結局N◯Rがいちばん抜けるんだわ   作:ハナミズル

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ボクが目覚めるまで

 

「オギャ〰!!」

 

 

その日、一人の男がその世に生を受けた

 

男が生まれた家は貧しい家庭だった。

母子家庭のため、母親はあまり子供に構うことなく働きっぱなしでいつも疲れた様子だった

 

家を空けている時間も多く、帰ってきても仕事のストレスから些細なことで子に暴力をふるったりしていた

 

学校行事などでも母親は来ることはなく、家族で写真を撮ったりしている周りの家族を羨ましそうに眺めていたりしていた

 

 

 

     男は普通が欲しかった 

 

     誰かに愛されたかった 

 

 

 

ボクが中学生になったころ、母はたまに知らない男を家につれこむようになった。

中学生にもなればそういう行為についての知識もあるので、興味本位で夜に二人の行為を覗いてしまった

 

 

自分の母親が見たこともない顔をして聞いたこともない声をあげていて、そんなボクの知らない姿を引き出したのが自分よりも母と過ごした時間が少ない男だという事実にボクはよく分からない感情を抱いた

 

ある日いつものように仕事に母がでかけていったきり、帰ってくることはなかった。

 

   ボクは捨てられたのだ

 

それからは幼いころ数回会ったことがある祖母の家に引き取られることになった

 

母はある時を堺に祖母との連絡を断っていたそうで、僕の現状を知らなかったそうだ。

それからは祖母の家で暮らしていて、ボクにも優しくしてくれていたがどこかボクの心は満たされることは無かった

 

高校生になったころ、この心の渇きを埋めるために彼女を作った。学校でも一人でいることが多い素行態度があまり良くない女子だ

 

正直誰でもよかったので一人でいるところを適当に声をかけてみたら付き合えた。

彼女も片親で父だけがいるそうだが育児放棄のような状態らしく、僕らは似た者同士のようで仲間意識が芽生えた

 

彼女の父親が家に居ない時にボクは家にあがらせてもらって、そういうことをしたりした。

だがお互い寂しさを紛らわせる程度にしか思っていなくて、これでも満たされることはなかった。

 

何が足りないのかがわからない。

あの時の母のように性行為をすれば解消されるのかと思ったがどうやらそうではなかったらしい。

 

その後も普通に学校生活を送っていたある日、

ボクはそれに出会った

 

各都道府県の特産品やら名所などを調べて発表してもらうという授業のときに、あまりやる気の起きなかったボクは他の男子とふざけて学校のパソコンでエロ漫画を調べていたりした

 

その時、ボクが変わるキッカケになった三文字が目にとまった

 

 

 

 

 

              

 

 

         NTR

 

 

 

 

これは何だと思いその題名がついている漫画をクリックして読んでみるととても衝撃的だった。

自分の彼女が他の男に身体を許しているのだ。

普通なら許せないことであるだろうし、殆どの人間はこんなのを好きで見たりしないだろうとも思うがボクは違った。

 

彼女をネトラレた側の男の情けない姿が描かれているのを見たとき、ボクはとても興奮したんだ。

あの日、母が知らない男と寝ているのをみたときに感じた感覚はこういうことなのかと。

僕の心を埋めてくれるのはこれだったのかと。

 

 

 

男の心はとうに限界だったのかもしれない

 

親の愛を知らずに生きてきた彼は間違った方へとその感情を向けてしまったのである

 

 

その日から、「僕」は自分の人生がようやく始まった気がした。こんな歪んだ考えを誰かに伝えることは出来ないだろうが、NTRこそ至高という考えで生きるようになった

 

 

それでもその生活は長くは続かなかった

 

 

早く家に帰ってNTR成分を摂取しようと思い浮かれていた気持ちで家に帰る途中、男は突っ込んでくるトラックに気づけずこの世を去ったのだ

 

 

だが神の気まぐれか男はもう一度生を手に入れた

 

 

神もこの男を見て不憫に思ったのかもしれない

 

 

次こそは男の好きなことをさせようとしたのか

 

 

それとも男にも知ってほしかったのかもしれない

 

 

 

   

    本当の愛というものを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

  ○○○が幸せに目覚めるまであと17年

 

 

 

 

 

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