Fallout archive   作:Rockjaw

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遅れて申し訳ありません…
どうにも筆が進まず…


The Residents of Angel's Garden and One Adult

エデン条約調印式に向けて『通功の古聖堂』周辺の警備コンサルタントのためにトリニティに訪れたネイト達。

 

まさかまさかの以前からの顔見知りであるヒフミ・アズサ・ハナコ・コハルの四人が補習を受けることになったという衝撃の情報を聞いたが…それでも依頼が優先。

 

「よし、カレン。撃ってみてくれ。」

 

《……了解、ネイトさん。…行くよ。》

 

…チュドォッ!!!

 

……オオオン

 

「…無視しない方がいい…っと。」

 

ある時は狙撃犯対策としてシスターフッドが保有する山林でカレンが見つけた狙撃ポイントとほぼ同条件の場所から射撃した場合の観測や、

 

「当日予定されている経路は…。」

 

「なんだかどこからでも襲撃がありそうに思っちゃいます…!」

 

「こんな場所ならそう思っても無理はないが意外とそう言うことが出来る場所は限られてるんだ。」

 

「……狙撃は難しいけど…これだけ近いとばら撒いても当たる。」

 

「だが、当日は持ち込めるであろう銃火器には限りがある。それを逆算すれば…。」

 

ある時はシスターフッドから渡された双方の車両が通るルートを実際に歩き危険個所の検出、

 

ブゥオオオンッ!!!

 

「…何分だった。シホ?」

 

「古聖堂から遺跡群を抜けるまで約3分でさらにここからだと…。…次はBルートでお願いします。」

 

「了解した。カレン、揺れはどうだった?」

 

「……もう少し揺れない方がいいかも。」

 

ある時はカレンを要救助者に見立てシホが導き出した緊急時の車両の経路を様々なパターンを実際に車両で走行しどれが最適化を導き出したりと遺跡群で忙しく動き回る三人。

 

さらに任務は現地だけでは終わらない。

 

日が落ちて宿舎に戻れば…

 

「当日の警備体制と投入される双方の人員は…。」

 

「……それにしても凄い人数だね。」

 

「トリニティは正義実現委員会だけじゃなくティーパーティー各派閥の人員…。ゲヘナからも風紀委員や万魔殿の戦力まで…。」

 

「いやはや…仲よくしようって言ってるのかメンチ切り合ってるのかわかったもんじゃないな…。」

 

当日予定されている人員の配置などをベルチバードで収集した地形データに投射。

 

『兵棋演習』の要領でどう修正すればもっとも警備に適しているかの検証など与えられた依頼を着実に遂行していた。

 

そんな日々が過ぎ…4日目の事だ。

 

「え、今日はお休みですか?」

 

「あぁ、慣れない環境でここ三日間ぶっ通しだったからな。」

 

「……任務はいいの、ネイトさん?」

 

「少し休んだ方が能率は上がる。こういうのは頭をすっきりさせた方がいいからな。」

 

食堂の隅で朝食を済ませたタイミングでネイトから休日を告げられたシホとカレン。

 

「俺もちょっと街に出てやりたいことがある。シホとカレンも好きに過ごしたらいいさ。」

 

「…そうですね。せっかくトリニティに来たんですし私もちょっとお出かけしたいです。」

 

「……私も狙撃の試験中に色々野草見たから…新しいお茶や押し花を造りたい。」

 

いかにアビドス再精鋭部隊のメンバーと言えどそこは年頃の女の子だ。

 

休日と聞きテンションが上がっている。

 

と、そこへ…

 

「おはようございます、皆さん。」

 

「あぁ、サクラコ。おはよう。」

 

「こちらの席、よろしいですか?」

 

「構わないよ。」

 

サクラコがやって来てそばの席に腰を下ろした。

 

「現地での調査だけでなく宿舎に戻ってからもお忙しいようで…。」

 

「なぁに、そう言う依頼だ。やるからにはしっかりと成果を出さなきゃな。」

 

「頼もしい限りです。ですが、余り根詰められますと…。」

 

サクラコがネイト達の働きぶりを心配する中、

 

「もちろん無理をしない範囲でやってるよ。それに今日はちょうど休みにしようと提案していたところだったんだ。」

 

先程話していた話の内容を伝えると、

 

「まぁそうだったんですか…!でしたら…!」

 

微笑みながら彼女はある提案をしてくれた。

 

少し経ち、

 

「それではネイトさん!シホさんのことお任せください!」

 

「よろしくな、ヒナタ。シホ、図書館で騒ぐとシミコが怖いぞ。」

 

「もう、ネイトさんったら…。」

 

「シホちゃんにシスターヒナタ!エンジン暖まってまずぜ!」

 

「どこへでも好きな場所へ連れてってあげますよ!」

 

シホはヒナタやレイナとカノンたちとトリニティ図書館へ、

 

「……行ってきます、ネイトさん。美味しいお茶や…綺麗な押し花作って来るね。」

 

