Fallout archive   作:Rockjaw

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世には悪のために悪をなす者はいない。みんな悪によって利益・快楽・名誉をえようと思って悪をなす。
―――哲学者『フランシス・ベーコン』


The Demons' Dark Struggle

「ねぇ、ネイトさんの新装備って何だと思う?」

 

「本当に発明好きですよね、ネイトさんは。」

 

「ん…ホシノ先輩がテスト相手なんてすごそう。」

 

「私もちょっと気になるかなぁ。なんたってネイトさんの装備ってロマンあるからね!」

 

「うふふ、帰ってきてからのお楽しみですねぇ♪」

 

ネイトとホシノが不在の対策委員会室ではシロコたちがネイトの開発したという新装備について花を咲かせていた。

 

一方、アビドス高校より奥まった場所にある砂漠で…

 

「おぉ~、それがパワーアーマーの新装備!」

 

「ケテル戦でいろいろ課題が見つかってな。その課題解消の第一弾って感じだな。」

 

「アニキー!これホントにアタシらが扱っちゃっていいんすか!?」

 

「心得が多少あるんだろ?色々再利用して狙いやすくはしてるから一つ頼まれてくれ。」

 

ネイトとホシノととある不良集団だった生徒たちが新装備などのテストを行っていた。

 

普段と変わりない、アビドスの日常だった。

 

だが…それは突如として破られた。

 

アラーム音が鳴り響くアヤネのタブレット。

 

「ぜ、前方半径10㎞圏内で爆発を検知しました!」

 

「じ、10㎞ってことは…市街地!?まさか襲撃が!?」

 

空気が張り詰める対策委員会室。

 

「し、衝撃波の形状から…そんな!?」

 

「どうしたんですか、アヤネちゃん…!?」

 

「し、衝撃波の形からして…爆発の原因は…50㎜迫撃砲によるものです…!」

 

『ッ!?』

 

驚愕の事実に固まる一同。

 

これがガス爆発ならばまだ事故として判断できる。

 

だが…爆薬によるもの、しかも迫撃砲弾によるものだと話がまるで変ってくる。

 

明らかに敵意を持った武装勢力による襲撃に他ならない。

 

「も、もう少し確認してみます!」

 

最悪の事態を想定しさらにアヤネが詳細を調べ上げ…

 

「爆発地点を特定!正確な位置は…し、柴関ラーメン…!?柴関ラーメンが…跡形もなくなっています…!」

 

「はぁッ!?ど、どうしてあの店が!?なんでなのよ!?」

 

爆発地点が柴関ラーメンと判明、そこで働くセリカが怒りをにじませた驚愕の声を上げる。

 

「戦略地点でもなく重要な交通網でもないのに…いったい何のために誰が…!?」

 

「も、もしかして…カクカクヘルメット団がセリカちゃんを狙って…!?」

 

「私を!?」

 

昨日の資料からカクカクヘルメット団には莫大な活動資金がもたらされている。

 

対空砲の次に迫撃砲を持ち出してきても何らおかしくはない。

 

「とにかく現場に急ごう!大将を急いで救出に向かうんだ!」

 

ともあれ緊急事態に変わりはない。

 

この場にいる人員だけでもすぐに現場に急行することに。

 

「ホシノ先輩やネイトさんには!?」

 

「私が連絡…!」

 

と、まるで見計らったようなタイミングで…

 

《こちらネイト、監視システムに郊外から一個中隊以上の大部隊の接近を検知した!いったい何があった!?》

 

「い、一個中隊だって…!?」

 

対策委員会室備え付けの無線機からネイトの怒号に近い通信が入った。

 

一個中隊…つまり200人以上というサンクトゥムタワーの時にすらなかった大部隊の襲撃だ。

 

そんな部隊が…アビドス市街地に迫っている。

 

「ネ、ネイトさん!し、柴関ラーメンが!柴関ラーメンが砲撃を!」

 

セリカが縋りつくように受話器を取り応答する。

 

《…分かった、俺達も現場に直行する!ホシノ、俺のATVを使え!ソイツも持って来い、今は火力が必要だ!》

 

その声を聴き、ネイトもすぐにその場にいるメンバーに素早く指示を飛ばし、

 

《アヤネ、非常招集を掛けろ!ベルチバードも全機爆装して上げろ!大至急だ!アウト!》

 

アヤネに取るべき対応を伝達し無線を切った。

 

「アヤネ、今の指示は…!?」

 

「すでにグループモモトークで伝達済みです!私たちも早く大将の救出に向かいましょう!」

 

「よし、行くわよ!」

 

いの一番に飛び出したのはセリカだ。

 

無理もない。

 

柴関ラーメンはもうただのバイト先ではない。

 

大将や対策委員会に様々なアビドス生徒や先生、そしてネイトとの思い出の詰まった場所だ。

 

(無事でいて…大将…!)

