▽
「っしゃあ!取り返して行こうぜ!!」
「「おう!」」
雷紋中側のキックオフで試合が再開される。
「まずはお手並み拝見と行こうか、戦術の芸術家さん」
本間が呟く。パスを受けた安芸は、そのまま真っすぐにドリブルで上がっていく。
「いきなり中央突破か?舐めるなよ!」
しかし雷門中もそうやすやすと通すはずがない。FWの宇野が彼の進行方向に立ちはだかるが――
「幻惑の道」
「く、うあっ!」
シザーズからのエラシコ、逆への切り返しと流れるようなツータッチ。多彩な脚技からの急加速で宇野を抜き去る。
まるで混ざりあう絵の具のように、彼の進む道に決まった色はない。
「攻めるぞ!マイ・キャンバス」
続いて安芸は必殺タクティクスを発動。
フィールドは真っ白なキャンバスとなり、安芸の思うがままにカラフルな線が引かれていく。
「天羽先輩!」
「······任せろ」
右サイドの天羽にパスを送る。安芸が筆を振るうと、前へと続く線がクルリと円を描いた。それに合わせ天羽は一回転。
「ルーレット!?」
「吹越!」
迫る敵MF をかわし、逆サイドを走る吹越へ、指示通りに浮かせたパスを送る。奇麗な三日月を描く線の先には、雷門中MF の風間が待ち構える。
「あら随分キュートな子とのマッチアップね。空中でくんずほぐれつなんてテンション上がっちゃうわ!」
「えぇ······!?」
見た目は美少女なのに、そのにじみ出るオーラから不穏なものを感じ取る吹越。彼女の水色の髪をヘアバンドで纏めて下ろす、スポーティーな爽やかさを台無しにする言動だ。一瞬のうちにドン引きしつつ、ジャンプしながらパス先のスペースの主導権を争う。
「簡単に落とせ」
「っはい!」
しかし安芸からの指示を受け、風間を背に頭ですぐ後ろにボールを落とす。
「そのまま上がれ、渋谷!」
「おうよ!」
そこに走りこんでいたのは左SBの渋谷だ。安芸の指示で、渋谷の前に真っ直ぐに線が引かれる。トラップで大きく前にボールを蹴りだし、走りこんだスピードそのままにタッチラインスレスレを駆け上がっていく。
「ラインを上げます。豪炎寺さんも前に出てください!」
「了解だ」
今度は絵の具をぶち撒けたかのように、雷門中陣内に色が広がる。渋谷に合わせ、豪炎寺を含めた雷紋中攻撃陣が前に出る。
「ああん、いけずぅ。でも、役得だったかも~」
「なんなのこの人ぉ!」
着地後結局バランスを崩してもつれあう吹越と風間を尻目に、渋谷がペナルティエリア横まで辿り着く。ゴール前には滝ノ上、山口、豪炎寺、そして燎莉がパスを待つ。だが雷門中もDF陣に加え、MF の園部と本間がポジションを下げ、マークについている。
「流石。戻りが速い」
「無理に取りに行かなくていい!プレッシャーをかけるんだ!」
(苦し紛れのセンタリングなら問題なく対処できる!)
本間も負けじと、指示を出す。しかし、安芸の筆を振るう手は止まらない。
「だが、豪炎寺さんがいる以上、絶対に守りの枚数は足りなくなる。戻せ!」
(ここで後退。確かに中盤でのポゼッションは許すことになるが、こちらの守備陣形を固める時間が生まれるぞ。何を狙っている?)