「楽しみにしておく。マリー、植物園や街中でカレンを見失ったらすぐに連絡をくれよ。」

 

「大丈夫ですよ、ネイトさん。お世話するのは慣れてますから。」

 

カレンはマリーや複数人の生徒と共にトリニティにある植物園や花屋をめぐるために出かけていった。

 

「ありがとう、サクラコ。二人に案内を付けてくれて。」

 

「ちょうど私どもも今日は『安息日』でしたから。不慣れな方々を導くのもシスターフッドの務めです。」

 

そう、偶然にもこの日はシスターフッドの活動も少し落ち着く安息日でサクラコが二人のためにガイドの有志を募ってくれたのだ。

 

意外にもマリーやレイナを筆頭に結構な人数が名乗り出てくれた。

 

無論サクラコは善意でそうしてくれて多くの生徒もそうなのだが一部の生徒は…

 

(なるほど…!つまり、休日で油断した隙に共に過ごすことで…!)

 

(ネイトさんがお連れした謎の多いこのお二方を監視し…!)

 

(その情報を集めティーパーティーにさらなる優位を示そうと…!)

 

サクラコの考えを深読みしそんなことを考えているのがひしひしと伝わって来ていた。

 

(まぁ…手を出したりはしないだろうし二人とも守秘事項は絶対に喋らないから平気か…。)

 

「どうかなさいましたか、ネイトさん?」

 

「…もう少し言葉のまま捉えて欲しいなぁ、と思ってな。」

 

「…?」

 

相変わらず誤解されやすいサクラコの体質は治りそうもないな、そう思うネイトなのであった。

 

「それはそうとネイトさんは本日どちらに?」

 

「俺か?俺はちょっと約束を果たしにな。」

 

「約束…ですか?」

 

「あ、そうそう。サクラコ、一つ聞きたいことが…」

―――――――――――――

 

――――――――

 

―――

あの後、ネイトは身支度と軽い変装を整え新調したヘイローキャップを被り…

 

「わぁお…まるでタイムスリップしたみたいだな…。」

 

トリニティ市街地の中心街に繰り出していた。

 

流石はお嬢様校として名高いトリニティだけあり歴史と荘厳さを感じられる建物が軒を連ねている。

 

「えぇっと確かサクラコが教えてくれた店は…。」

 

さて、なぜネイトがサクラコに教えを請いこのような場所を訪れたかというと…

 

「…俺の知っているチョコじゃない…。」

 

ウィンドウショッピングだけで見ても格が違う光景に少々慄くネイト。

 

そう、ネイトの目的はチョコレートの購入だ。

 

わざわざ休日を利用してチョコを?と思われるだろうが…

 

(柊姉妹との約束をずっとほったらかしておくわけにはいかないが…。)

 

ネイトからすればこれは決して無視できない誓いを果たすためだ。

 

先日のD.U.での大騒動の折にぶつかり合ったレッドウィンターは『柊カイア』と『柊サイナ』の最強姉妹。

 

彼女達とはぶつかり合ったもののネイトを逃すために囮を買って出てくれた。

 

聖園ミカとぶつかり合い敗れはした者のさすがはキヴォトス人、ネイトより早く完治しレッドウィンターに帰って行った。

 

そして、彼女たちが囮を買って出てくれた際に報酬として要求したのが…

 

(高級チョコってのは可愛げのある報酬だったんだが…。)

 

レッドウィンターではまず出回っていないような高級なチョコレートを彼女が率いる227号特別クラス全員が満腹になるほど奢ってほしいと言う物だ。

 

キヴォトスで高級なスイーツがよく出回っているとなると…やはりトリニティだろう。

 

やはりトップからしてティータイムに情熱を注ぐ学校。

 

お茶請けのお菓子もそれに比例しかなりのバリエーションとクォリティを誇っている。

 

聞くところによると24時間営業のスイーツ店まであるらしい。

 

ココならばあの姉妹も納得するであろうチョコレートもあるだろうと思いサクラコに専門店をいくつか聞いてやってきたのだが…

 

(…まずい、俺の知ってるチョコってレーションの中に入ってたカラフルな奴とかアソートの奴くらいしかないぞ…。)

 

問題はネイトのチョコの常識を遥かに超えたラインナップばかりだと言うことだ。

 

ネイトにとってのチョコとは子供の小遣いで買えるようなものであって…

 

(ちらっと見ただけでそう言うアクセサリー売ってるみたいに思った…。)

 

一粒幾らのレベルで売られるようなものは長く生きてきてみたことが無い。

 

さらにそんなランクの専門店が複数存在していると来ている。

 

いや、値段はこの際問題ではない。

 

問題は自分にチョコを選ぶセンスが無さすぎて何を選べばいいか分からないと言うことだ。

 

柊姉妹ならこれほどの高級チョコならどんなものでも喜ぶだろうが…

 