 

――――――――――――――

 

――――――

 

―――

 

「…るちゃ…。」

 

(頭が痛い…耳もキーンとしてる…。)

 

「…りして、しゃ…。」

 

(何が…起こったの…?)

 

「…ル様、起きて…!」

 

(たしか…ラーメンを…。)

 

その考えに至った瞬間、

 

「~ッ!?」

 

「アルちゃん!よかった!」

 

「目が覚めたんだね…!」

 

「アル様ぁ~良かったです~!」

 

弾かれた様にアルは上半身を起こした。

 

瞬間、鋭い痛みが頭に走る。

 

「イツッ…!な、何が…!そ、そうだわ、大将は!?」

 

その痛みのおかげで思い出した。

 

空から近づく風切り音を聞き、自分は柴大将に警告するため店内に戻った。

 

だが、振り返ると…

 

「そ、そんな…!?」

 

柴関ラーメンの店舗は瓦礫の山となっていた。

 

「た、大将!どこなの、返事して!」

 

「あっ危ないよ、アルちゃん!」

 

「まだガス爆発の危険が!」

 

「お、落ち着いてください!」

 

無我夢中となって大将を探そうと瓦礫に近づくアルを必死に止める三人。

 

そこへ…

 

「あ、アルさん!?どうしてここに!?」

 

「その怪我はッ!?大丈夫ですか!?」

 

「ん…なにがあったの、皆…!」

 

「ひどい…!誰がこんなことを…!?」

 

「ともかく手当てを!」

 

セリカたちアビドス対策委員会と先生も到着。

 

「あ、アビドスの皆…!」

 

「なにがあったの、アルさんに皆!?」

 

「…私たちが店を出た時に迫撃砲弾の飛翔音が聞こえたんだ。」

 

「それでアルちゃんは大将に警告しようとして…。」

 

「わ、私たちは何もしてないんです!いきなり砲弾が飛んできて…!」

 

いまだ意識が朦朧気味なアルに変わってカヨコ達が直前の状況を説明。

 

「…情報に齟齬はありません。」

 

「じゃあ大将は…!」

 

「そ、そうなの!大将を助けるのを手伝って…!」

 

「分かった!ともかくアルは安静にしてて!皆、手伝ってくれ!」

 

「ハイ!」

 

アルに変わりアビドス対策委員会が柴関ラーメンの瓦礫に入り捜索を開始。

 

「…ッ、いました!カウンターの下です!」

 

意外にも柴大将は早く見つかった。

 

「うんしょうんしょ…!」

 

カウンターはノノミの持ち前の怪力で退かされ…

 

「大将、大丈夫なの!?」

 

「あぁ…アルちゃんが伏せてって言ってくれたおかげで…イツツ…!」

 

「よかった、どうやら軽症のようだ…。」

 

意識もしっかりしており命に関わる怪我も負っていないようだ。

 

おそらく、カウンターが爆風や衝撃波、破片などから守ってくれたのだろう

 

「すぐ近くのシェルターまで護送します!送り届けたらすぐに合流しますので!」

 

大将の移送をアヤネに託し、

 

「ど、どうだったの…!?」

 

「一応命にかかわるようなけがはないよ。」

 

「アルさんが警告してくれたおかげよ…。」

 

「そ、そうなの…。良かった、本当によかった…。」

 

アルに大将の無事を伝えると彼女はへなへなと地面に座り込んだ。

 

「ん…ゆっくりしていられない、アル。」

 

「どうかしたの、シロコ?」

 

「…一個中隊規模の戦力がこちらに向かってきているんです。」

 

「い、一個中隊ですか!?」

 

「まさか…!?」

 

「何か心当たりがあるのかい、ムツキ?」

 

何やら便利屋の表情が硬くなり先生が事情を尋ねた…その時だった。

 

再び鳴り響く風切り音。

 

今度は一発ニ発どころではない。

 

「カバーッ!」

 

素早く動くアビドス組、

 

「運ぶの手伝うわ!」

 

「ごめん!」

 

セリカが素早くアルに駆け寄りカヨコと共に一緒に遮蔽物に転がり込んだ。

 

次の瞬間、至る所に迫撃砲弾が降り注ぐ。

 

道路はもちろん停車中の車両にも着弾し至る所で爆発と炎が上がる。

 

《こちらアヤネ、ドローンによる観測で3㎞の距離に迫撃砲陣地を確認!》

 

「小口径とはいえ迫撃砲をそんなに扱えるところって…!」

 

「ん…しかも50㎜を運用しているのは…あそこだけ…!」

 

話を聞いたときは中隊規模でも一門だけならヘルメット団が横流しされたものを使ったのだろうと納得できた。

 

