ブルアカのキャラ出るの相当先になるなコレ。
走れ。
全力で駆け出した私の背中を、数多のオートマタ達が追っていく。
何処から現れたのか、私が見つけた数より多くのオートマタが私を囲う様に追いかけてきていた。
稀に飛んでくる弾丸をなんとかビルの陰でやり過ごしつつ、できる限り離れようと隠れて、走って、しゃがんで、逃げる。
それでも奴等は追ってくる。
ビルの中に逃げ込んでも、瓦礫の山に身を潜めても、崩れた壁で姿を隠しても、それでも奴等は気付いて追ってきた。
幸い、足のパーツがイカれているお陰か追ってくるスピードは遅い。
だが、
なんとかまた飛んできた弾丸を瓦礫でやり過ごし、何処から吸っているのかもわからない息を整える。
そして、また駆け出そうとして気付く。
この先にビルはない。
どうやらビル街の外まで追い込まれてしまったらしい。何も考えずに逃げていたのが仇となった。
壊れた足を無理矢理動かしながら、私の元へオートマタ達が迫ってくる。
ここまでか。
こんな訳の分からない状況で死ぬのか。
自分のことすら解らないまま死ぬことは、とても寂しいことに思えた。
…ふと気付く。
何か、車の駆動音の様なものが聞こえる。
今の今まで風音と銃声しか聞こえてこなかったこの場所に響くには、その音がとても異様なものに思えた。
オートマタ達はその音を気にする様子はない。
私に銃口を合わせたオートマタが引き金を引こうとした、その瞬間 ────
…そのオートマタを吹き飛ばしながら、バスが私の目の前に止まった。
バスの扉が開き、中から大勢の人間が降りてくる。
その中から、一人の女性が私に歩み寄った。
「…」
「確か、"未だ私の目に狂いがないのであれば、あなたは栄光の港に辿り着くでしょう"でしたか。」
「上手くこの世界に馴染めたようですね。」
〈あなたは…誰だ?〉
女性の腰には白い名札が付いている。
マグショットによく似た写真の下には、"ファウスト"と書かれていた。
「ふむ…少しだけ文章を変えるとしましょう。」
「朽ちたビル街で道に迷った様ですね。」
〈な…なんて?〉
「しかしあなたは怖くありませんでした。何故でしょうか?」
〈それは…〉
自然と、頭の中に答えが浮かぶ。
〈顔を上げ…星を探せばいいから。〉
「そうです。」
「今からその形相を繰り返しながら、私が言うことを心の中で叫んで下さい。」
「"お前の星に従え"。」
〈お前の…星に従え。〉
その瞬間。
頭の中で何かガチャガチャと音を立てながら、落ちていく様な感じがした。
また、幾つもの鎖が突き刺さる、或いは突き刺される様な感覚。
〈はっ…う、うわぁああっ!!!〉
胸に、裂ける様な痛みが走る。
心臓を貫かれた様な、体が張り裂ける様な、そんな痛み。
「心配しないで下さい。本当に心臓を使えなくなった訳ではないそうですから。」
痛みが少しずつ引いていく。
それと同時に、視界の何かが変わっていく感じがした。
「これで契約は完了しました。」
「ダンテ、これで私達はあなたの時間に帰属する様になりました。」
〈それってどういう…。〉
「これから、私達のヘイローの有無はあなたの時刻がどこに位置するかに懸かっています。」
「よろしくお願いします。」
〈私達…?〉
「えっと、変な鎖が刺さったんですけど…これでいいんですか?」
「ふむ、まるでピンヘッドの様だな。快楽を得るのは其方の様だが。」
「何言ってんだコイツ…」
「大丈夫ですか?追われている最中に怪我しませんでした?」
「う〜ん、相手取るなら人間が良いんだけどなぁ。」
「この変な時計何ですか?さっき言ってた回収物ですか?」
「私達の上司らしいわよ。大人って話。」
「襲撃は随分と前だったというのに、上手く逃げられましたね。」
〈お前達は誰だ?このバスは一体なんだ?〉
「…本当に聞こえるのですね。」
「私達はあなたを助けにやってきた正義の使者で、これは行きたい場所ならどこにでも行ける手品の様なバスです。」
〈正義?バス?何が…〉
「そういった答えを望んだのではなかったのですか?そう思う方が気楽でしょうに。」
「時間もなく有利な状況でもないのでゆっくり、しかし一度だけ説明しましょう。」
「LCK-PDAの確認をお願いします。」
電源が切れている、そう言おうと思ったけど…
いつの間にか、その画面には光が宿っていた。
────────────
しばらくして…
────────────
〈だから…貴方が教えてくれた通りにすれば、初対面のあの人達が私の代わりに戦ってくれるということ?〉
「そのようです。あなたが正しい命令を下すのならば、ですが。」
そう言いながら、目の前の女性…いや、ファウストは、手に持っていたハンティングライフルを構える。
〈ああ、じゃあこの機械共を皆殺しにして…〉
〈元の場所に戻って…〉
…
私は、何処から来たのか?
そもそも私は何をしてたんだ?
元いた場所とはどこだ?
そもそも此処は私が居るべき場所なのか?
幾つもの疑問が、浮かび上がっては消えていく。
〈私は凄く大事な瞬間を目前に控えていた。決して、忘れてはならない ──── 〉
「落ち着いて下さい。その頭で記憶が正常な訳がないでしょう。」
「今は目の前の敵に集中しましょう、ダンテ。」
「えーと、何て呼べばいいんだろ?時計頭?まぁなんでもいいけど、戦闘指示ちょーだい。」
「命令が必要で?連携も取れない内にできることなど個別戦闘ぐらいなものでしょう。」
「えっ!?ちょっ…。」
「あっ、一人で行っちゃった。私も行ってくるね!」
「…最善を尽くして下さい、ダンテ。」
〈…他に方法がある訳でもないし。〉
やれるだけ、やってみるか。
次の投稿は5/28の予定です。
アイデア閃いたら早まるかもしれない。
(追記 6/5 6:13 タイトル番号を変更しました。)
戦闘描写ショボくていい?
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時間かかってもいいからちゃんと書いて
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削っていいから早く投稿して