Fallout archive   作:Rockjaw

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未知の状況を思い描くのに、想像力は既知の要素を借りてくるから、そのため未知の状況を思い描くことができなくなってしまう。
―――作家『マルセル・プルースト』



New Logic&Ancient Principles
Encounters with the Unknown


パンッパンパンッ!

 

ワイワイガヤガヤ…

 

ある晴れた週末の晴れたミレニアムの空に花火が打ち上がる。

 

地面には多くの生徒や住民たちがごった返し露店やで店にブースなども立ち並び盛況な様相を呈していた。

 

大都会のミレニアムには珍しい広大な敷地面積を有するこの場所。

 

その中に設けられたステージにて…

 

《え~ただいまマイクのテスト中です。》

 

セミナーで書記を務める生徒『生塩ノア』が壇上に上がりマイクで音響チェックを行っていた。

 

透き通るよう彼女の声に会場のざわめきは少し収まる。

 

《…ご来場の皆さん、大変お待たせしました。ミレニアム『セミナー』で会計を務めます、生塩ノアと申します。》

 

そして、観衆への自己紹介と挨拶を行い、

 

《それでは、ただいまより『ミレニアム航空祭』の開催を宣言いたします。》

 

キィィィオンッ!!!

 

ノアの開催の号令と共に上空を編隊飛行で駆け抜けていく戦闘機たち。

 

『F-4EJ改』と『F-14A』、ミレニアムが誇るキヴォトス屈指の性能を誇る傑作機と新鋭機である。

【挿絵表示】

 

【挿絵表示】

《開催に先立ちまして我がミレニアムが誇る飛行隊、『キャッツトースト隊』並びに『シュレーディンガー隊』のアクロバット飛行をお楽しみください。》

 

上空を駆け抜けていったその二種類の戦闘機はノアの声とともに急上昇。

 

ループやロール、背面飛行やタッククロスなどの曲技飛行を繰り出していく。

 

『わあああああッ!!!』

 

これを見て大歓声を上げるミレニアム生徒達。

 

そう、ここはミレニアムの航空戦力及び航空機を用いた実験などを行うために設立された部活『ミレニアム航空隊』の基地だ。

 

普段は立ち入りが制限されているこの施設はこの日ばかりは一般開放され航空機によるアクロバット飛行や展示なども行われる一大イベントである。

 

しかも…今日のミレニアム航空祭は一味違う。

 

《そして、本日は特別ゲストがいらっしゃってくれました。南の空にご注目ください。》

 

そうノアに促され周囲の視線が南の空に注がれる。

 

見ると遠くの空に点のようなものが見えた。

 

何だ?、と首を傾げる観衆だがその点はどんどん輪郭がはっきりしていき…

 

ゴウオォォンッ!!!

 

『~ッ!!?』

 

F-14AとF-4EJ改以上の速度と爆音を響かせ上空を突っ切っていく。

 

先述の二機もコンパクトだが全体から鋭さを感じられ発せられる迫力は決して劣っていない。

 

そのまま、その戦闘機は機首を垂直近く持ち上げ一気に上昇。

 

あっという間に姿が点になるほどの高度まで突き抜けていった。

 

一瞬見えた機体塗装は実用性を感じさせる砂漠迷彩。

 

「あっあれは!?」

 

「間違いない!」

 

これらの特徴に合致する戦闘機は一機しかいない。

 

《本日はアビドスより特別ゲストとして『アビドス航空隊』主力戦闘機『F-20E』ともう一機種がやってきてくださいました。》

【挿絵表示】

未だ真の性能は謎のベールに包まれているキヴォトスきっての新鋭機『F-20E』だ。

 

ノアの紹介に合わせるように持ち前の規格外の軽快さを生かしたアクロバット技を披露する。

 

「凄い!うちの戦闘機にも負けてない!」

 

「機体性能もだけどパイロットもなんて操縦技術なんだ…?!」

 

観客たちは空を見上げて初めて見るアビドスの空の護り手の力に圧倒される。

 

場の空気も温まったころ合いを見計らい、

 

《本日は機体展示のほか、『キャッツトースト隊』並びに『シュレーディンガー隊』とのWVR視程内戦闘を予定しております。お時間がございましたらぜひご観戦いただければ幸いです。》

 

ノアが今回のイベントのサプライズを発表する。

 

そう、今回のミレニアム航空祭は初の他学校の…それも今や押しも押されぬアビドスからキヴォトス随一の性能と想定されているF-20Eが参加するのだ。

 

しかも、ミレニアム自慢の航空隊との模擬戦闘も行われるという技術をこよなく愛するミレニアム生には必見の催し物だろう。

 

そんな沸き立つ地上を他所に…

 

《ご来場の皆様、少し遅れましたがアビドスからのもう一機のゲストがいらっしゃったようです。》

 

ノアの声で再び南の空に観衆の視線が注がれる。

 

が、やってきたのは…

 

ブオオオ…ン!

