他にも住民から商品券を強請ったり統括している部活に要求が受け入れられないので祭りだけは自分達が好きなように楽しもうとそのために戦闘も辞さない『お祭り強硬派』という側面もある。

 

「…なるほど、フーリガンのような連中か。」

 

一部分からない部分はあるが自分なりに解釈し呑み込むネイト。

 

「で、そんな気まぐれ集団が何でここを襲ってるんだ…?」

 

「そっそれは…!」

 

改めておたふく面の構成員に目的を尋ねる。

 

その時…

 

「たッ大変です!!!お姫様役とお付きの方が誘拐されてしまいました!!!」

 

『ッ!!!?』

 

駆けこんできた公演スタッフのオートマタの一言に場が凍り付く。

 

ベキィッ!!!

 

「ギャンッ!!?」

 

「逃げた方角は!!?」

 

「ひ、東です!!!」

 

即座にネイトは柄頭でおたふく面の構成員を殴打し気絶させスタッフに逃走方向を問いただし、

 

カシャン

 

「ッ!!!」

【挿絵表示】

即座にその手に一挺の狙撃銃を出現させ非常階段を伝い上に登る。

 

「ネイトさん、待って!!!」

 

先生の制止する声も無視しあっという間に上階にかけ登り…

 

バリィン!!!

 

「スゥ~…フゥ~…!」

 

逃走方向である東側の窓を叩き割り息を整え狙撃銃を構えスコープを覗く。

 

『長距離用リコンスコープ』、センサーがターゲットのマーキングや照準の自動調整を行い簡易ながらも暗視機能も備えた多機能スコープだ。

 

そして、銃本体もネイトが手頭からにカスタマイズした『50口径弾』仕様の一品もの。

 

さらに…レジェンダリー効果『V.A.T.S.強化』も付与されてあり百発百中と言ってもいい

 

逸る気持ちを抑えつつネイトはくまなく探し…

 

「見つけた…!」

 

大きな麻袋を背負って走り去る魑魅一座の構成員3人を発見。

 

ジィッ

 

PiPiPi

 

幸いV.A.T.S.の射程圏内でロックも完了、後は狙いを定めて撃つだけだが…

 

「…チィッ…!」

 

引き金に指がかけられない。

 

ここが連邦でレイダーやスーパーミュータントの拠点ならば何の躊躇もない。

 

遮蔽や射線にいる者ごとPerk『Penetrator』で貫いてしまえばいい。

 

しかし…ここは一般人でごった返す『百鬼夜行渦巻映画村』だ。

 

今このタイミングで発砲すれば…無関係なキヴォトス人に50口径弾が襲い掛かる。

 

中にはイブキより幼い子供もいるのだ。

 

「…クソッタレがぁッ!!!」

 

ネイトはV.A.T.S.を消去し構えを解き階段を下る。

 

「ネイトさん、誘拐犯は!?」

 

「…すまない、人が多すぎて撃てなかった…!」

 

そこでは先生やミチルたちが心配そうな表情で待ち構えておりこれ以上ないほど苦渋に満ちた表情でネイトが答えた。

 

「くそっ…いつから俺はこんな甘くなった…!?」

 

そう、撃てなかった自分を悔いるネイトだが…

 

「違います、師匠!それは甘いんじゃなくて師匠の優しさです!」

 

「そ、そうだよ!ネイト殿は少しも悪くないんだから!!!」

 

「私も、お手伝いします…!ですから、気に病まないでください…!」

 

「棟梁殿、イズナにご命令をください!!!すぐにイブキ殿とアリス殿を…!」

 

そんな彼の言葉を否定するように励ます先生たち。

 

ネイトは二人の救出と無関係の者を巻き込むリスクを天秤にかけ…ギリギリで耐えたのだ。

 

それを甘さというのは…この場の誰も許さない。

 

「…ありがとう。だが、その前に…。」

 

ネイトは先生たちに感謝を述べつつ歩を進め、

 

ドゴッ!!!

 

「げふっ!!?」

 

先程昏倒させたおたふく面の構成員を踏みつけ強引に意識を取り戻させ…

 

「おい、一度しか聞かん。誰の差し金だ?」

 

その顔面にスナイパーライフルの銃口を突き付け尋問を再開する。

 

「ひっ!!?」

 

「黙秘権はない…!気にくわない答えだったら…マガジンに込められた50口径弾全弾をお前のドタマに叩きこむ…!」

 

鬼気迫るネイトの言葉に構成員は出せる液体を全てだし…

 

「…ヤ教授…!」

 

「聞こえない、腹から声出せ…!」

 

「にっ『ニヤニヤ教授』だ!!!キヴォトスの犯罪界のフィクサーだ!!!彼女の計画で実行したんだ!!!」

 

恐怖に震えながら飛び出た因縁のあるその名前を聞いた瞬間、

 

「………あぁ…ッ!?」

 

ネイトの体からおどろおどろしい殺気と狂気があふれ出た。




怒りには、死ぬまで、 年老いることがない。
―――作家『ソフォクレス』

この章の後の予定

  • エデン条約2章
  • デカグラマトン編
  • 閑話:オリ生徒のエピソード
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。