本間が思考を巡らせながら、パスを受けに左に寄る安芸を見る。そして、渋谷がボールを落とす――
「打ち上げろ!駅田!」
「右SBだと!?」
本間が驚きの声を上げる。そう、左SBの渋谷がボールを落とした先にいるのは、逆サイド、右SBの駅田だ。攻撃枚数の更なる追加。
駅田がゴール前に高くボールを蹴りこみ、そこへ安芸もまた走りこむ。しかしボールの飛んだ先にいるのは、豪炎寺だった。
「く!難しいボールだ!100%で打たせるな!」
「任せぇーい!」
豪炎寺とそのマークについていた雷門中DF盤洞がジャンプ。それを見ながら本間は、
(オウンゴールとそれを是とする雰囲気から、豪炎寺さんに頼るだけの戦法は選ばないと思っていたが。だが、真後ろからのロングボール、豪炎寺さんと言えどマークがついていれば100%のシュートは出来ない。そして100%でなければ、こちらのGKならば止められる可能性は0じゃないはず······)
パスは放物線を描き、豪炎寺のもとに――
「ナイススル〜」
「タイミングが違ぇい!?」
「そりゃまあ、豪炎寺さんに高いボールが出れば、そっちの方警戒するわな~」
(スルー!囮だったか!だが······)
落下が先に始まり、豪炎寺と盤洞の上をボールが通り過ぎる。そしてそこには、LWGの滝ノ上が既に左サイドから飛び込んでいる。
(角度的に難しいシュートになるのは変わらない!ブロックも間に合う!)
虚をつかれたとはいえ、後方からのボールに合わせるにはかなりの技術と精密さを要する。今の彼等が100%のシュートを撃つには角度が必要だ。
「リバークライム V3!」
その必殺シュートの力強さは、激流の河を遡る昇流魚が如く。
「なにっ!?」
シュートブロックに入っていた理村だが、シュートに脚は届かない。撃つと思っていた方向に、ボールが飛んでこなかったからだ。
そう、100%のシュートを撃つには角度が要る。だから、滝ノ上がシュートを撃つ先は――
「見ててくれ、豪炎寺さん!」
逆サイド、RWGの燎莉だ。跳躍し身体を横回転させながら、飛んでくるボールに照準を合わせる。熱い炎を纏って。
「おお」
「ははっ!」
それは新たな伝説を作り上げるべく走り出した20年前の雷門中を、幾度となく救った、豪炎寺の十八番とも呼べる必殺シュート。それを今、燎莉がここに喚び起こす。
「いけぇ!ファイアトルネード 改!!」
最上級の気合を込めて、左脚を振り抜く。水と炎、相反する筈の力を十全に受けたシュートは、唸りを上げて雷門中ゴールに迫る。
そして佐護はそのシュートを前に―――白い歯を見せて、笑った。
右手を空に向けて掲げれば、眩い光と共に、巨大な掌が現れる。
「来い!超!ゴッドハンド!!」
黄金に輝く巨大な右手は、シュートを絶対に止めるという強い思いが結晶し形作られたもの。
燎莉の渾身のシュートを止めるべく右手を突き出す。水と炎を纏ったボールと掌が激突し、一層強い輝きを放った。
「······すごいな」
豪炎寺がそう呟いてしまうのも無理はない。彼のサッカー人生を大きく変えた、あの試合。あの日の円堂守が見せた光に、それはとてもよく似ていたのだから。
豪炎寺が感慨に耽っているうちに、光は収束し、佐護の右手にはしっかりとボールが収まっていた。
「ゴッドハンドだと······!」
「うぇ〜マジか〜。そんな完璧に止められるか〜」
全国最強レベルのGK。簡単に破れるとは思っていなかったが、二人の渾身のシュートを難なく止められ、雷紋中メンバー達は動揺を隠せない。
「いいシュートだったぞ!」
「試合前とキャラ違いすぎない······?」
動揺の原因の半分は佐護の変わりようにもあるが。
「ゴールは俺が守る!反撃だ!いっけえええ!!」
「カウンター来るぞ!戻れ!」
「クッソ」
少し戻りの遅れる燎莉。考えごとを振り払うように足を速めるが、既に追いつける距離ではなかった。
佐護の大遠投を胸でトラップし、ボールを足下に収めたのは刀掛だ。プレッシャーをかける雷紋中DFを、足裏での巧みなボールコントロールでいなす。