だが、それが複数、しかも陣地形成までできる手際の良さとなると…これはヘルメット団のようなゴロツキの襲撃ではない。

 

「奴らだ…!でも、どうしてこんなタイミングで…!」

 

カヨコもこの情報を聞き…敵勢力の正体を確信した。

 

「や、奴らって誰なのよ…!?」

 

「…ごめんね、バイトちゃん。お店が砲撃されたの…私たちのせいみたい…。」

 

「え…?!」

 

「あいつ等、こんな場所まで追って来るなんて…!」

 

ムツキのまさかの言葉にセリカは固まってしまう。

 

そして…アヤネの通信が入る。

 

《兵力の所属、確認できました!ゲヘナの風紀委員会です!》

 

「風紀委員会…!」

 

『ゲヘナ風紀委員会』、キヴォトス1の治安の悪さを誇るゲヘナ学園の治安維持を一手に引き受ける組織だ。

 

当然、その兵力はキヴォトス内でもトップクラスの精強さを誇る。

 

確かに便利屋68はゲヘナで指名手配されているお尋ね者たちだ。

 

だが、

 

「そ、それでもアルさん達は何も悪くない!ここはアビドスなのよ!?突然攻撃してくる向こうが全部悪いわ!」

 

セリカはムツキの先ほどの言葉を力強く否定。

 

幾らお尋ね者でもいきなり他学区で砲撃を行うなど言語道断だ。

 

それも一般人を巻き込むなどあってはならない。

 

「セリカ…!」

 

「待ってて!あんな奴ら直ぐにやっつけてくるから!」

 

そう言い、セリカは遮蔽物から飛び出し風紀委員会を待ち構える。

 

他のアビドス対策委員会メンバーや先生も同様だ。

 

全員、怒りの籠った眼差しだ。

 

そして…その者たちは現れた。

 

「よし、歩兵第二小隊まで突入。」

 

「…どうしますか、『イオリ』?どうやら予定外の方たちが混じっているようですが…。」

 

「あぁ~…なんて言ったっけ、『チナツ』?えっと…アビドス?」

 

「はい、アビドス高等学校廃校対策委員会。」

 

「どうするもなにも…公務の執行を妨害する輩は全員敵だ。」

 

大勢のゲヘナ風紀員会の隊員を率いる二人の生徒がアビドス対策委員会と先生と対峙する。

 

「…先生、安全な場所に隠れてて。」

 

「わ、分かったよ、シロコ。」

 

先生を退避させ臨戦態勢をとるシロコたち。

 

その様子を見た『チナツ』と呼ばれた生徒が、

 

「はぁ…ならば大人しくしててほしいですが…。」

 

戦うのはまんざらではないといった様子だが…

 

「しかし、こちらの事情を説明するのが先かと…。」

 

銀髪の生徒にそう提案する。

 

「説明?必要か、それ?…めんどくさい。」

 

一方、銀髪褐色の生徒『イオリ』はどうも状態が硬直している現状に不満なようだ。

 

可能ならすぐにでも…と言ったようにやる気満々だが…

 

「我慢してください、イオリ。」

 

「なんで攻撃しちゃいけないんだ?こいつら便利屋庇ってたんだぞ?」

 

「そうだとしても物事には順序があります。」

 

「ウチの厄介者どもをとっ捕まえるための労力が惜しい。邪魔するなら問答無用で…!」

 

いよいよイオリの我慢が限界になってきて語気が荒くなるも、

 

「だとしても、まずはこちらの事情を説明、次に相手の事情を確認しそれから交渉です。…それでどうしても解決しなければ戦闘です。」

 

チナツはあくまで事務的に遂行すべきだとイオリに説明する。

 

「ムー…!」

 

「相手は便利屋に肩を貸しただけの他学区の部外者です。意図してなかったとはいえ…先ほどまでの攻撃。本来なら決して許されるようなものでは…。」

 

「分かったよ…!」

 

とここまで説明されてイオリも渋々納得したようだが、

 

「じゃあ、私が手っ取り早く説明してくる。」

 

「ちょ、ちょっとイオリ!」

 

「大丈夫、任せておいて。」

 

チナツの制止を無視しアビドス対策委員会の下へ接近し始めた。

 

一方、

 

「ゲヘナの風紀委員が便利屋を捕まえにここまで…!」

 

《ま、まだ分かりませんが…!しかし、私たちに友好的とは判断しかねます…!》

 

「確かに…砲撃範囲内に私たちもいた。こっちを狙ってたわけじゃないけど…巻き込んでも構わなそうだった。」

 

「上等…!やる気ならやってやろうじゃないの…!」

 

「アヤネちゃん、ネイトさん達と連絡は…!?」

 

《おそらくこちらに急行中、ベルチバードもあと20分で準備完了。》

 