(俺にためにあそこまで体張ってくれたんだ…。どうせなら彼女たちが喜ぶようなのが良いよなぁ…。)

 

やはりネイトもそこは手を抜きたくない性分だ。

 

選ぶなら一番喜ぶようなものを送りたい。

 

そう思い再び複数店をウィンドウショッピングを続けるが…

 

「………だめだ、どれもこれも旨そうなのがこんなに困るとは…。」

 

迷いが晴れるどころかどんどんドツボに嵌っていく気がしてならないネイト。

 

先ほど言ったような小売タイプから詰め合わせ、果てには量り売りまで…。

 

(シホとカレンのどっちかと一緒に来ればよかったかなぁ…。)

 

やはり中身が老人のセンスだよりは無理があったか。

 

「ふ~む…ここまで多いと逆にどれを選んだらいいか…。」

 

腕組みし誰に聞かせるでもなくそう呟くネイト。

 

「ふむふむ…なにやらお悩みのようだね。」

 

「いやなに…こういうのを選ぶのは不慣れでな…。」

 

「分かるよ。私もそういう経験は何度も経験してるものさ。」

 

「こんなにたくさんのチョコは今までの人生で見たことないってのもあるがね…。」

 

「チョコ…甘美なる迷宮にまた一人『放浪者』が迷い込んでるようだね。」

 

「いやはや本当にこれは迷路だな…。」

 

珍しく独り言が続くなと思うネイトだったが…

 

「………ところで君は?」

 

ここでようやく違和感に気付き隣を見る。

 

「やあやあ、初めまして。随分とお悩みのようだね~?」

 

そこには同じポーズをとっているトリニティ指定のセーラー服を着てサイドテールの桃髪を揺らすなんともおっとりした生徒がいた。

 

背中には何やら可愛らしいケーキのキャラクターのイラストが描かれたライオットシールドを背負っている。

 

「私は『柚鳥ナツ』、しがない甘味のロマンを追い求める探究者だよ~。」

 

「お、おぉそうか…。で、なんで俺に声を?」

 

「さっきからずっと行ったり来たりしてたから何やってるんだろ~、と思ってね~。」

 

「…あぁ、見られてたんだな。」

 

彼女、『柚鳥ナツ』はネイトの傍らに来た理由を明かす。

 

考えてみれば大人が一人でチョコ店をずっと見て回っているのは奇特な光景だったのだろう。

 

「それで…迷宮を突破するための道案内は必要かな?」

 

「道案内?」

 

「チョコという迷宮に挑む一人の放浪者…なんともロマンのあるシチュエーションだからね~。」

 

ナツの独特な言い回しについて少し考えていると…

 

「ちょッちょっとナツ!あんた何やってんの!?」

 

「いきなりふらっといなくなるんじゃないわよ!!!」

 

「むぎゅ…!」

 

背後から二人の生徒が駆け寄ってきてナツを羽交い絞めにして引き摺ってネイトから距離をとらせる。

 

「離して、『カズサ』『ヨシミ』…!私には彼の甘味の迷宮のマッピングをする使命が…!」

 

「なに訳分かんないこと言ってんの!?集ってるにしか見えなかったんだけど!?」

 

「いきなりアンタの世界に引きずり込んじゃ混乱しか生まないじゃない!」

 

手足をばたつかせるナツを黒いパーカーを羽織った猫耳の生えた生徒と赤いジャージを着た生徒が叱る。

 

「…えぇっと。」

 

余計混乱めいた状況にどうしたらいいか分からないネイトだが…

 

「あの~…。」

 

「ん?」

 

「私のお友達が驚かせてしまったようでごめんなさい…。」

 

今度は白いセーラー服の生徒がいつの間にか近づきネイトに頭を下げてきた。

 

「…いや、面食らったが別に迷惑だったわけじゃないから謝らないでくれ。それで…。」

 

「あっ名乗りもせずにすみません。私、トリニティの1年生の『栗村アイリ』って言います。」

 

「アイリだな。それで…友達止めた方がいいんじゃないか?」

 

「あっ!そっそうですね!カズサちゃん、ヨシミちゃん!大丈夫って言ってくれたからナツちゃん放してあげて!」

 

彼女、『アイリ』はもみくちゃにされているナツを解放するために三人の元に駆け寄っていくのであった。

 

数分後、

 

「大丈夫か、ロマンチストなナビゲーター?」

 

「全く~いつものことながら私が一方的に悪いとは思わないで欲しいな~。」

 

「大概アンタが騒動の中心でしょ、ナツ。」

 

「いや、いつもツンケンして突っかかるヨシミも人のこと言えないって。」

 

「なによ、『キャスパリーグ』!?そっちだっていつもあの子に絡まれてるくせに!」

 

「その名前で呼ぶなって言ってるでしょ!!?」

 

「まーまー二人とも、落ち着いて!!!」

 

なんとか解放されたナツだったが今度は彼女を叱っていた二人が言い争いを始めた。

 