 

「アレが…アビドスからのもう一機のゲスト…?」

 

「なんだか…微妙だね…。」

 

ジェットエンジンを積んでいるようだか先ほどのF-20EやF-14AやF-4EJ改とは比べ物にならないほど低速。

 

機体形状も高速飛行には向かない直線翼で大型のF-4EJ改と比較してもずんぐりむっくりとした印象を受ける。

 

(((これがあのアビドスからのもう一機のゲスト?)))

 

F-20Eを見たからか、余計に観衆は疑問符を浮かべるのであった。

 

そんな地上の一方、

 

《こちら、コールサイン『シュレディンガー1』。ミレニアム航空隊部長を務める3年生の『眞鍋ミチエ』。アビドス機、応答せよ。》

 

《同じく3年生でシュレディンガー1のRIOレーダー投射オペレーターを務める『新田ナオカ』、よろしくね。これから貴方たちを滑走路にエスコートするわ。》

 

「こちら、アビドス航空隊所属機。コールサイン『ディープブルー1』、副部長を任されている一年生の『風間シイナ』だ。学年は下だが歳は同じだと思う。今日はミレニアム航空祭への招待、感謝する。」

 

《了解、ディープブルー1。ミレニアムの空にようこそ。》

 

一通り互いに曲技飛行をした機体たちは編隊を組み互いに無線で挨拶をしていた。

 

シュレディンガー1を操縦する二人、『眞鍋ミチエ』と『新田ナオカ』。

 

ミチエはF-14Aの特性を最大限活かしたダイナミックな飛行を行い、その技術は航空隊のなかでも一二を争うもの。

 

が、あまりに無茶をやらかすことが多いので航空隊所属のRIOからは恐れられている。

 

そんな彼女をサポートしさらなる高みに押し上げるのが相棒の『新田ナオカ』だ。

 

ミチエの無茶な飛行にも動じず指示を飛ばし、多くの部員たちからも慕われているまさに『女房役』だ。

 

そして、アビドスからやってきたF-20Eを操縦するパイロット。

 

『風間シイナ』、以前のD.U.におけるネイト救出作戦で隊長を務めたアビドス航空隊のナンバー2だ。

 

操縦の腕はアヤネに勝るとも劣らない物だがアビドス以前の経歴は一向に明かそうとせず学籍も不明。

 

そのような事情から17才ながらアビドス高校に1年生として編入してきた生徒である。

 

《噂はかねがね聞いてるよ。防衛室のミラージュに勘付かれずに後ろを取った腕利きだってね。》

 

「あちらの油断とこの機体のおかげだよ。今日は胸を借りるつもりで挑ませてもらうさ。」

 

《そう言われちゃその期待に応えなきゃね。あ、ちなみに私のTACネームは『ホットショット』だよ。》

 

《私は『ママ・ロビン』、困ったことがあったらいつでも呼んでね。》

 

「こちらは『ラッチキャップ』、命名理由は互いに聞かないでおこうか。」

 

それぞれの学校の代表同士で交流していると…

 

《ちょっとミチエ、なぁにアタシの相手に粉かけてるのさ?》

 

別の機体からであろう無線が飛んできた。

 

見るとミチエたちが乗るのとは別のF-14Aのパイロットがこちらに目線を向けバンクしている。

 

《そんなんじゃないよ、『ミキ』。軽い自己紹介だよ。》

 

少し困ったように返信するミチエだったが…

 

《またまたぁ、そう言って口説き落として模擬戦の相手になろうって魂胆でしょ?させないよ、この前の模擬戦で勝ったのはアタシだからね。》

 

《………ねぇ、ナオカ。アイツを今〆ちゃっていいかな、いいよね?》

 

相手が持ち出した勝負の結果に少しムキになり相棒のナオカにそう尋ねるも、

 

《ハイハイ、二人とも喧嘩しないの。みっちゃんが決めたことなんだから仕方ないでしょ?》

 

《…了解。》

 

まるで年上にそうされるかのように宥められむくれながらだが大人しくなった。

 

《ミキちゃん、貴方もシイナさんに挨拶して。》

 

《りょーかい、ママ・ロビン。いやぁ騒がしくてすまないね。》

 

「いいや、今の航空隊も皆仲が良くてこんな感じだから気にしてないよ。」

 

《それはよかった。改めて…アタシはミレニアム3年生の『西門ミキ』、コールサインは『シュレディンガー2』。TACネームは『ソロ・キャット』だよ、よろしくぅ~。》

 

そして、軽い口調で自己紹介するパイロット。

 

『西門ミキ』、本来2人で運用すること前提のF-14Aを一人で操縦しRIOがいる同じ機体にすら勝利する技量を誇るパイロットだ。

 

普段は同じ無茶をやらかすミチエとも仲はいいがそこはライバル同士。

 

時たまこのように軽い言い争いをしたりもする。

 

この航空祭の模擬戦の選定でもバチバチにやり合い辛くも勝利を収めシイナへの挑戦権を得たのであった。

 

「よろしく。私もがっかりさせないよう存分にやらせてもらうよ。」

 

《そう来なくっちゃ。いつやれるかウズウズしてたんだからね?》

 

シイナも来る模擬戦に意気込んで返事をすると…

 

《…ねぇ時間があったら私達とも…。》

 

《ユウカちゃんに燃料代とかでいろいろ言われるから今日は我慢ね、みっちゃん。》

 

