海の彼方で   作:錫樹トシアキ

238 / 238
一部から『一瞬名前のみ登場した人物の設定まで公開して欲しい』という要望もあったことから裏設定などを含めた情報を随時公開していきます。

全話追って確認することからしばらく時間がかかるため、いったん25/3/1をもって公開として随時更新をかけていきます。とっちらかった状態での公開となりますがよろしくお願いいたします。

【更新履歴】
25/3/1 公開開始

【項目】
・あらすじ
・人物紹介
・そのほか主な現実との相違点


ここまでのあらすじ・人物紹介

【あらすじ】

 

第1章 プロ入り~レギュラー争い

 

アメリカ系フィンランド人の父ヒューゴとスウェーデン人の母の間に生まれたカイ・ヒューゴ・アラヤは、ヒューゴの仕事の都合で中学生の頃日本へと移住することになり、その際に日本へと帰化し、荒屋海【あらや・かい】と名乗ることになった。

 

海はフィンランドにいた頃には地区大会でフォワードを任されるなどサッカー側の人間だったが、野球にはまるで興味がなかったが、体育の授業で野球をさせられたことからその運命は大きく変わっていくことになる。

 

見た目上のハッタリを理由に中学二年から野球部に入部させられた海は、家から母親が出て行った理由のひとつでもある父・楓悟【ひゅうご】のただれた情事から目を背けるために嫌々練習に出続け、不本意ながらその頭角を示す。

そうして神奈川の名門進学校である啓皇高校に進学した海は、野球の腕について面接で聞かれたことなどもあって今更サッカー部に入部するわけにも行かず、父親から少しでも離れるために野球部を続けることになる。

 

父親との関係、出生による周囲からの好奇心、そして不本意ながらも注目選手へとなってしまう野球――鬱屈した日々を過ごしていた海は、ある日たまたま乗った電車で外国人から迷惑行為を受けていた大学生の佳井華耶【よしい・かや】と出会い、連絡先を交換することになる。

その後、父親との関係を巡って家出をした海は、華耶に助けを乞い一夜を過ごし、交際が始まる。

 

交際を始めてから、華耶の支えもあって海は不本意ながら始めた野球と向き合い、自らの野望のために家庭を破壊した父親、荒屋海という名前からの決別をするため、自分の意思で生きていくために、プロへの道へと進むことを決意し、ドラフト1位で兵庫チーターズへ指名される。

 

高校時代は一塁手以外を守ったことがない海だったが、持ち前の身体能力を買われて外野手へのコンバート打診や、あまり得意ではない盗塁数をノルマにさせられるなど、プロに入ってからも海は周囲の目に悩まされることになる。

 

木製バットへの適応のみならず、海の他人をなかなか信用できない性格や、思い込みすぎると実力を発揮できない性格が災いし、監督の前野【まえの】との衝突を繰り返し、プロ1年目から開幕一軍でレギュラーを掴み取るものの、そのポジションはキャンプの間に徹底的に指導された三塁手だった。そのプロ初出場の試合で海は初ヒットを記録するも、プロ入りからの日々は苦難の連続だった。

 

前野からの執拗なマークに人格攻撃、そして好き好みでのレギュラー脱落など思うように行かない月日が流れる一方、大学を卒業するタイミングまで結婚を待っていた海は、自分を婿に入れてほしいと華耶に頼む。

 

華耶はかつて父である竜匡【たつまさ】からの期待に応えられずに野球を諦めたこと、そして竜匡もまた、今なおかつてプロを目指していた者として時折自らの怪我、そして夢を託した華耶が自分のことを少し遠慮がちにいることを気にしていた。

母である三葉【みつば】は華耶の胸の中にある竜匡とのほんのわずかなすれ違いを見抜かれ、『本当に相手を幸せにできる自信がないなら結婚には賛成できない』と言われる。

華耶は竜匡に『あくまでも海のことは一人の野球人ではなく男として見てほしい』という素直な気持ちを伝え、海を一生かけて支え、幸せにすることを改めて覚悟する。

海を受け入れることを決意した華耶は、お台場のイルミネーションの中で改めて海へプロポーズをし、海は佳井海として生きることになった。

 

結婚のタイミングで寮を出ていた海は、華耶との甘い生活に支えられて思うように行かない日々を過ごしていたが、華耶の第一子の妊娠を受け、不安にかられる。

男だから、父親だから――そうした固定概念や、父である楓悟がかつて自分に言い放った『お前もそうやって俺の知らない女に慰めてもらうんだろう』『俺とお前は同じなんだよ』という言葉、そして、未だにレギュラー争いの低い序列から抜け出せず、前野からの『お前の打撃は勝利につながらない』という言葉に縛られた海は、本当に自分がいい父親になれるのかという恐怖に怯えることになる。

華耶はそんな海の不安に寄り添い続けながら、晴留【はる】新【あらた】と立て続けに二人の子を授かり、海に『幸せなんていくらあってもいいんだよ』と海を励まし続ける。

 

新が生まれたプロ6年目、海は24歳にしてベストナインの代打部門を受賞し、打点1のベストナインという、不名誉ながら数値を残しながらも打率.375をマーク。シーズンのほぼ全てを代打で過ごしながらも、1打席で結果を残すことの難しさを語っていた海は結果で示すことに成功する。

 

結果で示してなおもレギュラーとして起用してもらえずにいたプロ7年目の海は、若干変更があったボールの飛び方の癖に苦戦し、調子を大きく崩すようになった。ストレスとプレッシャーとで夜は嘔吐を繰り返し、眠れない日々も続いていたが、一方で華耶もまた、上司である中松【なかまつ】との折り合いがつかずに苦しい日々を過ごしていた。

仕事は続けたいが、この上司のもとでは仕事ができない――思い悩む華耶に対し、合法的に仕事を休ませるために、海は華耶に対してもう一度子供を作ることを決意。

華耶もまた、中松からの人格攻撃に耐え忍び、二人はそれぞれの苦境を乗り越えようとしていたのであった。

 

第2章 清兵衛との出会い~中心選手へ

 

重量級打線が立ち並ぶ中、自分の打撃を極めようとトスバッティングの相手を探していた海のもとに声をかけたのは清兵衛【せいべえ】だった。

清兵衛は海に対し、レギュラーを勝ち取り、そしていずれ4割打てるようになったらどうするのかを問いただした上で、いずれは4割40本も打てる打者になるはずだと海のビジョンを語る。

 

清兵衛が絡んでくるようになった直後、海は代打メインの出場で打率.476という異次元の打率を残し、自身初のFA権を行使。子供たちの将来などを考え、関東圏への移籍を目論むがどこの球団からも声はかからず、レギュラー争いをしていた同年代の選手たちがチーム内の不和などを理由に次々とFA移籍を決める中、海だけが無念の残留を決意しなくてはならなくなる。

悔しさをにじませる海に対して、華耶からの『見返してやろうよ』という言葉に闘志を燃やした海は残留を表明した後、これが自分にとってのラストチャンスであると思っていると強気の姿勢を見せた。

 

翌年、プロ9年目を迎えた26~27歳のシーズンとなる海はチーム事情から遊撃手へのコンバートを受け、レギュラーを掴み取る。

前野からは相変わらず信頼を勝ち取れずにいたが、2番ショート佳井というセンセーショナルな起用は徐々にファンの心をつかみ始め、結果的にこのシーズンを打率.371で終える海。

長期にわたる前野政権への不満、長らく続くチームの低迷、そして中心選手の不在や離脱――。

そうした事情から、この頃から海はファンからの期待を再び集中させることになる。

 

一方で海をプレーで呼び寄せながらも自身の老いについて早くも語り始める清兵衛の言葉を胸に、海はフィンランド大使館を経てニコマルコリストライネン兄弟と知り合い、バンドを結成することに。

『野球だけに打ち込んで年を取りたくない――』その思いからバンド活動へも打ち込むようになる海だったが、そうしてバンドへ打ち込めば打ち込むほど子供たちへかけられる時間が減ってしまうことにも海は思い悩むことになる。

 

プロ10年目、前野の退任から監督を今野【こんの】に代えたチーターズ。この頃海は不退転の意思で天王寺に借りていた部屋から吹田の新築に引越す。完全にレギュラーとして定着した海だったが、前野の放った『お前の打撃は勝利につながらない』という言葉に今なお苦しんでいた。

清兵衛は翌年から打順をもっと上で打ちたいと監督に直訴すると言い放ち、時同じくして自身の置かれている状況や周囲からの評価に悩んでいた田中【たなか】からの仲間意識もあり、徐々にその本来のポテンシャルを呼び起こしていくことになる。

 

清兵衛の上位打線への配置換えもあり、3番へ打順を移していた海はプロ12年目、ついに遊撃手としてベストナインを受賞。4割2桁本塁打を記録するも、自身の理想の高さやチーム環境、そして外部のチームの選手と接触して自分の環境の悪さを認めたくないこと――そして、低迷が続きシーズン100敗を記録したことで暴徒化するファンの声などから、その精神は徐々に蝕まれていく。

 

敵地・ダガヤドームでのシーズン最終戦を終え、雨に打ちひしがれて浮浪者のような姿を見せていた海を保護したのはナゴスポの記者、木村【きむら】だった。清兵衛が試合で欠場していた中、低迷するチームの中でこの状況を異常と思い、悔しいと思い、そして何よりも闘志を燃やせる選手は自分以外にはいない――それを支える外部の人間こそいれど、選手としてのキャリアを積み重ねていく海の心は少しずつ狂わせていくのだった。

 

第3章 ジェネルの入団~清兵衛の引退、そして伝説のWBCSへ

 

プロ15年目、前年秋のドラフトでセンセーショナルな入団会見を行い『15年の差を埋めてみせる』と豪語した大爺双羽【おおや・ふたば】はその名を封印し、ジェネルという登録名を名乗って海の目の前に現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな凝り固まった海の心を解きほぐそうとし続ける華耶。その愛は、やがて8人の子供たちを授かることになった。

 

前野からきつく言われていた『お前の打撃は勝利に繋がらない』という言葉は、監督が今野【こんの】へと交代した今もなお海を悩ませていたが、共に勝ちきれないチームへの悔しさを時折口にする豪快な先輩、大鈴清兵衛【おおすず・せいべえ】の存在によって、海は徐々にその実力を花開かせていく。

 

4割40本も夢ではない――そんな清兵衛の言葉どおり、海は徐々に高校時代のころのような打撃を取り戻していく。しかし、年齢とともにそのキャリアを徐々に降下させた清兵衛は、海と共にこのチームで優勝し、そして日本一になりたい、という願いも空しく清兵衛は球界を去ってしまう。

 

清兵衛が居なくなって再びそのバラバラさや勝ちきれなさが露わになりはじめたチーターズ。うまく立ち行かないチーム情勢の中ながらも海が39歳のシーズンでは33年ぶりのリーグ優勝を果たす。しかしながら日本一まではあと一歩という場面でどうしてもその最後の一歩が届かないまま海は40代を迎え、その成績はいよいよ下降線に入ろうとしていた。

その一方、日本代表に選ばれた際には海はWBCSの二連覇に貢献し、チームを日本一に導けずにいる裏で二度の世界一に輝いていた。

 

日本一というものにこだわり、意地になって戦い抜くことが自分にとって正しいことだったのか――それはかねてから限界を迎え、海を蝕んでいた心の病だけでなく、長男である新【あらた】の深刻な反抗期という最悪な形で向き合わなければならなくなってしまう。

 