「…いやはや、元気があるようで何より。」

 

「にひっこれが我々の持ち味さ。」

 

「あ…アハハ…二人とも、喧嘩しないで。」

 

「うっ…アイリがそう言うなら…。」

 

「分かったわよ…。」

 

と、アイリが宥めたところで言い争いも終わり…

 

「ほら二人共も自己紹介しないと。」

 

「…『杏山カズサ』、ナツとアイリと同じトリニティの1年生だよ。」

 

「『伊原木ヨシミ』よ。同じくトリニティの1年生。」

 

残る二人『杏山カズサ』と『伊原木ヨシミ』もネイトに名を明かし…

 

「私達、『放課後スイーツ部』っていうお菓子好きな子たちが集まった部活なんです。」

 

「は~いこれが私たちの名刺みたいなものだよ~。」

 

「ちょ、いつの間にそんなの作ってたのよ…。」

 

自分達の集まりの名前を明かしナツがライオットシールドにも描かれたキャラクターが印刷されたカードを差し出した。

 

「これはどうもご丁寧に。…それじゃ俺からもお返しに。」

 

ネイトもそのカードを受け取り懐から自分の名刺を取り出しナツに渡した。

 

「おぉ~これが大人のコミュニケー…。」

 

その名刺を両手で受け取ったナツがそれを見た途端固まる。

 

「どうしたの、ナツちゃ…え?」

 

「ちょっと一体何が書かれて…は?」

 

「カズサ?なにアンタまで固まって…へ?」

 

アイリ達も覗き込んだ途端固まってしまった。

 

「え、ちょ…マジでなの…?」

 

「あ、貴方があの…?!」

 

「ウソ、全然気づかなかった…!?」

 

「おお…これは何とも大型新人が…?!」

 

そう言い見上げる四人の反応を見て…

 

「フフッ、そう言ってもらえるなら変装の腕は落ちてないようだな。ほら、これで信用できるか?」

 

ペリペリ…

 

ネイトは満足げに微笑み変装用の付け髭の一部をはがして見せた。

 

「ほ、本物…!?」

 

「改めて…ネイトだ。よろしく頼む。」

 

唖然とするカズサをしり目に髭をつけ直し改めて名乗るネイト。

 

『…!』

 

声を上げそうになる放課後スイーツ部の面々だが…

 

「おぉっと声は潜めてくれ。目立ちたくないから変装してるんだからな。」

 

「あっ…!そ、そうですよね…!」

 

指を立てて声を制せさせる。

 

「あんなことがあったら…そうよね…。」

 

「私達は気にしてないけど…うん…。」

 

ヨシミとカズサが納得するような反応を見せる。

 

本来、彼女たちはかなり世間のニュースには疎い方である。

 

が、やはり先日のD.U.で巻き起こった大騒動と名実共にトリニティ最強の剣先ツルギとの戦い。

 

このトップニュースはそんな彼女たちの間にも衝撃をもって受け止められていた。

 

自分達でそうなのだ。

 

噂好きなトリニティの一般生徒達ならば…大騒動になることは確実である。

 

「ほうほう…能ある鷹はなんとやら、と言う物だね?」

 

「この場合、鷹であるとバレるのも俺には不都合なんだがな。」

 

「そっそれでネイトさんはどうしてここに…?」

 

「ナツが難しい事を言ってたけどなにか悩み事?」

 

「この子が興味を示すってのはちょっと気になるわね…。」

 

と、声を潜めてネイトの来訪理由を尋ねる放課後スイーツ部の面々。

 

良くも悪くもこれほどの有名人が変装して出歩いているのが気になるのは女子高生の性だ。

 

「まぁそんな大したことじゃないんだが…。」

 

別に隠すような事でもないのでネイトも説明しようとすると…

 

「………あ。」

 

はたと気付く。

 

「おお、どうかしたの?」

 

「…四人とも、このあと少し時間あるか?」

―――――――――――――

 

――――――――

 

―――

しばらく後、

 

「おお~…!流石ティーパーティー御用達のショコラトリーのチョコだね…!」

 

「ホント…!普段私達が食べてるのと比べ物にならない美味しさ…!」

 

「結構気合入れないと買う勇気が出ないお店のスイーツだけあるわね…!」

 

「それにこんなにたくさんのお店のを食べれるなんて夢みたい~♪」

 

「…これは…確かに値段相応の旨さだな…!」

 

ネイトと放課後スイーツ部の面々はトリニティの一角にある公園の東屋に集結。

 

そこを陣取り、テーブルには多種多様なチョコレートが所狭しと並んでいる。

 

どれもこれもトリニティで名をはせる名門ともいえる専門店の商品ばかり。

 

それらを満面の笑みや驚きの表情を浮かべ食べていく一行。

 

「いやぁ~俺一人じゃ本当に何選んだらいいか分からなかったから助かったよ。」

 

