Fallout archive   作:Rockjaw

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さぁ皆さん、クラフトのお時間です


Mystery not Ⅿystery.

梔子ユメからのメッセージとネイトという大人の来訪者。

 

その二つの贈り物がホシノ自らかけた呪縛から解き放った。

 

しばしの間、ネイトの肩に縋りつき泣きじゃくり続け…

 

「すぅー…すぅー…。」

 

「あらら…寝てしまったか。」

 

現在は泣き疲れたかそのままネイトの肩にもたれかかったまま穏やかな寝息を立てている。

 

よく見ると頭のヘイローが先ほどのヘルメット団のように消失しているので本当に寝ているようだ。

 

「委員会室に戻らなくちゃだが…このまま放置していくのもな…。」

 

と、そういいつつネイトはPipーBoyに内蔵されている無線発信用マイクに向かい…

 

「…おい、見ているのなら彼女を運ぶのを手伝ってくれ。」

 

ホシノを起こさないよう声を潜めて話しかけた。

 

すると、静かに扉が開き…

 

「ん…分かった。」

 

「ちょ、なんでばれるの…!?」

 

「あらら~耳がいいんですねぇ…。」

 

「ぬ、盗み聞きして申し訳ありません…!」

 

ホシノ以外の委員会メンバーがそろりと出てきた。

 

「まぁ…俺は構わないがあとで彼女には断っておけよ?」

 

「は~い。でも…ホシノ先輩、とても安心してお休みになってるみたいですね。」

 

「うん、ホシノ委員長のあんな寝顔初めて見た。」

 

「ホシノ委員長、ユメ先輩のことでずっと気を張っていたんですね…。」

 

「全く、そんなかわいい委員長泣かせちゃうなんて罪な大人ね。」

 

愛らしそうにホシノを眺めたりネイトをからかったりする四人。

 

その後、手伝ってもらい貯水タンクから降りて…

 

「すみませんね、運んでもらっちゃって。」

 

「なんのこのくらい。…しっかし、軽いな。ちゃんと食べてるのか?」

 

ネイトがホシノをおんぶしながら委員会室への帰路に就いた。

 

「………。」

 

「どうかしたか、セリカ?」

 

「いやぁ…どこからどう見ても…300歳のおじいちゃんになんか見えないなぁ…って。」

 

そんなネイトをまじまじと眺めるセリカ。

 

「本当にそうですねぇ。まさか外は外でも違う世界から来た人なんて…。」

 

「でも、それならあのコートのことやレーザー銃のことも納得できます。」

 

「俺としちゃそれをすんなり受け入れてもらえたのが衝撃だったんだが?」

 

そう、実はシロコたち四人はすでにネイトの来歴のあらましを聞いている。

 

ネイトが梔子ユメの名前を出した時、

 

『ユメ先輩が!?そんなッどこでお会いしたんですか!?』

 

いの一番にノノミが泡を食ってネイトにまくし立ててきた。

 

聞くところによると…梔子ユメはある日突然『失踪』した。

 

そう、彼女たちはホシノから聞かされていた。

 

が、

 

『失踪?いや…まさか…。』

 

ありえない、そんなネイトの訝しむような反応を…

 

『ん…ネイトさん、どうかしたの?』

 

シロコは見逃さなかった。

 

ノノミ達もネイトを怪訝な目線で見つめる。

 

『頼まれた』のであればネイトは梔子ユメと直接対面しているはず。

 

なのに、今のネイトの反応は違和感を覚えるには充分であった。

 

『……いいか、今からいうことは信じなくてもいい。俺も最初は受け入れられなかったんだからな。』

 

いまにもノノミはホシノのもとに飛び出しそうだ。

 

もし、この認識の差異を放置していては…自分だけではない、彼女たちの関係も修復できないものになってしまう。

 

だから、ネイトは自らの正体を明かすのであった。

 

『俺は…この世界の人間じゃない。一度死んで…またこの世界にやってきた存在だ。』

 

『『『『え?』』』』

 

無論、最初は彼女たちも信じなかった。

 

だが、ネイトが所有する『連邦』の技術の結晶達。

 