そんな海をここまで追い込んだのは自分の約束のせいだ――とプロポーズをやり直させて欲しいとせがむ華耶に、海は『華耶の約束のために戦い続けることが自分のためでもある』と、絶望的なチーム状況においてもまだ海は戦い続けることを選び続けてしまっていた。

 

海に憧れて球界入りを目指してきたという少女、大爺双葉【おおや・ふたば】――登録名・ジェネル。

『15年の差を埋めてみせる』だとか『海を引退までに振り向かせて見せる』と豪語していたジェネルは、一方的でこそあるが、それでもひたむきに献身的な行動で海を支えようとし続けると共に徐々に海と肩を並べるほどの成績を残すようになり、海もまたジェネルに対して一定の信頼をするようになっていく。

一方、ジェネルと同じくして海を追いかけて打撃投手として入団した浅井薫【あさい・かおる】もまた、制球力を武器に海やジェネルの力になろうと奮起し続ける。

 

やがて大宮に移籍することとなった新は鳥居との出会いにより自らの過ちに気づかされ、海との和解をすることとなる。新からの檄により海は今一度スタメン復帰へその闘志を燃やしていた。

とうとう田中すらも引退してしまい、長年志をともに戦い続けてきた者はジェネルくらいしかいなくなってしまったチーターズ。それでも戦い続ける二人のためになんとか力になろうと影ながら奮起していた薫は球速アップに取り組み、海のフリー打撃に挑んだのだが――