「ミチエともいつか機会があったらね。」

 

どうしても諦めきれない様なミチエなのであった。

 

すると、

 

《あっそう言えば…もう一機の子は大丈夫?後輩ちゃんの二機がついてるけど…。》

 

ナオカがシイナとともに来たもう一機の機体について尋ねる。

 

「あぁ、私以上に曲者だけど世話好きだし腕は確かだから平気だよ。」

 

無論、後続の機体のパイロットもアビドスの代表を任せられた腕利きだ。

 

墜落するような下手を打つようなへぼではない。

 

が、

 

「あ、そうそう。『牛乳』って降りたらある?」

 

《え、牛乳?あったとは思うけど…。》

 

不意にそんなことを尋ねられナオカも少し困惑しながら返すのであった。

―――――――――――――

 

――――――――

 

―――

さて、そんな大盛り上がりのミレニアム航空祭。

 

しかし、観衆も大盛り上がりな故に…ある異常に気付かなかった。

 

アビドス航空隊の機体と言えばミレニアム以上と目される代物だ。

 

そんな機体が来るというのに…あの部活がこの場に姿を一切見せていない。

 

無論、このミレニアム航空祭はミレニアムサイエンススクールの公式なイベントである。

 

しかし、まさかそんな一大イベントを…

 

ビィーッ!ビィーッ!ビィーッ!

 

「オーライッ!オーライッ!」

 

「ん…無事に届いてよかったね。」

 

隠れ蓑にして行動を起こす者がいようとは夢にも思わないだろう。

 

場所はミレニアム本校敷地内にある最も大きいハンガー前。

 

そこに…一台の超重量物運搬トレーラーが近づいて行っていき後方でネイトが誘導灯で指示を送りその傍らでシロコが眺めていた。

 

トレーラーがハンガー内に入ると…

 

「オーライッ!オーライッ!ストーォップ!!!」

 

キィッ!!!

 

ネイトの合図でいくつものタイヤが連なったトレーラーは停止。

 

ガチャッ

 

「到ちゃ〜く!お届け任務を無事に達せ〜い♪」

 

「ムツキ室長、極秘輸送任務と言いなさい。それじゃおつかいみたいよ。」

 

「駅からここまでだったけど神経使うね、これ…。」

 

「でっですが何事もなく着けてよかったですね、カヨコ課長。」

 

運転席からこのトレーラーの運転や周囲の警戒に当たっていた便利屋68の面々が降りてきた。

 

「ご苦労さま、皆。おかげで助かったよ。」

 

「流石便利屋68、いつもながら仕事ばっちりだね。」

 

「お、お役に立ててよかったです…!兄様のカーゴボットのおかげで監視も行き届いてましたし…!」

 

「フッフッフッ…一大イベントの陰で行われる輸送任務だなんてムードがあって最高よ、兄さん。」

 

「しっかりとした正式な依頼なんだから当然のことだよ、ネイト兄。」

 

「それにしてもぉ…とっても思い切ったことしたね、ネイトお兄ちゃん♪」

 

「約束も兼ねてるからな。さ、窮屈だろうから早く布を外してやろう。」

 

彼女たちの労をねぎらいつつ、6人で荷台を覆っている布を取っていくネイト。

 

バサッ!

 

布がはぎ取られ…ネイトたちがここまでこっそり運んできた物の正体が露わとなる。

 

一目で分厚い装甲だと理解できる鋼色の巨体。

 

滲み出る戦闘能力と難攻不落な出で立ち。

 

そう、これは…

 

「起動コード『Honesty is always the best policy.』!」

 

ネイトは呼びかけるように声を上げ、

 

「リバティ・プライム・ワシントン』!起立せよ!!!」

 

荷台に横たわる彼にそう命じた

 

すると、

 

「音声認証並びに起動コードの一致を確認。」

 

巨体に似合った重低音の機械音声がハンガー内に響き渡り…

 

「リバティ・プライム・ワシントン、再起動。」

 

ガッシャンッ!!!

 

荷台にうつ伏せに横たわっていた巨体…リバティ・プライムが荷台と床に手をつき…

 

「自由は己の足で踏みしめてこそである!」

 

大重量を誇る自らの体を自力で起こし始め、

 

「お待たせしました、コマンダー!」

 

バッ!!!

 

物の一分足らずで直立しネイトに対して挙手の敬礼を捧げた。

 

「長旅ご苦労、ワシントン!」

 

バッ!