「ん…ベルチバードが到着するまで最低でも25分。最悪、それだけ時間を稼げれば…!」

 

《たとえゲヘナで指名手配中だとしても…他の学区で許可もなくこんな暴挙をしてもいい理由にはなりません…!》

 

「それに…便利屋の皆さんは私たちの『友達』です…!絶対に渡すわけにはいきません…!」

 

『ハイ(うん)…!』

 

自分たちの状況と『切り札』が来るまでの時間を素早く分析し…『その時』まで耐久戦を挑むことに決まった。

 

と、そこへ…

 

「やぁ、アビドス高校の諸君。」

 

イオリが声の届く距離まで近づいてきた。

 

「…ゲヘナの風紀委員がなぜここにいらっしゃるのですか? それに…なぜ柴関ラーメンや無差別に砲撃を行ったのですか…!?」

 

ノノミが務めて冷静にこの暴挙の目的を尋ねると…

 

「あぁ、ここに逃げ込んだ校則違反者たちにお灸を据えようと思ってな。」

 

一切悪びれることなくそう答えるイオリ。

 

「…それって便利屋68のことよね?」

 

「その通り。」

 

「そう…。…じゃあなんで無関係な柴関ラーメンに迫撃砲撃ち込んだのよ!」

 

セリカは怒鳴りながら柴関ラーメンが破壊されなければならなかったか説明を求める。

 

だが…

 

「悪い悪い、それはちょっと狙いがずれたんだ。別に他意はない。」

 

「ね、狙いが…ずれただけですって…!?」

 

「ついでに言うと、お前たちにも別に用はない。だから見逃してやるよ、さっさと撤退するならな。」

 

なおも悪びれるどころか…完全に『舐めた』発言をかますイオリ。

 

その時だった。

 

「ふざけるんじゃないわよ、風紀委員会ッ!!!」

 

『ッ!!!?』

 

周囲に怒号が轟いた。

 

全員そちらに視線を向けると…

 

「そんな…そんな理由にもならないことで柴関ラーメンを…!大将を傷つけたなんてただじゃ置かないわよ!!!」

 

傷を負い額から流血しつつも…その目に怒りの炎をほとばしらせイオリを睨みつけるアルが仁王立ちしていた。

 

さらに…

 

「アハッそっかぁ!そんなふざけたこと言っちゃうんだぁ、イオリったらぁ!だったらさぁ…もうアンタたちぶっ殺すしかないよねぇ!!?」

 

普段からは考えられない、怒りと殺意があふれ出た表情ですごむムツキ、

 

「普段ならもう逃げるんだけど…こうまでされちゃあねぇ…!あんた達のその性根…叩き潰してやる…!」

 

まるで刀のような一層鋭い目つきとなり射抜く様にイオリを見据えるカヨコ、

 

「許せない許せない許せない!!!よくもッよくも大将を!!!よくも私たちの思い出の場所を!!!」

 

涙をあふれさせながらもそれ以上に恨みの籠った目を見開き怨嗟の声を叫ぶハルカ。

 

「…へぇ、便利屋68。自分たちから捕まりに来るなんて今日はどうしたんだ?」

 

意外そうな表情を浮かべつつも獲物を見つけ舌なめずりするイオリ。

 

捕縛しようとそちらに一歩踏み出すと、

 

『………。』

 

その前にシロコたちが立ちふさがる。

 

「おい、邪魔だ。退かないとお前らも…。」

 

「ん…ここはアビドス。誰が校則違反でどう対処するかは私たちが決める。」

 

「便利屋68の方々はここではなぁんにも悪いことしてませんもんねぇ♠」

 

「ここで悪者はあんた達だけ。さっさと元の巣穴に帰りなさい…!」

 

「皆…!」

 

イオリに退くよう求められても学区の違いを強調しアル達をかばう対策委員会の面々。

 

「正気か?こっちは一個中隊、迫撃砲陣地だってあるんだぞ…?!」

 

まるで目の前の全員が狂ったかと疑う視線を向けるイオリだが…

 

「…ハンッ、なぁんだ。ゲヘナ風紀委員会ってのも大したことないのね。」

 

「…何だって?」

 

「だって、人と店の見分けも付かないショボいへたっぴな擲弾兵しかいないんでしょ?現に私達には一発も当てれてないわけだし?」

 

「…ひょっとして馬鹿にしてるのか…!?」

 

セリカが迫撃砲を放った風紀委員会の腕を小馬鹿にするよう語り始め、

 

「あぁ~!だからあんなに滅茶苦茶に撃ったんだぁ!下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるっていうもんねぇ!」

 

「そんな腕前で天下のゲヘナ風紀委員会を名乗るのって…恥ずかしくないの?」

 