 

~~~

 

【登場人物】

 

~佳井家の面々~

 

カイ・ヒューゴ・アラヤ → 荒屋 海【あらや・かい】 → 佳井 海【よしい・かい】

 

最終話終了時点で46歳

198cm 79kg

 

本作の主人公。誕生日は6月22日。

アメリカ系フィンランド人とスウェーデン人の間に生まれ、父親の教育でフィンランド語の他に日本語と英語を話すことが出来る。出身はヘルシンキで、日本に引っ越してからは埼玉県川口市に住んでいた。

 

日本語に不自由はあまりないが、堅苦しい言い方が出来ず、感情が高ぶり暴言を吐く際はフィンランド語が出てしまうこともあり、ホームランを打った後カメラに向けても一度だけフィンランドで暴言を吐いたことがある。

 

至近距離からのボールをキャッチする練習からボールを見極める能力を身につけ、天才的な打撃能力を身につけ『甲子園10割男』という愛称も一時期あった。

 

1ミスも許されない守備よりも打撃のほうが気が楽だという気持ちでいることに対してプロ入り後、監督である前野と意見が衝突していた。

足は速いが大柄であることからベースランニングのような小回りを苦手としていて、身体能力をフルに活かせていない。

 

守備位置はプロ入りまで一塁手専門だったが、プロ入り後は三塁手、二塁手、遊撃手とチーム事情によって守備位置を転々とさせられている。そうしたことから国際大会であるWBCS【ワールド・ベースボール・チャンピオンシップ・シリーズ】には圧倒的な打撃力だけでなく、二度目の国際大会出場の際にはユーティリティ性を買われて召集されている。

遠投120mという肩の強さもあるが外野守備のセンスはなく、本人の思い込みすぎる性格や高校最後の夏の甲子園のチームメイトの送球ミスの記憶からかなり重度のイップスにかかっていて送球が非常に不安定。

 

シーズン二塁打記録の更新を果たした36歳のシーズンでは4割40本を記録。その後に出場したWBCSでは劇的なサヨナラホームランを打ち、日本代表を優勝へと導いている。

天才的な打撃能力を持ち、単なるパワーだけではなく技術でホームランを打つことに長けていて流し方向へのホームランも少なくない。打球の感覚を重要視するため、打撃用手袋はつけていない。

 

勝負弱いと印象だけでファンからは言われているが、データ上ではシーズン得点圏打率5割を2度記録しており、先述したWBCSでのサヨナラ弾のほか、二度目のWBCS出場の際には不調に苦しみながらもこちらも逆転弾を放ち、予選グループ敗退の危機を救っているなど本来は球界屈指の勝負強さを誇っている。しかし、チーム状況やチャンスの場面でのラストバッターというケースの多さなどもあいまってファンたちからは悪いほうの印象で語られることが多い。

 

43歳のシーズンではシーズン途中まで打率4割を維持し、4割30本も期待されていたが、長男である新への誹謗中傷への対応や疲労などから後半失速。それを理由に44歳のシーズンでは監督だった今野の策によりレギュラーを剥奪され、打撃コーチ兼任をさせられた。

 

シーズン途中に45歳を迎えることとなる192話時点ではレギュラー復帰のために猛練習に励むが、打撃投手だった薫のボールをよけきれずに右の手の甲にボールを直撃してしまい、プロ入り初となる骨折を経験。

レギュラー復帰への焦りや、骨折の恐怖心、そして怪我によるバットコントロールの狂いから二軍でもその打撃は冴えることがなく、シーズン終盤の緊急昇格まで不調は続いた。

 

一軍へと復帰した海は3試合に出場し、その最後の試合でバッテリーから勝負を避けられてしまう。なんとしても勝利をものにしたかった海は強引な走塁でサヨナラ勝ちを目論むが、その身体はついに限界を迎え、三塁ベースを目の前にして肉離れを起こしてしまい、これが現役最後の試合出場となってしまう。

通算4477安打、370本塁打、737二塁打、1962打点。

 

後に行われることになった翌年の開幕戦での引退セレモニーでは、犬塚のサポートを受け打撃練習に励んだ海は薫からのボールをバックスクリーンへと飛ばし、本当の現役最終打席を締めくくった。

 

20代半ばからプレッシャーでの嘔吐や不眠を訴えるようになったが、30代半ば頃からチームの絶対的中心選手へとなるにつれてその症状が悪化し、パニック障害を起こすようになり、症状の上下はあれど頓服薬が手放せなくなっている。

こうしたこともあり現役を続けること自体にも苦痛を感じ始めているが、引くに引けない状態になっており、試合後まともに動けなくなったことでジェネルの自宅へ運び込まれたこともあった。

 

酒に酔った清兵衛や田中らの面倒を見ることが多々あるが、一方で海もそれなりに飲酒シーンがあることから海が他の登場人物よりもかなり酒に強いものと思われる。

 

趣味はギターで、愛器は赤いSG。プロ入り後は緑のモッキンバードを愛器の一つとしている。

常に引退後のことを考えていて、同じフィンランド出身のメンバーを集め『The X【カイ】』というメタルバンドを組み、球団の選手紹介などに楽曲を提供していた。その甲斐あってか、サッカー日本代表とフィンランド代表との親善試合の際には両国の国歌を試合前に歌うことにもなった。

かつては大学入試の参考書なども読んでいた時期もあったが、現在はほぼ読んでいないようである。

 

引退後は水彩画や釣りなどに手を出しているが、今のところどの趣味もこれといって肌に合ってはいないようである。プラモデル製作などにも一旦は興味を示すが(本人は忘れてしまっているようだが、パニック障害で自宅療養した際にも実は一度大型プラモデルを作り、オリジナルカラーで塗装まで行っている)、水彩画を途中でやめた理由でもある何を作ったかよりも誰が作ったかのほうが大事だとされることをよしとせず、シエルに楽曲提供をした際も名義を変更するなど現在も佳井海という虚像には悩んでいるようである。

 

最終的に9人の子供に恵まれているが、縁を切った父である楓悟のように『父親らしくない』父親になってしまうことを恐れており、長男の新【あらた】が反抗期に入ってしまったり、長女の晴留【はる】や次女・三女の双子、真結【まゆ】と広乃【ひろの】が進学のため家を出たことなどを気にしている様子が作中散見された。

引退後に生まれた菜巳【なみ】に関しても『父親をやり直す』ということにこだわっている。

 

引退会見の際や、セレモニーが終わった後などにはジェネルのことを本名である双羽で呼ぶようになる。

 

華耶からは夜の姿に関してかなり獰猛であるともされていて、本人も自覚があるためジェネルに色仕掛けをされた際には『立てなくなってもいいのか』と発言している。

清兵衛や真悟らには下半身のことを茶化されているが、チームメイトの中でもかなり広まっている噂のようである。

 

口癖は『正直言って』。

 

入団以来、背番号は25。

 

佳井 華耶【よしい・かや】

 

最終話終了時点で47歳

152cm

 

本作のメインヒロイン。学年は海の1つ上だが誕生日は2月18日のため一時的に同い年になる。

 

身長が低いことや海との身長差が激しいことからたびたび海との体格差について言及する場面がある。本人も『こっちのほうにばかり栄養がつく』と言うように、背は伸びなかった分非常にグラマラスな体型であり、子供たちにも強く遺伝しているようである。

また、本編中では出会った頃よりも下着のサイズが大きくなっていることに海が驚く描写があり、栄養がことごとく女性的な部分にのみ回っているようであった。いわゆるトランジスタグラマーの類。

 

横で束ねたサイドポニーが目印だが、海と二人きりで夜を過ごす際には際に髪を丸く束ねたり、束ねた髪を解くなど、特段ポニーテールに固執しているわけではない。

大学は名門大学である啓皇大学に通っていた。

 

中学の頃野球を諦めたことが原因で、高校野球を意図的に遠ざけるようにしていた。野球をしていた頃は各ポジションや投手を経験するなど便利屋としてプレーしたが、身体の小ささを理由にポジションをたらいまわしにされていく間に自分の野球を見失ってしまった。

 

海に野球を続けるよう説得し、結婚を前提とした際には『あたしの見たかった景色に連れて行って欲しい』という、単純に野球を続けて欲しいという意味だけではなく、日本一になった姿を見せてほしいという意味も含んでいる言葉を言ってしまった。そのことで海を苦しめ続けてしまったことから海にプロポーズをやり直し、その際結婚指輪を海にもう一度はめなおしているが、海はもともとつけてあった結婚指輪の上にはめる形で二度目の指輪をつけている。

 

海に対して一目惚れをしており、海に対して一方的な憧れや感情を抱いていたが海と一夜を共にしてからは海を理解し、海を支えるために奔走するようになる。

明るい性格で、ふさぎこみがちな海に対して思い切った言葉をよく投げかける。

 

実家の本家が日本を代表する大企業、ヨシイ・エンターテインメントの創業者に繋がっており、非常に裕福な生活を送っているが、グローバルな家系ということもあり一家の慣わしとして英語とピアノは必須科目らしく、子育てにおいても厳しい言葉こそ使わないがそれなりに名家としてのプライドやそれを維持する努力は続けている。

親族との関係は良好らしく、ファンクラブの運営も親族などを駆使してやりくりしている。

 

料理は得意だが、その中でも特に得意としているのがジャンバラヤ。佳井家直伝のメニューらしい。

 

大学卒業後はCリーグチャンネルというプロ野球の広報企業に勤めている。

 

夜の顔の姿を茶化されると怒る。

 

自分が野球面では海の精神をカバーしきれないことや、物理的に海の隣にいてやれない時間がどうしても発生することもあり、ジェネルとの関係に対しては『最終的に自分のもとに戻ってくるという自負があるから』と浮気してもいいし一線を越えてもいいと言っており、ジェネルに対しても今のところ海にべったりなことには容認している。華耶はそうしたことからジェネルと海の関係を度々茶化しているが、海は記者会見などでジェネルと自分との関係においては一線を越えていないことを明確に宣言している。

 

海にとっての一番の女であることを強く意識し、健康や美容に気を遣っていることもあり、年齢を全く感じさせないほど若々しい姿を今なお保っている。とりわけ華耶自身も海からも太ったという話が一切出なかったことから、下着のサイズこそ大きくなっているが腰周りなどの体型維持には相当の努力をしていると思われる。

 

年齢のこともありさすがに10人目はないだろうと互いに話しているものの、だからといって夜の営みを絶やすつもりはないようである。また、海の引退にともなってジェネルがこれまで担っていた野球人としての海のカバーが必要なくなったことから、これからはジェネルのことも恋敵と認識するとも発言しており、海との関係にこだわりがあることをのぞかせている。

 

作中よほどのことがないと相手を叱責することはなかったが、新の反抗期に対してはその標的が海だったということもあってか何度も不快感を示す場面があった。また、新が心を入れ替えて海への敵意を向けることをやめた際にはその真意を問いただすため厳しい言葉を何度も投げかけ、『母親としての自分は許すが、海の恋人としてはしばらく許さないと思う』と厳しく非難した。

また、海に対しても全肯定というわけではなく適宜海の意見を否定する場面はあり、全否定はせずに意見を汲み取った上で方向性の違いを話すなど、ただ甘やかしているわけではない。

 

佳井 晴留【よしい・はる】

 

海と華耶の間に生まれた第一子。最終話時点で24歳。誕生日は2月20日。

 

幼くして海のバッティングフォームを真似する場面などがあり、両親にとてもなついており、海の応援歌を歌っている様子も見られた。

 

ドキュメンタリー番組『超絶大陸』での取材の際、名前の由来がフィンランド語の『Halu』から取られていることが明らかになった。

 

野球がきっかけで日に日に弱っていきながらも、公にはその弱さを見せようとしない海の姿を直視し続けることに心が耐え切れず、高校・大学への進学は親元を離れ現在は啓皇大学へと通っている。

就職活動の際には自分がやりたいことへのビジョンがないことを指摘されて何度も最終面接で落とされながらも、大阪の大手企業・ダイワビールに繰り上がり採用されることとなった。

 

背は海に似たのか華耶を追い越しているが、体つきも華耶やジェネルに匹敵するものを持っている。これが華耶の家系譲りのものなのか海の家系譲りのものなのかは定かではない。

真結や広乃は『かわいい系』である一方、晴留は『綺麗系』であると海が語っているように、どちらかというと総合的には海の家系の血を強く引いているようだ。

 

かわいい格好というものに憧れがあったのか、ジェネルからやや露出度の高いサンタ系コスチュームを着せられた際には新を軽く誘惑しており、自分の育ちの早い身体に対しての自信と同時に年頃の少女らしさを見せていた。

 

高校時代には華耶と海の関係については大体のことを理解しており、茶化す一面もあった。

英語のレッスンが必須科目とされている佳井家の中で、高校時代には文京ドームで行われた英語のスピーチコンテストで、スポーツ選手に対するファンのありかたを語るなど、英語力を見せ付けた。

 

一方で野球は進学につれてやめてしまい、習い事もピアノや英語のほか、バレエなどと手広く行っていたものの、最終的にどの習い事も特別ものすごく得意だというほどまでには上達しなかったようで、新に『遊びでスポーツをやっている』とバカにされた際には反論ができずに悔しがった。