MF に一度落とし、そこから本間の指示で逆サイドへの展開。
「イナビカリダッシュ!」
「くっ」
守備に戻った渋谷も、MF 日置の素早いドリブルの前に簡単に突破を許してしまう。
「宇野先輩!」
「おう!」
そして右FW宇野へのラストパス。後方からのパスを、回転しながらの足に吸い付くようなトラップで前を向く宇野。そしてそのまま左腕を眼前に構え、気をためていく。
「喰ぅらえぇ!!タイガー!!ドラァイブ!!V3!!!」
「させねえで!ビルディングウォールV4!!」
シュートブロックに入る雷紋中左CBの館山。巨大なビルが現れ、シュートの行き先に立ちはだかる······が、
「がああっ!」
その巨大な鉄の塊をも猛虎は物ともせず、薙ぎ倒し進む。館山の大きな体が吹き飛び、ビルのオーラも霧散する。残るはキーパー唯一人。
「 天和 改! 」
多井が下から突き上げるようなパンチングで、必殺シュートに挑む。改と銘打たれたその技は、元々のアッパーパンチに捻りを加えることで、シュートを殺す威力を底上げさせたものになっている。
「······っぐあっ!」
しかし、それでも宇野のタイガードライブの勢いを殺しきることは叶わず、コースを変えるにとどまる。弾道の変わったボールはゴールポストに直撃し、コートに返っていく。
「······ゴール前っ!マークを外すな!」
安芸が指示を出すも、守備が間に合っていないのは誰の目にも明白で。刀掛と駅田が競り合うが、上手く体を入れられ、駅田はボールに触れることができない。
刀掛が振り向きざま頭でボールを落とした先には、本間が待っている。足の甲でドライブ回転をかけるようにトラップ。鋭く縦回転するボールに、更に勢いを加えるシュートを浴びせる。
「 斜陽 」
ゴールの枠上に外れていくような弾道だが、そのかけられた回転により急加速して落ちる。多井も立ち上がり、必死に手を伸ばすが届かない。
「ゴール!2-4で雷門中のリードです」
青山コーチが笛を吹き、得点を宣言する。
「ドンマイドンマイ!取り返していこー!」
「「おー!」」
吹越が盛り上げ、雷紋中メンバーたちも応える。平時であれば、燎莉も真っ先に乗っただろうが、この時ばかりはそうもいかなかった。
「······ちくしょう」
得点を挙げるどころか、自分のシュートを止められ、そこからのカウンターで失点したのだ。得点も失点もチームのものとはいえ、内心穏やかではいられない。
(次こそは、決める。日本最強のキーパーだろうが、全国二位のチームが相手だろうが関係ない。負けたままじゃいられねえ······!―――それに)
「ゴッドハンドを破るのは、アタシじゃなきゃいけねえんだ······!」
燎莉は静かに闘志を燃やす。―――が、その決意を果たすことはできないまま、残酷にも試合は進むのだった。
▽
「······くそっ······!」
試合はすでに前半の25分を過ぎた。スコアは2-6で雷門中の大幅リード。雷紋中も、豪炎寺の明らかな指示以上のプレーによる支援で何度かチャンスは作り出している。しかし中学日本一のキーパー、佐護を前に得点を挙げることはできなかった。
「このまま前半を終わらせる訳にはいかねえ。何とか一点でも······!」
DFラインでパスを回し隙を伺う雷門中チーム。ハーフタイムも近いこの時間。仕掛けるならここだ、と燎莉が動く。
「来てるぞ!」
「おっと!」
パスを回されることにも構わず、ただがむしゃらに、全力でボールを追う。
「らああああ! ヒートタックル!!」
「うおっ!?」
「前線でのハイプレス······。すごい気迫だな」
火を纏ったタックルを試みるが、数人相手にパスを回されればボールを奪えるはずもなく。このまま時間を使われて前半が―――
「ここだよな~。仕掛けるなら」
「ま、勝つつもりならここで一点取っときたいよね。勝つつもりなら」
前線の滝ノ上、山口、そして吹越が連動し、敵へのプレッシャーを厚くする。
「なっ!」
圧に押され、雷門中チームのパスワークが僅かに乱れる。そして、
「ここだ! ヒートタックル!」
「くっ」