それはこの世界のどこにも存在しない、または再現不可能な物ばかりだった。

 

レーザーライフルや弾丸を防ぎ切った『シルバーシュラウドの衣装』にしてみてもそうだ。

 

それを見た彼女たちは信じるしかなかった。

 

そして…梔子ユメはすでに…この世の人ではないということを。

 

だが、種が分かれば受け入れるのは容易だった。

 

「ん…ここはキヴォトス。『神秘』の力があればそういうこともある…かもしれない。」

 

『神秘』、このキヴォトスで確認されている未知の事象の総称だ。

 

生徒の大半がこれを有し、その量には差異がある。

 

そして、この神秘が多ければ何かしらの特異体質。特異能力が発現する。

 

梔子ユメの神秘がどういったものかは今となっては分からない。

 

だが、それがもし死後に発動する神秘だとしたら?

 

ならば、ネイトをここに呼び寄せることも可能なはず。

 

「俺からしたら…そっちのほうがだいぶオカルトチックな話だがな。」

 

異常発達した科学の世界から来たネイトからしたらなんとも眉唾な話だが…

 

「オカルトの塊みたいなネイトさんが言っても説得力ないわよ。」

 

「それもそうか。」

 

今や自分もその一部なのだ。

 

拒絶するより受け入れたほうが過ごしやすい。

 

と、話しているうちに一行は対策委員会室に到着。

 

ホシノはパイプ椅子を並べた簡易ベッドに横たえ…

 

「…しっかし、何度見てもとんでもない代物ばかりね。」

 

今一度、全員が机につきそこに並べられたものを見つめる。

 

「『ガウスライフル』…だったっけ、ネイトさん?」

 

「あぁ、いわば歩兵携行型のレールガンといったところか。もっとデカいのは戦艦を改修して搭載していた。」

 

「こっちはプラズマライフル…。プラズマって発射できるんですね…。」

 

「ん…ガトリングレーザー、これなら戦車でもイチコロ。」

 

「そして、キヴォトスでは見たこともないような銃ばかり…。」

 

ネイトからしたらなんということのない武器の数々。

 

「確か『ミレニアム』だったか?そこはこんなの作ってないのか?」

 

「作ってない…と言ったらうそになりますねぇ。噂では宇宙戦艦なんか建造してるって聞きますし。」

 

「その武装でこの類の装備が開発されているかもしれませんが到底人が運べるような代物ではありませんね。」

 

「へぇ、俺の世界にもロボットが船員でロケット積んで空飛んでた帆船がいたぞ。」

 

「ん…それ見てみたい。どこへ行けば見れるの、ネイトさん?ロードバイクで行ける所?」

 

「いや…それはネイトさんがいた異世界の話だから、シロコ先輩。」

 

とまぁ、この世界の最先端科学を突き進むキヴォトスの『ミレニアム』というところでも再現不可能なのは折り紙付き。

 

が、それだけではない。

 

「それに『レジェンダリー』でしたっけ?そういう技術も聞いたことありません。」

 

「俺の世界でもオーパーツな能力だ。銃の改造ができる俺でもそれの再現はできない。」

 

ネイトの武器もアーマーももれなく『レジェンダリー』という特殊効果付きだ。

 

戦前の由来が不明のオーバーテクノロジーでその効果はどれも強力なもの。

 

偶然見つける以外入手方法がなくネイトほどレジェンダリー武器を使いこなす人物は連邦にはいないだろう。

 

(…そういえば昔のアパラチアの『レジデント』は自分でレジェンダリー装備をクラフトできてたらしいが…どうやってたんだろうか…。)

 

なお、例外は存在する模様。

 

「例を挙げるなら今日使ってたレーザーライフルとハンドガン。あれはこのPipーBoyのV.A.T.S.の効率を上げる『V.A.T.S.強化』という効果付きだ。」

 

「ヘルメット団を一瞬で五人撃ち抜いた…あれ?」

 

「そう。もっと分かりやすい奴だとそのガウスライフルは一発撃つとなぜか『二発』に増殖して弾丸が飛んでいく。」

 

「そんなの反則じゃない…。」

 