基本的に華耶のような優しい性格で周囲に振舞っているが、新の反抗期に際しては厳しい言葉や怒号を浴びせるなど、それなりに人間らしい性格をしている。

 

高校への進学にあたり、一度は寮へ入るものの、真結たちの進学の都合で世田谷に建てた新居に一足早く真結たちと住んでいた。

海の引退後のことを常に考えている一面があり、バイトなどで稼いだ収入で黒いモッキンバードを買い、ギターの練習をしている。

 

引退後の海のことを案じて、シエルのために曲を書いてほしいと頼んだ。

孫のことを華耶に案じられている。

 

シエル・アウリンコイネン

 

オレンジ色のポニーテールに、空をイメージしたような爽やかめな服装で知られる人気Vtuner。配信時の挨拶はポピュラーなものだがきめ台詞として『心に太陽灯ってるかな?』と呼びかける特徴がある。

その名前の由来はフランス語での『空』を意味するcielとフィンランド語で『魂』を意味するsieluの両方から取られており、アウリンコイネンはフィンランド語で『晴れ』を意味する。

 

持ち前の英語力を生かした配信を得意としており、翻訳して歌ってみたシリーズや英会話を中心にファンを伸ばしていた。一方、直人はその配信に対して『PvPはヘタクソ』と一刀両断しており、ゲームはそこまで得意ではないことが明らかになっている。

手元にカメラを設置し、ギターの練習の様子を配信もしていたが、配信を始めた直後のギターの腕前について海からはかなり酷評されていた。練習を経て上達した際には辛口な評価を続けながらもその努力を認めていた。

 

その正体は今まで学業をはじめ金銭面でも自由にさせてもらったことから、どうにかして恩返しがしたいと思った晴留

一方、その収入があまりに順調すぎたこともあり、いざ社会人になって働いて金を稼ぐことに対してのビジョンが持てなくなってしまったことが晴留の就職の妨げにもなってしまっていた。

海からはその名前の由来を察せられながらも、フィンランド語がさほど日本にとってはなじみのないものを理由に特に意味もなくつけられたものだろうと判断されており、長らくその正体が晴留だと気づかれることはなかった。

 

大阪に本社を置く大手薬品メーカー・リョーコ製薬の公式Vtunerらともコラボをしたり、早い段階でテレビ番組に取り上げられるなど、Vtunerとしてはトップクラスの成功を収めており、自身の同人誌が大量に出ていることも把握している。

晴留も就職にあたって『こうして身体張って稼げたお金の、一体何分のいくつになるんですかね』と話していたように、これまでかなりの大金を稼いでいることが明らかになっている。

 

晴留よりも背がやや低く、かわいげのある姿や髪型でモデリングされているのは晴留へ向けられていた周囲の期待や、自分を縛られていた『こうでなければいけない』という理想像へのせめてもの反抗である。

 

佳井 新【よしい・あらた】

 

海と華耶の間に生まれた第二子。最終話終了時点で22歳。誕生日は6月17日。

 

幼少期はピアノで賞を獲るなどしていたが、海が家を空けがちなことに不満らしく、お土産を要求していた。給食の味付けが苦手だったようでニンジンが得意ではない時期があったが時を経て改善したらしい。

 

小学時代からサッカーの才能を開花させ、U-18日本代表としてフォワードで試合出場。高校もイギリスへサッカー留学をし、そのままイギリスサッカーの名門であるヘビーガンFCに入団している。

U-18日本代表として国際トーナメントでゴールを決めた後はワールドカップへ進出した日本代表にも正式に招集され、大会中に19歳の誕生日を迎える直前、18歳でゴールを決めるなど大会最年少記録を打ちたて、ベスト4で終わった日本代表の中で3ゴールを決める活躍を見せる。

 

一方で準決勝でのPKを外して敗退を決めてしまったことから、行動が過熱化した者たちによって激しくバッシングされ、激しい誹謗中傷に晒されることになる。

主に攻撃はネット上の誹謗中傷や海の自宅、世田谷の新居にとどまり、海外にはその被害が及んでいなかったこともあり本人はこうしたことには気にしていないようなそぶりを見せていたが、その後もPKを苦手意識にするなど、大事な場面でPKを外してしまったという事実そのものにはそれなりに思うところはあったようである。

 

大会終了後、パフォーマンスが低下していたことから日本1部リーグの大宮テルミナーレにレンタル移籍することとなり、幼少期からの憧れだった鳥居や監督であるシュバルツゲレヒトらの指導でプレー勘を取り戻し、27試合33得点と最年少年間MVPと最年少得点王に輝き、そのまま再びヘビーガンFCへ復帰している。

 

取材に対してストイックなコメントをしたり、ゴールを決めてもパフォーマンスをしなかったり表情を出さないなど、海への反抗心を向上心に変換させたある種の努力の塊である。

長きにわたって海に対しての反抗期を続けていたが、その原因は海が父親として未熟だったことよりもむしろ華耶に対して向けていた愛情に対し、華耶は家を空けがちな海に構ってばかりに見えていたという一方的な思い込みと嫉妬からくるものであり、サッカーの技術を徹底的に磨いていたその動機は、華耶から認められるためからなるものだった。

しかし、嫉妬のあまり華耶からも本格的に叱責されたことで新の反抗心は強めてしまい、結果的に偶然チームメイトとなったかつての憧れの選手である鳥居に父親を求めてしまう。

 

一方的に父親代わりとして信頼を寄せていた鳥居からも家族を巡っての新の発言に対して一喝されたことで動揺した新は、突如その反抗を弱めることになる。

よほど鳥居に憧れを抱いていたからなのか、その後は大きなトラブルを起こすことなく、最終的には海とも和解し、CMで直接競演も行っている。

 

華耶からの叱責に対して、自分が許してもらえるためには点を取り続けることしかできず、今更言葉でどうにかなるものではないと思っているようで、海に対しても以前ほどの言葉遣いではないものの、馴れ馴れしくは会話できない状態になっている。

華耶との関係もその後はあまり描かれていないが、海に対する嫉妬が行動理念だったことや、その嫉妬が華耶への歪んだ愛情だったこともあるのか、その後は積極的に華耶とコミュニケーションを取っているかどうかはあまり作中では描かれていない。

 

晴留たちに対しても距離を置くなどしていたが、鳥居からの一喝を経てそれも下火になり、現在はそれなりに関係を戻したようである。

 

髪の色こそ海譲りで海同様に背がぐんぐん伸びているが、髪質は硬く立っており海とは髪質が大きく異なる。

 

佳井 真結・広乃【よしい・まゆ】【ひろの】

 

海と華耶の間に生まれた一卵性双生児。最終話終了時点で20歳。大学2年次。誕生日は4月12日。

瓜二つの双子で、髪を左で束ねたほうが真結、右で束ねたほうが広乃という風に区別するようにしている。

真結の言葉に広乃が続けて言う癖があり、二人で意見や言葉を共有している様子がたまに見られる。

 

晴留同様に『誰に似たのか』体つきが早くも育ち始めており海を困惑させた。

 

学力はずば抜けては高くなかったが、晴留を追うために必死で勉強し、啓皇への推薦入学を決める。また、中学時代は部活動には入っていなかったものの水泳教室に通い25mを泳ぎきる練習をするなど、子供たちの中でも特に努力家の一面を見せている。

 

もとは新とも絡んでいたのだが、新が反抗期になるに連れてその興味関心の対象は年下の直人に向けられるようになり、ややべったり気味で、一緒に風呂に入ろうとしたりする様子もたびたび見られた。

 

ジェネルと外出した際に芸能プロダクションからの誘いを受け、高校時代から高校へ通いながら俳優と声優の両方もこなすようになり、啓皇大学に進学した現在も活動を続けている。

映画に出演した際には映画の内容よりも水着姿のほうが有名になったことを海には内心あまりよく思われていなかった。

 

晴留と共に高校への進学をきっかけに世田谷の新居で過ごしており、料理などを分担して担当していた。

 

佳井 直人【よしい・なおと】

 

海と華耶の間に生まれた第五子。誕生日は4月8日。最終話終了時点で17歳。高校2年。『超絶大陸』に佳井家が出演した際には唯一台詞がなかった。

 

真結と広乃に挟まれる形で風呂に入った際は気まずそうにしていた。

 

学力が高いだけでなく長女としてきょうだいを牽引し続けてきた晴留、そしてその晴留を追って推薦入学で啓皇高校へ入学した真結と広乃、そしてサッカーで結果を出し続けている新という環境に対し、学力以外にとりえのないことにコンプレックスを抱いている。

小学校の頃は野球部に所属していたが、周囲の過度の期待や自身の野球観の違いから中学校では部活動に入っておらず、一時的に学校を休みがちになっていた。

 

学力は高いレベルで推移しており、家の中ではしっかりしようとしているが、中学校に入ってからはぼさぼさに伸びた髪と目立たないようにしているたたずまいとのギャップがあるなど、自分自身のあり方に迷っていた。

 

姉らを追う形で啓皇への進学を考えていたが、そんな主体性のなさでいいのだろうかと思い悩んでいたものの、晴留のシエルをめぐるカミングアウトによって自分もまた悩みながら生きていくことへの抵抗を弱めた。

 

薫からも自分のあり方について会話をした際、それなりに薫に対して思うところがあったようで、進学の際には『やりたいことが見つかった』と海に話す場面があったがこれは薫を意識したものである。

薫が都内のスポーツジムに再就職をした後は、それを追うようにしてスポーツジムへ通うようになった。

 

佳井 琉美・諒斗【よしい・るみ】【りょうと】

 

海と華耶の間に生まれた二卵性双生児。誕生日は2月6日。最終話終了時点で16歳。高校1年。

二人で一緒にピアノを弾いたり部屋で遊んだりしている様子がよく見られる。

 

名前の由来はフィンランド語のLumiとLuontoから取られている。

真結たちほどではないが二人揃ってつながっていることが度々見られ、そろってインフルエンザにかかる場面があった。

 

佳井 柊理【よしい・とうり】

 

最終話終了時点で13歳。女の子。中学1年。誕生日は3月4日。

 

ニンジンが苦手な時期があり、真結たちに注意される場面があった。

回想シーンでも甘える場面が描かれており、晴留に似て何でも挑戦したがるが甘えん坊だと本文中でも説明されている。

 

もう子供は十分だろうとしていた海と華耶の間に出来た、もともとしっかりと避妊をしていたものの妊娠した経緯があり、華耶の強い希望で産んだ子である。

 

佳井 菜巳【よしい・なみ】

 

最終話終了時点で0歳。女の子。誕生日は10月15日。

 

海と華耶との間に出来た第9子。『父親をやり直したい』と言っていた海だが、柊理のこともあるように菜巳の妊娠は海と華耶にとっては完全に予想外だったようで、日数を逆算した際にはたぶんあの時(引退後にジェネルを連れて海外へ旅行に行った際)のとされるように、子作り前提で二人が営んでいるわけではなかった。

これは想定以上に子宝に恵まれたからというありがたい事情を抱えていた柊理妊娠の際のものとは違い、柊理を産んでから10年以上ものブランクがある華耶の年齢の事情の側面が強く、報告の際には医者には出産が大丈夫そうかどうかを聞いてきた、という場面があった。

 

佳井 三葉【よしい・みつば】

 

華耶の母。192話終了時点で70歳。

身長は160cm台。『辞めない刑事』という刑事ドラマをよく好んで見ている。夫の竜匡を今でも一人の男として愛しており、露骨な精力増強メニューを出すこともある。

 

基本的には明るい性格だが、華耶が抱えている感情を何度も見透かしてみせており、華耶が結婚を考えていることを明かした際には、海の複雑な出自や立場のことは気にしないが、本当に幸せにできる自信がないなら結婚には賛成できないと否定していた。

 

長野県在住だが、華耶に子供が生まれてからは定期的に美樹と交代で子供の世話に来ていた。現在は長野の実家で竜匡と暮らしているようである。

 

長い間若い姿を保ち続けてきたが、さすがに海引退の際には多少年齢を感じさせる様子があった。

 

佳井 竜匡【よしい・たつまさ】

 

華耶の父。192話終了時点で78歳。

身長は小柄。ヨシイ・エンターテインメントの社員で、仕事に追われていた。

 

かつて甲子園に出場したことがあるが、その際の対戦相手にいた白崎に対抗意識を燃やすものの、試合は敗北。その後大学に進学するも怪我をしてしまい、プロを目指すことを諦めた過去がある。

長い間プロ入りを諦めた過去に引きずられており、華耶が野球を諦めた際も自分の責任であるとふさぎ込んでしまった過去がある。

 

コーヒー豆にこだわりがあり、香りの強い豆を薄い味で飲むことを好んでいる。

 

子供が生まれた際には美樹と三葉が入れ替わりで佳井宅に子供の面倒をみにきていたが、竜匡は基本的に長野の実家から出ることがない。

 

海引退の際には三葉と華耶が電話している際にテレビの音量を気にしている場面があり、少し耳が悪くなっている様子が見られた。

 

佳井 美樹【よしい・みき】

 

華耶の叔母。三葉に似て明るい性格。三葉と交代で子供の面倒を見に来ていた。

 