「それはこっちのセリフよ!まさかこんな最高のチョコのレビューができるだなんて夢みたいだわ!」

 

「でも…本当にこんなにたくさんいろんなお店のチョコを買っちゃってよかったんですか、ネイトさん?」

 

「正直…ウチの予算じゃしばらくコンビニスイーツどころか駄菓子のレビューしなくちゃならない位の値段だったよ?」

 

「それを私たちの意見を聞くために惜しげもなく払う…!ロマン満載な気前の良さだね…!」

 

行き詰っていたネイトの前に現れた放課後スイーツ部。

 

ナツが言っていたことは間違いではなく、彼女たちはまさにネイトにとっての導き手であった。

 

なにせ日々様々なスイーツを食べレビューしている生徒達だ。

 

甘いものに関する審美眼や送る先の227号特別クラスの生徒達と歳も近い事もありこれ以上ないモニターでもある。

 

そこでネイトは彼女たちの思うがままにいくつかの店のチョコを自由に選ばせて購入。

 

それらを食べ比べどの店のどのチョコを送ればいいかの品評会を行っているのだ。

 

カズサの言うようにさすがはトリニティの名店、お嬢様学校在学の彼女たちが見ても尻込みするような価格になったが…

 

「いいっていいって。普段あまり使わない分こういうところで奮発しないとな。」

 

そこは躍進中の企業の社長でもあるネイト。

 

女子高生の好奇心のままに選んだチョコの代金位払うことなど造作もない。

 

「…さっすがW.G.T.C.社長、お金持ちは違うわ…。」

 

「こ…これが大人の余裕ってやつなの…!?」

 

彼女たちもそこそこなお嬢様だがネイトとの格の違いを見せつけられ少し固まる。

 

「でも、ネイトさんだったらこれくらいのお菓子いつでも食べてるんじゃないんですか?」

 

「いやいや…甘いものは好きだが精々スーパーで売ってるくらいのがせいぜいだ。こういう本当の『高級品』は本当に食べるのは初めてだ、アイリ。」

 

「意外だね。私だったら世界中のお菓子をかき集めて部屋中埋め尽くしてるよ。」

 

「そもそもが甘いものの楽しみ方がナツたちとは違うからな。」

 

「へぇ~…じゃあさ、ネイトさんってこういうチョコレートとか普段はどう食べてるの?」

 

これほど気前よく高級チョコを奢ったのに食べるのは初めてで自分達とは違う食べ方をしている。

 

そんなネイトに興味を引かれたかカズサがニヤッとしながらそう問いかけてきた。

 

「もちろん普通に食べたりもするがチョコとくればやっぱりバーボンのアテだな。」

 

「アテって…まさかチョコレートをおつまみでお酒飲んでるの!?」

 

「あぁ。他にもクッキーをアテにしてブランデーとか。ドライフルーツだったら他にもラム酒にもあって旨いんだな、これが。」

 

「わぁ…!なんだか想像できないけどそんな楽しみ方もあるんですね…!」

 

「グヌ~…どれもこれも我々には決して味わえぬ甘味…!なんてロマンをそそるんだ…!」

 

「そこは生徒ってことで諦めるしかないな、ナツ。」

 

ネイトが挙げた酒とスイーツの組み合わせはどれもこれも放課後スイーツ部では決して味わうことのできないものばかり。

 

いかにお嬢様と言えど…酒の入手だけは生徒の彼女達では不可能だ。

 

そんな未知の楽しみ方をするネイトという『大人』は彼女たちには少し羨ましく見えた。

 

「私たち今15歳だから…あと5年かぁ…。なんだか長く感じちゃうわね…。」

 

「でも、大人になる楽しみがまた一つ出来たからよかったね!」

 

「そだねぇ…。その頃もこのメンバーで一緒にいたいなぁ…。」

 

そんな未来にしかない憧れに少ししんみりするカズサだが…

 

「何を言う、キャスパリーグ!我々の絆は永久不め…!」

 

「ナ~ツ~!その呼び方やめなって何度言ったら分かんのよ!!!」

 

ナツがカズサのことをそう呼んだ途端、一気にボルテージが上がりナツにつかみかかろうとする。

 

「…あぁ~ひょっとしてあれは彼女の『黒歴史』ってやつなのか、ヨシミ?」

 

「そんなとこよ、ネイトさん。カズサって中学の頃が結構ワルなスケバンで『キャスパリーグ』って呼ばれてたの。」

 

「そこっ聞こえてるよ!!!」

 

「は~な~へ~、ヒャシュピャリーグ~…!」

 

「あはははっカズサちゃん、もうその辺で…。」

 

声を潜めてネイトに過去の一端をばらすヨシミに突っかかろうとするカズサ、頬をつねられて藻掻くナツに楽しそうにそれを止めようとするアイリの声で賑やかになる東屋。

 

そして、

 

「さて、色々食べてみてもらったが感想を聞かせてもらっていいかな?」

 