とまぁ、まざまざと連邦技術の結晶を見せつけられては彼女たちもネイトの話を信じるしかなかったということである。

 

「でも、どの武器もよくカスタムされてメンテナンスも行き届いてますね。」

 

「どこでこんな風にやってもらったんですか?荒廃した世界でも職人がいるんですね。」

 

それはそうと、自分たちでも見てわかる武器の細部に目が行くノノミとアヤネ。

 

どの武器もサプレッサーや拡張マガジン、光学照準器など徹底してカスタマイズされてある。

 

正直懐寂しい自分たちでは欲しくてもつけられないパーツである。

 

が、

 

「ん?これ全部、俺が自分でカスタマイズしたものだぞ?モジュールも全部自作だ。俺、戦前からガンスミスの国家資格持ってたしな。」

 

「「「「え?」」」」

 

さらっと彼女たちからしたらとんでもないことを言ってのけたネイト。

 

シロコたちも銃を扱うにあたってメンテナンスを行えるくらいの知識は持っている。

 

が、さすがに自ら部品を製造しカスタマイズするまでの知識も技術もなく大概は既製品を購入したり専門店へ持ち込むのがせいぜいである。

 

が、目の前にいるこの男は個人で銃に慣れ親しんだ自分たちが専門店で行ったものと見間違うクオリティで仕上げていると言ってのけた。

 

と、なると…

 

「ん…じゃあ私の銃もカスタマイズして、ネイトさん。」

 

「ち、ちょっとシロコ先輩!?わたしが先ですよ!」

 

「あら~じゃあ私もお願いしちゃいましょうかぁ?」

 

こんなチャンスを見逃すキヴォトスの住人はいないだろう。

 

「まぁ…それは構わないが。どこか工具がある部屋はあるか?」

 

「あ、じゃあ技術室へ案内しますね。」

 

別に断る理由もないので早速作業できる場所へ向かおうとする。

 

と、

 

「…おぉ~いホシノ、君の銃はどうする?要望があるなら答えるぞ。」

 

「「「「え?」」」」

 

そう声を投げかけるとビクッと肩を震わせ、

 

「…うへ~ばれちゃってたかぁ~。」

 

どこか気まずそうな表情でむくりと起き上がった。

 

「結構前からヘイローが出てたのは気付いてたぞ。」

 

「鋭いねぇ~。別の世界の人なのに順応がはや~い。」

 

「ま、こういう性分だから選ばれたのかもな。『ケセラセラ』ってやつさ。」

 

「『なるようになるさ』~かぁ、いい言葉だねぇ~。」

 

あの屋上での様子は嘘だったように普段ののんびりした様子に戻っているホシノ。

 

すると、

 

「…ホシノ委員長。」

 

シロコがホシノの前に立ち、

 

「なぁに、シロコちゃん?」

 

「…さっきはカッとなっていきなり手を上げてごめんなさい。」

 

頭を下げて先ほど彼女に振るった暴力について謝罪。

 

「…私こそごめんなさい、シロコちゃん。シロコちゃんもシロコちゃんが信じた人も侮辱してしまって…本当にごめんなさい。」

 

ホシノも真剣な表情となり椅子から降りて個人的な感情でネイトを侮辱しシロコも非難したことを謝罪し、

 

「それから…改めて、ネイトさん。この学校を護ってくれたというのに…私の一方的な感情で貴方に銃を向け貴方を…殺す気で銃を撃ちました。本当に…申し訳ございませんでした。」

 

ネイトに向き直ってさらに深々と頭を下げて謝罪した。

 

先ほどはなし崩し的にネイトが許しただけだ。

 

自分から、自分の口からしっかりと言葉にしなければ意味はない。

 

「ん、確かに受け取った。これでもうチャラだからな。」

 

ネイトもその気持ちを汲み頷いて見せた。

 

そして、ホシノに近づき、

 

「改めて、小鳥遊ホシノ。梔子ユメから君を、君たちを、アビドスを託された…ネイトだ。精一杯力を尽くしていく。よろしく頼む。」

 

目線を合わせるように片膝をつき右手を差し伸べた。

 

「…!」

 

屋上で枯れるほど泣いたはずなのに涙腺があふれそうだった。

 

ユメのように自分のすべてを受け入れてくれる。

 

ユメのように優しさで自分を包んでくれる。

 

(先輩…!ありがとうございます…!私たちに…彼という贈り物を届けてくれて…!)

