LimbusCompany キヴォトス支部   作:しーちきん

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また遅れましたごめんなさい。
学校帰りに昼寝したらいつのまにか朝でしたね…。


1-6 : ヘルメット団のアジト

 

 

ホシノは沈黙している。

…いや、開いた口を閉じられていないと言った方が正しいかもしれない。

 

"…えっと、ホシノ?"

 

驚きとその他諸々でその頭を止めたホシノは、様々な思いを飲み込んで、飲み込んで、ようやくと言った風に声を出した。

 

「…ぇ、なん、で、ここに?」

 

あれだけ探して見つからなかったのに(もう消えてしまったのかと思ってたのに)

言外に放たれたそれに対して、ルナは相当気まずそうに目線を泳がせた後…。

 

 

「…えっと、アビドス飛び出してった後、捕まってたんだよね。ヴァルキューレに。」

 

「…ぅぇ?」*1

 

…衝撃的な事実を呟いた。

 

 

「えっちょっと待って私達聞いてないわよソレ」*2

「嘘だろお前常識人かと思ってたんだが!?」*3

「ファウストさーん?何で本物の囚人居るんですかー?」*4

「機密情報の為、お答えすることができません。」*5

「…犯罪者?」*6

「あっはは!結構ルナもやってるねぇ!」*7

「ルナさん…?嘘ですよね…?」*8

「ヴァルキューレに捕まることはキヴォトスじゃ恥ずかしいことなんだよ!」*9

「場所は関係なかろう。どこであれ恥ずべきことだろうて。」*10

「ん、銀行でも襲ったの?」*11

『えっと、流石にそれは無いんじゃ…。』*12

"やっぱり囚人ってそういう…。"*13

「え?ここの人達囚人なの!?」*14

「あら、先輩だったんですね〜⭐︎今はどの学園なんですか?」*15

 

一気に騒がしくなった車内に、ルナはますます目線を逸らしていく。

あのまま行けば白目になるんじゃなかろうか。

 

その喧騒の中、真っ先にルナの言葉の影響を受けたホシノが再起動を果たした。

相変わらず眼の中には困惑しかないが、それでも周りよりかは冷静に見える。

 

「…えっと、ひとつ聞いてもいい?何で捕まってたの?」

 

「……その…食い逃げ…。」

 

キヴォトスに於いてはあまりにもしょぼい犯罪の内容に、安心と同時に困惑を感じる。

 

〈発砲は許されるのに、食い逃げはダメなんだ…。〉

 

ホシノは、再び言いたいことを色々飲み飲んで…

 

 

「…とりあえず、また会えて嬉しいよ。ルナ。」

 

「…うん。久しぶり、ホシノ。」

 

ひとまず、再会したことを祝うことにしたらしい。

 

 

一見、二人の間には再会の喜びがある様に思える。

 

だけど、一瞬だけ、ホシノの顔に他のものが過ぎっていくのが見えた。

 

罪悪感。自責思考。後悔。過去に囚われた者の瞳。

 

一瞬だけちらついたそれは、きっと私とルナ以外の誰にも知られることなく覆い隠されてしまった。

 

「…うへ、なんか変な雰囲気になっちゃったね。ごめんね、みんな。」

 

「いえ、気にしないで下さい。」

 

 

そうこうしていると、運転席から軽快な音が鳴る。

 

『カタカタヘルメット団のアジトがあるとされるエリアに入りました。』

「目的地に近づいています。そろそろ降りた方が良いでしょう。」

 

ファウストは運転席横に立てかけていた銃を持つと、バスのドアから外に出ていく。

追随して皆も席から立ち上がり、ドアの外へ向かっていく。

 

「色々おじさんも話したいけど…とりあえず、後にしよっか。

 

「そうだね。…ちょっと待って、おじさん?」

 

やっぱりあの一人称に引っ掛かっていたのは私だけではなかったらしい。

ルナはホシノに疑問の目を向けながら外に出ていった。

 

 


 

 

『半径15km以内に、敵のシグナルを多数検知!』

「多分向こうもこっちに気付いてる。準備しろ。」

 

…さて。

次戦うことになったら、やってみたかったことが一つある。

 

それは、二人編成。

 

さっきの戦いで得た狂気で人格抽出をしてみた結果、中々強い人格が多数排出された。

今回やってみたいのは…。

 

ファウスト(連邦生徒会長代行)シズク(開花E.G.O::舎音)は前に出て。他は全員後ろでサポートをお願い。〉

 

「わかりました。」

「…ふむ。何か閃きでも得たか?管理人。」

 

"えっ前線二人だけなの!?"

 

当然驚かれる。

 

先程の戦闘が二人でも成立したのは、あれが奇襲だったのと先生達に気を取られていたからだ。

今回の戦いは正面からのぶつかり合い。本来であれば、こちらも全員で対抗するのが正解なんだろう。

 

その上でもこの選択を取った理由は、二人の能力が非常に相性が良いからだ。

 

ファウスト(連邦生徒会長代行)って、少し撃ち合い(マッチ)が心配だけど味方に掛けるバフは一級品なんだよね。だから、そこをマッチが強くて相手を弱らせられる(麻痺にできる)シズク(開花E.G.O::舎音)でカバーすればバフも集中するし相性いいかなって。〉

 

"えーと…バフとデバフ(CC)を両立できるってこと?"

 

頷く。

恐らく、初手の数ターンを耐えられれば速度とマッチで圧倒できる。

普通に戦うより苦痛を味わうことも少ない筈だ。

 

…まぁ、最初に負けちゃうとやり直し確定なんだけど。

念の為、負けた時に前に出られる様他の囚人も人格を切り替えておこう。

 

〈一応負けた時の保険もあるし、一回やってみようかなって。〉

 

"うーん…まぁ…いいのかな…?"

 

そうこうしていると、正面からヘルメット団達がわらわらと現れてくる。

私達に気付いて迎撃に来た様だ。

 

「くそっ!何で今来んだよ…!」

「今ならあんた達も弱ってるでしょ!攻められ続けた私達の気持ち、味わいなさい!」

 

セリカの攻撃を発端として、戦闘が始まる。

 

〈それじゃ、二人ともお願いね。〉

 

「…前線に出るのは、私の役目ではないのですが。」

「ふむ…我が糧とならんことを。」

 

私が戦闘開始ボタンを押すと、二人は前線へ飛び込んでいった。

 

戦闘開始。

 

 

*1
また思考止められたホシノ

*2
隣の席が犯罪者だったセラ

*3
周りが個性強くて常識的になってきてる真砂

*4
半分やけくそのベルナ

*5
全部知ってるファウスト

*6
珍しく反応してるナナ

*7
楽しくなってきたマオ

*8
結構信頼してたカレン

*9
人格に影響受けてるレイア

*10
あまり気にしてないエリサ

*11
犯罪と聞いて強盗一択だったシロコ

*12
一周回って冷静になったアヤネ

*13
ずっと呼称に引っかかってる先生

*14
初情報に恐れ慄くセリカ

*15
これ全部受け止めたノノミ




というわけで色々やってみました。
注釈まみれなのはご愛嬌ということで。

投稿遅れといて何ですが、今週からテスト期間に入るので投稿は厳しいかもしれません…。テスト期間外でも遅れてたし。
一応、次回の投稿予定は6/22です。でも多分無理なので気長にお待ち下さい。
お気に入り登録及び感想、評価お待ちしております。

戦闘描写ショボくていい?

  • 時間かかってもいいからちゃんと書いて
  • 削っていいから早く投稿して
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