 

ネイトも同じようにリバティ・プライムに敬礼で返した。

 

「ん…アビドスで見慣れてるけどやっぱりいつ見ても凄い…!」

 

「たっ立ったら相変わらずすごい迫力ね、リバティ・プライムって…!」

 

「うん…!これはちょっと圧巻だよね、アルちゃん…!」

 

「こんなのをほんとに作っちゃうなんて連邦って世界はすごいね…!」

 

「は、はわわわ…私みたいな雑草がここにいていいんでしょうか…!?」

 

これには思わずシロコと便利屋68も姿勢を正す。

 

そんな厳かともいえる空気がハンガー内に立ち込めるが…

 

「ふぅおおおーッ重装甲に無骨なボディ!!!これはたまりませんねぇ!!!」

 

「あれだけの巨体をうつ伏せから起き上がらせる馬力…!いったいどんな機構が…!?」

 

「またこうして…ううん、以前よりも間近で彼に相まみえようとは…!」

 

「映像でも分かってたけど情報処理の性能もそんじょそこらのロボとは格が違う…!」

 

「あれだけの大質量なのになんの苦もなくうつ伏せから直立に持っていけるなんて…!」

 

「単純に出力だけじゃなくてかなりの姿勢制御能力がなきゃ絶対に無理だよ…!」

 

「なかなか味がある外観だしカッコイイけどもうちょっと彩を加えたいなぁ~…!」」

 

その片隅でミレニアムが誇る技術者集団である『エンジニア部』と『ヴェリタス』が興奮しながらリバティ・プライムを見つめていた。

 

そして、

 

「おぉー!ロボットと人の絆、これは今度の新作シナリオに活かせそうな画だね!」

 

「オートマタもいるから見慣れているはずだけど…やっぱりサイズ感が違うととても新鮮だね…!」

 

「な、なんだか…前よりも、砂で少し使い込まれた感じで、風格が出てきてるね、リバティー・プライムも…!」

 

モモイ達ゲーム開発部もその光景にテンションを挙げている。

 

さて、この面子がいるということは…

 

「Ready, Two!」

 

バッ!!!

 

ネイトの号令で双方『なおれ』の姿勢となり、

 

「………ふふっ。いつの間にか敬礼が様になったな、アリス。」

 

「はい!アリス、沢山練習しました!」

 

いつの間にか隣でネイトと共に敬礼を取っていた愛娘のアリスに微笑みながら声をかけると彼女もネイトを見上げて満面の笑みを浮かべていた。

 

「そうか、偉いぞ。」

 

ナデナデ

 

「エヘヘへ…♬」

 

ネイトはそんなアリスが愛おしく優しく撫で、アリスも気持ちよさそうに目を細める。

 

「でも、よかったのか?今日は年に何度もないミレニアム航空祭なんだろ?」

 

リバティ・プライム輸送の隠れ蓑として利用した航空祭。

 

ミレニアムでも一大イベントでもあるこの催しものではなく自分といていいのかと尋ねるネイトだが…

 

「アリスはパパと一緒ならどこでも構いません!それにこんな凄い光景は航空祭でも見れませんから!」

 

「うん!リバティ・プライムが来てるだなんて知られたらきっと航空祭もがらんとしちゃうよ!」

 

「愚問だね、ネイト社長…!異世界最強のロボ、それと比べたら航空祭なんかに参加してる暇はないさ…!」

 

「正直、私達は航空祭にはいく予定はなかったけど…これは見逃せないよ、一人の技術者としてね…!」

 

アリスもモモイもウタハもチヒロもそれぞれ興奮を隠せない様子で答える。

 

他の面々もブンブンと首を縦に振っていた。

 

「…そうか。だったら、思う存分見ていったらいいさ。」

 

そんな生徒達を風変わりに思いつつも愉快そうに答えるネイト。

 

「じゃあ、さっそく作業に移るか。ワシントン、壁際に前進しこちらに向いて待機しろ。」

 

「了解しました、コマンダー。」

 

彼の指示を受け地面を揺らすほどの歩みと共にリバティ・プライムは前進していく。

 

「ねぇねぇネイトさん、『ワシントン』って何なの?」

 

「他のリバティ・プライムにも名前付いてましたよね?」

 

「し、識別のためだってことは、分かりますけど…。」

 

その地揺れを感じつつ揺れながらモモイ達はここにいるリバティ・プライムの『ワシントン』という呼び名について尋ねる。

 

「他の三体は確か…『ジェファーソン』と『リンカーン』に…。」

 

「『ルーズベルト』…だったかな?耳馴染みはないけど誰かの名前なの、ネイトさん?」

 

「おぉ~よく覚えてたし分かったな、ウタハにハレ。」

 

残り三体の存在を知るウタハとハレの補足質問にネイトは息をもらして感心する。

 

「『ワシントン』『ジェファーソン』『リンカーン』『ルーズベルト』。この四つの名前は俺の故郷で偉大とされた4人の大統領…キヴォトスで言う所の『連邦生徒会長』の苗字だ。」

 

隠し立てすることでもないのでネイトはリバティ・プライム達の命名理由を明かす。

 

「連邦生徒会長クラスの方の名前だなんて凄い名前ですね!」

 

「でも…リバティ・プライムを見てるとそれ以外つけようがないとも思えるかな…!」

 

普通なら名前負けしてもおかしくないだろうがそこはリバティ・プライムだ。

 

たった一体で三大校の戦力に匹敵するとくれば相応しいモノだろう。

 

「そして、この四人の大統領は山一つ丸々使って頭像…顔が彫刻されていたんだ。」

 

「山一つ使った彫刻!?何ソレ、ワイルドハントでも聞かないほど滅茶苦茶ダイナミックな作品だね!?」

 

「ネイト社長の故郷って何でもかんでも規格外…!」

 