 

それがたまらなくうれしかった。

 

「…はいッ!小鳥遊ホシノです!よろしくお願いします!」

 

だから、いつもの演じていた姿ではなくユメがいたころの本来の自分の姿でネイトの手を取った。

 

――――――――――――――

 

――――――――――

 

―――――

 

――

 

その後、一行は機材のある技術室に移動。

 

「で、どういった改造を施したい?伸ばしたい性能とかをざっくり俺に教えてくれ。」

 

「ん…私は貫通力を上げたい。あと近接戦で対応できるような改造を。」

 

「私は射程と精度の向上、高倍率スコープも乗っけれるならお願い。」

 

「おじさんはねぇ、威力と構えやすさを上げてほしいなぁ。」

 

「はいは~い、一回の弾薬容量と精度の向上をお願いしま~す。」

 

そこで彼女たち各々の要望を聞いていく。

 

ネイトから武器の威力や特性も上げることもできると聞かされているので遠慮なく注文していく。

 

「じゃあ始めるか。」

 

そんな注文を二言目には承諾して彼女たちの銃を受け取り、作業台の上に置いた。

 

「…まさか一気にやるつもり?」

 

「銃のカスタマイズって結構時間がかかりますよね?」

 

「まぁまぁ無料でやってくれるんですからぁ。」

 

「ん…でも楽しみ。早くできないかな。」

 

「もしかしてぇ連邦ってとこの技術見れちゃったりしてぇ。」

 

その作業風景を後ろから眺めるホシノ達。

 

その時、ガシャンという音が聞こえてきたかと思うと…

 

「ほら、できたぞ。」

 

「「「「「…え?」」」」」

 

全員の目の前に完成した銃が置かれるのであった。

 

「え、ウソ…できてる…!」

 

「い、今の一瞬でですか…!?」

 

「わぁ、全然姿が違います…!」

 

「ん…すごく仕事が速い…!」

 

「こりゃ…おじさんびっくらこいちゃったよ…!」

 

そこに並んでいるのは先ほどとは姿の違う銃器たち。

 

「まずシロコ、レシーバーは徹甲ハードレシーバー、銃口はスパイク付きサプレッサー。ダミーサプレッサーだったのを本物にしてある。スコープの上にドットサイトもマウントしたから接近戦も大丈夫だ。」

 

「おぉ~…すごく扱いやすい…!ドットサイトをマウントする発想はなかった…!」

 

「セリカは安定化ロングバレルに安定化ストック、銃口はマズルブレーキに換装、サプレッサーも用意している。対応弾薬も.223レミントンだったから正式品の5.56mmNATO弾にも対応するようにした。スコープも3-9の可変式だ。」

 

「わあああ…!こんなカスタム…バイトのお給料何か月分のお金がかかるのかしら・・!?」

 

「ノノミのミニガンは発射レートと引き換えに精度とマズルエナジーを上げるトライバレル、マガジン改造はバランスが悪くなるから代わりに弾薬バックパック、マガジン式と比べて2.5倍増加している。」

 

「これ、気に入りました!これなら皆さんをもっと上手に援護できます!」

 

「ホシノのショットガンはハードレシーバー、トゥルーミディアムバレル、フォースフルストック、エマージェンシーリロード用のシェルホルダーもつけてる。それにほら、近接用のスタンバイヨネット、突き立てた相手を痺れさせて制圧できる」

 

「うへ~…ホントに注文通りの扱いやすさになっちゃってるよ…!?」

 

まさに一瞬の出来事だったが本当に専門店に持ち込んだようなクオリティで組み上げられた彼女たちの得物。

 

構えてみたり眺めてみたり仕上がりには全員満足してくれたようである。

 

「お気に召してもらえてよかったよ。『クラフト』も久々だったからうまくいくか心配だったけど。」

 

「クラフト~?それがネイトさんの連邦の技術なのぉ?」

 

