戦闘描写だけ教えてくれる授業とか無いかな。
あっても喋れないか。
《カレン、聞こえる?》
『ひゃっ!?か、管理人!?』
試しにカレンに話しかけてみる。
囚人であれば、ある程度の距離があっても話しかけることができるみたいだ。
《聞こえてるみたいだね。他の皆は?》
『え、問題ないけど…管理人どこ?』
『ダンテは私達に時間と空間を無視して意思を伝えることが可能です。この様に声を伝える場合は近くなければ不可能ですが。』
『…不思議な技術もあったものだ。』
多人数に対して同時に話しかけるのもできるみたいだ。
通信機でも内蔵してるんだろうか、この頭。
《よし、それじゃナナとカレンに人格被せるね。指示を出すから、そのタイミングでバスから飛び出て攻撃開始。》
《は、はい!》
《…ん。》
ナナとカレンの人格を切り替え、敵が接近してくるのを待つ。
人数からして…
敵が段々と近づいてきた。
いつまで経っても出てこない対策委員会に痺れを切らしたのだろうか、何にせよ、そっちから来てくれるのなら好都合だ。
《ナナ、
『わかった。いくよ…!』
バスの陰から飛び出たナナが、ヘルメット達に銃口を向ける。
唐突に現れた敵に対してヘルメット団は銃弾を浴びせるが、素で硬いナナはその銃撃を物ともせずに反撃を浴びせる。
「ぐあっ!?あいつバリケード貫通してっ…!」
「な、何なのアイツ!こんな所にゲヘナ生がなんで…っ」
「え、あれヒナ委員ちょ…かはっ!?」
カウンターにしてはあまりにも重い一撃がヘルメット団を襲う。
その銃撃はバリケードを砕き、壊し、その後ろにいた敵達諸共薙ぎ払っていく。
その銃撃が開けると同時に、カレンとナナは前へ突撃していった。
〈うん、これで大分楽になったね。〉
"…私達いる?もうそのまま殲滅できそうな勢いだけど…。"
『ホシノ先輩達、びっくりしてますね…。えっと、前の敵が気絶しました!進んで下さい!』
私達もできるならそうしたいが…
E.G.Oを使えば広域攻撃は可能だろうけど、戦闘が始まったばかりの今では資源も溜まっていないし。
〈あれは初撃だからだよ。現に連発してないでしょ?〉
"あ、一応制限あるんだね…シロコ、火力支援をお願い。"
先生は画面をタップしながら、タブレット越しに生徒へと指示を出している。
眼鏡の子もタブレットを使っていたし、後方支援はタブレットを使う習慣でもあるのだろうか。
〈っと、そうも言ってられないか。〉
《ナナ、ちょっと一旦下がってリロードしよう。カレンは…振動回数溜まってるし、そのまま行こうか。》
『了解。』
『わっ、わかりました!
《うん。撃ち終えたら一旦防御して、対策委員会を狙ってる奴らを引きつけよう。》
前に出て戦っていたナナとスイッチしてカレンが飛び出す。
やたらめったらにショットガンを放ちながら前進していく様は、翼が生えているにも関わらず悪魔の様に見えた。
「死んで下さい死んで下さい死んで下さい死んで下さい死んで死んで死んで死んで!!!」
…勿論、それには発言の影響もあるかもしれないけど。
そんなことを考えているとナナがリロードを終えたらしく、あの乱れ撃ちを経て尚生き残っていた不良達にマシンガンを撃ち込んでいく。
撃ち終える頃には大体の敵は倒れていた。
残すは奥の幹部とその取り巻き。
"んー…アヤネ、ホシノ回復してあげて。あとはもう押し切っちゃおう。"
『はい、支援品投げます!』
先生の指示を受けて、ドローンが前線へと飛んでいく。
回復されながら対策委員会はどんどんと敵に近づいていき、幹部に対して銃撃を浴びせ始めた。
「ちょ、銃弾切らしてるって話じゃ…!?」
「て、撤退!訳分からん奴も居るし、なんか弾持ってるし!」
「隊長!タイヤがパンクしてる!走るしかねぇ!」
自分達が圧倒できると思っていたのか、残党は強く動揺している。
「うへ、逃がさないよ〜…?」
「がっ!?こいつやばっ…。」
その動揺を狙って、逃げようとしていた幹部へとホシノが肉薄する。
ショットガンを全弾打ち込まれた幹部は、その意識を綺麗に散らしていった。
その様子を見て決断したのか、残ったヘルメット団達が走って逃げていく。
『カタカタヘルメット団残党、郊外エリアに撤退中!』
私のPDAにも、戦闘勝利画面が表示された。
戦闘終了だ。
「わあ⭐︎私達、勝ちました!」
「あははっ!どうよ!思い知ったか、ヘルメット団め!」
"みんな、お疲れ様。学校に戻ろっか。"
戦闘を終えて、対策委員会とナナ達が帰ってくる。
「にしても、すごい強かったねー…どこの子?角が生えてるしゲヘナ?」
「合ってる。風紀委員長をしてる殻無ナナだよ。」
「え、えっと、便利屋68の桐藤カレンです…。」
「…あれ?風紀委員長って空崎ヒナさんじゃありませんでしたか?」
「話すと少し長くなるんだけど…私は別の可能性というか、『別の世界の風紀委員長』なの。だから、この世界での風紀委員長が空崎ヒナっていうのは多分合ってると思う。」
「…べ、別の世界?」
「え、えっと、私達も詳しく知ってる訳じゃないので、管理人さんに聞いてみて下さい…。」
「ん、不思議な力。」
「不思議な力だけで片付けるのもどうかと思うけど…。」
…人格についての話って、社外に伝えてもいいんだろうか。
割と重要そうな技術だったけど…?