それでも燎莉はボールを奪えない······が、それはもう問題ではない。燎莉は豪炎寺へのパスコースさえ封じれば、もう次はないと確信していた。
苦し紛れのパスが集まる本間の前には、安芸が待ちかまえている。
「へぇ······」
組織的なプレーでのDFに、豪炎寺も感心したような顔でボールの行方を見守る。
「く······やるな」
「ナイスカット!」
「 マイ・キャンバス!」
ボールをインターセプトするや否や、安芸は必殺タクティクスを発動した。
「豪炎寺さん!一度陣形を安定させます」
「ヘイ、パス!······下さ、あ、あざす」
豪炎寺にボールを預け、そこを起点に左右へのパスで揺さぶる。浮足立つ守備を見て取った安芸から、吹越に絶妙なスルーパスが送られる。
「いけ、吹越」
「 そよ風ステップ! V2!!」
涼しい風が通り抜けるように華麗なルーレットで、迫るDFを躱す。そしてCFWの山口を経由し、燎莉へのパスが通る。
「撃たせるか!」
燎莉は戻って来たDFを見て、即座にノールックでボールを叩く。前線に上がってきた豪炎寺にボールが渡った。
「撃たせてくれ!」
「撃ってこい!!!」
「豪炎寺さん」
燎莉がボールを呼べば、佐護が強く叫び、安芸もまるで何かを依頼するかのように名前を呼ぶ。
「ははは。分かったよ」
豪炎寺は諦めたように呟くと、燎莉を指刺して言った。
「凄いシュート、魅せてくれるんだろ燎莉。だったら、このパスにくらい合わせられるよな?」
ドン、という衝撃が、豪炎寺の近くにいた選手達の腹に響く。
それは、パスというにはあまりに強烈で。しかし、シュートというには、あまりに優しさと期待の込められたボールだった。
燎莉の限界を引き出し、試すようなシュート。今の彼女がギリギリ、100%の力をほんの少し超えられればシュートチェインを繋げるような、そんなボールだった。
「すげえ······」
右サイドから中央へ、豪炎寺から放たれたボール目掛けて走る燎莉の口からは、自然と感動の言葉が溢れ出ていた。
これに追いつけなければ自分に未来はない。そんな思いすら胸に抱きながら、燎莉は跳躍する。左脚から炎が噴出し、フィールドを裂く刃となる。
「決める! マキシマム! ファイアアアア!!」
ボールを追いかけ回して疲労した身体を、気力で動かしてシュートに間に合わせる。敵のDFは間に合わない。今の彼女の120%が込められた一撃が、轟々と燃え盛りゴールに迫る。
「············」
相対するは中学日本最硬の最後の砦、佐護砦。だが豪炎寺のキックの威力が乗った燎莉のシュートは、間違いなく中学サッカーのレベルを大きく上回っていた。
「 ゴッドハンドV 改」
しかし中学レベルに収まらない強さを持つのは、佐護も同じだった。円堂守が中学卒業後に習得した必殺技、ゴッドハンドV。神々しく輝くゴッドハンドに、Vの字に羽ばたく翼が更なる力を与える。
「······予想以上、だな」
豪炎寺ですら、そのシュートが止められるとは想像していなかった。しかし、光の収束した佐護の掌には、ボールがしっかりと握られている。
「な······!そんなバカな――」
「戻れ!」
ショックを受ける燎莉だが、ボールは相手GKの手にあるのだ。沢山の思いを吞み込んで、燎莉は自陣へと戻る。
「すっげえシュートだった!でも違う!俺が受けてみたいのはアンタのシュートなんだ、豪炎寺さん!」
しかし守備に戻る雷紋中チームを余所に、そう佐護が叫ぶ。そして佐護は豪炎寺へと直接ボールを投げた。ふわりとそれを受け止めた豪炎寺が、ゴールを見据える。
「来い!!絶対に止めてみせる!」
「······分かった」
豪炎寺のその短い答えには、もはや中学生に向けてと言うよりは、他のプロに対してと同じような、選手への敬意が含まれている。
「いくぞ、佐護」
助走は、たったの一歩。それは必殺技ですらない、ただのシュート。でもそこには確かに、元トッププロの本気が少しだけ紛れていて。佐護からは、豪炎寺から巨大な火柱が立ち昇っているような、そんな錯覚が見えていた。