「プロ意識だけ一級品のトーシロの集まりね。アビドスの子達と雲泥の差だわ。」

 

「わ、私だってもう余計なもの吹き飛ばさないようになったのに…進歩ないんですね…!」

 

「へぇ…いつの間にか口が達者になったようだな、便利屋…!」

 

アル達便利屋68も続く様にイオリたちの砲撃精度を酷評、

 

「ん…しかもそれを堂々と話すなんて上官のあなたのお里も知れる。そんな部下のことを恥ずかしいとも思わないなんてウチじゃ考えられない。」

 

「アンタ…言うじゃないか…!」

 

シロコもそれに乗っかり今度はイオリのことも含めて馬鹿にする。

 

「…もう一度だけ言う。見逃してやるからとっととそいつらを…!」

 

深呼吸し気を鎮め、イオリは今一度シロコたちに撤退を促すも…

 

「バカじゃないの?…大将と柴関ラーメンをあんなふうにした落とし前…きっちりつけさせてやるんだから…!」

 

これが答えだと言わんばかりに啖呵を切り撃鉄を起こすセリカ。

 

シロコたちも同じように撃鉄を起こし戦闘態勢をとる。

 

「来なさい…!本気で怒らせたアウトローの恐ろしさ…とくと味わわせてあげるわ…!」

 

アル達もそれぞれの得物をすぐに発射できる状態にした。

 

「…それが答えってことでいいんだな?」

 

最後のチャンスだ、と言わんばかりにボルトを操作し初弾を装填するイオリだが、

 

「ん…耳まで悪いの?そんな聞こえやすそうな耳してて?」

 

「どうせあんた達なんて…アイツいなければ大したことないくせに。」

 

「~ッ!!!後悔すんなよ、廃校寸前の弱小校と校則違反者共が!!!」

 

立て板に水のようなシロコとカヨコの挑発にとうとうブチぎれ銃口を向けた。

 

だが、

 

「遅い。」

 

「なッ!?」

 

シロコはすでに持ち前のフットワークでイオリとの間合いを一気に潰しWHITE FANG 465を発砲。

 

「クゥ!」

 

寸でのところで身をのけぞらせその弾幕を回避するイオリ、返す刀で自身の得物Kar98k『クラックショット』を発砲。

 

「甘いよ。」

 

シロコは僅かな動作でそれを回避、背後にあった自動車に大きな着弾音と弾痕を刻む。

 

相手は単発式、好機とみてシロコは再び一気にイオリに駆け寄る。

 

「コイツッ!」

 

イオリも負けじと駆け出した瞬間だった。

 

「これ、アンタたち初見でしょ?」

 

「キャッ!?」

 

『デビルズホルン』を装着しカヨコが発砲、耳を劈く銃声がイオリを襲った。

 

さらに、

 

「ナイスよ、カヨコ!!!」

 

「効くでしょ、そのホルンは!!!」

 

「あがががっ!?」

 

怯んだすきにアルとセリカの狙撃が叩き込まれる。

 

そして、

 

「シュッ!」

 

「ぐほぉっ!?」

 

シロコの前蹴りがイオリのどてっ腹に突き刺さり背後の車に背中を叩きつけられた。

 

「ハルカさん、行っきますよぉ!」

 

「死んで下さい死んで下さい死んで下さい!」

 

そこへ追撃としてノノミとハルカから無数の弾丸と散弾が叩き込まれ、

 

「くふふふ~これでもくらっちゃえ!」

 

とどめと言わんばかりにムツキが集束手りゅう弾を投げ込み爆破。

 

即製の部隊とは思えないほどの連携でイオリを圧倒。

 

「イオリ!?大丈夫ですか!?」

 

これにはチナツも想定外だったようで急いで駆け寄る。

 

一方、イオリはと言うと…

 

「……ゲホゲホッ!ど、どうなってる…!?」

 

吹き飛ばされボロボロになりながらもまだ意識は保っていた。

 

(なんだ、あいつら!?アビドスは弱小じゃなかったのか!?便利屋もこんな連携をとれてたか!?)

 

自分ならアビドス対策委員会など物の数ではないと思っていた。

 

便利屋68など取るに足らない存在だと思っていた。

 

だが、実際はどうだ?

 

全員が高度に連携し自分を追い詰めてきた。

 

しかも各個人の練度も想定をはるかに凌駕していることがヒシヒシと伝わってくる。

 

(何があった!?情報部のデータにこんなの無かったぞ!?)