「持っていくのは年中寒いレッドウィンターでしょ?そこらへんも考えた方がいいね。」

 

「食感が凍って変わっちゃうから生チョコは外したほうがいいかもです。」

 

「だとするとシンプルなチョコやジャムが入ったボンボンなんかもいいんじゃないかしら?」

 

「ナッツが入ったものも喜ばれるだろうね。後はフレーバーもバリエーション多めで…。」

 

「そう言うことだったら私のおすすめのお店は…。」

 

それらを食べ終えた後は彼女達からのレビューと選び方のアドバイスを聞き、

 

「ふむふむ…なるほど…。」

 

「…私達の話聞いて大人が勉強してるってなんだか新鮮な気分。」

 

「俺にとっちゃ初めての知識だからな。この場合、四人が俺の先生なのさ。」

 

「わぁ…!私達が先生だなんてなんだかとってもワクワクする響きですね!」

 

「おお…!ではニュービーよ、しっかりと我々の知恵をしかと活かすがいい…!」

 

「調子乗るんじゃないの、ナツ。」

 

それを聞き漏らすまいとメモを懸命にとるネイトを見て微笑む放課後スイーツ部の面々。

 

なんとも青春の一ページらしい一時が流れる中…

 

「そこのご仁。」

 

「ん?」

 

ふいに声を掛けられ振り向くと…

 

「アビドスはW.G.T.C.代表取締役社長『ナサニエル・マーティン』に相違はないでしょうか?」

 

整然と並び純白の制服に身を包んだ10人ほどの生徒達がいた。

 

「えッ…なんで…?!」

 

「あの制服って…!?」

 

その生徒達を見てカズサやヨシミたちは固まる。

 

純白の制服…それはトリニティにおける権力の象徴に他ならない。

 

「…ティーパーティーの連中か。一体何の用だ?」

 

一瞥したネイトは彼女達の所属である『ティーパーティー』の名を呼ぶ。

 

「ティーパーティーホスト、桐藤ナギサ様が貴方をお呼びです。我々に同行していただきましょうか?」

 

「ティ、ティーパーティーホストって…?!」

 

「これは…ひょっとしてとんでもないのに巻き込まれた…?」

 

さらに飛び出したトリニティのトップの名にアイリはもちろんナツですら緊張に表情を硬くする。

 

そうだ。

 

今まで気楽に接しフランクに返されていたから忘れかけていた。

 

目の前のこの大人…

 

「ふん…忍び込むのを止めたかと思えば…。」

 

ネイトは単独でキヴォトスのバランスを崩しうる力を秘めた存在だと言うことを。

 

「…君たちに個人的な用はないのは分かってる。トリニティのトップがわざわざ俺に何の用だ、と聞いているんだ。」

 

今度は視線すら向けずにネイトは彼女たちに自分を連れていく目的を問うた。

 

『…ッ!』

 

「ちょ、ちょっとネイトさん…!」

 

今の一言でティーパーティーの生徒達の目元が引く付いたのを見てカズサも声を潜めて警告する。

 

「………スー…フー…ッ!」

 

先頭のティーパーティの生徒が気を鎮めるように深く息をつき…

 

「ナギサ様は今回シスターフッドより依頼された『防衛計画』についてお話をお聞きしたいとのことです。」

 

改めて、ナギサがネイトを呼ぶ理由を告げた。

 

「ほぉ、シスターフッドに丸投げしっぱなしかと思っていたが…流石にお膝元で動き回られたら気にはなるものか…。アムッ。」

 

「…説明が済めばすぐに解放されるとのことで。では、我々と同行を…。」

 

机の上のチョコを一粒放り込むネイトに説明を終えたので彼を連れていこうとするティーパーティの生徒。

 

しかし、摘まんだチョコを飲み込んだネイトから飛び出たのは…

 

「…丁重に断らせてもらおう。」

 

『~ッ!?』

 

「「「「えッ!!!?」」」」

 

まさかの拒否の言葉だった。

 

「俺は今日はオフだ。なのに、わざわざ…仕事の話を持ち込むとは何かの冗談か?」

 

基本的に…ネイトは休みの日は余程の緊急事態でない限り仕事をする気はない。

 

勝手に自分のことを調べていたのならあちらもそのあたりも十分理解しているはずだ。

 

「…それは我がトリニティの今後にも関わる重大事項故…!」

 

「重大事項…ねぇ?」

 

さらに苛立ったような表情を浮かべたティーパーティの生徒から返ってきた答えを聞き…

 

「だったらなおさらだ。なぜ、今になって俺一人でいるタイミングでお呼び出しを掛ける?」

 

「…~ッ!」

 

「そんなに熱を入れているんなら…もっと早い段階からコンタクトをとるだろう?」

 

わざわざ狙い澄ましたかのようなタイミングでのこの要請を問いかけるネイト。

 

そして…

 