~チーターズの面々~

 

前野 武能【まえの・たけちか】

 

海が入団した時点での兵庫チーターズの監督。

口調が非常に荒く、常に不機嫌。海に対して何かと因縁をつけ、海の出番を干している。

海への扱いはパワハラそのもので、自然なスイングでセンター返しや二塁打を狙う海に対して『フルスイングしてないように見えるのが腹が立つ』など、海を見下し、逆上した際には海のことを偽日本人と言うなど問題発言も多い。

 

海をいびり倒しながら『イジられているうちが華やがな』と正当化する一方で『高卒ドラフト1位を3~4年で放出なんてしたら、俺らは日本中の笑いものやろうが、ボケが!!』と世間体を非常に気にする一面もある。

 

海には影でたびたびハゲと言われている。

 

退任を決めた際の記者会見では『もっと強いチームで監督をやりたかった』『たかが選手が自我を持ちすぎ』などの暴言を吐いたが、コーチや選手からの信頼も薄いようで、チームを出て行った選手から試合前に挑発されにくるなど、チーターズの長期にわたる暗黒期を加速させた張本人。

 

今野 徳一【こんの・のりかず】

 

前野に代わってチーターズの監督に就任した。しつこく選手に対して口を出したりすることもなければミーティングを長々とするというわけでもないが、気分によって一人称や二人称、三人称がコロコロ変わる様子が見られており、こうしたブレが起きるときは機嫌が悪いときとされる。

 

間延びしたような捉えどころのない言い方をし、一見温厚なようにも見えるが、ミーティングの締めの挨拶を海に放任したりするなど、無責任な一面も見られる。

 

フロントの態度に対しても懐疑的であり、海をダシにして悲劇の主人公として使い潰そうとしていることを見抜いている一方で、自らが先頭に立って見得を切ることを嫌い、今野もまた海を利用している一人となってしまっている。

 

こうした言動は一見、広い視野で動いたりチームに必要以上に私情を挟まない配慮にも見える一方で、海やジェネルと意見が衝突した際のことを根に持っている。

生駒との食事の際などには意図的にチームの状況を悪化させてチームの改革を促したい理由がチームのためではなく自らの保身のためであることを白状している。また、起用法について文句をつけてきた選手に対しても不満を口にしていることなどもあり、今野の保身優先の行動がチーターズの分裂を招いている。

 

チームを33年ぶりに優勝させていることもありメディアやファンからはそれなりに関係を築けていたが、いつまで経ってもチーム再建の目処がつかないことやフロントの海ありきの体質やFA戦線での求心力のなさなどから意図的にチームをぎくしゃくさせ、現場が困窮していることをアピールして強引に再建しようとした。

その際、海を強引に干そうとしたことに対し苦言を呈した小室を解任させており、横暴な振る舞いをするようになったことを木村に紙面で叩かれ、結果今野までもが解任させられることになった。

 

大平 凡【おおだいら・まなと】

 

今野に代わってチーターズの監督に就任した。度々カバのような間抜け面と表現されているが、一方で海は華耶とジェネルとの会話の中で『その辺の起きたばかりのカバみたいな間抜けな顔してるような奴らみたいに、自分のことだけ考えて生きられたならよかったと思うよ』と、大平以外の人物に対して皮肉を言う場面があることから単に海の口癖である可能性は否定できない。

 

サインの出し方が鈍重であることや表情がだらしないことが本編では描かれており、それをカバのようだと思われている可能性は否定できないが、一方で引退を決意した選手の肩を叩いて労っている場面もあることから、海が大平のことを直接『あのカバ顔』と真悟に向かって話す場面こそあるが、大平がカバに似た顔かどうかは海の主観の強さから判別できない。

 

大平が監督に就任してから海が一軍を離れている期間が長かったことなどもあり、大平がどのような人となりなのかは明確には描かれていないものの、実際に海が引退した年はチームがBクラスに陥落していることから、海の主観こそあれどピリっとした監督ではないことは伺える。

 

生駒 宇克【いこま・たかかつ】

 

兵庫チーターズの一軍打撃コーチ。

マスコミに対して海を悪く書かないように告げ口をしたり、海の練習に付き合ってやるなど、海の理解者であるような様子を見せる一方で、お調子者なのか、不謹慎なのか、不用意な言葉が飛び出る癖がある。

 

たちの悪い冗談やセクハラなど、度を越した発言がしばしば見られ、そのたびに海から不快感を示されていて、家では妻に対してもつい口が滑ってしまう。

本人も口の軽さを気にはしているようだが、改善しない。

 

普段は関西弁を封印しているが、前野に対して不快感を示した際につい関西弁で反論してしまった一面がある。

 

禁煙を始めたが、以来太り気味。作中後半ではさらに肥満が加速したようである。

 

前野の長期政権によって前野のような人間が当たり前になってしまったようで、前にも増してイライラしたりする癖が増えた結果、前野が退任した頃には妻と別れてしまったことが明らかになっている。

 

今野との仲は着かず離れずといったところで、今野との食事の際はやりづらそうにするなど、今野の腰巾着ではないことが明らかになっている。

一方で海へのバントのサインを出した際には海を守ろうとはせず、むしろサインに不満を露わにした海を非難するような態度を取っており、海への一方的な信頼や価値観の押し付けとその手のひら返しを見せるなど軽薄な一面も強い。

 

試合中競馬の話で盛り上がる若手に対して注意するどころか混じって競馬談義に話を咲かせる場面があった。

 

海からの信頼は完全に失ってしまったようで、海が一軍に戻ってきた際に声をかけたときには優しく期待の言葉こそかけていたが、海からその言葉が『あんたの本心かどうかなんて、もはや俺の人生にとって何の意味も持たない』と一蹴されている。

 

小室 豊【こむろ・ゆたか】

 

兵庫チーターズの一軍守備走塁コーチ。物腰の柔らかい言い方をするが時折辛辣な言葉を吐くことがある。

 

『種無し』のため子供にはなかなか恵まれず、離婚と再婚を経て13年かかり子供をやっと授かった経緯がある。

新が産まれた際には生駒と協力し、代打で出場し出番を終えた海をいち早く病院に連れる手配をするなど、崩壊しがちなチーターズベンチの数少ない良心。

 

海の守備に関しては『キャッチングが安定していないほうが夢を見なくていい』と、海の送球難を勿体無く思っている様子だった。海が遊撃手にコンバートされた際や、その後も海の練習に付き合っている様子が何度も見られている。

 

前野が退任を表明した後、前野の悪態に対して一喝する場面があり、また、前野から海の起用をめぐって首をかけた発言をされた際には『監督以外のチームでもコーチはできますから』と前野を一蹴していた。

 

今野や生駒が海を茶化したりすることに対しても内心よく思っていないようであり、たびたび不快感を見せていた。また、海やジェネルが意見を対立させた際には仲裁して今野を説得するなど、どちらかというと選手の立場に立つ場面が多い。

海の打順を巡って今野に苦言を呈したことがきっかけで反感を買い、解任させられる。現在はバトルシップスの一軍守備コーチ。

 

温厚な面を見せる一方で病に苦しむ海に復帰を急かしたり時折厳しい言葉を投げかけるなどの一面もある。

 

愛車はペッシェル・933。ボディカラーは深緑。

 

江角 守巻【えすみ・もりまき】

 

小室に代わって守備走塁コーチに就任した。今野に付き従っている場面があった。

小室を追放した上で就任したコーチという側面と、今野の意見を全肯定していることから今野が呼び寄せたコーチと思われる。

 

大鈴 清兵衛【おおすず・せいべえ】

 

最終話終了時点で50歳。

 

背は170cm中盤の、辮髪がトレードマークの外野手。右投左打。

球界ではかなり速いほうの脚力を持っていたが、別に盗塁の数や打順に強いこだわりを持っているわけではなく、小技がしっかり効く、打順を選ばないタイプのいわゆる5ツールプレイヤーで、チーム事情に応じて海の前の打順も後ろの打順も経験し、いずれにおいても球界トップクラスの活躍をしている。

 

絵に描いたような『酒と女と博打』タイプの豪快な人間で、夜遊びにふけている描写が数多く見られている。ただし、海は清兵衛のプライベートな一面をあまり知らないとしていることもあり、清兵衛の話していたこうした部分がどこまで真実かは不明。

それなりに酒豪ではあるようだが、酔い潰れるまで飲む癖があり、酔っ払うと余計に口が豪快になり、そのたびに海に介抱されている。

 

その性格から他人行儀で苗字で呼ばれることを嫌い、名前で呼ばせるようにしている。清兵衛もまた他人を名前で呼ぶが、なぜか田中のことだけは「田中は田中だろうが」と下の名前で呼ぶことがなかった。

 

その独特な言い回しと性格だけでなく世界観にもこだわりがあるようで、焼肉を食べる際、時折何もつけずにそのまま食べたり、海の食べているカレーに勝手にコショウをかけようとしただけではなくラー油をかけることを勧め、仕方なく食べた海からはイマイチな反応をされている。

 

ジェネルとの自主トレが終わった際には海にアミューズメントホテルのクーポン券と共に避妊具を手渡すなどといった人をおちょくるような言動が数多く見られ、試合中においても海をからかうような場面が多々あったものそれらがきっかけで海の打撃を呼び覚ますような場面も少なくなく、海の打席で強引にエンドランをかけて相手の動揺を誘ったり、狙って豪快なホームランを打ってみせたりしている。

 

豪快な言動とは裏腹に三塁コーチが本塁への進塁にストップをかけた際にベンチの支持にむけて不快感を露わにしたり、酒に酔った際にフロントやコーチ陣への不満を大声で口にするなど、それなりにチームの体制に対して抱えている不満も多いことが明らかになっている。

 

かねてより自分の引き際や引退に関してある程度達観していた様子があり、自身が案じていたように30代後半から脇腹痛や脚の痛みなどに悩まされ、そのキャリアを徐々に落としていく。

 

その引き際に関しては常に意識をしていたようで、現役晩年では髭を『三国志の武将のように』伸ばすなど、老いを一切隠すことなく突然老け込んだ様子を見せていた。

 

現役最終年である39歳のシーズンでは遂にレギュラーを剥奪され、代打へと回されてしまう。

入団してからすぐに外野手のレギュラーとして活躍していたという事情もあってか、代打の打席に立ってはじめて海がこれまで感じていた代打でのプレッシャーがどれほどのものであったかを感じ、海へ軽率な言葉を投げていたことを素直に詫びた。

 

現役引退と同時に海をはじめありとあらゆる人物との連絡を絶ち、海の周囲からは完全に存在を消していた。海と釣り堀で偶然再会した際には、髪と髭を剃り、連絡を絶った後に田舎の民泊などに短期間滞在をしながら日本各地を旅していたを明かした。

基本的に釣りを中心とした生活をしていたようだが、山間部の老夫婦から土地を借りて生活するなど、釣り以外にもさまざまなことに手を出していたようである。

 

連絡手段を遮断していた理由は海たちが自分を頼ってしまうことなどを挙げていたが、海からは野球との未練であったり、むしろ清兵衛のほうが自分たちにすすんで接触してしまう『女々しい真似』をしてしまうからではないかと海に見抜かれていた。

 

釣りの腕前に関しては相当なようで、海の引退会見を聞きながら大漁に恵まれる場面があった。また、その際には他の釣り人に料理を振舞うなど料理の腕前もある。

 

一度、WBCSに日本代表として出場したことがある。

 

現役時代の背番号は20。

 

田中 楓斗【たなか・ふうと】

 

海と同い年の投手。右投右打。現役時代にはほぼ一貫して先発を担当していた。

 

非常に引っ込み思案で、清兵衛に焼肉をおごられた際には漬物を注文しようとするなど、対人能力のなさが何度も露呈していた。

また、口下手である一面もたびたび見せており、『海が華耶と運命的な出会いを果たしたように、自分の野球人生において犬塚の立ち位置にいる人物がもし女性だったら自分にも激しい恋愛があっただろうか』という話題の際、犬塚に対して好意を抱いているような言い方を誤ってしてしまい激しく動揺する一面があった。

一方で、自分の伝えたいことを相手がうまく感じ取ってくれないと気を悪くする場面も多々見られ、そのたびに海に叱責されていた。

 

顔色が悪く、顔つきが地味であることや、その投球スタイルは積極的に三振を取るスタイルではなく打たせて取るものであることから暗黒エースの象徴などとファンから言われており、そのことを気にしていた。

酒に非常に弱く、酒に酔うと清兵衛以上に感情的になってしまう。

 

29歳のシーズンでは最多勝利、最優秀勝率の二冠に輝いたが、球団からの評価が芳しくなかったことに腹を立て、チームを見返すことを決意している。

 

海がチーターズという環境にこだわって野球を続けてきた理由のひとつに田中の存在があり、一人で戦い続ける海に対し、自らもチームで煮え湯を飲まされていたことや一方に変わらないチーム体制から『俺と一緒の戦争は嫌ですか』と共闘を持ちかけていた。

 

登録名は田中楓斗とフルネームで登録している。清兵衛が唯一名前ではなく苗字で呼ぶ人物である。

 