《ファウスト、人格についてって一般人に話してもいいの?》
『構いません。ただし、それが味方である場合に限ります。』
なら大丈夫か。
「ただいま、管理人。」
「えっと、お役に立てましたか…?」
〈お疲れ様、ナナ。カレンも役に立ってたよ、ありがとうね。〉
そう言っていると、段々ナナとカレンの姿がちらつき出す。
人格が剥がれ、二人は元の姿に戻った。
〈それじゃあ、またバスの中で待機してて。〉
「…。」
「は、はい!」
角やら銃やらが消えた彼女達は、私の指示に頷くとバスへと帰っていった。
「いやぁ〜まさか勝っちゃうなんてね。ヘルメット団もかなりの覚悟で仕掛けてきたみたいだったけど。」
「まさか勝っちゃうなんて、じゃないですよホシノ先輩…勝たないと学校が不良のアジトになっちゃうじゃないですか…。」
「これが大人の力…すごい量の資源と装備、それに戦闘の指揮から戦力まで。大人ってすごい。」
"戦力に関しては私じゃなくてダンテだけどね…。"
戦闘を終え、立ち話も何だという訳で先程まで居た教室に帰ってきた。
あまり消耗せずに勝てた上、自分達についた味方が強力なこともわかったからか彼女達の顔色は明るい。
「今まで寂しかったんだね、シロコちゃん。パパとママが帰ってきてくれたお陰で、お姉ちゃんはぐっすり眠れまちゅ。」
「いやいや、変な冗談はやめて!先生達困っちゃうじゃん!それにどっちみち委員長はいつでも寝てるでしょ!」
「そうそう、可哀想ですよ。」
〈私ってママだったの…?〉
和気藹々と冗談を交わす様子を見ていると、この生徒達がどれだけ仲がいいのか伺える。
ずっと五人だけで頑張ってきたからだろうか。
「あはは…さて、少し遅れちゃいましたけど、改めてご挨拶します。先生方。」
「私達は、アビドス対策委員会です。」
そう言うと、対策委員会の面々について
それぞれ思い思いのことを言っていきながら、自己紹介は終わった。
自己紹介を終え、今度はこの学校について話が移っていく。
「…うん!もうヘルメット団なんてへっちゃらですね。大人の力ってすごいです⭐︎」
「かと言って、攻撃を止めるような奴らじゃないけど。」
「あー確かに、しつこいもんね、あいつら。」
確かに、ブラックマーケットでも潰しても潰しても
あいつらも同じ系譜なら、明日にでもまた攻めてくることだろう。
「こんな消耗戦を、いつまで続けなきゃいけないのでしょうか…ヘルメット団以外にもたくさん問題を抱えているのに…。」
「そういう訳で、ちょっと作戦を練ってみたんだー。」
その発言を聞いた途端、皆の顔が驚愕の色に染まった。
「えっ!?ホシノ先輩が!?」
「うそっ…!?」
「いやぁ〜、その反応はいくら私でもちょっと傷ついちゃうかなぁー。」
「ん、いつも寝てるのは先輩。」
「うへー…そんなおじさんだって、たまにはちゃんとやるのさー。」
"…で、どんな計画?"
このまま駄弁っていても話が進まないと判断したのか、先生が問う。
「ヘルメット団は、数日もすればまた攻撃してくる筈。ここんとこずっとそういうサイクルが続いてるからねー。」
「だけど、今は私達との戦闘の余波で、相当消耗してる筈。幹部まで倒れたぐらいだし。」
「だから…。」
「このタイミングで、こっちから仕掛けてみない?」
次回あたりにアビドス編後のストーリーについてアンケート取るかもです。
何もしない可能性も全然ある。
次回の投稿は6/14を予定しています。
戦闘描写ショボくていい?
-
時間かかってもいいからちゃんと書いて
-
削っていいから早く投稿して