 

「イオリ、大丈夫ですか!?」

 

「このくらいどってことはない!」

 

チナツに抱えられながら立ち上がるもなおも闘志が消えないイオリ。

 

一方、

 

「大丈夫かい、皆!」

 

「ん…あのイオリって子、ネイトさんと比べると全く大したことない。」

 

「このまま押し切ってやるわ!風紀委員会がなんぼのもんよ!!!」

 

「もちろんよ、アルさん!まだまだこんなもんじゃ終わらない!」

 

先生もシロコたちに声をかけると闘志があふれんばかりの返答が帰ってきた。

 

そして…

 

「…やっぱり先生だったんですね。」

 

「…久しぶりだね、チナツ。」

 

「まさかこんなところでまたお会いするとは…。」

 

チナツを知っているのか挨拶を交わす先生。

 

《お知り合いなんですか…!?》

 

「サンクトゥムタワーの騒動の時にね…。」

 

「先生がここにいらっしゃると知っていた…。すでに勝ち目などはなかった…と言うことですね。私たちの失策です…。」

 

そう悔しそうに表情を歪めるチナツ。

 

《アビドス廃校対策委員会の奥空アヤネです。ゲヘナの風紀委員会とお見受けしますが…これは一体どういうことでしょうか…!?》

 

ドローンで立体映像を展開しながらアヤネはチナツに事の真意を尋ねる。

 

《いかにキヴォトス三大校でも他学区でこのような暴挙が許されるはずがありません…!納得のいく説明をお願いします…!》

 

「そ、それは…!」

 

立体映像なのに『凄味』を醸し出すアヤネにチナツが気圧されている時だった。

 

《私から答えさせていただきます。》

 

『ッ!』

 

突如として周囲に鳴り響く新たな声。

 

そして、ゲヘナが所有するドローンから立体映像が展開され…

 

《こんにちは、アビドスの皆様。私はゲヘナ学園所属の風紀員会行政官、『天雨アコ』と申します。》

 

そこに映し出された少女『天雨アコ』は恭しく先生とシロコたちに挨拶をする。

 

「これはこれは…アコまで出張って来るとはね…!」

 

「関係ないわ、カヨコ…!ここにいない奴なんて…!」

 

《おやおや、便利屋68まで。何時もはしっぽ撒いて逃げるのに今日は随分勇ましいんですねぇ?》

 

対して、便利屋にはまるで野良犬でも見下ろすかのような侮蔑の視線と笑みを向ける。

 

《…さて、対策委員会の皆さん。この度は大変失礼いたしました。》

 

と、便利屋にはさしたる興味を示すことなくアコはシロコたちに向き直り再び恭しく頭を下げ今回の騒動を謝罪する。

 

が、その背後では風紀委員会の隊員が全員銃を構えこちらに向けている。

 

「…そういうことは銃を下ろしてからにしてもらってもいいですかぁ?まぁ…そちらの弾丸では私のエプロンは貫けないでしょうけどねぇ♠」

 

「良いなぁ、そのエプロン。私もおねだりしちゃおうかなぁ♪」

 

それに対しノノミとムツキが一歩踏み出し銃を構える。

 

共にMG、しかもノノミはバリスティックウィーブエプロンを着込んでいる。

 

倒れるより早く風紀委員会の全員を制圧することすら可能だ。

 

だが、

 

《これはこれは。総員、銃を下ろしてください。》

 

アコがそう指示をすると風紀委員会の隊員たちは銃を下ろした。

 

「へぇ…部下の躾はできてるのね。」

 

「そこのボロボロの奴の躾は点でダメなくせにね。」

 

「こ、この…!」

 

セリカとカヨコの舌鋒にイオリは再びヒートアップするも、

 

《さて、先ほどまでの愚行と実働部隊隊長の無様さは私のほうから謝罪させていただきます。》

 

「ぐッ愚行って何さ、アコちゃん!それに私はまだ負けてないし命令通りに…!」

 

これまた容赦ないアコの言葉にかみつくが…

 

《イオリ?反省文のテンプレートがどこにあるかご存じですよね?》

 

「ちょ、聞いてよ!」

 

《はぁぁぁ…命令に『まずは無差別に発砲』せよ、なんて言葉は含まれていました?》

 

「い、いや…それは教本通りに…!」

 

《ましてやここはゲヘナではありません。他所の学園自治区の付近なのだからきちんとそのあたりを注意するのは当然でしょ?》

 

「う、うぅぅぅ…。」

 

《しかも、便利屋68ならまだしもアビドス廃校対策委員会にまで後れを取るなんて…きちんと訓練に身が入ってますか?》

 

「そんなことは…!」

 

《改めてもう一度聞きますよ、イオリ?反省文のテンプレートの場所は御存じですね?》

 

「…アコちゃんの机の左の引き出し…。」

 

《よろしくお願いしますね♪》

 

表情こそ柔らかいが有無を言わさない迫力の籠ったアコの言葉の数々に意気消沈してしまった。

 

《失礼、それでは本題なのですが…私達ゲヘナの風紀員会はあくまで学園の校則違反者を逮捕するために来ました。》

 