中学時代の時点で140km/h中盤のストレートを投げるゴリゴリの速球派だったが、高校に入ってすぐにチームメイトにその速球をぶつけてしまったことから8割の力で投げる技巧派へとシフトし、プロ入りしてからは140km/h台前半以上の速球をほとんど投げていない。

 

打撃練習の際に海を打ち取れなかったことから公言をしていないが、あまり大きく変化するほうではない変化球のほかにムービングファストボールを使って芯を外す投球も積極的に取り入れているが、清兵衛には『シェービングフォーム』や『ゲーミングマウス』と茶化されてしまった。

 

現役晩年は加齢に伴う衰えを隠しきれず、肩が上がりきらずにスリークォーターやサイドスロー気味になってしまうこともあり、一度は成績悪化と肩の故障を理由に自由契約となり引退を発表するが、チーム事情から再契約を申し出られることとなる。

それが晒し投げという形になるということは分かったうえで、それでももう一年続けていれば日本一になれるかもしれないからと田中は最終登板後肩の治療のために入院していたものの医者の忠告も聞かずに治療を急ピッチで終え、この再契約に応じる。

しかし酷使した肩はついに限界を迎え、シーズン終了と共に再び入院することとなってしまう。

 

人気若手ロックシンガー兼アイドル歌手のNa0tomo【なおとも】と男女関係にあり、その関係のありかたや自らの引き際や引退に関して海に相談しては疎まれており、とりわけ結婚を理由に引退をしていいものかと相談した際には海には激しく失望されていた。

 

犬塚とは幼馴染で、引退後は犬塚とともに杉並の一角で少年野球の指導者をしていた。

かつての自身の経験から薫のリハビリの際には時折強い言葉を使いながらも決して無理をさせず、その再起に前面協力をしていた。

 

背番号は35。

 

横嶺 文偉【よこみね・ふみたけ】

 

長い間二軍を中心にプレーし、時折一軍の欠員などによってバックアップメンバーとして一軍に帯同していた中堅選手。コーチ陣ら同様に固有名のついたチーム関係者ではあるが、原作ゲーム内には登場しない。

 

自身のアピールポイントとして真っ先に顔やルックスを挙げるなど、バラバラになったチームの象徴として描かれることが多く、入団したばかりのジェネルからも『やる気も魅力もない人』と一蹴されていた。

 

自分がそのうち契約を切られることを察知しており、転職のことやサイドビジネスなどに興味を示している一方で『弁当屋にはなりたくない』などと仕事を選んでいる節があり、海のバンドに混ぜてもらえないかどうかなど、海を金づるとして見ている様子が見られた。

 

長い暗黒期にあるチームに慣れてしまっているようで、海がやる気を出していることに対して冷めた目で見ており、直接嫌味を言ったり円陣に加わらないなどといった場面があった。

 

あまり自然ではない配色の金髪に染め、試合後には青いカラーコンタクトを装着している。

 

ジェネル入団前は手薄になった外野手のレギュラーに昇格するなどといったこともあったが、ジェネルが入団してすぐの秋季キャンプでマラソンを手を抜いて走ったことを今野に咎められ、構想外となった。

 

引退後の消息は不明だったが、新の誹謗中傷問題の際に乗じていたずら電話を繰り返すなどをし逮捕されたことが報道されていた。この時の職業は自称ホストだった。

 

ジェネル(大爺 双葉【おおや・ふたば】)

 

最終話終了時点で32歳。誕生日は3月3日。

左投右打の外野手。

 

海に対して一方的な好意を寄せ、『15年の差を埋めてみせる』と入団会見で豪語した女性選手。海が引退するまでに自分のもとへ振り向かせるということを目標とし、そのときまで大爺双葉という名前を封印している。

 

登録名であるジェネルのつづりはGENNELE。ジュエルの意味とも、ジェネシスの意味とも、ジェネレーションの意味ともどうとでも取れるようで、本人も語感を重視して名乗っているもののようである。

 

大勢の中で埋もれないために、あえて地元である静岡の『そんなに野球が目立たない女子高』で野球を続けてきた。そのプレースタイルは強気なフルスイングが持ち味でありながらも、決して力任せにむやみに振るタイプではなく、理想として海の打撃を挙げているように、自分らしさの中に海のような打撃を取り入れようとしている。

 

160cm半ばほどの背に、華耶に匹敵するほどの体つきをしており、作中でもチームモチーフの水着のイメージキャラクターを努め売り上げに貢献するなど、積極的に自分の女性的な武器を売り出している。

海からはその身体については、華耶よりも背が高くそもそもの身体が大きく、そして脚の長さがあるぶんメリハリが華耶よりもあるように見える、と言われており、単に女性的な部分だけ見るのであれば華耶のほうがサイズ感があるような見方もできる。

 

清兵衛が前を走るジェネルの尻を見る目つきがいやらしかったことを海には指摘されており、その際には『見る分だけならタダだ』と言うなど清兵衛からも女性としてのジェネルの姿は評価されている一幕があった。

またその際には『私のお尻を見るのがそんなに楽しかったんですか』と自身の強みは胸だけでなく尻にもあることを自覚している様子が見られ、自分への自信をあらわにしていた。

登場以来、海に対して自分の女性的な強みを使って積極的にアプローチをかけているが、ことごとく不発に終わっている。

 

海と華耶との長い付き合いを経た絆や深い愛、成熟しきった関係に対して、ジェネルの愛情というものは若さと青さの象徴として描かれることが多い。

その一方で、海の抱えるもの、海の野球観を理解した上で自らのキャラとしてやっている部分もあるようで、海が失意のどん底から自らの額にバットを思い切り振りかぶったときには全力で阻止し、部屋にかくまうといった場面もあり、物語が進むにつれて単に海への一方通行的な愛情表現ではなく、自分なりに海の支えになる方法を見出そうとしている。

 

華耶からも関係の一線を越えることを許されており、本編でも何度か海を抱きしめる場面があるなど、野球人としての海の精神的支柱としての役割を果たす一方で、押し倒そうと思えば押し倒せる場面でも海には手を出すことはなく、海の引退時にはあくまでもフェアなやり方で自分に接してきた、と言われていた。

 

明るくお調子者で、物怖じしない性格として描かれているものの、野球を浅いところでナメている人間を嫌っており、横嶺や丸毛をはじめ、円陣に参加しようとしない選手やその他チームメイトに関して時折文句を口にする場面が見られる。

また、海だけでなく清兵衛や今野に対しても意見を衝突させるなど、野球に対する姿勢やチームプレーのあり方について一人の人間として意見を持っているが、考えが若いことや視野の狭さからたびたびあっさり論破されてしまう。

 

私服や部屋のインテリアなどにうさぎを多く取り入れており、ホームランを打った後などのパフォーマンスとしても頭上でウサ耳ポーズを取るなどしている。

 

成績が降下し始めていたという事情こそあれど20代後半の頃には海に匹敵するほどの球界上位の成績を残すようになり、ベストナイン候補に名前が挙がったり海からしてみればWBCSのメンバーに選ばれてもおかしくないほどにまで成長している。しかし、海と共にフィールドプレイヤーとしてベストナインに選ばれたりWBCSに名を連ねることはなかった。

 

シエルの正体が晴留だと気づいた際には晴留の就職相談にも乗りつつもVtunerとしてのシエルも応援するような声かけをしていた。

 

海が引退した後は応援団の計らいで海の応援歌を引き継ぐことになったが、海はこれについてチームから抜け出せない理由を作っていると第二の自分を生み出してしまうリスクへ難色を示している。

 

入団当初の背番号は45。のちに10へ変更。

 

犬塚 信乃【いぬづか・しの】

 

最終話終了時点で47歳。

 

田中からはシノの愛称で呼ばれている田中の幼馴染だが、学年は一つ上。

田中がFA権を行使しチーターズに残留を決めた際、現役末期を迎えていた犬塚もまたFA権を行使し、東京エンペラーズから田中と一緒に優勝旗を手にするために移籍してくる。

 

高校時代に田中が上級生にボールをぶつけてしまったことからイップスにかかった際にはフォーム改造やその練習に徹底的に付き合っており、数少ない田中の理解者である。

一方で恋人にかかわる相談は犬塚ではなく海にしていたという場面もあったが、これは田中が犬塚に遠慮したためと思われる。

 

口調は『~~なのだね』『~~なのだろうか』などと丁寧かつ学者のようなスタイル。

 

エンペラーズ時代は三塁守備の名手とされ何度もゴールデングラブ賞を受賞しているが、本職は二塁手や遊撃手であり、センターラインの守備を任せてもらえるチームという条件と、田中と一緒にプレーしたいという条件両方を満たしていたことや、送球に不安要素のある海の守備負担を減らしたかったチーターズとの条件が合致したことになる。

 

本編ではそのプレーに関しては盗塁失敗のシーンが描かれた程度で、そのプレーについてはあまり描かれていないが、本来は盗塁技術や小技に長けた軽打の選手で、シーズン盗塁数が30を超えたシーズンはほぼないが、引退前年まで安定してシーズン盗塁数20台でその成功率を8割台に載せ続けてきている。

 

海とはまた違ったベクトルの美形の持ち主であり、海との守備連係見たさに客が詰め寄る描写があった。田中が『もしシノが女だったら』という話をしたことがあるがこれは田中が犬塚をそういう目で見ていたわけではない。

チーターズに移籍してからは出塁率と脚力を買われて主に2番打者に入っていた。

性格は海いわく生真面目。チーターズがあと一歩のところで優勝を逃し続けている最中、ひっそりと引退する。

 

引退後は田中を誘って都内の杉並で少年野球の指導を行っており、室内練習場を所持している。

 

なお、原作では田中から学年が二つ上だが作者の確認ミスで一年上と間違え続けられたまま登場してしまった。

 

丸毛 周助【まるも・しゅうすけ】

 

第4章時点で売り出し中とされていた当時の若手内野手。チーターズが優勝に輝いた際には捕手を追い抜いて真っ先にマウンドの投手へ飛びつき海の顰蹙を買っていた。

 

強く長いものに巻かれるタイプのようで、好投した先発投手に擦り寄る一面もある。ジェネルが海一人を一方的に責めてミーティングを終わらせようとした今野に対して反論した際、この試合エラーした丸毛のプレーを批判され敵意を向けるなどプライドはあるようである。

 

広報がカメラを回している際には若手とアピールしながら目立とうとしている様子が度々見られ、ここぞという場面で大声を出して前に出て行く癖がある。

 

後続が成長してこないチーターズの象徴として描かれているが、原作には登場しない人物。

 

朝土 真悟【あさど・しんご】

 

最終話終了時点で26歳。誕生日は5月5日。

 

『背は海よりもわずかに低いくらいだが、広くがっちりした肩幅に、均整の取れた筋肉質な体』とされるように、背は190cm台半ばほどであることが分かっている。黒い長髪に『決していかついわけではない顔つき』がトレードマーク。

海がコーチ兼任となった年にエンペラーズからのトレードで移籍してきた、豪快な一打がとりえの若手選手。

 

ポジションは捕手だが正捕手の世代交代を待っている状態で、海が現役だった頃は代打出場がメインの準レギュラー。海の引退年に当時の正捕手が引退したことで、翌年からの正捕手起用が決定的となっていた。

海の引退セレモニー直後の試合では4番・捕手として起用。ダメ押しとなるホームランを打っており、4番も苦にしない姿を見せていた。

 

大柄で筋肉質だが足が遅いわけではなく身体能力が高いことを理由に、筋肉量を減らして1番打者としての起用プランや、筋肉で打球を起こしこんでコンパクトに振らせることによって打率を上げるプランや外野コンバート案を今野から押し付けられるなど、今野迷走の際に最も被害を被った人物。

ただし今野が指摘したように低打率にあえいでいるのはまた事実であり、ファンからは悪質な替え歌をされる一面があった。

 

薫の内角攻めをマスクをかぶって捕球した際にはプレッシャーから弱音を吐く場面が見られたが、代打出場が多く、捕手としての経験の浅さを海に指摘され一喝されている。

 

一方、試合に出してくれさえすればもっとやれる、という自信家の一面もありそれを有言実行してみせる場面もあったが、ジェネルが精神的に成長したことの対比として精神面の若さを描かれる場面が多々あり、それがきっかけで海引退後のチームでは浮いていることが描写されている。

間違ったことに対して意見をするというだけならまだしも、エゴサーチの他に匿名掲示板などを見にいって機嫌を悪くする癖があり、海から咎められていた。

 

今野らからの評価が低いことの象徴としていっこうにその苗字を覚えてもらえない描写があったが、チームメイトからも苗字を間違えられるなど、珍しい苗字が抱える問題が浮き彫りになっていた。

 

女性関係についてはやや奥手らしく、海にからかわれていた。

 

~その他の周辺人物~

 

木村 覧穂【きむら・みのり】

 

最終話終了時点で39歳。

 

愛知のスポーツ新聞、ナゴスポの記者だったが、現在は転職し東京の大手スポーツ紙のひとつ、大和スポーツ(通称・大スポ)に所属している。啓皇大学出身。ダガヤドームで終えたシーズン最終戦のあと、自暴自棄になって雨に打たれていた海に対しタクシーやホテルを手配する。

 