キヴォトスでもいろいろぶっ飛んだものはあるがかつてのアメリカのスケールもそれに負けず劣らずだ。

 

「で、それの彫刻された山にちなんで4体のリバティ・プライムの統合運用部隊名もつけた。」

 

「ふふっ…なんだかんだネイト社長ってそう言うの結構好きな人だよね。」

 

「男ってのは何歳になってもそう言うものさ、チヒロ。」

 

そんなチヒロの指摘も受け止め…

 

「戦略機動小隊『ラッシュモア』、これがリバティ・プライム部隊の名前だ。」

 

「『ラッシュモア』…!なんだか勢いがすごそうな名前だね…!」

 

「でも、リバティプライム4体の進攻を止められるかって言えば…。」

 

「ビ、ビナーくらいじゃないと、無理ゲーとしか言えないね…。」

 

ネイトが命名したその部隊名にゲーム開発部の面々も納得する。

 

すると、

 

「パパ、ではなぜワシントンをここに連れてきたのですか?」

 

アリスがネイトにワシントンをこれほど厳重に運び入れたかを問いかける。

 

「あぁ、それはな…。」

 

それにネイトが答えようとした…その時、

 

「他三体との機能差を解消するため…でしょうか?」

 

ハンガーの入り口から透き通った声が聞こえその先を答えた。

 

「…遅刻とは『全知』らしくないな、ヒマリ。」

 

「フフッ『絶壁に咲く一輪の高嶺の花たる美少女』は遅れてくるのが相場ですよ?」

 

振り向くとそこには愛用の車いすに乗りいつものように堂々と胸を張り自賛する『特異現象捜査部』の明星ヒマリと、

 

「部長、交通インフラにハッキングしてたからお説教喰らってただけでしょ?」

 

ネイト謹製の冷却ユニットを装備しているが夏が近い故に上半身を露にしている和泉元エイミがいた。

 

「オッホン!…エイミ、時に口は禍の元と…。」

 

エイミの言葉を誤魔化そうとするヒマリだが…

 

「あぁ!ひょっとして貨物駅からずっと青信号だったのって!?」

 

アルはその言葉に心当たりがあった。

 

リバティ・プライム・ワシントンの輸送は極秘に行われたものだ。

 

交通機関への申請などはしておらず信号待ちなども覚悟していたが…駅を出てからずっと青信号でノンストップでここまでやってこれた。

 

運転中はネイトも『ラッキー』くらいにしか思ってなかったが…

 

「まぁ…助かったは助かったがそう言うことは止めた方がいいんじゃないか…?」

 

その真相を知ればあまり褒められたものではないので手放しには感謝できなかった。

 

「…部長?」

 

「ち…ちぃちゃん…!」

 

「あとで私からもお説教だからね?」

 

これにはヒマリからヴェリタスの部長代理を任されているチヒロも目を鋭くし彼女を見るのであった。

 

「…で、ヒマリにお説教してたっていうのが…。」

 

そんなヒマリから視線を外しハンガーの奥にネイトが視線を向けると…

 

「オォォォッまたこうして君に会えるなんて!!!」

 

待機状態になったワシントンを前に大はしゃぎする見慣れた白衣のコートを纏った一人の大人。

 

「やっぱり武装がモリモリついた発展型の他の三機もいいけどプレーンな原型機もカッコイイなぁ!!!」

 

「分かってるじゃん、先生!そうだよね!やっぱりプレーンな機体も最っ高にいいよね!」

 

「そうだよね、モモイ!原型機があってこその発展型!しかも、レトロなデザインの中に感じるハイテクさも堪らないよね!」

 

「そうそう!こう、コレっていう目的一直線なスタイルって不思議と古さを感じないの!」

 

「機能美ってやつだね!スタイリッシュさがなくても作りての情熱が形になってるって感じで…!」

 

「………全く何やってるんだ、先生…。」

 

そんな彼の…先生の大はしゃぎ様にネイトも苦笑するしかなかった。

 

「ん…相変わらずだね、先生。」

 

「クフフ~♬なんだか可ぁ愛いね♪」

 

「男の人ってあぁいうものだよ、ムツキ。」

 

「とっとっても楽しそうですね…!」

 

「おぉ~い先生、一応ここ許可した関係者以外立ち入り禁止のはずだが~?」

 

シロコたちもそれぞれ感想を漏らす中彼を呼ぶネイト。

 

「あっと!すみませ~ん!」

 

夢中になってても聞こえたかテンションそのままに先生はこちらにやってきて…

 

「こんにちは、師匠!ヒマリにリバティ・プライムが来てるって聞いて思わずついて来ちゃいました!」

 

普段の彼とは一変し目をキラキラさせてネイトに元気よく挨拶をする。

 

「まぁ勝手に来たことはいいから他言無用で頼むぞ。これでも極秘でここに来てるんだからな?」

 

「無論ですよ!ロボットの秘密基地なんてロマンの塊を早々漏らすようじゃオタク失格ですもん!」

 

「秘密基地って…まぁいいか。」

 

相変わらず早口な先生を見て落ち着かせるのをあきらめるネイト。

 

「それで…機能差の解消というのは一体どういうことだい、ネイト社長?」

 