言い終えるとアコは先生たちの方へ向き直り自分たちの本来の目的を告げ、

 

《風紀委員会の活動としてご協力いただけますか?難しいことはありません、今日のところはお引き取りいただくだけで結構ですので。》

 

言外にアル達をさっさと引き渡せ、と要求してきた。

 

「…それはお願い?それとも…。」

 

先生が目線を鋭くし尋ねると…

 

《うふふ…お願いです…、『今』はまだ…。》

 

そう含みを込めて返すのであった。

 

だが、

 

《お断りします。》

 

《あら、どうして?》

 

アヤネがきっぱりと拒否の回答を突き付け、

 

《ここはアビドス、私たちの自治区です。便利屋68の違反行為は一切確認されていません。なので、私たちに捕縛する権利も…ましてや貴方方がアビドスで彼女らを捕縛する権利はありません。》

 

堂々と、アコに対し便利屋68を引き渡す意思はないと宣言した。

 

「ひゅ~アヤネちゃん、嬉しいこと言ってくれちゃってぇ~♪」

 

《…シャーレの先生、アナタも同じご意見ですか?》

 

「あぁ、今回の件に関して私はアビドス高校の意思を尊重するよ。それに、縁あって便利屋68とも関りがあってその間は一切の違反行為を行っていないことは確認済みだよ。」

 

続いて、先生もこの場での便利屋68の引き渡しを求める権利は風紀委員会にはないと宣言する。

 

《ふぅ~ん…困りましたねぇ。本当は穏便に済ませたかったのですが…。》

 

そう困り顔で顎に指を充てるアコだが、

 

「しらじらしいね、アコ。」

 

《あら?》

 

「むしろ、この状況はアンタにとっちゃ願ったり叶ったりのくせに。」

 

《ムッ…!》

 

カヨコに図星を当てられたかここに来て初めてその表情が少し歪んだ。

 

「カヨコ、どういうこと…?」

 

「今日、今この状況は偶然なんかじゃないってことだよ。」

 

「カヨコさん、何でそう思うの?」

 

「これでも何度も小競り合いしてるからね。こんな非効率なやり方、『そっちの想定』のアビドスに対しては多すぎる戦力…あの風紀委員長が認めるはずがない。」

 

カヨコの言葉が続くほどにアコの表情も歪んでいく。

 

「アンタの目的はシャーレ…最初からここにいる先生を狙ってこの作戦を実行したんだ。」

 

「わ、私を?」

 

《…はぁ、カヨコさんがいる状況で暢気に雑談なんてしてる場合ではありませんでしたね…。》

 

もう隠し通せないと悟ったかアコも事の次第を語り始めた。

 

発端はゲヘナと長らく対立している『トリニティ総合学園』。

 

そこの生徒会である『ティーパーティー』が『シャーレ』に関する報告書を入手したという報告がゲヘナの情報部から上がってきた。

 

《当初は私も『シャーレ』と言うものがどのような物か全く知りませんでしたが『ティーパーティー』がつかんでいる情報であるなら我々も知る必要があります。》

 

そこでアコが活用したのがチナツがかつて挙げた報告書だ。

 

彼女はサンクトゥムタワー騒動の折、先生の指揮下に入り戦闘を行った生徒の一人。

 

当然、その時の報告書は作成していたのだが…

 

(もうだいぶ前に提出していたんですけどね…!)

 

この情報伝達の遅れは単なるアコの確認不足によるものだった。

 

《連邦生徒会長が遺した正体不明の組織…大人の先生が担当している、超法規的な部活。どう考えても怪しい匂いがしませんか?》

 

現在、ゲヘナとトリニティは不可侵条約である『エデン条約』締結に向けて様々な動きがある。

 

そんな中、突如として出現した不確定要素こそ『S.C.H.A.L.E』だ。

 

生徒を先生の意志で雇用でき、どの学区でもどんな場所でも活動が行える。

 

キヴォトスの原則を揺るがす超法規的部活。

 

それがどんな影響をもたらすのか全くの未知数だ。

 

今、この状況で先生が自由に動き回るのは…ゲヘナにとっては非常に都合が悪い。

 

《ですからせめて…エデン条約が無事締結されるまでは私たち風紀委員会の庇護下に先生をお迎えさせていただきたいのです。ついでに…居合わせた不良生徒たちも処理したうえで…といった形で。》

 

「そ、それって…アビドスの皆さんも…!?」

 

《そこは御想像にお任せします♪》

 

ハルカの質問に再び多分に含みを持たせた笑顔で答えるアコ。

 

「ん…むしろ状況が分かりやすくなっていいかも。先生は私たちが守る。」

 

「先生を連れて行くって?私たちがそれで『はいそうですか』っていうとでも思った?」

 