ジェネルとは海へ向けている感情がやや似通っているからか波長が合う場面が多く見られる。

一方で、周りの目を省みず仕事に打ち込んでしまったり、メディア側の人間であることも捨てきれないようで、海からはそういった面からあまり深くは信用されていない様子である。

 

海をメディア側の一員として助けたいという思いもある一方で、あくまでもメディア側の人間である以上海を出世の道具にしたい一面があることを海に見抜かれており、海からは一定の信頼を得つつも、完全な信頼は勝ち得ていない。

そのため、海から新との関係を探ろうとした際にもその心中を全て語らせられずにいる。しかしながら海への意識は強いようで、海がコーチ兼任をさせられた際には激しく憤りを見せ、海になだめられる場面があった。

 

時折遠慮のない鋭い言葉を突きつけることがあり、周りが海に気を遣って言わずにおいている部分に踏み込むことが見られる。また、そうした際には無意識に口が悪くなることが多々あり海に対しても『クソムシ』や『カス』といった言葉を無遠慮に使う癖がある。

 

真悟のバッティングを巡って今野と海の意見が衝突した際には今野の横暴さを一人見届けており、大々的に取り上げることで今野のバッシングを起こした。

 

オルガらをはじめとしたフィンランド側の取材班との打ち合わせの際には司会を務めるなど、それなりに出世はしたようである。

 

サッカー日本リーグのアズマローソ相模のファンであり、ネクタイの色もアズマローソのチームカラーにするほどの徹底振りを見せている。

 

海に対しては『一人の男として意識している』と発言し、海のみならずジェネルを一瞬凍りつかせた。また、女装に興味を示す一面もあった。

ラギという愛称で呼んでいる、柊【しゅう】という人物と結婚した描写があるが、この時の海とのやりとりが示しているように柊は同性である。

 

マルコ・リストライネン

 

最終話終了時点で45歳。

 

フィンランドに居た頃は弟のニコと『End of the World』というバンドを組んでいたが、ボーカルと仲違いして日本に出稼ぎしに来た。その後海と出会い、『The X』を結成していたが、大手レーベルからスカウトされ現在はアイドル歌手NaOtomoのサポートメンバーとして活動していた。

 

来日してしばらくはニコと共に英会話の講師と音楽教室の講師をしながら生計を立てていた。

 

大体の日本語は話せるが、時々表現などを間違い、『よっぽど』を『よぽっど』と言い間違える場面も見られた。

 

担当パートはギター。

 

Na0tomoが活動休止した後は人気音楽ユニットDOE'z【ドーズ】のサポートメンバーとしてニコとともに活動の場を移している。

 

ニコ・リストライネン

 

最終話終了時点で42歳。

 

担当パートはキーボードだが、楽曲編集やクリエイト方面の作業も出来る。もともとPCに関してそれなりに強みがある描写のあった海がニコにこの手の仕事を任せているため、後方としての能力を買われていると思われる。

兄同様現在は海のもとを離れ、兄弟そろって活躍中。

 

兄のマルコよりも若干日本語が得意。マルコとともに日本語検定1級の取得を目指していることが明らかになっている。

 

浅井 薫【あさい・かおる】

 

最終話終了時点で29歳。

海の通っていた川口第三中学校の生徒で生徒会長も務めていた。高校時代は東京の尾美森高校の野球部で活躍し、甲子園にも出場したことがあった。『風師、小宮、浅井の尾美森三人娘は覇権を獲れるか』と特集を組まれるほど三人揃って名投手だったが、最後の夏を前に足を怪我してしまい、怪我の不安視からプロに進むことが出来ず、大学へと進学する。

 

啓皇大学の経済学部へと進学した後は結局プロとしての入団を断念し、チーターズの打撃投手への内定が報道された。

 

左投げのサイドスロー。

足の怪我の影響もあってか、伸び悩んでいた速球がなかなか伸びず、球団職員になった時点ではよくて130km/hに届くかどうかだが、出所の分かりづらいフォームもあいまって見た目以上の速度には多少感じる。

抜群の制球力のほか、ややシュート回転するストレートと多彩な変化球が持ち味。

 

シート打撃時に海が要求する内角攻めを要求どおり実践レベルで投げ込み続けることができる精神力と制球力を持っており、課題だった球速も入団からじわじわと上がり続け、140km/h近くまで出せるようになった。

投手陣の手薄なチーターズにおいて選手登録もあるのではないかと言われた際には『もう28になろうとしているのに』と謙遜していた。

 

海に対して球速を意識するあまり、放った速球を海へぶつけてしまいイップスにかかってしまう。

暴徒化したファンから逃れるために偽名を使い弟・慧雄の住む小田原に姿を変えて一時的に避難した後は、吹田にあるジェネルの部屋に同居して難を逃れる。

一時はアルコール依存症と思わしき場面も描かれていたがそれも克服したようである。

 

海の引退セレモニーにて登板した後は野球に区切りをつけ、都内のスポーツジムへ転職している。

 

川口にある実家は洋食屋。

 

浅井 慧雄【あさい・さとゆき】

 

薫の弟。小田原で美容師をしている。

市街地からやや離れたのどかな農村地帯の古民家風の借家に住んでおり、趣味の都合からかコンパクトカーとバイクの二台を所持している。

野球、フットサルのほかサーフィンにゴルフと多趣味で、庭にはバスケットのゴールまで置いてある。

 

深刻なイップスにかかった薫のケアをしていた。薫のことを『姉貴』と呼んでいた。

 

荒屋 楓悟【あらや・ひゅうご】

 

海の父親。作中、63歳の時点で死亡している。

大手総合商社『カッコー』の社員。

アメリカ系フィンランド人。本名、ヒューゴ・リンウッド・アラヤ。

仕事の都合のために日本へ移住を決意したが、もとからいずれは妻を捨てて現地の日本人と結婚するつもりでいたことが明らかになる。

女癖が悪く、海からは『結婚相手は一人で十分なのか』と、再婚相手もいずれ捨てるつもりでいることを見抜かれている。

 

業務上横領の罪で逮捕されるも後に保釈され和解し、虎ノ門の高層マンションに住める財力を持っていた。

 

妻が家から出て行った後も海に対して小遣いや学費に関しては全く不自由ないように与えており、海が楓悟を憎んだ際も金のことについて偉ぶっている様子が見られた。

また、愛人であるさくらを家に招き、いずれは家から出て行ってもらう旨を海に告げた際に海に対して『お前もそうやって俺の知らないところで作った女のもとで慰めてもらうんだろう』と、自分と同じ穴の狢であることを突きつけていた。

 

ニューヨークで発生した銃撃事件に巻き込まれ、この時同伴していた愛人の草津由輝と共に死亡している。また、この時点で報道されていた妻の名前が春香だったことから、さくらとはその後別れたことが明らかになっている。

また、報道内容から海と決別してからは投資家として活動していたことが明らかになっている。

 

さくら

 

楓悟の愛人。海がその姿を見た際には20代半ばくらいに見えると言われていた。

黒髪のロングヘアが特徴。楓悟の子を妊娠していた。

海にこれまでの教育費におつりをつけた1500万を返された際には『あの人だってそんなに悪い人じゃあ……』と言っていたが、海に激しく拒絶された。楓悟の冗談が過ぎる性格を分かっていて結婚している。

 

落ち着いた性格だがややオドオドした様子も見せることから、海には苛立たれていた。

 

楓悟とは後に別れたことがニュースの内容から明らかになっている。その後の子供やさくら本人の動向は不明。

 

草津 由輝【くさつ・ゆうき】

 

楓悟の愛人。28歳の時点で楓悟と共に銃撃事件で死亡している。

楓悟と肩を抱いている写真が報道されていた。

 

春香【はるか】

 

楓悟の現在の妻。由輝との関係は黙っていたようで動揺している様子が報道されていた。

 

中松 基子【なかまつ・もとこ】

 

華耶の部署に異動してきたキャリアウーマン。役職はディレクター。

プロデューサーを完全に手篭めにしているようで、プロデューサーさえも中松の暴政を止められずにいる。

 

能力はあるのかもしれないが頭の中にあるものを言語化できないと華耶に分析されている。

 

華耶の作戦によってリモートワークの最中にも差別用語やパワハラを働いている決定的証拠を押さえられてしまい失脚する。

 

新の誹謗中傷騒動の際に乗じてヨシイ・エンターテインメントへの中傷を行い逮捕されている。

その後の動向は不明。

 

四宮 福史【しのみや・ふくし】

 

東京でタクシーの運転手をしている家族ぐるみでの『チーター党』。かつてはゲーム会社の社員だった。

海の引退会見の際には録画だけでなく、人気のない場所に停車してテレビつきカーナビで中継を見るほどのファン。

 

落ち着いた性格で、海のプライベートな面を知った際も他言しないと約束し、その後も海に関する情報や、泥酔した清兵衛に関する情報は一切リークされていないなど仕事で得た情報をむやみに漏らさないことを徹底している。

 

その後は海からの信頼を勝ち取ったらしく、たびたび東京遠征中は四宮のタクシーの世話になっている様子が見られる。

また、世田谷の新居が攻撃を受けた際には真結たちの送り迎えを担当するなどの活躍を見せた。

 

もともとはタクシー会社に勤めていたがのちに独立し個人タクシーに切り替える。その際には車体をうっすらとチーターズカラーにデコレーションしていた。

命を預かる仕事であることを理由に65歳で仕事を辞め、その後はゲーム製作をもう一度してみたいと海に語っており、実際にタクシー業をたたんだ後はSEA25SOFTという名義で個人でのゲーム製作を再び始め、作成したアプリが大ヒットした場面があった。

 

四宮 未来【しのみや・みく】

 

四宮の妻。

 

白崎 雄史【しらさき・ゆうし】

 

竜匡が甲子園で対決した高校に所属していたプロ注目の大型内野手。ポジションは遊撃手。竜匡の年齢を考えると白崎もまた年齢は70代半ばほどだが、野球中継にて解説を担当している姿が見られた。この場面で初めてフルネームが明らかになった。

宮城コンドルスにて5度のゴールデングラブ、そして5度のベストナインに輝いた内野全ポジションを守れる名選手。

 

Na0tomo【なおとも】(大友 菜穂【おおとも・なお】)

 

デビュー曲『二極性青春』がシングル初登場3位を記録して以来ヒット曲を連発している人気シンガーソングライター兼アイドル。そのはつらつとした態度だけでなくグラビアアイドルとしても一定の評価を受けている。バックの演奏にはリストライネン兄弟がついている。

 

田中と結婚を前提に交際中だが、現在はアメリカに活動拠点を移している。メディアではアメリカでの人気はアジア系ありきと書かれたりもしているようだが真偽は不明。

田中相手にそれなりに女の顔を覗かせているようで、田中が海にその地撮りを見せびらかす場面があった。

 

田中との結婚を機に活動を休止。結婚式は甲子園で行い、ライブ配信を行った。

 

ダミアン・メリッサ・シーン

 

海がはじめて日本代表に選ばれたWBCSの決勝戦にてアメリカ代表として立ちはだかった投手。年間MVPとワールドシリーズMVPを獲得し、この時点でのアメリカ最高の投手とされていた。

 

ニューヨーク・アドバンズに所属し、7年180億という契約を結んでいたが、ファンとのトラブルや起用法をめぐり契約解除になっていた。その後他の選手と共犯する形で17名の犠牲者を出す前代未聞の銃撃事件を起こし、警察により射殺される。

 

ピアース・ウォルコット・ザッカーバーグ

 

ダミアンと共に銃撃事件を起こした現役の選手。ダミアンともども警察に射殺される。

 

麗雅星 リョーコ【れがほし・りょーこ】

 

大阪に本社を持つ大手製薬メーカー・リョーコ製薬の公式Vtuner。ぬいぐるみに海の名をつけるほどチーターズファンだった経歴を持つ。

 

シエルと共同で楽曲も発表している。

 

鳥居 和幸【とりい・かずゆき】

 

海がドキュメンタリー番組に出演していた頃、若くしてヴァリエ大阪のフォワードを務め、当時はツンと立てたヘアスタイルと縦横無尽にピッチを切り裂く姿から『ねずみ花火』や『狩人』と言われていたかつての天才ストライカー。

 

その後はイタリアサッカーの名門ロッソネリへの移籍を決め、作中ではワールドカップでの活躍を含めテレビなどで度々その近況が語られていたが、燃え尽き症候群に苦しんでからはパフォーマンスを落とし、現在はここ数年ずっと降格争いに苦しんでいる日本サッカー1部リーグの大宮テルミナーレに所属している。

かつてはフィジカル、スピード、ドリブル、パス、決定力、判断力など全てにおいてトップクラスだったが、現在はフォワードではなくトップ下での起用がメインのようである。

 

かつて新が憧れたサッカー選手でもあったが、童顔でボブヘアーの冴えない風貌と口調の変貌に新がはじめ鳥居本人だと気づけなかったほどだった。

独特の間のある口調とエフフッという笑い声が特徴で、自身のことを『ユキちゃん』と呼ばせる。新のことを『あっくん』と呼び可愛がっている様子が見られるが、新が家族に対して悪態をついた際には普通の口調で厳しく新を咎め、『今のままでは瀬戸のようになる』と一喝する場面もあった。

 