話を軌道修正するためにウタハが先ほどヒマリが言ったことの真意について問う。

 

「ウタハたちは知っていると思うが…ワシントンと他の3体のリバティ・プライムは少々産まれ方が違ってるんだ。」

 

「そう言えば…ワシントン以外は…。」

 

「ビナーから切り落とした尻尾を解体してからクラフトされてましたよね?」

 

「そうだ、ハレにミドリ。そのせいというのもあるだろうが…かなりの性能差も生まれてしまってな。」

 

ラッシュモアの4体のリバティ・プライムはネイトの『原初の神秘』によってクラフトされたことには変わりはない。

 

だが、その経緯というのはかなりの違いがある。

 

リバティプライム・ワシントンはいわば『連邦オリジナル』のリバティ・プライムだ。

 

それ以外の3体、『ジェファーソン』『リンカーン』『ルーズベルト』はビナーの素材と技術というキヴォトスの中でも規格外の技術を用いてクラフトされた進化型である。

 

搭載された武装モジュールに関しては別にして…リバティ・プライムそのものの性能差もかなりの物になっている。

 

「顕著なのは歩行速度だ。ワシントンは精々小走りより少し早い位だが他三体はそれこそスプリントのトップアスリート並の速さで動ける。」

 

「なんと!?ざっと3倍以上の速度差があるんですか?!」

 

「なるほど…そんなに速さに差があるなら…。」

 

「げ、ゲームでも覆し等の無い、スペック差です…。」

 

「それが部隊運用を前提としているなら猶更ですね…。」

 

部隊というのは足並みをそろえてこそだ。

 

機動小隊であるならば遅い方に足並みをそろえるのは正直好ましくない。

 

そこで…

 

「で、だ。幸運にもその発展型であるサンプルは現に稼働し抜群な戦果を挙げている。」

 

「あぁ~そっか!だったら、ほかの三体のリバティ・プライムの構造を真似さえすれば!」

 

「簡単にワシントンを他の三体と同性能に引き上げられるってこと…!」

 

他のリバティ・プライムに倣いワシントンを改良しようというのは自然な発想だろう。

 

「旧型ロボットの改良…!それもまたロマン満載ですね…!」

 

「うんうん、古のロボットアニメやゲームの鉄板ネタだよね…!」

 

そんなネイトの考えに先生とモモイはしみじみとした声を漏らす中、

 

「でも、どうして?」

 

「何がだ、エイミ?」

 

「それならミレニアムじゃなくてアビドスでやった方が効率的じゃないの?」

 

エイミがわざわざここにワシントンを運び込んだことに疑問を覚える。

 

ネイトがそう言うことをするとするならば十中八九クラフトで一瞬で事を済ませてしまうはず。

 

ならば、情報漏洩のリスクを回避してわざわざミレニアムで行うのは非効率極まりない。

 

物事を効率よく進める普段のネイトからすれば非常にまどろっこしいやり方である。

 

「まぁそれは…。」

 

ネイトは少々言葉を濁しつつヒマリを見て…

 

「うふふ…なんででしょうね?」

 

ヒマリも含みのある微笑を浮かべた。

 

「…なるほどね。」

 

「社長らしいと言えば社長らしいかな?」

 

「また部長が無茶言ったようでごめんね、ネイト社長。」

 

そのやり取りでエイミやほかの面々も大方の事情は察したようだ。

 

そう、このリバティ・プライム改造はいわばヒマリへの『対価』のようなものだ。

 

少し前にネイトはヒマリにトリニティの一件での調査とその調査で得た情報の他言無用も依頼しナギサの情報を入手している。

 

その対価として…ヒマリが求めたのは『リバティ・プライムの情報開示』である。

 

異世界最高峰の戦力であり技術の結晶であるリバティ・プライム、詳細なデータは未だに秘中の秘である。

 

その一端の開示、ミレニアム全知の力を借りる対価としては正直安いものではないが…

 

(まぁ…知ったところで再現できるような代物ではないことは分かり切ってますがね…。)

 

ヒマリもまたリバティ・プライムがそんなに安い存在でないことを理解してる。

 

ネイトの普段用いる技術一つとってもエンジニア部も再現に苦労する代物ばかり。

 

そんな技術の最高峰をデータだけ見せられてどうこうできるほど思い上がってないが…

 

(ですが…やはり未知の技術というものを明かされるのはワクワクしますね…!)

 

やはりヒマリもミレニアム生。

 

その手の物には目がないのである。

 

「ま、俺としても改造後のデータ収集とかもやっておきたいからミレニアムでやるメリットはなくはないんだがな。」

 

「うむ、だったらばエンジニア部が全面的に協力しようじゃないか…!」

 

「ヴェリタスも手を貸すよ?異世界のコンピューターを見る機会だなんて滅多にないからね…!」

 

ネイトもネイトでこの際にさらに詳しいリバティ・プライムの調査をやっておこうというちゃっかりした思惑もあった。

 

「よし。それじゃあ早速やるか。」

 

あらかた説明も終えワシントンを改造しようと向き直るネイト。

 

だが、

 

「…ネイトさん、その前に…。」

 

「ん?」

 

