LimbusCompany キヴォトス支部   作:しーちきん

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禊ぎ完了。
文字数少ないのは許して…。


1-9 : 再会

 

 

〈昨日は良く寝れた?〉

 

「ふぁ…色々あったし、ちゃんと寝れた気はしませんね…着きましたよ。」

 

 

2日目。

 

バスで一夜を明かした私達は、対策委員会と合流する為に部室に向かっていた。

私達と言っても、今回はルナ以外は連れてきていない。人が多過ぎても大変だからね。

 

部室のドアをノックする。

まだ朝の8時だけど、誰か来ているだろうか。

 

「入っていいよ〜」と声がしたので、ドアを開く。

部屋にはホシノとノノミ、アヤネが居た。

シロコとセリカはまだ来ていないらしい。

 

〈おはよう。先生はいつ来るのか聞いてくれる?〉

 

「おはよう、先生っていつ来るの?」

 

「おはようございます、お昼前には伺うそうなので、しばらく待って頂ければ。」

「あ、おはよぉ〜。シロコちゃんならもうすぐ着くってさ。」

「おはようございます!よく眠れましたか?」

 

お昼前…結構時間があるみたいだ。

ならこの時間に同期化(人格強化)経験値採光(強化アイテム回収)も済ませてしまおう。

昨晩引いた人格の性能も試したいしね。

 

「ねぇ、管理人。少しルナ借りていい?色々話したいことあってさ。」

 

イスに腰掛けながらそう考えていると、ホシノがソファから飛び起きながら聞いてきた。

ルナに目線(と言っても目自体がないので顔)を向けると頷いてきたので、こちらもホシノに首肯する。

 

〈いいよ。ルナ、いってらっしゃい。〉

「多分いいってことかな?じゃああっちで話そう、ルナ。」

「…うん、そうだね。」

 

ルナとホシノが廊下へと出て行き扉が閉じられた。

後に残されたのは、私とノノミとアヤネの三人。

 

二人が出て行って20秒ぐらいだろうか、急にノノミが立ち上がり、静かに扉を開き始めた。

そのまま右を、左をキョロキョロと確認したノノミは、静かにゆっくりとホシノ達を追い始める。

 

「…何やってるんですか?」

「ふふ、気になりません?ホシノ先輩とルナ先輩が何を話すか。」

 

少し困った様な表情をしたアヤネと対照的に、ノノミはいたずらっぽい笑みを浮かべている。

その顔に浮かぶのは好奇心だろうか、はたまた悪戯心だろうか。

 

「勝手に聞くなんてダメですよ!もし凄い秘密とかあったら…。」

「きっと大丈夫ですよ⭐︎それに、アヤネちゃんも気になりません?ルナ先輩がどんな性格で、どんな人なのか。」

「……それは気になりますけど、それでも勝手に聞くなんて…。それに、それは後で話して確かめればいいことですし。」

「うーん…じゃあ、多数決で決めましょう!ダンテさんはどうしますか?」

〈…え、私?〉

 

ノノミは私に問いかけながら、右手を出してくる。

ノノミ(着いていく)アヤネ(待つ)か選べということだろうか。

 

どっちって聞かれても、勝手に聞くのは悪い気もするし…。

でも管理人として色々知っておくのも大事だろうし、何より少し心配だ。

ホシノと話すだけだから無用な心配だとは思うんだけど…。

 

ホシノとルナを見ると、あのフラッシュバックにも似た情景を思い出す。

あの時見たルナはアビドスの制服を着ていた。きっと、あれは過去の出来事なんだろう。

もし、まだあの時の問題が解決してないとしたら…。

二人が向かった先で喧嘩する、なんてこともあるかもしれない。

 

…バレなかったら、大丈夫かな?

〈……行ってみようかな、私は。〉

 

立ち上がり、ノノミの手を取る。

「2対1で私の勝ちですね♧行きましょう、アヤネちゃん!」

「えっ、私も行くんですか!?」

「仲間外れなんて寂しいことしませんよ、一緒に行きましょう⭐︎」

「うぅ…お、怒られても知りませんからね!」

「ん、私も行く。」

 

少しびくびくしながらも、ノノミも行くことに決めた様だ。

いつの間にか入ってきたシロコもバッグを下ろしながら、着いてこようとしていた。

 

 


 

 

「…さて。久しぶりだね、ルナ。」

 

「本当にね。もう2年前だっけ?」

 

 

屋上にて。

 

少し重い雰囲気を背負った二人。

それをこっそりと見守る不審者が4人。

 

一人は微笑みながら、一人は少し申し訳なさそうに、一人は目を煌めかせながら、最後の一人はそもそも頭が時計だった。

 

変人達に気づくことなく、二人は話しを続ける。

 

 

「いやー、本当にびっくりしたよ。まさかあんな形で、それも急に出会うなんて思ってなかったからさ。」

 

「…ごめんね、あの時は。急に出て行っちゃって。」

 

「いいよ。ヴァルキューレのお世話になってたのはびっくりしたけどねー…。」

 

「そ、それはお金が無くて仕方なく……いや、私の罪だね。ごめん。」

 

「謝るのは私じゃないでしょー?ルナのことだからしょうがない理由があったんだろうけどさ。」

 

 

今の所、二人の会話は上手くいっているように見える。

杞憂だっただろうか。

 

 

「…ねぇ。私のこと、まだ恨んでる?」

 

 

顔に影を落としたルナが、問いを投げかける。

 

最早独り言にも等しい声量で放たれたそれを、ホシノは見逃すことなく拾い上げた。

 

 

「んーん。悪かったのは()だしね。あの時は八つ当たりしちゃってごめんねー?」

 

「…いや、ホシノは悪くな」

「悪いよ。私がちゃんとしてれば、あんなことにならなかったんだから。」

 

 

今までのどこか掴み所のない態度を一変させ、ホシノの顔から感情が消える。

 

瞳は濁り、顔は翳り、そこには自責思考の塊があるばかりだった。

 

 

「……ごめん。」

 

「…だからルナは悪くないって。なんで大丈夫って言ってるのに謝るのさ?」

 

 

再び雰囲気を元に戻したホシノが、にへらと笑ってルナの顔を覗き込む。

 

対照的にますます翳ったルナの顔には、後悔の念が滲んでいた。

 

 

「…さて、そろそろ戻ろっか。アヤネちゃん達に怪しまれちゃう。シロコちゃんも来た頃だろうしね。」

 

「…うん、行こう。」

 

 

そろそろホシノ達も戻ってくるらしい。

 

これ以上ここにいるとバレてしまうだろう。

私達は静かに、しかし少し急ぎながら部室へと戻って行った。

 




というわけで新アンケートです。
選ばれた人から順番に書いて行きます。ホシノが第一Waveだけなのはそうじゃないと書き終わらないからですね。
感想及び評価、お気に入り登録お待ちしております。
次回の投稿は7/8を予定しています。

戦闘描写ショボくていい?

  • 時間かかってもいいからちゃんと書いて
  • 削っていいから早く投稿して
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