引退後は大学に通い、教員免許を取得したいとテレビで語っていた。その後は昼の情報番組に出演している場面があったが、これがレギュラーなのかゲストだったのかは不明である。

 

瀬戸 寿芽【せと・しゅうめい】

 

大宮テルミナーレに所属する、現在はやや便利屋として起用されているサイドミッドフィルダー。元々はフォワードだったが、決定力のなさからフォワード失格の判を押された経緯があり、フォワードとしての復帰を目論んでいる。

日本代表として登録されたこともあるが、鳥居からは視野の狭さや、年間3枚のレッドカードを受ける性格の粗暴さも指摘されており、クロスが雑でパスにセンスがなくポストプレーもうまくないと言われており、20代後半という年齢もあって崖っぷちに立たされている選手。

ポジショニングを放棄してまで飛び出す場面もあり、鳥居はそうした部分を切り取り、新に対して気をつけないと瀬戸のようになると釘を刺している。

 

左右にそれぞれ疾風怒濤、唯我独尊のタトゥーが刻まれており、オレンジ色の髪と無精ひげがトレードマーク。背は170cm台前半。

 

フォルカー・シュバルツゲレヒト

 

大宮テルミナーレの監督。海の所属していたヘビーガンFCの監督であるビルブロックとは元同僚。

新のことをうまく発音できないらしく"アルト"と呼ぶ。

 

開幕初戦、激しく当たってきた相手選手に対しての挑発に乗ってしまった新に柔和に諭していた。

日本語では会話ができないようで、新と鳥居との三人のやり取りは全て英語でのやりとりをしていた。

 

オルガ・シルタネン

 

最終話終了時点で31歳。

サッカー日本代表とフィンランド代表が親善試合をするにあたり、海が両国の国家を歌うことになった際に取材に来た記者。

非常に砕けたフィンランド語で海に話し、海のことを『ヨッシ』と呼ぶ。

 

やや癖のある金髪に、前髪の一部に青いメッシュを入れてあるのが特徴。

 

その後、海の密着取材として年間通して取材をすることになるが、海のキャンプ中の事故により、結果的に海が怪我で苦悩する映像を撮り続けることになってしまう。

メディアの人間としてこうした海の姿を追い続けなくてはならないという仕事を進める一方で、オルガなりに多少の罪悪感はあったようで、最終話ではあるプレゼントを華耶に託す。

 

やや公私混同する癖があり、母親から海のビデオレターをせがまれ海に頼み込んだり、海が途中で放棄した水彩画をもらいたがるなど、図々しい描写がたびたび見られた。

一方、そうしたオルガの公私混同がきっかけで自分が海の異父兄妹であることが発覚することになる。

 

ウルスラ・シルタネン

 

海の母親。生きていれば60代後半から70代はじめとされていた。

日本を離れた後、別の男と再婚し、オルガを授かるが、隠れて海のことは追い続けていたようで、作中では仕送りをしていただけではなく海の活躍を見続けていたことが明らかになる。

 

日本語は自分からはあまり話せない一方、今でもそれなりに聞き取ることはできるようで、海の引退セレモニーをパソコンで見ていた際には看護士たちから驚かれていた。

 

よかれと思って海に買い与えたゲームが海外版で、そのことで海がクラスメートと温度差が生じてしまったり、料理を少し焦がしてしまったり、シャツを色移りさせてしまうなど、ややトラブル気質だった。

 

~テレビで一瞬名前が登場したり会話の中で名前だけ登場するなどしたもの、および作中で存在がうっすら明かされていたもの~

 

木戸山【きどやま】・大島【おおしま】

 

三葉が好きだった刑事ドラマ『辞めない刑事』に登場するダブル主人公。

二人そろってキザな言い回しをすることで人気。口癖は「ンッンー」。

 

武藤【むとう】・岡田【おかだ】

 

晴留が通っていた幼稚園の保育士。海の処遇しだいでは監督に対して抗議の手紙を送りつけるという予告のほか、生卵をぶつけてやると発言するなどやや過激派な一面をのぞかせた。

 

サニーサイド池ヶ谷【さにーさいど・いけがや】

 

本編では名前が途中までしか登場しなかった。

ファン感謝祭で海がモノマネをさせられていた、タンクトップと短パン姿で大きな剣を振り回しながら大声を出すお笑い芸人。本人とその後接触したかどうかまでは作中では明かされていない。

 

森島【もりしま】・司【つかさ】

 

晴留が小学5年生だったときのクラスメート。現実的に分析していた森島と、晴留の前で厳しい言葉を出すことを嫌った司とが喧嘩に発展していた。

クラス替えの都合もあったのか、その後は二人とも登場することはなかった。

 

天野 桐矢【あまの・とうや】

 

若き天才F1レーサーとしてテレビ番組に出演していた。

 

明るくテレビ受けするキャラクターで人気だが、積極的にアタックを仕掛けてくるアグレッシブな走りとその出身地から『札幌のジャックナイフ』と呼ばれているという裏設定がある。

 

 

【用語】

 

BINE【ばいん】

 

対話型コミュニケーションツールの最大手。

 

もとはPOSky【ぽすきー】と呼ばれるツールが優位性を持っていたが、PCでの運用をメインとし、モバイルアプリが使いづらいという側面を持っていたPOSkyはやや勢いをなくし、モバイルに特化したBINEにとってかわられているという裏設定がある。

 

ヨシイ・エンターテインメント

 

華耶から見て叔父の家系にあたる佳井家の本家が創業した、家庭用ゲーム機の開発メーカーであり、総合商社。都内のみならず世界的なメーカーでもある一方、本社を長野県の松本市に置き続けている。最終回ではスポーツジムを運営していることが判明する。

かつては社内が抱えていた野球部が独立リーグ・SBLに参戦していた。

 

啓皇【けいこう】

 

神奈川の名門進学校である啓皇高校、および神奈川の名門大学である啓皇大学その両方を指す。

 

プロ野球界

 

現行のプロ野球界は東京エンペラーズ、東京スカイクロウズ、神奈川バトルシップス、愛知ドルフィンズ、兵庫チーターズ、広島レッドフィッシュの6チームが所属するエクスプレスリーグ(通称・Eリーグ)と、北海道ワイルドベアーズ、宮城コンドルズ、埼玉ライガーズ、千葉スカイオーシャンズ、大阪ブルーバイソンズ、福岡ダイヤモンドホーンズの6チームが所属するシティリーグ(通称・Cリーグ)との12球団で構成される。

 

youreTUNE【ゆあ・ちゅーん】

 

大手の動画投稿サイト。主としてここでの動画配信を行っているものをyoureTUNER【ゆあ・ちゅーなー】と呼び、アバターなどを使用して動画配信を行っているものをVtuner【ぶいちゅーなー】と呼ぶ。

近年は他者に攻撃を加えることで視聴者を稼ぐような迷惑系youreTUNERといわれるものも出始めており、作中では海の自宅や薫の実家などが襲撃されている。

 

ラジオの周波数を合わせるチューニングがその名前の由来とされている。

 

Cリーグチャンネル

 

youreTUNEでの動画配信を行うのみならず、Cリーグの普及につとめる企業。ファンを少しでも多く集めるために奇抜な角度から野球を紐解く動画を投稿している。

海外向けのサービスも発信している。

 

The X【ざ・かい】

 

海、マルコ、ニコの三名で構成されていたメタルバンド。海がギターボーカルを務めていたが、基本的にその楽曲は英語の歌詞だった。

球場のスタメン発表のみならず、関西圏ローカル局でのチーターズの野球中継にも楽曲が使われていた。

最初から球場で使われることを意識したアンセムの入っている曲を作成して球団広報に気に入られるなど、耳に残るフレーズを重視している。

 

マルコとニコがNa0tomoのプロデュースやバックメンバーとして活動を移した段階で事実上の活動を停止している。

たびたびテレビでも楽曲が使われているためか、現在でも楽曲使用料がそれなりに入ってくるらしい。

 

SBL

 

現行のプロ野球のほかに独立リーグとして存在し、特に人気を集めているリーグ。正式名称はSynergy Baseball League。一般的に地域密着性の高い独立リーグにおいて、日本各地に12球団を置くある意味もう一つのプロ野球。

薫がプロを目指す上でSBLからも声がかからなかったとあるように、独立リーグといえどそのレベルは非常に高い。

 

一方で、一般的には独立リーグからのドラフトが許可されているがSBLに所属している選手は現行のプロチームへの移籍およびドラフトが認められておらず、逆に現行のプロチームに所属している選手が自由契約となった際などに、コーチなどとしての所属は許可されているが出場登録選手としてSBLへ入団することはできない。

 

こうした条件やユニフォームの自由性や既存の12球団にとらわれない発想や本拠地もあいまってプロ野球の人気がやや低迷したり、プロ野球そのものの人材不足が現在浮き彫りとなっている。

 

ジェーシン

 

関西圏を中心に展開している家電量販店。チーターズとのコラボ企画も度々行っており、長らく海がそのCMに出演していた。

 

超絶大陸【ちょうぜつ・たいりく】

 

主旋律に激しいバイオリンをおいたテーマソングが有名な日曜深夜のドキュメンタリー番組。

海と華耶との間に琉美と諒斗が生まれた際に密着取材を受けた。なお、その次回予告に当時ヴァリエ大阪に所属していた鳥居が登場している。

 

尾美森【おみもり】

 

西東京地区の強豪校のひとつ、尾美森中学・高等学校、もしくはその系列校の尾美森大学を指す。

 

薫が推薦で高校への進学を決めていることに海も素直に感心するように、学力・スポーツともに力を入れている高校。

 

UCJ【ユニゾン・センター・ジャパン】

 

大阪にあるテーマパーク。観覧車などといった遊園地的なものではなく、映画の世界観をモチーフとしたアトラクションが多い。本編では『ユニなんとかセンター』と海に名前を適当に覚えられていた。

 

海いわく『火がいっぱい出るやつ』は公開を終え、現在は人気映画シリーズ『ダフィー・ホーナー』をモチーフにしたものなどが人気。

作中ではその内容を海に軽くスルーされたが、『ダフィー・ホーナーと兄者の獅子』、『ダフィー・ホーナーとエステバンとシュルジー』等、J・P・ウォーニング著の大ヒット小説を映画化したものという裏設定がある。

 

 

 

【そのほか主な現実との相違点】

 

原作ゲーム内のシステムの都合により、作中で現実との相違点が発生している。

 

年間試合数と混合戦

 

年間試合数は144。その内訳は

 1. 現実でのセ・パ交流戦にあたる混合戦がシーズン中、5月と8月の2期(前期・後期)に分けて行われ、それぞれ2試合x6チームの全24試合を行う。

 2. このほか、通常のリーグ戦として24回戦が行われる。

 

所属選手の保障

 

 1. プロ入りから4年間は原則的に契約が保障されており、その間は自ら引退を表明することも出来ない。ただし重大なコンプライアンス違反などがあった場合はこの限りではない。

 2. FA権は日数換算ではなく、出場選手登録されていた期間が110試合を1年とする。

 3. FA権行使の際の人的保障等はない。作中、チーターズが選手の引き抜きを受けた際にチームの建て直しに苦戦している期間が続いていたのはこのため。また、FA権を行使した際には必ず元の所属球団からの契約が保障されているためFA権を行使したことによるセルフ戦力外は発生しない。

 4. シーズン中のトレードも発生しない。選手移動はオフシーズン期間のみ。

 

オールスターと国際試合

 

オールスターおよび日本代表の選手選抜は原作において有志の企画として不定期・定期で行われていることから原作ゲーム内では通常発生していない。

国際試合においては作中においてWBCSという形で発生していたが、オールスターに関してはその存在を明確にしていないのはこうした事情から。

 

途中出場と途中交代

 

原作では現在、準レギュラーが途中出場する方法は投手への代打のみであり、守備固めや代走という概念が存在しない。また、負傷判定が試合後に行われるため、試合中の負傷による選手交代は原則存在しない。

 

抹消期間

 

現実における二軍降格選手の再昇格まで10日必要というルールが適用されないため、試合を数試合のみ欠場することになった海が一軍登録されたままコンディション調整を行うなどといった表現をされている。

 

ベストナイン代打部門

 

ベストナインという概念は存在しながらも、DH制のあるCリーグがベストナインに指名打者部門を設けているためかEリーグにはベストナイン代打部門が存在する。

 

飛ばないボールと極端なボール

 

原作においては現在投高打高の両極端なインフレが見られるが、作中でもうっすら描かれていたように、海がプロ入りする少し前の世代まではそのバランスは極端な投高となっていたこともまた事実である。

成績が下降し始めた頃の海の成績は詳細な数字が表示されていたにもかかわらず全盛期の海の成績、とりわけ打率に関して詳細が描かれなかったのはこのインフレによる海の残した打率があまりに現実離れしていたことからで、ある程度現実に即した世界観で読んでもらうために意図的に省略されたものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。