そして、自陣へ帰ろうとしていた燎莉も、その光景を豪炎寺の背後から見ていた。
速度による摩擦で空気が焦げる。後方にいるはずの燎莉の髪が風になびいた。
猛炎が迫る。シュートを真正面から待ち受ける佐護は、腹の底から声を上げた。
「 真!!! ゴッドハンドォ!V!!!!!」
前回の発動からたった十数秒。しかしその手が放つ輝きは先ほどより明らかに増している。技の進化。これまでに経験のない威力のシュートを前に、佐護は急速な成長で対抗する。
「あああああああああああ!」
だが。
佐護は必死に抗うが、シュートの勢いは衰えない。次第にオーラで形作られた掌に亀裂が入っていく。
「これが、トップ······プロのシュートか······!」
ゴッドハンドVが破壊され、佐護が身体ごとゴールに押し込まれる。そして、ゴールとともに前半終了のホイッスルが鳴るのだった。
▽
前半を3-6で終え、続く後半は交流試合ということもあり、お互い大幅なメンバーチェンジを行った。雷門中チームはほぼ全員入れ替え、雷紋中は一年生の燎莉と吹越に代えて、控えのメンバーたちが出場することとなった。
そして試合終了後、豪炎寺から指導を受けながら、いくつかの合同練習メニューをこなしていく。選手たちがクールダウンを終えた頃、半田監督から招集がかかる。
「それじゃあ最後に、豪炎寺選手からありがた~いお話をいただきます。みんな、静聴すること!」
「あまりハードルを上げるな」
少しバツが悪そうにしながらも子供たちの前に立つ豪炎寺。装着しているインカムのマイクを直すと、口を開いた。
「―――今日は君たちの才能に、驚かされる日だった。どの選手も良い才能を見せてくれた。」
燎莉は下を向いている。その才能の差というものを先ほどの試合で見せつけられたような気がしていたからだ。啖呵を切っておきながら、豪炎寺の力を借りたうえで得点を上げられず、自分は途中交代。これが才能の差の表れだとするのなら、自分はもう勝てないのだろうか。
「―――才能だ。生まれ持ったもので、それ自体は後からどうすることもできない、才能。この中にも、とびぬけた才能を持っている選手がいた。それは君たちにも認識はあるだろう。じゃあ、その才能には勝てないのか。······俺は才能に恵まれた。でも、そんな小さな差なんて努力でいくらでも覆すことができる。俺はそんな選手をたくさん見てきたし、俺自身、俺以上の才能を持った選手たちを何度も超えてきた」
俯いていた燎莉が顔を上げる。選手たちの顔を見渡しながら、豪炎寺が言葉を続ける。
「今日は俺に、君たちの才能を見せてくれてありがとう。その才能が、努力で、いつどんな花を咲かせるかは誰にも分からない。現役を退いた俺でさえ、見つけられなかった選手としての才能がまだ眠っているのかもしれない。君たちが、君たちの望む舞台で、その才能を発揮する時が来るのを期待している。それじゃ、また、どこかで」
そんな言葉を締めに、豪炎寺は去っていくのだった。
そして燎莉は―――
(そうだ。才能なんて曖昧なモンで言い訳してる暇はねえ。アタシは、アタシも、あんなシュートが撃てるような、あんな凄いストライカーになりたい。最高の、ストライカーに)
網膜にはあの火柱が焼き付いて離れない。
去り行く豪炎寺の背中に、あの爆炎を幻視しながら、決意を改めるのだった。
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☆技の進化
この作品においては、かなり自由度は高くします。
······→V9→(A、S、Z)とか、······→G9→GXとかまであったり
改→真→超→絶→極→爆···だったり
改→真→(超、絶、極、爆)だったり
マジン・ザ・ハンドのように動きが変わることもあるし、ゴッドハンドやムゲン・ザ・ハンドのようにエフェクトや演出(描写できるかは分からん)が変わったりもします。
そんで同じ技でも、使う人間や成長度合い・その日のコンディションやモチベーションによって強さが変化します。
これもう分かんねえな。
つまり、私の匙加減ということです。