「ざっくりいうと、材料を用意しさえすれば『組み立て』の過程を省いて完成品を生成する能力だ。連邦だとこれで家とか居住地とか建築していた。」

 

「は、はははッ…ミレニアムがきいたら一年の全予算差し出しても欲しがりそうな能力ね…!?」

 

「無理無理、PipーBoyがなければどうもできないみたいだしな。いくら金を積まれてもこいつは売らないぞ。」

 

「…あれ?そういえば連邦生徒会にもそんな機能を持つものがあるって聞いたことがあるような?」

 

「へぇ、まぁ俺もできるからどうでもいいか。」

 

「そんな連邦生徒会のオーバーテクノロジーをこともなげに…。」

 

「ん…それを言うとネイトさんもオーバーテクノロジーになる、お相子。」

 

「うへへ~こりゃあいいねぇ。今後ともよろしく頼むよぉ、ネイトさん。」

 

「今後とも良きお取引を。」

 

さてと、と手のほこりを払うように叩いてネイトは立ち上がり…

 

「それじゃあさっそく試運転と行こうか。」

 

「「「「「試運転?」」」」」

 

「あぁ…ちょうどいい練習台が用意できそうだしな…!」

 

ニヤッというなんともワルい笑顔を浮かべるネイト。

 

場面は変わり、校庭の外…

 

「クッソ~!アイツらフン縛りやがってええええ!」

 

ネイトたちが撃破したカタカタヘルメット団が意識を取り戻しもがいていた。

 

何せ意識を失っているうちにエビぞりに近い状態で拘束、身動きがまともに取れない状態で放り捨てられていたので助けを呼ぶこともできない。

 

「どうしましょう、姉御…!」

 

「うるさい!泣き言零す暇があったらこの縄を「切ってやろうか、その縄?」…え?」

 

次の瞬間、ヘルメット団幹部の目の前の地面に見るからに鋭い大振りのナイフ「ディサイプルズ・ナイフ』が突き立てられた。

 

「ヒィ!」

 

今まで騒いでいたヘルメット団が一斉に静まり返る。

 

ナイフの先を見上げると…

 

「交換条件だ。…お前らのアジトはどこなんだ?」

 

笑顔の…見る人が見ればちびりそうな笑顔を浮かべたネイトが屈みこんで自分たちをのぞき込んでいた。

 

「うへ~…シロコちゃぁん…。おじさん、今のネイトさんはワルだと思うなぁ。」

 

その後ろでちょくちょく装備が変わっているが完全装備のホシノ達がいた。

 

なんともあくどい方法であくどいことを企んでいるネイトに若干引き気味のホシノ。

 

「ん…これはワルだね、ホシノ委員長。…でも。」

 

シロコもホシノの意見に同調するも…

 

「でも?」

 

「なんだか私も今はとってもワルになってみたい気分になってる。」

 

いつになく気持ちが高ぶりネイトがやろうとしていることに目を輝かせている。

 

「…ぬふふふ~、実はぁ…おじさんもぉ今晩はワルになっちゃおうかなぁってぇ♪」

 

さっきはあんなことを言ったがホシノもいつになくワクワクしテンションが高い。

 

「はい、皆でワルになっちゃいましょう♪初めての夜のお出かけです♪」

 

「全く、大変な人がやってきちゃったわね。みんなノリノリだわ。」

 

「そういうセリカちゃんだって楽しそうですよ?」

 

「…そうかもね。新装備を試したくてうずうずしてるわ。」

 

ノノミもセリカもアヤネも二人のように興奮が抑えきれないようだ。

 

「…分かった、ありがとうよ。」

 

「じ、じゃあこの縄解いてくれるんだな…!?」

 

「あぁ…。………俺たちが帰ってきた後でな。」

 

「ちょお!?」

 

「よぉし、全員乗車!」

 

『了解!』

 

聞きたいことを聞き終え、ナイフを収納し倉庫の奥から引っ張り出してきたバギーに乗り込み聞き出したヘルメット団のアジトへ出発していった。

 

「CounterStrikeの時間だ。総員、気を引き締めろ。」




次回は再びのドンパチ回です
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