「…ま、受け入れたとしても俺がそっちのホストに話せることは何もないがな。」

 

「なっ何を言って…!?」

 

「俺のクライアントは『シスターフッド』であって『ティーパーティー』じゃない。依頼主にもまだ全容を話してないのに…なぜ『部外者』に話さなきゃならん?」

 

依頼内容の根幹を持ち出し彼女たちに突きつけた。

 

ネイトからすればただ事実を告げたにすぎないが…

 

「わっ…私達が部外者…ですって…?!」

 

「そう聞こえなかったか?」

 

トリニティに冠たるティーパーティーを軽んじているようにしか思えない言葉にいよいよ彼女たちの額に青筋が浮かび始める。

 

「そもそも、だ。アポもなしにお呼びを掛けられるほど…俺もお前たちも信用しあっていない。いや、アポもないならそもそも受けないがな。」

 

「なんですって…?!」

 

それを察しつつもネイトは言葉を繋ぎ…

 

「全く…ゲヘナの生徒達だってアポは取るしそれ無しでの急用なら謝罪の一つでも出せるというのに…。」

 

肩をすくめてゲヘナとの比較を言い放った。

 

『~ッ!!?』

 

「こっこの…!」

 

これにはこの場のティーパーティー生徒全員の目が見開かれ絶句する。

 

「というわけだ。さっさと帰って『資料ができるまで待ってからシスターフッドに聞いてくれ』とホストに伝えるんだな。」

 

そう言い終えると、ネイトは彼女達への興味を完全になくしたようにテーブルの上のチョコレートを片付け始める。

 

「四人とも、残ったのを持って帰るか?」

 

「…そうだね。有難くいただいちゃおうかな。」

 

「あ、だったら私この限定アソートがいいわ!」

 

「これはしばらくチョコには事欠かないね…!」

 

「み、皆ったら…もう…。」

 

それに釣られ放課後スイーツ部の面々もさっさと立ち去ろうと荷物をまとめ始める。

 

なんせティーパーティーですら部外者とネイトは断じたのだ。

 

余計に自分たちがこの件に首を突っ込むのはお門違いなのでさっさと退散するに限る。

 

だが…

 

「………なさい…!!」

 

先頭のティーパーティー生徒が俯き…

 

「…しなさい…!」

 

身体をワナワナと震わせながら何かを呟いたかと思った次の瞬間だった。

 

「取り消しなさいッ!!!」

 

ジャキンッ!

 

「「「ッ!!?」」」

 

「ちょ、ちょっとあんた何やってんのよ!!?」

 

ネイト目掛け自身の得物であるM1ガーランドを突き付けた。

 

まさかの行動に不良だったゆえかカズサ以外は固まる放課後スイーツ部。

 

一方、

 

「今の言葉ッ我々がゲヘナに劣っているという言葉を取り消しなさいッ!!!」

 

「………やれやれ…やはりゲヘナ以下だな。」

 

ネイトは振り向きもせずに呆れたような口調でヘイローキャップをとる。

 

「このッ一度だけでなく二度までもティーパーティーを愚弄しますか!!?」

 

「…おい、事を荒立てる気はない。今すぐ銃を下ろせ。」

 

「ね…ネイトさん…?!」

 

「ちょッちょっと!あんまり挑発しないで!」

 

アイリやヨシミがネイトに警告し、

 

「アンタ、落ち着きなさいよ!この人、私達とは違うんだからね!!?」

 

「どーどー…!もし、そのまま引き金を引いたら…!」

 

カズサだけでなく普段から飄々としているナツですら冷汗をかきその生徒を宥めるが…

 

「一般生徒は黙ってなさい!!!今、この大人はトリニティの伝統を侮辱したのですよ!!?」

 

完全に頭に血が上ているその生徒には彼女たちの声は届かない。

 

「ナギサ様の寛大なお心遣いを粗野なゲヘナにも劣る行いなんて言語道断!!!直ちに発言を取り消し我々に謝罪なさい!!!」

 

「…もう一度だけ言う。銃を…下ろせ。良い結末にはならないぞ。」

 

対するネイトは依然として冷静に銃を下ろすように告げるも、

 

「お黙りなさい!!!貴方の言葉は謝罪以外認めません!!!」

 

なおもその生徒は銃を下ろさずネイトに謝罪を要求する。

 

「…はぁ~。」

 

これにネイトは深く息をつき…

 

「…すまない。」

 

静かに謝罪の言葉を口にした。

 

「………いい心がけです…!さぁ、次は発言の撤回を…!」

 

それを聞きた生徒はいくらか気が静まったか更なる要求を突き付けるが…

 

「放課後スイーツ部、少しショッキングなものを見せてしまうぞ。」

 

「…は?」

 

その対象が自分たちにではなく放課後スイーツ部の面々に対しての物だったので呆然とした声を上げる。

 

「え…ネイトさん…!?」

 

「ちょ、ちょっと…!?」

 

「なにするつもりよ…!?」

 

「む、無茶はしちゃダメ…!」

 

そんなネイトの身を案じる放課後スイーツ部だったが…

 

「きっ…貴様あっッ!!!」

 

今度こそティーパーティーの生徒は激昂。

 

「ティーパーティをなおも愚弄…!」

 

とうとう引き金に指が掛かろうとした…その時、

 

シュザァッ!

