LimbusCompany キヴォトス支部   作:しーちきん

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お気に入り登録が嬉しすぎて書き上げました。
戦闘描写が下手なのは許して欲しいです。
ダンテどうやって指示出してるの…?


0-3 : 手鏡

PDAを何回かタップし、編成画面を開いた。

編成画面から「戦闘開始」と書かれたボタンを押す。

 

ファウスト曰く、「これがなければ、ダンテは囚人に指示を出すことができない」らしいけど…

 

…普通に口頭で指示するんじゃ駄目なんだろうか?

 

 

一瞬のロード時間を経て、画面に操作パネルが映し出された。

 

前線に出ている囚人の数だけ並べられた色とりどりのスキル。

 

出来る限り同じ(罪悪属性)が繋がる様に、鎖を繋げていく。

 

確か、「罪は重ねられていく程、その力を増していく」らしいけど…正直、よくわからない。

 

何故行動の一つ一つに罪が課せられているんだ?

 

 

鎖を繋げ終わると同時に、歯車が回り始める。

 

私からの指示を聞いていないにも関わらず、囚人達は私の指示に従って動いていった。

 

ファウストがオートマタの一人に銃を撃ち込んだ。

怯んだ隙に、何処かウサギの様な印象を抱く子がナイフで肉薄していく。

 

「ははっ!大したことないね!」

 

突き出されたナイフはオートマタの心臓部分を貫き、オートマタのエネルギー循環を止めた。

 

 

やたらめったらに銃を乱射しながら突撃していく子の後ろに追随する様に、銃ではなく刀を持った子とスナイパーライフルを構えた子がオートマタの大群に突撃していく。

 

オートマタ達は突撃してきた子に向けて銃弾を浴びせる。だけど、突撃した子が止まる様子はなく、そのまま一人二人とオートマタ達は動きを止めていった。

 

刀を持った子が、撃ち漏らされたオートマタを片っ端から切り裂いていく。

…機械って、一応金属製じゃなかったっけ。

 

スナイパーライフルを構えた子は、突撃した子の致命傷となりうる弾を放つオートマタを的確に撃ち抜いていった。

 

 

〈…思ったより戦えるみたいだね?〉

 

正直、普通に負けると思っていた。

 

向こうは大勢、こちらは13人。

 

普通に考えれば、勝てる筈もない。

 

それに…戦闘が始まった時から、妙な既視感をずっと感じていた。

 

何故か、前にもこんな状況はあって、その時はなす術もなく敗北した気がする。

 

微かに残っている直感が、この状況に既視感と違和感を唱えていた。

 

 

どれほど戦闘を続けただろうか。

 

向こうのオートマタは相当数を減らし、今となっては私達と同じぐらいの数になっている。

 

こちらは、大小傷はあるものの、基本全員生きていた。

 

もう勝てるだろうか、そう思った瞬間。

 

 

〈…え?〉

 

ビルの上から大型兵器が降ってくる。

 

白い外骨格、強靭な腕、太い脚、完璧な頭部。

 

巨人の如き様相をした機械が、私達の前に降り立つ。

 

その手に握る銃は光を放っており、側から見れば大砲の様にも見えた。

 

 

「へっ…?」

 

「…終わりか。」

 

巨大オートマタは不運にも足元に立っていた囚人を見つけると、その腕を振り回して囚人2人を吹き飛ばす。

 

それに驚く囚人達へ追撃するかの様に放たれたビームは、私達を壊滅に追い込むには十分すぎる威力と範囲を持っていた。

 

〈…どうなってるんだ?私の代わりに戦ってくれるって言っただろ!〉

 

何故か信頼を裏切られた様な気持ちになりながら、叫ぶ。

 

それに応える余裕がある様な人物は、ここにはいなかった。

 

 

「ちょっ、こんなのがまだ居たなんて…!」

 

「…ちっ、契約したのが間違いだったかもな。」

 

そのまま、巨大オートマタは暴れる、殴る、蹴る、振り回す、穿つ…

 

いつの間にか、あれだけ有利だった戦況は2対1にまで追い込まれていた。

 

 

〈一体、どうなって…〉

 

「…先程、何か叫んでいましたが、私達は勝ってあげるとは言ってませんよ。」

 

〈えっ…。〉

 

「そして、私だけが残りましたね。」

 

絶望的な状況。どう考えても負ける絵面。

 

その状況下で薄く微笑むファウストには、何か秘策がある様に見えた。

 

〈そ、そうか。こうなるまで待っていたのか?〉

〈奥の手があるんだろ?〉

 

「奥の手…というよりかは、ただ。」

 

「星を、追いかけるのです…ッ」

 

そう言いながら、ファウストは微笑を讃えたまま真っ直ぐに吹き飛んでいった。

 

 

〈一体…何をどうしろって…〉

 

巨大オートマタは、ゆっくりと私に近寄ってくる。

 

もうこれ以上の危険要素はないからか、機械なりにリラックスしている様に見えた。

 

 

〈私は…これで死ぬのか?〉

 

 

唐突に、硝子が割れる様な音が響く。

 

それと同時に、思い出した(・・・・・)

 

 

〈いや…〉

 

〈何も遅くはない、私。〉(何も遅くはありません、ダンテ。)

 

〈私に必要なのは、ただ…〉(私達に必要なのはただ…)

 

 

巻き戻す時間だけだから。(巻き戻す時間だけだから。)

 

 

〈…!〉

 

 

心臓が幾筋にも裂ける様な苦痛が突如襲いかかってくる。

 

全身を叩きつけられた様な苦痛、肌を焼かれる様な苦痛、頭を揺らされる様な苦痛、石を投げられた様な苦痛。

 

幾つもの苦痛が、世界で最も忌々しい演奏となって私に降り注いだ。

 

〈ぅあ゙ぁ゛ああぁっ!!!〉

 

段々と、苦痛に紛れて記憶が抜け落ちていく。

 

取り落としたくはなかったけれど…

苦痛に苛まれる私には引き止めることは叶わなかった。

 

 

〈いっ…うっ…〉

 

薄れゆく意識の中で感じたのは…

 

身体の傷が修復されていく囚人達の奇怪な様子と。

 

何故か大きな切り傷を負っていた巨大オートマタだけだった。

 

 




前書きでも書きましたが、お気に入り登録ありがとうございます。
感想、評価がモチベーションとおっしゃる作家の方の気持ちがわかる様な気がしました。
お気に入り登録並びに感想、評価もお待ちしております。
次回は…遅くても5/29までには。
(追記 6/5 6:13 タイトル番号を変更しました。)

戦闘描写ショボくていい?

  • 時間かかってもいいからちゃんと書いて
  • 削っていいから早く投稿して
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