「少々お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」

 

ヒマリがそれに待ったをかけた。

 

「どうかしたか?」

 

「…少々お耳を。」

 

理由を尋ね周囲のことを気にしてか車いすの彼女に合わせて身を屈めると…

 

「………に関してです。」

 

「…!」

 

ヒマリの言葉に目を見開いた。

 

「…分かった。話を聞かせてほしい。」

 

「承知しました。では特異現象捜査部の部室までご足労願えますか?」

 

「あぁ。」

 

「先生も同行してください。」

 

「えッ私も…?」

 

それに先生も巻き込まれる。

 

が、

 

「で、でもぉ…!」

 

完全にリバティ・プライムに後ろ髪を引かれている。

 

「あとから存分に近くで見せてやるから。今はこっちにこい。」

 

「あぁ師匠、そんなぁ~!」

 

そんな先生をヘッドロックしネイトは強引に連れていくことに。

 

「あ、皆はバラしたりデータを弄ったりしなければ好きに見てて構わないぞ。」

 

ガシャンッ!!!

 

「おぉ!足場付きですか!」

 

「これは観察しがいがあるね!」

 

「ネイトさん!リバティ・プライムをちょっとデコってもいい!?」

 

「やめなさい、マキ。…この子達は見張っておくから安心して、ネイト社長。」

 

「アリス、高い所に上るときは気を付けてな?」

 

「はいパパ!落下死は多くのゲームの死因ですから気を付けます!」

 

去り際にワシントンを囲むように鉄製の足場をクラフト。

 

「いいなぁ~!良いなぁ~!!!」

 

「もう少し『先生』としての自覚を持て、馬鹿弟子!!!」

 

「そう悔しがらなくともすぐに済みますよ。」

 

「ここで足掻くより早く話済ませた方が効率的だよ、先生。」

 

さらに後ろ髪がひかれる先生を引き摺りネイトとヒマリにエイミは一路特異現象捜査部の部室へ向かうのだった。

 

数分後、

 

「うぅ~…もっと見てたかったぁ…!!!」

 

「だからいい加減に機嫌直せよ…。」

 

部室に到着してもいじけている先生を少々呆れながら眺めるネイト。

 

「シャンとしろ。俺だけじゃなくて先生も関わるような事なんだからな。というか、今日もそう言うことで呼ばれたんだろ?」

 

「それは…そうですけど…。」

 

そう、共線性がミレニアムにやってきたのは何もリバティ・プライムを見るためではない。

 

「奇しくも日取りが被りましたが…情報漏洩の観点からこのように催し物の陰でお話しするのが好ましかったもので。」

 

「二人別々に呼び出すよりも一緒に話したほうが効率的だからね」

 

ヒマリとエイミも席に着き…

 

「さて…急遽申し訳ありませんが『同盟』を結んでいる貴方方にご報告があります。」

 

ヒマリは真剣な面持ちを浮かべ…

 

「取り急ぎ…ここまで収集したデカグラマトンのデータを整理してみました。」

 

二人を呼んだ真の目的を話す。

 

「…なにか分かったことがあるのかい?」

 

ようやく先生も普段の様子に戻り彼女の話に耳を傾ける。

 

「えぇ、ビナーとの戦いを経てアビドス砂漠での調査も行えるようになり少しずつではありますが情報が集まって来ています。」

 

「ホシノから話は来ている。先生とヒマリが行ってたカイザーPMCの発掘区域に調査に関してだろ?」

 

「うん、暑かったけど何とか色々調べることができたよ。」

 

ビナー討伐作戦『Returning Pequod』により学校間のつながりが強化されたアビドスとミレニアム。

 

これによりヒマリ達『特異現象捜査部』は活動を本格化。

 

アビドスに正式な要請を出し砂漠の調査を行っていたのだ。

 

「正直、店長の話もぬけが多くてこっちもなかなか進んでなかったんだ。」

 

「え?そうなんですか?」

 

「あぁ、カイザーPMCはあくまで発掘現場の警備が任務で発掘に関しては別部署が行っていたらしい。」

 

現在、アビドスにはカイザーPMCを率いていた店長がいる。

 

だが、カイザー・コーポレーション内でもかなりの地位にいた彼でさえアビドス砂漠で行われていた真の目的に関しては真相を掴みかねていた。

 

何しろ店長が理事になる何世代も前から続いていた工作だ。

 

真相を知るのはプレジデントなどの古参の最上層部位なのだろう。

 

「その調査でも様々なことは判明しましたが最も大きな収穫は…。」

 

が、それ以上にヒマリ達に多くのデータを齎したのが

 

「ビナー、そしてケテルの残骸だな?」

 

「えぇ、少々費用は嵩みましたが見合うものでしたよ。」

 

デカグラマトンの預言者である二体の骸だ。

 

「ネイトさんが最初に破壊したケテルと討ち取られたビナーの頭部の残骸に残されたデータの残渣、全知の私からしても未知の宝庫でした。」

 

それらをヒマリはアビドス高校とW.G.T.C.に結構の額を支払い購入。

 

今、アビドス大オアシスに鎮座しているビナーの首はいわば張りぼて。

 

内部機構に関してはすっかり抜き取られて調査に回されていたのである。

 

構造自体はエンジニアでもあるネイトが調べ尽くしていたが残されたデータでも彼女にとっては見逃せない情報源だ。

 

「それで一体何が分かったんだい、ヒマリ?」

 

「今後、あんな手合いを相手にするなら俺も知っておきたい。」

 

「ではさっそく…。」

 

先生とネイトもさらに真剣さを帯びヒマリが調査したデータを明かそうとした。

 

その時、

 

「………あら?」

 

「ん?」

 

「どッどうしただい?」

 

ヒマリが不審な声を上げた。

 

ビィィィ!ビィィィ!