「そんなに聞き分けのいい生徒はここにはいませんよぉ♠」

 

そんなアコに三者三様のNOを突き返すシロコたち。

 

《…やっぱりこういう展開になりますか。ゲヘナの風紀委員会は必要でしたら戦力を行使することもあります。私たちは一度そう判断すれば一切の遠慮はしません。》

 

そう呆れたような声を上げるアコだが…

 

《ですが、わずか即席の9人でイオリをあそこまでコテンパンにするなんて聞きしに勝る指揮能力ですね、先生?》

 

先ほどの戦闘での指揮能力の高さを評価し、

 

《猶更あなたを風紀委員会の庇護下に招かねばなりません。そうすれば…エデン条約だけではない、あの『タヌキ』共とも優位に渡り合えるかもしれませんし。》

 

先生を手に入れる、その重要度の高さを再認識したようだ。

 

そして、

 

《では、攻撃を開始しましょう。対策委員会と便利屋を制圧して先生を安全に確保。彼はキヴォトス外部の人なので怪我をさせないように十分注意を。》

 

風紀委員会にそう命じ合図のつもりか指をスナップさせた。

 

…が、

 

《…………あ、あら?だ、第9小隊に第10小隊?包囲を敷いてください?》

 

何やら不測の事態が起こったようだ。

 

アコが慌てながら他の部隊、おそらくこの場の包囲を担当する後詰の部隊に通信するも一切応答がない。

 

「どうして…もう配置についていても…!」

 

「別の場所での戦闘の報告は確認されていないのに…!?」

 

イオリもチナツも、他の風紀委員会達にも動揺が広がる。

 

「…アコ、一つだけ。君は大きな誤解をしている。」

 

《え?ご、誤解とは…?》

 

「私は…今回、一切指揮していないよ。全て、この子たちの日ごろの『訓練』の賜物さ。」

 

《…はい?》

 

先生の言葉にアコは愕然とする。

 

アレが先生の力ではない?

 

アビドスと便利屋の即製の連携によるもの?

 

あれだけの連携できるだけの『訓練』をいったい誰が…?

 

《ど、どういうことですか…!?》

 

いまだ混乱しているアコだが…

 

「ん…この様子だと…『来てくれた』みたいだね。」

 

「やれやれ…思ったより早く来てくれて助かったわ。」

 

「本当にここぞってタイミングで最高の登場をしてくれますね♪」

 

《ハイ、先ほど通信が入ってます!》

 

シロコたちはすでに事態を把握、

 

「…まさか!?」

 

「あの人一人で…!?」

 

「一体どうやって…!?」

 

「す、すごい…!」

 

便利屋68も疑いながらもこの事態に心当たりがあるようだ。

 

《い、いったい何のことを言っているんですか!?》

 

「…ごめんね、ゲヘナの皆。あの人…私の『先輩』で『師匠』なんだけど…とっても厳しい人なんだ。」

 

《せ、先輩?!師匠!?そんな報告はどこにも…!?》

 

その時だった。

 

ドオオオオオオォォォォォ…ンッ…!!!

 

風紀委員会の背後、おおよそ3㎞の距離で腹の底に響く爆音が発生。

 

振り返ると…煙がもうもうと立ち昇っていた。

 

「は、迫撃砲陣地が…!?」

 

《何が起こっているというのです!?》

 

「お、おい第8小隊!なにがあった、応答を…!?」

 

イオリが状況を確かめるために無線を飛ばすと…

 

《……こんにちは、ゲヘナの諸君。》

 

たった一言、男の声だった。

 

『―――――――――――ッ!!!??!?!?』

 

その一言が…荒事に慣れているはずの風紀委員会全員、身の毛がよだった。

 

《よくも…アビドスを踏み荒らしたな。俺の愛する街を…思い出の店に砲撃を打ち込んだな。覚悟はできてるだろ?だから…撃ったんだろ?》

 

そこに含まれているのは…身を焦がすような怒りだった。

 

《今からそっちに行く。言っとくが…一人たりとも逃がすつもりはない。逃げても無駄だ、煉獄の端まで逃げようと…全員見つけ出してやる。》

 

そこに含まれているのは…正気を保てないような狂気だった。

 

《戦争がしたいんだろ?だったら、俺が味わわせてやる。文字通り…その身に刻んでやる。お前たちの戦いが『お遊戯』だったと思い知らせてやる。》

 

そこに含まれているのは…身を凍えさせるような殺意だった。

 

《これは宣誓だ。今からお前たちに…永久凍土の地獄を見せてやるよ。》

 

『源流』が…愛する地を踏み荒らした悪魔どもを押し流さんと進撃を始めた瞬間だった。




強将の下に弱兵無し。
―――中国北宋の政治家『蘇東坡』
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