 

「え…。」

 

素早い足運びで銃口の前からネイトが一瞬で退避。

 

パシシッ!

 

彼女が構えていたM1ガーランドを両手で掴み、

 

「シィッ!!!」

 

バギャアッ!!!

 

「ゴアっ!?」

 

身体を回す勢いを活かしストックをその生徒の口部に叩きこんだ。

 

ネイトの体重と遠心力が乗ったその一撃は重く…

 

「びゃあああ!!?わっワラヒのクヒがああああ!!?」

 

その生徒は口から血を溢れさせ地面でもがき周囲には『白い欠片』がいくつも飛び散っていた。

 

「おい、お前…なにか勘違いしているだろ?」

 

ジャキンッ

 

ネイトは鋭い目つきに変え奪い取ったM1ガーランドを彼女の鼻先に突きつける。

 

「きっ貴様っ!?」

 

「止めなさ…ッ!」

 

他のティーパーティーの生徒もようやく反応し肩に担いでいたM1ガーランドを構えようとするが、

 

チャキッ

 

「動くな。」

 

『ッ!?』

 

そちらに視線を向けることなくネイトが構えたデリバラーが彼女たちを捉える。

 

何のことはない、見かけはただの古い小型のハンドガンだ。

 

なのに…彼女たちは全員動けなかった。

 

少しでも銃を構えようものなら…。

 

「い、今何やったの…!?」

 

「見えなかったよね…!?」

 

「しかも、銃を撃たずに…!?」

 

「ティーパーティーの奴らを抑え込んでる…!?」

 

放課後スイーツ部の面々は言葉を失うしかない。

 

弾丸を一発も使わずキヴォトス人を近接戦で制圧し銃を突き付けただけで多数の生徒の動きを止めて見せた。

 

それをキヴォトス人の自分達よりも脆い、ただの人間がやって見せている。

 

銃撃戦が常のキヴォトスではあまりにも異質な光景だ。

 

「にゃにをっにゃにをひへいふのでふ!!?」

 

痛みで涙を流し血が溢れる口を押えながら叫ぶ生徒だが…

 

「囀るな、Chickヒヨコ、転じて『小娘』という意味のスラング。」

 

「ッ!!?」

 

その眉間に銃口を押し当て黙らせるネイト。

 

「俺は二度警告した。敵意も見せなかった。だが…お前は俺に銃を向け続けた。」

 

感情もなくただただ冷たい目線で彼女を見下ろし…

 

「その瞬間、お前は子供ではなく俺の『敵』になった。…こうなるくらいの覚悟位できてたんだろ?」

 

冷たい声でそう言い放った。

 

「あっ貴方…このトリニティで一体自分が何をやったか…!?」

 

「わっ私達は由緒あるティーパーティーなのですよ…!?」

 

生徒会でもあるティーパーティーのメンバーを叩きのめす。

 

確かにネイトがやったことは格式を重んじるトリニティの常識で考えればとんでもない事だ。

 

しかし、この状況でなおも自分に対しティーパーティーの威光を振りかざそうとする彼女たちに…

 

「…『由緒正しきティーパーティー』?やはり…プライドだけ高い分ゲヘナよりたちが悪いな。」

 

『…ッ!!?』

 

ネイトは一切動じることなくそう言い放ち、

 

カチャカチャカチャカチャカチャカチャ

 

ッピィン!

 

ガシャン

 

「さっさと連れて帰れ。今度はちゃんと『マナー』を護って話を持ってこい。」

 

M1ガーランドから全ての弾を排莢し投げ捨て立ち去るように告げ振り返った。

 

しかし、ここまでされて引き下がれるほど…

 

「こっこの…!」

 

「ここまでされて…!」

 

ティーパーティーの面子は軽くはない。

 

再び彼女たちの中でふつふつと怒りが沸き上がり…

 

『ッ!!!』

 

全員が再び銃に手を掛けようとした。

 

「ネイトさんッ!!!」

 

アイリが警告の声を上げた…その時、

 

「あぁーッキャスパリーグッ!!!ここにいましたか!!!」

 

張り詰めた空気の公園内にはつらつとした声と…

 

「ッ!?貴方達、何をしているんですか!?」

 

凛とした声が響くのだった。




遅れましたが本作も2周年を迎えました
ここまでこれたのも皆さんが読んでくださるおかげです



話は変わりますがたまにメッセージで『コラボとかはやらないんですか?』と送られてきますけど…やってみたいという気持ちはありますがそういう方とのつながりがあまりないので現状は計画はないです
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