 

ウィーン!ウィーン!ウィーン!

 

けたたましい警報音が部室内に響き始める。

 

「なっ何!?何があったの!?」

 

突然の事態に驚く先生だが…

 

「あらあら…。」

 

「ハッキングか?」

 

「そうみたいだね。部長、サーバーに誰かが侵入している。」

 

この手の異常事態になれた三人は冷静に事態を分析する。

 

だが、

 

「ミレニアムの特殊回戦しか通っていない閉鎖空間であるこの場所に入り込めたですって…?!」

 

ここは全知であり自身も規格外の腕前を持つハッカーであるヒマリが構築した部室だ。

 

当然、回線の秘匿性もさることながらセキュリティもまさに難攻不落である。

 

そんな部室のサーバーに容易く進入できる存在などそうはいない。

 

しかし…

 

Pi…PiPiPi…PiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPi!!!

 

「ちょッちょっと待ってください!もしかしてこれは…ファイアウォールがすべて…!?」

 

まるでそんなものを意に介さない速度でどんどんハッキングが進んでいる。

 

「これは躊躇している暇はないな。」

 

「緊急事態。電源を壊すから下がって。」

 

「ねッネイトさんにエイミ!?」

 

ネイトとエイミはそれぞれアサルトライフルとSPAS-12『マルチタクティカル』を取り出し、

 

シュパパパパパ…!

 

ズダァズダァズダァン!!!

 

言うが早いかこの部屋の電源ユニットとブレーカーにに5.56×45㎜弾と12ゲージバックショットの弾幕を浴びせて破壊。

 

シューン

 

それによって部室内の電灯とモニタの電源が落ち室内が暗闇に包まれる。

 

「と…止まっ…た…?!」

 

周囲を見回しそう漏らす先生だが…

 

「いえ…すでに手遅れのようですね。」

 

諦めたようなヒマリの声が聞こえた次の瞬間、

 

バッ!!!

 

『ッ!!?』

 

電源その物を破壊されたはずだというのに全てのモニタが点灯。

 

そこには真っ赤な画面の中には幾何学模様と共にこう映し出されていた。

 

 DECAGRAMMATON 




賢者には未知のもの、不可能のものあり。
―――哲学者『アンティステネス』


オリジナル生徒紹介
【挿絵表示】
ヘイロー
【挿絵表示】
名前 シイナ
フルネーム 風間かざまシイナ
役割 SPECIAL
ポジション BACK
武器種 HG:FN ブローニングM1900『九天の爪痕』
【挿絵表示】
クラス T.S
攻撃タイプ 貫通
防御タイプ 軽装備
学園 アビドス高等学校1年生
部活 アビドス航空隊
年齢 17歳
誕生日 8月17日
身長 150㎝
趣味 空を自由に飛ぶこと

オリジナル生徒紹介
【挿絵表示】
ヘイロー
【挿絵表示】
名前 ミチエ
フルネーム 眞鍋まなべミチエ
役割 SPECIAL
ポジション BACK
武器種 HG:S&W M&P『ソニックスペル』
【挿絵表示】
クラス T.S
攻撃タイプ 爆発
防御タイプ 重装甲
学園 ミレニアムサイエンススクール3年生
部活 ミレニアム航空隊
【挿絵表示】
年齢 17歳
誕生日 7月3日
身長 157cm
趣味 戦闘機のレストア ツーリング

オリジナル生徒紹介
【挿絵表示】
ヘイロー
【挿絵表示】
名前 ナオカ
フルネーム 新田にったナオカ
役割 SPECIAL
ポジション BACK
武器種 HG:GLOCK G45『ウィングマン・レンズ』
【挿絵表示】
クラス T.S
攻撃タイプ 爆発
防御タイプ 特殊装甲
学園 ミレニアムサイエンススクール3年生
部活 ミレニアム航空隊
年齢 17歳
誕生日 7月19日
身長 174㎝
趣味 写真撮影 ピアノの弾き語り

オリジナル生徒紹介
【挿絵表示】
ヘイロー
【挿絵表示】
名前 ミキ
フルネーム 西門にしかどミキ
役割 SPECIAL
ポジション BACK
武器種 HG:コルト オフィサーズACP『キャニスター・ハウンド』
【挿絵表示】
クラス T.S
攻撃タイプ 爆発
防御タイプ 重装甲
学園 ミレニアムサイエンススクール3年生
部活 ミレニアム航空隊
年齢 17歳
誕生日 10月31日
身長 167㎝
趣味 ナイフ収集
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